JP6368945B2 - ソーセージスリーブを充填する方法および装置 - Google Patents

ソーセージスリーブを充填する方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、請求項1および10にいう、ソーセージスリーブをペースト状材料で充填する方法および装置に関する。
ペースト状材料で充填されるソーセージは、充填マシンを用いて製造される。充填マシンでは、ペースト状材料は、最初に漏斗に充填され、充填管内に移送システムを介して移送され、充填管によりソーセージスリーブ内に供給される。充填プロセス中、充填材料は加圧され、圧縮される。充填プロセスが終了すると、例えば新しいソーセージスリーブが充填管上に配置されると、充填材料の取り入れ口に残る充填材料(移送システムと充填管の端部との間のもの)は、約0.5〜10%におよぶ充填材料内の空気含有量のために除去される。充填材料が移送システムの方向には膨張することができないので、この充填材料の膨張により、開いている充填管の端部で充填材料の一部が漏出する。この影響は、一方では、漏出した充填材料が脆弱なソーセージスリーブを湿らせ、したがってダメージを与える場合があり、他方では、製造中に皮が裂かれるおそれがあるので、望ましくない。さらに、充填材料が漏出すると、後続のスキンローラの第1の部分の重量精度が悪化する。漏出した液体は充填プロセスに供給することができず、その結果、失われる。別の欠点は、この充填材料が製造中にマシンを汚す点にある。充填材料はまた、粘性のために漏出することもある。
前述に鑑み、本発明の目的は、充填プロセスを完了するとき、充填管の端部での充填材料の漏出を防止するか、または漏出を少なくとも最小にする方法および装置を提供することである。
本発明によれば、前記課題は請求項1および10の特徴によって解決される。
充填管を通してソーセージスリーブをペースト状材料で充填する本発明に係る方法では、ペースト状材料は、充填管の後端部の開口を軸線方向に通して充填管内に供給される。充填プロセス終了時に、充填管は、充填管の充填位置から、軸線方向に配置される閉鎖要素に戻るように軸線方向に駆動され、これにより、開口は、閉鎖される。したがって、充填管に向かうペースト状材料の流れを止めることができる。したがって、充填材料中の膨張空気は、もはや充填材料を外側に向かって充填管を通して押し出すことができない。充填管に位置する充填材料のみが、充填管の端部に向かって引き続き膨張することができる。本発明によると、ペースト状材料は、充填プロセス中の偏りまたは任意の主断面収縮なしに充填管に到達することができる。これにより、ペースト状材料は、充填管内まで供給部において閉鎖要素の周囲を単純に流れるだけである。本解決手段の場合には、ペースト状材料の圧力により、エネルギー(例えばばね)に抗して通過断面は広げられる必要はないが、例えばチェックバルブが使用される場合には通過断面は広げられる必要がある。充填プロセス終了時、充填管は、後方に、すなわちペースト状材料の移送方向とは反対に軸線方向に押される場合、充填管は例えば、旋回プロセスを必要とせずに、したがって、複雑なメカニズムを必要とせずに新しいソーセージスリーブをかぶせるために、皮留め(skin brake)から引き抜くことができる。充填管は、充填プロセス後、高速かつ単純な手法で閉鎖することができる。その後、充填管は、前方に、端位置から充填位置に再び移動させることができる。
好ましい実施の形態によると、閉鎖要素上まで第1の経路S1にわたって充填管を移動させ、したがって開口を閉鎖させた後に、充填管および閉鎖要素は、端位置まで後ろの方に軸線方向に第2の経路S2にわたってともに変位されることになる。このことは、充填管が例えば、新しいソーセージスリーブをかぶせるために軸線方向に後方に向かって移動される場合、開口は、ペースト状材料がもはや充填管に入ることができないように、行程の一部の間に後方に向かってすでに閉鎖されていることになっていることを意味する。それ故、充填管開口は、短い移動経路の後にすでに閉じられていることになり、したがって、充填管内へのペースト状材料の流れは抑止されることになる。これは、第2の経路S2が第1の経路S1以上である場合、特に有効である。
充填管および閉鎖要素がともに移動する間に開口が閉鎖されつづけるように、充填管と閉鎖部とが保持部を介して互いに接続される場合、有効である。特に実施するのが容易なのは、磁気保持部を介するそれぞれの接続であり、閉鎖要素は、磁力により充填管に固定される。しかしながら、スナップ装置のような他の取り外し可能な保持部もまた、可能である。
好適には、充填管は、例えば、閉じられた後に、また新しいソーセージスリーブをかぶせた後に、閉鎖要素から離れる方向に充填位置に再び移動させることになるようにされる。閉鎖要素および充填管は好ましくは、前方に戻るように反軸線方向に端位置からともに移動される。このプロセスでは、閉鎖要素および充填管は、保持部を通じて互いに引き続き接続される。充填管が再び充填位置に配置される前に、充填管の開口は、閉鎖要素および充填管が離れる方向に移動される間に再び開放される。好ましくは、開口は、第2の経路S2に等しい経路の後に開放される。
前方に向かって軸線方向に第2の経路S2にわたって移動された後に、閉鎖要素は好ましくは、再度停止される。好ましくは、閉鎖要素は、このプロセスでエンドストッパに達する。充填管がさらに前方に向かって移動されると、充填管と閉鎖要素との間の接続、例えば磁気接続は、開口が露出されるように解放される。その後、充填管は充填管の充填位置に戻される。閉鎖要素が例えば、さらなる保持部を用いて、特に、磁力によってエンドストッパ位置に維持される場合、閉鎖要素が移送システムの逆サイフォンプロセスにおいて移送システムに向かって戻るように引っ張られること、および/または吸引されることを防止することができる。
充填プロセス終了時に、このことは、例えば、ペースト状材料を充填管に供給する移送システムのスイッチがオフにされるとき、充填管が軸線方向に充填位置から戻るように移動されることを意味する。スイッチオフの後、移送システムは、移送システムの近傍にある、供給部内に存在する可能性のある残留物を吸い出し、軸線方向移動の結果としての充填材料量の減少を補償するために、後方に移動させることができる。
例として長尺のプランジャのような、例えば長尺の形状を持つ閉鎖要素は好ましくは、閉鎖要素の軸線方向移動中にガイドシステム内で案内される。閉鎖要素は、充填管に通されて移動および/もしくは駆動することができ、かつ/または、別体の駆動装置を介して移動させることができ、かつ/または、例えば、ばねエネルギーを用いて移動させることができる。閉鎖要素が充填管に通されて移動させられる場合、それぞれの装置は、特に、単純でコスト効率のよい手法でセットアップすることができる。
いくつかの応用では、充填管は、例えば、充填材料供給管と、軸線方向に配置される取り外し可能な充填管前部とを備えることができ、前充填管部分は、端位置で取り外され、充填材料供給管の前側の開口は好ましくは閉鎖される。
したがって、例えば、充填管前部は、例えば回転システムを介して前側の充填管部分を回して取り外し、前側の充填管部分を新しい充填管部分と置換することによって、置換することができる。
ソーセージスリーブをペースト状材料で充填する本発明に係る装置は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法にしたがって特に操作することができる。装置は、軸線方向に移動可能に配置される充填管と、それを通じてペースト状材料を充填管の後端にある開口において移送システムから軸線方向に供給することができる供給部とを備える。本発明によると、軸線方向に配置される閉鎖要素が設けられ、この閉鎖要素を用いて、充填管が閉鎖要素上まで移動される場合、充填管の端にある開口を閉鎖することができる。このステップにおいて、装置は、前後に軸線方向に充填管を移動させることができる駆動装置を有することができる。
これにより、閉鎖要素は、供給部において軸線方向に移動可能に配置され、特に、軸線方向に移動可能なプランジャとして配置され、プランジャの前端は、充填管開口を閉鎖する。
充填管および閉鎖要素は、端位置に軸線方向後方に、ともに移動させることができる。充填管は、保持部を用いて、特に、容易にかつコスト効率よく提供することができる磁気保持部を用いて閉鎖要素に接続することができる。好ましくは、前方への閉鎖要素の軸線方向移動は、第1の停止部、特にエンドストッパによって制限され、閉鎖要素は、好ましくはさらなる保持部によって、特に、磁気保持部によってエンドストッパ位置に保持される。このエンドストッパは、充填管がさらに前方に移動するのを可能にする一方で、閉鎖要素は、充填管および閉鎖要素が離れるように移動することができ、かつ充填管の後端の開口を再度開放させることができるように、停止される。保持部により、閉鎖要素がポンプの逆サイフォンプロセス中に後方に向かって引かれないことが確実になる。
充填管および/または閉鎖要素は、第2の停止部、特に、第2のエンドストッパによって端位置に保持される。閉鎖要素が第1または第2のエンドストッパ上まで動く場合、単純な手法で閉鎖要素を用いて正確に充填管の充填位置および端位置に充填管を位置させることができる。
供給部は、移送システムの出口に好ましくは接続される。本発明は、添付図面に関して以下に詳細に説明される。
充填位置にある本発明に係る装置の概略断面図を示す。 (a)は充填位置にある本発明に係る装置の概略側面図を示す。(b)は、充填位置にある図2の(a)に示されている装置の断面図を示す。(c)は、閉鎖位置にある図2の(b)に示されている装置を示す。(d)は、端位置にある図2の(b)および(c)に示されている装置を示す。 (a)は充填位置における本発明に係るさらなる実施の形態の側面図を示す。(b)は、充填位置にある図3の(a)に示されている装置の断面図を示す。(c)は、閉鎖位置にある図3の(b)に示されている装置を示す。(d)は、端位置にある図3の(b)および(c)に示されている装置を示す。(e)は2つのイプ部が回転可能ディスク16を介して互いに接続される状態を示す斜視図である。 本発明に係る方法のフローチャートを示す。 本発明に係る充填マシンの概略図である。
充填マシン10は、ペースト状材料の取り入れ口のために、すなわち、特にソーセージミートまたは他の食品ペーストなどのペースト状の食料品の取り入れ口のために、漏斗13を有する。
例えば、ペースト状の食品は、ミートトロリー20およびそれぞれのリフト部を介して上昇させることができ、漏斗に注入することができる。漏斗の下には、図示されない移送システム7、特に、以下に記載されるような充填管1にペースト状材料を押し入れるベーンポンプがある。充填管1がペースト状材料を例えばソーセージスリーブ内に吐出するか、または、ソーセージスリーブが同時に押し出される。
図1は、供給部9を介して充填管1に接続されている移送システム7の出口7aを示す。例えば、供給部9は、管形状のように形成され、充填管1よりも大きい径を持つ。供給部9は、支持部14を用いて移送システム7に気密に接続される。前端、例えば、移送システム7から離れる方向に向く供給部9の端部では、充填管1は、軸線方向に移動することができ、外方に対して密封されるように挿入される。さらに、軸線方向に移動することができる閉鎖要素3が、供給部9の内部に配置されている。ここで、閉鎖要素3は、ペースト状材料を軸線方向に供給することができる充填管1の開口2を閉鎖することができるように形成されている前部を有する長尺のプランジャとして形成されている。これについては、例えば、閉鎖要素の前側領域の外形は、外形と例えば相補的に形成される内形とともに閉鎖するように、例えば円錐形に形成される。これにより、閉鎖要素3は、保持部4、特に、充填管1と閉鎖要素3を磁力によって互いに接続する磁気保持部を有することができる。この実施の形態では、閉鎖要素3は、ガイド要素8中で軸線方向に移動可能に設置される。ガイド要素8は、供給部9内に固定され、図1に示されている平面と直交する、すなわち軸線Aと直交する平面におけるペースト状材料の通過量のための大きい開口、例えば、豆(kidney)形状の開口を有する。したがって、ペースト状材料は、充填管1の方向に閉鎖要素3の周囲を、供給部9を通って流れることができ、軸線方向Aにこの充填管を充填することができる。
長尺の閉鎖要素の後部(ここでは、プランジャ3)は、ガイド要素8の後側に位置しており、また、端領域により大きな断面を持っており、また、例えば、磁力によってガイド8内でプランジャを保持する磁気保持部のように形成される第2の保持部6をこの領域において有することができる。閉鎖要素3の前部および後部は各々、前部および後部が軸線方向の移動の際にガイド要素8のエンドストッパ5および/または15までそれぞれ動くことができるように、閉鎖要素3の中央領域よりも大きい径を持つ。したがって、閉鎖要素の前端位置および後端位置は、制限され、固定される。これにより、前端位置は、例えば、図1に示されているような充填位置に対応する。例えば、後エンドストッパ位置は、後端位置に対応する。しかし、後方移動は、例えば、駆動装置を停止させることによって制限される場合には、後端位置は、ガイド要素上の後側エンドストッパ位置の前に位置することもできる。
図2の(a)〜(d)は、軸線方向に移動可能な充填管1の異なる位置を示す。
図2の(a)は、本発明に係る装置の側面図を示し、ここで、移送システム7は単純にするためにここでは図示されていない。図2の(b)は、前方位置、すなわち充填位置にある充填管を示し、この位置で、充填材料は、移送システム7から開口7aを通って供給部7内に移送され、ガイド要素8の開口を通って閉鎖要素を通過し充填管1の開口2内まで移送される。また、閉鎖要素3は、前充填位置、例えば端位置にある。閉鎖要素3の後領域は、エンドストッパ5によってこの位置に(ここでは、ガイド要素8上に)保持され、例えば、前方移動が制限される。
例えば、新しいソーセージスリーブが充填管に装着される場合、充填プロセスは、必ず終了する、すなわち中断される。移送システム7は、この目的のために停止させられる。同時に、または直後に、すなわち、移送システム7のスイッチをオフにした後、0.2秒までに、充填管1は、図示されない駆動装置によって、図2の(c)に見られるように、経路S1だけ軸線方向Aに、すなわち、移送システムの方向に戻るように移動させられる。
したがって、充填管1は、充填管1が閉鎖要素3に衝突し、開口2がプロセス中に閉鎖させられることを確実にする程度まで軸線方向に戻るように移動させられる。充填管と閉鎖要素3との間の安定した接続(この場合、磁気接続)は、適切な保持部4によって確実にされる。図2の(c)に見られるように、この閉鎖位置にある閉鎖要素3は、引き続き図2の(b)と同じ位置にある。好ましい実施の形態によると、例えば、軸線方向の後方移動が完了するまで、供給部9および移送ポンプの出口7sから充填材料の残留物を吸い出すために、移送システム7を停止させた直後に、移送システムを後方向に駆動することができる。
このプロセスにおいて、閉鎖要素3が、閉鎖要素3の前位置に固定され、第2の保持部6(ここでは、磁気保持部)を用いて保持されることは、特に有効である。したがって、閉鎖要素が単純で効果的な手法で移送システムの逆サイフォンプロセスにおいて戻るように吸引されることを防止することができる。これとは別に、管1が逆圧下で閉鎖要素3上までスライドすることができる場合に開口2を問題なく閉鎖することができるので、第2の保持部6はやはり有効である。この場合、機械的保持装置、スナップ装置、クリップ装置などのような他の保持部もまた、必要な箇所で、磁気装置4に加えて、または磁気装置4に代わるものとして閉鎖要素3の前端で用いることができる。図2の(c)に示されている閉鎖位置で、充填管内に至るペースト状材料のための道筋が閉ざされる。
図2の(d)に示されているように、充填管1は、その後、経路S2だけ端位置までさらに後方に移動させられる。これは、例えば、閉鎖要素3の広がっている前端が、例えばガイド要素8のエンドストッパ15に衝突する位置とすることができる。しかしながら、後方移動は、単に充填管駆動装置を停止させ、ホールドすることにより起こる場合がある。開口2は、充填管1および閉鎖要素3の移動中に閉鎖されつづける。したがって、充填管1および閉鎖要素3は、軸線方向にともに移動することができる。この場合、充填管1を貫通させて閉鎖要素3を移動させることができるので、閉鎖要素のための別々の駆動装置は必要ない。図2の(d)に示されている端位置で、例えば移送システム7は、例えば、封入された充填材料が無圧状態になるまで、後方に引き続き移動することができる。図2の(d)に示されているこの端位置で、例えば、ケーシング変化が起こる場合がある。
その後、充填管1は、図2の(d)に示されている端位置から図2の(b)に示されているような充填位置に前方に戻るように移動させられる。前方移動中、開口2は、経路S2だけ充填管1を前方に移動させた後に、閉鎖要素3が、例えばエンドストッパ5および保持部6により図2の(c)に示されている位置に保持されると、開放されるが、充填管1はさらに前方に移動することができる。したがって、保持部(この場合、閉鎖要素3の保持部4との間の磁気接続)は、単純な手法で保持部それ自体をそれ故分離することができる。その後、充填管1はさらに、図2の(b)に示されている位置に配置される。この充填位置において、充填プロセスを継続することができ、この場合、移送ポンプは、再び前方向に移動し、充填材料は、供給部9を通って軸線方向に充填管1内に再び案内される。
図3の(a)〜(d)は、本発明に係るさらなる実施の形態に基本的に対応する。図3の(a)〜(d)は、図2の(a)〜(d)に基本的に対応するが、充填管は、この場合、充填材料供給管1aと、充填管の前部1bとから構成される。2つの充填管部分1a,bは、回転可能ディスク16を介して互いに接続される(図3の(e)参照)。これにより、充填管部分1bは、充填材料供給管1aから離れるように向く側でディスク16に堅固に接続される一方で、充填材料供給管1aは、ディスク16が充填材料管の開口を通り越して移動することができるように、かつ、ディスク16がディスク16の開口20を用いて充填材料管の開口を充填管部分1bに接続することができるか、またはディスク16がディスク16の表面で充填材料管の開口を閉鎖することができるように、ディスク16の表面に位置する。図2の(b)、(c)および図2に関連して説明されたように、この場合には、部分1a,1bから構成される充填管1は、この実施の形態では端位置(図3の(d))に軸線方向に後方に移動させられる。この端位置で、充填管部分1bは、充填材料供給管部分1aから分離することができ、すなわち、この正確な実施の形態では、充填材料供給管部分1aの前開口がディスク16により閉鎖させられるこのような手法で、充填管部分1bがディスク16のそれぞれの開口20とともに充填材料供給管部分1aの前開口から遠ざけられるように、回転可能に設置されているディスク16は回される。これは、充填材料の残留物が、そのときに前方に向かって充填材料供給管1aから漏れることがないと、特に有効である。図3の(c)に見られるように、複数の充填管部分1bをディスク16上に配置することが可能であり、これにより、それぞれの開口20をともなう新しい充填管1bが充填材料供給管に合わせられ、充填材料供給管に位置決めされるまで、ディスクを回転することができる。例えば、新しいソーセージスリーブは、この新しい充填管部分1bに装着される。図3の(d)に示されているこの端位置から、構築された充填管1は、新しい充填管部分1bが充填材料供給管1aに接続される場合、図3の(b)に示されている充填位置に、図2に関連して記載されているように、再度移動させることができる。
図4に示されているフローチャートに基づいて、本発明に係る方法を、より詳細に以下に再度説明する。ステップs1では、最初に充填管は、充填管1の開口2が開放されている場合に、また、ペースト状材料が充填中に開口2を通って充填管1内に充填される間に、例えば図2の(a)および(b)に示されているような充填位置にある。充填プロセスが終了するか、または中断されるとき、移送システム7は停止させられる。図示されない制御部は、例えば、充填管1の駆動装置に信号を送信するのと同時に、移送システムの停止信号に送信することができ、後方に向かう充填管の移動のための駆動装置を発する。充填管の後方移動は、移送システムを停止させるのと同時に起こるか、または停止の直後(例えば、移送システムの停止後の0.2秒以内)に起こるようにする。
経路S1(図2の(c)、図3の(c)参照)分の充填管1の軸線方向移動は、ステップs3で起こる。このプロセスでは、開口2は、軸線方向に配置されている閉鎖要素3によってステップs4で閉鎖させられる。ステップs5では、図2の(d)および図3の(d)に示されているように、充填管1および閉鎖要素3は、開口2が閉鎖させられている間に経路S2だけ端位置にともに移動する。
開口2は、充填管1および閉鎖要素3の移動中、保持部4(この場合、磁気保持部)を用いて閉鎖されつづける。図2の(d)または図3の(d)に示されている閉鎖要素3の端位置および/または充填管の端位置において、新しいソーセージスリーブを充填管1上にその際に配置することができるか、または、充填管の前部1bを、例えば、ディスクを回転させる(図3の(d)、(e)参照)ことによって、新しい充填管部分1bと交換することができる。
ステップs6では、充填管1(または1b,1a)は、前方に、すなわち反対方向に向かってともに移動し、その際、開口2は、このプロセスにおいて保持部4を覆うようにして閉鎖されつづけ、充填管1は、前方に沿って閉鎖要素3を引っ張ることができる。充填管1および閉鎖要素3は、経路S2にわたって前方に向かって移動させられ、その後、閉鎖要素3は、この場合には例えばガイド要素8のエンドストッパ5によって停止させられることになる。その後、充填管1は、閉鎖要素3から離れる方向に移動し、保持部4は開放を行い、開口2はステップs7で開放される。経路S1から後については、充填管は、充填管の初期充填位置に経路S1にわたってさらに前方に向かって引き続き移動される。その後、移送システム7を前方向に再び作動させることができる。
ステップs2〜s5の間、ペースト状材料の残留物を逆方向に吸引するために、移送システムを後方向に作動させることができる。
1…充填管、1S…第1の経路、1a…充填材料供給管、充填材料供給管部分、充填管部分、1b…充填管の前部、充填管部分、2…開口、2S…第2の経路、3…閉鎖要素、プランジャ、4…保持部、磁気装置、磁気保持部、5…エンドストッパ、6…第2の保持部、磁気保持部、7…供給部、移送システム、7a…移送システムの出口、開口、7s…移送ポンプの出口、8…ガイド要素、9…供給部、10…充填マシン、11…プランジャの前端、12…移送システムの出口、13…漏斗、14…支持部、15…エンドストッパ、16…ディスク、20…ミートトロリー。

Claims (15)

  1. 充填管(1)を通してソーセージスリーブをペースト状材料で充填する方法であって、前記ペースト状材料が、軸線方向に前記充填管(1)の後端にある開口(2)を通して前記充填管(1)内に供給される方法において、
    充填プロセス終了時に、前記充填管(1)が、前記充填管(1)の充填位置からペースト状材料の移送方向とは反対に軸線方向に、軸線方向に配置される閉鎖要素(3)に戻るように移動され、もって前記開口(2)が閉鎖されることを特徴とする方法。
  2. 前記閉鎖要素(3)上まで第1の経路(S1)にわたって前記充填管(1)を移動させた後に、前記充填管(1)および前記閉鎖要素(3)がともに、端位置に前記軸線方向に第2の経路(S2)にわたって移動され、前記第2の経路(S2)が、前記第1の経路(S1)の長さ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記充填管(1)および前記閉鎖要素(3)が、保持部(4)を用いて、磁力によって、互いに接続されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記充填管(1)が、閉鎖された後に、充填位置に前記閉鎖要素(3)から離れる方向に戻るように移動され、前記閉鎖要素(3)および前記充填管(1)がともに、前方に向かって反軸線方向に端位置から移動され、前記充填管(1)が前記充填位置に再度配置される前に、前記充填管(1)の前記開口(2)が、第2の経路(S2)に対応する経路の後で開放されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記閉鎖要素(3)は、前記軸線方向に第2の経路(S2)にわたって前方に向かって移動された後に、停止されること、エンドストッパに及ぶことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記閉鎖要素(3)が、さらなる保持部(6)を用いて、磁力によって、前記エンドストッパの位置に保持されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記充填管(1)が、前記充填管(1)に供給するための移送システム(7)のスイッチがオフにされるときに、前記軸線方向に戻るように前記充填位置から移動し、前記移送システム(7)が、その後、後方向に動くことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記閉鎖要素(3)が、前記閉鎖要素(3)の軸線方向移動中にガイドシステム(8)内で案内され、前記充填管(1)によって移動されること、駆動装置および/またはばねエネルギーによって移動されること、またはその両方を特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記充填管(1)が、充填材料供給管(1a)と、充填管の分離可能な前部(1b)とを備え、前記充填管の前記前部が端位置で分離され、前記充填材料供給管(1a)の前側の開口は、閉鎖させられる状態になることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 軸線方向に移動可能なように配置される充填管(1)と、該充填管を通じてペースト状材料を前記充填管(1)の後端にある開口(2)内に軸線方向に供給することができる供給部(9)とを用いて、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法を用いて、ソーセージスリーブをペースト状材料で充填する装置において、
    軸線方向に配置される閉鎖要素(3)を用いて、前記開口(2)が、前記充填管(1)が当該充填管(1)の充填位置からペースト状材料の移送方向とは反対に前記閉鎖要素(3)上まで戻るように移動させられるときに閉鎖することができることを特徴とする装置。
  11. 前記閉鎖要素が、前記供給部(9)内で軸線方向に移動可能に配置され、軸線方向に移動可能なプランジャとして形成され、前記プランジャの前端(11)が、前記充填管の前記開口(2)を閉鎖することを特徴とする、請求項10に記載の装置。
  12. 前記充填管(1)および前記閉鎖要素(3)がともに、端位置に後方に向かって軸線方向に移動させられることができることを特徴とする、請求項10または11に記載の装置。
  13. 前記充填管が、保持部(4)を介して、磁気保持部(4)を介して、前記閉鎖要素(3)に接続することができることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前方に向かう方向、すなわち前記ペースト状材料の移送方向の前記閉鎖要素の前記軸線方向移動が、第1の停止部、エンドストッパ(5)で制限され、前記閉鎖要素が、さらなる保持部(6)によって、磁気保持部(6)によって、前記エンドストッパの位置に保持されることを特徴とする、請求項10〜13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記供給部(9)が移送システム(7)の出口(12)に接続されていることを特徴とする、請求項10〜14のいずれか一項に記載の装置。
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