JP6364357B2 - 埋設管の吊下し配管工法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス管等の各種の管を接続して地中に埋設する埋設管の吊下し配管工法に関する。
従来、ガス管等の各種の管を接続して地中に埋設する配管工法として、開削埋設工法やスプレッド工法等が知られている。開削埋設工法では、ガス管の埋設箇所を掘削して掘削溝を作業帯として形成し、側壁を鋼矢板で土留めして掘削溝内にガス管を吊り下して連結配置する。そして、ガス管の接続箇所で掘削溝内に会所を形成して会所でガス管の溶接と溶接箇所の検査を行い、その後埋め戻して埋設している。
また、スプレッド工法では、掘削溝の横の地上で複数のガス管を溶接して接続し、接続されたガス管を大型重機等によって随時掘削溝内に吊り下して配管を接続して敷設するようにしている。スプレッド工法によれば、幅広の作業帯の元で高効率に施工できて工事の進捗効率が高い上に、掘削溝から外れた地上でガス管を溶接するために開削埋設工法と比較して掘削溝に会所や土留めが必要ないという利点がある。
また、特許文献1に記載された埋設工法では、掘削溝をまたいで門型フレームを設置し、門型フレームの支柱に支持させた管送り支持機構のローラ上に載置したガス管を人手で送るようにしている。そして門型フレームに取り付けた管吊り下げ昇降機構のチェーンブロックでガス管を吊り上げ、掘削溝内の底面に吊り下して先に埋設したガス管と溶接するようにしている。しかも、大型重機に代えて門型フレームを用いることで制限のある作業帯幅でも施工することができる。
特開2003−185057号公報
しかしながら、開削埋設工法では、掘削溝の掘削やガス管の吊り下しや配管セットや溶接と検査等の各工程が互いに干渉するので工事の進捗がスムーズに進まない欠点がある。また、掘削溝の中でガス管同士を溶接するので会所や土留めが必要であり、工事に手間がかかるという欠点がある。
また、スプレッド工法では、掘削溝の横の地上で配管同士を溶接して接続するので幅広の作業帯が必要であり、しかも大型重機と作業員を大量投入する必要があるため、作業帯が狭い領域での管の埋設工事に不向きであった。
また、特許文献1に記載された門型フレームを用いた埋設工法では、掘削溝の掘削やガス管の吊り下しや配管のセットや溶接と検査等の各工程等が互いに干渉するので工事の進捗がスムーズに進まない欠点がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、会所等が不要であり、作業帯の幅が狭くても各工程の干渉を防いで最適な溶接位置の確立と施工の進捗を促進できるようにした埋設管の吊下し配管工法を提供することを目的とする。
本発明による埋設管の吊下し配管工法は、掘削溝内の埋設位置より上方で吊り治具によって吊り下げる溶接済みの既設の管の先端側に、予め互いに接合した複数の追加の管を別の吊り治具で吊り下げる工程と、既設の管に複数の追加の管を溶接する工程と、既設の管同士の溶接部の前側または後側を吊り下げる最も後端側の1つの吊り治具を掘削溝内に吊り下すことによって溶接部の前後の既設の管を埋設位置に載置する工程と、を備え、前記複数の追加の管を前記掘削溝内に載置された受け台上に載置した後に、前記別の吊り治具で吊り下げ支持するようにしたことを特徴とする。
本発明による埋設管の吊下し配管工法では、掘削溝内の埋設位置より上方において、吊り治具で吊り下げ支持した溶接済みの既設の管の先端側に、互いに接合した複数の追加の管を別の吊り治具で吊り下げ支持して突き合わせて溶接し、そして、その後方に設けた既設の管同士の溶接部の前側または後側を1つの吊り治具で吊り下げた状態から当該1つの吊り治具を降下させることで、これらの既設の管を埋設位置に載置することができる。
そのため、既設の管と追加の管との溶接及び検査位置と、それより後方に設けた既設の管の溶接部の前側または後側を支持する1つの吊り治具の吊り下しによる複数の既設の管の埋設位置と、敷設した既設の管の埋戻し位置等の各工種が互いに干渉することがなく、同時にまたは連続して処理できるため、工事の進捗を向上できる。しかも、掘削溝内の埋設位置の上方でこれらの処理を行うためにスプレッド工法と比較して作業帯幅を縮小できると共に会所や土留めも必要なく、占有する作業帯の幅が狭い現場でも施工できる。
しかも、複数の追加の管は掘削溝内の受け台に載置した後で、別の吊り治具によって吊り上げ、後方の既設の管との芯合わせと溶接を行うため操作が容易であり、別の吊り治具による追加の管の吊り下げに大型重機や多くの作業員等を必要としない。しかも別の吊り治具で追加の管を支持した後は受け台を撤去できる。
また、埋設位置に下す前の既設の管と複数の追加の管とは、それぞれの管の溶接部の前後をそれぞれ吊り治具で吊り下げ支持していることが好ましい。
これによって各管は溶接部の前後を2つの吊り治具で確実に吊り下げ支持できる。
また、掘削溝は段部付き凹部形状であり、受け台と共に段部に溶接用基板を載置するようにしてもよい。
掘削溝内に追加の管を載置させるための受け台を置くと共に、受け台に設けた溶接用基板は段部に延びているため、作業員は段部に立って既設の管と別の吊り治具で支持した追加の管とを溶接できる。
また、最も後端側の1つの吊り治具で吊り下す既設の管の本数と追加の管の本数とを同一に設定することが好ましい。
配管の敷設を促進するために、追加した管の本数と同一の数の既に溶接した既設の管を1つの吊り治具で掘削溝内の埋設位置に下すことで、効率良く管の溶接と埋設を進めることができる。
本発明による埋設管の吊下し配管工法によれば、掘削溝内の埋設位置の上方で溶接済みの既設の管と予め接合した複数の追加の管とを溶接すると共に、その後方の既設の管における溶接部の前側または後側を1つの吊り治具で支持して埋設位置に吊り下げるため、作業を単純化できる。しかも、溶接・検査位置、既設の管の吊り下しによる埋設位置への設置、載置した既設の管の埋戻し位置等の各工種が互いに干渉することがなく、同時にまたは連続して施工できるため、工事の進捗を向上できる。
しかも、掘削溝内の埋設位置の上方でこれらの処理を行うために作業帯幅を縮小できるため、作業帯の幅に制限がある場所でも効率良く工事を行える。また、掘削溝内に溶接のための会所等を設ける必要がなく大型重機や多数の作業員が必要でないので、構成や作業が簡単で施工コストが低廉になる。
本発明の実施形態によるガス管の吊下し工法における掘削溝に載置した受け台とガス管とその吊り下げ状態を示す断面図である。 図1に示す掘削溝に載置する受け台の斜視図である。 ガス管を掘削溝の埋設位置の上方に吊り下げ支持する状態の断面図である。 ガス管を掘削溝の埋設位置に垂下させた状態の断面図である。 ガス管の吊下し工法において、掘削溝内の前方に追加の受け台を載置した状態を模式的に示す工程図である。 (a)は、追加のガス管を受け台に載置した状態を模式的に示す工程図、(b)は追加のガス管に吊り治具を支持させた状態を模式的に示す工程図である。 (c)は吊り治具で支持した後方側の既設のガス管から受け台を除いた状態を模式的に示す工程図、(d)は、後方側の既設のガス管を支持する1つの吊り治具を埋設位置に降下させた状態を模式的に示す工程図である。 本発明の変形例による吊り治具で掘削溝内に支持したガス管を示す断面図である。 図8において、既設のガス管を掘削溝内の埋設位置に吊り下した状態を示す工程図である。
以下、添付の図1乃至図7を参照して、本発明の実施形態によるガス管の吊下し工法とこの工法で用いるガス管の埋設装置1について説明する。
図1、図3、図4において、例えば鋼管からなる所定長さのガス管2の埋設装置1は、地盤を掘り下げて形成されていてガス管2を埋設するための掘削溝3と、掘削溝3の長手方向に直交する方向に跨って配設された簡易な組み立て分解式の仮門型フレーム4とを備えている。掘削溝3は例えば断面視で段部付きの凹溝からなり、ガス管2を埋設するための幅の狭い底部溝3aと、その上側に形成されていて拡径された段部3bを有する幅広の拡径溝3cとを形成している。
掘削溝3において、底部溝3aには底部から段部3bまでの高さの基台6が載置され、基台6の上部には段部3bの上に延びる溶接用基板7が載置され、更に溶接用基板7の上面には敷設すべき追加のガス管2を載置する略半円筒状の凹部8aを形成した載置台8が載置されている。図2に示すように、これら基台6と溶接用基板7と載置台8とで受け台9を形成する。基台6と載置台8は軽量で組立と持ち運びが容易な可搬性の良い材質、例えば発泡樹脂材(EPS)で構成されている。溶接用基板7も軽量のコンクリートパネル等で構成されている。これら基台6と溶接用基板7と載置台8はガス管2の配設及び溶接位置の移動に応じて分解及び組立と持ち運びが可能である。
仮門型フレーム4は掘削溝3の両側に載置された箱状の基材11を1または複数、例えば3個積層して支柱を形成し、その上面間には例えばH鋼からなる支持バー12が載置されて構成されている。この仮門型フレーム4も、基材11が発泡樹脂材(EPS)であるため、各基材11と支持バー12とに分解して持ち運びと組立が容易である。
また、支持バー12にはその長手方向に摺動可能な支持部材13が装着され、支持部材13の下部にはガス管2の吊り治具10として例えばチェーンブロック14が設置されている。チェーンブロック14は巻き上げと巻き下しの可能な吊り下げチェーン15とその下端に設けた吊り下げフック16とを有している。また、チェーンブロック14は、吊り下げチェーン15の吊り上げと吊り下げを手動または自動で行う操作部材として例えば操作チェーン17または電動操作器(図示せず)等を備えている。
また、吊り治具10は載置台8の凹部8aに載置されたガス管2に吊り下げ用バンド19(スリング)を巻き付けてその上端に吊り下げフック16を係止させて操作チェーン17を操作することで、進退する吊り下げチェーン15を介してガス管2を吊り上げ及び吊り下げすることができる。吊り治具10でガス管2を吊り上げて支持する高さ位置は掘削溝3内の高さでもよいし、或いは掘削溝3より高くてもよい。
なお、吊り治具10は手動または特許文献1に示すような機械的手段によって支持バー12に沿って移動可能とする。
また、図5〜図7における掘削溝3の長手方向断面を示す、ガス管2の吊下し配管工法の工程図では、吊り治具10と受け台9を模式的に示している。
図5〜図7に示すガス管2の埋設装置1において、既に溶接済みの既設のガス管2を符号2Aで示し、新たに連結する追加のガス管2を符号2Bで示すものとする。図5に示すように既設のガス管2Aは互いに溶接によって連結されており、一部のガス管2Aは既に埋設され、他の一部のガス管2Aは掘削溝3内の埋設位置に載置され、残りの一部のガス管2Aは複数の吊り治具10によって埋設位置より高い位置に吊り下げ支持されている。
そして、追加のガス管2Bは、複数、例えば2本のガス管2Bが互いに溶接された状態で、掘削溝3内で受け台9上に載置され、そして別の吊り治具10によって吊り下げ支持される。
そして、それぞれ吊り治具10で吊り下げた溶接すべきガス管2A、2B同士を芯合わせして突き合わせた状態で、作業者が掘削溝3内の溶接用基板7上に載って溶接作業を行うことができる。
上述した各ガス管2A、2Bは、長さ方向両端部近傍を2つの吊り治具10でそれぞれ支持されている。また、各ガス管2A、2Bをそれぞれ連結する溶接部の前後位置も吊り治具10によって支持されている。なお、図5〜図7において、各吊り治具10は模式的に上向きの↑で示されている。
本実施形態によるガス管2の埋設装置1は上述の構成を備えており、次に図5乃至図7を中心にガス管2の吊下し配管工法を説明する。
なお、本明細書において、図5に示すガス管2の配列方向において追加のガス管2Bを連結する方向を前方、前側といい、既に溶接されていて規定の土被り位置である埋設位置に埋設または敷設されたガス管2Aの方向を後方、後側というものとする。図5に示すガス管2の配管において、各ガス管2(2A、2B)はそれぞれ規定の径と長さ、例えば外径φ:300mm×長さL:12000mmを有している。
まず、図5において、地盤に作業帯として長手方向に掘削された断面段付き凹部をなす掘削溝3内で、底部溝3aの底部より上側の位置、即ち規定の土被り位置である埋設位置に一部の既設のガス管2Aが埋設され、他の一部の既設のガス管2Aは掘削溝3内の規定の土被り位置に露出している。そして、先端側である残りの既設のガス管2Aは複数の吊り治具10で吊り下げられている。
これらの吊り治具10は既設のガス管2A同士の溶接部の前後位置を吊っており、更に最も先端側のガス管2Aの先端も吊っている。これらの既設のガス管2Aは吊り治具10によって規定の土被り位置より上方に支持されている。また、各吊り治具10は仮門型フレーム4の支持バー12にそれぞれ支持されているものとする。
そして、既設のガス管2Aを掘削溝3の上方で支持する吊り治具10は、最も後方のものを吊り治具10aといい、その後順次吊り治具10b,10c、10d、…というものとする。吊り治具10で吊られる最も後方のガス管2Aはその前側のガス管2Aと溶接されていて、その前後部分を吊り治具10a,10bで規定土被り位置より高い位置に吊り下げられている。そのため、吊り治具10aで支持する後側の既設のガス管2Aは自重によって湾曲しており、更にその後方の既設のガス管2Aが規定土被り位置に配列されている。また、前方の3本の既設のガス管2Aは例えば各2台の受け台9でそれぞれ支持された状態で、吊り治具10c〜10iによって直線状に吊り下げられている。なお、吊り治具10で吊られている場合には、ガス管2A、2Bの受け台9は撤去してもよい。
この状態から、ガス管2の吊下し配管工法を説明すると、図5において、吊り治具10で吊られた溶接済みの既設のガス管2Aの前方に受け台9を複数、例えば4基の受け台9を掘削溝3内に設置する。各受け台9は底部溝3aに載置する基台6、基台6及び段部3b上に位置する溶接用基板7、その上に載置された載置台8とからなり、各載置台8は凹部8aが略同一線状に位置するように間隔を置いて設置する。
この状態から、図6(a)に示すように、予め互いに溶接して直線状をなす2本の追加のガス管2Bを図示しないクレーン等を用いて各載置台8の凹部8a上に設置する。
次に、追加の各ガス管2Bの例えば前端側と後端側の2カ所において、図1に示すように掘削溝3の両側に発泡樹脂材からなる箱状の基材11を3段積み重ね、その上に支持バー12を掛け渡して吊り治具10としてチェーンブロック14を中央に取り付ける。
そして、図6(b)に示すように、各載置台8上の追加のガス管2Bの両端近傍を吊り治具10j,10k、10l、10mでそれぞれ吊り下げる。そして追加のガス管2Bをその後方側に位置する既設のガス管2Aと突き合わせて、吊り治具10j〜10mを上下左右に微小移動させて追加のガス管2Bの芯合わせを行う。
この状態で、溶接位置に基台6と溶接用基板7を設置して、既設のガス管2Aの先端部と追加のガス管2Bの後端部とを突き合わせて溶接する。
そして、図7(c)において、吊り治具10aを残してその前方の2本分のガス管2Aの吊り治具10b,10c、10dを仮門型フレーム4と共に取り外すと共に、そのガス管2Aの下に設けた受け台9を撤去する。この状態で、後端側の2本の既設のガス管2Aは1つの吊り治具10aで吊り下げ支持された状態となり、その先端側の既設のガス管2Aは溶接部の前後を吊り治具10e、10fで支持されている。
なお、仮門型フレーム4は各支柱が発泡樹脂製の基材11を積み上げただけであるから、支持バー12と共に簡単に取り外して分解できる。同様に、受け台9も基台6と載置台8は発泡樹脂製であるから溶接用基板7と共に取り外すことが容易である。
この状態から1点の吊り治具10aを降下させて溶接部で連結された2本の既設のガス管2Aを吊り下すことで、図7(d)に示すように、掘削溝3の底部溝3a内の規定土被り位置に既設のガス管2Aを載置させ、その前方の吊り治具10eで支持された既設のガス管2Aを自重による自然撓みによって湾曲させて降下させる。吊り治具10aで吊り下した2つの既設のガス管2Aの下側に予め土嚢等を敷いて規定土被りの調整を行っておくことで、安定的に規定土被り位置に既設のガス管2Aを支持できる。
こうして、2本の追加のガス管2Bを溶接で追加する(これによって追加のガス管2Bは既設のガス管2Aになる)と共に、後方の2本の既設のガス管2Aが底部溝3a内の規定土被り位置に載置させられ、1サイクルのガス管2の吊下し配管工法が終了する。
次に、図5に戻り、溶接した既設のガス管2Aの前方に、新たに掘削溝3内に受け台9を載置し、掘削溝3を挟む両側に仮門型フレーム4を設置する。そして、新たに複数の追加のガス管2Bを互いに溶接したものを複数の載置台8の凹部8aに載置して、吊り治具10n〜10qによる吊り下げと、先に溶接したガス管2Aとの溶接と、その後方の1点の吊り治具10eで支持したガス管2Aの規定土被り位置への吊り下し作業を順次行う。
なお、上述した実施形態によるガス管2の吊下し配管工法において、先端側の追加のガス管2Bの本数と後端側の吊り治具10aで吊り下げる既設のガス管2Aの本数とを同一に設定することが好ましい。例えば、追加のガス管2Bを2本に代えて3本とすれば、最も後端側の吊り治具10aで規定土被り位置に吊り下す既設のガス管2Aも3本とすることが好ましい。
また、2本の既設のガス管2Aを埋設位置に降下させる後側の吊り治具10aに代えて、前側の吊り治具10bによって2本の既設のガス管2Aを支持して埋設位置に降下させるようにしてもよい。
上述のように本実施形態によるガス管2の吊下し配管工法によれば、掘削溝3内の規定土被り位置の上方にガス管2を吊り治具10で吊り下げ支持し、追加の複数のガス管2Bの溶接に応じて、既設のガス管2Aを1点支持した吊り治具10で吊り下して掘削溝3内の規定土被り位置に載置するため吊下し作業を単純化できる。しかも、スプレッド工法よりも作業帯幅の狭いガス管埋設現場であっても効率よくガス管2を地中に敷設し埋設できる。
また、掘削溝3の掘削位置と、後端側の既設のガス管2Aの規定土被り位置への吊り下し位置と、追加のガス管2Bの受け台9への設置位置と、先端側の既設のガス管2Aと追加のガス管2Bとの溶接及び検査位置と、掘削溝3内の規定土被り位置に設置したガス管2の埋戻し位置とがそれぞれ作業帯の長手方向に異なる。そのため、各工程が互いに干渉しない位置で施工できるため、工事の進捗効率を向上できる。
また、仮門型フレーム4の各支柱をなす基材11と受け台9の基台6及び載置台8はそれぞれ軽量の発泡樹脂材(EPS)で形成されているため、ガス管2の敷設の進捗に沿った仮門型フレーム4と受け台9の設置と分解と移動を簡単且つ容易に行うことができる。
しかも、本実施形態による埋設装置1では、既設のガス管2Aと追加のガス管2Bとの溶接に際し、吊り治具10でガス管2Aとガス管2Bを吊り上げた状態で突合せ溶接できる。しかも、段部3bに載置した溶接用基板7上で作業者が溶接できるので、溶接作業が容易である。
また、開削埋設工法のように掘削溝3内の地中で溶接せず、吊り治具10で掘削溝3の上方に吊り上げた状態で互いのガス管2A,2Bを溶接するため、会所等を設ける必要がなく、更にスプレッド工法のように大型重機や大量の作業員を投入する必要もないので、比較的低コストで施工できる。
なお、本発明によるガス管2の吊下し配管工法は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で上述した実施形態の構成を適宜置換することや変更することができる。
例えば、上述した実施形態では、追加の2本のガス管2Bを予め溶接して接合した後、受け台9の載置台8の凹部8a上に載置するようにしたが、追加のガス管2Bは2本に限定されることなく、1本または3本以上の複数本を予め溶接して載置台8の凹部8aに載置するようにしてもよい。追加のガス管2Bを3本とした場合、最も後方に設けた1本の吊り治具10で支持する既設のガス管2Aも3本として同時に支持高さから規定の土被り位置まで降下させることが好ましい。
また、図8及び図9は変形例による埋設装置1を示すものである。
本変形例では、掘削溝22は段付きの掘削溝3に代えて底部に向けて先細となるテーパー状の両側面を形成した断面台形状を形成している。そして、仮門型フレーム4として、掘削溝22の両側に1段の基材11を載置し、その上に支持バー12を設置した。
本変形例による埋設装置1を備えたガス管2の吊下し配管工法では、掘削溝22の底部に単体の箱状をなす受け台23を載置し、その上面に形成した略半円筒状の凹部23aに予め接合した追加の2本のガス管2Bをクレーン等で設置した。そして、仮門型フレーム4を設置して、支持バー12に設けた吊り治具10によって追加のガス管2Bを吊り下げ支持し、先に溶接したガス管2Aと芯合わせを行うと共に受け台23を撤去する。
次に作業者が掘削溝22の底部で先に溶接した既設のガス管2Aと追加のガス管2Bとを溶接する。そして、先に溶接したガス管2Aの最も後端側の吊り治具10aを除いてその前方の吊り治具10b、10c、10dを仮門型フレーム4と共に取り除き、溶接部の後端側のガス管2Aを支持する吊り治具10aで吊ることでこの溶接部を挟む2本の既設のガス管2Aを支持する。次いで、吊り治具10aを吊り下げることで2本の既設のガス管2Aを掘削溝22内の規定土被り位置に降下させることができる。
このように、掘削溝22は先細のテーパー状をなす断面台形状でもよい。或いは、このような構成に代えて断面四角形状等、適宜の断面形状の掘削溝を形成してもよい。
これらの場合、上述した実施形態における段付き形状の掘削溝3と比較して掘削する断面積が比較的大きくなる。しかも既設のガス管2Aと追加のガス管2Bとの溶接時に作業者が底部に降りて或いは底部に溶接足場を形成して溶接することになるが、これらの場合でも溶接部に会所や土留めを設ける必要はなく、作業帯の幅はスプレッド工法等よりも狭く設定できる。
また、ガス管2の埋設装置1において仮門型フレーム4の支柱としての基材11、受け台9の基台6や載置台8として発泡樹脂材(EPS)を用いたが、これらの材質として発泡樹脂材に限定されるものではなく、例えば合成樹脂製や軽量金属製の箱体等、組立・分解と持ち運び可能な軽量部材であればどのような材質を用いてもよい。
また、吊り治具10としてチェーンブロック14に代えて他の公知の昇降機構を採用してもよい。
なお、上述した実施形態では埋設管の吊り下しに際して土留めが必要ないとしたが、土質が悪い現場では土留めが必要になる。
また、上述した実施形態では、掘削溝3の上方でガス管2を順次溶接して掘削溝3内の土被り位置に埋設する工法について説明したが、本発明はガス管2に限ることなく水道管や配線収納用管等、各種の鋼管製の管を埋設する埋設管の吊下し工法に適用できる。
1 埋設装置
2、2A,2B ガス管
3、22 掘削溝
3a 底部溝
3b 段部
3c 拡径溝
4 仮門型フレーム
6 基台
7 溶接用基板
8 載置台
8a 凹部
9、23 受け台
10、10a〜10m 吊り治具
11 基材
12 支持バー

Claims (4)

  1. 掘削溝内の埋設位置より上方で吊り治具によって吊り下げる溶接済みの既設の管の先端側に、予め互いに接合した複数の追加の管を別の吊り治具で吊り下げる工程と、
    前記既設の管に前記複数の追加の管を溶接する工程と、
    前記既設の管同士の溶接部の前側または後側を吊り下げ支持する最も後端側の1つの吊り治具を掘削溝内に吊り下すことによって前記溶接部の前後の既設の管を埋設位置に載置する工程と、を備え
    前記複数の追加の管を前記掘削溝内に載置された受け台上に載置した後に、前記別の吊り治具で吊り下げ支持するようにしたことを特徴とする埋設管の吊下し配管工法。
  2. 前記掘削溝は段部付き凹部形状であり、前記受け台と共に前記段部に溶接用基板を載置するようにした請求項1に記載された埋設管の吊下し配管工法。
  3. 前記埋設位置に下す前の前記既設の管と複数の追加の管とは、それぞれの管の溶接部の前後をそれぞれ前記吊り治具で吊り下げ支持している請求項1または2に記載された埋設管の吊下し配管工法。
  4. 最も後端側の1つの前記吊り治具で吊り下す前記既設の管の本数と前記追加の管の本数とを同一に設定した請求項1から3のいずれか1項に記載された埋設管の吊下し配管工法。
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