JP6353744B2 - 貯湯タンクユニット - Google Patents

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本発明は、貯湯タンクユニットに関する。
従来の貯湯タンクユニットとして、貯湯タンクの周囲を複数の成形断熱材で覆い、成形断熱材の周囲を外装ケースで覆うものが提案されている(特許文献1参照)。また、貯湯タンクユニットとして、貯湯タンクの周囲を真空断熱材などの断熱材で覆うものが提案されている(特許文献2参照)。
特開2011−106791号公報 特許第4745269号公報
しかしながら、特許文献1に記載の成形断熱材では、必ずしも断熱性能が良好とは言えない。そこで、特許文献2に記載のように、真空断熱材を併用する技術が開発されている。
一方、昨今貯湯タンクとこれを収容する外箱との間に、貯湯タンクと外箱との間の空間に発泡液を注入して発泡させる発泡断熱材が、断熱材として使用されつつある。
しかし、発泡断熱材の形成に際しての発泡時に貯湯タンクに接続される配管が動く場合がある。加えて、発泡断熱材が、貯湯タンクに接続される配管が外箱を貫通する箇所や、外箱のつなぎ目などから漏れるおそれがある。
上述の特許文献1、2には、この問題の解決策は記載されていない。
本発明は前記従来の問題を解決するものであり、配管の移動や発泡断熱材の成形時の漏れを抑制し、信頼性が高い貯湯タンクユニットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、第1の本発明の貯湯タンクユニットは、加熱された温水が貯留される貯湯タンクと、前記貯湯タンクを内部に収容する外箱と、前記貯湯タンクと前記外箱との間に充填され発泡して形成される発泡断熱材と、前記外箱の内壁面に隣接して、配置される第1スペーサ部材とを備え、前記第1スペーサ部材は、前記貯湯タンクに接続される配管が嵌合されて固定される複数の分割スペーサ部材を有し、前記配管は、前記外箱内において、前記外箱の貫通孔に近接して配置される前記複数の分割スペーサ部材に外周を嵌合された状態で前記外箱の貫通孔に近接して配置され、前記外箱の貫通孔を通って前記外箱の外に挿通されている。
本発明によれば、配管の移動や発泡断熱材の成形時の漏れを抑制し、信頼性が高い貯湯タンクユニットを提供できる。
実施形態1に係る貯湯タンクユニットを備えた給湯機を示す全体構成図。 実施形態1に係る貯湯タンクユニットを前方斜め上方向から見た一部切り欠き斜視図。 貯湯タンクユニットを略水平面で切断した横断面図。 貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図。 (a)は配管がスペーサ部材を挿通する構成を示す貯湯タンク、発泡断熱材、スペーサ部材を上方から見た平面模式図、(b)は (a)のA−A断面図を示し、(c)はスペーサ部材に配管が嵌合される構成を上方から見た拡大平面模式図。 変形例1の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図。 変形例2の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図。 (a)は実施形態2の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図、(b)は (a)のB部拡大図。 (a)は実施形態3の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図、(b)は(a)のC部拡大図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
<<実施形態1>>
図1は、実施形態1に係る貯湯タンクユニットを備えた給湯機を示す全体構成図である。
図2は、実施形態1に係る貯湯タンクユニットを前方斜め上方向から見た一部切り欠き斜視図である。なお、図2以降では、貯湯タンクに接続される配管の図示を一部省略して示している。
実施形態1の貯湯タンクユニット1を備える給湯機K(図1参照)について説明する。
図1に示す給湯機Kは、低温水を加熱して温水(お湯)を作るヒートポンプユニット10と、該温水を貯留して供給する貯湯タンクユニット1とを備え構成されている。
貯湯タンクユニット1は、温水を貯める貯湯タンク2、貯湯タンク2を覆う外箱3、および外箱3内に形成され貯湯タンク2を断熱する発泡断熱材6(図3参照)を備えている。なお、図3は、貯湯タンクユニットを略水平面で切断した横断面図である。
外箱3内の前側および後側の両角部には、三角柱形状のスペーサ部材p1〜p4(詳細は後記)が発泡断熱材6に隣接して設けられている。
貯湯タンク2の下部には、低温水(水道水などの水)が導入される給水管k1(図1参照)が接続されている。貯湯タンク2内の下部の低温水は、ポンプ(図示せず)によって入水管k2を介してヒートポンプユニット10に導入される。ヒートポンプユニット10で加熱され高温となった温水は、出湯管k3を通って貯湯タンク2の上部に導入される。
貯湯タンク2は、例えば、ステンレス鋼などの材料を用いて、円筒形状の胴板2a、上部鏡板2b、および下部鏡板2cの3部材を溶接して連結し構成されている。
上部鏡板2bは、胴板2aの上部開口を覆う略お椀状の曲率をもった曲面形状を有している。また、下部鏡板2cは、胴板2aの下部開口を覆う略お椀状の曲率をもった曲面形状を有している。
貯湯タンク2内の温水の温度は、下方から上方にいくにしたがって高くなる。すなわち、貯湯タンク2内の下部から上部にかけて、低温、中温、高温の温度分布の温水(または水)となっている。貯湯タンク2の外面には、鉛直方向に、貯湯タンク2内の温水または水の温度を測る温度センサ5a、5b、5c、5d、5e(図2参照)が間隔をおいて複数設けられている。温度センサ5a〜5eとしては、例えばサーミスタが用いられる。
<ヒートポンプユニット10>
図1に示すヒートポンプユニット10は、貯湯タンク2から取り出した水(低温水)を高温の温水に加熱するものであり、例えば、冷媒(例えば、二酸化炭素)を圧縮して高温・高圧にする圧縮機と、圧縮機から吐出された冷媒を貯湯タンク2からの水と熱交換することによって凝縮させて凝縮熱で水を加熱する凝縮器と、凝縮器からの冷媒を減圧する減圧弁と、大気中の熱を吸熱して減圧した冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えて構成されている。
貯湯タンク2の上部から取り出された温水(湯)は、給湯管k4を通り混合弁(図示せず)に送られ、混合弁で、給水管k1から分岐した分岐給水管(図示せず)からの水と混合され所望温度の温水にされる。該温水は、給湯管k7を通って給湯端末18から出湯(供給)される。
<外箱3>
外箱3は、内部に貯湯タンク2を収容し、貯湯タンク2の保護、断熱などの用に供される。外箱3は、防錆性を有する薄い鋼板で構成されている。
図2に示すように、外箱3は、貯湯タンク2の前方に位置する前板3a、側方に位置する側板3b,3b、後方に位置する後板3c、上方に位置する上板3dおよび下方に位置する底板3eによって縦長の直方体形状の箱形に構成されている。前板3a、側板3b,3b、後板3c、上板3d、底板3eは、必要箇所が嵌合、ボルト締めなどで接合され、外箱3が形成されている。
外箱3の前方(正面側)には、配管カバー3sが設けられている。配管カバー3sは、ヒートポンプユニット10から貯湯タンク2に向かう出湯管k3、分岐給水管、混合弁、給湯管k7(図1参照)の一部などが配置され集められる機械室Mを収容して覆い、外部空間から保護している。
貯湯タンク2の下部には、3本の内脚2dが固定されている。貯湯タンク2は、3本の内脚2dが外箱3の底板3eの外側に取り付けられる外脚7に固定され支持されている。内脚2dおよび外脚7の数は、それぞれ3つ以上であってもよい。例示した3つの内脚2dおよび3つの外脚7の場合、3つの外脚7により貯湯タンクユニット1を設置する設置個所Gに一つの平面が定まり貯湯タンク2が最も安定する。そのため、3つの内脚2d、外脚7の構成が最も望ましい。
貯湯タンクユニット1の外箱3の下面を成す底板3eには、複数の外脚7が外箱3内の貯湯タンク2を支持する内脚2dにボルトなどにより固定されている。そのため、外脚7における外箱3の底板3eに当接する外脚7の上板7a(図1参照)には、ボルトが挿通する取り付け穴が設けられている。
一方、外脚7の貯湯タンクユニット1の設置箇所Gの基礎(一般的にコンクリートで養生した土台)に当接する外脚7の下板7bには、基礎への固定用のアンカーボルトが挿通する取り付け穴が設けられている。
<貯湯タンク2と外箱3との間の発泡断熱材6およびスペーサ部材p1〜p4>
図3に示すように、直方体形状の外箱3内の前側角部には、三角柱形状のスペーサ部材p1、p2が一対設けられている。外箱3内の後側角部には、三角柱形状のスペーサ部材p3、p4が一対設けられている。
三角柱形状のスペーサ部材p1、p2、p3、p4は、三角形を成す上面と下面とがそれぞれ直方体形状の外箱3の上部側と下部側とに配置される。以下、スペーサ部材p1、p2をスペーサ部材pとして説明を行う。
三角柱形状の前側のスペーサ部材pの長方形を成す3つの長方形の側面のうち一つの側面psが外箱3の前板3aと内部で隣接して配置され、一つの側面psが外箱3の側板3bと内部で隣接して配置される。
三角柱形状の後側のスペーサ部材p3、p4の長方形を成す3つの長方形の側面のうち一つの側面psが外箱3の後板3cと内部で隣接して配置され、一つの側面psが側板3bと内部で隣接して配置されている。
次に、前側のスペーサ部材pと給水管k1、給湯管k4、出湯管k3などの配管kとの関係について説明する。
図4は、貯湯タンクユニットにおける貯湯タンク2と外箱3とを上方から見た上面図である。
貯湯タンクユニット1には、給水管k1(図1参照)、給湯管k4、出湯管k3などの配管kが接続されている。
前側のスペーサ部材p内には、給水管k1、給湯管k4、出湯管k3などの配管kが嵌合されて挿通した状態で取り付けられる。配管kは、発泡断熱材6内から、スペーサ部材pを挿通して、外箱3を内部から外部に挿通される。
図5(a)に、配管がスペーサ部材を挿通する構成を示す貯湯タンク、発泡断熱材、スペーサ部材を上方から見た平面模式図を示し、図5(b)に、図5(a)のA−A断面図を示し、図5(c)に、スペーサ部材に配管が嵌合される構成を上方から見た拡大平面模式図に示す。
スペーサ部材pは、配管kを両側から挟みこむように、配管kが嵌合される形状(pao、pbo)の空間が形成され(図5(c)参照)、2つの形状に分割される構成とされている。
詳述すると、スペーサ部材pは2つの分割スペーサ部材pa、pbに2分割されている。分割スペーサ部材pa、pbには、図5(c)に示すように、配管kが嵌合される形状が、半割状の凹形状pao、pboとして、それぞれ形成されている。
これにより、図5(c)の矢印α1に示すように、2つの分割スペーサ部材pa、pbを合わせることで、図5(a)に示すように、スペーサ部材pの凹形状pao、pboで、配管kを挟んで所定位置に配管kを固定することができる。
配管カバー3sで覆われる機械室Mには、図1、図4に示すように、配管kである給水管k1、給湯管k4、出湯管k3などが外箱3内から出て配置されている。
配管kは、何れも上述の構成で、分割スペーサ部材pa、pbの半割状の凹形状pao、pboに嵌合されスペーサ部材p(p1、p2)に固定されている。
この際、スペーサ部材p内から隣接する外箱3の前板3aを貫通する配管kは、前板3aに対して略垂直方向に貫通するように構成されている(図5(a)、(b)参照)。これにより、配管kが前板3aを貫通する貫通孔3hを円形に形成できる。そのため、貫通孔3hの形成が容易で、生産性がよい。
ここで、図5(a)に示す貯湯タンク2からの配管kの分割スペーサ部材paへの嵌入箇所は、分割スペーサ部材paに切り欠き部を形成して、配管kを分割スペーサ部材pa、pbの半割状の凹形状pao、pboまで挿入して、半割状の凹形状pao、pboに嵌合する構成としてもよい。
或いは、分割スペーサ部材pa、pbを、配管kがスペーサ部材pに入る箇所から出る箇所までを配管kに沿った半割れ構造として、配管kを分割スペーサ部材pa、pbの凹形状pao、pboに嵌合する構成としてもよい。
これに対して、本実施形態(本発明)と異なり、配管kを、前板3aに対して略垂直方向より傾けて前板3aを貫通させる構成では、配管kが前板3aを貫通する貫通孔が楕円形などになり、貫通孔の形成が複雑化し、生産性が低下する。
そして、図3においてドット表示で示すように、貯湯タンク2と外箱3との間のスペーサ部材p1〜p4以外の隙間の空間には発泡性の断熱材である発泡断熱材6が充填され発泡されている。
発泡断熱材6は、貯湯タンク2と外箱3との間のスペーサ部材p1〜p4を除いた空間に、発泡断熱材6を形成する液状の発泡性の発泡液が充填され、充填後に発泡させて構成される。発泡断熱材6としては、例えば、硬質ポリウレタンフォームが用いられる。この硬質ポリウレタンフォームは、ポリオール成分とイソシアネート成分の2つのウレタン発泡液を、発泡剤、触媒、整泡剤の存在下で反応させることにより得られる。発泡剤としては、シクロペンタン、水、炭酸ガスなどである。なお、発泡断熱材6は、硬質ポリウレタンフォーム以外のものを用いてもよい。
なお、スペーサ部材p3、p4は、分割されることなく配管kが挿通されない構成である。
上記構成によれば、スペーサ部材p1、p2を外箱3の前側角部に配置し、スペーサ部材p1、p2に配管kを嵌合して抑える(固定する)構成である。そのため、配管kの位置出しが行え、発泡断熱材6が充填され発泡される際に、配管kが動くことがなく、配管k構成の信頼性が高い。
また、配管kは、発泡断熱材6内から直接外箱3の外に挿通せず、発泡断熱材6から、スペーサ部材pを挿通して、外箱3の貫通孔3hを貫通する構成である。そのため、貫通孔3hの内部側にスペーサ部材pが隣接するため、発泡断熱材6が貫通孔3hと配管kとの隙間から外に漏出することを防ぐことができる。
加えて、外箱3内の角部にスペーサ部材p1〜p4を配置するので、外箱3の外側が風雨に晒された際に、外箱3内の角部に雨水が入った場合にも、雨がスペーサ部材p1〜p4に当たり、直接発泡断熱材6に当たることを防ぐことができる。
また、外箱3の4つの角部にスペーサ部材p1〜p4を設けることで、外箱3の形状を複雑にせずに、貯湯タンク2の外側の発泡断熱材6の厚さを、図3に示すように、均一に近い形に構成できる。そのため、貯湯タンク2が発泡断熱材6から受ける圧力が均一化し、貯湯タンク2が歪んだり、変形したりすることが抑制される。
以上のことから、発泡断熱材6などの発泡断熱材6の成形時の漏れや配管kの移動を抑制し、信頼性が高い貯湯タンクユニット1を実現できる。
<変形例1>
図6は、変形例1の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図である。
なお、図6に示すように、外箱3の前側の配管kの固定構造、発泡断熱材6の漏れに着目して、外箱3の前側のスペーサ部材p1、p2を設け、外箱3の後側のスペーサ部材p3、p4を設けない構成としてもよい。
しかし、図3に示すように、スペーサ部材p1〜p4を、矩形断面をもつ外箱3の4隅に設けると、発泡断熱材6の厚みが均一化し、発泡断熱材6の発泡時の圧力がほぼ等しくでき貯湯タンク2の変形を抑制できる。そのため、外箱3の4隅にスペーサ部材p1〜p4を設ける方が好ましい。
<変形例2>
図7は、変形例2の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図である。
或いは、図7に示すように、スペーサ部材p1、p2を外箱3の前側にのみ設け、外箱3の後側の形状を、スペーサ部材p1、p2の傾斜面pcとほぼ同じような形状の傾斜面3lとしてもよい。この構成により、後側のスペーサ部材p3、p4を設けることなく、発泡断熱材6の発泡時の圧力をほぼ等しくでき、貯湯タンク2の変形を抑制できる。
<<実施形態2>>
図8(a)は、実施形態2の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図であり、図8(b)は、図8(a)のB部拡大図である。
実施形態2の貯湯タンクユニット11は、図8(a)に示すように、外箱13の前側の角部に実施形態1と同様なスペーサ部材p1、p2を一対設けている。
発泡断熱材6は水に弱い性質をもつことから、従来の外箱の板金の合わせ部(接合部)近くの構造が風雨に晒される易い構造であるため、発泡断熱材6の劣化のおそれがある。
そこで、実施形態2では、外箱13の後側の側板13bと後板13cとが接合されて形成される角部の構成を、発泡断熱材6の発泡時の発泡液の漏出を防ぐ構成としたものである。これ以外の構成は、実施形態1と同様な構成なので、同様な構成要素には同一の符号を付して示し、詳細な説明は省略する。
外箱13の後側の両角部は対称な構成であり同様な構成であるから、一方の角部の形状の説明を行い、他方の角部の説明は省略する。
図8(b)に示すように、側板13bは、外箱13の後側角部で後板13c方向(図8(b)の紙面左方向)に折り曲げて所定距離、後板13c方向(図8(b)の紙面左方向)に進んで(符号13b0)、r形状13b1をもって折り返して折り返し部13b2が形成される。そして、折り返し部13b2は後側角部に沿って側板13bに重なって前側に所定距離進んで、斜め後側に中央側に向かって曲げられ(符号13b3)、中央側にいくに従って左右方向からやや後に傾斜を有して形成される平面部13b4が所定距離形成される。図8(b)の実線は、発泡断熱材6が形成された後の状態を示している。
このように、平面部13b4は予め中央側が後方に位置するように傾斜して形成されるが、発泡断熱材6の発泡液の発泡時の圧力により、後板13cの第2の段差13c2(後記)に当接して左右方向に弾性変形して平行となる。
そして、平面部13b4の中央側端縁は、前中央側に斜めに折り曲げられる第1折り曲げ部13b5が所定距離形成され、第1折り曲げ部13b5の先端が前外側に曲げられ、所定距離前外側に延びる平面の第2折り曲げ部13b6が形成される。
上述の側板13bのr形状13b1、折り返し部13b2、曲げ13b3、平面部13b4、第1・第2折り曲げ部13b5、13b6はロールフォーミング加工で形成される。
一方、後板13cは、中央部の平板が縁部側で斜め前外側に曲げられてさらに左右方向(図8(b)の紙面左右方向)に曲げられ左右に延びる平板の第1の段差13c1が形成される。そして、第1の段差13c1の外側縁部が斜め前外側に曲げられさらに左右方向(図8(b)の紙面左右方向)に曲げられ左右に延びる平板の第2の段差13c2が形成される。
第2の段差13c2の外側縁部は斜めに後外側に曲げられ平板曲げ部13c3が形成される。
後板13cの縁部(第1の段差13c1、第2の段差13c2、平板曲げ部13c3)は比較的単純な形状であり、プレス加工で容易に形成される。
ここで、側板13bには、第1・第2折り曲げ部13b5、13b6が形成されるので、発泡断熱材6の発泡時に発泡断熱材6の発泡液が第1・第2折り曲げ部13b5、13b6内に案内され、発泡断熱材6の発泡液の圧力により、側板13bの平面部13b4を後板13cの第2の段差13c2に押圧して面接触とすることができる。これにより、側板13bの平面部13b4と、後板13cの第2の段差13c2とが面接触で圧接されてシールされる。
また、側板13bの平面部13b4により後板13cの第2の段差13c2が後方に押されるので、第2の段差13c2近くの後板13cの第1の段差13c1が側板13bのr形状13b1に押圧される。これにより、後板13cの第1の段差13c1と側板13bのr形状13b1とが圧接されシールされる。
そのため、発泡断熱材6の発泡時の発泡液が、側板13bの平面部13b4と、後板13cの第2の段差13c2との接触箇所から、漏れた場合にも、後板13cの第1の段差13c1と側板13bのr形状13b1との圧接箇所でシールを行える。
この構成により、側板13bと後板13cとで形成される角部には、スペースs1、s2が形成される。
前記したように、他方の角部は、上述の一方の角部と同様な構成である。
実施形態2の構成によれば、側板13bの平面部13b4と、後板13cの第2の段差13c2とは平面をもって密接または圧接されシールされるので、発泡断熱材6の発泡時に発泡液が外に漏出することが抑制される。
また、たとえ、側板13bの平面部13b4と、後板13cの第2の段差13c2との間を発泡断熱材6の発泡液が漏れた際にも、後板13cの第1の段差13c1と側板13bのr形状13b1とが圧接されシールされるので、発泡液が外に漏出することが抑制される。
加えて、貯湯タンクユニット1の使用時、外箱3が風雨に晒された際にも、側板13bと後板13cとが接合される角部に、スペースs1、s2が形成されるので、雨がスペースs1、s2内を下方に向けて落下する。そのため、外箱13内のスペースs1、s2より中央側にある発泡断熱材6が雨水に触れることを抑制または阻止することができる。
<<実施形態3>>
図9(a)は、実施形態3の貯湯タンクユニットにおける貯湯タンクと外箱とを上方から見た上面図であり、図9(b)は、図9(a)のC部拡大図である。
実施形態3の貯湯タンクユニット21は、実施形態2の側板13bと後板13cとのシール構造を、異なる構造としたものである。
図9(a)に示すように、実施形態3の貯湯タンクユニット21は、外箱23の前側の角部に実施形態1と同様なスペーサ部材p1、p2を一対設けている。
そして、外箱23の後側の側板23bと後板23cとが接合され形成される角部は、実施形態2と同様、発泡断熱材6の発泡時の発泡液の漏出を防ぐ構成としている。
外箱23の後側の両角部は対称な構成であり同様な構造であるから、一方の角部の形状の説明を行い、他方の角部の説明は省略する。
側板23bの端部の構成は、実施形態2の図8(b)に示す側板13bの構成と同様であるから、20番台の符号を付して示し、説明は省略する。
図9(b)に示すように、実施形態3の外箱23を形成する後板23cの縁部は、中央側の平板部から縁部に向けて斜め手前に向けて第1曲げ部23c1が形成されている。そして、第1曲げ部23c1の縁部側の端部が縁部後方側に向けて曲げて第2曲げ部23c2が形成され、第2曲げ部23c2の縁部側先端部が、側板23bの折り返し部23b2の角部の後板と側板にr状部23c3で接している。そして、r状部23c3の先端部23c4は、側板23bの平面部23b4に当接している。側板23bの平面部23b4が、発泡断熱材6の発泡時の発泡液の圧力により、弾性変形して後板23cの先端部23c4に圧接され、シールされる構成である。
この構成により、側板23bと後板23cとで構成される角部には、スペース2s1、2s2が形成される。
そして、雨が外箱23の後角部から内部に侵入した際、スペース2s1、2s2内を下方に向けて落下する。そのため、外箱23内のスペースs1、s2より中央側にある発泡断熱材6が雨水に触れることを抑制または阻止することができる。
実施形態3の構成によれば、側板23bの平面部23b4が、弾性変形して後板23cの先端部23c4に当接して圧接されるので、側板23bの平面部23b4と後板23cの先端部23c4とでシールされる。そのため、発泡断熱材6の発泡時に発泡液が、外箱23の外部に漏れることが抑制される。また、発泡断熱材6の発泡液が、後板23cの先端部23c4と側板23bの平面部23b4との間から漏れても、後板23cのr状部23c3が側板23bの折り返し部23b2の角部の後板と側板とに接しているため、発泡断熱材6の発泡液の漏れを抑制または防ぐことができる。
加えて、貯湯タンクユニット21の使用時、外箱23が風雨に晒された際にも、側板23bと後板23cとで形成される角部に、スペース2s1、2s2が形成されるので、雨がスペース2s1、2s2内を下方に落下する。そのため、外箱23内のスペース2s1、2s2より内方に配置される発泡断熱材6が雨水に触れることを抑制することができる。
<<その他の実施形態>>
1.実施形態1では、配管kを一対の分割スペーサ部材pa、pbで固定する構成を例示したが、3つ以上の複数の分割スペーサ部材で固定する構成としてもよい。また、スペーサ部材pは、外箱3内の内壁面に隣接して配置すれば、外箱3の角部以外の場所に配置してもよい。
2.実施形態2、3 で説明した外箱(13、23)の角部を構成する側板(13b、23b)と後板(13c、23c)の構成を、側板(13b、23b)の角部の構成を後板(13c、23c)の角部の構成とし、後板(13c、23c)の角部の構成を側板(13b、23b)の角部の構成とし、入れ替えて構成してもよい。
3.実施形態2、3では、外箱(13、23)を構成する側板(13b、23b)と後板(13c、23c)とで形成される角部で接合する場合を例に挙げて説明したが、外箱を構成する板と板であれば、外箱(13、23)を構成する他の板同士でもよい。
4.実施形態2、3 では、外箱(13、23)を構成する側板(13b、23b)と後板(13c、23c)とで形成される両角部で接合する場合を例示したが、何れか一方側の角部に本構成を適用してもよい。
5.以上、様々な構成を説明したが、これらの構成を適宜選択して組み合わせて構成してもよい。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものでなく、様々な実施形態が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分り易く説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。例えば、説明した構成の一部を含むものであってもよい。
1、11、21 貯湯タンクユニット
2 貯湯タンク
3、13、23 外箱
3s 配管カバー(カバー)
6 発泡断熱材
13b、23b 側板(一方の板)
13b4、23b4 平面部(圧接部)
13c、23c 後板(他方の板)
13c2 第2の段差(圧接部)
23c4 先端部(圧接部)
k 配管
k3 出湯管(配管)
k4 給湯管(配管)
M 機械室
p1、p2 スペーサ部材(第1スペーサ部材)
p3、p4 スペーサ部材(第2スペーサ部材)
pa、pb 分割スペーサ部材
pao、pbo 凹形状(凹部)
s1、s2、2s1、2s2 スペース(空間)

Claims (4)

  1. 加熱された温水が貯留される貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクを内部に収容する外箱と、
    前記貯湯タンクと前記外箱との間に充填され発泡して形成される発泡断熱材と、
    前記外箱の内壁面に隣接して、配置される第1スペーサ部材とを備え、
    前記第1スペーサ部材は、
    前記貯湯タンクに接続される配管が嵌合されて固定される複数の分割スペーサ部材を有し、
    前記配管は、前記外箱内において、前記外箱の貫通孔に近接して配置される前記複数の分割スペーサ部材に外周を嵌合された状態で前記外箱の貫通孔に近接して配置され、前記外箱の貫通孔を通って前記外箱の外に挿通されてい
    ことを特徴とする貯湯タンクユニット。
  2. 請求項1に記載の貯湯タンクユニットにおいて、
    前記分割スペーサ部材は、
    前記配管を収容する凹部が形成され、
    前記配管は、複数の前記分割スペーサ部材の凹部内に収容されて固定される
    ことを特徴とする貯湯タンクユニット。
  3. 加熱された温水が貯留される貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクを内部に収容する外箱と、
    前記貯湯タンクと前記外箱との間に充填され発泡して形成される発泡断熱材と、
    前記外箱の内壁面に隣接して、配置される第1スペーサ部材と、
    前記貯湯タンクに接続される配管が嵌合されることなく、分割しないで構成される第2スペーサ部材とを備え、
    前記第1スペーサ部材は、
    記配管が嵌合されて固定される複数の分割スペーサ部材を有し、前記配管が引き出されカバーで覆われる機械室が配置される側の前記外箱の角部に配置され、
    前記第2スペーサ部材は、前記機械室が配置される反対側の前記外箱の角部の内壁面に隣接して配置される
    ことを特徴とする貯湯タンクユニット。
  4. 請求項1または請求項3に記載の貯湯タンクユニットにおいて、
    前記外箱の角部を構成する前記外箱の側部を形成する一方の板と前記外箱の前部または後部を形成する他方の板とは、前記外箱の角部において、圧接部で圧接して形成されるとともに前記圧接部の外側に前記一方の板と前記他方の板とで形成される空間を有して形成される
    ことを特徴とする貯湯タンクユニット。
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