JP6137707B2 - 自動車用バンパービームの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車幅方向に沿って配置される繊維強化樹脂製のバンパービームが、前後方向内側に開放するコ字状断面のバンパービーム本体と、前記バンパービーム本体の端縁から延びるフランジ部とを備え、前記バンパービーム本体および前記フランジ部は連続繊維強化樹脂層を含む自動車用バンパービームの製造方法に関する。
繊維を含まない熱可塑性樹脂と、連続繊維を含む熱可塑性樹脂とを重ね合わせてプレス金型でプレス成形することで、樹脂層および連続繊維強化樹脂層の2層構造を有するバンパービームを製造するものが、下記特許文献1により公知である。
特表2000−515828号公報
ところで、上記従来のものは、連続繊維強化樹脂層に含まれる連続繊維の切断端部が製品の端縁からバリとなってはみ出す場合があり、このバリが作業者の手に当たって作業性を悪化させたり、製品の美観を低下させたりする可能性があった。そのため、製品のプレス成形後に、連続繊維がバリとなってはみ出した製品の端縁を滑らかに切断するトリム加工が必要になり、加工工数の増加によるコストアップの要因となる問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、連続繊維強化樹脂層を含むバンパービームの端縁から連続繊維がバリとなってはみ出すのを、トリム加工を必要とせずに防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、車幅方向に沿って配置される繊維強化樹脂製のバンパービームが、前後方向内側に開放するコ字状断面のバンパービーム本体と、前記バンパービーム本体の端縁から延びるフランジ部とを備え、前記バンパービーム本体および前記フランジ部は連続繊維強化樹脂層を含む自動車用バンパービームであって、前記バンパービームの上下の前記フランジ部の端縁に、上下方向外側に延びて前後方向外側に屈曲するL字状断面を有する熱可塑性樹脂製の第1フランジ先端部を接続したバンパービーム(12)の製造方法において、プレス成形金型でプリプレグを加熱プレスして前記バンパービーム本体および前記フランジ部を成形する第1工程と、前記プレス成形金型内の前記フランジ部の端縁に臨む位置に形成された空間に熱可塑性樹脂を射出して前記第1フランジ先端部を成形する第2工程とを含むことを特徴とする自動車用バンパービームの製造方法が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記第2工程後に、前記フランジ部に取付孔を形成する第3工程と、前記取付孔にカラーを圧入あるいはカシメにより固定する第4工程とを含むことを特徴とする自動車用バンパービームの製造方法が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項または請求項の構成に加えて、前記第1工程において、前記プリプレグは積層された不連続繊維プリプレグおよび連続繊維プリプレグから成り、前記プレス成形金型の雌型および雄型の成形面の間隔は、前記バンパービーム本体および前記フランジ部の境界において他の部分よりも大きいことを特徴とする自動車用バンパービームの製造方法が提案される
、実施の形態のリヤバンパービーム12は本発明のバンパービームに対応し、実施の形態の連続繊維プリプレグ20´および不連続繊維プリプレグ21´は本発明のプリプレグに対応し、実施の形態のフランジ付きカラー23は本発明のカラーに対応する。
請求項1の構成によれば、車幅方向に沿って配置される繊維強化樹脂製のバンパービームが、前後方向内側に開放するコ字状断面のバンパービーム本体と、バンパービーム本体の端縁から延びるフランジ部とを備え、バンパービーム本体およびフランジ部は連続繊維強化樹脂層を含む自動車用バンパービームであって、バンパービームの上下のフランジ部の端縁に、上下方向外側に延びて前後方向外側に屈曲するL字状断面を有する熱可塑性樹脂製の第1フランジ先端部を接続したバンパービームの製造方法において、プレス成形金型でプリプレグを加熱プレスしてバンパービーム本体およびフランジ部を成形する第1工程と、プレス成形金型内のフランジ部の端縁に臨む位置に形成された空間に熱可塑性樹脂を射出して第1フランジ先端部を成形する第2工程とを含むので、連続繊維強化樹脂層の連続繊維やマトリクス樹脂がバリとなってフランジ部の端縁からはみ出しても、そのバリを第1フランジ先端部で覆うことで、バリ取りのためのトリミング作業を不要にしながら製品の品質を高めることができ、且つ連続繊維強化樹脂層のプリプレグを金型内にセットする際に位置ずれしても、プリプレグの端縁がL字状断面の先端に達することがなく、第1フランジ先端部を成形する空間を確保してバリのはみ出しを一層確実に防止することができる自動車用バンパービームを、バンパービーム本体およびフランジ部を成形するプレス成形金型を利用して第1フランジ先端部を成形することが可能となり、設備費および加工工数を削減することができる。
また請求項の構成によれば、第2工程後に、フランジ部に取付孔を形成する第3工程と、取付孔にカラーを圧入あるいはカシメにより固定する第4工程とを含むので、フランジ部の取付孔をカラーで補強してバンパービームの車体への取付強度を高めることができる。
また請求項の構成によれば、第1工程において、プリプレグは積層された不連続繊維プリプレグおよび連続繊維プリプレグから成り、プレス成形金型の雌型および雄型の成形面の間隔は、バンパービーム本体およびフランジ部の境界において他の部分よりも大きいので、前記境界において不連続繊維強化樹脂層の厚さが他の部分よりも大きくなり、厚い不連続繊維強化樹脂層によって前記境界における連続繊維強化樹脂層の変形自由度が高まることで、連続繊維強化樹脂層が急激に屈曲して連続繊維が破断するのを防止することができる
リヤバンパービームの斜視図。(第1の実施の形態) 図1の2方向矢視図。(第1の実施の形態) 図2の3部拡大図。(第1の実施の形態) 図3の4−4線断面図。(第1の実施の形態) 図3の5−5線断面図。(第1の実施の形態) 図4の6部拡大図。(第1の実施の形態) バンパービームの成形工程の説明図。(第1の実施の形態) リヤバンパービームの斜視図。(第2の実施の形態)
第1の実施の形態
以下、図1〜図7に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。尚、本明細書において前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
図1〜図5に示すように、自動車の車体後部に前後方向に配置された左右一対のリヤサイドフレーム11,11の後端に、車幅方向に延びる繊維強化樹脂製のリヤバンパービーム12が取り付けられる。リヤバンパービーム12の本体を構成するバンパービーム本体13は、上下方向に延びる底壁14と、底壁14の上端から前方に延びる上壁15と、底壁14の下端から前方に延びる下壁16とを有しており、前方に向けて開放する断面コ字状に形成される。
バンパービーム本体13は、車幅方向中央に位置して比較的に小さい略一定断面を有する小断面積部17と、車幅方向両端に位置して比較的に大きい略一定断面を有する大断面積部18,18と、小断面積部17の車幅方向外端を大断面積部18,18の車幅方向内端に接続する左右一対の断面積変化部19,19とからなり、断面積変化部19,19は小断面積部17から大断面積部18,18に向かって断面積が次第に増加する。
また小断面積部17は、車幅方向中央に位置して直線状に延びる直線部17aと、直線部17aの車幅方向外端から断面積変化部19,19の車幅方向内端に向かって前方に湾曲する左右一対の湾曲部17b,17bとからなる。湾曲部17b,17bの車幅方向内端近傍は後方に最も突出しており、その位置が後面衝突時に衝突荷重F,Fが入力する衝突荷重入力部P,Pとなる。
バンパービーム本体13の外面、即ち底壁14の後面、上壁15の上面および下壁16の下面はガラス連続繊維をナイロン等の熱可塑性樹脂で結合した連続繊維強化樹脂層20で構成され、バンパービーム本体13の内面、即ち底壁14の前面、上壁15の下面および下壁16の上面はガラス不連続繊維をナイロン等の熱可塑性樹脂で結合した不連続繊維強化樹脂層21で構成される。連続繊維樹強化脂層20の連続繊維は、車幅方向と、それに直交する上下方向および前後方向とに配向される。
またバンパービーム本体13の外周縁には全周に亙ってフランジ部22が突設されており、このフランジ部22もバンパービーム本体13から連続する連続繊維強化樹脂層20および不連続繊維強化樹脂層21より成る2層構造である。
図4〜図6に示すように、バンパービーム本体13の上壁15および下壁16からそれぞれ上方および下方に延びるフランジ部22の外周縁には、ガラス繊維を含まぬナイロン等の熱可塑性樹脂で構成された第1フランジ先端部22aが接続される。上側の第1フランジ先端部22aは上側のフランジ部22の上端から上方に延びた後に後方に屈曲するL字状断面であリ、同様に下側の第1フランジ先端部22aは下側のフランジ部22の下端から下方に延びた後に後方に屈曲するL字状断面である。またバンパービーム本体13の車幅方向外端の底壁14、上壁15、下壁16からそれぞれ後方、上方および下方に延びるフランジ部22の外周縁には、ガラス繊維を含まぬナイロン等の熱可塑性樹脂で構成された第2フランジ先端部22bが接続される。第2フランジ先端部22bはI字状断面であり、フランジ部22をそのまま延長するように形成される。これらの第1フランジ先端部22aおよび第2フランジ先端部22bは、図面において網かけして示される。
連続繊維強化樹脂層20の肉厚は略一定であり、それに積層される不連続繊維強化樹脂層21の肉厚を調整することで、フランジ部22の肉厚はバンパービーム本体13の肉厚よりも大きく設定される。バンパービーム本体13およびフランジ部22の境界において、不連続繊維強化樹脂層21の肉厚は最大である。第1フランジ先端部22aおよび第2フランジ先端部22bの肉厚は、フランジ部22の肉厚と同じである。
図7(A)に示すように、バンパービーム本体13およびフランジ部22をプレス成形するプレス成形金型41は、連続繊維強化樹脂層20を成形する凹状のキャビティ42aを有する雌型42と、不連続繊維強化樹脂層21を成形する凸状のコア43aを有する雄型43とからなる。先ずプレス形成金型41を型開きした状態で、雌型42のキャビティ42aおよび雄型43のコア43a間に、連続繊維プリプレグ20′と不連続繊維プリプレグ21′とを予備加熱した状態で配置する。
続いて図7(B)に示すように、プレス成形金型41を型締めすることでバンパービーム本体13およびフランジ部22をプレス成形する。このとき、フランジ部22に連続する第1フランジ先端部22aおよび第2フランジ先端部22bに対応する部分は、ガラス繊維や樹脂が存在しない空間44として残される。続いて図7(C)に示すように、前記空間44に溶融した熱可塑性樹脂を射出することで、第1フランジ先端部22aおよび第2フランジ先端部22bを成形する。このように、バンパービーム本体13およびフランジ部22を成形するためのプレス成形金型41を利用して第1フランジ先端部22aおよび第2フランジ先端部22bを成形するので、設備費および加工工数を削減することができる。
このようにして成形されたリヤバンパービーム12をプレス成形金型41から取り出した後、図7(D)に示すように、フランジ部22に取付孔22c…を加工する。そして図6(E)に示すように、フランジ部22の取付孔22c…にフランジ付きカラー23…を圧入あるいはカシメにより固定してリヤバンパービーム12を完成する。
図6に示すように、リヤバンパービーム12の車幅方向両端部の上下のフランジ部22に形成された各3個の取付孔22c…に、フランジ付きカラー23…が嵌合する。フランジ付きカラー23は本体部23aの前端から径方向外側に突出するフランジ23bを有するもので、本体部23aがフランジ部22の取付孔22cに嵌合し、フランジ23bがフランジ部22の前面に当接する。リヤサイドフレーム11の後端を閉塞する取付板11aの前面には、ウエルドナット25が溶接される。取付板11aの後面とフランジ付きカラー23のフランジ23bの前面との間にリヤパネル26を挟んだ状態で、フランジ付きボルト24が後方からフランジ付きカラー23、リヤパネル26および取付板11aを貫通してウエルドナット25に螺合することで、リヤバンパービーム12が左右の取付板11a,11aに固定される。このとき、フランジ付きボルト24のフランジ24aとリヤバンパービーム12のフランジ部22の後面との間に、ゴム等で構成されたリング状の弾性材27が配置される。
ところで、フランジ付きカラー23の本体部23aの後端がリヤバンパービーム12のフランジ部22の後面から突出していると、フランジ付きボルト24の締結力がリヤバンパービーム12のフランジ部22に直接作用しなくなり、リヤバンパービーム12のフランジ部22はフランジ付きカラー23との間の摩擦力だけで保持されて振動や騒音が発生し易くなる。しかしながら、フランジ付きカラー23の本体部23aの後端の突出部の周囲に弾性材27を配置したので、フランジ付きボルト24の締結力が圧縮された弾性材27を介してリヤバンパービーム12のフランジ部22の後面に作用することで、リヤバンパービーム12を強固に固定して振動や騒音を防止することができる。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
自車のリヤバンパーに他車のフロントバンパーが軽衝突したような場合、単純に後方に凸に湾曲している従来のリヤバンパービームは、そのバンパービームの車幅方向中央の1点に衝突荷重が集中的に入力するため、リヤバンパービームの車幅方向中央部に大きな曲げモーメントが作用する問題がある。
それに対し、図2に示す本実施の形態のリヤバンパービーム12は、最も後方に突出する左右一対の衝突荷重入力部P,Pを備えるため、一対の衝突荷重入力部P,Pに衝突荷重F,Fが集中的に入力する。その結果、リヤバンパービーム12の車幅方向中央部に作用する曲げモーメントの最大値が低減することで、曲げ変形に対するリヤバンパービーム12の強度を高めることができる。
しかもバンパービーム本体13は、車幅方向中央の小断面積部17と、小断面積部17の車幅方向外側に連続して断面積が次第に増加する一対の断面積変化部19,19と、断面積変化部19,19の車幅方向外側に連続する一対の大断面積部18,18とを備えるので、一対の衝突荷重入力部P,Pに衝突荷重F,Fが入力したときに、断面積変化部19,19および大断面積部18,18で曲げモーメントを支持することで、バンパービーム本体13の肉厚を減少させて軽量化を図りながら強度を高めることができる。
またバンパービーム本体13およびフランジ部22は、ガラス連続繊維を車幅方向とそれに直交する方向とに配向して熱可塑性樹脂で結合した連続繊維強化樹脂層20と、ガラス不連続繊維をランダムな方向に配向して熱可塑性樹脂で結合した不連続繊維強化樹脂層21との少なくとも2層の積層体であるので、バンパービーム本体13に高価な連続繊維強化樹脂層20と安価な不連続繊維強化樹脂層21とを併用することで、バンパービーム本体13全体を高価な連続繊維強化樹脂層20で構成する場合に比べてコストダウンを図りながら、高強度の連続繊維強化樹脂層20によりリヤバンパービーム12に要求される強度を確保することができる。
ところで、リヤバンパービーム12のバンパービーム本体13およびフランジ部22は連続繊維強化樹脂層20および不連続繊維強化樹脂層21の2層構造であり、そのフランジ部22の端縁は連続繊維プリプレグ20´および不連続繊維プリプレグ21´の切断面で構成されるため、連続繊維強化樹脂層20および不連続繊維強化樹脂層21の切断されたガラス繊維の先端やマトリクス樹脂の一部がフランジ部22の端縁からバリとなって突出する。特に、連続繊維強化樹脂層20に含まれるガラス連続繊維層の鋭い先端がバリとなって突出すると、このバリが作業者の手に当たって作業性を悪化させたり、製品の美観を低下させたりする可能性があるため、従来はフランジ部22の端縁が滑らかになるように切断するトリム加工が必要であった。
しかしながら、本実施の形態によれば、リヤバンパービーム12の外周のフランジ部22のバリがはみ出した端縁を第1フランジ先端部22aおよび第2フランジ先端部22bで覆ったので、バリ取りのためのトリム加工を不要にしながら、バリの突出を防止して製品の品質を高めることができる。
またプレス成形金型41の内部に連続繊維プリプレグ20´および不連続繊維プリプレグ21´をセットする際に位置ずれしてしまい、連続繊維プリプレグ20´および不連続繊維プリプレグ21´の端縁がプレス金型41の空間44(図7(C)参照)の奥まで突出してしまうと、第1フランジ先端部22aあるいは第2フランジ先端部22bを成形する合成樹脂が空間44内に充分に流入できなくなり、第1フランジ先端部22aあるいは第2フランジ先端部22bでバリを完全に覆えなくなる可能性があるが、本実施の形態では、特に第1フランジ先端部22aがL字状断面に形成されているため、連続繊維プリプレグ20´および不連続繊維プリプレグ21´の端縁がL字状断面の先端に達することがなく、バリを第1フランジ先端部22aで完全に覆ってはみ出しを防止することができる。
またリヤバンパービーム12は連続繊維強化樹脂層20および不連続繊維強化樹脂層21を積層した2層構造であり、フランジ部22の不連続繊維強化樹脂層21はバンパービーム本体13の不連続繊維強化樹脂層21よりも厚いので、成形性に優れた不連続繊維強化樹脂層21によりフランジ部22を厚くすることが容易であり、厚いフランジ部22によってリヤバンパービーム12の取付強度を高めることができる。
またバンパービーム本体13およびフランジ部22の境界部において不連続繊維強化樹脂層21の肉厚は最大になるため、境界部における連続繊維強化樹脂層20の位置の自由度が高まることで、連続繊維強化樹脂層20は急激に折れ曲がることなく滑らかに屈曲することができる。これにより、リヤバンパービーム12をプレス成形金型41でプレス成形する際に、連続繊維強化樹脂層20が前記境界部で急激に屈曲してガラス連続繊維が破断するのを防止することができる。
第2の実施の形態
次に、図8に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態のリヤバンパービーム12は、そのバンパービーム本体13の車幅方向中央部および車幅方向両端部にハニカム構造体28…を備える。ハニカム構造体28…は熱可塑性の合成樹脂製であって、第1フランジ先端部22aおよび第2フランジ先端部22bの射出成形時に同時に射出成形される。
本実施の形態によれば、後方あるいは斜め後方からの軽衝突時にハニカム構造体28…が圧壊することで、衝突エネルギーを効率的に吸収することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではリヤバンパービーム12について説明したが、本発明はフロントバンパービームに対しても適用することができる。リヤバンパービーム12の場合には,前後方向外側が後方に対応し、フロントバンパービームの場合には,前後方向外側が前方に対応する。
11a 取付板(車体フレーム部材)
12 リヤバンパービーム(バンパービーム)
13 バンパービーム本体
20 連続繊維強化樹脂層
20´ 連続繊維プリプレグ(プリプレグ)
21 不連続繊維強化樹脂層
21´ 不連続繊維プリプレグ(プリプレグ)
22 フランジ部
22a 第1フランジ先端部
22b 第2フランジ先端部
22c 取付孔
23 フランジ付きカラー(カラー)
23b フランジ
24 フランジ付きボルト
24a フランジ
27 弾性材
28 ハニカム構造体
41 プレス成形金型
42 雌型
43 雄型
44 空間

Claims (3)

  1. 車幅方向に沿って配置される繊維強化樹脂製のバンパービーム(12)が、前後方向内側に開放するコ字状断面のバンパービーム本体(13)と、前記バンパービーム本体(13)の端縁から延びるフランジ部(22)とを備え、前記バンパービーム本体(13)および前記フランジ部(22)は連続繊維強化樹脂層(20)を含む自動車用バンパービームであって、前記バンパービーム(12)の上下の前記フランジ部(22)の端縁に、上下方向外側に延びて前後方向外側に屈曲するL字状断面を有する熱可塑性樹脂製の第1フランジ先端部(22a)を接続したバンパービーム(12)の製造方法において
    プレス成形金型(41)でプリプレグ(20′,21′)を加熱プレスして前記バンパービーム本体(13)および前記フランジ部(22)を成形する第1工程と、
    前記プレス成形金型(41)内の前記フランジ部(22)の端縁に臨む位置に形成された空間(44)に熱可塑性樹脂を射出して前記第1フランジ先端部(22a)を成形する第2工程と、
    を含むことを特徴とする自動車用バンパービームの製造方法
  2. 前記第2工程後に、前記フランジ部(22)に取付孔(22c)を形成する第3工程と、
    前記取付孔(22c)にカラー(23)を圧入あるいはカシメにより固定する第4工程と、
    を含むことを特徴とする、請求項に記載の自動車用バンパービームの製造方法。
  3. 前記第1工程において、前記プリプレグ(20′,21′)は積層された不連続繊維プリプレグ(21′)および連続繊維プリプレグ(20′)から成り、前記プレス成形金型(41)の雌型(42)および雄型(43)の成形面の間隔は、前記バンパービーム本体(13)および前記フランジ部(22)の境界において他の部分よりも大きいことを特徴とする、請求項または請求項に記載の自動車用バンパービームの製造方法。
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