JP6368835B1 - ガスケット - Google Patents

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Abstract

【課題】貫通孔の周縁の面圧が低下する事態が生じてもシール性能を低下させずに、確実に流体の漏れを防止することができるガスケットを提供する。
【解決手段】周縁端29aより径方向内側の一次シール構造31aと径方向外側の二次シール構造32aとが形成されてなり、一次シール構造31aは、上層21に形成された一次上層ビード33aと、中間層22の第二板材28に形成された一次中間層ビード34aと、下層23に形成された一次下層ビード35aとがx方向に積層してなり、二次シール構造32aは、上層21に形成された二次上層ビード36aと、中間層22の第二板材28に形成された二次中間層ビード37aと、下層23に形成された二次下層ビード38aとがx方向に積層してなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガスケットに関し、より詳細には、シール性能を向上させたガスケットに関する。
シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に挟持される三層構造のガスケットには、中間層に貫通孔を囲繞する折り返しを形成し、上層及び下層に貫通孔を囲繞して中間層に対して上下対称形状となるシールビードを形成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−118038号公報
ところで、ガスケットには、シリンダ内のガスの燃焼圧力が上昇してヘッドリフトが生じるとシリンダヘッドとシリンダブロックとの間が上下に広がるという問題や、シリンダブロックやシリンダヘッドにエンジン運転時の冷熱の影響による変形で窪みが生じるとガスケットのシール面が傾くという問題があった。これらの上下の広がりやシール面の傾きなどは貫通孔の周縁の面圧の低下の要因となる。
しかし、特許文献1に記載のガスケットは、これらの問題に対して何ら対策されていない。それ故、このガスケットでは、貫通孔の周縁の面圧が低下する事態が生じると、貫通孔の周縁に形成した折り返し部位で燃焼圧力を十分に減圧することができない。その結果、上層及び下層に形成したシールビードでは、高い燃焼圧力のガスをシールすることができずに、そのガスが漏れ出すおそれがあった。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、貫通孔の周縁の面圧が低下する事態が生じてもシール性能を低下させずに、確実に流体の漏れを防止することができるガスケットを提供することである。
上記の目的を達成する本発明のガスケットは、上方から下方に向って順に上層、中間層、及び下層の三層が積層してなるガスケットにおいて、前記三層を貫通した貫通孔が形成されていて、前記中間層は、二枚の板材が積層してなり、その板材のうちの一方の板材が、他方の板材の前記貫通孔側の端部を包み込むように折り返してなる折り返し部を有し、前記折り返し部の径方向外側の周縁端より径方向内側で前記貫通孔を囲繞する一次シール構造と前記周縁端より径方向外側で前記一次シール構造を囲繞する二次シール構造とが形成されてなり、前記一次シール構造は、前記上層に形成されて上下方向の一方向に頂部が突出する一次上層ビードと、前記中間層の他方の板材に形成されて前記一方向とは反対側に頂部が突出する一次中間層ビードと、前記下層に形成されて前記一方向に頂部が突出する一次下層ビードとを有し、前記一次上層ビード、前記一次中間層ビード、及び前記一次下層ビードが上下方向に積層してなり、前記二次シール構造は、前記上層に形成されて前記一方向に頂部が突出する二次上層ビードと、前記他方の板材に形成されて前記一方向とは反対側に頂部が突出する二次中間層ビードと、前記下層に形成されて前記一方向に頂部が突出する二次下層ビードとを有し、前記二次上層ビード、前記二次中間層ビード、及び
前記二次下層ビードが上下方向に積層してなることを特徴とする。
本発明は、上層、中間層、及び下層を積層したときに、それぞれで突出した方向が互い違いになる一次上層ビード、一次中間層ビード、及び一次下層ビードからなる一次シール構造と、同様に突出した方向が互い違いになる二次上層ビード、二次中間層ビード、及び二次上層ビードからなる二次シール構造とを貫通孔からその径方向外側に向って順に配置している。それ故、本発明によれば、一次シール構造及び二次シール構造により、貫通孔から径方向外側に向って面圧が高くなる部位を二重にして二段階でシールすることができる。これにより、貫通孔の周縁の面圧が低下する事態が生じて流体が一次シール構造を通り抜けても、一次シール構造で流体の圧力を低減するには有利になり、一次シール構造で圧力が減圧された流体の通過を二次シール構造で確実に防ぐことができる。
本発明のガスケットの実施形態を例示する斜視図である。 図1の矢印Iで示す断面図である。 図1の矢印IIで示す断面図である。 ガスの燃焼圧力の変化を例示する断面図であり、図4(a)はヘッドリフトが生じていない状態を、図4(b)はヘッドリフトが生じた状態を示している。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図中では、xを鉛直方向で、ガスケット20の厚さ方向(積層方向)とし、y、zをx方向に直交すると共に互いに直交する方向とする。なお、図1〜図4は、構成が分かり易いように寸法を変化させており、寸法は必ずしも実際に製造するものの比率とは一致させていない。
図1〜4に例示するように、実施形態のガスケット20は、エンジン10に組み付けられるものであり、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12の間に介在し、ボルト13により締結されるシリンダヘッドガスケットである。
図1に例示するように、シリンダブロック11は、シール対象孔として四つのシリンダボア14と、シリンダボア14の外周に形成されたウォータジャケット用の水孔や潤滑油用の油孔などの水油孔15とが形成されている。シリンダボア14の内部には、図示しないピストンが上下方向に往復自在に組付けられている。シリンダブロック11は、一つのシリンダボア14に対して四つのボルト孔16がシリンダボア14の外周に形成されている。
シリンダヘッド12は、図示しないインジェクタや吸排気バルブが組付けられており、シリンダブロック11のボルト孔16に対応させたボルト孔17が貫通している。
ガスケット20は、x方向下方に向って順に上層21、中間層22、及び下層23の三層が積層して平板状に形成されている。ガスケット20は、貫通孔24〜26が形成されている。貫通孔24はシリンダボア14に、貫通孔25は水油孔15に、貫通孔26はボルト孔16、17にそれぞれ対応しており、貫通孔24〜26は、上層21、中間層22、及び下層23の全ての層を貫通している。
以下、平面視で隣り合う貫通孔を、貫通孔24a、24bとする。
図2に例示するように、上層21及び下層23のそれぞれは一枚の金属板で構成されている。上層21及び下層23は、それぞれの板厚を異ならせてもよい。上層21及び下層
23を構成する金属板としては、ステンレス鋼などからなる弾性金属板が例示される。
中間層22は、積層断面視で、第一板材27と第二板材28との二枚がx方向下方に向って順に積層して構成されている。第一板材27及び第二板材28を構成する金属板としては、ステンレス鋼や鋼などの鉄合金からなる金属板、それらの金属板をアニール処理したものが例示でき、互いに異なる金属から構成されてもよい。
第一板材27は、曲げ加工等により第二板材28の貫通孔24a側の端部を包み込むように折り返されて折り返し部30aが形成されている。折り返し部30aにおける径方向外側の周縁端29aは、折り返された第一板材27の周縁端である。折り返し部30aは、折り返されたその第一板材27が第二板材28の貫通孔24a側の周縁端を内包して、グロメット状に形成されている。
ガスケット20は、貫通孔24aからその径方向外側に向って順に、平面視で環状を成す一次シール構造31a及び二次シール構造32aを有している。貫通孔24a、一次シール構造31a、及び二次シール構造32aは平面視で同心円状に配置されている。
一次シール構造31aは、第一板材27の径方向外側の周縁端29aより径方向内側に配置されて貫通孔24aを囲繞している。一次シール構造31aは、積層断面視で、x方向下方に向って、一次上層ビード33a、一次中間層ビード34a、及び一次下層ビード35aが積層し、一次中間層ビード34aが折り返し部30aに内包されている。
一次上層ビード33aは上層21に、一次中間層ビード34aは中間層22の第二板材28に、一次下層ビード35aは下層23に、それぞれ形成されている。各ビード33a〜35aは、平面視で環状を成し、周縁端29aより径方向内側に配置されて貫通孔24aを囲繞している。
一次上層ビード33a、一次中間層ビード34a、及び一次下層ビード35aは、貫通孔24aの周方向全周に渡ってフルビードで形成されている。フルビードは、積層断面視で中央部の頂部が両端部よりもx方向に出っ張る凸形状を成しているビードをいう。
一次上層ビード33a及び一次下層ビード35aのフルビードはx方向下方に向って頂部が突出していて、一次中間層ビード34aのフルビードはx方向上方に向って頂部が突出している。つまり、一次上層ビード33a及び一次中間層ビード34aは互いに近接する方向に突出して、一次中間層ビード34a及び一次下層ビード35aは互いに離間する方向に突出して、一次上層ビード33a及び一次下層ビード35aは同一方向に突出している。
また、一次上層ビード33a、一次中間層ビード34a、及び一次下層ビード35aは、x方向一列に整列している。つまり、一次上層ビード33a、一次中間層ビード34a、及び一次下層ビード35aは、ビード幅方向であるy方向の中心位置が一致している。
この実施形態で、一次上層ビード33a、一次中間層ビード34a、及び一次下層ビード35aは、フルビードの形状が積層断面視で等脚台形状を成しており、それぞれの頂部となる面はx方向に対向している。なお、フルビードの形状は積層断面視で円弧状や三角形状を成してもよい。
以上のように、一次シール構造31aは、一次上層ビード33a、一次中間層ビード34a、及び一次下層ビード35aの突出方向がx方向上方から下方に向って互い違いになっている。
一次上層ビード33a、一次中間層ビード34a、及び一次下層ビード35aのそれぞれのビード形状は積層断面視における頂部の突出する方向以外は同一であることが望ましく、ビード高及びビード幅も同一であることが望ましい。具体的に、一次上層ビード33aと一次中間層ビード34aとは上下対称形状を成している。一次中間層ビード34aと一次下層ビード35aとは上下対称形状を成している。一次上層ビード33aと一次下層ビード35aとは突出方向、幅、高さが同一の形状を成している。
二次シール構造32aは、第一板材27の径方向外側の周縁端29aより径方向外側に配置されて一次シール構造31aを囲繞している。二次シール構造32aは、積層断面視で、x方向下方に向って、二次上層ビード36a、二次中間層ビード37a、及び二次下層ビード38aが積層している。
二次上層ビード36aは上層21に、二次中間層ビード37aは中間層22の第二板材28に、二次下層ビード38aは下層23に、それぞれ形成されている。各ビード36a〜38aは平面視で環状を成し、周縁端29aより径方向外側に配置されている。二次上層ビード36aは一次上層ビード33aを、二次中間層ビード37aは一次中間層ビード34aを、二次下層ビード38aは一次下層ビード35aを、それぞれ囲繞している。
二次上層ビード36a、二次中間層ビード37a、及び二次下層ビード38aは、一次シール構造31aの周方向全周に渡ってハーフビードで形成されている。ハーフビードは積層断面視で中央部に径方向に対して傾いた一つの斜面を有してなり、その斜面の径方向外側又は内側に隣接するどちらか一方の端部が他方の端部に対してx方向に出っ張る段状を成しているビードをいう。
二次上層ビード36a及び二次下層ビード38aのハーフビードは斜面よりも径方向内側の端部に対して斜面よりも径方向外側の端部がx方向下方に向って突出している。二次中間層ビード37aのハーフビードは斜面よりも径方向内側の端部に対して斜面よりも径方向外側の端部がx方向上方に向って突出している。つまり、二次上層ビード36a及び二次中間層ビード37aは互いに近接する方向に突出して、二次中間層ビード37a及び二次下層ビード38aは互いに離間する方向に突出して、二次上層ビード36a及び二次下層ビード38aは同一方向に突出している。
また、二次上層ビード36a、二次中間層ビード37a、及び二次下層ビード38aは、x方向一列に整列している。つまり、二次上層ビード36a、二次中間層ビード37a、及び二次下層ビード38aは、ビード幅方向であるy方向の中心位置が一致している。
この実施形態で、二次上層ビード36a、二次中間層ビード37a、及び二次下層ビード38aは、ハーフビードの形状が積層断面視でクランク型を成し、具体的に、斜面の径方向両側に隣接する端部が平坦に形成された「z」字状を成しており、それぞれの突出した端部となる面はx方向に対向している。なお、ハーフビードの形状は積層断面視で斜面の径方向両側に隣接する端部と斜面との角に丸みを設けた「s」字状を成してもよい。
以上のように、二次シール構造32aは、二次上層ビード36a、二次中間層ビード37a、及び二次下層ビード38aの突出方向がx方向上方から下方に向って互い違いになっている。
二次上層ビード36a、二次中間層ビード37a、及び二次下層ビード38aのそれぞれのビード形状は積層断面視で頂部の突出する方向以外は同一であることが望ましく、ビード高及びビード幅も同一であることが望ましい。つまり、二次上層ビード36aと二次中間層ビード37aとは上下対称形状を成している。二次中間層ビード37aと二次下層ビード38aとは上下対称形状を成している。二次上層ビード36aと二次下層ビード38aとは突出方向、幅、高さが同一の形状を成している。
図3に例示するように、貫通孔24aに隣り合う貫通孔24bを以上する一次シール構造31bも上記の一次シール構造31aと同様に構成されて、二次シール構造32bも上記の二次シール構造32aと同様に構成される。
隣り合う貫通孔24a、24bどうしの間の領域で、一方の貫通孔24aを囲繞する二次上層ビード36aの頂部と他方の貫通孔24bを囲繞する二次上層ビード36bの頂部の高さが一致しており、二次上層ビード36aと二次上層ビード36bとが会合している。同様に、二次中間層ビード37a、37bどうしが会合し、並びに、二次下層ビード38a、38bどうしが会合している。つまり、隣り合う貫通孔24a、24bどうしの間では、二次シール構造32a、32bが隣接して一つのシール構造として機能しており、一つのシール構造とした場合にそのシール構造には積層断面視で上下方向に並んだ三つのフルビードが形成されている。
二次上層ビード36a、36bの境界、二次中間層ビード37a、37bの境界、及び二次下層ビード38a、38bの境界は、x方向一列に整列している。つまり、二次シール構造32a、32bが隣接して一つのシール構造を成したときに形成される三つのフルビードのy方向の中心位置が一致している。この実施形態で、三つのフルビードの形状は積層断面視で等脚台形状を成しており、それぞれの頂部となる面はx方向に対向している。なお、二次シール構造32a、32bが会合して形成された三つのフルビードの形状は積層断面視で円弧状や三角形状を成してもよい。
図4(a)に例示するように、ヘッドリフトが生じていない場合は、周縁端29aよりも径方向内側に形成された一次シール構造31aの面圧が高い。それ故、シリンダボア14で生じたガスの燃焼圧力P1が高くても、そのガスは一次シール構造31aにより堰き止められて径方向外側に漏れ出ることがない。
図4(b)に例示するように、ヘッドリフトが生じた場合は、シリンダヘッド12がx方向上方に持ち上がる状態になり、一次シール構造31aの面圧が前述の状態に比して低下する。このとき、一次シール構造31aでは、三つのフルビードの高さが前述の状態に比して高くなり、一定の面圧を保持する。それ故、燃焼圧力P1のガスは、一次シール構造31aを通過するときに圧力P2に減圧される。そして、一次シール構造31aにより減圧された圧力P2のガスは、二次シール構造32aにより堰き止められて二次シール構造32aよりも径方向外側に漏れ出ることがない。
以上のように、ガスケット20は、フルビードの突出方向が互い違いになる一次シール構造31aと、ハーフビードの突出方向が互い違いになる二次シール構造32aとを貫通孔24aからその径方向外側に向って順に配置している。それ故、一次シール構造31a及び二次シール構造32aにより、面圧が高くなる部位を貫通孔24aから径方向外側に向って二重にして二段階でシールすることができる。
これにより、ヘッドリフトにより貫通孔24aの周縁の面圧が低下する事態が生じてシリンダボア14で燃焼したガスが一次シール構造31aを通り抜けても、一次シール構造31aでガスの燃焼圧力P1を減圧するには有利になり、その圧力が減圧されたガスの通過を二次シール構造32aで確実に防ぐことができる。
なお、貫通孔24aの周縁の面圧が低下する事態としては、この実施形態で例示したヘ
ッドリフト以外に、運転中の冷熱の影響によるシリンダブロック11やシリンダヘッド12の変形が例示される。
一次シール構造31a及び二次シール構造32aは、上層21、中間層22、及び下層23のそれぞれに形成された三つのビード33a〜35a、36a〜38aの突出方向を互い違いに積層することで、x方向の変形量を大きくすることができる。これにより、ヘッドリフトによるシリンダブロック11及びシリンダヘッド12の間の広がりの変化や、歪みによるシール面の傾きの変化などの貫通孔24aの周縁の面圧が低下する事態への追従性の確保には有利になる。
一次シール構造31a及び二次シール構造32aは、少なくとも三つのビードを有し、それらが突出方向を互い違いに積層されていればよい。例えば、中間層22を三枚の板材で構成し、折り返しの板材以外の板材のそれぞれにビードを形成して四つのビードの突出方向を互い違いに積層した場合は、上層21及び下層23に形成されたビードの突出方向が互いに反対方向になる。
特に、一次シール構造31aは、折り返し部30aに一次中間層ビード34aを内包することで、折り返し部30aのx方向の高さを維持することができる。これにより、折り返し部30aの面圧を高めるには有利になり、貫通孔24の周縁の面圧が低下する事態が生じたときの一次シール構造31による面圧の低下を効果的に抑制することができる。
また、貫通孔24a、24bどうしの間で、二次シール構造32a、32bを構成する各ハーフビードを会合させることで、貫通孔24a、24bどうしの間が狭くなったとしても、貫通孔24a、24bのそれぞれに対して二段階でシールすることができる。これにより、貫通孔24a、24bどうしの間でガスが行き来することを回避するには有利になる。
既述した実施形態で、水油孔に対応した貫通孔25の周縁にも、同様の二重のシール構造を適用してもよい。
既述したガスケット20は、シリンダヘッドガスケットに限定されずに、例えば、フランジ用ガスケットやエキゾーストマニホールド用のガスケットなど、貫通孔24を有しているガスケットであれば適用可能である。
既述した実施形態で、中間層22は、第一板材27の上下を逆さまにしてもよい。また、一次シール構造31aにおいて、一次上層ビード33a及び一次下層ビード35aのフルビードをx方向上方に向って頂部を突出させて、一次中間層ビード34aのフルビードをx方向下方に向って頂部を突出させてもよい。その場合は、二次シール構造32aにおいて、二次上層ビード36a及び二次下層ビード38aのフルビードをx方向上方に向って頂部を突出させて、二次中間層ビード37aのフルビードをx方向下方に向って頂部を突出させるとよい。
各ビード33a〜38b、33b〜38bの積層断面視における形状については、特に限定されるものではない。
既述した実施形態で、貫通孔24a、24bどうしの間の狭くなる部位で、二次シール構造32a、32bを構成する各ハーフビードを会合させたが、各ハーフビードを会合させる長さを長くしてもよい。具体的に、貫通孔24a、24bどうしの間の狭くなる部位で、平面視で各ハーフビードを直線状に形成して、会合させる長さを長くしてもよい。
20 ガスケット
21 上層
22 中間層
23 下層
24a、24b 貫通孔
27 第一板材
28 第二板材
29a、29b 周縁端
30a、30b 折り返し部
31a、31b 一次シール構造
32a、32b 二次シール構造
33a、33b 一次上層ビード
34a、34b 一次中間層ビード
35a、35b 一次下層ビード
36a、36b 二次上層ビード
37a、37b 二次中間層ビード
38a、38b 二次下層ビード

Claims (2)

  1. 上方から下方に向って順に上層、中間層、及び下層の三層が積層してなるガスケットにおいて、
    前記三層を貫通した貫通孔が形成されていて、前記中間層は、二枚の板材が積層してなり、その板材のうちの一方の板材が、他方の板材の前記貫通孔側の端部を包み込むように折り返してなる折り返し部を有し、
    前記折り返し部の径方向外側の周縁端より径方向内側で前記貫通孔を囲繞する一次シール構造と前記周縁端より径方向外側で前記一次シール構造を囲繞する二次シール構造とが形成されてなり、
    前記一次シール構造は、前記上層に形成されて上下方向の一方向に頂部が突出する一次上層ビードと、前記中間層の他方の板材に形成されて前記一方向とは反対側に頂部が突出する一次中間層ビードと、前記下層に形成されて前記一方向に頂部が突出する一次下層ビードとを有し、前記一次上層ビード、前記一次中間層ビード、及び前記一次下層ビードが上下方向に積層してなり、
    前記二次シール構造は、前記上層に形成されて前記一方向に頂部が突出する二次上層ビードと、前記他方の板材に形成されて前記一方向とは反対側に頂部が突出する二次中間層ビードと、前記下層に形成されて前記一方向に頂部が突出する二次下層ビードとを有し、前記二次上層ビード、前記二次中間層ビード、及び前記二次下層ビードが上下方向に積層してなることを特徴とするガスケット。
  2. 前記二次上層ビード、前記二次中間層ビード、及び前記二次下層ビードが、ハーフビードで構成されていて、隣り合う前記貫通孔どうしの間の領域で、それぞれの貫通孔を囲繞する前記二次上層ビードどうしが会合し、前記二次中間層ビードどうしが会合し、並びに、前記二次下層ビードどうしが会合して、上下方向に並んだ三つのフルビードが形成されている請求項1に記載のガスケット。
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