JP7104762B2 - 矢板引き抜き金具 - Google Patents

矢板引き抜き金具 Download PDF

Info

Publication number
JP7104762B2
JP7104762B2 JP2020189153A JP2020189153A JP7104762B2 JP 7104762 B2 JP7104762 B2 JP 7104762B2 JP 2020189153 A JP2020189153 A JP 2020189153A JP 2020189153 A JP2020189153 A JP 2020189153A JP 7104762 B2 JP7104762 B2 JP 7104762B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet pile
metal fitting
slide member
plate material
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020189153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022078464A (ja
Inventor
安藤隆則
前田英樹
青木実徳
笠岡真佐志
Original Assignee
日本スピードショア株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本スピードショア株式会社 filed Critical 日本スピードショア株式会社
Priority to JP2020189153A priority Critical patent/JP7104762B2/ja
Publication of JP2022078464A publication Critical patent/JP2022078464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7104762B2 publication Critical patent/JP7104762B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Description

水道管埋設工事等で掘削した溝の壁面が崩れ人身事故が発生したり、付近の路面に亀裂、陥没等の悪影響が生じないようにするために、溝の壁面に沿って矢板を打ち込んで土留めとし、掘削した溝の壁面が崩れないようにしている。この矢板は溝を埋め戻した後に引き抜くものである。
前述の矢板を打ち込んだり、引き抜いたりするにはパワーショベルのバケットで矢板を押し込み、該バケットにワイヤーを連結し、該ワイヤーを矢板に連結してバケットを上方に移動して引き抜くといった作業が行われることが多い。
特許文献1には、矢板の上部に設けられた吊り上げ用の穴に係合する金具を備えた、土留め用矢板引抜工具が開示されている。
登録実用新案公報第3181912号
上記矢板の引き抜き作業時に、作業を容易にするために、矢板の上端に近い適宜の位置に、パワーショベル等に連結したワイヤー等と連結するための連結穴が設けられている。
ところが、上述の通り矢板の設置作業時には、パワーショベルのバケットで矢板を押し込むといったことが行われる。かかる作業が繰り返されると、矢板の上端が破損する場合がありえる。
また、矢板を吊り上げ、横移動させる時などには、矢板をチャックで挟持したうえで、起重機やパワーショベルなどで移動作業を行うことが多い。ところが、かかる作業により矢板上部が破損することが頻発しがちである。
上述のような作業により破損した矢板の上部は、切削して再利用されることが多い。すると、上記連結穴と矢板上端との距離が、切削されるごとに短くなっていく。この距離が短くなると、例えば上記特許文献1に記載の引抜工具などは、使用できなくなる
恐れがある。
そこで本発明は、矢板の上端と連結穴との距離が短くなっても取付可能な矢板引き抜き金具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の構成は以下の通りである。
(1) 請求項1に記載の矢板引き抜き金具は、
正面視において略長方形状に形成された板材と、
板材の上部に取り付けられた吊り金具と、
矢板に設けられた連結穴に緩挿可能な係合部と、係合部に固定された係合離脱防止具とにより成る矢板係合部材と、
板材に沿って上下方向に移動可能なスライド部材と、
により構成される。
(2) 請求項2に記載の矢板引き抜き金具は、請求項1記載の発明において、スライド部材を、天面及び底面が開放され、前記板材をその内部に緩挿可能であり、一対の側面部に切込みを備えた箱体として構成した。
(3)請求項3に記載の矢板引き抜き金具は、請求項1記載の発明において、
板材の上部或いは吊り金具に軸を取り付けたこと、
スライド部材が、該軸を緩挿可能な長孔を備えた板材であること、
を特徴として構成した。
(4)請求項4に記載の矢板引き抜き金具は、請求項1記載の発明において、
スライド部材を、
板材の上部或いは吊り金具に、板材に対して所定の間隔を備えて略平行に取り付けられると共に、長孔を備えた一対の側板が平板に立設された枠材と、
長孔内を摺動可能な軸材を備えた一対の側板が平板に立設された枠材と、
により構成した。
(5)請求項5に記載の矢板引き抜き金具は、請求項1記載の発明において、
スライド部材を、
板材に対して略垂直に複数枚設けられた支持片と、該支持片に設けられた孔部内を上下方向に移動可能な棒材と、
により構成した。
(6)請求項6に記載の矢板引き抜き金具は、請求項5に記載の発明において、棒材に突起を設けると共に、孔部に突起を通過可能な副孔部を設けて構成した。
(7)請求項7に記載の矢板引き抜き金具は、請求項1記載の発明において、スライド部材を、
板材の上部或いは吊り金具の一方或いは双方に取り付けられる略L字型に屈曲した一対の支持板と、
支持板の間に介在され、傾斜した長孔を複数備えた移動板と、
一対の支持板に渡って設けられ、長孔に緩挿される軸部材と、
により構成した。
上記のように構成される本発明が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら概説する。なお、各図におけるUとは上方を、Dは下方を、Rは右方向を、Lは左方向を意味するものである。
図1に示されるように請求項2記載に係る矢板引き抜き金具200は、板材101、スライド部材201、吊り金具104及び矢板係合部材108を主な構成要素とする。
図5は矢板引き抜き金具200を、矢板2に装着した状態を示すものである。図示されるように、矢板引き抜き金具200は、矢板2の上端部に装着して使用されるものである。
具体的には、矢板2の上端近傍に設けられた連結穴2aに、矢板係合部材108を構成する軸部109及び抜け防止具111を緩挿し、矢板引き抜き金具200を若干上方に引き上げる。すると、軸部109が連結穴2aの上端に当接し、且つ、抜け防止具111が連結穴2aの上方外部に突出するので、矢板引き抜き金具200を、矢板2から抜けない態様で、矢板2に取り付けることが可能となるのである。
また、後述の通り箱体201で、矢板2の上端部を支持している。
図6乃至図9は、矢板引き抜き金具200を矢板2に装着する工程を示す説明図である。
まず、図6に示すように、矢板2の連結穴2aに対して矢板係合部材108を緩挿可能な位置に、矢板引き抜き金具200を位置せしめる。
次いで図7に示すように矢板引き抜き金具200を右方向に移動させ、連結穴2aに矢板係合部材108を緩挿させる。
そして図8に示すように矢板引き抜き金具200を上方に引き上げ、矢板2を引き上げた状態では、連結穴2aから矢板係合部材108が抜けないようにする。
最後に、図9に示すようにスライド部材201を、その内部に緩挿させた板材101に沿って下方に移動させ、切込み部202に矢板2の上部を嵌め込み、矢板2を矢板引き抜き金具1で支持するものである。
上記の通り請求項2記載の発明によればスライド部材201を板材101に沿って下降させ、該スライド部材201により矢板2の上部を支持するものである。とすれば、矢板2の上端縁と連結穴2aとの距離が変わっても、スライド部材201が上下方向に移動可能なことから、スライド部材201により矢板2の上部を支持することが可能となる。
つまり、請求項2記載の発明によれば、矢板の上端切削することで矢板の上端と連結穴との距離が短くなっても、矢板に対して取付可能な矢板引き抜き金具を提供することが可能となるのである。
なお、請求項2に記載の発明においては、図1や図3に示すように板材101を構成する一対の立て板102,102に渡って落下防止金具106が設けてある。スライド部材201は、その下端が落下防止金具106に当接する高さまでしか下方に移動できない。これにより、スライド部材201の落下により矢板係合部材108が破損することを防止することが可能となるのである。
図10に示されるように請求項3記載に係る矢板引き抜き金具300は、板材101、スライド部材301、吊り金具104及び矢板係合部材108を主な構成要素とする。
スライド部材301には長孔302が設けられており、該長孔302には図12に示すように軸303が摺動可能に緩挿されている。かかる構造とすることでスライド部材301は上下方向に移動可能となると共に、軸303を中心に回動することも可能となる。
図16、図17は共に矢板引き抜き金具300を、矢板2に装着した状態を示すものである。図示されるように、矢板引き抜き金具300は、矢板2の上端部に装着して使用されるものである。
図15、図16、図18及び図19は、矢板引き抜き金具300の具体的な装着工程を示すものである。
図18に示すように、矢板2の上端近傍に設けられた連結穴2aに、矢板係合部材108を構成する軸部109及び抜け防止具111を緩挿し、矢板引き抜き金具200を若干上方に引き上げる。すると、軸部109が連結穴2aの上端に当接し、且つ、抜け防止具111が連結穴2aの上方外部に突出するので、矢板引き抜き金具200を、矢板2から抜けない状態となる。この状態ではスライド部材300は、図15に示すように その長辺が左右方向を向く位置に回動されている。スライド部材300が上下方向に位置すると、矢板2とスライド部材300が当接して、矢板引き抜き金具300を矢板2に装着しづらいからである。
次いで図16や図19に示すように、スライド部材301を回動させると共に、下方に移動させることで、その長辺が上下方向に向くよう位置せしめる。するとスライド部材301と板材101との間に形成される空間に矢板2が装備され、矢板2の上部をスライド部材301で支持することが可能となるのである。
上記の通り請求項3記載の発明によればスライド部材301を回動及び下方に移動させることで、スライド部材の長辺により矢板2の上部を支持するものである。とすれば、図20に示すように、矢板2の上端部が切削されることで矢板2の上端縁と連結穴2aとの距離が変わっても、スライド部材301の長辺の長さ故に、矢板2の上部を支持することが可能となるのである。
図21に示されるように請求項4に記載の矢板引き抜き金具400は、板材101、スライド部材401、吊り金具104及び矢板係合部材108を主な構成要素とする。
スライド部材401は、その構成要素である枠材402が、板材101の上部或いは吊り金具104に対して、所定の間隔を備えて略平行に取り付けられている。そして、該枠材402の内部を、枠材405が上下方向に移動可能に設けられている。
図21、図22及び図24は、枠材405が枠材402内の上方に位置する場合を表しており、図25と図26は、枠材405が枠材402内の下方に位置する場合を表している。
上述の通り構成される矢板引き抜き金具400を、矢板2に装着した状態を示すのが図28である。図示されるように、矢板引き抜き金具400は、矢板2の上端部に装着して使用されるものである。
図29及び図30は、矢板引き抜き金具400の具体的な装着工程を示すものである。
図29に示すように、矢板2の上端近傍に設けられた連結穴2aに、矢板係合部材108を構成する軸部109及び抜け防止具111を緩挿し、次いで図30に示すように矢板引き抜き金具200を若干上方に引き上げる。すると、軸部109が連結穴2aの上端に当接し、且つ、抜け防止具111が連結穴2aの上方外部に突出するので、矢板引き抜き金具200が、矢板2から抜けない状態となる。
そして、図30に示すように、スライド部材401を構成する枠材405を下方に移動させる。すると、スライド部材401と板材101との間に形成される空間に矢板2が装備され、矢板2の上部をスライド部材401で支持することが可能となるのである。
上記の通り請求項4記載の発明によればスライド部材401を構成する枠材405を下方に移動させることで、枠材405により矢板2の上部を支持するものである。とすれば、図31に示すように、矢板2の上端部が切削されることで矢板2の上端縁と連結穴2aとの距離が短くなっても、枠材405が下方に移動している故に、スライド部材401が下方に向かって長尺となり、矢板2の上部を支持することが可能となるのである。
図32に示されるように、請求項5に記載の矢板引き抜き金具500は、板材101、スライド部材501、吊り金具104及び矢板係合部材108を主な構成要素とする。
図32に示されるように、スライド部材501は、その構成要素である支持片502・・が、板材101の上部に、所定の間隔を備えて略平行に複数取り付けられている。そして、該支持片502に設けられた孔部503の内部を、棒材504が上下方向に移動可能に設けられている。
上述の通り構成される矢板引き抜き金具500を、矢板2に装着した状態を示すのが図36である。図示されるように、矢板引き抜き金具500は、矢板2の上端部に装着して使用されるものである。
図37及び図38は、矢板引き抜き金具500の具体的な装着工程を示すものである。
図37に示すように、矢板2の上端近傍に設けられた連結穴2aに、矢板係合部材108を構成する軸部109及び抜け防止具111を緩挿し、次いで図38に示すように矢板引き抜き金具500を若干上方に引き上げる。すると、軸部109が連結穴2aの上端に当接し、且つ、抜け防止具111が連結穴2aの上方外部に突出するので、矢板引き抜き金具500が、矢板2から抜けない状態となる。
そして、図38に示すように、スライド部材501を構成する棒材504を下方に移動させる。すると、棒材504と板材101との間に形成される空間に矢板2が装備され、矢板2の上部を棒材504で支持することが可能となるのである。
上記の通り請求項5記載の発明によればスライド部材501を構成する棒材504を下方に移動させることで、棒材504により矢板2の上部を支持するものである。とすれば、図39に示すように、矢板2の上端部が切削されることで矢板2の上端縁と連結穴2aとの距離が短くなっても、棒材504が下方に移動している故に、スライド部材501が下方に向かって長尺となり、矢板2の上部を支持することが可能となるのである。
図40や図41に示すように、請求項6記載の発明においては、棒材504に突起504aを設けると共に、孔部503に突起504aが通過可能な副孔部503aを設けてある。
かかる構成とすることで、突起504aと副孔部503aの位置を合わせれば、棒材504を上下方向に移動させることが可能となると共に、棒材504を周方向に回動させ突起504aを支持片502に係止すれば、棒材504を中途位置で固定することが可能となるものである。すなわち、図40に示すように突起504aを上部に存する支持片502に係止すれば、棒材504を上方で固定することが可能となる。かかる状態では図37に示すように、矢板引き抜き金具500を矢板2に装着する際に、棒材504が矢板2に当接しないため、装着作業が容易となるものである。
また、図41に示すように、突起504aを下部に存する支持片502に係止すれば、棒材504を中途位置で固定することが可能となる。図41に示す状態から、突起504aと副孔部503aの位置を合わせて棒材504を更に下方に移動させることも可能となる。
かように棒材504の上下方向の位置を段階的に固定することを可能としたことから、矢板2の上端と連結穴2aとの距離の変化に適宜対応可能となるものである。
図42に示されるように、請求項7に記載の矢板引き抜き金具700は、板材101、スライド部材701、吊り金具104及び矢板係合部材108を主な構成要素とする。
図42や図43に示されるように、スライド部材701は、その構成要素である一対の支持板702,702が、板材101の上部或いは吊り金具104に、所定の間隔を備えて平行に取り付けられている。そして、該支持板702,702の間には、図49乃至図51に示されるように、移動板703が、左上位置から右下位置に往復動可能に設けられている。
上述の通り構成される矢板引き抜き金具700を、矢板2に装着した状態を示すのが図46である。図示されるように、矢板引き抜き金具700は、矢板2の上端部に装着して使用されるものである。
図47乃至図50は、矢板引き抜き金具700の具体的な装着工程を示すものである。
まず、図47に示すように、矢板引き抜き金具700を傾けて、矢板2が矢板係合部材108に当接しない状態で、スライド部材701と板材101との間隙Aに矢板の上部を差し込む。
次いで、図48に示すように、板材101の長辺が上下方向に垂直になる状態に矢板引き抜き金具700を傾け、矢板2の上端近傍に設けられた連結穴2aに、矢板係合部材108を構成する軸部109及び抜け防止具111を緩挿させると共に、矢板引き抜き金具500を若干上方に引き上げる。すると、軸部109が連結穴2aの上端に当接し、且つ、抜け防止具111が連結穴2aの上方外部に突出するので、矢板引き抜き金具500が、矢板2から抜けない状態となる。
なお、図47及び図48に示される状態では、上部に位置する長孔704の下端に存する弧孔部704a内に軸部材705を嵌挿させることで移動板703を傾け、間隙Aの下端部の幅を広げてある。これにより矢板2を間隙Aへの差し込みが容易になる。
次いで、図49に示すように、軸部材705の弧孔部704aへの嵌挿状態を解除することで、移動板703を下方へ移動可能な状態に位置せしめる。
そして、図50に示すように移動板703を右下方に移動させることで、矢板引き抜き金具700の矢板2への装着が完了する。
上記の通り請求項7記載の発明によればスライド部材701を構成する移動板703を下方に移動させることで、移動板703により矢板2の上部を支持するものである。とすれば、図51に示すように、矢板2の上端部が切削されることで矢板2の上端縁と連結穴2aとの距離が短くなっても、移動板703が下方に移動している故に、スライド部材701が下方に長尺となっており、矢板2の上部を支持することが可能となるのである。
請求項2記載に係る矢板引き抜き金具の斜視図 同、正面図 同、背面図 同、右側面図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 請求項3記載に係る矢板引き抜き金具の正面図 同、背面図 同、左側面図 スライド部材を回動させた状態を示す正面図 同、左側面図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 請求項4記載に係る矢板引き抜き金具の斜視図 同、正面図 同、背面図 同、左側面図 枠材を下方に移動させた状態の正面図 同、左側面図 スライド部材の斜視図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 請求項5記載に係る矢板引き抜き金具の斜視図 同、正面図 同、背面図 同、左側面図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 請求項6記載の発明におけるスライド部材の斜視図 請求項6記載の発明におけるスライド部材の斜視図 請求項7記載に係る矢板引き抜き金具の斜視図 同、正面図 同、背面図 同、右側面図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着する工程を示す説明図 矢板引き抜き金具を矢板に装着した状態を示す説明図 A 移動板の正面図 B 同、右側面図 板材に吊り金具を取り付けた状態の斜視図 A 方形平板の正面図 B 同、左側面図 A 立て板の正面図 B 同、右側面図 C 同、左側面図 A 吊り金具の正面図 B 同、右側面図 矢板係合部材の斜視図 矢板係合部材を板材に取り付けた状態を示す説明図 A 抜け防止具の正面図 B 同、右側面図 A 箱体の正面図 B 同、平面図 C 同、左側面図 箱体の斜視図
一、 各請求項における共通要素
以下、好ましい発明の実施形態につき、図面を参照しながら概説する。 なお、本発明構成要素の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採りうる。
本発明に係る矢板引き抜き金具の主な構成要素である板材101、吊り金具104、矢板係合部材108及び各請求項におけるスライド部材それぞれにつき、以下詳述する。尚、各部材はその必要とする強度や使用場所等に鑑み、防錆処理加工した鉄材や鋼材・ステンレス材等で形成するのが好ましい。また鉄材や鋼材を使用する場合には、溶接部や切断部の防錆上、製品の加工形成後にメッキ等の防錆処理を施すのが好ましい。
板材101は、図2等に示されるように、正面視において縦長の略長方形状を呈するものであり、方形平板103と立て板102を主な構成要素とする。図53に示すように方形平板103の両側端の上下方向に一対の立て板102,102が溶接されている。
方形平板103は、図54に示すように方形の板材であり、その下部に孔部103aが設けてある。この孔部103aには矢板係合部材108が緩挿されるものである。
立て板102は、図55に示されるように細長の平板であり、その上下端には面取り部102aが設けられている。
吊り金具104は図56に示すように、細長の板状体であり、直角に交差する屈曲辺107a,107bを備えるものである。図1に示すように、この屈曲辺107a,107bの交差部位が、板材101の上端辺に当接する形態で、板材101と吊り金具104は溶接されるものである。
また、吊り金具104の上部には孔部105が設けられている。この孔部105は、パワーショベル等に連結したワイヤー等を挿入するために設けられるものである。
矢板係合部材108は、図57に示されるように固定具110と、抜け防止具111と、固定具110と抜け防止具111とを繋ぐ軸部109とにより構成される。図示の通り、固定具110は方形の板材であり、軸部109は円柱体である。固定具110と軸部109とは溶接されている。
抜け防止具111は図59に示されるように上部の両角が面取りされた方形の板材であり、中央下部に孔111aが設けられている。孔111aに軸部109が挿入されたうえで、抜け防止具111と軸部109とは溶接固定されている。
図58に示されるように軸部109は、方形平板103の孔部103aに挿入されている。また、固定具110と方形平板103は溶接固定されている。ちなみに、矢板2は抜け防止具111と方形平板103との間の空間に係止されるものである。
上記矢板係合部材108の構成はむろん一例であり、固定部が板材101に固定されると共に矢板2の連結穴2aに挿入可能であり、係合した矢板が離脱することを抑止可能な係合離脱防止具を備えるものであれば任意の構成を採用できる。
二、 請求項2記載の発明の概説
矢板引き抜き金具200の構成要素であるスライド部材201は、図60や図61に示されるように、天面202及び底面203が開放された中空の箱状体である。尚、図60においては右側面図が作図されていないが、該右側面図は左側面図と対称に現れるものである。
図1に示すようにスライド部材201内には、板材101を上下方向に緩挿可能なものである。また、スライド部材201の一対の側面部204,204には、それぞれ切込み部205,205が設けてある。この切込み部205は、矢板の上端を嵌め込むことが可能な形状に設けてある。
また、請求項2記載の発明では、板材101の下部において、図1や図3等に示されるように、一対の立て板102,12間に渡り、丸棒である落下防止金具106がかけ渡されている。
三、 請求項3記載の発明の概説
請求項3記載の矢板引き抜き金具300は、請求項1記載の発明において、板材101の上部或いは吊り金具104に軸303を取り付けたこと、スライド部材301が、該軸303を緩挿可能な長孔302を備えた板材であることを特徴とする。
スライド部材301は、図10や図12に示すように方形の板材であり、その中央部の長手方向に貫通孔である長孔302が設けてある。
軸303は円柱形の部材であり、長孔302に緩挿することが可能な直径に設けてある。軸303からスライド部材301が抜けないように、軸303には、図12に示すようにスライド部材301を挟んで、円板304及び円板305が設けてある。円板304及び円板305の直径は、図13における長孔302の幅H1より大きいものである。かかる構成ゆえにスライド部材301は、軸303を中心に回動したり、あるいは長孔302内に軸303に緩挿された状態で上下方向に移動することが可能となるのである。
なお、各図において軸303は板材101の上部に取り付けてあるが、吊り金具104に取り付けても構わない。
四、 請求項4記載の発明の概説
請求項4に記載の矢板引き抜き金具400は、請求項1記載の発明において、スライド部材401を、枠材402と枠材405の二つの枠材を主な構成要素として形成した。
図24に示すように、枠材402は、板材101に、板材101に対して所定の間隔を備えて略平行に取り付けられている。この枠材402は、図27に示すように、長孔404aを備えた一対の側板404,404が、平板403に立設されて形成されている。
枠材405は、図27に示すように、長孔404a内を摺動可能な軸材408を備えた一対の側板407,407が平板406に立設されて形成されている。
軸材408の両端には、軸材408が長孔404aから抜けることを防ぐために、図24における長孔404aの幅H2より大きな幅を備えた六角柱板408a,408aが取り付けられている。かかる構成とすることで、図24乃至図26に示すように、枠材402は枠材405内を上下方向に移動可能となるものである。
なお、各図において枠材402は板材101の上部に取り付けてあるが、吊り金具104に取り付けても構わない。
五、 請求項5記載の発明の概説
請求項5に記載の矢板引き抜き金具500は、請求項1記載の発明において、スライド部材501を、板材101に対して略垂直に複数枚設けられた支持片502・・と、該支持片502・・に設けられた孔部503・・内を上下方向に移動可能な棒材504とにより構成した。以下、詳述する。
図32や図33に示すように支持片502,502は、板材101の上部に二枚、板材101に対して略垂直に取り付けられている。支持片502の形状は略直方体状である。
この支持片502の中央部には、円形の貫通孔である孔部503が設けられている。該孔部503の直径は、棒材504の直径より僅かに大きく形成されている。かように形成されているため、棒材504は孔部503・・内を上下方向に移動可能となるのである。
棒材504の上下端には、棒材504が孔部503から抜けなくするための円板505,506がそれぞれ設けられている。
六、 請求項6記載の発明の概説
請求項6に記載の発明では、図40や図41に示すように、棒材504に突起504aを設けると共に、孔部503に突起504aが通過可能であり、孔部503と連続した副孔部503aが設けてある。
ここに突起部504aは、棒材504に対した略垂直に突設された棒状の突起である。
七、 請求項7記載の発明の概説
請求項7に記載の矢板引き抜き金具700は、請求項1記載の発明において、スライド部材701を、板材101の上部或いは吊り金具104の一方或いは双方に取り付けられる略L字型に屈曲した一対の支持板702,702と、支持板702,702の間に介在され、傾斜した長孔704を複数備えた移動板703と、一対の支持板702,702に渡って設けられ、長孔704に緩挿される軸部材705とにより構成してある。
支持板702は略L字型に屈曲した板材であり、図42や図45に示すように屈曲辺702aが、板材101の上端縁及び吊り金具104に溶接されている。
移動板703は、図52に示すように正面視長方形状の板材であり、貫通孔である二個の長孔704,704が傾斜して設けてある。
上方に存する長孔704の下端には、円弧状の弧孔部704aが設けてある。この弧孔部704aは、下方に存する長孔704の下端の仮想点Cを中心とした円周上の円弧である。かかる構造とすることで図48に示すように、仮想点Cを中心として移動板703の下部が時計回り方向に回転させることが可能となり、間隙Aが広くなり、矢板2の装着が容易となるのである。
軸部材705は、一対の支持板702,702に渡って設けられ、長孔704に緩挿される。軸部材705は長尺のボルト及びナットで構成され、支持板702から軸部材705が抜けることを防止してある。
101・・板材
102・・立て板
103・・方形平板
103a・・孔部
104・・吊り金具
105・・孔部
106・・落下防止具
107a・・屈曲辺
107b・・屈曲辺
108・・矢板係合部材
109・・軸部
110・・固定具
111・・抜け防止部
111a・・孔
200・・矢板引き抜き金具
201・・スライド部材
202・・天面
203・・底面
204・・側面部
205・・切込み部
300・・矢板引き抜き金具
301・・スライド部材
302・・長孔
303・・軸
304・・円板
305・・円板
400・・矢板引き抜き金具
401・・スライド部材
402・・枠材
403・・平板
404・・側板
404a・・長孔
405・・枠材
406・・平板
407・・側板
408・・軸材
408a・・六角柱板
500・・矢板引き抜き金具
501・・スライド部材
502・・支持片
503・・孔部
503a・・副孔部
504・・棒材
504a・・突起
505・・円板
506・・円板
700・・矢板引き抜き金具
701・・スライド部材
702・・支持板
703・・移動板
704・・長孔
704a・・弧孔部
705・・軸部材

Claims (7)

  1. 正面視において略長方形状に形成された板材(101)と、
    板材(101)の上部に取り付けられた吊り金具(104)と、
    矢板に設けられた連結穴に緩挿可能な係合部(109)と、係合部(109)に固定された係合離脱防止具(110)とにより成る矢板係合部材(108)と、
    板材(101)に沿って上下方向に移動可能なスライド部材と
    により成る矢板引き抜き金具。
  2. 前記スライド部材が、天面及び底面が開放され、前記板材(101)をその内部に緩挿可能であり、一対の側面部(205,205)に切込み部(202)を備えた箱体である請求項1に記載の矢板引き抜き金具(200)。
  3. 板材(101)の上部或いは吊り金具(104)に軸(303)を取り付けたこと、
    前記スライド部材が、該軸(303)を緩挿可能な長孔(302)を備えた板材であること、
    を特徴とする請求項1に記載の矢板引き抜き金具(300)。
  4. 前記スライド部材が、
    板材(101)の上部或いは吊り金具(104)に、板材(101)に対して所定の間隔を備えて略平行に取り付けられると共に、長孔(404)を備えた一対の側板(404,404)が平板(403)に立設された枠材(402)と、
    長孔(404)内を摺動可能な軸材(408)を備えた一対の側板(407,407)が平板(406)に立設された枠材(405)と、
    により成る請求項1に記載の矢板引き抜き金具(400)。
  5. 前記スライド部材が、
    板材(101)に対して略垂直に複数枚設けられた支持片(502)と、該支持片(502)に設けられた孔部(503)内を上下方向に移動可能な棒材(504)と、により成る請求項1記載の矢板引き抜き金具(500)。
  6. 棒材(504)に突起(504a)を設けると共に、孔部(503)に突起(504a)を通過可能な副孔部(503a)を設けた請求項5に記載の矢板引き抜き金具(500)。
  7. 前記スライド部材が、
    板材(101)の上部或いは吊り金具(104)の一方或いは双方に取り付けられる略L字型に屈曲した一対の支持板(702,702)と、
    支持板(702,702)の間に介在され、傾斜した長孔(704)を複数備えた移動板(703)と、
    一対の支持板(702,702)に渡って設けられ、長孔(704)に緩挿される軸部材(705)と、
    により成る請求項1に記載の矢板引き抜き金具(700)。
JP2020189153A 2020-11-13 2020-11-13 矢板引き抜き金具 Active JP7104762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020189153A JP7104762B2 (ja) 2020-11-13 2020-11-13 矢板引き抜き金具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020189153A JP7104762B2 (ja) 2020-11-13 2020-11-13 矢板引き抜き金具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022078464A JP2022078464A (ja) 2022-05-25
JP7104762B2 true JP7104762B2 (ja) 2022-07-21

Family

ID=81707221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020189153A Active JP7104762B2 (ja) 2020-11-13 2020-11-13 矢板引き抜き金具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7104762B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107218A (ja) 2005-10-12 2007-04-26 Kencho Co Ltd 鋼矢板把持装置および鋼矢板打設装置
JP3131660U (ja) 2007-02-27 2007-05-17 株式会社三国建設運輸機工 鋼矢板吊り上げ装置
JP3181912U (ja) 2012-12-14 2013-02-28 株式会社ホーシン 土留め用矢板引抜工具

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849653B2 (ja) * 1979-11-19 1983-11-05 日本電信電話株式会社 掘削機による簡易鋼矢板打抜工法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107218A (ja) 2005-10-12 2007-04-26 Kencho Co Ltd 鋼矢板把持装置および鋼矢板打設装置
JP3131660U (ja) 2007-02-27 2007-05-17 株式会社三国建設運輸機工 鋼矢板吊り上げ装置
JP3181912U (ja) 2012-12-14 2013-02-28 株式会社ホーシン 土留め用矢板引抜工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022078464A (ja) 2022-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5205673A (en) Foundation slab support and lifting apparatus
US7607865B2 (en) System and method for raising and supporting a building and connecting elongated piling sections
US8887451B2 (en) Pivoting bracket for foundation support system
JP6397751B2 (ja) 鉄筋籠の上昇防止用組付体、鉄筋籠、及び場所打ち杭の施工法
JP6532908B2 (ja) コラム切梁の架設方法
JP5956450B2 (ja) 鋼製スリットダム
KR101027860B1 (ko) 친환경 자동 건물 해체공법 및 건물 해체용 구조물
US4021979A (en) Aligning bracket for underground sectional precast concrete structures and method of assembly
JP7104762B2 (ja) 矢板引き抜き金具
US7559724B1 (en) Adjustable and portable trench support
CN114775634A (zh) 一种房屋建筑深基坑支护用辅助施工设备
JP2015117507A (ja) 傾斜修復器具
JP2009257070A (ja) ライナープレート及び深礎工法
JP5637480B2 (ja) 杭式桟橋構築におけるスラブ構築用支保工の解体方法
CN107254890B (zh) 一种用于预制方桩截断纠倾的限位装置
KR102087083B1 (ko) 토목 공사용 흙막이 구조물 및 이를 이용한 시공방법
CN112024768A (zh) 混凝土灌注桩桩头钢筋调直方法
JP3124728B2 (ja) 基礎コンクリートのアンカーボルト支持装置
JP5723202B2 (ja) 構造物の下部に設けられる作業用足場の移動方法、及びその方法に用いられる作業用足場
JP6091200B2 (ja) 浮き架台用型枠材及び浮き架台構造の施工方法
JP7104761B2 (ja) 矢板引き抜き金具
JP5077692B2 (ja) 山留め引抜機
JP6604650B2 (ja) 擁壁型枠の固定金物
JP6364357B2 (ja) 埋設管の吊下し配管工法
JP2011168348A (ja) ジャッキ用反力発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7104762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150