JP6363328B2 - 水晶デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、例えば電子機器等に用いられる水晶デバイスに関するものである。
水晶デバイスは、水晶素子の圧電効果を利用して、水晶片の両面が互いにずれるように厚みすべり振動を起こし、特定の周波数を発生させるものである。基板上に設けられた電極パッドに導電性接着剤を介して実装された水晶素子を備えた水晶デバイスが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。水晶素子は、水晶片の両主面に設けられた励振電極と、励振電極から水晶片の一辺に向かって引き出された引き出し電極とを有している。
特開2002−111435号公報
上述した水晶デバイスは、小型化が顕著であるが、基板に導電性接着剤を用いて実装する水晶素子も小型化になっている。このように小型化になると、水晶素子の励振電極と引き出し電極との間隔が狭くなるので、導電性接着剤の応力が直線的に伝播することで、応力が励振電極に伝播するまでの距離が短くなることから、導電性接着剤の応力を十分に低減できず、水晶素子のクリスタルインピーダンス値が大きくなってしまう虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、導電性接着剤の応力を緩和し、水晶素子のクリスタルインピーダンス値の低い水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、基板と、基板上に設けられた電極パッドと、電極パッド上に導電性接着剤を介して接続された、矩形状の水晶基部と、水晶基部の側面より延出した水晶基部の一部である水晶振動部と、水晶基部の下面であって平面視して導電性接着剤と水晶振動部の間に設けられ、両端部が水晶基部の側面に至らずに側面に開口していない溝状の凹部と、水晶振動部の上面および下面に設けられた励振電極と、水晶振動部の上面から水晶振動部の側面と水晶基部の側面のみを通ると共に、水晶振動部の下面から水晶振動部の側面と向かい合う側面と水晶基部の側面と向かい合う側面のみを通り、凹部を迂回して水晶基部の角部に設けられ励振電極と導電性接着剤とを電気的に接続する引き出し電極と、を有する水晶素子と、を備え、凹部が、引き出し電極の間にも設けられていることを特徴とするものである。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、矩形状の水晶基部と、水晶基部の側面より延出した水晶基部の一部である水晶振動部と、水晶基部の下面であって平面視して導電性接着剤と水晶振動部の間に設けられた凹部と、水晶振動部の上面および下面に設けられた励振電極と、水晶振動部から水晶基部にかけて凹部を迂回して設けられ励振電極と導電性接着剤とを電気的に接続する引き出し電極と、を有する水晶素子を有している。このような水晶素子を用いることによって、励振電極にかかる導電性接着剤の応力を低減することができる。よって、水晶デバイスは、水晶素子のクリスタルインピーダンス値を低減することができる。
第一実施形態における水晶デバイスを示す分解斜視図である。 図1に示された水晶デバイスのA−Aにおける断面図である。 第一実施形態における水晶デバイスの蓋体を外した状態を示す平面図である。 (a)本実施形態における水晶デバイスを構成する水晶素子の上面側を示す平面図であり、(b)本実施形態における水晶デバイスを構成する水晶素子の下面側を示す平面図である。 第一実施形態の変形例における水晶デバイスの蓋体を外した状態を示す平面図である。 第二実施形態における水晶デバイスの蓋体を外した状態を示す平面図である。
(第一実施形態)
第一実施形態における水晶デバイスは、図1及び図2に示されているように、パッケージ110と、パッケージ110の基板110aに接合された水晶素子120とを含んでいる。パッケージ110は、基板110aの上面と枠体110bの内側面によって囲まれた収容空間Kが形成されている。
基板110aは、矩形状であり、上面で実装された水晶素子120を支持するための支持部材として機能するものである。基板110aの上面には、水晶素子120を接合するための電極パッド111が設けられている。また、基板110aの下面の四隅には、外部接続用電極端子Gが設けられている。
基板110aは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料である絶縁層からなる。基板110aは、絶縁層を一層用いたものであっても、絶縁層を複数層積層したものであってもよい。基板110aの表面及び内部には、上面に設けられた電極パッド111と下面の外部接続用電極端子Gとを電気的に接続するための配線パターン及びビア導体が設けられている。
枠体110bは、基板110a上に収容空間Kを形成するためのものである。枠体110bは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料からなり、基板110aと一体的に形成されている。枠体110bの上面には、封止用導体パターン112が設けられている。
封止用導体パターン112は、蓋体130と接合部材131を介して接合する際に、接合部材131の濡れ性をよくする役割を果たしている。また、封止用導体パターン112は、基板110aの内部に形成されたビア導体(図示せず)及び配線パターン(図示せず)により少なくとも一つの外部接続用電極端子Gに接続されている。少なくとも一つの外部接続用電極端子Gは、外部の実装基板上のグランドと接続されている実装パッドと接続されることにより、グランド端子の役割を果たす。そのため、封止用導体パターン112に接合される蓋体130がグランドに接続されることとなり、蓋体130による収容空間K内のシールド性が向上する。封止用導体パターン112は、例えばタングステン又はモリブデン等から成る導体パターンの表面にニッケルメッキ及び金メッキを順次、枠体110bの上面を環状に囲む形態で設けられている。封止用導体パターン112の厚みは、例えば10μm〜25μmの厚みに形成されている。
電極パッド111は、一対で設けられており、基板110aの一辺に沿うように隣接して設けられている。電極パッド111は、基板110a内に設けられた配線パターン及びビア導体を介して、基板110aの下面に設けられた外部接続用電極端子Gと電気的に接続されている。
ここで、パッケージ110の作製方法について説明する。基板110a及び枠体110bがアルミナセラミックスから成る場合、まず所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得た複数のセラミックグリーンシートを準備する。また、セラミックグリーンシートの表面或いはセラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿孔しておいた貫通孔内に、従来周知のスクリーン印刷等によって所定の導体ペーストを塗布する。さらに、これらのグリーンシートを積層してプレス成形したものを、高温で焼成する。最後に、導体パターンの所定部位、具体的には、一対の電極パッド111又は外部接続用電極端子Gとなる部位にニッケルメッキ又は金メッキ等を施すことにより作製される。また、導体ペーストは、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
水晶素子120は、図2に示されているように、導電性接着剤140を介して電極パッド111上に接合されている。水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。水晶素子120は、水晶片121と、水晶片121を構成する水晶基部122の上面及び下面に設けられた引き出し電極126と、水晶基部122の下面に設けられた凹部125と、水晶振動部123の上面及び下面に励振電極124とを有した構造をしている。
水晶片121は、一体で形成されており、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し外形加工を施された概略平板状で平面形状が例えば四角形となっている。水晶片121は、水晶基部122及び水晶振動部123とから構成されている。
水晶振動部123は、水晶基部122の側面より延出するように設けられている。
励振電極124は、水晶振動部123の上面及び下面に第一金属膜が形成され、第一金属膜の上面に第二金属膜が積層するように形成されている。第一金属膜は、例えば、クロム又はチタンから構成され、第二金属膜は、例えば、金により構成されている。また、第一金属膜と第二金属膜の接合力を上げるために例えばニッケルを第一金属膜と第二金属膜の間に形成してもよい。また、この励振電極124をイオンガンから照射されたイオンビームにて削ることにより、励振電極124の厚みを調整し、水晶素子120の発振周波数の調整を行っている。
引き出し電極126は、上面から水晶振動部の側面と水晶基部の側面のみを通ると共に、水晶振動部の下面から水晶振動部の側面と向かい合う側面と水晶基部の側面と向かい合う側面のみを通り、凹部を迂回して設けられている。一方の引き出し電極126aは、水晶振動部123の上面に設けられた励振電極124aから水晶振動部123の側面まで延出し、水晶基部122の側面の一つの辺に沿って設けられている。他方の引き出し電極126bは、水晶振動部123の下面に設けられた励振電極124bから一方の引き出し電極126aが設けられている側面と対向する水晶振動部124の側面まで延出し、水晶基部122の側面の一つの辺に沿って設けられている。
凹部125は、図2及び図4に示されているように、溝状であり、水晶基部122の下面であって平面視して導電性接着剤140と水晶振動部123との間に設けられている。また、凹部125は、図4(b)に示されているように、第一凹部125aと第二凹部125bとで構成されており、第一凹部125aと第二凹部125bとがつながるようにして設けられている。第一凹部125aは、水晶片121の短辺と平行となるように設けられており、第二凹部125bは、水晶片121の長辺と平行になるように設けられている。第一凹部125aの長さ方向の両端部のうち、第二凹部125bとつながっていない方の端部は、水晶基部122の側面には至っておらず、水晶基部122の側面に第一凹部125aが開口していない。また、第二凹部125bの両端部のうち、第一凹部125aとつながっていない方の端部は、水晶基部122の側面には至っておらず、水晶基部122の側面に第二凹部125bが開口していない。尚、凹部125の断面形状は、U字型、V字型、或いは傾斜角度が異なるように壁面が形成された断面形状となっている。
導電性接着剤140は、引き出し電極126a、126bと対向する電極パッド111上に設けられ、水晶素子120の一端を基板110aの上面と固定するようにして設けられている。また、導電性接着剤140は、水晶デバイスに熱が印加された場合に膨張し、冷却された場合に収縮することになる。この導電性接着剤140が熱膨張及び収縮することによって、水晶素子120に応力がかかることになる。導電性接着剤140の応力は、直進するようにして最も強く伝播する。このように導電性接着剤140で固定する箇所の引き出し電極126a、126bと励振電極122の間に第一凹部125aが設けられていることによって、導電性接着剤140の熱膨張により発生した応力が第一凹部125aによる段差があるので、導電性接着剤140の応力の直進的な伝播が第一凹部125aを超えることなく、第一凹部125の縁によって遮られることになる。また、仮に、導電性接着剤140の応力が伝播したとしても、第一凹部125aの縁に沿って伝播することになる。このようにすることで、導電性接着剤140の応力が励振電極124に伝播するまでの距離を長くすることができるので、導電性接着剤140の応力が励振電極124に伝播する前に十分に緩和することができる。よって、励振電極124への導電性接着剤140の応力の影響を低減することができる。
また、水晶基部122の下面であって平面視して導電性接着剤140と水晶振動部123との間に第一凹部125aが設けられていることによって、励振電極124bと引き出し電極126aとの間で十分な距離が確保できているため、引き出し電極126aに付着された導電性接着剤140が濡れ拡がったとしても、励振電極124bに導電性接着剤140が付着しにくい。励振電極124bに導電性接着剤140が付着しにくくすることで、励振電極124bと引き出し電極126aとが短絡することを低減することができる。
導電性接着剤140で固定されている箇所の引き出し電極126a、126bの間に第二凹部125bが設けられていることによって、導電性接着剤140を硬化したときの応力が水晶振動部123の励振電極124に伝播することをさらに低減することができる。また、導電性接着剤140で固定されている箇所の引き出し電極126a、126bの間に第二凹部125bが設けられていることによって、水晶基部121の下面にて、隣り合う導電性接着剤140同士が接触することを低減することができる。
例えば38.4MHz用の水晶片121を平面視したときの長辺寸法が1.0〜1.2mmであり、平面視したときの短辺寸法が0.7〜0.9mmである場合を例にして励振電極124を説明する。励振電極124を平面視したときの長辺寸法が0.5〜0.7mmであり、平面視したときの短辺寸法が0.3〜0.6mmである。第一凹部125aの水晶片121の短辺と平行となる辺の寸法は、0.1〜0.3mmであり、第二凹部125bの水晶片121の長辺と平行となる辺の寸法は、0.05〜0.2mmである。また、凹部125の幅寸法は、0.03〜0.06mmである。凹部125の深さ方向の寸法は、0.015〜0.020mmである。
本実施形態においては、電極パッド111と接続されている水晶素子120の一端を基板110aの上面と接続した固定端とし、他端を基板110aの上面と間を空けた自由端とした片保持構造にて水晶素子120が基板110a上に固定されている。ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が引き出し電極126から励振電極124を介して水晶片121の水晶振動部123に印加されると、水晶片121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、水晶素子120の作製方法について説明する。まず、水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶片121の両主面にフォトリソグラフィー技術によって、凹部125を形成する。その後、フォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振電極124、引き出し電極126を形成することにより作製される。
水晶素子120の基板110aへの接合方法について説明する。まず、導電性接着剤140は、例えばディスペンサによって、一対の電極パッド111の上面に塗布される。水晶素子120は、導電性接着剤140上に搬送され、導電性接着剤140上に載置される。そして水晶素子120は、導電性接着剤140を加熱硬化させることによって一対の電極パッド111に接合される。
導電性接着剤140は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されている。導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
導電性接着剤140の粘度が、35〜45Pa・sのものを使用することによって、塗布した際に、導電性接着剤140は、電極パッド111から基板110a上面に流れ出にくくなることで、電極パッド111上に留まり、上下方向の厚みが維持される。導電性接着剤140の上下方向の厚みの長さは、10〜25μmである。このように導電性接着剤140の厚みを確保できることによって、落下等の試験により加わった衝撃が水晶素子120に対して導電性接着剤140を中心にして上下方向へ加わったとしても、その衝撃を導電性接着剤140で十分に吸収緩和することができる。
蓋体130は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。このような蓋体130は、真空状態にある収容空間K、あるいは窒素ガスなどが充填された収容空間Kを気密的に封止するためのものである。具体的には、蓋体130は、所定雰囲気で、パッケージ110の枠体110b上に載置される。そして、枠体110bの封止用導体パターン112と蓋体130の接合部材131とが溶接されるように、蓋体130に所定電流を印加してシーム溶接を行うことにより、蓋体130を枠体110bに接合する。
接合部材131は、パッケージ110の枠体110b上面に設けられた封止用導体パターン112に相対する蓋体130の箇所に設けられている。接合部材131は、例えば、金錫又は銀ロウによって設けられている。金錫の場合は、その厚みは、10〜40μmである。例えば、成分比率が、金が78〜82%、錫が18〜22%のものが使用されている。銀ロウの場合は、その厚みは、10〜20μmである。例えば、成分比率は、銀が72〜85%、銅が15〜28%のものが使用されている。
接合部材131は、例えば、ガラスの場合には、350℃〜400℃で溶融する鉛フリーガラスである例えばバナジウムを含有した低融点ガラスから構成されている。鉛フリーガラスは、バインダーと溶剤とが加えられペースト状であり、溶融された後固化されることで他の部材と接着する。接合部材131は、例えば、ガラスフリットペーストがスクリーン印刷法で塗布され乾燥することで設けられる。
第一実施形態における水晶デバイスは、矩形状の水晶基部122と、水晶基部122の側面より延出した水晶基部122の一部である水晶振動部123と、水晶基部123の下面であって平面視して導電性接着剤140と水晶振動部123の間に設けられた凹部125と、水晶振動部123の上面および下面に設けられた励振電極124と、水晶振動部123から水晶基部122にかけて凹部125を迂回して設けられ励振電極124と導電性接着剤140とを電気的に接続する引き出し電極126と、を有する水晶素子120を有している。このような水晶素子120を用いることによって、導電性接着剤140の応力が第一凹部125aによる段差があるので、導電性接着剤140の応力の伝播が遮られることになる。また、仮に、導電性接着剤140の応力が伝播したとしても、第一凹部125aの縁に沿って伝播することになる。このようにすることで、応力が励振電極124に伝播するまでの距離を長くすることができるので、応力が励振電極124に伝播する前に十分に緩和することができる。よって、水晶素子120の厚みすべり振動が阻害されることを抑制しつつ、水晶素子120のクリスタルインピーダンス値を低減することができる。
(変形例)
以下、第一実施形態の変形例における水晶デバイスについて説明する。なお、第一実施形態の変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。第一実施形態の変形例における水晶デバイスは、図5に示されているように、導電性接着剤140が水晶基部222の下面の角に設けられており、凹部225が円弧状に設けられている点で本実施形態と異なる。
導電性接着剤140は、水晶基部222の下面の角に対面する位置に設けられている。また、導電性接着剤140を硬化したときの応力伝搬の形態は、固着した個所を中心として円弧状に拡がるように形成されている。
凹部225は、平面視して水晶基部222の下面の角を中心点とする円弧になるように設けられている。このようにすることにより、最も強い導電性接着剤140の応力が直進的に伝播しても、円弧状に設けられた凹部225による段差があるので、応力の伝播が凹部225に遮られることになる。また、導電性接着剤140の応力が伝播したとしても、凹部225の円弧状の縁に沿って伝播することになる。このようにすることで、応力が水晶振動部223の励振電極224に伝播するまでの距離をさらに長くすることができるので、応力が励振電極224に伝播する前に十分に緩和することができる。よって、励振電極224への応力の影響をさらに低減することができる。
例えば38.4MHz用の水晶片121を平面視したときの長辺寸法が1.0〜1.2mmであり、平面視したときの短辺寸法が0.7〜0.9mmである場合を例にして説明する。凹部225の円弧の長さは、0.3〜0.5mmであり、凹部225の幅寸法は、0.03〜0.06mmである。凹部225の上下方向の寸法は、0.015〜0.020mmである。
本実施形態の水晶デバイスは、引き出し電極226に沿って、平面視して円弧状になるように凹部225を設けられていることによって、導電性接着剤140の応力伝搬の形態に沿って凹部225が設けられる。導電性接着剤140の応力が凹部225による段差があるので、導電性接着剤140の応力の伝播が遮られることになる。また、導電性接着剤140の応力が伝播したとしても、凹部225の円弧状の縁に沿って伝播することになる。このようにすることで、応力が水晶振動部223の励振電極224に伝播するまでの距離をさらに長くすることができるので、応力が励振電極224に伝播する前に十分に緩和することができる。よって、水晶素子220の厚みすべり振動の阻害も抑えつつ、発振周波数の変動を低減することができる。
(第二実施形態)
第二実施形態における水晶デバイスについて説明する。なお、第二実施形態における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。第二実施形態における水晶デバイスは、図6に示されているように、水晶素子320が音叉型屈曲水晶素子である点で本実施形態と異なる。
水晶素子320は、図6に示すように、水晶片321と、その水晶片321の表面に設けられた励振電極324a、324b、325a及び325bと、引き出し用電極326a及び326bと、周波数調整用金属膜327a及び327bと、水晶基部322の下面に設けられた凹部328とにより構成されている。水晶片321は、図6に示すように、水晶基部322と水晶振動部323とからなり、水晶振動部323が第一水晶振動部323a及び第二水晶振動部323bとから成る。水晶基部322は、結晶の軸方向として電気軸がX軸、機械軸がY軸、及び光軸がZ軸となる直交座標系としたとき、X軸回りに−5°〜+5°の範囲内で回転させたZ′軸の方向が厚み方向となる平面視略四角形の平板である。第一水晶振動部323a及び第二水晶振動部323bは、水晶基部322の一辺からY′軸の方向に平行に延設されている。このような水晶片321は、水晶基部322と各水晶振動部323とが一体となって音叉形状を成しており、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術により製造される。
励振電極324aは、図6に示すように、第一水晶振動部323aの表裏主面に設けられている。また、励振電極324bは、第一水晶振動部323aの対向する両側面に設けられている。周波数調整用金属膜327aは、第一水晶振動部323aの表主面及び側面の先端部に設けられている。また、引き出し電極326aは、水晶基部322の第一水晶振動部323a側であって、水晶基部322の表裏主面に設けられている。
また、励振電極325aは、図6に示すように、第二水晶振動部323bの表裏主面に設けられている。また、励振電極325bは、第二水晶振動部323bの対向する両側面に設けられている。周波数調整用金属膜327bは、第二水晶振動部323bの表主面及び両側面の先端部に設けられている。引き出し電極326bは、水晶基部322の第二水晶振動部323b側であって、水晶基部322の表裏主面に設けられている。
なお、水晶素子320は、周波数調整用金属膜327a及び327bを構成する金属の量を増減させることにより、その周波数値を所望する値に調整することができる。励振電極324a及び325bと、周波数調整用金属膜327aとは、図6に示すように、水晶片321表面に設けられた引き出し電極326aにより電気的に接続している。また、励振電極324b及び325aと、周波数調整用金属膜327bとは、水晶片321表面に設けられた引き出し電極326bにより電気的に接続している。
この水晶素子320を振動させる場合、引き出し電極326a及び326bに交番電圧を印加する。印加後のある電気的状態を瞬間的にとらえると、第二水晶振動部323bの励振電極325bは+(プラス)電位となり、励振電極325aは−(マイナス)電位となり、+から−に電界が生じる。一方、このときの第一水晶振動部323aの励振電極は、第二水晶振動部323bの励振電極に生じた極性とは反対の極性となる。これらの印加された電界により、第一水晶振動部323a及び第二水晶振動部323bに伸縮現象が生じ、各水晶振動部323に設定した共振周波数の屈曲振動を得る。
第二実施形態における水晶デバイスは、水晶基部322の側面より同一の方向に延出するように水晶振動部323を一対で設けられ、水晶基部322の下面に凹部328を設けられている。このようにすることで、水晶振動部323と引き出し電極326との間隔が近くなっても、導電性接着剤140を硬化したときの応力が凹部328による段差があるので、導電性接着剤140の応力の伝播が遮られることになる。また、仮に応力が伝播したとしても、凹部328の縁に沿って伝播することになる。このようにすることで、応力が各水晶振動部323の励振電極324a、325aに伝播するまでの距離を長くすることができるので、応力が励振電極324a、325aに伝播する前に十分に緩和することができる。よって、励振電極324a、325aへの応力の影響を低減することができるので、水晶素子220の厚みすべり振動の阻害も抑えつつ、水晶素子320のクリスタルインピーダンスを低減することができる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。上記実施形態では、水晶素子は、水晶片121の外周の厚みを薄くし、水晶片121の水晶基部と比べて水晶片121の水晶振動部が厚くなるように設けるベベル加工を用いても構わない。また、水晶素子120のベベル加工方法について説明する。所定の粒度のメディアと砥粒とを備えた研磨材と、所定の大きさに形成された水晶片121とを用意する。円筒体に用意した研磨材と水晶片121とを入れ、円筒体の開口した端部をカバーで塞ぐ。研磨材と水晶片121とを入れた円筒体を、円筒体の中心軸線を回転軸として回転させる水晶片121が研磨材で研磨されてベベル加工が行われる。
上記実施形態では、枠体110bが基板110aと同様にセラミック材で一体的に形成した場合を説明したが、枠体110bが金属製であっても構わない。この場合、枠体は、銀−銅等のロウ材を介して基板の導体膜に接合されている。
110・・・パッケージ
110a・・・基板
110b・・・枠体
111・・・電極パッド
112・・・封止用導体パターン
120、220、320・・・水晶素子
121、221、321・・・水晶片
122、222、322・・・水晶基部
123、223、323・・・水晶振動部
124、224、324、325・・・励振電極
326・・・引き出し電極
327・・・周波数調整用金属膜
125、225、328・・・凹部
125a・・・第一凹部
125b・・・第二凹部
130・・・蓋体
131・・・接合部材
140・・・導電性接着剤
K・・・収容空間
G・・・外部接続用端子

Claims (2)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた電極パッドと、
    前記電極パッド上に導電性接着剤を介して接続された、矩形状の水晶基部と、前記水晶基部の側面より延出した前記水晶基部の一部である水晶振動部と、前記水晶基部の下面であって平面視して前記導電性接着剤と前記水晶振動部の間に設けられ、両端部が前記水晶基部の側面に至らずに前記側面に開口していない溝状の凹部と、前記水晶振動部の上面および下面に設けられた励振電極と、前記水晶振動部の上面から前記水晶振動部の側面と前記水晶基部の側面のみを通ると共に、前記水晶振動部の下面から前記水晶振動部の前記側面と向かい合う側面と前記水晶基部の前記側面と向かい合う側面のみを通り、前記凹部を迂回して前記水晶基部の角部に設けられ前記励振電極と前記導電性接着剤とを電気的に接続する引き出し電極と、を有する水晶素子と、
    を備え
    前記凹部が、前記引き出し電極の間にも設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  2. 基板と、
    前記基板上に設けられた電極パッドと、
    前記電極パッド上に導電性接着剤を介して接続された、矩形状の水晶基部と、前記水晶基部の側面より延出した前記水晶基部の一部である水晶振動部と、前記水晶基部の下面であって平面視して前記導電性接着剤と前記水晶振動部の間に設けられ、両端部が前記水晶基部の側面に至らずに前記側面に開口していない溝状の凹部と、前記水晶振動部の上面および下面に設けられた励振電極と、前記水晶振動部の上面から前記水晶振動部の側面と前記水晶基部の側面のみを通ると共に、前記水晶振動部の下面から前記水晶振動部の前記側面と向かい合う側面と前記水晶基部の前記側面と向かい合う側面のみを通り、前記凹部を迂回して前記水晶基部の角部に設けられ前記励振電極と前記導電性接着剤とを電気的に接続する引き出し電極と、を有する水晶素子と、
    を備え、
    前記凹部が、前記引き出し電極に沿って、平面視して円弧状になるように設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
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