JP2003185057A - 地中埋設管の埋設装置及び埋設工法 - Google Patents

地中埋設管の埋設装置及び埋設工法

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JP2003185057A
JP2003185057A JP2001382477A JP2001382477A JP2003185057A JP 2003185057 A JP2003185057 A JP 2003185057A JP 2001382477 A JP2001382477 A JP 2001382477A JP 2001382477 A JP2001382477 A JP 2001382477A JP 2003185057 A JP2003185057 A JP 2003185057A
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pipe
gate
underground
roller
suspended
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JP2001382477A
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Yasuo Koba
八寿郎 木場
Hiroyasu Ide
裕恭 井出
Kazuyoshi Watanabe
和義 渡辺
Masatora Kyono
将虎 京野
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Nippon Kokan Koji KK
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Koji KK
JFE Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械を使用せず、一般交通を遮断するこ
ともなく、手間をかけずに効率良く管の埋設工事を行う
ことができることを目的とする。 【解決手段】 掘削溝4を跨いで設置される転倒防止用
支持台13を有する門型フレーム11と、門型フレーム
11の横桁14に取り付けられ、掘削溝4に埋設される
管7を吊り下げでき、且つ吊り下げた管7を昇降させる
管吊下げ昇降機構15と、門型フレーム11の一対の柱
12の脚部側に着脱自在に取り付けられ、該柱に装着状
態で管7を支持し、管7をその軸方向に移動可能とする
複数のローラ29を有する管送り支持部材25と、門型
フレーム11に設けられ、管吊下げ昇降機構15に吊り
下げられた管7を横振りさせることができる管横振り機
構20とを備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば道路に開削工
事でガス管を埋設する地中埋設管の埋設装置及び埋設工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の地中埋設管の埋設工法の
工程を示す平面図である。従来の地中埋設管の埋設工法
は、図11の(a)に示すように、まず長尺なガス管の
道路1の埋設したい場所2を、掘削機3により掘削して
掘削溝4を堀り、掘削した土砂はダンプ5で保管場所に
運び出す。次に、図11の(b)に示すように、クレー
ン車等の建設機械6により掘削溝4の近く保管場所に置
かれていて別の場所で溶接を行ったガス管7を吊り上
げ、それから建設機械6を走行させて掘削溝4の側方ま
で運搬し、その後に図11の(c)に示すように、建設
機械6により吊り上げているガス管7を掘削溝4内に吊
り降ろす。そして、既設のガス管が埋設されている場合
には、既設のガス管と吊り降ろされたガス管7を芯出し
した後に溶接により接合し、再びダンプ5により保管場
所から運んできた土砂をその掘削溝4内に埋め戻すこと
により、道路1へのガス管7の埋設が完了するものであ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の地
中埋設管の埋設工法では、掘削機3により掘削した掘削
溝4内にガス管7を設置する場合、まず掘削溝4の近く
に置かれているガス管7を吊り上げ、次に掘削溝4の側
方まで運搬し、その後に吊り上げているガス管7を掘削
溝4内に吊り降ろすようにしているが、全ての工程毎に
おいて建設機械6を必要としている。また、工事現場が
道路の場合、一般交通を一時遮断しなければならないと
いう問題点があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、建設機械を使用せず、一般交
通を遮断することもなく、手間をかけずに効率良く管の
埋設工事を行うことができる地中埋設管の埋設装置及び
埋設工法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
地中埋設管の埋設装置は、掘削溝を跨いで設置される転
倒防止用支持台を有する門型フレームと、門型フレーム
に取り付けられ、掘削溝に埋設される管を吊り下げで
き、且つ吊り下げた管を昇降させる管吊下げ昇降機構
と、門型フレームの一対の柱に着脱自在に取り付けら
れ、該柱に装着状態で管を支持し、管をその軸方向に移
動可能とするローラを有する管送り支持機構とを備えて
なるものである。
【0006】本発明の請求項2に係る地中埋設管の埋設
装置は、掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支持台を
有する門型フレームと、門型フレームに取り付けられ、
掘削溝に埋設される管を吊り下げでき、且つ吊り下げた
管を昇降させる管吊下げ昇降機構と、門型フレームに設
けられ、管吊下げ昇降機構に吊り下げられた管を横振り
させることができる管横振り機構とを備えなるものであ
る。
【0007】本発明の請求項3に係る地中埋設管の埋設
装置は、掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支持台を
有する門型フレームと、門型フレームに取り付けられ、
掘削溝に埋設される管を吊り下げでき、且つ吊り下げた
管を昇降させる管吊下げ昇降機構と、門型フレームの一
対の柱に着脱自在に取り付けられ、該柱に装着状態で管
を支持し、管をその軸方向に移動可能とするローラを有
する管送り支持機構と、門型フレームに設けられ、管吊
下げ昇降機構に吊り下げられた管を横振りさせることが
できる管横振り機構とを備えてなるものである。
【0008】本発明の請求項4に係る地中埋設管の埋設
装置は、前記管送り支持機構がローラを有する管支持バ
ーとしたものである。
【0009】本発明の請求項5に係る地中埋設管の埋設
装置は、前記管送り支持機構がローラを有する管支持索
条としたものである。
【0010】本発明の請求項6に係る地中埋設管の埋設
装置は、前記管送り支持機構が先端側に少なくとも1つ
のローラを有し、前記一対の柱に回動自在に取り付けら
れた一対の回動アームと、一対の回動アームの先端部を
結合自在とする結合部材とからなるものである。
【0011】本発明の請求項7に係る地中埋設管の埋設
装置は、前記門型フレームが持運び用器具を有するもの
である。
【0012】本発明の請求項8に係る地中埋設管の埋設
装置は、掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支持台を
有する門型フレームと、門型フレームに取り付けられ、
掘削溝に埋設される管を吊り下げでき、且つ吊り下げた
管を昇降させる管吊下げ昇降機構と、門型フレームに設
けられた持運び用器具と備えてなるものである。
【0013】本発明の請求項9に係る地中埋設管の埋設
装置は、掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支持台を
有する門型フレームと、門型フレームに取り付けられ、
掘削溝に埋設される管を昇降させる管昇降機構と、管昇
降機構に吊り下げられ、管をその軸方向に移動可能とす
るローラを有する開脚可能で管を挟み込む一対の管挟込
みアームからなる管送り支持機構とを備えてなるもので
ある。
【0014】本発明の請求項10に係る地中埋設管の埋
設工法は、掘削溝の端部に隣接する位置に設置された複
数のローラ管受台に管を載置する工程と、掘削溝を跨い
で転倒防止用支持台を有する少なくとも2つ以上の門型
フレームを適宜間隔を置いて設置する工程と、ローラ管
受台に載置されている管をこれら門型フレームに着装さ
れた管送り支持機構の管軸方向に管を移動可能とするロ
ーラ上に送り込む工程と、各々の門型フレームに取り付
けられた管吊下げ昇降機構を動作させて管を管送り支持
機構から離れるように吊り上げる工程と、管吊下げ昇降
機構に管が吊り上げられた状態で、各門型フレームから
管送り支持機構を脱着する工程と、管送り支持機構の脱
着後に各管吊下げ昇降機構を動作させて管を掘削溝内に
吊り降ろす工程と、既設の管位置まで吊り降ろされてい
る管を横振りさせて既設の管に対して芯合わせする工程
とを含むものである。
【0015】本発明の請求項11に係る地中埋設管の埋
設工法は、掘削溝の端部に隣接する位置に設置された複
数のローラ管受台に管を載置する工程と、掘削溝を跨い
で転倒防止用支持台を有する少なくとも2つ以上の門型
フレームを適宜間隔を置いて設置する工程と、ローラ管
受台に載置されている管をこれら門型フレームに着装さ
れた管送り支持機構の管軸方向に管を移動可能とするロ
ーラ上に送り込む工程と、各々の門型フレームに取り付
けられた管吊下げ昇降機構を動作させて管を管送り支持
機構から離れるように吊り上げる工程と、管吊下げ昇降
機構に管が吊り上げられた状態で、各門型フレームから
管送り支持機構を脱着する工程と、管送り支持機構の脱
着後に各管吊下げ昇降機構を動作させて管を掘削溝内に
吊り降ろす工程と、門型フレームに設けられた管横振り
機構を動作させて吊り下げられた管を横振りさせて既設
の管に対して芯合わせする工程とを含むものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る地中埋設管の埋設装置を示す正面図、
図2は同地中埋設管の埋設装置の使用状態を示す斜視図
である。図において、11は道路1に掘削溝4を跨いで
設置される門型フレーム、12は門型フレーム11の一
対の柱、13は各柱12の脚部に取り付けられた転倒防
止用の支持台、14は門型フレーム11の横桁、15は
横桁14に設けられた管吊下げ昇降機構である。この管
吊下げ昇降機構15は横桁14に水平方向に移動自在に
設けられたブロック支持体16と、ブロック支持体16
に吊り下げられ、ガス管7の吊り上げ、吊り降ろしを行
うチェーンブロック17とで構成されている。18はチ
ェーンブロック17の管吊下用フック、19aはチェー
ンブロック17の吊下チェーン、19bはチェーンブロ
ック17の操作チェーンである。
【0017】20はチェーンブロック17を吊り下げて
いるブロック支持体16を水平方向に移動させてチェー
ンブロック17に吊り下げられているガス管7の横振り
を行う管横振り機構で、ブロック支持体16が螺合され
たスクリューネジ21と、横桁14上に設けられ、スク
リューネジ21の両端部分を回転自在に支持する一対の
ネジ支持台22と、スクリューネジ21の一端に取り付
けられた送りハンドル23とで構成されている。25は
門型フレーム11に設けられ、ガス管7の軸方向の移動
を可能にする管送り支持機構である。この管送り支持機
構25は一対の柱12の脚部側にそれぞれ取り付けられ
た一対のバー支持ヒンジ26と、一対のバー支持ヒンジ
26に蝶着されるヒンジ部28を両端に有する管支持バ
ー27と、管支持バー27の略中央部に間隔を置いて取
り付けられ、回転自在な一対のローラ29と、各柱12
のバー支持ヒンジ26と管支持バー27のヒンジ部28
とを蝶着する落し込みピン30とで構成されている。3
1は横桁14の両端に水平方向に出入り自在に設けられ
た持ち運び用バーである。
【0018】次に、本発明の実施の形態1の地中埋設管
の埋設装置の動作について図1及び図2に基づいて説明
する。まず、図2の(a)に示すように、管横振り機構
20の送りハンドル23を回転操作してスクリューネジ
21を回転させ、管吊下げ昇降機構15のチェーンブロ
ック17に吊り下げているブロック支持体16を移動さ
せて横桁14の略中央部に位置させる。しかる後に、ガ
ス管7を管送り支持機構25に回転自在に設けられた一
対のローラ29上に載せ、掘削溝4の所定の位置まで送
り込む。次に、図2の(b)に示すように、ガス管7が
掘削溝4の所定の位置に配置させられたら、チェーンブ
ロック17の直下に位置するガス管7の外周に吊下用帯
32を巻き付け、チェーンブロック17の操作チェーン
19bを操作してチェーンブロック17の吊下チェーン
19aの先端に設けられている管吊下用フック18を吊
下用帯32まで降ろし、管吊下用フック18を吊下用帯
32に係留させた後に再びチェーンブロック17の操作
チェーン19bを操作してチェーンブロック17の管吊
下用フック18をガス管7が一対のローラ29から離れ
る位置まで吊り上げる。
【0019】ガス管7が一対のローラ29から離れる位
置まで吊り上げられたら、いずれか一方の柱12のバー
支持ヒンジ26と管支持バー27のヒンジ部28とを蝶
着している落し込みピン30を抜いて蝶着を解除し、他
方の柱12のバー支持ヒンジ26と管支持バー27のヒ
ンジ部28との蝶着を回動支点として管支持バー27を
回動させ、管支持バー27を吊り下げられているガス管
7の直下から待避させる。しかる後に、図2の(c)に
示すように、管吊下げ昇降機構15のチェーンブロック
17の操作チェーン19bを操作してチェーンブロック
17の管吊下用フック18に吊り下げられているガス管
7を掘削溝4内の所定位置まで吊り降ろす。また、既設
のガス管7が埋設されていて吊り降ろされたガス管7に
溶接のための芯合わせが必要な場合は、再び送りハンド
ル23を回転操作してスクリューネジ21を回転させ、
ガス管7を吊り下げているチェーンブロック17を吊り
下げているブロック支持体16を移動させ、ガス管7を
横振れさせて芯合わせを行う。
【0020】このように、本発明の実施の形態1の地中
埋設管の埋設装置では、門型フレーム11の一対の柱1
2に両端が支持固定された管送り支持機構25の略中央
部に一対のローラ29が設けられているから、管送り支
持機構25に載せられている重量のあるガス管7を人手
によっても掘削溝4の所定の位置までスムーズに送り込
むことができる。また、門型フレーム11の横桁14に
設けられている管吊下げ昇降機構15のチェーンブロッ
ク19の管吊下用フック18に吊り下げられているガス
管7の吊り上げ、吊り降ろしは、チェーンブロック17
の操作チェーン19bを操作することで簡単に行うこと
ができる。さらに、既設のガス管7が埋設されていて吊
り降ろされたガス管7に溶接のための芯合わせが必要な
場合は、管横振り機構20の送りハンドル23を回転操
作することでスクリューネジ21を回転させ、ガス管7
を吊り下げているチェーンブロック17を吊り下げてい
るブロック支持体16を移動させるため、ガス管7を送
りハンドル23の回転操作という簡単な操作で横振れさ
せることができる。
【0021】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2に係る地中埋設管の埋設装置を示す正面図、図4は同
地中埋設管の埋設装置の使用状態を示す斜視図である。
図において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一
符号を付して重複した構成の説明を省略し、相違する構
成について説明する。この実施の形態2における横桁1
4に設けられた管吊下げ昇降機構45は、横桁14の一
端側に吊り下げられ、ガス管7の吊り上げ、吊り降ろし
を行うチェーンブロック17と、横桁14の一端を支持
する柱12の中間位置に回転自在に設けられ、チェーン
ブロック17の吊下チェーン19aの向きを変える第1
の方向転換用ローラ46と、横桁14の中央部分に回転
自在に設けられ、吊下チェーン19aの先端に設けられ
た管吊下用フック18を吊り下げるように該吊下チェー
ン19の向きを更に変える第2の方向転換用ローラ47
とで構成されている。
【0022】この実施の形態2におけるガス管7の横振
りを行う管横振り機構50は、横桁14の一端を支持す
る柱12の脚部側位置に設けられたパンタジャッキ51
と、パンタジャッキ51の開脚部の一方に設けられ、門
型フレーム11の中央部に向かって横方向に進退するバ
ー52と、バー52の先端に設けられ、ガス管7を吊り
下げている吊下チェーン19aに係止させて横振れを起
こさせる横振れ係止具53とで構成されている。この実
施形態2におけるガス管7を支持し、ガス管7の軸方向
の移動を可能にする管送り支持機構55は、一対の柱1
2の脚部側にそれぞれ取り付けられた一対の索条係留部
材56と、一対の索条係留部材56に係留されるフック
部58を両端に有する例えばワイヤで形成された管支持
索条57と、管支持索条57の略中央部にスペーサ60
を介して間隔を置いて回転自在に取り付けられた複数の
ローラ59と、管支持索条57に固定され、両側に位置
するローラ59の移動を阻止するローラ移動阻止具61
とで構成されている。
【0023】次に、本発明の実施の形態2の地中埋設管
の埋設装置の動作について図3及び図4に基づいて説明
する。まず、図4の(a)に示すように、管横振り機構
50のパンタジャッキ51の操作ハンドル51aを回転
操作してパンタジャッキ51を閉脚させ、パンタジャッ
キ51に設けられているバー52を門型フレーム11の
中央部から後退させて横振れ係止具53を門型フレーム
11の中央部から待避させておく。しかる後に、ガス管
7を管送り支持機構55の索条係留部材56の中央部に
回転自在に設けられた複数のローラ59上に載せ、掘削
溝4の所定の位置まで送り込む。次に、図4の(b)に
示すように、ガス管7が掘削溝4の所定の位置に配置さ
せられたら、チェーンブロック17の直下に位置するガ
ス管7の外周に吊下用帯32を巻き付け、チェーンブロ
ック17の操作チェーン19bを操作してチェーンブロ
ック17の管吊下用フック18を吊下用帯32まで降ろ
し、管吊下用フック18を吊下用帯32に係留させた後
に再びチェーンブロック17の操作チェーン19bを操
作してチェーンブロック17の管吊下用フック18をガ
ス管7が複数のローラ59から離れる位置まで吊り上げ
る。
【0024】ガス管7が複数のローラ59から離れる位
置まで吊り上げられたら、いずれか一方の柱12の索条
係留部材56から管支持索条57のフック部58の係留
を解除させる。そうすると、他方の柱12の索条係留部
材56にフック部58が係留されている管支持索条57
がその柱12に沿って垂れ下がり、吊り下げられている
ガス管7の直下から待避させられることなる。しかる後
に、図2の(c)に示すように、管吊下げ昇降機構45
のチェーンブロック17の操作チェーン19bを操作し
てチェーンブロック17の管吊下用フック18に吊り下
げられているガス管7を掘削溝4内の所定位置まで吊り
降ろす。また、既設のガス管7が埋設されていて吊り降
ろされたガス管7に溶接のための芯合わせが必要な場合
は、再びパンタジャッキ51の操作ハンドル51aを回
転操作してパンタジャッキ51を開脚させ、パンタジャ
ッキ51に設けられているバー52を門型フレーム11
の中央部へ進出させ、ガス管7を吊り下げているチェー
ンブロック17の吊下チェーン19aに横振れ係止具5
3を係止させ、更に操作ハンドル51aを回転操作して
バー52を横方向に可動させることにより、吊下チェー
ン19aを揺動させ、ガス管7を横振れさせて芯合わせ
を行う。
【0025】このように、本発明の実施の形態2の地中
埋設管の埋設装置では、門型フレーム11の一対の柱1
2に両端が支持固定された管送り支持機構55の管支持
索条57の略中央部に複数のローラ59が設けられてい
るから、管送り支持機構55の管支持索条57に載せら
れている重量のあるガス管7を人手によっても掘削溝4
の所定の位置までスムーズに送り込むことができる。ま
た、門型フレーム11の横桁14に設けられている管吊
下げ昇降機構45のチェーンブロック19の管吊下用フ
ック18に吊り下げられているガス管7の吊り上げ、吊
り降ろしは、チェーンブロック17の操作チェーン19
bを操作することで簡単に行うことができる。さらに、
既設のガス管7が埋設されていて吊り降ろされたガス管
7に溶接のための芯合わせが必要な場合は、管横振り機
構50のパンタジャッキ51の操作ハンドル51aを回
転操作することでバー52を横方向に可動させることに
より、吊下チェーン19aを揺動させ、ガス管7を横振
れさせて芯合わせを行うため、パンタジャッキ51の操
作ハンドル51aを回転操作という簡単な操作で横振れ
させることができる。
【0026】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3に係る地中埋設管の埋設装置を示す正面図、図6は同
地中埋設管の埋設装置の使用状態を示す斜視図である。
図において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一
符号を付して重複した構成の説明を省略し、相違する構
成について説明する。この実施の形態3における横桁1
4に設けられた管吊下げ昇降機構65は、横桁14の一
端側に吊り下げられ、ガス管7の吊り上げ、吊り降ろし
を行うチェーンブロック17と、横桁14の一端を支持
する柱12の中間位置に回転自在に設けられ、チェーン
ブロック17の吊下チェーン19の向きを変える方向転
換用ローラ66と、横桁14に水平方向に移動自在に設
けられ、吊下チェーン19aの先端に設けられた管吊下
用フック18を吊り下げるように該吊下チェーンを支持
するチェーン支持体67と構成されている。68はチェ
ーン支持体67に内蔵され、横桁14上に転接されたロ
ーラである。
【0027】この実施の形態3におけるガス管7の横振
りを行う管横振り機構70はチェーン支持体67が螺合
されたスクリューネジ71と、横桁14の一端に垂下し
て設けられ、スクリューネジ71の一端を回転自在に支
持するネジ支持台72と、スクリューネジ71の他端に
取り付けられた第1の歯車73と、第1の歯車73に歯
合する第2の歯車74と、横桁14の他端に垂下して設
けられ、これら歯車73、74を収容するギアボックス
75と、第2の歯車74の回転軸に取り付けられた送り
ハンドル76とで構成されている。この実施の形態3に
おけるガス管7を支持し、ガス管7の軸方向の移動を可
能にする管送り支持機構80は、一対の柱12の脚部側
にそれぞれ水平方向に回動自在に取り付けられ、先端に
ヒンジ部82を有する一対の回動アーム81と、各回動
アーム81の先端側に回転自在に設けられたローラ83
と、一対の回動アーム81のヒンジ部82にそれぞれ挿
入され、これらヒンジ部82を蝶着する結合ピン84と
で構成されている。
【0028】次に、本発明の実施の形態3の地中埋設管
の埋設装置の動作について図5及び図6に基づいて説明
する。まず、図6の(a)に示すように、管横振り機構
65の送りハンドル76を回転操作してスクリューネジ
71を回転させ、吊下チェーン19aを吊り下げている
チェーン支持体67を移動させて横桁14の略中央部に
位置させる。しかる後に、ガス管7を管送り支持部材8
0の各回動アームローラ81に回転自在に設けられたロ
ーラ83上に載せ、掘削溝4の所定の位置まで送り込
む。次に、図6の(b)に示すように、ガス管7が掘削
溝4の所定の位置に配置させられたら、チェーンブロッ
ク17の直下に位置するガス管7の外周に吊下用帯32
を巻き付け、チェーンブロック17の操作チェーン19
bを操作してチェーンブロック17の吊下チェーン19
aの先端に設けられているチェーン管吊下用フック18
を吊下用帯32まで降ろし、管吊下用フック18を吊下
用帯32に係留させた後に再びチェーンブロック17の
操作チェーン19bを操作してチェーンブロック17の
管吊下用フック18をガス管7がローラ83から離れる
位置まで吊り上げる。
【0029】ガス管7がローラ83から離れる位置まで
吊り上げられたら、管送り支持機構80の一対の回動ア
ーム81のヒンジ部82を蝶着している結合ピン84を
抜いて蝶着を解除し、一対の回動アーム81を柱12を
回動支点として回動させ、一対の回動アーム81を吊り
下げられているガス管7の直下から待避させる。しかる
後に、図6の(c)に示すように、管吊下げ昇降機構6
5のチェーンブロック17の操作チェーン19bを操作
してチェーンブロック17の管吊下用フック18に吊り
下げられているガス管7を掘削溝4内の所定位置まで吊
り降ろす。また、既設のガス管7が埋設されていて吊り
降ろされたガス管7に溶接のための芯合わせが必要な場
合は、再び送りハンドル763を回転操作してスクリュ
ーネジ71を回転させ、ガス管7を吊り下げている吊下
チェーン19aを吊り下げているチェーン支持体67を
移動させ、ガス管7を横振れさせて芯合わせを行う。
【0030】このように、本発明の実施の形態3の地中
埋設管の埋設装置では、管送り支持機構80における門
型フレーム11の一対の柱12にそれぞれ回動自在に取
り付けられた一対の回動アーム81の先端側にローラ8
3が設けられているから、管送り支持機構80の一対の
回動アーム81に載せられている重量のあるガス管7を
人手によっても掘削溝4の所定の位置までスムーズに送
り込むことができる。また、門型フレーム11の横桁1
4に設けられている管吊下げ昇降機構65のチェーンブ
ロック19の管吊下用フック18に吊り下げられている
ガス管7の吊り上げ、吊り降ろしは、チェーンブロック
17の操作チェーン19bを操作することで簡単に行う
ことができる。さらに、既設のガス管7が埋設されてい
て吊り降ろされたガス管7に溶接のための芯合わせが必
要な場合は、管横振り機構70の送りハンドル76を回
転操作することでスクリューネジ71を回転させ、ガス
管7を吊り下げている吊下チェーン19aを吊り下げて
いるチェーン支持体67を移動させるため、ガス管7を
送りハンドル76の回転操作という簡単な操作で横振れ
させることができる。
【0031】実施の形態4.図7は本発明の実施の形態
3に係る地中埋設管の埋設装置を示す正面図である。図
において、本発明の実施の形態1と同様の構成は同一符
号を付して重複した構成の説明を省略し、相違する構成
について説明する。この実施の形態4における門型フレ
ーム11に設けられた管昇降機構85は、一方の柱12
の上端に取り付けられたチェーン支持台86に設置さ
れ、ガス管7の吊り上げ、吊り降ろしを行うチェーンブ
ロック17と、チェーンブロック支持台86に回転自在
に設けられ、チェーンブロック17の吊下チェーン19
aの向きを変える第1の方向転換用ローラ87と、横桁
14の中央部分に回転自在に設けられ、吊下チェーン1
9aの先端に設けられた吊下用リンク板89を吊り下げ
るように該吊下チェーン19aの向きを更に変える第2
の方向転換用ローラ88とで構成されている。
【0032】この実施の形態4におけるガス管7を支持
し、ガス管7の軸方向の移動を可能にする管送り支持機
構90は、吊下用リンク板89の下端にそれぞれ枢着さ
れ、管を挟み込むよう湾曲した管挟込み固定アーム91
及び管挟込み回動アーム92と、管挟込み固定アーム9
1及び管挟込み回動アーム92の内側にそれぞれ設けら
れた2個のローラ93と、吊下用リンク板89の上端に
形成されたピン穴と管挟込み可動アーム92の上端に形
成されたピン穴に挿入され、管挟込み回動アーム92の
回動を阻止する固定ピン94とで構成されている。95
は管送り支持機構90の横振れを抑制する横振れ抑制機
構で、中央に吊下用リンク板89を挿通させるリンク板
挿通穴96aを有する横振れ抑制バー96と、横振れ抑
制バー96の両端にそれぞれ設けられたローラ取付台9
7と、各ローラ取付台97に取り付けられ、一対の柱1
2の内側に設けられた案内レール12aに転接する2個
のローラ98とで構成されている。そして、この横振れ
抑制機構95の横振れ抑制バー96は管挟込み固定アー
ム91及び管挟込み回動アーム92の上縁に当接してお
り、管挟込み固定アーム91及び管挟込み回動アーム9
2の下動に伴い下動するようになっている。
【0033】次に、本発明の実施の形態4の地中埋設管
の埋設装置の動作について図7に基づいて説明する。ま
ず、固定ピン94を吊下用リンク板89の上端に形成さ
れたピン穴と管挟込み可動アーム92の上端に形成され
たピン穴に挿入し、管挟込み回動アーム92の回動を阻
止し、管挟込み固定アーム91及び管挟込み回動アーム
92を閉脚させて管を挟み込む状態に設定しておく。次
に、ガス管7を管送り支持機構90の管挟込み固定アー
ム91及び管挟込み回動アーム92内に差し入れ、管挟
込み固定アーム91及び管挟込み回動アーム92の内側
に設けられたローラ93の回転により、ガス管7を掘削
溝4の所定の位置に送り込む。
【0034】そして、ガス管7が掘削溝4の所定の位置
に配置させられたら、管昇降機構85のチェーンブロッ
ク17の操作チェーン19bを操作してチェーンブロッ
ク17の吊下チェーン19aの先端に吊下用リンク板8
9を介して取り付けられ、ガス管7を支持している管挟
込み固定アーム91及び管挟込み回動アーム92を吊り
降ろし、ガス管7を掘削溝4内に降ろしていく。このと
き、横振れ抑制機構95の横振れ抑制バー96も同時に
自重により下降するため、管挟込み固定アーム91及び
管挟込み回動アーム92の横振れが抑制される。横振れ
抑制バー96の下降は道路の路面で停止され、その後は
管挟込み固定アーム91及び管挟込み回動アーム92だ
けが下降し、これらアームにはさみ込まれているガス管
7が既設管7と同じ高さになったところで下降を停止さ
せる。このとき、横振れ抑制バー96は横振れを起こす
管挟込み固定アーム91及び管挟込み回動アーム92の
重心を受け止める役割を果たす。
【0035】そして、軸方向にガス管7を移動すること
により、芯合わせを行い溶接を行う。溶接完了後は、掘
削溝4の底部に降ろすか、底部との間隔がある場合は固
定具であるサンドバック等をひき、その上に載せる。こ
うして、ガス管7が掘削溝4の底部に完全に降りきった
ら、固定ピン94を管挟込み固定アーム91と管挟込み
回動アーム92のピン穴から抜き、管挟込み回動アーム
92を回動させて開き、チェーンブロック17の操作チ
ェーン19bを操作して吊下チェーン19aを吊り上げ
る。吊下チェーン19aの吊り上げに伴い、管挟込み固
定アーム91と管挟込み回動アーム92が横振れ抑制バ
ー96に到達したら、吊下用リンク板89が横振れ抑制
バー96のリンク板挿通穴96aに入り、横振れ抑制バ
ー96が管挟込み固定アーム91及び管挟込み回動アー
ム92と一緒に吊り上がることとなる。
【0036】このように、本発明の実施の形態4の地中
埋設管の埋設装置では、管昇降機構85の吊下げチェー
ン19aに吊り下げられている管送り支持機構90にお
ける管挟込み固定アーム91及び管挟込み回動アーム9
2はそれぞれ内側に2個のローラ98が設けられている
から、これら管挟込み固定アーム91及び管挟込み回動
アーム92に挟み込まれている重量のあるガス管7を人
手によっても掘削溝4の所定の位置までスムーズに送り
込むことができる。また、門型フレーム11に設けられ
ている管昇降機構85のチェーンブロック19の吊下チ
ェーン19に吊下用リンク板89を介して取り付けられ
ている管送り支持機構90の管挟込み固定アーム91及
び管挟込み回動アーム92に挟み込まれているガス管7
の吊り上げ、吊り降ろしは、チェーンブロック17の操
作チェーン19bを操作することで簡単に行うことがで
きる。さらに、吊下チェーン19aの先端に吊下用リン
ク板89を介して取り付けられた管送り支持機構90の
ガス管7を支持している管挟込み固定アーム91及び管
挟込み回動アーム92を吊り降ろしていくとき、横振れ
抑制機構95の横振れ抑制バー96も同時に自重により
下降するため、管挟込み固定アーム91及び管挟込み回
動アーム92の横振れが抑制される。
【0037】図8、9は本発明の地中埋設管の埋設工法
の工程を示す概念的な工程図、図10は同地中埋設管の
埋設工法の工程を示す平面図である。以下、上述した実
施の形態1の地中埋設管の埋設装置を用いた本発明の地
中埋設管の埋設工法について図8、図9及び図10に基
づいて説明する。まず、図8の(a)に示すように、長
尺なガス管7の道路1における埋設したい場所2を、掘
削機3により掘削し、ガス管7が埋設できる長さの掘削
溝4を堀り、掘削した土砂はダンプ5で保管場所に運び
出す。このとき、掘削溝4の手前に設置された2台のロ
ーラ管受け台9に1本が12mの長さのガス管7が2本
載置され、これらガス管7に溶接が行われる(これ以降
の説明では溶接されて1本のガス管として説明してい
く)。そのガス管7の直下の地中には既設のガス管7が
埋設されているものとする。また、掘削溝4の手前には
実施の形態1の地中埋設管の埋設装置10が例えば2台
据え置かれている。
【0038】次に、図8の(b)及び図10の(a)に
示すように、地中埋設管の埋設装置である2個の門型フ
レーム11をそれぞれ作業員が持ち運び用バー32を担
いで移動させ、掘削溝4をそれぞれ跨ぐように所定間隔
を置いて設置する。しかる後に、図8の(c)及び図1
0の(b)に示すように、2台のローラ管受け台9に載
置されているガス管7を作業員が掘削溝4に向けて押
し、掘削溝4を跨いでいる2個の門型フレーム11の管
送り支持機構25である管支持バー29のローラ29上
に送り込む。それと同時に、次のガス管7を2台のロー
ラ管受け台9に載置させるために持ち込む。図8の
(d)及び図10の(c)に示すように、ガス管7を管
支持バー29のローラ29上へ送り込み、ローラ管受け
台9へのガス管7の持ち込みが完了したら、そのガス管
7に対して溶接を行う。
【0039】また、その後に図8の(e)に示すよう
に、管支持バー29のローラ29上へ送り込まれたガス
管7に対して塗覆装を施し、それからガス管7に吊下用
帯32を巻き付け、チェーンブロック17の管吊下用フ
ック18を吊下用帯32に係留させた後にチェーンブロ
ック17の操作チェーン19bを操作してチェーンブロ
ック17の管吊下用フック18をガス管7がローラ29
から離れる位置まで吊り上げる。それから、実施の形態
1で説明したように、管支持バー27を吊り下げられて
いるガス管7の直下から待避させた後、管吊下げ昇降機
構15を動作させてチェーンブロック17の管吊下用フ
ック18に吊り下げられているガス管7を掘削溝4内の
所定位置まで吊り降し、管横振り機構20を動作させて
ガス管7を吊り下げているチェーンブロック17を吊り
下げているブロック支持体16を移動させ、ガス管7を
横振れさせて既設のガス管7に対して溶接のための芯合
わせを行い、溶接をした後に検査を行う。検査が終了し
たら、図8の(f)に示すように、掘削溝4を一部埋め
戻して掘削溝4の底部に溶接されたガス管7を固定する
か、又は掘削溝4の底部に所定の固定具(図示省略)を
設置し、その固定具により溶接されたガス管7を固定し
た後に掘削溝4を埋め戻し、2個の門型フレーム11
を、次にガス管7を埋設するために掘削された掘削溝4
まで移動させ、最初のガス管7の埋設が完了する。
【0040】最初のガス管7の埋設が完了したら、図9
の(g)に示すように、次にそのガス管7を埋設した場
所に2台のローラ管受け台9上に次のガス管7を持ち込
み、図9の(h)に示すように、陸付け溶接を行う。し
かる後に、図9の(i)に示すように、次の掘削溝4を
跨たいでいる2個の門型フレーム11の管送り支持機構
25である管支持バー29のローラ29上に送り込む。
その後に図9の(j)に示すように、図8の(e)と同
様に塗覆装、吊り降ろし、芯合わせ、溶接、検査を行
う。検査が終了したら、図9の(k)に示すように、掘
削溝4を埋め戻し、2個の門型フレーム11を撤去し、
当初予定した2本のガス管7の埋設が完了する。なお、
更に3本目、4本目と次々にガス管7を埋設する場合
は、上記図9の(g)から(k)の工程が順次繰り返さ
れることとなる。また、上記説明では2本のガス管7に
対して溶接が行われ、そのガス管7が埋設される例を示
したが、3本のガス管7に対して溶接が行われ、そのガ
ス管7を埋設する場合も、ローラ管受台9や門型フレー
ム11の数が増えるだけ工程は全く同じであり、溶接を
しないガス管7も溶接の工程が省略されるだけで工程は
全く同じである。
【0041】さらに、本発明の地中埋設管の埋設工法を
上記実施の形態1の地中埋設管の埋設装置を用いて実施
する例を説明したが、実施の形態2,3及び4の地中埋
設管の埋設装置を用いて本発明の地中埋設管の埋設工法
を実施し得ることは勿論である。また、比較的短尺で、
径が小さく軽量なガス管を埋設する場合には、本発明の
地中埋設管の埋設工法を実施するに当たり、各実施の形
態1〜4の地中埋設管の埋設装置において、管送り支持
機構25、55,80や管横振り機構20,50,70
がなくても実施し得ることはいうまでもない。さらに、
本発明の地中埋設管の埋設工法で、埋設する管体として
ガス管7を挙げて説明したが、これに限定されるもので
はなく、水道管やそれ以外の管体にも適用できることは
勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の地中埋設管の埋設
装置は、掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支持台を
有する門型フレームと、門型フレームに取り付けられ、
掘削溝に埋設される管を吊り下げでき、且つ吊り下げた
管を昇降させる管吊下げ昇降機構と、門型フレームの一
対の柱に着脱自在に取り付けられ、該柱に装着状態で管
を支持し、管をその軸方向に移動可能とするローラを有
する管送り支持機構と、門型フレームに設けられ、管吊
下げ昇降機構に吊り下げられた管を横振りさせることが
できる管横振り機構とを備えているので、大型のクレー
ン車等の建設機械を用いないでも簡便で安価な構成の装
置により、掘削溝に管を埋設するための管の移動、吊り
降ろし、芯出しを実現できるという効果がある。
【0043】また、この地中埋設管の埋設装置の構成と
して、管に横振り機構又は管送り支持機構を省けば、装
置の構成がより簡便で安価となる。さらに、この地中埋
設管の埋設装置の門型フレームに持運び用器具を設ける
ことにより、地中埋設管の埋設装置の持ち運び容易とな
るという効果がある。
【0044】また、本発明の地中埋設管の埋設工法は、
掘削溝の端部に隣接する位置に設置された複数のローラ
管受台に管を載置し、掘削溝を跨いで転倒防止用支持台
を有する少なくとも2つ以上の門型フレームを適宜間隔
を置いて設置し、ローラ管受台に載置されている管をこ
れら門型フレームに着装された管送り支持機構の管軸方
向に管を移動可能とするローラ上に送り込み、各々の門
型フレームに取り付けられた管吊下げ昇降機構を動作さ
せて管を管送り支持機構から離れるように吊り上げ、管
吊下げ昇降機構に管が吊り上げられた状態で、各門型フ
レームから管送り支持機構を脱着し、その脱着後に各管
吊下げ昇降機構を動作させて管を掘削溝内に吊り降ろ
し、門型フレームに設けられた管横振り機構を動作させ
て吊り下げられた管を横振りさせて芯合わせするように
したので、建設機械を使用せず、一般交通を遮断するこ
ともなく、手間をかけずに効率良く管の埋設工事を行う
ことができるという効果を有する。
【0045】また、管を掘削溝の所定の位置に送り込む
のに、門型フレームのローラを有する管送り支持機構で
送り込むため、管送りを効率良く行うことができる。さ
らに、管吊下げ昇降機構によって吊り下げられた管を管
横振り機構によって横振りさせて芯合わせを行うように
したため、芯合わせ作業も容易に行うことができる。全
体として管の埋設作業の効率化が図れ、作業時間を短縮
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る地中埋設管の埋設
装置を示す正面図である。
【図2】同地中埋設管の埋設装置の使用状態を示す斜視
図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る地中埋設管の埋設
装置を示す正面図である。
【図4】同地中埋設管の埋設装置の使用状態を示す斜視
図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る地中埋設管の埋設
装置を示す正面図である。
【図6】同地中埋設管の埋設装置の使用状態を示す斜視
図である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る地中埋設管の埋設
装置を示す正面図である。
【図8】本発明の地中埋設管の埋設工法の工程を示す概
念的な工程図である。
【図9】本発明の地中埋設管の埋設工法の工程を示す概
念的な工程図である。
【図10】同地中埋設管の埋設工法の工程を示す平面図
である。
【図11】従来の地中埋設管の埋設工法の工程を示す平
面図である。
【符号の説明】
4 掘削溝、7 ガス管、11 門型フレーム、12
柱、13 転倒防止用支持台、14 横桁、15 管吊
下げ昇降機構、20 管横振り機構、25 管送り支持
機構、29 ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 裕恭 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡辺 和義 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日本 鋼管工事株式会社内 (72)発明者 京野 将虎 神奈川県横浜市鶴見区小野町88番地 日本 鋼管工事株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支
    持台を有する門型フレームと、 門型フレームに取り付けられ、掘削溝に埋設される管を
    吊り下げでき、且つ吊り下げた管を昇降させる管吊下げ
    昇降機構と、 門型フレームの一対の柱に着脱自在に取り付けられ、該
    柱に装着状態で管を支持し、管をその軸方向に移動可能
    とするローラを有する管送り支持機構と、 を備えたことを特徴とする地中埋設管の埋設装置。
  2. 【請求項2】 掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支
    持台を有する門型フレームと、 門型フレームに取り付けられ、掘削溝に埋設される管を
    吊り下げでき、且つ吊り下げた管を昇降させる管吊下げ
    昇降機構と、 門型フレームに設けられ、管吊下げ昇降機構に吊り下げ
    られた管を横振りさせることができる管横振り機構と、 を備えたことを特徴とする地中埋設管の埋設装置。
  3. 【請求項3】 掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支
    持台を有する門型フレームと、 門型フレームに取り付けられ、掘削溝に埋設される管を
    吊り下げでき、且つ吊り下げた管を昇降させる管吊下げ
    昇降機構と、 門型フレームの一対の柱に着脱自在に取り付けられ、該
    柱に装着状態で管を支持し、管をその軸方向に移動可能
    とするローラを有する管送り支持機構と、 門型フレームに設けられ、管吊下げ昇降機構に吊り下げ
    られた管を横振りさせることができる管横振り機構と、 を備えたことを特徴とする地中埋設管の埋設装置。
  4. 【請求項4】 前記管送り支持機構はローラを有する管
    支持バーであることを特徴とする請求項1又は3のいず
    れかに記載の地中埋設管の埋設装置。
  5. 【請求項5】 前記管送り支持機構はローラを有する管
    支持索条であることを特徴とする請求項1又は3のいず
    れかに記載の地中埋設管の埋設装置。
  6. 【請求項6】 前記管送り支持機構は先端側に少なくと
    も1つのローラを有し、前記一対の柱に回動自在に取り
    付けられた一対の回動アームと、一対の回動アームの先
    端部を結合自在とする結合部材とからことを特徴とする
    請求項1又は3のいずれかに記載の地中埋設管の埋設装
    置。
  7. 【請求項7】 前記門型フレームは持運び用器具を有す
    ることを特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記
    載の地中埋設管の埋設装置。
  8. 【請求項8】 掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支
    持台を有する門型フレームと、 門型フレームに取り付けられ、掘削溝に埋設される管を
    吊り下げでき、且つ吊り下げた管を昇降させる管吊下げ
    昇降機構と、 門型フレームに設けられた持運び用器具と、 を備えたことを特徴とする地中埋設管の埋設装置。
  9. 【請求項9】 掘削溝を跨いで設置される転倒防止用支
    持台を有する門型フレームと、 門型フレームに取り付けられ、掘削溝に埋設される管を
    昇降させる管昇降機構と、 管昇降機構に吊り下げられ、管をその軸方向に移動可能
    とするローラを有する開脚可能で管を挟み込む一対の管
    挟込みアームからなる管送り支持機構と、 を備えたことを特徴とする地中埋設管の埋設装置。
  10. 【請求項10】 掘削溝の端部に隣接する位置に設置さ
    れた複数のローラ管受台に管を載置する工程と、 掘削溝を跨いで転倒防止用支持台を有する少なくとも2
    つ以上の門型フレームを適宜間隔を置いて設置する工程
    と、 ローラ管受台に載置されている管をこれら門型フレーム
    に着装された管送り支持機構の管軸方向に管を移動可能
    とするローラ上に送り込む工程と、 各々の門型フレームに取り付けられた管吊下げ昇降機構
    を動作させて管を管送り支持機構から離れるように吊り
    上げる工程と、 管吊下げ昇降機構に管が吊り上げられた状態で、各門型
    フレームから管送り支持機構を脱着する工程と、 管送り支持機構の脱着後に各管吊下げ昇降機構を動作さ
    せて管を掘削溝内に吊り降ろす工程と、 既設の管位置まで吊り降ろされている管を横振りさせて
    既設の管に対して芯合わせする工程と、 を含むことを特徴とする地中埋設管の埋設工法。
  11. 【請求項11】 掘削溝の端部に隣接する位置に設置さ
    れた複数のローラ管受台に管を載置する工程と、 掘削溝を跨いで転倒防止用支持台を有する少なくとも2
    つ以上の門型フレームを適宜間隔を置いて設置する工程
    と、 ローラ管受台に載置されている管をこれら門型フレーム
    に着装された管送り支持機構の管軸方向に管を移動可能
    とするローラ上に送り込む工程と、 各々の門型フレームに取り付けられた管吊下げ昇降機構
    を動作させて管を管送り支持機構から離れるように吊り
    上げる工程と、 管吊下げ昇降機構に管が吊り上げられた状態で、各門型
    フレームから管送り支持機構を脱着する工程と、 管送り支持機構の脱着後に各管吊下げ昇降機構を動作さ
    せて管を掘削溝内に吊り降ろす工程と、 門型フレームに設けられた管横振り機構を動作させて吊
    り下げられた管を横振りさせて既設の管に対して芯合わ
    せする工程と、 を含むことを特徴とする地中埋設管の埋設工法。
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