JP6354200B2 - マグネットスクリーン装置 - Google Patents
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る。
ここで、マグネットスクリーン装置1は、映写用のスクリーンとして使用するものであるが、これに限定されず、例えば電子黒板やホワイトボードとしても使用することができる。また、貼付対象面の形状は、図1に示すような平坦面に限らず、凹曲する面や凸曲する面であってもよい。
なお、操作部は、貼付作業において未貼付部分となりやすい位置、つまり、スクリーンシートの展張状態において表れる領域の上端部に設けることでその効果を十分に発揮できるものである
前面側のスクリーン面3上側には、スクリーンとして使用しない上黒部4が設けられ、この上黒部4に操作部を形成する丸孔6が設けられている。
この丸孔6の使用方法の詳細については後述するが、この丸孔6は、スクリーンシート2の貼付面への貼付作業中に、スクリーンシート2の黒板Bに既に貼り付けられた部分と巻取ロール5との間のスクリーンシート2に生じる張力を解消する張力解消手段としての操作部として利用されるものである。
ここで、この操作部としての孔の形状が丸であるため、この丸孔6に指や操作用棒体を掛けて張力解消を行う場合に、力が集中することなく分散するため、破れ等の問題が生じにくい。また、この丸孔6は、単にスクリーンシート2に孔をあけたものであるためスクリーンシート2の巻取状態においても邪魔にならない。
孔の形状は、このような丸以外にも楕円、矩形又は台形等、様々な形状を、その製品に必要と考えられる操作性、デザイン性又は耐久性等を考慮したうえで選択することが可能である。
また、孔の数についても、一個に限らず二個以上設けることによって両手で操作可能としたり、スクリーンシートへの負担を低減したりすることができる。
この回転手段により、スクリーンシート2は常に又は必要時に巻取ロール5から巻き取る方向の力を受けること共に、少なくともスクリーンシート2の自重によってスクリーンシート2が繰出されないように回転規制されている。
なお、この回転規制は、必要量のみを引き出して使用することもあるスクリーンシート2では一般的なものであるが、この回転規制によって、スクリーンシート2の貼付作業中に、黒板に既に貼り付けたスクリーンシート2と、回転規制されている巻取ロール5との間で張力が生じることで、スクリーンシート2の上端部の貼付が困難なものとなる。
筐体7の後面の左右両端には、取付部7aが設けられており、この取付部7aを黒板Bの上桟枠Baに螺子で固定することで、マグネットスクリーン装置1が黒板Bに取り付けられる。
次に、黒板Bに設置したマグネットスクリーン装置1の展張手順を、図3に沿って説明する。
まず、筐体7の下側に位置する下端バー8を引き下げてスクリーンシート2を繰り出し、貼付予定のスクリーンシート2を全て引出した状態で、スクリーンシート2の下端又は下端バー8を黒板Bに磁着させる(a)。
次に、スクリーンシート2を下側から順に黒板Bに押し当ててスクリーンシート2を磁着させて貼り付けていく。
ここで、貼付対象面である黒板Bの表面とスクリーンシート2の出入口である筐体7のスリットとの間には、黒板Bの表面に対する垂直方向におけるギャップが原因となり、スクリーンシート2の未貼付部分に張力が生じる(b)。
この張力によって、スクリーンシート2の上部を黒板B貼り付けることができず、また、無理に貼り付けると皺や歪みが生じることとなる。
このため、まずこの張力を解消すべく、図4に示すようにスクリーンシート2の上黒部4の丸孔6に指を掛けてスクリーンシート2を引き下げるようにして、スクリーンシート2が弛むまで引き出す(c)。この操作によりスクリーンシート2の未貼付部分の張力が解消する。
最後に、スクリーンシート2の上端部分を黒板Bに磁着させて、スクリーンの展張作業が完了する(d)。
なお、スクリーンシート2に設けるスリットは、横方向にのびる直線に限らず斜め方向や縦方向にのびるものや、曲線であってもよい。
このマグネットスクリーン装置1Cでは、スクリーンシート2に孔やスリットを設けず、別シートとして設けた操作用シート9に丸孔6を形成して引掛け部を設けられているため、張力解消作業によるスクリーンシート2へ負荷を少ないものとし、また、もしこの丸孔6に指を掛けて操作を行うことによって操作用シート9が破れることがあっても、この操作用シート6Cのみを交換することによって容易に修理することができ、商品の耐久性とメンテナンス性の向上を実現することができる。
なお、操作用シート6Cは、前記巻取ロール5に直接固定してもよく、孔を設けないものとして操作用シート6C自体を引っ張って操作するものとしてもよい。
また、この操作用シート6Cを、巻取ロール5の外周寸法の略整数倍の長さ寸法を有するものとすることで、スクリーンシート2と操作用シート9とを巻き取った状態におけるシートの巻付け量の偏りをほとんど生じず、略均一な状態で巻き取ることができる。
また、取付部については、黒板等の既設の設備に固定するものでなくてもよく、例えば、取付対象に左右方向にのびるレール部材を固定し、このレールにスライド可能に取付部を係合させてなるものとすると、マグネットスクリーン装置をレール部材の範囲内で移動させることができ、設置場所をより自由に設定することができる。
さらに、筐体がスクリーンシート上方に位置する状態で使用するものに限らず、筐体が下方に位置してスクリーンシートを上方に展張するものや、筐体が左右何れか一方に位置してスクリーンシートを左右方向に展張するものであってもよい。
また、前記張力低減手段として、巻取ロールをスクリーンシートの貼付面側へ移動させるスライド機構を備えてなるものであれば、巻取ロールをスクリーンシート側へ移動させることにより、スクリーンシートへの張力が低減又は解消するため、スクリーンシートへの負荷をより小さくすることができる。
1A マグネットスクリーン装置(U字状スリットタイプ)
1B マグネットスクリーン装置(二本スリットタイプ)
1C マグネットスクリーン装置(二重シートタイプ)
2 スクリーンシート
3 スクリーン面
4 上黒部
5 巻取ロール
6 丸孔
6A U字状スリット
6B スリット
6C 操作用シート
7 筐体
7a 取付部
8 下端バー
9 操作用シート
10 マグネットスクリーン(従来例)
10A 筐体
10B 投影部材
B 黒板
Ba 上桟枠
Y 上端部分(貼付困難部分)
Claims (6)
- 前面側にスクリーン面を有するとともに、後面側に磁力を有するスクリーンシートと、 該スクリーンシートを巻き取る巻取ロールと、
前記スクリーンシートを展張状態まで引き出し自由端側から貼付対象面に貼付していく際、前記巻取ロールを繰出方向に追加回転させることで、前記スクリーンシートの巻取ロール側の領域に生じる張力を低減させる張力低減手段とを設けたことを特徴とするマグネットスクリーン装置。 - 前記張力低減手段として、展張状態における前記スクリーンシートの前記巻取ロール側の領域に操作部を設けてなる請求項1記載のマグネットスクリーン装置。
- 前記操作部が、前記スクリーンシートに孔又はスリットを設けてなる請求項2記載のマグネットスクリーン装置。
- 前記操作部が、前記スクリーンシートに片持ち固定された舌状部よりなる請求項2記載のマグネットスクリーン装置。
- 前記操作部が、前記スクリーンシートの幅方向における中央に位置するものである請求項2乃至4の何れか1項記載のマグネットスクリーン装置。
- 前記スクリーンシートに、展張状態における前記スクリーン面の前記巻取ロール側の領域にスクリーンとして使用しない上黒部を設け、該上黒部に前記操作部を設けてなる請求項2乃至5の何れか1項記載のマグネットスクリーン装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014034790A JP6354200B2 (ja) | 2014-02-26 | 2014-02-26 | マグネットスクリーン装置 |
Publications (2)
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JP2015161690A JP2015161690A (ja) | 2015-09-07 |
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Family
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Family Applications (1)
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