JP6363491B2 - 乗物用部品及びその製造方法 - Google Patents
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図1は、実施形態に係る鞍乗型車両1の側面図である。図1中、タンクカバーを実線で示し、タンクカバー以外の構成を二点鎖線で示す。図1に示すように、鞍乗型車両1は、前方から後方に延びるフレーム部材2と、フレーム部材2に支持された車両走行用の駆動ユニット3と、駆動ユニット3の上方でフレーム部材2に支持される燃料タンク4と、燃料タンク4の後方でフレーム部材2に支持されるシート5とを備える。フレーム部材2の前部には、ステアリングシャフト6が軸支される。車両の側面中央付近では、車両の後方に延びるスイングアーム7が、上下に揺動可能にフレーム部材2に軸支される。
図2は、図1に示した鞍乗型車両1のタンクカバー12の裏面側の構造を部分的に示す斜視図である。図3は、ベース部材13とプレート部材14との分解図である。図4は、第1傾斜面P1上に形成された第1突出部13dを示す斜視図である。図5は、第1突出部13dと第2突出部13eとの断面図である。図6は、第2傾斜面P2上に形成された第2突出部13eを示す斜視図である。図3〜6では、変形部13f、13gの形成前の構造を示す。図4及び6では、第1傾斜面P1、第2傾斜面P2を模式的な平面として示す。図5では、第1突出部13dと第2突出部13eとを各々の長手方向に沿った断面で示す。
以下、タンクカバー12の製造時におけるベース部材13及びプレート部材14の結合工程を説明する。図7は、ベース部材13の成形工程を示す図であり、第1突出部13dの抜き勾配13hを網掛けで模式的に示している。図8は、ベース部材13とプレート部材14との結合工程を示す図である。図8(a)は、挿通工程を示す図である。図8(b)は、挿通工程後を示す図である。図8(c)は、変形工程の第1変形工程を示す図である。図8(d)は、変形工程の第2変形工程を示す図である。ベース部材13及びプレート部材14の結合工程は、以下に示すように、準備工程と、挿通工程と、変形工程とを備える。
まず、上記した所定形状のベース部材13を準備する。図7に示すように、一例として射出成形金型100を用い、予め定められた抜き方向Dに相対的に離間可能な2つの分割体101、102の間に溶融樹脂材料を射出して成形し、ベース部材13を得る。
図8(a)に示すように、挿通工程として、プレート部材14をその厚み方向にベース部材13に近接させる。図8(b)に示すように、その後、プレート部材14をベース部材13に重ね合わせる。このとき、プレート部材14の第1挿通孔14bに第1突出部13dを根元部分まで挿通させるとともに、第2挿通孔14cに対し、第2突出部13eを根元部分まで挿通させる。これにより、プレート部材14をベース部材13の表面に密着させて良好に重ねることができる。
次に、変形工程として、第1挿通孔14bから露出した先端部13d3を変形させ、第1挿通孔14bの周縁と、先端部13d3との重合部を形成する。また、第2挿通孔14cから露出した先端部13e3を変形させ、第2挿通孔14cの周縁と、先端部13e3との重合部を形成する。
図11(a)は、第2実施形態に係る第1突出部23dの長手方向断面図である。第1突出部23dは、ベース部材23の第1領域23bに対し、側縁部23d1と側縁部23d2とが2辺を構成する略三角形状の断面を有するように形成される。第1突出部23dは、傾斜方向L1の他方側L1bから一方側L1aに向かって突出高さH1が変化する(ここでは突出高さH1が増える)ように形成される。これにより、突出高さH1を低くした部分で第1突出部23dの体積を低減し、ヒケの発生を抑制できる。また、傾斜方向L1の一方側L1aに位置する側縁部23d1付近において形成される重合部(図8(c)に図示した重合部13f1を参照)の厚みを、その他の領域の重合部の厚みよりも比較的厚く形成でき、プレート部材14とベース部材23とを良好に結合できる。
図11(b)は、第3実施形態に係る第1突出部33dの長手方向断面図である。第2実施形態との違いとして、第1突出部33dは、ベース部材33の第1領域33bに対し、四角形状の板面を有し、かつ傾斜方向L1の他方側L1bから一方側L1aに向かって突出高さH1が増加するように形成される。このような構成においても、第2実施形態と同様の効果を期待できる。また、側縁部33d2及び側縁部33d1の両方において、ある程度の突出高さH1を確保できるので、第1突出部33dの長手方向にわたって重合部を広く形成し、プレート部材14とベース部材33とを安定して結合できる。
図11(c)は、第4実施形態に係る第1突出部43dの長手方向断面図である。第3実施形態との違いとして、第1突出部43dは、ベース部材43の第1領域43bに対し、傾斜方向L1の他方側L1bから一方側L1aに向かって突出高さH1が減少するように形成される。これにより、第2実施形態と同様に、突出高さH1を低くした部分で第1突出部43dの体積を低減し、ヒケの発生を抑制できる。また、傾斜方向L1の他方側L1bにおいて、側縁部43d2とプレート部材14の第1挿通孔14bとの間に形成される間隙S1がある程度大きくなる場合には、側縁部43d2付近の突出高さH1を側縁部43d1付近の突出高さH1よりも高く設定することで、側縁部43d2とプレート部材14との間の空間を覆うように十分なサイズの重合部を形成できる。これにより、側縁部43d2付近においてもプレート部材14とベース部材43とを良好に結合できる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
N1 第1傾斜面の法線方向
N2 第2傾斜面の法線方向
P1 第1傾斜面
P2 第2傾斜面
V 抜き方向に垂直な仮想平面
1 鞍乗型車両
12 タンクカバー(乗物用部品)
13 ベース部材
13d、23d、33d、43d 第1突出部
13e 第2突出部
13f、13g 変形部
13f1、13f2 重合部
14 プレート部材
14b 第1挿通孔
14c 第2挿通孔
100 射出成形金型(成形型)
101、102 分割体
110 カシメ工具
Claims (10)
- 表面に突出部が設けられたベース部材と、前記突出部の突出高さに比べて厚み寸法が小さくかつ前記突出部を挿通させる挿通孔が形成されたプレート部材とを備える乗物用部品の製造方法であって、
前記プレート部材をその厚み方向で前記ベース部材と重ね合わせるとともに、前記ベース部材の前記突出部を前記プレート部材の前記挿通孔に挿通させる挿通工程と、
前記プレート部材の前記挿通孔の周縁と、前記突出部の前記挿通孔からの露出部とが重なり合う重合部を形成するように、前記挿通孔から露出した前記突出部の露出部を変形させる変形工程と、を備え、
前記挿通工程で用いる前記ベース部材は、予め定められた抜き方向に相対的に移動可能な2つの分割体を有する成形型を用い、前記抜き方向に対して傾斜する傾斜面を有するように成形され、前記突出部は、前記傾斜面の法線方向に前記傾斜面から突出して前記傾斜面の傾斜方向に沿って長手方向が設定された細長形状に形成されている、乗物用部品の製造方法。 - 前記長手方向は、前記傾斜面と、前記抜き方向に垂直な仮想平面との交線方向から見て、前記傾斜面の傾斜方向に平行に設定されている、請求項1に記載の乗物用部品の製造方法。
- 前記挿通工程で用いる前記ベース部材の前記突出部は、前記長手方向の一方の側縁部が、前記傾斜面から前記法線方向に遠ざかるにつれて、前記長手方向の一方側に向かって傾斜して延びる形状に形成されている、請求項1または2に記載の乗物用部品の製造方法。
- 前記挿通工程で用いる前記ベース部材の前記突出部は、前記長手方向の両側の側縁部の各々が前記抜き方向に沿って延びる形状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗物用部品の製造方法。
- 前記変形工程は、前記突出部の前記長手方向の一方側から他方側に向けて、前記突出部の前記露出部に工具を押し付けて前記露出部を熱変形させる第1変形工程と、前記第1変形工程後に、前記傾斜面に近づくように前記突出部の前記露出部に前記工具を押し付けて前記露出部をさらに熱変形させる第2変形工程とを有する、請求項3または4に記載の乗物用部品の製造方法。
- 前記ベース部材は、前記突出部を複数有し、前記複数の突出部は、前記長手方向が互いに平行となるように延び、かつ前記長手方向に直交する方向に並んで前記傾斜面上に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の乗物用部品の製造方法。
- 前記ベース部材は、乗物の一部を構成する部材であり、前記ベース部材の前記傾斜面とは反対側の面が、前記乗物の外側に露出する露出面である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の乗物用部品の製造方法。
- 前記ベース部材は、乗物の外郭を構成する板状の樹脂部材である、請求項7に記載の乗物用部品の製造方法。
- 前記挿通工程で用いる前記ベース部材は、前記傾斜面としての第1傾斜面と、前記第1傾斜面と前記抜き方向に垂直な仮想平面との間の角度に比べて、前記抜き方向に垂直な仮想平面との間の角度が小さい第2傾斜面を更に有し、前記第1傾斜面上に前記突出部としての複数の第1突出部が設けられ、前記第2傾斜面上に複数の第2突出部が設けられ、
前記第2突出部は、長手方向を有する形状に形成され、前記第2傾斜面と、前記抜き方向に垂直な仮想平面との交線方向から見て、前記第2傾斜面の傾斜方向とは異なる方向に長手方向が設定されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の乗物用部品の製造方法。 - 表面に突出部が設けられたベース部材と、前記突出部の突出高さよりも厚み寸法が小さくかつ前記突出部を挿通可能な挿通孔が形成されたプレート部材とを備え、
前記プレート部材は、その厚み方向で前記ベース部材と重ね合わせられ、前記突出部が前記挿通孔に挿通され、前記挿通孔から露出した前記突出部の露出部は、前記プレート部材の前記挿通孔の周縁と重なる重合部を有し、
前記ベース部材は、予め定められた抜き方向に相対的に移動可能な2つの分割体を有する成形型で、前記抜き方向に対して傾斜する傾斜面を有するように成形され、前記突出部は、前記傾斜面の法線方向に前記傾斜面から突出して前記傾斜面の傾斜方向に沿って長手方向が設定された細長形状に形成されている、乗物用部品。
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