JP5465161B2 - 断熱式貯湯装置 - Google Patents
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Description
箱状の外枠を形成する板が外側に湾曲すると、製品の外観が低下してしまう。本発明では、断熱部材を隣接する断熱部材に押付けて隣接する断熱部材同士を密着させる押付板の変形を防止できる技術を提供する。
貯湯タンクには複数個の接続部が設けられており、複数本の配管が接続されている。タンク断熱部材は発泡性材料で形成されており、貯湯タンクの一部を覆うとともに、前記した複数個の接続部は覆わない。タンク断熱部材に接して前記した複数個の接続部を覆うように、接続部断熱部材が用意されている。接続部断熱部材は複数個に分割されており、接続部断熱部材群を構成している。各々の接続部断熱部材は発泡性材料で形成されている。押付部材は、複数個の接続部断熱部材に共通に当接して各々の接続部断熱部材をタンク断熱部材に押付ける。
各々の接続部断熱部材の押付部材との対向面上に、押付部材と当接して変形する凸部の複数個が分散して配置されている。押付部材は、各々の接続部断熱部材に形成されている複数個の凸部と当接して複数個の凸部を圧縮する一方において、凸部が形成されていない範囲の前記対向面と当接しない。
(特徴1)押付部材は、箱状ケースの上板である。
(特徴2)貯湯タンクの上部に配管類が接続されている。配管類との接続部には、混合弁や圧力逃がし弁も配置されている。タンク断熱部材2、4、6、10、12、14を外さなくても、混合弁や圧力逃がし弁を点検・交換することが可能である。
(特徴3)接続部毎に、独立した接続部断熱材で覆われている。例えば、混合弁を覆う接続部断熱部材を外せば混合弁が露出する。圧力逃がし弁を覆う接続部断熱部材を外さなくても、混合弁を点検・交換することができる。同様に、圧力逃がし弁を覆う接続部断熱部材を外せば圧力逃がし弁が露出する。混合弁を覆う接続部断熱部材を外さなくても、圧力逃がし弁を点検・交換することができる。
8は、ステンレス製の貯湯タンクであり、図示しないヒートポンプで加熱された温水を貯湯する。4は左外側タンク断熱部材、6は左側真空断熱部材、10は右側真空断熱部材、12は右外側タンク断熱部材、2は上側タンク断熱部材、14は下側タンク断熱部材である。ステンレス製貯湯タンク8は、左外側タンク断熱部材4、左側真空断熱部材6、右側真空断熱部材10、右外側タンク断熱部材12、上側タンク断熱部材2、下側タンク断熱部材14で覆われて周囲から断熱される。左外側タンク断熱部材4、左側真空断熱部材6、右側真空断熱部材10、右外側タンク断熱部材12、上側タンク断熱部材2、下側タンク断熱部材14は、タンク断熱部材を構成する。
貯湯タンク8の上部には、サーミスタを取り付けるための穴8aと、第1配管を接続するための穴8bと、第2配管を接続するための穴8cが形成されている。
上側タンク断熱部材2には、穴8aに対応する位置に切欠き2aが形成され、穴8bに対応する位置に貫通孔2bが形成され、穴8cに対応する位置に貫通孔2cが形成されている。上側タンク断熱部材2には、後記する圧力逃がし弁16dを受け入れる切欠き2dも形成されている。
上側タンク断熱部材2を所定の位置にセットした状態では、サーミスタを取り付けるための穴8aが切欠き2a内に露出し、第1配管を接続するための穴8bが貫通孔2b内に露出し、第2配管を接続するための穴8cが貫通孔2c内に露出する。上側タンク断熱部材2は、切欠き2aが形成されていることから穴8aを覆わず、貫通孔2bが形成されていることから穴8bを覆わず、貫通孔2cが形成されていることから穴8cを覆わない。
第1配管16bは、混合弁16eから第1延長配管16fが伸びており、貯湯タンク8の穴8bに混合弁16eが取り付けられる。この結果、貯湯タンク8に混合弁16eを介して第1延長配管16fが接続される。第2配管16cは、第2延長配管16gに圧力逃がし弁16dが取り付けられている。貯湯タンク8の穴8cに第2延長配管16gが接続される。穴8cに第2延長配管16gが接続されると、圧力逃がし弁16dは切欠き2d内に位置する。
第1接続部断熱部材20bの下面には、第1配管16bを収容する凹所が形成されている。第1接続部断熱部材20bを上側タンク断熱部材2上の所定位置に載せると、第1接続部断熱部材20bと上側タンク断熱部材2と貯湯タンク8の間に第1配管16bを収容した状態で、第1接続部断熱部材20bの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面が面と面とで接する。
第2接続部断熱部材20cの下面には、第2配管16cを収容する凹所が形成されている。第2接続部断熱部材20cを上側タンク断熱部材2上の所定位置に載せると、第2接続部断熱部材20cと上側タンク断熱部材2と貯湯タンク8の間に第2配管16cを収容した状態で、第2接続部断熱部材20cの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面が面と面とで接する。
貯湯タンクの穴8a,8b、8cの形成位置は、本明細書でいう接続部26a、26b、26cである。上側タンク断熱部材2は、切欠き2aが形成されていることから接続部26aを覆わず、貫通孔2bが形成されていることから接続部26bを覆わず、貫通孔2cが形成されていることから接続部26cを覆わない。蓋部材20aは上側タンク断熱部材2に接して接続部26aを覆う。第1接続部断熱部材20bは上側タンク断熱部材2に接して接続部26bを覆う。第2接続部断熱部材20cは上側タンク断熱部材2に接して接続部26cを覆う。
第1接続部断熱部材20bを上側タンク断熱部材2上に載せた状態では、第1接続部断熱部材20bの上面(凸部22a,22b,22c,22dが形成されていない範囲の上面)と、第2接続部断熱部材20cの上面(凸部24a,24b,24c,24dが形成されていない範囲の上面)の高さは同一であり、上板32の下面の高さよりも低い。図1の構造をケース30内に収容したときに、上板32が第1接続部断熱部材20bの上面と第2接続部断熱部材20cの上面を直接的に押付することはない。
第1接続部断熱部材20bを上側タンク断熱部材2上に載せた状態では、第1接続部断熱部材20bの凸部22a,22b,22c,22dの頂点が位置している高さと、第2接続部断熱部材20cの凸部24a,24b,24c,24dの頂点が位置している高さは同一であり、上板32の下面の高さよりも高い。図1の構造を箱状ケース30内に収容すると、上板32が凸部22a,22b,22c,22d,24a,24b,24c,24dを下方に押し下げる。
なお、図1は全体構造を模式的に示す図であり、実際の形状は、図2以降に示されている。
本実施例では、凸部22a,22b,22c,22dが比較的容易に独立に変形する。凸部22a,22b,22c,22dを設けると、凸部22a,22b,22c,22dの側が独立に変形することによって、第1接続部断熱部材20bの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面が面と面で接触する位置関係を実現する。両者間に隙間が残ってしまう事態を避けることができる。この位置関係で第1接続部断熱部材20bを上側タンク断熱部材2に押付けることから、その押付け力が弱くても、第1接続部断熱部材20bと上側タンク断熱部材2を面と面で密着させることができる。
同様に、凸部24a,24b,24c,24dを設けると、第2接続部断熱部材20cの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面を安定的に面と面で接触させることができ、両者間に隙間が残ってしまう事態を避けることができる。第2接続部断熱部材20cを上側タンク断熱部材2に押付ける押付け力が弱くても、第2接続部断熱部材20cと上側タンク断熱部材2を面と面で密着させることができる。
凸部22a,22b,22c,22dを設けると、第1接続部断熱部材20bの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面を面と面で密着させるために必要な力が小さくて済み、凸部24a,24b,24c,24dを設けると、第2接続部断熱部材20cの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面を面と面で密着させるために必要な力が小さくて済み、結局、上板32にかかる反力は小さくてすむ。上板32が上方に湾曲して外観を低下させることがない。
図3は、穴8aにサーミスタ16aを取付け、穴8bに第1配管16bを接続し、穴8cに第2配管16cを接続した状態を示している。
図4は、蓋部材20aと、第1接続部断熱部材20bと、第2接続部断熱部材20cを取付ける作業途中での位置関係を示している。
図5と図6と図7は、蓋部材20aと、第1接続部断熱部材20bと、第2接続部断熱部材20cを取付けた後の位置関係を示している。図7に示す半製品を図8に示す箱状ケース30収容する。この結果、上板32によって第1接続部断熱部材20bと第2接続部断熱部材20cが上側タンク断熱部材2に押付けられ、第1接続部断熱部材20bの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面が面と面で密着して接続部26bが断熱され、第2接続部断熱部材20cの当接予定面と上側タンク断熱部材2の当接予定面が面と面で密着して接続部26cが断熱される。
2a:切欠き
2b,2c:貫通孔
2d:切欠き
4:左外側タンク断熱部材
6:左側真空断熱部材
8:貯湯タンク
8a,8b,8c:貯湯タンクに設けられている穴
10:右側真空断熱部材
12:右外側タンク断熱部材
14:下側タンク断熱部材
16a:サーミスタ
16b:第1配管
16c:第2配管
16d:圧力逃がし弁
16e:混合弁
16f:第1延長配管
16g:第2延長配管
20a:蓋部材
20b:第1接続部断熱部材
20c:第2接続部断熱部材
22a,22b,22c,22d,24a,24b,24c,24d:凸部
26a,26b,26c:接続部
30:ケース
32:上板
Claims (1)
- 貯湯タンクと、
貯湯タンクに設けられている複数個の接続部に接続されている複数本の配管と、
貯湯タンクの一部を覆うとともに、前記複数個の接続部を覆わない発泡性のタンク断熱部材と、
タンク断熱部材に接して前記複数個の接続部を覆う発泡性の接続部断熱部材であって、複数個に分割されている接続部断熱部材群と、
接続部断熱部材群に共通に当接して各々の接続部断熱部材をタンク断熱部材に押付ける押付部材を備えており、
各々の接続部断熱部材の押付部材との対向面上に、押付部材と当接して変形する凸部の複数個が分散して配置されており、
押付部材が、各々の接続部断熱部材に形成されている複数個の凸部と当接して複数個の凸部を圧縮する一方において、凸部が形成されていない範囲の前記対向面と当接しないことを特徴とする断熱式貯湯装置。
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