JP6361964B2 - デバイス製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各ウェハに対してそれぞれ単一のプロセスを実行する複数の小型処理ユニットを備えたデバイス製造装置に関する。
従来の半導体デバイスの製造ラインは、広大なクリーンルーム内に、複数の大型の処理装置を配置し、各処理装置内で12インチ(304.8mm)などの大口径のウェハを処理することにより、1枚のウェハから数千個の半導体チップを製造することが一般的である。しかしながら、従来の巨大な半導体製造システムにおいては、個々の製造装置が巨大であり、工場内で容易に移動できるものではない。また、設備投資額が数千億円程度に達し、巨額であるという問題や、半導体等のデバイス製造に関する研究開発の成果を実際の製造ラインで実用化することが難しいという問題等がある。
これに対して、近年、いわゆる「ミニマルファブ」とよばれる少量生産半導体製造生産システムが開発されている(特許文献1参照)。すなわち、「ミニマルファブ」とは、必ずしもクリーン度が制御されていない通常の処理室内に、それぞれデバイス製造プロセスの単一の処理プロセスを実行する複数の小型処理ユニットを配置し、各小型処理ユニット間でウェハを搬送しながら当該ウェハに各種の処理プロセスを実行することにより、ロットに制約されずにデバイスを製造するものである。
この場合、製造ラインを収容する大きなクリーンルームが必要ないこと等から、従来の半導体デバイスの製造ラインに比べ、製造に係るエネルギー効率を大幅に向上させることができるという利点がある。また、「ミニマルファブ」においては、製造ラインを構築するための設備投資額を、従来の半導体デバイスの製造ラインと比較して大幅に抑制することができるという利点もある。
特開2012−054414号公報
ところで、このような少量生産半導体製造生産システム(ミニマルファブ)におけるリソグラフィプロセスとしては、小型レーザ露光装置を用いる技術が開発されている。しかしながら、小型レーザ露光装置を用いる場合、光学方式であることから1μm以下の微細パターンを形成することができない。一方、従来の電子線描画装置は、1μm以下の微細パターンを形成することは可能であるが、装置を小型化すると振動に弱くなる等の問題があることから、電子線描画装置を少量生産半導体製造生産システム(ミニマルファブ)内に組み込むことは困難である。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、少量生産半導体製造生産システムの基本概念に対応するデバイス製造装置であって、各ウェハに対して微細パターンを安定して形成することが可能なデバイス製造装置を提供することにある。
本発明は、ウェハに対してそれぞれ単一のプロセスを実行する複数の小型処理ユニットを備えたデバイス製造装置であって、少なくとも1つの小型処理ユニットは、硬化性材料が形成されたウェハに対してパターンを形成するナノインプリント装置を含み、前記ナノインプリント装置は、前記ウェハを載置可能な載置台と、前記載置台に対向して配置されたモールドと、を有し、前記モールドは、一対の面を有するリング状支持部と、前記リング状支持部の一方の面と同じ側において前記リング状支持部の外周よりも内側に設けられた、パターン構造面を有するパターン形成部と、を有し、前記ウェハの外径W、前記リング状支持部の外径A、前記パターン形成部の外径B、及び、前記リング状支持部の内径Cが、次の条件を満たすことを特徴とするデバイス製造装置である。
C < B < W ≦ A
本発明によれば、ナノインプリント装置において、載置台上に載置されたウェハの硬化性材料にモールドのパターン構造面が押し付けられることで、ウェハの硬化性材料に微細パターンが賦形される。微細パターンの線幅はパターン構造面の線幅により実質的に決まるため、光学方式または電子線方式に比べて微細パターンの形成が容易であり、少量生産半導体製造生産システムの規格に基づく小型処理ユニットに組み込むために装置全体が小型化されていても、ウェハに対して1μm以下、とりわけ100nm以下の微細パターンを安定して形成することが可能である。
また、本発明によれば、リング状支持部の内径がパターン形成部の外径より小さいことで、パターン形成部はその周縁部においてリング状支持部に支持されており、モールドのパターン構造面に対応する部分の厚みは周縁部の厚みより薄くなっている。そのため、モールドのパターン構造面に対応する部分は可撓性を有している。これにより、ナノインプリント後にモールドをウェハの硬化性材料から離型する際に、パターン構造面がある程度撓むことができる。このため、パターン構造面を周縁部から徐々に引き離していくことが可能となり、モールドをウェハの硬化性材料から離型することが容易である。
具体的には、例えば、前記ウェハの直径は、0.5インチ(12.7mm)である。
また、好ましくは、前記ウェハの硬化性材料は、光硬化性樹脂であり、前記モールドに対して前記載置台の反対側には、光硬化用の光源が設けられている。このような態様によれば、光源から放射される光線は、モールドを透過して、ウェハの硬化性材料に入射した後、ウェハの硬化性材料を硬化する。この場合、硬化性材料やモールドの寸法が熱により変化することが無いため、ウェハの硬化性材料を熱硬化する場合に比べて、より高精度に微細パターンを形成できる。
前記パターン形成部は、前記リング状支持部の一方の面に貼り付けられていてもよい。あるいは、前記パターン形成部と前記リング状支持部とは1枚の円形基材から切削加工で形成されていてもよい。このような態様によれば、前記条件を満たすような極小サイズのモールドの製作が容易である。
また、好ましくは、前記ウェハを収容可能なウェハ用密閉搬送容器と、前記モールドを収容可能なモールド用密閉搬送容器と、を更に備え、前記モールド用密閉搬送容器は、前記ウェハ用密閉搬送容器と同じ外形形状を有する。このような態様によれば、モールドがモールド用密閉搬送容器に収容されることで、小型処理ユニットに対してモールドをウェハと同じ搬送ラインを用いて出し入れできる。そのため、モールドのメンテナンスが容易である。また、モールドがモールド用密閉搬送容器に収容されることで、不使用時のモールドの保管が容易である。
また、本発明は、ウェハに対して単一のプロセスを実行する複数の処理工程を備えたデバイスの製造方法であって、少なくとも1つの処理工程は、硬化性材料が形成されたウェハに対してモールドを押し付けてパターンを形成するナノインプリント工程を含み、前記モールドは、一対の面を有するリング状支持部と、前記リング状支持部の一方の面と同じ側において前記リング状支持部の外周よりも内側に設けられた、パターン構造面を有するパターン形成部と、を有し、前記ウェハWの外径W、前記リング状支持部の外径A、前記パターン形成部の外径B、及び、前記リング状支持部の内径Cが、次の条件を満たす
ことを特徴とするデバイスの製造方法である。
C < B < W ≦ A
本発明によれば、少量生産半導体製造生産システムの基本概念に対応するデバイス製造装置において、各ウェハに対して微細パターンを安定して形成することができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるデバイス製造装置を示す概略構成図である。 図2は、図1のデバイス製造装置における一の小型処理ユニットを示す概略斜視図である。 図3は、図2の小型処理ユニットにおけるナノインプリント装置を示す概略構成図である。 図4は、図1のデバイス製造装置におけるモールド用密閉搬送容器を示す概略内部側面図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるデバイス製造装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態によるデバイス製造装置10は、いわゆる「ミニマルファブ」とよばれる少量生産半導体製造生産システムの基本概念に対応するデバイス製造装置であり、各ウェハ30に対してそれぞれ単一のプロセスを実行する複数の小型処理ユニット11、12、13、14を備えている。
なお、本明細書においてデバイスは、半導体デバイスであってもよいし、MEMSであってもよい。ウェハ30としては、例えばシリコンウェハが用いられる。
各小型処理ユニット11は、各ウェハ30に対してそれぞれ単一のプロセスを実行するものであり、例えば、コータ(塗工機)、インプリント装置、アッシング装置、エッチング装置、洗浄機、CVD炉、スパッタリング装置、検査装置等を含んでいる。
本実施の形態では、図1において最も左側の小型処理ユニット11が、ウェハ30の表面に硬化性材料を塗布するコータ(不図示)を含んでおり、それに隣接する小型処理ユニット12が、ウェハ30の硬化性材料にパターンを形成するナノインプリント装置20を含んでおり、それに隣接する小型処理ユニット13が、パターンが形成されたウェハ30の硬化性材料を部分的に除去するアッシング装置(不図示)を含んでおり、それに隣接する小型処理ユニット14が、硬化性材料が部分的に除去されたウェハ30に対してエッチングするエッチング装置(不図示)を含んでいる。
各小型処理ユニット11、12、13、14に共通の基本構造について説明する。
図2は、小型処理ユニット11、12、13、14のうち一の小型処理ユニットを示す概略斜視図である。図2に示すように、各小型処理ユニット11、12、13、14は、単一の処理プロセスを行うための処理空間を有するプロセス処理本体部41と、プロセス処理本体部21に対する原料供給系や排気系、制御装置等を内蔵する装置下部42と、プロセス処理本体部41と装置下部42とを分離可能に接続する上下連結スペーサ43と、を有している。
各小型処理ユニット11、12、13、14は、幅約294mm×奥行き約450mm×高さ約1440mmの外形寸法に規格統一された略直方体とされ、その重量はそれぞれの小型処理ユニット11、12、13、14によって異なるが、標準的には約60キログラムとされている。このうち、プロセス処理本体部41は、縦横が約300mm、高さが約700mmに規格統一された略直方体のデスクトップサイズ(作業者が比較的容易に持ち運べる程度のサイズ)とされ、その重量は標準的には約30キログラムとされている。本明細書において「小型処理ユニット」とは、上記規格に統一された外形寸法を有する処理装置をいう。
プロセス処理本体部41は、外気を遮断することができる密閉型となっており、装置下部42に内包された、あるいは小型処理ユニット11、12、13、14の外部に設けられた局所クリーン化装置によって、内部のクリーン化が行われるようになっている。
また、プロセス処理本体部41の一面には、1枚のウェハ30をプロセス処理本体部41とウェハ用密閉搬送容器31との間で受け渡すための処理前室44が連結されている。処理前室44は、規格化された外形を有するとともに各小型処理ユニット11、12、13、14間で同一の構成を有しており、どの小型処理ユニット11、12、13、14に対しても所定位置に配置され、同様に機能するように構成されている。処理前室44は、従来の半導体製造装置における処理チャンバに設けられるロードロック室及びアンロードロック室と同様の機能を有するものであり、ウェハ用密閉搬送容器31との接続のためのドッキングポート45がその上部に設けられている。
次に、一の小型処理ユニット12に含まれる、本実施の形態の特徴であるナノインプリント装置20の構造について説明する。
図3は、ナノインプリント装置20を示す概略構成図である。図3に示すように、ナノインプリント装置20は、ウェハ30を載置可能な載置台23と、載置台23に対向して配置されたモールド24と、を有している。
このうちモールド24は、一対の面を有するリング状支持部24aと、リング状支持部24aの一方の面と同じ側において前記リング状支持部の外周よりも内側に設けられた、パターン構造面24cを有する円板形状のパターン形成部24bと、を有している。
リング状支持部24a及びパターン形成部24bの材質としては、光線(例えばUV光線)を透過可能な材質が用いられ、例えば石英が用いられる。リング状支持部24a及びパターン形成部24bは、いずれも、光線を透過可能となっている。リング状支持部24aの厚みは、例えば5.35mmであり、パターン形成部24bの厚みは、例えば1mmである。
モールド24の作成法の一例を説明すると、たとえば厚さ6.35mmの石英基板が用意され、切削装置により外径サイズがAの円形板を得る。次に切削加工により、一方の面は外径サイズがBで高さ1mmのメサ構造、他方の面は内径サイズがCで深さ5.35mmの掘り込み加工を行うことでモールド基板が形成される。このモールド基板のメサ構造側の表面にドライエッチング時のハードマスク膜が成膜され、さらにその表面にレジストが塗布される。次いで、電子線リソグラフィ技術で微細レジストパターンが形成され、これをマスクとしてハードマスク膜及びモールド基板がドライエッチングされることで、微細凹凸形状を含むパターン構造面24cが形成される。
パターン形成部24bのパターン構造面24cの線幅は、特に限定されず、作製すべきデバイスの用途に応じて適宜設定されるが、例えば1μm以下、とりわけ100nm以下である。
本実施の形態では、ウェハ30の外径W、リング状支持部24aの外径A、パターン形成部24bの外径B、及び、リング状支持部24aの内径Cが、次の条件を満たすようになっている。
C < B < W ≦ A
リング状支持部24aの内径Cがパターン形成部24bの外径Bより小さいことにより、パターン形成部24bは、その周縁部においてリング状支持部24aにより支持されるようになっている。言い換えれば、パターン形成部24bのパターン構造面24cに対応する部分はリング状支持部24aにより支持されておらず、モールド24のパターン構造面24cに対応する部分の厚みはその周縁部の厚みより薄くなっていて、可撓性を有している。これにより、ナノインプリント後にモールド24をウェハ30の硬化性材料から離型する際に、パターン構造面24cに対応する部分がある程度撓むことができる。このため、パターン構造面24cを周縁部から徐々に引き離していくことが可能となり、モールド24をウェハ30の硬化性材料から離型することが容易である。
また、ウェハ30よりも小さいサイズでモールド24を作製することは転写面積が小さくなるので好ましくなく、一方、ウェハ30よりも大きいサイズでモールド24を作製すると、インプリント時にウェハ30のパターン領域以外の部分がモールド24に接触して欠陥や破損が生じるおそれがある。そこで、本実施の形態では、パターン構造面24cを有するパターン形成部24bをウェハ30よりも小さいサイズにし、パターン形成部24bを支持するリング状支持部24aをウェハ30以上のサイズにすることで、これらの問題点を解決している。
すなわち、パターン形成部24bの外径Bがウェハ30の外径Wより小さく、かつ、リング状支持部24aの外径Aがウェハ30の外径W以上であることで、パターン構造面24cは、周囲よりも突出しているメサ構造をなしている。これにより、インプリント時にウェハ30のパターン領域以外の部分がモールド24に接触して欠陥や破損が生じることが防止される。また、ウェハ30とモールド24との間の接触面積が小さくなるため、両者の離型が容易になっている。
なお、パターン形成部体24bがリング状支持部体24aと一体に製作されている態様に限定されず、例えば、パターン形成部24bは、リング状支持部24aとは別体に作製され、リング状支持部24aの一方の面に接着剤を用いて貼り付けられていてもよい。この場合、前記条件を満たすような極小サイズのモールド24の製作が容易である。
本実施の形態では、図3に示すように、モールド24に対して載置台23の逆側に、モールド24を保持するチャック26が配置されている。チャック26はリング形状を有しており、リング状支持部24aのパターン形成部24bとは逆側の面に接触して、パターン形成部24bを保持するようになっている。チャック26としては、それ自体は公知の機械式チャック、負圧チャック、静電チャック等が用いられる。
また、チャック26には、チャック26を駆動するチャック駆動部27が接続されている。チャック駆動部27は、例えばモータを有している。チャック26は、チャック駆動部27の出力により駆動され、モールド24と一体にX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に直線移動可能、かつ、Z軸周りに回転可能となっている。ここで、X軸方向とは、鉛直方向に対して直交する一方向を意味し、Y軸方向とは、鉛直方向及びX軸方向の両方に直交する方向を意味し、Z軸方向とは、鉛直方向を意味する。
また、図3に示すように、載置台23には、載置台23を駆動する載置台駆動部25が接続されている。載置台駆動部25は、例えばモータを有している。載置台23は、載置台駆動部25の出力により駆動され、ウェハ30と一体にX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に直線移動可能、かつ、Z軸周りに回転可能となっている。
本実施の形態では、図3に示すように、モールド24に対して載置台23の反対側には、光硬化用の光源28が設けられている。光源28から放射される光線(例えばUV光線)は、モールド24を透過した後、載置台23上に載置されたウェハ30の硬化性材料に入射するようになっている。
図1に戻って、各小型処理ユニット11、12、13、14間には、ウェハ30を収納するウェハ用密閉搬送容器31を搬送するための搬送ライン15が設けられている。この搬送ライン15には、例えば、ベルト式やメカニカル式などの半導体製造装置に通常用いられる機構を用いることができる。搬送ライン15は、各小型処理ユニット11、12、13、14の処理前室44の間で、ウェハ用密閉搬送容器31を自動で搬送するように構成されている。
本実施の形態のデバイス製造装置10には、モールド24を収容可能なモールド用密閉搬送容器32が更に設けられている。モールド用密閉搬送容器32は、前述のウェハ用密閉搬送容器31と同じ外形形状を有しており、搬送ライン15は、モールド用密閉搬送容器32をウェハ用密閉搬送容器31と同様に搬送可能になっている。
図4は、モールド用密閉搬送容器32を示す概略内部側面図である。図4に示すように、モールド用密閉搬送容器32は、一端が開口された円筒形状を有する容器本体32aと、容器本体32aの前記一端を密閉可能な蓋体32bと、を有している。
図4に示すように、容器本体32aの内周面には、段部が設けられており、モールド24が容器本体32aの内部に収容される時、容器本体32aの段部がリング状支持部24aの周縁部に当接してリング状支持部24aを支持するようになっている。これにより、パターン形成部24bのパターン構造面24cが容器本体32aの底面に接触して欠陥や破損が生じることが防止される。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図1に示すように、処理対象のウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容された状態で搬送ライン15により搬送され、搬送ライン15からコータ(不図示)を含む小型処理ユニット11に搬入される。
この小型処理ユニット11では、ウェハ用密閉搬送容器31からウェハ30が取り出された後、スピンコート法やインクジェット法等のそれ自体は公知の手法により、ウェハ30の表面に硬化性材料が塗布される。本実施の形態では、硬化性材料としては、光硬化性樹脂(例えばUV硬化性樹脂)が用いられる。硬化性材料が形成されたウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容され、小型処理ユニット11から搬送ライン15に搬出される。
次に、硬化性材料が形成されたウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容された状態で搬送ライン15により搬送され、搬送ライン15からナノインプリント装置20を含む小型処理ユニット12に搬入される。
この小型処理ユニット12では、ウェハ用密閉搬送容器31からウェハ30が取り出された後、ナノインプリント装置20の載置台23上にウェハ30が載置される(図3参照)。
モールド24は、載置台23の上方においてチャック26に保持されている。チャック駆動部27によりチャック26がモールド24と一体に駆動されるとともに、載置台駆動部25により載置台23がウェハ30と一体に駆動されることにより、チャック26とウェハ30とが互いに対して適切に位置合わせされる。
次に、チャック駆動部27によりチャック26がモールド24と一体に鉛直下方に直線移動され、モールド24のパターン構造面24cがウェハ30の硬化性材料に押し付けられ、モールド24のパターン構造面24cのパターン形状がウェハ30の硬化性材料に賦形される。硬化性材料に賦形される微細パターンの線幅はモールド24のパターン構造面24cの線幅により実質的に決まるため、光学方式または電子線方式に比べて微細パターンの形成容易であり、少量生産半導体製造生産システムの規格に基づく小型処理ユニット12に組み込むために装置全体が小型化されていても、微細パターンを安定して形成することが可能である。
また、モールド24のパターン構造面24cが周囲よりも突出しているメサ構造をなしているため、モールド24のパターン構造面24cがウェハ30の硬化性材料に押し付けられる際に、ウェハ30のパターン領域以外の部分がモールド24に接触して欠陥や破損が生じることが防止される。
次に、光源28から光線(例えばUV光線)が放射される。放射された光線は、モールド24を透過した後、ウェハ30の硬化性材料に入射して、当該硬化性材料を硬化させる。
次に、チャック駆動部27によりチャック26がモールド24と一体に鉛直上方に直線移動され、モールド24がウェハ30の硬化性材料から離型される。
モールド24のパターン構造面24cに対応する部分の厚みはその周縁部の厚みより薄くなっているため、モールド24をウェハ30の硬化性材料から離型する際に、パターン構造面24cに対応する部分がある程度撓むことができる。これにより、パターン構造面24cを周縁部から徐々に引き離していくことが可能となり、モールド24をウェハ30の硬化性材料から離型することが容易である。
また、モールド24のパターン構造面24cが周囲よりも突出しているメサ構造をなしているため、ウェハ30とモールド24との間の接触面積が小さくなっており、両者の離型は一層容易になっている。
硬化性材料にパターンが形成されたウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容され、小型処理ユニット12から搬送ライン15に搬出される。
次に、硬化性材料にパターンが形成されたウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容された状態で搬送ライン15により搬送され、搬送ライン15からアッシング装置(不図示)を含む小型処理ユニット13に搬入される。
この小型処理ユニット13では、ウェハ用密閉搬送容器31からウェハ30が取り出された後、例えば酸素プラズマを用いたアッシングにより、ウェハ30表面が部分的に露出するまで硬化性材料が除去される。硬化性材料が部分的に除去されたウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容され、小型処理ユニット13から搬送ライン15に搬出される。
次に、硬化性材料が部分的に除去されたウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容された状態で搬送ライン15により搬送され、搬送ライン15からエッチング装置(不図示)を含む小型処理ユニット14に搬入される。
この小型処理ユニット14では、ウェハ用密閉搬送容器31からウェハ30が取り出された後、ウェハ30の硬化性材料をマスクとして、ウェハ30がドライエッチングされる。エッチングされたウェハ30は、ウェハ用密閉搬送容器31に収容され、小型処理ユニット13から搬送ライン15に搬出されて、後工程に送られる。
ナノインプリント装置20を含む小型処理ユニット12において所定枚数のウェハ30の処理が行われた後、モールド24のメンテナンスが行われる。すなわち、小型処理ユニット12において、チャック26からモールド24が取り外され、取り外されたモールド24は、モールド用密閉搬送容器32に収容される。そして、モールド24を収容するモールド用密閉搬送容器32は、小型処理ユニット12から搬送ライン15に搬出されて、メンテナンス工程に送られる。メンテナンスされたモールド24は、小型処理ユニット12に戻されずに、モールド用密閉搬送容器32に収容された状態で保管されてもよい。この場合、モールド用密閉搬送容器32に収容された別のモールドが、搬送ライン15から小型処理ユニット12に搬入され、前記取り外し工程とは逆の手順でチャック26に取り付けられる。
以上のような本実施の形態によれば、ナノインプリント装置20において、載置台23上に載置されたウェハ30の硬化性材料にモールド24のパターン構造面24cが押し付けられることで、ウェハ30の硬化性材料に微細パターンが賦形される。微細パターンの線幅はパターン構造面24cの線幅により実質的に決まるため、光学方式または電子線方式に比べて振動によるパターンの劣化が生じにくく、少量生産半導体製造生産システムの規格に基づく小型処理ユニットに組み込むために装置全体が小型化されていても、ウェハ30に対して1μm以下、とりわけ100nm以下の微細パターンを安定して形成することが可能である。
また、ウェハ30よりも小さいサイズでモールド24を作製することは転写面積が減少するので好ましくなく、一方、ウェハ30よりも大きいサイズでモールド24を作製すると、インプリント時にウェハ30のパターン領域以外の部分がモールド24に接触して欠陥や破損が生じるおそれがある。そこで、本実施の形態では、パターン構造面24cを有するパターン形成部24bをウェハ30よりも小さいサイズにし、パターン形成部24bを支持するリング状支持部24aをウェハ30以上のサイズにすることで、これらの問題点を解決している。
また、本実施の形態によれば、リング状支持部24aの内径がパターン形成部24bの外径より小さいことで、パターン形成部24bはその周縁部においてリング状支持部24aに支持されており、モールド24のパターン構造面24cに対応する部分の厚みは周縁部の厚みより薄くなっている。そのため、モールド24のパターン構造面24cに対応する部分は可撓性を有している。これにより、ナノインプリント後にモールド24をウェハ30の硬化性材料から離型する際に、パターン構造面24cがある程度撓むことができる。このため、パターン構造面24cを周縁部から徐々に引き離していくことが可能となり、モールド24をウェハ30の硬化性材料から離型することが容易である。
また、本実施の形態によれば、ウェハ30の硬化性材料が光硬化性樹脂であり、光源28から放射される光線は、モールド24を透過して、ウェハ30の硬化性材料に入射した後、ウェハ30の硬化性材料を硬化する。この場合、硬化性材料やモールド24の寸法が熱により変化することが無いため、ウェハ30の硬化性材料を熱硬化する場合に比べて、より高精度に微細パターンを形成できる。
また、本実施の形態によれば、パターン形成部24bがリング状支持部24aの一方の面に貼り付けられていることで、前記条件を満たすような極小サイズのモールド24の製作が容易である。
また、本実施の形態によれば、モールド24がモールド用密閉搬送容器32に収容されることで、小型処理ユニット12に対してモールド24をウェハ30と同じ搬送ライン15を用いて出し入れできる。そのため、モールド24のメンテナンスが容易である。また、モールド24がモールド用密閉搬送容器32に収容されることで、不使用時のモールド24の保管が容易である。
なお、本実施の形態では、コータとナノインプリント装置20とは互いに異なる小型処理ユニット11、12に含まれていたが、これに限定されず、コータとナノインプリント装置20とが同一の小型処理ユニットに含まれていてもよい。
また、本実施の形態では、各小型処理ユニット11、12、13、14の間でウェハ用密閉搬送容器31を搬送する搬送ライン15が設けられていたが、これに限定されず、例えば処理すべきウェハ30の枚数が少ない場合等、各小型処理ユニット11、12、13、14の間で作業者により手動でウェハ用密閉搬送容器31が搬送されてもよい。この場合、様々な処理プロセスに対して柔軟に対応することが可能である。
10 デバイス製造装置
11 小型処理ユニット
12 小型処理ユニット
13 小型処理ユニット
14 小型処理ユニット
15 搬送ライン
20 ナノインプリント装置
23 載置台
24 モールド
24a リング状支持部
24b パターン形成部
24c パターン構造面
25 載置台駆動部
26 チャック
27 チャック駆動部
28 光源
30 ウェハ
31 ウェハ用密閉搬送容器
32 モールド用密閉搬送容器
32a 容器本体
32b 蓋体
41 プロセス処理本体部
42 装置下部
43 上下連結スペーサ
44 処理前室
45 ドッキングポート

Claims (7)

  1. ウェハに対してそれぞれ単一のプロセスを実行する複数の小型処理ユニットを備えたデバイス製造装置であって、
    少なくとも1つの小型処理ユニットは、硬化性材料が形成されたウェハに対してパターンを形成するナノインプリント装置を含み、
    前記ナノインプリント装置は、
    前記ウェハを載置可能な載置台と、
    前記載置台に対向して配置されたモールドと、
    を有し、
    前記モールドは、
    一対の面を有するリング状支持部と、
    前記リング状支持部の一方の面と同じ側において前記リング状支持部の外周よりも内側に設けられた、パターン構造面を有するパターン形成部と、
    を有し、
    前記モールドの前記リング状支持部および前記パターン形成部は、いずれも光線を透過可能であり、
    前記ウェハの外径W、前記リング状支持部の外径A、前記パターン形成部の外径B、及び、前記リング状支持部の内径Cが、次の条件を満たす
    ことを特徴とするデバイス製造装置。
    C < B < W ≦ A
  2. 前記モールドの前記リング状支持部および前記パターン形成部は、一体に製作されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス製造装置。
  3. 前記ウェハの直径は、0.5インチ(12.7mm)である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のデバイス製造装置。
  4. 前記ウェハの硬化性材料は、光硬化性樹脂であり、
    前記モールドに対して前記載置台の反対側には、光硬化用の光源が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデバイス製造装置。
  5. 前記パターン形成部は、前記リング状支持部の一方の面に貼り付けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のデバイス製造装置。
  6. 前記ウェハを収容可能なウェハ用密閉搬送容器と、
    前記モールドを収容可能なモールド用密閉搬送容器と、
    を更に備え、
    前記モールド用密閉搬送容器は、前記ウェハ用密閉搬送容器と同じ外形形状を有する、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のデバイス製造装置。
  7. ウェハに対して単一のプロセスを実行する複数の処理工程を備えたデバイスの製造方法であって、
    少なくとも1つの処理工程は、硬化性材料が形成されたウェハに対してモールドを押し付けてパターンを形成するナノインプリント工程を含み、
    前記モールドは、
    一対の面を有するリング状支持部と、
    前記リング状支持部の一方の面と同じ側において前記リング状支持部の外周よりも内側に設けられた、パターン構造面を有するパターン形成部と、
    を有し、
    前記モールドの前記リング状支持部および前記パターン形成部は、いずれも光線を透過可能であり、
    前記ウェハWの外径W、前記リング状支持部の外径A、前記パターン形成部の外径B、及び、前記リング状支持部の内径Cが、次の条件を満たす
    ことを特徴とするデバイスの製造方法。
    C < B < W ≦ A
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