JP6366242B2 - 要処理水からの凝縮水を用いた真水製造方法 - Google Patents

要処理水からの凝縮水を用いた真水製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、要処理水からの凝縮水を用いた真水製造方法に関するものである。
従来、天然の湧水などに近い性質をもつ、人工的な処理によって得られる機能水としては、電気分解によって作られるもの(例えば、特許文献1参照。)、麦飯石やトルマリン等の水改質物質を用いて作られるもの(例えば、特許文献2参照。)が知られていた。また、それら機能水を作り出す整水器が知られていた。
特開2005−324117号公報 特開2006−150205号公報
しかしながら、電気分解によって生成される水は整水器内で水と電極とが直接に接触するため、水に電極からの溶融物質等が溶融し飲料水として使用する場合使用者へ健康危害を及ぼす虞れがあり、また、アルカリイオン水を生成する際に同時に酸性水も同期して生成されるため、この不要の酸性水の処理を行わなければならないという問題があった。また、電気分解式の整水器は、長く使用すると分解機能を果す部材が劣化して水の生成性能が低下し、装置部材の交換を余儀なくされるため、煩雑且つコストがかかるという問題があった。
また、トルマリン等の水改質物質を使用して行う整水器も、水を水改質物質と直接に接触させるため、健康を害するような何らかの成分がトルマリン等から水に溶出する可能性があり、飲料水として使用する場合には健康に危害を及ぼす虞れがあった。また、天然の湧水などは自然の浄化作用を受けて飲料水に適しているものの、湧水場所から運搬するのが煩雑であることや一定の目的に適した量を安定して得られないといった問題があり、その他、湧出する場所によっては水の性質が異なるため、安定した性状の水を得ることが困難であるという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって電気分解などによる機能水を生成するのではなく、特殊な組成と製法により得られる水改質物質の一種を用いて、水改質物質と水が直接触れることなく、しかも、弱アルカリ性で酸化還元電位の値も低くかかる特性を持続して有する水を安定して供給できる整水器を提供する。また本発明では、当該整水器によって製造された水を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、請求項1に記載の要処理水からの凝縮水を用いた真水製造方法では、別体に構成した整水器50と加熱器150とを整水器50の上部において蒸気凝縮の真水を流通する流入管14、114により接続連通すると共に、整水器50と加熱器150の下部にはそれぞれ流出管15、115を設け、整水器50のタンク本体10内には、珪素化合物、トルマリン、セラミック、麦飯石のいずれかを溶融させた後に、鉄、アルミニウム、カルシウムを添加し冷却して製造した人工鉱石40を収容した人工鉱石収容体30を収納し、工鉱石収容体30は空気調節パイプ18を介してタンク本体10の外部大気と連通し、しかも、人工鉱石収容体30は底部に垂設した脚32を介してタンク本体10の内底面との間に一定の空間を形成しながら上端に略水平に架設した支持棒33を介してタンク本体10の中央位置に定置し、また、加熱器150は内部に水道水、井戸水、工業用水又は海水を含む要処理水を収納して、要処理水を加熱して蒸発させ流入管114、14を介して凝縮水をタンク本体10内に送水可能とし、更には、タンク本体10を形成した整水器50と加熱器150とはその外周壁を三重の層で形成し、最下層の第1層は人工鉱石40の粉体を含有する塗膜20、120を形成し、その上層の第2層は加熱手段11としてのヒーター11a、111aを形成し、最外層の第3層は断熱材12、112の層を形成し、しかも、第1層における人工鉱石粉末含有の塗膜20は5〜30μmの人工鉱石粉末又粒径150〜200メッシュの人工鉱石粉末と、主剤としての60〜80重量%の酸化アルミニウムと、15〜25重量%の樹脂と、5〜15重量%のエーテルとを混合し、それに硬化剤を添加して形成したことを特徴とする要処理水からの凝縮水を用いた真水製造方法を提供するものである。
本願請求項1に係る発明によれば、水改質物質として珪素化合物、トルマリン、セラミック、麦飯石のいずれかと鉄、アルミニウム、カルシウムとを主成分とした人工鉱石が入った収容体を整水器タンクの中に収納したため、人工鉱石と水が触れることがない。従って、整水器の使用者や飲用者が、水に水改質物質由来の溶出物質が混入しているのではないかという疑念を払拭することができる。また、加熱手段により整水器タンク、水を介して人工鉱石が暖められ、人工鉱石の波動が整水器タンク内の水全体に行渡ることにより水分子のクラスター(房)をクラスター化(微細化)することができる。また、整水器タンク内の水をph値が弱アルカリ性で、かつ酸化還元電位の値が低く、長時間持続可能な水にすることができる。さらに、整水器タンク内の水に含まれる細菌を減菌あるいは滅菌することができる。
た、珪素化合物、トルマリン、セラミック、麦飯石のいずれかを溶融させた後に、鉄、アルミニウム、カルシウムを添加した後に冷却することにより製造される人工鉱石を用いることにより、外部からの電磁波によって遠赤外線及びテラヘルツ以上の波動を発することができる。
た、整水器タンクの外壁に人工鉱石からなる塗料を塗ったことにより、人工鉱石のもつ熱の高い伝導率と高い拡散率により加熱手段による熱を整水器タンク本体内全体に伝えることができる。また、塗料に含まれる人工鉱石の波動により水をクラスター化できる。
た、整水器タンクに流入管、流出管を設けたことにより該タンク中に水の出し入れが可能となる。また、加熱により整水器タンク内で生成した生起した水蒸気も取り出すことが容易にできる。
また、加熱器と整水器タンクとを別個に設けて、加熱器内で人工鉱石と加熱により要処理水を凝縮処理した水を整水器に移流して更に人工鉱石と加熱による処理を行うこととしたため、要処理水の凝縮水から菌やウィルスを除去し、飲料水として味もよく、また、酸化還電位が低く、弱アルカリ性の体に良い水に変換できる。
また、本整水器等を用いて要処理水から真水を製造することにより、上述の効果を発揮し、飲料水や入浴水などの健康に貢献する水を継続して提供できると共に、上述した特性を長期間保持できるため保管に便利であり利用しやすく日常生活に有益な利便性を与えることができる水が得られる。
本実施形態に係る整水器の斜視図である。 本実施形態に係る整水器の断面説明図である。 本実施形態に係る整水器の図1A−A線断面図である。 本実施形態に係る人工鉱石収容体の断面説明図である。 水の酸化還元電位とpH値を示した図である。 本実施形態に係る整水器のモデル図である。 水のクラスターの微細化のモデル図である。 酸化還元電位の時間変化のグラフである。 本実施形態に係る整水器と加熱器の断面説明図である。
本実施形態に係る整水器は、珪素化合物等と鉄、アルミニウム、カルシウムとを主成分とした人工鉱石が収容された人工鉱石収容体を内部に備えた整水器タンクに、水道水、井戸水、工業用水又は海水を含む要処理水を入れ、加熱手段により整水器タンク内を温めることによって、人工鉱石から放出される波動により、要処理水をクラスター化し、性状を変えるものである。このようにして、整水器タンクに収容された要処理水を、弱アルカリ性で、酸化還元電位の値が低く、持続性がある水へと変化させるものである。以下、本実施形態に係る整水器及び加熱器について、図面を参照しながら具体的に説明する。
本発明の整水器50は、図1に示すようにステンレス製の略円筒体を縦置きにして構成し、その外表面に塗膜20を形成したタンク本体10と、タンク本体10の外周面の塗膜20を囲繞する状態に設けた加熱手段11と、加熱手段11と共にタンク本体10の外周面全体を覆う断熱材12と、加熱手段11に電源電圧を供給する電源装置13と、タンク本体10の上部に連通して外部から要処理水を内部に流入可能とした流入管14及びタンク本体10の下部に連通して外部へ処理水を排出可能とした流出管15と、を備えている。なお、タンク本体10は、その底部に脚17を垂設しており、タンク本体10の底面と設置面との間に一定の隙間を形成している。このように、タンク本体10は整水器タンクとして機能するように構成されている。
また、タンク本体10の周壁と底部は、図2に示すように、全体を三重の層で被覆している。まず、最下層の第1層は、人工鉱石40を含有する塗布剤を塗布して塗膜20を形成している。次に、その上層の第2層は、第1層の上から加熱手段11としてのヒーターを覆って形成されている。更に、最上層の第3層は断熱材12で形成されている。
上記したように第1層は、人工鉱石40を含有する塗布剤をタンク本体10の周壁と底部に塗布して形成された塗膜20の層である。この人工鉱石40を含有する塗布剤に用いる人工鉱石40は、以下の実施例によって製造されたものである。
すなわち、人工鉱石40は、珪素化合物、トルマリン、セラミック、麦飯石のいずれかを溶融させた後に、鉄、アルミニウム、カルシウムを添加した後に冷却することにより製造される。
具体的に述べれば、はじめに、略真空状態下で1650℃〜1680℃に加熱した真空溶融炉に約80重量%の粉末状の珪素を投入し、その後、約5重量%の粉末状の鉄と約5重量%の粉末状のアルミニウムと約5重量%のカルシウムとを3〜5分間隔で順に投入しながら撹拌混合し、その後、真空溶融炉から溶融物を取出し、常温中で自然冷却することによって鉱石塊を生成する。このように、本発明に用いる人工鉱石40は上記した原材料を溶融後に冷却して製造されることに特徴を有するものである。なお、その他の製法として、上記した原材料を溶融後に冷却し、さらに高温で溶融するといったように、徐々に高温下で溶融を繰り返し行って人工鉱石40を製造してもよい。また、人工鉱石は、配合比率を変えることによって通電特性、遮断特性が得られる。
また、上記の人工鉱石40を含有する塗布剤は、酸化アルミニウムと液状エポキシ樹脂との混合溶液からなる主剤と、前記人工鉱石の粉末とを混合し、これらを硬化させる硬化剤により生成されるものであり、次のような製造方法で作られる。
すなわち、人工鉱石40を含有する塗布剤は、上記したように人工鉱石40、主剤、及び硬化剤により製造される。この人工鉱石40は、粒径が5〜30μmの粉体、又は粒径が150〜200メッシュの粉体である。また、主剤には、60〜80重量%の酸化アルミニウムと15〜25重量%のビスフェノールA型液状エポキシ樹脂と5〜15重量%のアルキルフェノールグリシジルエーテルとを混合したものを用い、硬化剤には、75〜85重量%の変性ポリアミドアミンと15〜25重量%のトリエチレンテトラミンとを有するものを用いる。なお、約100gの主剤に対し、約5.6gの硬化剤を用いることが好ましい。
人工鉱石40を含有する塗布剤が塗られ形成された塗膜20は、人工鉱石40の熱伝導性及び熱拡散性が高いという特性を有するため、タンク本体10の外周面を囲繞した加熱手段11としてのヒーターによりタンク本体10を加熱した場合には塗膜20の特性によりタンク本体10の全体に満遍なく迅速に熱を伝えることができる。また、蓄熱性が高いため、ヒーターの電力消費を低減でき、コストを抑えることができる。さらに、塗膜20に含まれる人工鉱石40は波動も発することにより、タンク本体10内に流入した処理水の水分子のクラスター化を促進する機能も果す。
第2層は、加熱手段11としてのヒーターが形成された層である。図2に示す加熱手段11としてはカーボンフィルムヒーター11aを用いるが電熱線などを用いてもよい。カーボンフィルムヒーター11aは整水器タンク上部に備えてある電源装置13と接続される。
カーボンフィルムヒーター11aを使用した場合、カーボンフィルムヒーター11aから発せられる遠赤外線により、整水器タンク内の水が温められると共に、後述する人工鉱石収容体30内の人工鉱石40及び塗膜20から発せられる波動と相俟って整水器タンクであるタンク本体10内の水のクラスターが小さくなる。また、塗膜20は熱の拡散率及び伝導率が高いため、粘着性を有してタンク本体10外壁に塗着して整水器タンク全体に熱を満遍なく行渡らせるという効果を有し、よりタンク本体10への加熱効率を高める。
整水器タンクのタンク本体10内に収容する水は、水道水のほか、井戸水、工業用水又は海水などでもよい。
第3層は、断熱材12の層である。断熱材12はその材質につき特に限定はなく、タンク本体10の外周・底部を覆ってタンク本体10の内外断熱ができれば問題なく、例えば、ガラスウール、ロックウール及びアルミシート、又はこれらの組み合わせを用いることができる。この断熱材12によりカーボンフィルムヒーター11aの発する熱がタンク本体10の外部に逃げてしまうことを防ぎつつ、タンク本体10への加熱効率を高めることができる。また、作業者が加熱されたタンク本体10へ不用意に接触することによる火傷などの危険を回避することができる。なお、図1に示すように、被覆した断熱材12の最外側表面にアルミシート12aをコーティングした場合には、外観の意匠性を高めることができる。
流入管14,流出管15は、タンク本体10の上部と下部とにタンク外部と連通するようにそれぞれ配設されており、管内外の連通状態を調節するためのコック付きバルブ16がそれぞれに設けられている。流入管14は、タンク本体10内水供給用の管であり、タンク本体10内部に水を貯留したときの液面よりも上部に設けられている。更には、タンク本体10上部の流入管14に備えられたバルブ16は、後述するタンク本体10内部で発生した水蒸気を排出するためにも用いられる。タンク本体10下部の流出管15に備えられたバルブ16は、タンク本体10内に貯留された処理水を容易に取り出すために用いる。
タンク本体10上部には内部に水を貯留したときの液面よりも上方に、タンク本体10内の人工鉱石収容体30とタンク外を連通するように空気調節パイプ18が設けてあり、内部先端開口部をタンク本体10内に設置した人工鉱石収容体30に挿入することにより該人工鉱石収容体30からのエア抜きができるように構成している。
人工鉱石収容体30は、図3に示すように、その内部に人工鉱石40を充填収容した状態でタンク本体10内部に配設されている。タンク本体10の上部の側面に設けた空気調節パイプ18は、人工鉱石収容体30の内部とタンク本体10の外部との間に介在して人工鉱石収容体30内で加熱等により膨張した空気をタンク本体10の外部に逃がし、人工鉱石収容体30内の気圧を外気圧に保ち、人工鉱石収容体30内の空気の加熱膨張による人工鉱石収容体30の破裂を防止することができる。
人工鉱石収容体30の底部には脚32を垂設し、タンク本体10内の人工鉱石収容体30の外底面とタンク本体10の内底面との間のスペーサーとして機能する。また、図3、図4に示すように人工鉱石収容体30の上端には、略水平方向に延びる支持棒33を設け、タンク本体10内に収容する際のタンク中央位置の規制を行うと共にタンク本体10内における人工鉱石収容体30の転倒を防止する。このような人工鉱石収容体30の定置により、人工鉱石40の波動が整水器タンクとしてのタンク本体10内に放射状に発せられるようになり、水のクラスター化の効率が良くなる。なお、人工鉱石収容体30は、人体に影響のない安全な素材としてステンレスを用いる。
人工鉱石収容体30内に収容される人工鉱石40は、タンク本体10に塗布した塗膜20に使用された人工鉱石40と同じ素材や製法で製造された塊状のものであり、外部からの電磁波によって遠赤外線及びテラヘルツ以上の波動を発する。テラヘルツ領域の電磁波(テラヘルツ波)は、0.1THz〜10THz程度の周波数の電磁波である。
テラヘルツ波は、特に中心周波数が0.1〜1THzにおいて減菌作用や滅菌作用があることがわかっており、本整水器においてもこの周波数帯を用いることにより製造された水に減菌、滅菌の作用があることが確認された。
更には、人工鉱石40が発する遠赤外線及びテラヘルツ波によって、水分子がクラスター化され、臭いの除去、腐食の防止、さらに、味が良好になるという変化が見られる。また、テラヘルツ波による水中の細菌を減菌や滅菌でき、体に安全な水へと変わる。さらに、体内に吸収された水中のマイナスイオンが細胞や組織の活性酸素を消去して酸化を抑制し、結果癌や糖尿病など生活習慣病の原因が抑えられるということもわかった。
人工鉱石収容体30内には、小石大の人工鉱石40が詰められている。一例として、この人工鉱石40の大きさはひとつの粒径がおよそ5cmとする。人工鉱石40の量は整水器タンクの容量1000リットルの場合およそ40キログラムの人工鉱石40をタンク本体10に収容させるとよい。
本整水器50を用いて得られた水は、以下のような特徴がみられた。一般に水の酸化還元電位(ORP:Oxidation-reduction Potential)の範囲は−420mV〜+820mVであるといわれている。
ここで、本整水器50によって処理した水を流出管15から取り出し、12時間(一般に飲用される時間経過)後に測定すると、酸化還元電位の値は+30mV、ph値は9.02であった。
この値は、図5に示すように、一般的にいわれる水道水の酸化還元電位の範囲+200〜+700mV、天然水の酸化還元電位の範囲−70〜+300mVと比較しても低い値である。
このように酸化還電位が低く、弱アルカリ性の水は、人体組織に対し還元力があり、体内の活性酸素を除去するなど体に良いといわれている。また、本整水器50によって処理した水を食べ物(黒酢、高麗人参、梅干、黒ニンニクなど)に使用すると味が良好になることがわかった
また、本実施形態では、図6に示すように、人工鉱石40を素材として円筒状に構成した容器内に水を直接入れ、円筒状容器外部に加熱手段11を設けたものがある。
水が容器としての人工鉱石40と直接に接触すると、人工鉱石40から遠赤外線、テラヘルツ波のほかに、電子及びミネラルが発生する。
こうして、発生した電子が、水と反応して水素、水素分子、水酸基ができる。また、図7のように、水素や二酸化炭素や酸素と反応して核イオンを作り、その周りに水分子が集まり、クラスターを形成する。
水分子のクラスターは、人工鉱石40から発せられる遠赤外線及びテラヘルツ波によりクラスター化し、処理水の味が良質になる。また、ミネラルが処理水に溶け出しミネラル水になる。
こうして得られた処理水は、図8に示すように、酸化還元電位が長時間低い値で保持された
また、本実施形態では、塗布剤により形成された塗膜120を周壁及び底部に塗布すると共に、上下部に流入管114、流出管115を設けた円筒状のタンク本体110の外周に、加熱手段111としてのカーボンフィルムヒーター111aを巻き、さらに断熱材112としてのアルミシート112aで覆って構成した加熱器150を、整水器50としてのタンク本体10と別に設置し、加熱器150とタンク本体10とをそれぞれの流入管114、流入管14を介して連通する。言い換えれば、加熱器150は本実施形態に示した整水器50から人工鉱石収容体30を除いた状態で、要処理水(海水)を加熱するように構成したものであり、本実施形態に示した本発明の整水器50と、整水器50とは別途に構成した加熱器150とをそれぞれの流入管14、流入管114を介して接続させることにより連通接続したものである。なお、図9は接続した状態の要部の断面図を示している。
使用に際しては、海水を加熱器150のタンク本体110に入れ、加熱により沸騰させて生起した水蒸気をタンク本体110の上部の流入管114から取り出しその途中で所定方法により凝縮させて真水にし、該流入管114と接続したタンク本体10の流入管14から本実施形態に示した整水器50のタンク本体10中に流入させる。そして、再度、タンク本体10を加熱させ、調整された処理水を得る。
調整される処理水は、整水器50としてのタンク本体10の加熱及び人工鉱石のテラヘルツ波による減菌や殺菌作用により菌やウィルスは消滅し、しかも人工鉱石の特性による水のクラスター化で飲料水の味もよく、また酸化還元電位が低く、弱アルカリ性であるため人体の組織や細胞の酸性傾化を防止し、細胞を活性化して人体に優しい飲料水として有益となる。
次に、本実施形態に係る整水器の使用形態の一例について以下に説明する。
(第1の使用形態)
まず、タンク本体10に水道水などを入れる。本実施例で用いるタンク本体10の容量は1000リットルの容器である。また、人工鉱石収容体30中の人工鉱石40の粒の総量はおよそ40キログラムである。そして、カーボンフィルムヒーター11aの設定温度を65度に設定し、タンク本体10を約48時間暖める。
(第2の使用形態)
整水器50のタンク本体10に海水を入れて真水化する使用形態であり、カーボンフィルムヒーター11aの設定温度は100度に設定し、海水を一定時間沸騰させ、整水器タンク中の海水の水蒸気は流入管14から取出し凝縮させて真水を得るものである。この方法で得られる水は、単に海水を蒸留させて得られる水よりも極めて純水に近いものであることがわかった。すなわち、人工鉱石40の波動による消毒、殺菌作用が、単なる加熱による煮沸消毒作用では消毒、殺菌しきれなかった菌やウィルスまでも消毒、殺菌できたと考えられる。
10 タンク本体
11 加熱手段
11a カーボンフィルムヒーター
12 断熱材
12a アルミシート
13 電源装置
14 流入管
15 流出管
16 バルブ
17 脚
18 空気調節パイプ
20 塗膜
30 人工鉱石収容体
31 エア抜き
32 脚
33 支持棒
40 人工鉱石
50 整水器
110 タンク本体
111 加熱手段
111a カーボンフィルムヒーター
112 断熱材
112a アルミシート
113 電源装置
114 流入管
115 流出管
116 バルブ
117 脚
118 空気調節孔
120 塗膜
150 加熱器

Claims (1)

  1. 別体に構成した整水器50と加熱器150とを整水器50の上部において蒸気凝縮の真水を流通する流入管14、114により接続連通すると共に、整水器50と加熱器150の下部にはそれぞれ流出管15、115を設け、
    整水器50のタンク本体10内には、
    珪素化合物、トルマリン、セラミック、麦飯石のいずれかを溶融させた後に、鉄、アルミニウム、カルシウムを添加し冷却して製造した人工鉱石40を収容した人工鉱石収容体30を収納し、
    工鉱石収容体30は空気調節パイプ18を介してタンク本体10の外部大気と連通し、
    しかも、人工鉱石収容体30は底部に垂設した脚32を介してタンク本体10の内底面との間に一定の空間を形成しながら上端に略水平に架設した支持棒33を介してタンク本体10の中央位置に定置し、
    また、加熱器150は内部に水道水、井戸水、工業用水又は海水を含む要処理水を収納して、要処理水を加熱して蒸発させ流入管114、14を介して凝縮水をタンク本体10内に送水可能とし、
    更には、タンク本体10を形成した整水器50と加熱器150とはその外周壁を三重の層で形成し、
    最下層の第1層は人工鉱石40の粉体を含有する塗膜20、120を形成し、
    その上層の第2層は加熱手段11としてのヒーター11a、111aを形成し、
    最外層の第3層は断熱材12、112の層を形成し、
    しかも、第1層における人工鉱石粉末含有の塗膜20は5〜30μmの人工鉱石粉末又粒径150〜200メッシュの人工鉱石粉末と、主剤としての60〜80重量%の酸化アルミニウムと、15〜25重量%の樹脂と、5〜15重量%のエーテルとを混合し、それに硬化剤を添加して形成したことを特徴とする要処理水からの凝縮水を用いた真水製造方法。
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