JP6354403B2 - タイヤのユニフォミティ修正方法 - Google Patents

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本発明は、タイヤのユニフォミティ修正方法に関し、さらに詳しくは、タイヤのRadial Force Variation(以下、RFVという)を、より詳細に精度よく適正範囲内に修正できるタイヤのユニフォミティ修正方法に関するものである。
空気入りタイヤの評価項目としてユニフォミティがある。タイヤのユニフォミティの程度を確認する際には主に、タイヤを転動させた際に発生するタイヤ半径方向の力の変動の大きさを示すRFVとタイヤ幅(タイヤ軸)方向の力の変動の大きさを示すLFVおよびタイヤを転動させた際のタイヤ幅(タイヤ軸)方向の力の偏位の大きさを示すCONを評価している。これらRFV、LFV、CONが適正範囲を超えていると、このタイヤを装着した車の乗り心地や操縦安定性等に悪影響が生じる。
そこで、従来、ユニフォミティを適正範囲内に修正する方法として、タイヤの一部をグラインダ等で研削することによりタイヤの重量バランスを変化させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法ではタイヤ表面に研削痕が残るのでタイヤの外観品質が低下するという問題がある。
ユニフォミティを適正範囲内に修正する別の方法として、タイヤの左右両側のビード部に挿通する円筒状のドラムを用いた方法がある。この方法で用いる円筒状のドラムは、上下二分割された2つのセグメントにより構成されている。そして、それぞれのセグメントが半径方向に移動することによりドラムが拡縮し、上側のセグメントのみが加熱される構成になっている。ユニフォミティを修正する際には、このドラムに左右両側のビード部を挿通させてタイヤを所定位置に位置決めした後、ドラムを拡径して左右両側のビード部を同時に押圧した状態で上側のセグメントを加熱する。これにより、拡径移動させたセグメントにより押圧されつつ加熱された部分のビード部内周側ゴムが圧縮変形(永久変形)する。この部分の圧縮変形によってタイヤ半径方向のバランスが変化するのでRFVを適正範囲内に修正することが可能になる。
しかしながら、この方法では、ドラムが上下二分割されたセグメントで構成されているので、RFV波形が二次波形等の複次波形になっているタイヤや、局部的に急激なピークを有するタイヤを修正することができない。尚、RFV波形が二次波形、三次波形のタイヤとは、タイヤが1回転すると上下変動がそれぞれ2回、3回生じるタイヤである。また、圧縮変形されるビード部内側ゴムの範囲が押圧するセグメントの大きさになるので、必要以上に広い範囲になる。そのため、より詳細に精度よくRFVを修正するには不利になる。
特開2000−55766号公報
本発明の目的は、タイヤのRFVを、より詳細に精度よく適正範囲内に修正できるタイヤのユニフォミティ修正方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤのユニフォミティ修正方法は、タイヤの左右両側のビード部を内周側から保持してタイヤ半径方向に拡縮するドラムと、このドラムの前記ビード部との当接面を加熱する加熱機構とを備え、ドラムがタイヤ周方向に少なくとも4分割以上に分割されたセグメントにより構成され、これらセグメントが独立して前記加熱機構により加熱制御されるユニフォミティ修正装置を用いたタイヤのユニフォミティ修正方法であって、左右両側のビード部に前記ドラムを挿通させてタイヤをセットし、予め把握しているこのタイヤのRFV波形でのピークの位置に相当するタイヤ周方向位置およびその近傍範囲に対応する前記セグメントのみを前記加熱機構により所定温度範囲に加熱するとともに、前記ドラムを所定位置まで拡径した状態にして所定時間維持することを特徴とする。
本発明によれば、タイヤ周方向に4分割以上に分割されたセグメントによって、タイヤ左右両側のビード部のタイヤ周方向の任意の範囲を内周側から外周側に向かって押圧することができる。しかも、それぞれのセグメントを加熱機構により独立して加熱制御される。それ故、そのタイヤのRFV波形の状態に応じて、タイヤ周方向の必要な範囲のビード部内周側ゴムだけをセグメントによって加熱圧縮変形させることができる。これにより、RFV波形が一次波形を有するタイヤに限らず、局所的に急激なピークを有するタイヤや、複次波形を有するタイヤであっても、RFVをより詳細に精度よく適正範囲内に修正することができる。
ここで、例えば、前記セグメントとして、タイヤ周方向に均等に分割されたセグメントを用いる。この場合、タイヤビード部をタイヤ周方向でばらつきを小さくして均等に押圧し易くなる。
前記ドラムとして、タイヤの左側ビード部を内周側から保持する左側ドラム部と、タイヤ右側ビード部を内周側から保持する右側ドラム部とを備えて、左側ドラム部と右側ドラム部とが独立してタイヤ半径方向に拡縮するドラムを用いることもできる。この場合、加熱機構によって加熱する面積を小さくできるので、エネルギ効率が向上する。
ビード部内周側ゴムを過不足なく加熱圧縮変形させるには例えば、前記所定温度範囲を100℃〜180℃に設定し、前記ドラムを所定位置まで拡径した状態に維持する前記所定時間を10分〜15分に設定する。また、前記セグメントのタイヤ半径方向の移動範囲を例えば、無負荷状態のタイヤのビード部内径位置を基準にしてタイヤ半径方向外側および内側にそれぞれ5mm〜10mmに設定する。
本発明のタイヤのユニフォミティ修正方法に用いる修正装置を側面視で例示する説明図である。 図1の修正装置を、一部を縦断面視にして例示する説明図である。 ユニフォミティが修正される原理を例示する説明図であり、図3(A)はセグメントを拡径移動させた状態、図3(B)は修正後にリム組みした場合のビード部の位置を示す。 RFV波形が一次波形を有するタイヤのRFVを修正する工程を例示する説明図である。 RFV波形が局部的に急激なピークを有するタイヤのRFVを修正する工程を例示する説明図である。 RFV波形が二次波形を有するタイヤのRFVを修正する工程を例示する説明図である。 本発明に用いる別の修正装置を側面視で例示する説明図である。 図7の修正装置を、一部を縦断面視にして例示する説明図である。 サンプル1となるタイヤのRFV波形を例示するグラフ図である。 サンプル2となるタイヤのRFV波形を例示するグラフ図である。 サンプル3となるタイヤのRFV波形を例示するグラフ図である。
以下、本発明のタイヤのユニフォミティ修正方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
本発明は、図1、図2に例示するユニフォミティ修正装置1(以下、修正装置1という)を用いてタイヤ7のユニフォミティを修正する。この修正装置1は、タイヤ7の左右両側のビード部8、9を挿通してビード部8、9を内周側から保持してタイヤ半径方向に拡縮する円柱状のドラム2と、ドラム2のそれぞれのビード部8、9との当接面(ドラム2の周面)を加熱する加熱機構5とを備えている。ドラム2の軸方向一端部は連結部2eを介して立設された支柱2fに固定されている。本発明では、タイヤ(幅方向)左側、右側という用語を用いているが、タイヤ側面にセリアル番号が付されている側を左側とすれば、セリアル番号が付されていない側が右側となる。一方、タイヤ側面にセリアル番号が付されている側を右側とすれば、セリアル番号が付されていない側が左側となる。
ドラム2はタイヤ周方向に少なくとも4分割以上に分割されたセグメント2a〜2dにより構成されている。それぞれのセグメント2a〜2dは周方向に均等に分割されていることが好ましい。この実施形態では、それぞれのセグメント2a〜2dは、側面視で同じ形状の扇形状になっている。ドラム2の分割数は4つに限らず、例えば4〜10の間で適切な数に設定する。
これらセグメント2a〜2dが、1個単位でタイヤ半径方向に移動することによりドラム2は拡縮する。それぞれのセグメント2a〜2dのタイヤ半径方向移動量を別々にすることも、セグメント2a〜2dのタイヤ半径方向移動量を同じにして同期移動させることもできる。
それぞれのセグメント2a〜2dは、加熱機構5により1個単位で独立して加熱制御される構成になっている。加熱機構5により加熱されるのは、少なくともビード部8、9と当接する部分(即ち、周面)でよい。加熱する際の所定温度範囲は例えば、100℃〜180℃である。この実施形態では、それぞれのセグメントセグメント2a〜2dは加熱機構5によって、互いに同じ任意の温度に加熱されることも、互いに異なる任意の温度に加熱されることも可能な構成になっている。それぞれのセグメント2a〜2dの拡縮移動および加熱機構5の作動は制御部6によって制御される。
この修正装置1を用いてタイヤ7のユニフォミティを修正する原理を説明する。
図3(A)に例示するようにセグメント2aを破線で示す位置から実線で示す所定位置まで拡径移動させるとともに所定温度範囲に加熱する。このセグメント2aによって保持されているタイヤ7の左右両側のビード部8、9の対応範囲(ビード部内周側ゴム8b、9b)は、外周側に押圧されつつ加熱される。この状態を所定時間維持すると、押圧されたビード部内周側ゴム8b、9bは、ビードリング8a、9aとセグメント3aとに挟まれて、破線の状態から実線で記載した状態になって圧縮変形する。
所定時間経過後、図3(B)に例示するようにセグメント2aを縮径移動させて押圧を止めてもビード部内周側ゴム8b、9bの圧縮変形はそのまま残って永久変形となる。したがって、このタイヤ7をリム組みすると、左右両側のビード部8、9は修正前の当初の位置(破線で示す位置)よりも半径方向内側に若干移動した状態になり矯正されることになる。尚、ビード部内周側ゴム8b、9bがタイヤ半径方向外側に押圧される実際の押圧代は例えば1mmに満たない程度である。
このように本発明では、そのタイヤ7のユニフォミティの状態に応じて、左右両側ビード部8、9の必要な周方向位置のビード部内周側ゴム8b、9bを、対応する細分化されたセグメント2a〜2dによって圧縮変形(永久変形)させることができる。これにより、タイヤ7に対して周方向の任意の位置でバランスを変化させることができるので、測定したRFV波形が一次波形を有するタイヤ7に限らず、局部的に急激なピークを有するタイヤ7や、二次波形などの複次波形になっているタイヤ7についてもRFVを適正範囲内に修正することができる。また、グラインダ等によってタイヤ7の表面を研削することもないので外観品質を低下させることもない。
タイヤ周方向に均等に分割されたセグメント2a〜2dを用いると、ビード部8、9をタイヤ周方向でばらつきを小さくして均等に押圧し易くなる。
ビード部内周側ゴム8b、9bを過不足なく加熱圧縮変形させるには例えば、所定温度範囲を100℃〜180℃、さらに好ましくは160℃〜180℃に設定し、ドラム2を所定位置まで拡径した状態に維持する所定時間を10分〜15分に設定するとよい。また、セグメント2a〜2dのタイヤ半径方向の移動範囲をタイヤ7のビード部内径位置を基準にしてタイヤ半径方向外側および内側にそれぞれ5mm〜10mに設定するとよい。
例えば、測定したRFV波形が一次波形になっていて、その波形ピークが図4に示す符号Xの位置にあるタイヤ7のRFVを修正する場合の具体的手順の一例を説明する。尚、図4ではタイヤ7の形状を誇張して記載している。
このタイヤ7の場合、セグメント2aと2bの間に符号Xが位置するようにタイヤ7を修正装置1にセットする。次いで、それぞれのセグメント2a〜2dを半径方向外側に移動させて、ドラム2を所定位置まで拡径するとともに、セグメント2a、2bのみを加熱する。即ち、一次波形のピークの位置に相当するタイヤ周方向位置Xおよびその近傍範囲に対応するセグメント2a、2bのみを加熱機構5により所定温度範囲に加熱する。
この状態を所定時間維持すると、符号Xの位置およびその近傍範囲のビード部内周側ゴム8b、9bが永久変形する。これにより、このタイヤ7のRFVは適正範囲内に修正されることになる。尚、ビード部内周側ゴム8b、9bがタイヤ半径方向外側に押圧される実際の押圧代は例えば1mmに満たない程度である。
次に、例えば、図5に例示するようにタイヤ7の周方向の1ヶ所に重量バランスに大きく影響する突部Pが形成されていて、測定したRFV波形が局部的に急激なピークを有するタイヤ7のRFVを修正する場合の具体的手順の一例を説明する。RFV波形の急激なピークは図5に示す符号Xの位置にある。尚、図5では突部Pを誇張して記載している。
このタイヤ7の場合、任意の1つのセグメント2aの周方向中央部に符号Xが位置するようにタイヤ7を修正装置1にセットする。次いで、それぞれのセグメント2a〜2dを半径方向外側に移動させて、ドラム2を所定位置まで拡径するとともに、セグメント2aのみを加熱する。即ち、1つの局部的に急激なピークの位置に相当するタイヤ周方向位置Xおよびその近傍範囲に対応するセグメント2aの1つのみを加熱機構5により所定温度範囲に加熱する。
この状態を所定時間維持すると、符号Xの位置およびその近傍範囲のビード部内周側ゴム8b、9bが永久変形する。これにより、このタイヤ7のRFVは適正範囲内に修正されることになる。
次に、測定したRFV波形が二次波形になっていて、その波形ピークが図6に示す符号Xの位置にあるタイヤ7のRFVを修正する場合の具体的手順の一例を説明する。尚、図6ではタイヤ7の形状を誇張して記載している。
このタイヤ7の場合、2つの符号Xがそれぞれセグメント2a、2cの周方向中央部に位置するようにタイヤ7を修正装置1にセットする。次いで、それぞれのセグメント2a〜2dを半径方向外側に移動させて、ドラム2を所定位置まで拡径するとともに、セグメント2a、2cのみを加熱する。即ち、2つのピークの位置に相当するタイヤ周方向位置Xおよびその近傍範囲に対応するセグメント2a、2cのみを加熱機構5により所定温度範囲に加熱する。
この状態を所定時間維持すると、それぞれの符号Xの位置およびその近傍範囲のビード部内周側ゴム8b、9bが永久変形する。これにより、このタイヤ7のRFVは適正範囲内に修正されることになる。
図7、図8に例示する修正装置1を用いることもできる。この修正装置1は、ドラム2として、左側ビード部8、右側ビード部9をそれぞれ内周側から保持する別々の左側ドラム部3と右側ドラム部4とを備えている。左側ドラム部3および右側ドラム部4は円筒状に形成されていて、互いが連結部2eにより連結されている。連結部2eの軸方向一端側は右側ドラム部4よりも外側に突出していて、その一端部は立設された支柱2fに固定されている。
左側ドラム部3および右側ドラム部4はそれぞれタイヤ周方向に少なくとも4分割以上に分割されたセグメント3a〜3d、4a〜4dにより構成されている。それぞれのセグメント3a〜3d、4a〜4dは周方向に均等に分割されていることが好ましい。この実施形態では、それぞれのセグメント3a〜3d、4a〜4dは、側面視で同じ形状の扇形状になっている。左側ドラム部3および右側ドラム部4の分割数は4つに限らず、例えば4〜10の間で適切な数に設定する。この実施形態では、左側ドラム部3のセグメント3aと右側ドラム部4のセグメント4aとは周方向に同じ位置に配置され、セグメント3bと4b、3cと4c、3dと4dも周方向に同じ位置に配置されている。
これらセグメント3a〜3d、4a〜4dは、1個単位でタイヤ半径方向に移動することにより、左側ドラム部3と右側ドラム部4とは独立して拡縮する。それぞれのセグメント3a〜3d、4a〜4dのタイヤ半径方向の移動範囲は例えばビード部内径位置を基準にしてタイヤ半径方向外側および内側にそれぞれ5mm〜10mmである。それぞれのセグメント3a〜3d、4a〜4dのタイヤ半径方向移動量を別々にすることも、左側ドラム部3、右側ドラム部4毎に、セグメント3a〜3d、4a〜4dのタイヤ半径方向移動量を同じにして同期移動させることもできる。
それぞれのセグメント3a〜3d、4a〜4dは、加熱機構5により1個単位で独立して加熱制御される構成になっている。加熱機構5により加熱されるのは、少なくともビード部8、9と当接する部分(即ち、周面)でよい。その加熱の所定温度範囲は例えば、100℃〜180℃、さらに好ましくは160℃〜180℃である。この実施形態では、それぞれのセグメントセグメント3a〜3d、4a〜4dは加熱機構5によって、互いに同じ任意の温度に加熱されることも、互いに異なる任意の温度に加熱されることも可能な構成になっている。それぞれのセグメント3a〜3d、4a〜4dの拡縮移動および加熱機構5の作動は制御部6によって制御される。
この修正装置1によってタイヤ7のRFVを修正する手順は、上述した修正装置1の場合と同様である。この修正装置1では、加熱機構5によって加熱するセグメント3a〜3d、4a〜4dの面積を小さくできるのでエネルギ効率が向上する。
さらに、この修正装置1によれば、そのタイヤ7のユニフォミティの状態に応じて、左右両側ビード部8、9毎に必要な周方向位置の内周側ゴム8b、9bを対応するセグメント3a〜3d、4a〜4dによって圧縮変形(永久変形)させることができる。これにより、タイヤ7に対して左右方向(タイヤ幅方向)および周方向の任意の位置でバランスを変化させることができるので、RFVに限らずLFVやCONも適正範囲内に修正することが可能になる。
一般的な乗用車用タイヤに対して本発明を用いてユニフォミティを修正した。修正したサンプルは、測定したRFV波形が局部的に急激なピークを1箇所有するタイヤ(サンプル1)、一次波形を有するタイヤ(サンプル2)、二次波形を有するタイヤ(サンプル3)の3種類である。サンプル1、2、3のRFV波形の概要をそれぞれ図9、10、11に例示する。図9〜図11中の縦軸はRFVの反力(N)、横軸はタイヤ周方向位置(deg)である。サンプル1は図5、サンプル2は図4、サンプル3は図6に例示した方法と同様の方法で修正を行った。それぞれのセグメントのタイヤ半径方向外側への移動量はビード部内径位置を基準にして約0.5mm、加熱したセグメントの加熱温度は約170℃、ビード部を加熱圧縮状態に維持した時間は約10分であった。それぞれのサンプルについて、修正前と修正後のそれぞれにおけるRFV波形の反力の最大値と最小値との差異およびその低減効果を表1に示す。
Figure 0006354403
表1の結果から、本発明によればサンプル1、2、3のいずれの場合についてもRFV波形の反力のピーク値を十分低減させてユニフォミティを改善できることが分かる。
1 修正装置
2 ドラム
2a〜2d セグメント
2e 連結軸
2f 支柱
3 左側ドラム部
3a〜3d セグメント
4 右側ドラム部
4a〜4d セグメント
5 加熱機構
6 制御部
7 タイヤ
8 左側ビード部
8a ビードリング
8b ビード部内周側ゴム
9 右側ビード部
9a ビードリング
9b ビード部内周側ゴム

Claims (6)

  1. タイヤの左右両側のビード部を内周側から保持してタイヤ半径方向に拡縮するドラムと、このドラムの前記ビード部との当接面を加熱する加熱機構とを備え、ドラムがタイヤ周方向に少なくとも4分割以上に分割されたセグメントにより構成され、これらセグメントが独立して前記加熱機構により加熱制御されるユニフォミティ修正装置を用いたタイヤのユニフォミティ修正方法であって、
    左右両側のビード部に前記ドラムを挿通させてタイヤをセットし、予め把握しているこのタイヤのRFV波形でのピークの位置に相当するタイヤ周方向位置およびその近傍範囲に対応する前記セグメントのみを前記加熱機構により所定温度範囲に加熱するとともに、前記ドラムを所定位置まで拡径した状態にして所定時間維持することを特徴とするタイヤのユニフォミティ修正方法。
  2. 前記セグメントとして、タイヤ周方向に均等に分割されたセグメントを用いる請求項1に記載のタイヤのユニフォミティ修正方法。
  3. 前記ドラムとして、タイヤの左側ビード部を内周側から保持する左側ドラム部と、タイヤ右側ビード部を内周側から保持する右側ドラム部とを備えて、左側ドラム部と右側ドラム部とが独立してタイヤ半径方向に拡縮するドラムを用いる請求項1または2に記載のタイヤのユニフォミティ修正方法。
  4. 前記所定温度範囲を100℃〜180℃に設定する請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤのユニフォミティ修正方法。
  5. 前記ドラムを所定位置まで拡径した状態に維持する前記所定時間を10分〜15分に設定する請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤのユニフォミティ修正方法。
  6. 前記セグメントのタイヤ半径方向の移動範囲を、前記タイヤのビード部内径位置を基準にしてタイヤ半径方向外側および内側にそれぞれ5mm〜10mmに設定する請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤのユニフォミティ修正方法。
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