JP6361152B2 - 媒体給送装置、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を給送する媒体給送装置、およびこれを備えた記録装置に関する。
ファクシミリやプリンターに代表される記録装置において、給紙トレイ(カセット)は従来から広く用いられており、また給紙トレイ(カセット)内の用紙の有無を検出する検出手段を備えたものがある。
特許文献1にはその様な検出手段の一例が示されており、特許文献1記載のプリンターにおいては、回動可能な検出レバー(用紙切れ検出体)を設け、この検出レバーの状態に基づき、用紙カセット内の用紙切れを検出する様に構成されている。
特開2010−6528号公報
近年、特にビジネス用途向けのプリンターにおいては、用紙カセットのキャパシティ、即ち用紙収容可能枚数の増加が期待されている。この様な大容量用紙カセットの場合、用紙切れを検出する検出レバーの回動範囲(回動角度)は必然的に大きくなる。そして検出レバーと用紙との成す角度は、収容された用紙枚数が多いときほど鋭角となり、用紙が消費されるに連れ、検出レバーと用紙との成す角度が90°に近づいていく。
この様に検出レバーと用紙との成す角度が90°に近づくにつれ、セットした用紙を取りだそうとする際に、検出レバーが用紙に対して食い付く様な状態(噛み込み状態)となり、その結果用紙が取り出せなくなる虞がある。また、給紙制御においては、用紙を下流側に送り出すのみならず、頭出しなどの為に一旦上流側に戻す動作が行われる為、このときにおいても検出レバーが用紙に対して食い付き、その結果用紙を適切に給送できなくなる虞がある。
一方、この様な問題を回避する為には、検出レバーの長さを十分確保し、用紙が消費されても、検出レバーと用紙との成す角度をより鋭角に保つ様に構成することが考えられる。しかしこの様に検出レバーを長くすると、検出レバーの配置領域が増大し、装置の大型化を招くこととなる。また、検出レバーを長くすることにより、検出レバーの強度が低下し、破損を招く虞もある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、装置の大型化を回避しながらも、用紙に対する検出レバーの食い付きを防止することのできる給送装置及び記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る媒体給送装置は、媒体を支持する支持面を形成する媒体支持部材と、前記支持面と対向する位置に配置された揺動軸を中心に揺動することにより媒体の給送方向において前記揺動軸に対し下流側に位置する先端部が前記媒体支持部材に対して進退する揺動部材を備え、前記揺動部材の状態によって前記支持面上の媒体の有無を検出する媒体検出手段と、を有し、前記先端部は前記媒体の減少に伴い、上流側に移動し、前記揺動部材の前記先端部には、媒体と接して従動回転可能なローラーが設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部材は、媒体を支持する支持面と対向する位置に配置された揺動軸を中心に揺動することにより媒体の給送方向において前記揺動軸に対し下流側に位置する先端部が前記支持面に対して進退するので、媒体が上流側方向に引き抜かれ或いは戻される際に、前記先端部が媒体に食い付こうとする。しかしながら、前記先端部には、媒体と接して従動回転可能なローラーが設けられているので、上記食い付きを防止することができる。その結果、前記揺動部材の長尺化即ち装置の大型化を回避しながらも、媒体に対する前記揺動部材の食い付きを防止することのできる媒体給送装置を得ることができる。
加えて、前記揺動部材の先端部が媒体に対して直接接触する場合、媒体に対して傷を付与する虞があるが、本態様ではその様な問題も回避できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記揺動部材は、付勢手段によって前記先端部が前記媒体支持部材に向かう揺動方向に付勢されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部材は、付勢手段によって前記先端部が前記媒体支持部材に向かう揺動方向に付勢されている為、媒体が上流側方向に引き抜かれ或いは戻される際に、前記先端部が媒体に対しより一層食い付こうとするが、前記先端部には上述したローラーが設けられていることから、上記食い付きを防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記ローラーの外周面が、前記揺動部材における上流側の面に対し面一となる様に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ローラーの外周面が、前記揺動部材における上流側の面に対し面一となる様に設けられているので、上流側から媒体をセットする際の、媒体先端の前記ローラーへの引っ掛かりを防止できる。
本発明の第4の態様は、第2の態様において、前記揺動部材の揺動可能範囲には、少なくとも前記先端部が前記支持面より前記媒体支持部材の内側に入り込む際の姿勢である第1の姿勢と、前記支持面上に一の媒体が存在する際の姿勢である第2の姿勢と、が含まれることを特徴とする。
本態様によれば、前記支持面上に一の媒体が存在しない場合、前記先端部が前記支持面より前記媒体支持部材の内側に入り込むので、前記先端部が前記支持面と接触しない。ここで、前記先端部が前記媒体を載置していない前記支持面に接触した状態で放置されると前記付勢手段の付勢力により前記先端部の先端形状が変形する虞がある。本態様では、前記支持面上に一の媒体が存在しない場合、前記先端部が前記支持面と接触しないので、前記先端部の先端形状が変形する虞を抑制することができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記媒体支持部材は前記媒体を傾斜姿勢で前記支持面に支持し、装置背面側に位置する前記媒体支持部材から前記媒体の給送方向下流側である装置前面側へ前記媒体を給送することを特徴とする。
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記揺動部材の先端部は、媒体の給送方向と交差する方向に沿って複数に分岐しているとともに、分岐したそれぞれに対して前記ローラーが設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記揺動部材の先端部は、媒体の給送方向と交差する方向に沿って複数に分岐しているので、例えば媒体に穴が開いていた場合でも、当該穴の位置に対応する先端部とは別の先端部が、適切に媒体の有無を検出できる。そして、分岐したそれぞれに対して前記ローラーが設けられていることから、上記食い付きを確実に防止できる。
本発明の第7の態様は、第1から第6の態様のいずれかにおいて、給送される媒体には穴が形成されており、媒体の給送方向と交差する方向における前記ローラーの幅は、前記穴の径より大きいことを特徴とする。
本態様によれば、媒体の給送方向と交差する方向における前記ローラーの幅は、媒体に形成された穴の径より大きいので、前記ローラーが前記穴に入り込むことに伴う不具合、即ち媒体が有るにも拘わらず媒体が無いと検出される誤検出を防止できる。
本発明の第8の態様は、第1から第7の態様において、積層された媒体のうち給送される最上位の媒体に連れられて下流側に送り出された次位以降の媒体を前記媒体支持部材上に戻す媒体戻し部材を備え、媒体の給送方向と交差する方向において前記媒体戻し部材は、前記ローラーと位置をずらして配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、媒体の給送方向と交差する方向において前記媒体戻し部材は、前記ローラーと位置をずらして配置されているので、前記媒体戻し部材が媒体を戻す際に、媒体が前記媒体戻し部材と前記ローラーとの間で挟まれることを回避でき、前記媒体戻し部材が媒体の裏面に傷を付けることがなく、或いはその様な傷の程度を軽減させることができる。
本発明の第9の態様は、第4の態様において、前記付勢手段により前記揺動部材に生じるモーメントは、前記揺動部材が少なくとも前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって揺動する範囲で減少することを特徴とする。
本態様によれば、前記付勢手段により前記揺動部材に生じるモーメントは、前記揺動部材が少なくとも前記第1の姿勢(媒体無しの状態における姿勢)から前記第2の姿勢(一の媒体が存在する状態における姿勢)に向かって揺動する範囲で減少するので、媒体無しの状態から媒体を差し入れる際に、前記揺動部材が容易に姿勢変化することができ、適切に媒体有り状態を検出することができる。そして、媒体無し状態では適切に前記揺動部材の姿勢を保持することができる。
本発明の第10の態様は、媒体に記録を行う記録ヘッドと、媒体を給送する、第1から第9の態様のいずれかに係る媒体給送装置と、を備えた記録装置である。
本態様によれば、記録装置において、上述した第1から第9の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明の第11の態様は、第10の態様において、前記記録ヘッドを備えた、所定方向に移動可能なキャリッジと、前記記録ヘッドから吐出する液体を収容する複数の液体収容部と、前記液体収容部から前記記録ヘッドへと液体を導くチューブと、を有し、前記複数の液体収容部のうち少なくとも一部は、前記記録装置の装置本体外側に設けられることを特徴とする。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るホッパーの斜視図。 図3に示すホッパーにおいて用紙を支持した状態を示す斜視図。 第1の実施例に係る用紙給送装置における用紙検出手段の斜視図。 図5に示す用紙検出手段の別の角度からの斜視図。 図6に示す用紙検出手段において用紙を検出した状態における斜視図。 (A)は用紙検出手段におけるレバーの第1の姿勢を示す側面図であり、(B)は用紙検出手段におけるレバーの第2の姿勢を示す側面図。 (A)は用紙検出手段において検出器の非検出状態を示す側断面図であり、(B)は用紙検出手段において検出器の検出状態を示す側断面図。 用紙検出手段におけるレバーの先端に設けられたローラーの拡大図。 (A)は第1の姿勢におけるレバーに作用するモーメントの説明図であり、(B)は第2の姿勢におけるレバーに作用するモーメントの説明図。 (A)は第1の姿勢におけるレバーを付勢する引っ張りばねの取り付け状態を示す側面図であり、(B)は第1の姿勢におけるレバーのばね取り付け部の拡大斜視図。 (A)は第2の姿勢におけるレバーを付勢する引っ張りばねの取り付け状態を示す側面図であり、(B)は第2の姿勢におけるレバーのばね取り付け部の拡大斜視図。 用紙検出手段におけるレバーの揺動範囲と用紙戻しレバーの揺動範囲との関係を示す側面図。 用紙検出手段におけるレバーと用紙戻しレバーとのX軸方向における位置関係を示す平面図。 (A)は第2の実施例における用紙検出手段を示す斜視図であり、(B)は第2の実施例における用紙検出手段の検出器の拡大図。 (A)は第3の実施例における用紙検出手段の検出器の拡大図であり、(B)は第3の実施例における用紙検出手段の検出器の正面図。 第4の実施例における用紙検出手段の斜視図。 (A)は第5の実施例において第1の姿勢におけるレバーに作用するモーメントの説明図であり、(B)は第5の実施例において第1の姿勢から揺動させた状態におけるレバーに作用するモーメントの説明図。 第6の実施例において複数のインク収容部を設けたプリンターの外観斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図であり、図3は本発明に係るホッパーの斜視図であり、図4は図3に示すホッパーにおいて用紙を支持した状態を示す斜視図であり、図5は第1の実施例に係る用紙給送装置における用紙検出手段の斜視図である。
図6は図5に示す用紙検出手段の別の角度からの斜視図であり、図7は図6に示す用紙検出手段において用紙を検出した状態における斜視図であり、図8(A)は用紙検出手段におけるレバーの第1の姿勢を示す側面図であり、図8(B)は用紙検出手段におけるレバーの第2の姿勢を示す側面図であり、図9(A)は用紙検出手段において検出器の非検出状態を示す側断面図であり、図9(B)は用紙検出手段において検出器の検出状態を示す側断面図であり、図10は用紙検出手段におけるレバーの先端に設けられたローラーの拡大図である。
図11(A)は第1の姿勢におけるレバーに作用するモーメントの説明図であり、図11(B)は第2の姿勢におけるレバーに作用するモーメントの説明図であり、図12(A)は第1の姿勢におけるレバーを付勢する引っ張りばねの取り付け状態を示す側面図であり、図12(B)は第1の姿勢におけるレバーのばね取り付け部の拡大斜視図であり、図13(A)は第2の姿勢におけるレバーを付勢する引っ張りばねの取り付け状態を示す側面図であり、図13(B)は第2の姿勢におけるレバーのばね取り付け部の拡大斜視図であり、図14は用紙検出手段におけるレバーの揺動範囲と用紙戻しレバーの揺動範囲との関係を示す側面図であり、図15は用紙検出手段におけるレバーと用紙戻しレバーとのX軸方向における位置関係を示す平面図である。
図16(A)は第2の実施例における用紙検出手段を示す斜視図であり、図16(B)は第2の実施例における用紙検出手段の検出器の拡大図であり、図17(A)は第3の実施例における用紙検出手段の検出器の拡大図であり、図17(B)は第3の実施例における用紙検出手段の検出器の正面図であり、図18は第4の実施例における用紙検出手段の外観斜視図であり、図19(A)は第5の実施例において第1の姿勢におけるレバーに作用するモーメントの説明図であり、図19(B)は第5の実施例において第1の姿勢から揺動させた状態におけるレバーに作用するモーメントの説明図であり、図20は第6の実施例において複数のインク収容部を設けたプリンターの外観斜視図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が記録ヘッドの走査方向、Y方向が記録装置の奥行き方向、Z方向が記録ヘッドと用紙との間の距離(ギャップ)の変化する方向すなわち装置高さ方向を示している。尚、各図において−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とする。
■■■プリンターの概要■■■■■■■
図1ないし図2を参照して、記録装置の一例としてのインクジェットプリンター10(以下「プリンター10」という)の構成要素について説明する。図1に示すようにプリンター10は、装置本体12と、スキャナーユニット14とを備えている。
装置本体12は、外観を構成するハウジング16と、該ハウジング16の前面に設けられた操作部18とを備えている。操作部18はプリンター10を操作するための電源ボタンや印刷設定ボタン、表示パネル等を備えて構成されている。また、装置本体12の背面側(図1における+Y軸方向側)の上面にはカバー20が装置本体12に対して回動可能に取り付けられている。カバー20は、閉じた姿勢(図1参照)から装置本体12に対して回動させることにより、装置本体12内に設けられた後述する用紙給送装置22に用紙P(図4参照)を供給可能な用紙供給姿勢(図示せず)へ変化させることができる。尚、本明細書において用紙Pとは媒体の一例である。
また、本実施例においてスキャナーユニット14は、装置本体12の上部に配置されている。尚、スキャナーユニット14は、装置本体12の背面側(図1における+Y軸方向側)を回動支点として装置本体12に対して回動可能に構成されている。
次いで、図2を参照しながら用紙搬送経路上の構成要素についてさらに詳説する。尚、図2において装置背面側(図2における+Y軸方向側)から装置前面側(図2における−Y軸方向側)へ延びる二点鎖線P’は、用紙P(図4参照)の搬送経路を示している。装置本体12の背面側(図2における+Y方向側)には、「媒体給送装置」としての用紙給送装置22が設けられている。用紙給送装置22は、「媒体支持部材」としてのホッパー24と、媒体検出手段としての用紙検出手段26と、給送ローラー28と、リタードローラー30(図3参照)と、「媒体戻し部材」としての用紙戻しレバー32とを備えている。
ホッパー24は、上方(図2における+Z軸方向側)を支点にして装置本体12に対して揺動可能に設けられている。また、カバー20が用紙供給姿勢(図示せず)にある場合、装置本体12内に用紙Pが供給可能であり、供給された用紙Pはホッパー24に積層されて支持される。また、ホッパー24において給送ローラー28に接近する方向に揺動した状態がホッパー24の用紙Pの給送姿勢である(図2のおける二点鎖線部参照)。
また、用紙搬送経路においてホッパー24の下流側には、図示しない駆動モーターにより駆動させられる給送ローラー28が設けられている。給送ローラー28と対向する位置には、リタードローラー30(図3参照)が給送ローラー28の回転に対して従動回転可能に設けられている。
また、媒体搬送経路においてホッパー24の下流側には、用紙戻しレバー32が設けられている。用紙戻しレバー32は、倒れた状態(図示せず)と引き起こされた状態(図2及び図5参照)との間で揺動可能である。用紙戻しレバー32は用紙搬送経路に対して進退可能に構成されている。
ホッパー24が上方(図2における+Z軸方向側)を支点に揺動し、用紙給送姿勢(図2における二点鎖線部分参照)を取った際、ホッパー24において最上位に積層された用紙Pは給送ローラー28によりピックアップされ、給送ローラー28とリタードローラー30によりニップされて搬送経路下流側に送られる。この際、給送される最上位の用紙Pに連れられて用紙搬送経路下流側に送り出された次位以降の用紙Pは、用紙戻しレバー32が下流側に倒れている状態(図示せず)から上流側方向に引き起こされることにより、ホッパー24に押し戻される
用紙Pの搬送経路において給送ローラー28及びリタードローラー30の下流側には、搬送部34が設けられている。搬送部34は、搬送駆動ローラー36と搬送従動ローラー38とを備える。搬送駆動ローラー36は図示しない駆動源により回転させられる。搬送部34は、用紙給送装置22から給送された用紙Pを搬送駆動ローラー36と搬送従動ローラー38との間でニップして搬送方向下流側に搬送する。搬送部34の下流側には記録部40が設けられている。
記録部40は、キャリッジ42と、該キャリッジの底部に設けられた記録ヘッド44と、該記録ヘッドに対向し、用紙Pを支持するプラテン46とを備えている。記録ヘッド44は、プラテン46に支持された用紙Pと対向する。キャリッジ42は、装置本体12内部に設けられた制御手段(図示せず)により制御される駆動源(図示せず)によって「所定の方向」としての主走査方向(図2の紙面表裏方向すなわちX軸方向)に往復動する様に駆動される。
また、プラテン46は、用紙Pを下方から支持することにより、用紙Pの記録面と記録ヘッド44のヘッド面との間の距離(ギャップ)を規定する。また、記録ヘッド44の用紙Pと対向する面には、複数のノズル穴(図示せず)が設けられ、当該ノズル穴からインクを用紙Pの記録面に向けて吐出することにより用紙Pに記録を実行する。
記録部40の搬送方向下流側には、排出部48が設けられている。排出部48は、排出駆動ローラー50と排出従動ローラー52とを備えている。記録部40で記録が実行された用紙Pは、排出駆動ローラー50と排出従動ローラー52とにニップされて装置前面に形成された排出口54から装置前方に向けて排出される。尚、排出駆動ローラー50は図示しない駆動源により回転させられる。
また、図示しないが制御手段は、操作部18からの入力指令に応じて、用紙給送装置22、搬送部34、記録部40及び排出部48における用紙の給送、搬送、排出、記録動作等のプリンター10における用紙Pの記録実行に必要な動作を制御している。また、制御手段は、給送ローラー28、搬送駆動ローラー36及び排出駆動ローラー50を回転駆動させる駆動源(図示せず)についてもその回転を制御している。また、制御手段は用紙検出手段26からの用紙Pの検出情報に基づいてプリンター10における用紙Pの記録実行に必要な動作を制御する。
■■■第1の実施例■■■■
次いで図3ないし図15を参照して第1の実施例に係る用紙給送装置22の構成について説明する。図3を参照するにホッパー24は、用紙Pの搬送経路上流側、すなわちホッパー24の上端部に揺動軸56を備える。ホッパー24は揺動軸56を介して装置本体12に取り付けられ、揺動軸56を中心に揺動可能に構成されている。
また、ホッパー24は、用紙Pを支持する支持面58と、ガイド60、62と、凹所64とを備えている。本実施例においてガイド60は、ホッパー24のX軸方向における−X軸方向側の端部に固定して立設されている。一方ガイド62は、支持面58に対してX軸方向にスライド可能に構成されている。固定式のガイド60及びスライド移動可能なガイド62は、図4に示すように支持面58に支持される用紙Pの両側部を規制する。また、ガイド62をX軸方向にスライド移動させることにより、ガイド60とガイド62との間隔を調整することができるのでガイド60とガイド62との間に受け入れられる用紙Pのサイズを変更可能である。
さらに、ガイド60及びガイド62はホッパー24が用紙給送姿勢を取り、支持面58に支持された用紙Pの最上位の用紙Pが給送ローラー28によりピックアップされ搬送方向下流側に送り出される際、用紙Pが斜行しないように用紙Pの両端部を規制しつつ、用紙Pを案内する。
次いで図5ないし図7を参照して、用紙検出手段26について説明する。用紙検出手段26は、ベース66と、揺動部材68と、検出器70と、「付勢手段」としての引っ張りばね72とを備えている。
ベース66は、装置本体12の一部を構成するフレーム71に取り付けられ、図5におけるX軸方向において給送ローラー28の−X軸方向側に配置されている。ベース66には、揺動部材68が揺動可能に取り付けられている。また、ベース66には検出器70が取り付けられている。また、ベース66には第1のばね掛け部73が設けられている。
揺動部材68は、「先端部」としてのレバー74と、ローラー76と、第2のばね掛け部78と、光軸遮断部80と、揺動軸82とを備えている。揺動部材68は、揺動軸82を介してベース66に揺動可能に取り付けられている。
レバー74は、ベース66からホッパー24の側に向けて延び、その先端にはローラー76が回動可能に取り付けられている。ベース66に設けられた第1のばね掛け部73と揺動部材68の第2のばね掛け部78との間には引っ張りばね72が取り付けられている。
ここで、図6ないし図9(B)を参照して揺動部材68の揺動について説明する。図6、図8(A)及び図9(A)に示すように揺動部材68は、引っ張りばね72の付勢力により、レバー74がホッパー24に向かう方向に付勢されている。尚、レバー74の先端に設けられたローラー76が、ホッパー24の支持面58に設けられた凹所64に入り込んだ状態を揺動部材68における第1の姿勢とする。
次いで、図7、図8(B)及び図9(B)に示すようにホッパー24の支持面58に用紙Pが供給された際、レバー74及びローラー76は用紙Pにより搬送方向下流側に押圧されて、ローラー76が凹所64に入り込んだ状態から図8(B)における時計周り方向に揺動する。この際、引っ張りばね72の付勢力は、レバー74及びローラー76を第1の姿勢を維持させようと揺動部材68に対して作用する。そして、レバー74及びローラー76は、引っ張りばね72の付勢力により用紙Pを支持面58に押圧した状態となる。この状態を揺動部材68における第2の姿勢とする。
尚、図8(B)及び図9(B)では一枚の用紙Pが支持面58に支持された状態であるが、複数の用紙Pが支持された状態では、揺動部材68は図8(B)において更に時計回り方向に揺動した状態となる。
また、ローラー76はレバー74の先端に回動可能に取り付けられているため、用紙Pがホッパー24の支持面58に供給されて用紙Pと接した際に用紙Pの搬送経路における用紙Pの移動に応じて従動回転することができる。また、図8(A)及び図8(B)に示すようにローラー76の外周面は、レバー74の搬送方向上流側の面74aに対して面一となるようにレバー74に取り付けられている。
また、図10に示すようにローラー76におけるX軸方向の幅が用紙Pの端部に設けられた穴86の直径よりも大きく設定されている。ここで、図10における用紙Pは、一例としてルーズリーフ等の穴あき用紙である。本実施例では、ローラー76のX軸方向における幅は8mmに設定され、用紙Pの穴86の直径寸法7.5mmよりも大きく設定されている。
揺動部材68は、用紙Pを支持するホッパー24の支持面58と対向する位置に配置された揺動軸82を中心に揺動することにより用紙Pの給送方向において揺動軸82に対し下流側に位置するレバー74が支持面58に対して進退するので、用紙Pが上流側方向に引き抜かれ或いは戻される際に、レバー74が用紙Pに食い付こうとする。しかしながら、レバー74には、用紙Pと接して従動回転可能なローラー76が設けられているので、上記食い付きを防止することができる。その結果、揺動部材68の長尺化即ちプリンター10の大型化を回避しながらも、用紙Pに対する揺動部材68の食い付きを防止することのできる用紙給送装置22を得ることができる。
加えて、揺動部材68のレバー74が用紙Pに対して直接接触する場合、用紙Pに対して傷を付与する虞があるが、レバー74に回動可能なローラー76を設けることによりその様な問題も回避できる。
また、揺動部材68は、引っ張りばね72によってレバー74がホッパー24に向かう揺動方向に付勢されている為、用紙Pが上流側方向に引き抜かれ或いは戻される際に、レバー74が用紙Pに対しより一層食い付こうとするが、レバー74にはローラー76が設けられていることから、上記食い付きを防止することができる。
また、ローラー76の外周面が、揺動部材68のレバー74における上流側の面74aに対し面一となる様に設けられているので、上流側から媒体をセットする際の、用紙Pの先端のローラー76への引っ掛かりを防止できる。
また、ホッパー24の支持面58上に用紙Pが存在しない場合、レバー74が支持面58よりホッパー24の内側、つまり凹所64に入り込むので、レバー74が支持面58と接触しない。ここで、レバー74が用紙Pを載置していない支持面58に接触した状態で放置されると引っ張りばね72の付勢力によりレバー4の先端形状が変形する虞がある。本実施例では、支持面58上に用紙Pが存在しない場合、レバー74が支持面58と接触しないので、レバー74の先端形状が変形する虞を抑制することができる。
また、用紙Pの給送方向と交差する方向すなわちX軸方向におけるローラー76の幅は、用紙Pに形成された穴86の径より大きいので、ローラー76が穴86に入り込むことに伴う不具合、即ち用紙Pが支持面58上に有るにも拘わらず用紙Pが無いと検出される誤検出を防止できる。
次に、図6、図7、図9(A)及び図9(B)を参照して本実施例における検出器70について説明する。本実施例において検出器70は光学検出器として構成されており、発光部70aと受光部70bとを備えている。図6に示すように発光部70aと受光部70bとはX軸方向に間隔をおいて配置されている。
また、検出器70はベース66に対して発光部70a及び受光部70bが図6における+Z軸方向に突出するようにベース66に取り付けられている。検出器70において発光部70aからの光が受光部70bにおいて受光されることにより検出状態となり、受光部70bにおいて発光部70aからの光が受光されないときは非検出状態となるように構成されている。
揺動部材68が第1の姿勢にあるとき、図6及び図9(A)に示すように検出器70の発光部70aと受光部70bとの間隙に揺動部材68の光軸遮断部80が入り込み、発光部70aからの光を受光部70bに受光させないように遮る。つまり、光軸遮断部80は発光部70aと受光部70bとの間の光軸を遮断する。したがって、揺動部材68が第1の姿勢にあるとき、検出器70は非検出状態となり、用紙Pが検出されない状態である。
次いで、揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢へ揺動して変化すると、検出器70の発光部70aと受光部70bとの間に入り込んでいた光軸遮断部80が、揺動部材68の揺動に伴って、発光部70aからの光を遮っていた状態(図9(A)参照)から発光部70aからの光を遮らない状態(図9(B)参照)へと変化する。
その結果、受光部70bは発光部70aからの光を受光し、検出器70は検出状態となる。したがって、揺動部材が第1の姿勢から第2の姿勢に変化すると、検出器70は検出状態となり、用紙Pを検出する状態となる。尚、検出器70は用紙Pを検出すると、その検出信号を図示しない制御手段に向けて送信する。
ここで、用紙Pの記録時に記録ヘッド44のノズル穴(図示せず)から吐出されたインクの一部がプリンター10内部においてインクミストとなり、プリンター10内部を漂うことがある。プリンター10内部を漂うインクミストの一部は、図6における−Z軸方向に重力が作用するのでベース66や検出器70上に降り積もり、ベース66や検出器70に付着する虞がある。
本実施例では、検出器70の発光部70aと受光部70bとの間の光軸がX軸方向に沿っている。これにより、検出器70の光軸がインクミストの落下方向(図6における−Z軸方向)と交差する方向なので、発光部70aの発光面や受光部70bの受光面にインクミストが付着して、光軸を遮り、誤検出状態となることを抑制することができる。
<<<揺動部材に作用する引っ張りばねのモーメントについて>>>
次いで、図11(A)及び図11(B)を参照して、揺動部材68に作用する引っ張りばね72によるモーメントMについて説明する。モーメントは、引っ張りばねのモーメントと、揺動部材の自重によるモーメントが存在する。モーメントMは、両者を合わせたものになる。尚、図11(A)及び図11(B)において説明のため、引っ張りばね72の図示を省略している。図11(A)は、揺動部材68が第1の姿勢にある状態の概略図である。第1のばね掛け部73と第2のばね掛け部78との間には引っ張りばね72(図8(A)参照)が取り付けられている。そして引っ張りばね72の付勢力は、第2のばね掛け部78から第1のばね掛け部73に向けて付勢している。
ここで、第1のばね掛け部73と第2のばね掛け部78とを結ぶ線分をS1とし、線分S1の長さL1のときの引っ張りばね72の付勢力をF1とする。また、揺動部材68の揺動軸82から線分S1へ最短距離で延びる、すなわち線分S1に直交する線分をS2とする。揺動部材68が第1の姿勢にあるときの線分S2の長さをr1とすると、揺動部材68に作用するモーメントM1は引っ張りばね72の付勢力F1と線分S2の長さr1との積となる。つまりM1=F1×r1となる。
次いで、図11(B)に示すように揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢へ変化すると、第1のばね掛け部73と第2のばね掛け部78とを結ぶ線分S1の長さがL1からL2へと長くなるので、引っ張りばね72の付勢力がF1からF2へと増大する。
一方で、揺動軸82から線分S1へ最短距離で延びる線分S2の長さはr1からr2へと短くなる。したがって、第2の姿勢における揺動部材68に作用するモーメントM2は引っ張りばね72の付勢力F2と線分S2の長さr2との積となり、M2=F2×r2となる。
つまり、本実施例では引っ張りばね72の変位量が増加するに従い、揺動部材68に作用するモーメントの動径が減少するように構成されている。その結果、本実施例では揺動部材68に作用する引っ張りばね72のモーメントは、揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢に向けて変化する際、減少する様に設定されている。
ここで、揺動部材68には引っ張りばね72のモーメントと反対の方向において揺動部材68の自重によるモーメントM3も作用している。揺動部材68の自重によるモーメントM3は、揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢への変化に伴って減少する。
つまり、揺動部材68において第1の姿勢にあるとき、引っ張りばね72のモーメントM1は自重によるモーメントM3に対抗するので、揺動部材68を第1の姿勢に維持することができる。また、揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢へと変化する際、自重によるモーメントM3の減少に応じて、当該モーメントM3と反対方向に作用する引っ張りばね72のモーメントもM1からM2へと減少するので、揺動部材68における第1の姿勢から第2の姿勢への変化を容易にすることができる。
引っ張りばね72により揺動部材68に生じるモーメントMは、揺動部材68が少なくとも第1の姿勢(ホッパー24の支持面58上に用紙Pが支持されていない状態における姿勢)から第2の姿勢(ホッパー24の支持面58上に一枚の用紙Pが支持されている状態における姿勢)に向かって揺動する範囲で減少するので、用紙無しの状態から用紙Pを差し入れる際に、揺動部材68が容易に姿勢変化することができ、適切に用紙有り状態を検出することができる。そして、用紙無し状態では適切に揺動部材68の姿勢を保持することができる。
また、揺動部材68の揺動軸82と、第2のばね掛け部78と第1のばね掛け部73とを結ぶ線分S1と、の間の最短距離r1が、揺動部材68が少なくとも第1の姿勢(媒体無しの状態における姿勢)から第2の姿勢(一の媒体が存在する状態における姿勢)に向かって揺動する範囲で短くなる。つまり、最短距離はr2となる。これにより、引っ張りばね72により揺動部材68に生じるモーメントMが、第1の姿勢から第2の姿勢に向かって揺動する範囲で減少し、用紙無しの状態から用紙Pを差し入れる際に、揺動部材68が容易に姿勢変化することができ、適切に用紙有り状態を検出することができる。そして、用紙無し状態では適切に揺動部材68の姿勢を保持することができる。
<<<ばね掛け部の構成について>>>
次いで、図12(A)ないし図13(B)を参照して第2のばね掛け部78について説明する。第2のばね掛け部78は、三角形状に形成されている。また、引っ張りばね72の両端において第1のばね掛け部73及び第2のばね掛け部78にそれぞれ取り付けられる部分はリング状の取り付け部72a、72bとして形成されている。
第2のばね掛け部78には、頂点88が設けられ、当該頂点88はリング状取り付け部72aと係合している。したがって、引っ張りばね72が第2のばね掛け部78に取り付けられた状態において、引っ張りばね72のリング状取り付け部72aは、第2のばね掛け部78の頂点88の一箇所で係合している。
図12(A)及び図12(B)を参照するに、揺動部材68が第1の姿勢にある際、第1のばね掛け部73と第2のばね掛け部78との間に配置された引っ張りばね72は、リング状取り付け部72aと係合している頂点88を介して、揺動部材68を第1のばね掛け部73に向けて付勢している。
次いで図13(A)及び図13(B)に示すように揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、頂点88は図13(A)における時計回り方向に揺動する。この際、頂点88の揺動軌跡は第2のばね掛け部78において最も外側を通るので、頂点88とリング状取り付け部72aとの係合部位が変化することなく、頂点88とリング状取り付け部72aとが係合した状態が維持される。
したがって、揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢に変化しても、頂点88とリング状取り付け部72aの内周とは一箇所で係合した状態を維持することができ、第2のばね掛け部78と引っ張りばね72との係合部位が変化しないので引っ張りばね72の係合状態の変化による付勢力の変化を抑制することができる。
つまり、引っ張りばね72において第2のばね掛け部78に掛けられる部位はリング状取り付け部72aを成し、第2のばね掛け部78は、リング状取り付け部72aの内周と一箇所で接触する頂点88を成すので、揺動部材68が姿勢変化しても、第2のばね掛け部78と引っ張りばね72との係合部位は変化しない。これにより、揺動部材68の姿勢変化に起因する付勢力の変化が抑制され、用紙P無しの状態から用紙Pを差し入れる際に、揺動部材68が容易に姿勢変化することができ、適切に用紙有り状態を検出することができる。
<<<用紙検出手段と用紙戻しレバーの位置関係について>>>
次いで、図14及び図15を参照して用紙検出手段26と用紙戻しレバー32との位置関係を説明する。図14を参照するに、揺動部材68のレバー74の揺動の軌跡(図14における二点鎖線参照)は、用紙戻しレバー32の揺動の軌跡の一部と重なり合う部分がある。
つまり、図14におけるX軸方向においてレバー74と用紙戻しレバー32の位置が同じ位置に設定されていると、用紙Pを給送する際、最上位の用紙Pがレバー74と次位以降の用紙Pをホッパー24に戻そうと搬送方向上流側に引き起こされた用紙戻しレバー32との間に挟まれる虞がある。そして、用紙戻しレバー32が給送される最上位の用紙Pの裏面に傷を付ける虞がある。
図15を参照するに、本実施例ではX軸方向において揺動部材68のレバー74は、用紙戻しレバー32が設けられた位置とずらして配置されている。その結果、用紙Pを給送する際にレバー74と用紙戻しレバー32との間に用紙Pを挟みこむ虞を低減することができる。また、レバー74が第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際の引っ張りばね72によるモーメントMが減少するように構成したので、レバー74の用紙Pに対する接触荷重が小さくなり、用紙Pの裏面と用紙戻しレバー32との間に生じる荷重も小さくなるので、用紙Pの裏面における傷の発生を低減することができる。
つまり、用紙Pの給送方向と交差する方向において用紙戻しレバー32は、揺動部材68と位置をずらして配置されているので、用紙戻しレバー32が用紙Pを戻す際に、用紙Pが用紙戻しレバー32と揺動部材68との間で挟まれることを回避でき、用紙戻しレバー32が用紙Pの裏面に傷を付けることがなく、或いはその様な傷の程度を軽減させることができる。
■■■第2の実施例■■■■
次いで、図16(A)及び図16(B)を参照して用紙検出手段26の第2の実施例について説明する。第2の実施例は、第1の実施例と検出器70が設けられた方向が異なる点で相違する。
本実施例において検出器70は、発光部70a及び受光部70bがY軸方向に向けて突出するようにベース66に対して取り付けられている。揺動部材68が第1の姿勢にあるとき、発光部70aと受光部70bとの間隙に揺動部材68の光軸遮断部80が入り込み、光軸を遮断するので検出器70において非検出状態とすることができる。
次に、図示しないが揺動部材68が第1の姿勢から第2の姿勢に変化すると光軸遮断部80も揺動軸82を中心に図16における時計回り方向に揺動する。その結果、揺動部材68の光軸遮断部80が発光部70aと受光部70bとの間隙から抜け出すので、検出器70における光軸の遮断状態が解消され、検出器70は検出状態となる。
この実施例においても、検出器70の光軸は第1の実施例と同様にX軸方向に沿っている。これにより、検出器70の光軸がインクミストの落下方向(図16における−Z軸方向)と交差する方向なので、発光部70aの発光面や受光部70bの受光面にインクミストが付着して、光軸を遮り、誤検出状態となることを抑制することができる。
■■■第3の実施例■■■■
次いで図17(A)及び図17(B)を参照して用紙検出手段26の第3の実施例について説明する。第3の実施例は、第1の実施例における揺動部材68の光軸遮断部80にインクミスト除けを設けた点で相違する。
図17(A)及び図17(B)において揺動部材68の光軸遮断部80の+Z軸方向側の端部には板状のインクミスト除け90が設けられている。インクミスト除け90は、揺動部材68が第1の姿勢にあるとき、検出器70の+Z軸方向側に位置し、発光部70aと受光部70bとの間隙を上方、すなわち+Z軸方向側から覆う。
したがって、落下してくるインクミストをインクミスト除け90が受けることとなり、検出器70の発光部70aと受光部70bとの間隙へのインクミストの侵入を妨げる。その結果、インクミスト除け90は、検出器70の発光部70aの発光面や受光部70bの受光面へのインクミストの付着を抑制することができる。これにより、インクミストにより検出器70の光軸が遮られることを抑制し、検出器70において誤検出状態となることを抑制することができる。
■■■第4の実施例■■■■
次いで図18を参照して、用紙検出手段26の第4の実施例について説明する。第4の実施例は、揺動部材68のレバー74及びローラー76を2組備える点で第1の実施例と相違する。
本実施例では、揺動部材68は、2組のレバー74及びローラー76を備えている。レバー74、74は図18におけるX軸方向に間隔をおいて設けられている。また、各レバー74、74の先端には回動可能なローラー76、76が設けられている。
本実施例では、揺動部材68のレバー74は、用紙Pの給送方向と交差する方向に沿って複数に分岐しているので、例えば用紙Pに穴が開いていた場合でも、当該穴の位置に対応するレバー74とは別のレバー74が、適切に用紙Pの有無を検出できる。そして、分岐したレバー74のそれぞれに対してローラー76が設けられていることから、レバー74の用紙Pに対する食い付きを確実に防止できる。
■■■第5の実施例■■■■
次いで図19(A)及び図19(B)を参照して、用紙検出手段26の第5の実施例について説明する。
図19(A)に示すように揺動部材92は、第1のばね掛け部73と第2のばね掛け部78との間に配置された引っ張りばね72に対して側方から接触する凸面94を備えている。また、図19(B)に示すように揺動部材92が第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、引っ張りばね72は凸面94に巻きつけられ、凸面94との接触領域Wが増加する。
ここで、引っ張りばね72と凸面94との接触領域Wにおいて第1のばね掛け部73に近い位置A点と第1のばね掛け部73とを結ぶ線分S3とし、揺動部材68の揺動軸82から線分S3へ最短距離で延びる線分をS4とする。揺動部材68が第1の姿勢にあるときの線分S4の長さをr3とする。
また、凸面94は揺動部材92が第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、線分S4の長さr3が短くなるように形成されている。したがって、揺動部材92が第1の姿勢から第2の姿勢に変化すると線分S4の長さはr3からr4へ減少する。
つまり、揺動部材92に作用する引っ張りばね72のモーメントM4は、線分S4がモーメントM4の動径であることから線分S4の長さに依存する。したがって、揺動部材92が第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、線分S4の長さはr3からr4へ減少するのでモーメントM4も減少するように設定されている。
ここで、揺動部材92において、自重によるモーメントM5は、第1の姿勢から第2の姿勢へと変化する際、減少する。したがって、揺動部材に92において第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、引っ張りばね72のモーメントM4及び自重によるモーメントM5は減少する。
その結果、揺動部材92において第1の姿勢から第2の姿勢に変化する際、引っ張りばね72のモーメントM4の減少率を自重によるモーメントM5の減少率に対応させることができる。したがって、揺動部材68における第1の姿勢から第2の姿勢への変化を容易にすることができる。
また、本実施例において、自重によるモーメントM5はcosθに依存して減少するので、凸面94の形状をcosカーブに対応して形成することにより引っ張りばね72のモーメントM4もcosθに依存して減少させることができ、引っ張りばね72のモーメントM4と自重によるモーメントM5とを釣り合わせることができる。
本実施例では、揺動部材92の揺動軸82と、引っ張りばね72と凸面94との接触領域において最も第1のばね掛け部73に近い位置A点と第1のばね掛け部73とを結ぶ直線S3と、の間の最短距離が、揺動部材92が少なくとも第1の姿勢(用紙無しの状態における姿勢)から第2の姿勢(一の用紙が存在する状態における姿勢)に向かって揺動する範囲で短くなる。これにより、引っ張りばね72により揺動部材92に生じるモーメントM4が、第1の姿勢から第2の姿勢に向かって揺動する範囲で減少し、用紙無しの状態から用紙Pを差し入れる際に、揺動部材92が容易に姿勢変化することができ、適切に用紙有り状態を検出することができる。そして、用紙無し状態では適切に揺動部材92の姿勢を保持することができる。
■■■第6の実施例■■■■
次いで図20を参照して、プリンター10の第6の実施例について説明する。第6の実施例は、プリンター10においてインク収容部96を複数備える点で第1の実施例と相違する。
本実施例におけるプリンター10は、「液体収容部」としてのインク収容部96と、当該インク収容部96からプリンター10内のキャリッジ42に設けられた記録ヘッド44(図2参照)へとインクを導く「チューブ」としてのインク供給チューブ98と、装置本体12の上部に設けられたボス100とを備えている。
本実施例において複数のインク収容部96は、ハウジング16の外側に設けられている。本実施例においてインク収容部96は、ハウジング16の右側方に配置されている。各インク収容部96には、インク供給チューブ98の一端が接続されている。また、本実施例では装置本体12の上部に設けられたボス(突起)100により、スキャナーユニット14が装置本体12に対して完全な閉状態とならず、隙間102が形成された状態となっている。
インク供給チューブ98は、隙間102からプリンター10の内部に入り込み、図示しないがその他端は記録ヘッド44にインクを供給可能なようにキャリッジ42に接続されている。また、インク供給チューブ98を隙間102に通すことによりスキャナーユニット14がインク供給チューブ98のインク流路を遮断しない様に構成されている。この様にキャリッジ42の外部に設けたインク収容部96を利用することで、インク容量がより多くなり、より多くの回数の記録を行うことができる。
<<<第6の実施例の変更例>>>
また、本実施例においてインク収容部96は少なくとも1つのインク収容部96がプリンター10の外側に設けられておればよく、一部のインク収容部96がプリンター10内に設けられていてもよい。また、インク収容部96は注入式でもパック交換式でもよい。
また、本実施例では、インク収容部96をプリンター10の右側面に配置したが、この構成に代えて、プリンター10の左側面に配置してもよく、インク収容部96の一部をプリンター10の右側面に配置し、残りのインク収容部96をプリンター10の左側面に配置する構成としてもよい。また、インク収容部96は、プリンター10から離れた位置に配置してもよい。
なお、ハウジング16外部から記録ヘッド44へインクを供給する際には、インクを供給するためのインク供給チューブ98をプリンター10の内部に引き回す必要がある。よって、ハウジング16に孔や切欠きを設け、インク供給チューブ98はその孔や切欠きを通してもよい。このようにすれば、インク供給チューブ98の流路におけるインクの供給を確保できる。
上記説明をまとめると、本実施例における用紙給送装置22は、用紙Pを支持する支持面58を形成するホッパー24と、支持面58と対向する位置に配置された揺動軸82を中心に揺動することにより用紙Pの給送方向において揺動軸82に対し下流側に位置するレバー74がホッパー24に対して進退する揺動部材68を備え、揺動部材68の状態によって支持面58上の用紙Pの有無を検出する用紙検出手段26とを有する。レバー74は用紙Pの減少に伴い、上流側に移動する。前記揺動部材68のレバー74には、用紙Pと接して従動回転可能なローラー76が設けられている。
揺動部材68は、引っ張りばね72によってレバー74がホッパー24に向かう揺動方向に付勢されている。ローラー76の外周面が、揺動部材68における上流側の面に対し面一となる様に設けられている。
揺動部材68の揺動可能範囲には、少なくともレバー74が支持面58よりホッパー24の内側に入り込む際の姿勢である第1の姿勢と、支持面58上に一の用紙Pが存在する際の姿勢である第2の姿勢とが含まれる。
ホッパー24は用紙Pを傾斜姿勢で支持面58に支持し、装置背面側に位置するホッパー24から用紙Pの給送方向下流側である装置前面側へ用紙Pを給送する。
揺動部材68のレバー74は、用紙Pの給送方向と交差する方向に沿って複数に分岐しているとともに、分岐したそれぞれに対してローラー76が設けられている。給送される用紙Pには穴86が形成されており、用紙Pの給送方向と交差する方向、つまりX軸方向におけるローラー76の幅は、穴86の径より大きい。
用紙給送装置22は、積層された用紙Pのうち給送される最上位の用紙Pに連れられて下流側に送り出された次位以降の用紙Pをホッパー24上に戻す用紙戻しレバー32を備える。用紙Pの給送方向と交差する方向において用紙戻しレバー32は、ローラー76と位置をずらして配置されている。
引っ張りばね72により揺動部材68に生じるモーメントは、揺動部材68が少なくとも第1の姿勢から第2の姿勢に向かって揺動する範囲で減少する。
プリンター10は、用紙Pに記録を行う記録ヘッド44と、用紙Pを給送する上記の用紙給送装置22とを備える。プリンター10は、記録ヘッド44を備えた、所定方向に移動可能なキャリッジ42と、記録ヘッド44から吐出する液体を収容する複数のインク収容部96と、当該インク収容部96から記録ヘッド44へと液体を導くインク供給チューブ98とを有する。複数のインク収容部96のうち少なくとも一部は、プリンター10の装置本体12の外側に設けられる。
また、本実施形態では本発明に係る用紙給送装置22を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 スキャナーユニット、16 ハウジング、
18 操作部、20 カバー、22 用紙給送装置、24 ホッパー、
26 用紙検出手段、28 給送ローラー、30 リタードローラー、
32 用紙戻しレバー、34 搬送部、36 搬送駆動ローラー、
38 搬送従動ローラー、40 記録部、42 キャリッジ、44 記録ヘッド、
46 プラテン、48 排出部、50 排出駆動ローラー、52 排出従動ローラー、
54 排出口、56、82 揺動軸、58 支持面、60、62 ガイド、64 凹所、
66 ベース、68 揺動部材、70 検出器、71 フレーム、70a 発光部、
70b 受光部、72 引っ張りばね、72a、72b リング状取り付け部、
73 第1のばね掛け部、74 レバー、74a 面、76 ローラー、
78 第2のばね掛け部、80 光軸遮断部、86 穴、88 頂点、92 揺動部材、
94 凸面、96 インク収容部、98 インク供給チューブ、100 ボス、
102 隙間、F1、F2 付勢力、M、M1、M2、M3、M4、M5 モーメント、
P 用紙、S1、S2、S3、S4 線分、W 接触領域

Claims (9)

  1. 媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    媒体を給送する媒体給送装置と、を備えた記録装置であって、
    前記記録装置の装置本体を構成するフレームに取り付けられたベース部材と、
    媒体を支持する支持面を形成する媒体支持部材と、
    前記ベース部材に取り付けられて前記支持面と対向する位置に配置された揺動軸を中心に揺動することにより媒体の給送方向において前記揺動軸に対し下流側に位置する先端部が前記媒体支持部材に対して進退する揺動部材を備え、前記揺動部材の状態によって前記支持面上の媒体の有無を検出する媒体検出手段と、を有し、
    前記揺動部材は、前記揺動軸を介して前記ベース部材に取り付けられ、
    前記先端部は前記媒体の減少に伴い、上流側に移動し、
    前記揺動部材の揺動可能範囲には、少なくとも前記先端部が前記支持面より前記媒体支持部材の内側に入り込む際の姿勢である第1の姿勢と、前記支持面上に一の媒体が存在する際の姿勢である第2の姿勢と、が含まれ、
    前記揺動部材の前記先端部には、媒体と接して従動回転可能なローラーが設けられ、
    前記揺動部材は、前記第1の姿勢となるように付勢手段によって前記先端部が前記媒体支持部材に向かう揺動方向に付勢されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記付勢手段は、前記ベース部材に取り付けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の記録装置において、前記ローラーの外周面が、前記揺動部材における上流側の面に対し面一となる様に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記媒体支持部材は前記媒体を傾斜姿勢で前記支持面に支持し、装置背面側に位置する前記媒体支持部材から前記媒体の給送方向下流側である装置前面側へ前記媒体を給送する、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の記録装置において、前記揺動部材の先端部は、媒体の給送方向と交差する方向に沿って複数に分岐しているとともに、分岐したそれぞれに対して前記ローラーが設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の記録装置において、給送される媒体には穴が形成されており、
    媒体の給送方向と交差する方向における前記ローラーの幅は、前記穴の径より大きい、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の記録装置において、積層された媒体のうち給送される最上位の媒体に連れられて下流側に送り出された次位以降の媒体を前記媒体支持部材上に戻す媒体戻し部材を備え、
    媒体の給送方向と交差する方向において前記媒体戻し部材は、前記ローラーと位置をずらして配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記記録ヘッドを備えた、所定方向に移動可能なキャリッジと、
    前記記録ヘッドから吐出する液体を収容する複数の液体収容部と、
    前記液体収容部から前記記録ヘッドへと液体を導くチューブと、を有し、
    前記複数の液体収容部のうち少なくとも一部は、前記記録装置の前記装置本体外側に設けられる、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 媒体を支持する支持面を形成する媒体支持部材と、
    前記支持面と対向する位置に配置された揺動軸を中心に揺動することにより媒体の給送方向において前記揺動軸に対し下流側に位置する先端部が前記媒体支持部材に対して進退する揺動部材を備え、前記揺動部材の状態によって前記支持面上の媒体の有無を検出する媒体検出手段と、を有し、
    前記先端部は前記媒体の減少に伴い、上流側に移動し、
    前記揺動部材の揺動可能範囲には、少なくとも前記先端部が前記支持面より前記媒体支持部材の内側に入り込む際の姿勢である第1の姿勢と、前記支持面上に一の媒体が存在する際の姿勢である第2の姿勢と、が含まれ、
    前記揺動部材の前記先端部には、媒体と接して従動回転可能なローラーが設けられ、
    前記揺動部材は、前記第1の姿勢となるように付勢手段によって前記先端部が前記媒体支持部材に向かう揺動方向に付勢され、
    前記付勢手段により前記揺動部材に生じるモーメントは、前記揺動部材が少なくとも前記第1の姿勢から前記第2の姿勢に向かって揺動する範囲で減少する、
    ことを特徴とする媒体給送装置。
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