JP6355538B2 - 繊維集合体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は繊維集合体及びその製造方法に関する。特には、耐水性及び疎水性に優れる繊維集合体、及びその製造方法に関する。
ポリビニルアルコール繊維は有機溶媒ではなく、水を溶媒として使用したポリビニルアルコール水溶液を紡糸原液として用いて紡糸できるという、製造環境が優れていることや、親水性があり水と馴染みやすいことに加えて、耐溶剤性に優れているため、好適な繊維の1つである。
しかしながら、このポリビニルアルコール繊維は手の汗などの少量の湿気によっても溶けてしまうため、取り扱いにくいばかりでなく、適用用途が著しく限定されてしまう、という問題があった。例えば、液体フィルタの濾過材として使用した場合に、溶解してしまい、液体フィルタの濾過材として使用できないものであった。
そのため、ポリビニルアルコール繊維を不溶化して耐水性を付与する技術が提案されている。例えば、本願出願人は「ポリビニルアルコールがα−ヒドロキシ酸によって不溶化された不溶化ポリビニルアルコール繊維が集合した繊維集合体であり、この繊維集合体は下記によって定義される沸騰水浸漬減量率(Ra)が4%以下であることを特徴とする、不溶化ポリビニルアルコール繊維集合体。

Ra={(Mab−Maa)/Mab}×100
Ra:繊維集合体の沸騰水浸漬減量率
Mab:沸騰水に20分間浸漬する前における繊維集合体の質量
Maa:沸騰水に20分間浸漬した後における繊維集合体の質量」(特許文献1)、「無水酸基又はカルボキシル基を含むポリマーによって不溶化された不溶化ポリビニルアルコール繊維を含む繊維集合体。」(特許文献2)を提案した。
また、「ポリビニルアルコールと酸無水物基を有するポリマーとを主成分とする繊維集合体であって、酸無水物基を有するポリマーに含まれる反応性官能基のモル比が、ポリビニルアルコールの活性水素に対して0.02以上であり、該反応性官能基がポリビニルアルコールの活性水素と架橋反応することにより、酸無水物基を有するポリマーとポリビニルアルコールとが結合していることを特徴とする水不溶性ポリビニルアルコール繊維集合体。」(特許文献3)が提案されている。
これら特許文献に開示されているポリビニルアルコール繊維は、α−ヒドロキシ酸又は酸無水物基を有するポリマーによる架橋反応によって、不溶化し、耐水性を高め、取り扱い性を改善したものである。しかしながら、これらポリビニルアルコール繊維は疎水性が不十分で、例えば、速乾性、水系防汚性、液体バリア性、浸透防止性、親油性などの各種特性が不十分で、各種用途に適用しにくい、という問題があった。
特開2004−316022号公報(請求項1など) 特開2008−266804号公報(請求項1など) 特開2008−144283号公報(請求項1など)
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、耐水性であることに加えて、疎水性であることによって、各種用途に適用しやすい繊維集合体、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる発明は、「ポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーに疎水性アミノ酸が結合している繊維の集合体であり、前記繊維集合体の接触角が50°以上であることを特徴とする繊維集合体。」である。
(削除)
本発明の請求項にかかる発明は、「繊維集合体を、温度80℃の熱水に30分間浸漬した後における質量減少率が5%以下であることを特徴とする、請求項に記載の繊維集合体。」である。
本発明の請求項にかかる発明は、「無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール、及び疎水性アミノ酸とを混合した紡糸液を調製した後、前記紡糸液を紡糸した繊維を集積して繊維集合体を製造することを特徴とする、繊維集合体の製造方法。」である。
本発明の請求項1にかかる繊維集合体を構成する繊維は、ポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとが結合した繊維であるため、耐水性に優れており、しかも繊維集合体の接触角が50°以上と、従来のα−ヒドロキシ酸又は酸無水物基を有するポリマーで架橋したポリビニルアルコール繊維の集合体よりも接触角が大きく、疎水性であるため、例えば、速乾性、水系防汚性、液体バリア性、浸透防止性、親油性などの各種特性が優れているため、各種用途に適用できるものである。
本発明の請求項2にかかる繊維集合体は疎水性アミノ酸が更に結合した繊維の集合体であるため、より接触角が大きく、疎水性に優れ、各種特性がより優れているため、各種用途に適用できるものである。
本発明の請求項3にかかる繊維集合体は熱水浸漬後の質量減少率が5%以下と耐水性に優れているため、各種用途へ適用できるものである。
本発明の請求項4にかかる繊維集合体の製造方法は、無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール、及び疎水性アミノ酸とを混合した紡糸液を紡糸して、ポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマー及び疎水性アミノ酸とが結合した繊維とすることができるため、耐水性に優れているばかりでなく、接触角が大きく、疎水性に優れる繊維集合体を製造することができる。そのため、各種用途に適用できる繊維集合体を製造することができる。
本発明の繊維集合体はポリビニルアルコール(以下、「PVA」と表記することがある)と無水酸基を含むポリマーとが結合した繊維(以下、便宜上「ポリビニルアルコール系繊維」又は「PVA系繊維」と表記することがある)の集合体であり、前記PVA系繊維は無水酸基を含むポリマーが結合していることによって、不溶化しているため、耐水性に優れているとともに、繊維集合体の接触角が50°以上と従来のポリビニルアルコール繊維集合体よりも接触角が大きく、疎水性に優れているため、速乾性、水系防汚性、液体バリア性、浸透防止性、親油性などの各種特性に優れている。したがって、各種用途に適用できる繊維集合体である。
このポリビニルアルコールとしては、ビニルアルコール単位を有するポリビニルアルコール系重合体を使用できる。通常、ポリビニルアルコールはビニルアルコールから直接重合することができないため、酢酸ビニル重合体をけん化することで作製したポリビニルアルコールを使用できる。本発明においては、100モル%けん化したポリビニルアルコール以外に、酢酸ビニルが残存する部分けん化ポリビニルアルコールも使用することができる。部分けん化ポリビニルアルコールのけん化度は特に限定されないが、50モル%以上であるのが好ましく、65モル%以上であるのがより好ましく、80モル%以上であるのが更に好ましい。また、これらの範囲のけん化度を有する再酢化物であっても使用することができる。なお、4級アンモニウム塩などを共重合させたり、4級アンモニウム基を有するとともにアルデヒド基などの反応性基を有する低分子量化合物をポリビニルアルコールと反応させるなどして形成したカチオン変性ポリビニルアルコールを使用することもできる。しかしながら、カチオン変性ポリビニルアルコールは分解して臭いを発生する場合があるため、未変性のポリビニルアルコール(100モル%けん化したポリビニルアルコール、部分けん化ポリビニルアルコール、或いは再酢化物)であるのが好ましい。
本発明のポリビニルアルコールの平均重合度は、特に限定するものではないが、PVA系繊維の強度が優れているように200以上であるのが好ましく、300以上であるのがより好ましい。また、平均重合度が高すぎると、溶媒に対する溶解性が低下し、生産性に劣る場合があるため、30,000以下であるのが好ましく、20,000以下であるのがより好ましく、12,000以下であるのが更に好ましい。本発明における「けん化度」、「平均重合度」ともに、JIS K6726に準じて測定した値をいう。なお、けん化度が約70モル%を下回る場合であっても、前記JIS規格に則って測定した値をいう。
本発明のPVA系繊維は上述のようなポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとが結合した繊維である。つまり、本発明者らは、ポリビニルアルコールの水酸基とポリマーの無水酸基との間にエステル結合が生じることにより、ポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとの架橋構造が形成されていることによって、PVA系繊維は耐水性に優れていると考えている。
この無水酸基を含むポリマーを構成する無水酸基を含むモノマーとして、例えば、無水マレイン酸、ジアクリル酸無水物、ジメタクリル酸無水物などを挙げることができ、無水酸基を含むポリマーとして、例えば、スチレン/無水マレイン酸共重合体、オレフィン(例えば、イソブチレン、ブタジエン)/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、アクリル酸エステル/無水マレイン酸共重合体、メタクリル酸エステル/無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体などの無水マレイン酸系共重合体;ジアクリル酸無水物/スチレン共重合体などのジアクリル酸無水物系共重合体;ジメタクリル酸無水物/スチレン共重合体などのジメタクリル酸無水物系共重合体;などを挙げることができる。これらの中でも、無水マレイン酸系共重合体はポリビニルアルコールとの反応性が高いため好適である。
なお、無水酸基を含むポリマーは1種類である必要はなく、2種類以上を含んでいても良い。
また、無水酸基を含むモノマーと、無水酸基を含まないモノマーとのモル比率は特に限定するものではないが、無水酸基を介してポリビニルアルコールと結合し、耐水性に優れているように、無水酸基を含むモノマーを1モルとした時に、無水酸基を含まないモノマーは0.1〜5モルであるのが好ましく、0.1〜3モルであるのがより好ましく、0.2〜2モルであるのが更に好ましく、0.2〜1モルであるのが更に好ましい。
更に、無水酸基を含むポリマーの分子量は特に限定するものではないが、2万〜500万であるのが好ましく、5万〜400万であるのがより好ましく、10万〜300万であるのがより好ましい。
本発明のPVA系繊維は上述のようなポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとが結合した繊維であるが、PVA系繊維の疎水性を高め、繊維集合体の接触角が50°以上となりやすいように、疎水性アミノ酸を含み、結合しているのが好ましい。つまり、本発明者らは、ポリビニルアルコールの水酸基と疎水性アミノ酸のカルボキシル基との間にエステル結合が生じること、及び/又は無水酸基を含むポリマーの無水酸基と疎水性アミノ酸のアミノ基との間に化学結合が生じ、疎水性アミノ酸のアルキル基、フェニル基等の疎水基がPVA系繊維の外側に向いて配位しやすくなるため、疎水性が高くなると考えている。
この疎水性アミノ酸とは、疎水性インデックス(hi)が−2以上のアミノ酸を意味し、疎水性が強い程、PVA系繊維の疎水性を高めることができるため、0以上であるのが好ましく、2以上であるのがより好ましく、2.5以上であるのが更に好ましい。具体的には、グリシン(hi:−0.4)、トリプトファン(hi:−0.9)、メチオニン(hi:1.9)、プロリン(hi:−1.6)、フェニルアラニン(hi:2.8)、アラニン(hi:1.8)、バリン(hi:4.2)、ロイシン(hi:3.8)、イソロイシン(hi:4.5)を挙げることができ、特に、フェニルアラニン又はイソロイシンが結合していると、疎水性に優れているため好適である。
このように、本発明のPVA系繊維はポリビニルアルコール、無水酸基を含むポリマー及び疎水性アミノ酸を含んでいるのが好ましいが、耐水性と機械的強度に優れているように、ポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとの質量比は10〜99:90〜1であるのが好ましく、60〜95:40〜5であるのがより好ましく、70〜90:30〜10であるのが更に好ましい。
また、疎水性アミノ酸量が多いと、溶媒に溶解しにくく、紡糸液を調製することが困難になる傾向があり、また、疎水性アミノ酸量が少ないと、接触角が大きくなりにくく、疎水性に劣る傾向があるため、疎水性アミノ酸はポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとの総量100部に対して、1〜100部含まれているのが好ましく、1.5〜50部含まれているのがより好ましく、2〜30部含まれているのが更に好ましく、3〜20部含まれているのが更に好ましく、3〜10部含まれているのが更に好ましい。
本発明の繊維集合体を構成するPVA系繊維の平均繊維径は特に限定するものではないが、1nm〜10,000nmであることができる。なお、PVA系繊維の表面積を広くして、PVA系繊維の繊維表面を有効に利用できるように、2,000nm以下であるのが好ましく、1,000nm以下であるのがより好ましく、800nm以下であるのが更に好ましく、600nm以下であるのが更に好ましく、400nm以下であるのが更に好ましく、300nm以下であるのが更に好ましい。一方、平均繊維径の下限は特に限定するものではないが、強度的に優れ、取り扱い性に優れているように、1nm以上であるのが好ましく、20nm以上であるのがより好ましい。本発明における「繊維径」は、繊維集合体の平面における電子顕微鏡写真から測定して得られる繊維の直径を意味し、「平均繊維径」は50箇所の繊維径の算術平均値をいう。
また、PVA系繊維の繊維長は特に限定するものではないが、1mm以上であるのが好ましく、5mm以上であるのがより好ましく、10mm以上であるのが更に好ましく、実質的に連続繊維であるのが最も好ましい。なお、「実質的に連続繊維」とは、5,000倍の電子顕微鏡写真を撮影した場合に、その端部を確認できないことを意味する。
本発明の繊維集合体は上述のようなPVA系繊維が集合したものであるが、その集合状態は特に限定するものではない。例えば、織物、編物のように、規則的に集合した状態にあっても良いし、不織布のように、不規則に集合した状態にあっても良い。特に、不織布状態にあると、空隙率が高く、各種用途に適用できるため好適である。例えば、本発明の繊維集合体を膜の支持体として用いた場合、高分子電解質、ゲル電解質等の膜構成材料を多くすることができ、好適である。
本発明の繊維集合体は耐水性に優れ、しかも接触角が50°以上と疎水性に優れているため、各種用途に適用できるものである。この接触角が高ければ高い程、疎水性に優れているため、接触角は60°以上であるのが好ましく、70°以上であるのがより好ましく、80°以上であるのが更に好ましく、90°以上であるのが更に好ましく、100°以上であるのが更に好ましく、110°以上であるのが更に好ましく、120°以上であるのが更に好ましい。
なお、本発明における接触角は動的接触角の測定装置(協和界面科学(株)製、DM500)により測定した値をいう。つまり、繊維集合体から採取した試験片の表面上に、純水の液滴を滴下し、滴下してから15秒後に、滴下した液滴の試験片表面に対してなす角度を測定する。
なお、本発明の繊維集合体は各種用途へ適用できるように、耐水性も優れているが、繊維集合体を、温度80℃の熱水に30分間浸漬した後における質量減少率が5%以下であるのが好ましい。この質量減少率が小さければ小さい程、耐水性に優れ、汎用性に優れているため、4%以下であるのが好ましく、3%以下であるのがより好ましく、2%以下であるのが更に好ましく、1%以下であるのが更に好ましい。
より具体的には、次の操作により得られる質量減少率が5%以下であるのが好ましい。
(1)繊維集合体から、たてが5cmでよこが5cmの長方形試験片を採取し、その質量(Mb)を測定する。
(2)前記試験片を温度80℃の熱水中に浸漬する。
(3)熱水を温度80℃に30分間維持する。
(4)30分後、試験片を取り出し、温度80℃に設定したオーブン中で1時間以上乾燥させた後に、試験片の質量(Ma)を測定する。
(5)次の式に基づいて、質量減少率(Mr、単位:%)を算出する。
Mr=[(Mb−Ma)/Mb)]×100
本発明の繊維集合体の目付(JIS L1085に準じて10cm×10cmとして測定した値)は特に限定するものではないが、0.1〜20g/mであることができる。また、繊維集合体の厚さは、5N荷重時の外側マイクロメーターを用いて測定した値(μm)で、0.5〜150μmであることができる。
このような本発明の繊維集合体は耐水性及び疎水性に優れているため、例えば、速乾性、水系防汚性、液体バリア性、浸透防止性、親油性などの各種特性に優れている。そのため、例えば、フィルタ用濾過材、電気化学素子用セパレータ(例えば、アルカリ一次電池用セパレータ、アルカリ二次電池用セパレータ、リチウムイオン二次電池用セパレータ、電気二重層キャパシタ用セパレータ、電解コンデンサ用セパレータなど)、膜支持体(例えば、固体高分子電解質膜、ゲル電解質膜など)などの、各種用途に適用できるものである。
本発明の繊維集合体は、例えば次のようにして製造することができる。
まず、無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール、及び疎水性アミノ酸を用意する。前述の通り、無水酸基を含むポリマーとして無水マレイン酸系共重合体、疎水性アミノ酸としてフェニルアラニン又はイソロイシンを用意するのが好ましい。
また、無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール、疎水性アミノ酸のいずれも溶解させることのできる溶媒を用意する。この溶媒は特に限定するものではないが、例えば、水、アルコール類、その他の有機溶媒を用いることができる。特に水は製造環境的に好適である。
次いで、無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール及び疎水性アミノ酸を混合し、いずれも溶解した紡糸液を調製する。なお、これら原料の混合方法は特に限定するものではない。例えば、無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール及び疎水性アミノ酸を同じ溶媒に溶解させて紡糸液を調整することができる。しかしながら、無水酸基を含むポリマーとポリビニルアルコールとを同じ溶媒に混ぜ合わせて溶解させると、結合が進行し、紡糸液がゲル化してしまい、紡糸が不安定になったり、均一な結合が困難になる傾向があるため、無水酸基を含むポリマーを溶媒に溶解させた溶液、ポリビニルアルコールを溶媒に溶解させた溶液、及び疎水性アミノ酸を溶媒に溶解させた溶液を別々に調製した後、任意の割合で混ぜ合わせて、紡糸液を調製するのが好ましい。
なお、紡糸液を調製する場合、前述の通り、ポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとの質量比は10〜99:90〜1であるのが好ましく、60〜95:40〜5であるのがより好ましく、70〜90:30〜10であるのが更に好ましい。
また、疎水性アミノ酸量が多いと、溶媒に溶解しにくく、紡糸液を調製することが困難になる傾向があり、また、疎水性アミノ酸量が少ないと、接触角が大きくなりにくく、疎水性に劣る傾向があるため、疎水性アミノ酸はポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーとの総量100部に対して、1〜100部混合するのが好ましく、1.5〜50部混合するのがより好ましく、2〜30部混合するのが更に好ましく、3〜20部混合するのが更に好ましく、3〜10部混合するのが更に好ましい。
なお、紡糸液における無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール及び疎水性アミノ酸全部の固形分濃度は、これらが溶解できる濃度であれば良く、特に限定するものではないが、粘度が100〜5,000mPa・sであるような濃度であるのが好ましい。なお、平均繊維径が400nm以下のPVA系繊維を紡糸する場合には、粘度が500〜2,000mPa・sであるような濃度であるのが好ましい。「粘度」は、粘度測定装置(Thermo Electron製)を用い、紡糸時と同じ温度で測定した、シェアレート100s−1の時の値をいう。
次いで、前記紡糸液を紡糸して繊維を形成し、この繊維を集積して前駆繊維集合体を形成することができる。この紡糸方法として、従来公知の紡糸方法を採用することができ、例えば、湿式紡糸法、乾式紡糸法、フラッシュ紡糸法、遠心紡糸法、静電紡糸法、特開2009−287138号公報に開示されているような、ガスの剪断作用により紡糸する方法、或いは特開2011−32593号公報に開示されているような、電界の作用に加えてガスの剪断力を作用させて紡糸する方法などによって紡糸し、紡糸した繊維を直接、ドラムやネット上に集積して、前駆繊維集合体を形成することができる。これらの中でも静電紡糸法によれば、平均繊維径が細く(平均繊維径が2,000nm以下)、繊維径が揃っており、しかも連続した繊維を紡糸できるため好適である。
次いで、結合処理を実施して、本発明の繊維集合体を製造することができる。例えば、無水酸基を含むポリマーが好適である無水マレイン酸系共重合体である場合、100〜200℃で加熱することによって、ポリビニルアルコールと無水マレイン酸系共重合体及び/又は疎水性アミノ酸とを結合させて、繊維集合体を製造できる。100℃未満であると、ポリビニルアルコールの水酸基と無水酸基を含むポリマーの無水酸基との間のエステル結合、ポリビニルアルコールの水酸基と疎水性アミノ酸のカルボキシル基との間のエステル結合、及び/又は無水酸基を含むポリマーの無水酸基と疎水性アミノ酸のアミノ基との間の化学結合が十分に進行しないと考えているためで、120℃以上であるのがより好ましく、130℃以上であるのが更に好ましい。一方で、200℃を超えると、PVA系繊維に着色が生じたり、PVA系繊維同士に部分的な融着が生じたり、繊維集合体の収縮が大きく、安定して繊維集合体を製造できない傾向があるためで、190℃以下であるのが好ましく、180℃以下であるのが更に好ましい。なお、上記温度は繊維集合体表面における温度であり、熱源の温度は200℃以上であっても良い。
また、加熱時間は、十分に結合が進行する時間であれば良く、特に限定するものではないが、1分以上であるのが好ましく、3分以上であるのがより好ましく、5分以上であるのが更に好ましい。他方、あまり長時間加熱しても結合が進行しないため、1時間以内であるのが好ましく、45分以内であるのがより好ましい。
なお、必要であれば、繊維集合体が各種用途に適合するように、各種後処理を実施することができる。例えば、カレンダー処理などを実施することができる。
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜4、比較例1〜3)
<紡糸液の調製>
完全ケン化ポリビニルアルコール(平均重合度:1000)を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液Aを調製した。
また、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(メチルビニルエーテル1モル:無水マレイン酸1モル、分子量:22万)を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液B1を調製した。
次いで、完全ケン化ポリビニルアルコールとメチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体との質量比率が8対2となるように、前記溶液Aと溶液B1とを混合して、前駆紡糸液Cを調製した。
そして、前駆紡糸液Cを紡糸液としたもの(比較例1)、前駆紡糸液Cの完全ケン化ポリビニルアルコールとメチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の固形分に対して、固形分が1mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液としたもの(比較例2)、同様に、前駆紡糸液Cの固形分に対して、固形分が2mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液としたもの(実施例1)、前駆紡糸液Cの固形分に対して、固形分が3mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液としたもの(実施例2)、前駆紡糸液Cの固形分に対して、固形分が4mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液としたもの(実施例3)、前駆紡糸液Cの固形分に対して、固形分が5mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液としたもの(実施例4)、前駆紡糸液Cの固形分に対して、固形分が10mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液としたもの(比較例3)、を用意した。なお、比較例3の紡糸液はフェニルアラニンが溶解せず、紡糸液として不適切なものであった。
<繊維集合体の製造>
静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度180℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有する、PVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。なお、静電紡糸条件は次の通りとした。また、比較例3の紡糸液は紡糸液として不適切であったため、紡糸しなかった。
・電極:金属ノズル(内径:0.33mm)とステンレスメッシュ
・ノズルからの吐出量:1g/時間
・ノズル先端とドラムとの距離:10cm
・紡糸空間内の温湿度:25℃/30%RH
(実施例5、比較例4)
<紡糸液の調製>
前駆紡糸液Cの完全ケン化ポリビニルアルコールとメチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の固形分に対して、固形分が5mass%となるようにイソロイシンを混合し、紡糸液としたもの(実施例5)、同様に、前駆紡糸液Cの固形分に対して、固形分が10mass%となるようにイソロイシンを混合し、紡糸液としたもの(比較例4)、を用意した。なお、比較例4の紡糸液はイソロイシンが溶解せず、紡糸液として不適切なものであった。
次いで、実施例1〜4と同様に、静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度180℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有するPVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。なお、比較例4の紡糸液は紡糸液として不適切であったため、紡糸しなかった。
(実施例6、7)
<紡糸液の調製>
前駆紡糸液Cの完全ケン化ポリビニルアルコールとメチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の固形分に対して、固形分が5mass%となるようにグリシンを混合し、紡糸液としたもの(実施例6)、同様に、前駆紡糸液Cの固形分に対して、固形分が10mass%となるようにグリシンを混合し、紡糸液としたもの(実施例7)、を用意した。
次いで、実施例1〜4と同様に、静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度180℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有するPVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。
(実施例8)
<紡糸液の調製>
完全ケン化ポリビニルアルコール(平均重合度:1000)を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液Aを調製した。
また、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(メチルビニルエーテル1モル:無水マレイン酸1モル、分子量:22万)を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液B1を調製した。
次いで、完全ケン化ポリビニルアルコールとメチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体との質量比率が9対1となるように、前記溶液Aと溶液B1とを混合して、前駆紡糸液Dを調製した。
そして、前駆紡糸液Dの完全ケン化ポリビニルアルコールとメチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の固形分に対して、固形分が5mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液を調製した。
次いで、実施例1〜4と同様に、静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度180℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有するPVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。
(比較例5)
<紡糸液の調製>
完全ケン化ポリビニルアルコール(平均重合度:1000)を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液Aを調製した。
また、クエン酸を純水に溶解させ、濃度20mass%の溶液B2を調製した。
次いで、完全ケン化ポリビニルアルコールとクエン酸との質量比率が8対2となるように、溶液Aと溶液B2とを混合して、前駆紡糸液Eを調製した。
そして、前駆紡糸液Eの完全ケン化ポリビニルアルコールとクエン酸の固形分に対して、固形分が5mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液を調製した。
次いで、実施例1〜4と同様に、静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度180℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有するPVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。
(比較例6)
<紡糸液の調製>
完全ケン化ポリビニルアルコール(平均重合度:1000)を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液Aを調製した。
また、ポリアクリル酸を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液B3を調製した。
次いで、完全ケン化ポリビニルアルコールとポリアクリル酸との質量比率が8対2となるように、溶液Aと溶液B3とを混合して、前駆紡糸液Fを調製した。
そして、前駆紡糸液Fの完全ケン化ポリビニルアルコールとポリアクリル酸の固形分に対して、固形分が5mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液を調製した。
次いで、実施例1〜4と同様に、静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度180℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有するPVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。
(比較例7〜10)
<紡糸液の調製>
完全ケン化ポリビニルアルコール(平均重合度:1000)を純水に溶解させ、濃度15mass%の溶液Aを調製した。
次いで、溶液Aの完全ケン化ポリビニルアルコールの固形分に対して、固形分が5mass%となるようにイソロイシンを混合し、紡糸液としたもの(比較例7)、同様に、固形分が10mass%となるようにイソロイシンを混合し、紡糸液としたもの(比較例8)、同様に、固形分が20mass%となるようにイソロイシンを混合し、紡糸液としたもの(比較例9)、同様に、固形分が20mass%となるようにグリシンを混合し、紡糸液としたもの(比較例10)、を調製した。なお、比較例9の紡糸液はイソロイシンが溶解せず、紡糸液として不適切なものであった。
次いで、実施例1〜4と同様に、静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度180℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有するPVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。なお、比較例9の紡糸液は紡糸液として不適切なものであったため、紡糸しなかった。
(比較例11)
無水マレイン酸を純水に溶解させ、濃度25mass%の溶液B4を調製した。
次いで、溶液B4の無水マレイン酸の固形分に対して、固形分が5mass%となるようにフェニルアラニンを混合し、紡糸液とした。
次いで、実施例1〜4と同様に、静電紡糸法により前記紡糸液を紡糸したPVA系連続繊維を、ドラム上に集積させた後、温度140℃で30分間の熱処理を実施して、表1で示すような平均繊維径、接触角及び質量減少率を有するPVA系連続繊維からなる不織布状集合体(目付:2.5g/m、厚さ:15μm)を製造した。
Figure 0006355538
このように、本発明の繊維集合体は接触角が50°以上の疎水性に優れるものであった。
また、実施例1〜5と実施例6〜7との比較から、フェニルアラニン又はイソロイシンが結合したポリビニルアルコール系繊維集合体は、より疎水性であるため、汎用性に優れていることが分かった。
更に、実施例1〜4と比較例1〜3との比較、及び実施例5と比較例4との比較から、アミノ酸がポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーの総量の1〜5mass%結合していると、疎水性に優れていることがわかった。
更に、実施例4と比較例5〜6との比較、及び実施例5と比較例7との比較から、無水酸基を含むポリマーが結合していることによって、耐水性に優れていることがわかった。
本発明の繊維集合体は耐水性及び疎水性に優れるものであるため、例えば、フィルタ用濾過材、電気化学素子用セパレータ(例えば、アルカリ一次電池用セパレータ、アルカリ二次電池用セパレータ、リチウムイオン二次電池用セパレータ、電気二重層キャパシタ用セパレータ、電解コンデンサ用セパレータなど)、膜支持体(例えば、固体高分子電解質膜、ゲル電解質膜など)として好適に使用することができる。

Claims (3)

  1. ポリビニルアルコールと無水酸基を含むポリマーに疎水性アミノ酸が結合している繊維の集合体であり、前記繊維集合体の接触角が50°以上であることを特徴とする繊維集合体。
  2. 繊維集合体を、温度80℃の熱水に30分間浸漬した後における質量減少率が5%以下であることを特徴とする、請求項1記載の繊維集合体。
  3. 無水酸基を含むポリマー、ポリビニルアルコール、及び疎水性アミノ酸とを混合した紡糸液を調製した後、前記紡糸液を紡糸した繊維を集積して繊維集合体を製造することを特徴とする、繊維集合体の製造方法。
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