JP6348974B2 - 4’−gl高純度組成物の調製法 - Google Patents

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Description

本発明は、4’−GL(4'−ガラクトシルラクトース:Galβ1−4Galβ1−4Glc)を含むガラクトオリゴ糖から4’−GLを高純度で含む組成物を調製する方法に関する。
4’−GLは、腸内のビフィズス菌の増殖を促進させることができるガラクトオリゴ糖の主成分として知られている。また、この4’−GLはガラクトオリゴ糖の分析をする際の指標に用いられている。
この4’−GLを含むガラクトオリゴ糖は、工業的には乳糖を原料として、β−ガラクトシダーゼによる転移反応を利用して生産されているが、精製工程等を行わない場合は、一般にガラクトオリゴ糖自体の純度は低いものである。
これまでオリゴ糖を精製して純度を高める技術としては、例えば、水酸基を有する高分子に、カルボキシルメチル基を導入した高分子をクロマト充填剤として用いることを特徴とするグルコサミノオリゴ糖の精製法が報告されているが(特許文献1)、ガラクトオリゴ糖を精製して、ガラクトオリゴ糖の成分の中でも、4’−GLの純度を高める方法は報告されておらず、4’−GLの標準品とされているものでさえ、あまり純度が高いものではなかった。
特公平6−55766号公報
従って、本発明は、4’−GLの純度が高く、各種分析用の標準品として用いることができるような組成物を簡便・安価に得る方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究をした結果、有機溶媒を用いた段階溶出と結晶化を組み合わせることにより、4’−GLの純度が高い組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の工程(A)および(B)を含むことを特徴とする4’−GL高純度組成物の調製法である。
(A)4’−GLを含むガラクトオリゴ糖を活性炭カラムクロマトグラフィーに供し、有機溶媒水溶液を用いて段階溶出し、当該段階溶出において、溶出回数を重ねるごとに、直前の溶出時よりも有機溶媒の濃度が高い有機溶媒水溶液を用いる工程
(B)工程(A)で最終的に溶出された画分に有機溶媒を添加し、4’−GLを結晶化する工程
また、本発明は、上記調製法により得られる4’−GL高純度組成物である。
本発明の4’−GL高純度組成物の調製法は、有機溶媒を用いた段階溶出と結晶化を組み合わせることにより、4’−GLを含むガラクトオリゴ糖から4’−GLを高純度で含む組成物を簡便な方法で安価に調製することができる。
また、本発明の4’−GL高純度組成物の調製法により得られる4’−GL高純度組成物は、各種分析用の標準品として用いることができる。
本発明の4’−GL高純度組成物の調製法(以下、「本発明調製法」という)の工程(A)は、4’−GLを含むガラクトオリゴ糖を活性炭カラムクロマトグラフィーに供し、有機溶媒水溶液を用いて段階溶出し、当該段階溶出において、溶出回数を重ねるごとに、直前の溶出時よりも有機溶媒の濃度が高い有機溶媒水溶液を用いる工程である。
上記4’−GLを含むガラクトオリゴ糖は、ガラクトオリゴ糖中に4’−GLが含まれているものであれば特に限定されず、例えば、β−ガラクトシダーゼによる転移反応を利用して生産されたガラクトオリゴ糖等が挙げられる。
具体的に、4’−GLを含むガラクトオリゴ糖をβ−ガラクトシダーゼによる転移反応を利用して生産するには、乳糖にβ−ガラクトシダーゼや、β−ガラクトシダーゼを産生する微生物を作用させればよく、好ましくはガラクトオリゴ糖中の3糖の割合を高めるために、β−ガラクトシダーゼと、糖資化性の微生物を組み合わせて作用させればよい。
β−ガラクトシダーゼを産生する微生物としては、例えば、クリベロマイセス・ラクチス等のクリベロマイセス属の微生物、スポロボロマイセス・シンギュラリス等のスポロボロマイセス属の微生物等が挙げられる。また、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトバチルス・ブルガリクス、ストレプトコッカス・ラクチス、ラクトバチルス・サリバリウス、ラクトバチルス・ライヒマニー、ラクトバチルス・ヘルベティカス、バチルス・ブレビス、バチルス・ステアロサーモフィルス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・アドレスセンチィス等も挙げることができる。これらの微生物の中でもスポロボロマイセス属の微生物が好ましく、スポロボロマイセス・シンギュラリスがより好ましく、特に本出願人らが報告しているスポロボロマイセス・シンギュラリスISK−♯♯2B6が好ましい。なお、スポロボロマイセス・シンギュラリスISK−♯♯2B6は、本出願人が既に2002年4月10日付で独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(〒305−8566 茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6(なお、前記特許生物寄託センターは平成25年4月1日より新名称 独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター、新住所〒292−0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2丁目5番地8 120号室に移転している。))にFERM P−18817として寄託している。また、スポロボロマイセス・シンギュラリスとしては、上記スポロボロマイセス・シンギュラリスISK−♯♯2B6の親株であるスポロボロマイセス・ シンギュラリスJCM5356も好適に用いることができ、この菌株は理化学研究所バイオリソースセンター(〒305−0074日本国茨城県つくば市高野台 3−1−1)から有償で入手することが可能である。これらの微生物は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記糖資化性の微生物としては、例えば、一般的にパン酵母として市販されているサッカロマイセス・セレビシエやサッカロマイセス・ユニスポラス等が挙げられる。これらの微生物は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、糖資化性の微生物が資化する糖は、特に限定されるものではないが、ガラクトオリゴ糖中の3糖の割合を高めるために、グルコースを資化する微生物であることが好ましい。
上記微生物を用いて4’−GLを含むガラクトオリゴ糖を生成する条件としては、特に限定されず、例えば、乳糖を溶解させた水を40℃程度に加温したものに、β−ガラクトシダーゼを産生する微生物および必要により糖資化性の微生物を添加し、撹拌しながら1日程度培養する条件等が挙げられる。β−ガラクトシダーゼを産生する微生物の添加量は、特に限定されるものではないが、例えば、乳糖1kgに対して、β−ガラクトシダーゼ活性が100〜600Uとなるように添加すればよい。また、糖資化性の微生物の添加量も特に限定されるものではないが、例えば、乳糖1kgに対して、当該微生物の乾燥粉体として、0.0001〜10質量%(1×10〜1×1012cfu)となるように添加すればよい。β−ガラクトシダーゼ活性の測定法は後述の製造例と同様である。なお、このガラクトオリゴ糖の生成反応は、例えば、85℃程度に加温し、これを10分程度維持することにより終了させることができる。また、反応終了後は、遠心分離やろ過で菌体を除去することが好ましい。
活性炭カラムクロマトグラフィーは、活性炭を充填したカラムに、4’−GLを含むガラクトオリゴ糖を負荷させ、それを有機溶媒水溶液を用いて段階溶出すればよい。
上記カラムに充填される活性炭の種類は特に限定されず、例えば、粉末、顆粒、破砕状態のものである。また、カラムに活性炭を充填する方法は特に限定されず、例えば、活性炭に水を添加してスラリーとしたものをカラムに充填し、静置すればよい。更に、カラムに充填される活性炭の量は特に限定されず、例えば、使用するカラムの内容量の1/3から1/4量である。使用するカラムの材質は特に限定されるものではなく、例えばガラス製、プラスチック製等のカラムを用いることができ、その直径と高さも特に限定されるものではなく、例えば、直径が2〜15cm、高さが30〜100cmのカラムを用いることができる。
有機溶媒を用いた段階溶出は、溶出回数を重ねるごとに、直前の溶出時よりも有機溶媒の濃度が高い有機溶媒水溶液を用いることにより行われる。具体的には、まず、水を活性炭カラムに通液し、洗浄する。次に、有機溶媒水溶液を通液し、その後、直前の溶出時よりも有機溶媒の濃度が高い有機溶媒水溶液を通液する。この有機溶媒水溶液を活性炭カラムに通液する操作を、濃度の異なる有機溶媒水溶液で2回以上行うことを段階溶出といい、好ましい通液回数は、2回である。また、1回の溶出(通液操作)に用いられる有機溶媒水溶液の量は特に限定されないが、例えば、使用した活性炭体積の2〜6倍量である。更に、段階溶出の速度も特に限定されないが、例えば、溶出液の液面が2〜6cm/minで移動する速度である。
上記工程(A)で用いる有機溶媒の種類は特に限定されるものではないが、極性を有する有機溶媒であることが好ましく、炭素数1〜3のアルコールであることがより好ましく、特に好ましくはメタノールである。この有機溶媒の濃度としては5〜40質量%(以下、単に「%」という)が好ましく、10〜30%が特に好ましい。
具体的に、有機溶媒水溶液を用いた段階溶出は、有機溶媒の濃度が5〜25%の有機溶媒水溶液、10〜40%の有機溶媒水溶液の順で行うことが好ましく、有機溶媒の濃度が10〜20%の有機溶媒水溶液、15〜30%の有機溶媒水溶液の順で行うことがより好ましく、有機溶媒の濃度が15〜20%の有機溶媒水溶液、20〜30%の有機溶媒水溶液の順で行うことが特に好ましい。
上記各操作の間には、ろ過、遠心分離、減圧等による濃縮や希釈を行ってもよい。また、この工程(A)で最終的に溶出された画分については、そのままでもよいが、濃縮し、固形分を乾固させておくことが好ましい。
以上説明した工程(A)により、ガラクトオリゴ糖に含まれる3糖が特異的に溶出される。なお、ガラクトオリゴ糖中の3糖の割合は、後述する製造例に記載の方法で測定することができる。
本発明調製法の工程(B)は、工程(A)で最終的に溶出された画分に、有機溶媒を添加し、4’−GLを結晶化する工程である。
上記工程(B)で用いる有機溶媒の種類は特に限定されるものではないが、好ましくは水と混和可能な有機溶媒である。水と混和可能な有機溶媒としては、好ましくはメタノール、アセトンおよびエタノールから選ばれる1種以上であり、特に好ましくはメタノールである。この有機溶媒の添加量は特に限定されず、例えば、結晶化に用いる画分の水分量(体積)の10〜30倍量である。添加する有機溶媒の濃度は特に限定されないが、濃度が約100%のものを用いるのが好ましい。
4’−GLの結晶化は、工程(A)で最終的に溶出された画分に、有機溶媒を添加し、静置等することにより行う。なお、この結晶化の際には、静置前に超音波等で結晶を析出させやすくしてもよい。
以上説明した工程(B)においては、3糖以外の糖(単糖、2糖および4糖等)は結晶化せず、3糖のみが結晶化する。ガラクトオリゴ糖中の3糖には、4’−GLやGalβ1−4Galβ1−3Glc等の異性体が存在し、工程(B)では、3糖異性体の中でも4’−GLが結晶化する割合が高いため、3糖異性体中の4’−GLの割合(純度)を高めることができる。なお、3糖異性体中の4’−GLの割合は、後述する実施例に記載の方法で測定することができる。
この工程(B)の後には、結晶化した4’−GL高純度組成物を、結晶化で用いた有機溶媒で洗浄、乾燥等を行ってもよい。
上記本発明調製法により得られた組成物は、4’−GLを高純度、好ましくは、組成物中に含まれる3糖異性体中の4’−GLの含有量として、90%以上含む組成物であり、好ましくは94%以上、より好ましくは95%以上含むものである。本発明調製法により得られた4’−GL高純度組成物は、固形分が95%以上であり、結晶化工程では3糖異性体以外の糖(単糖、2糖および4糖等)は結晶化しない。したがって、当該組成物中の固形分は全てが3糖異性体であるため、組成物中の4’−GLの含有量は「組成物の固形分×3糖異性体中の4’−GLの割合」で求めることができる。また、当該組成物は、4’−GLを組成物中の含有量として、88%以上含むものであり、好ましくは90%以上、より好ましくは92%以上、さらに好ましくは95%以上含むものである。
斯くして得られる4’−GL高純度組成物は、例えば、各種分析用の標準品として用いることができる他、飲食品、医薬品等の原料とすることもできる。
以下、製造例、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
製 造 例 1
糖液の調製:
乳糖2kgを80℃の熱水2.7kgで溶解後、40℃まで冷却し、恒温槽でその温度を保った。これにスポロボロマイセス・シンギュラリス YIT10047(ISK−##2B6)(FERM P−18817)の菌体液(β−ガラクトシダーゼ活性:4000U/kg)157gとサッカロマイセス・セレビシエ(オリエンタル酵母(株)製:レギュラーイースト)63g(6.3×1011cfu)を添加し、撹拌しながら22時間、40℃に保って反応を行った。反応停止は85℃まで昇温後、その温度を10分間保って行った。反応終了後、反応液に対して遠心分離(12,000×g、30min)を行い、反応に用いた菌体を除去して糖液を得た。得られた糖液(製造品)について、以下の条件のサイズ排除HPLCにより分析し、面積百分率から糖鎖長別組成解析を行った。その結果を表1に示した。
<スポロボロマイセス・シンギュラリスの菌体液のβ−ガラクトシダーゼ活性測定法>
スポロボロマイセス・シンギュラリス YIT10047(ISK−##2B6)(FERM P−18817)の菌体液のβ−ガラクトシダーゼ活性(U)は、国際公開第2012/141244号公報に記載の測定方法と同様の方法で測定した。
<HPLC条件>
装置:島津prominence UFLC
カラム:SUGAR KS−802(8.0φ×300mm)(昭和電工(株)製)
カラム温度:80℃
注入量:10μL
移動相:精製水
分析時間:30min
流速:0.5mL/min
検出:示差屈折率
Figure 0006348974
*1:ヤクルト薬品工業(株)製のガラクトオリゴ糖。乳糖にスポロボロマイセス・シンギュラリスの菌体液とクリベロマイセス・ラクチス由来のβ−ガラクトシダーゼを作用させて製造。
以上の結果より、スポロボロマイセス・シンギュラリスと、糖資化性のサッカロマイセス・セレビシエを組み合わせた場合、スポロボロマイセス・シンギュラリスと、クリベロマイセス・ラクチス由来のβ−ガラクトシダーゼを作用させて得られた市販品のガラクトオリゴ糖よりも、3糖の含量が高くなることがわかった。
実 施 例 1
溶出条件の検討(1):
製造例1で調製した糖液を、エバポレーターを用いて濃縮し、Bxが72.3の濃縮糖液を得た。この濃縮糖液の1.3gを分取し、25mLとなるように水で希釈を行った。活性炭(和光純薬工業(株)製、クロマトグラフ用)25mLを常法に従って充填したオープンカラムクロマトグラフィー(カラムの直径:2cm、高さ:30cm)を準備し、希釈糖液を負荷した。この希釈糖液を負荷したカラムについて、以下の表2に記載の通り、精製水でカラムを洗浄した後、単回溶出または段階溶出で糖類の溶出を行った。なお、各溶出に用いた溶媒は100mLである。洗浄、溶出に要した時間は、各段階で10分程度である。また、洗浄、溶出は精製水、溶出液の液面が5cm/minで下がっていく速度で行った。
表2の単回溶出の溶出1回目で得られた溶出液と段階溶出1の溶出2回目で得られた溶出液を回収し、エバポレーターで減圧下濃縮を行った。得られた溶出液を適切な濃度に調整し、0.45μmのフィルターに通し、ろ液を製造例1と同じ条件のサイズ排除HPLCにより分析し、面積百分率から各溶出液の糖鎖長別組成解析を行った。前記糖鎖長別組成解析の結果から全糖中の3糖の割合を求めた。その結果を表2に示した。
Figure 0006348974
以上の結果から、段階溶出により、3糖が特異的に溶出されることがわかった。
実 施 例 2
溶出条件の検討(2):
実施例1の段階溶出1において、メタノール水溶液の濃度を以下の表3に記載の通りに変更する以外は同様にして糖類の溶出を行った。また、実施例1と同様にして全糖中の3糖の割合を求めた。その結果を表3にあわせて示した。
Figure 0006348974
以上の結果より、溶出1回目のメタノール水溶液のメタノール濃度が5〜25%であり、溶出2回目のメタノール水溶液のメタノール濃度が10〜40%である場合、溶出2回目の溶出液中の3糖の割合が80%以上であることがわかった。特に、溶出1回目のメタノール水溶液のメタノール濃度が10〜20%であり、溶出2回目のメタノール水溶液のメタノール濃度が15〜30%である場合、溶出2回目の溶出液中の3糖の割合が90%以上であることがわかった。さらに、溶出1回目のメタノール水溶液のメタノール濃度が15〜20%であり、溶出2回目のメタノール水溶液のメタノール濃度が20〜30%である場合、溶出2回目の溶出液中の3糖の割合が高く、95%以上であることがわかった。
実 施 例 3
結晶化条件の検討(1):
製造例1と同様にして調製した糖液を、エバポレーターで減圧下濃縮し、Bxが72.3の濃縮糖液を得た。この濃縮糖液22.1gを分取し、400mLとなるように精製水で希釈を行った。活性炭(和光純薬工業(株)製、クロマトグラフ用)400mLを常法に従って充填したオープンカラムクロマトグラフィー(カラムの直径:6cm、高さ:40cm)を準備し、希釈糖液を負荷した。この希釈糖液を負荷したカラムについて、精製水で洗浄した後、15%メタノール水溶液、20%メタノール水溶液の順で実施例1の段階溶出1と同様にして糖類の溶出を行った。なお、各溶出に用いた溶媒は1600mLである。更に、この溶出で得られた溶出液を、エバポレーターで減圧下濃縮した後、デシケーター内で減圧乾固させ、濃縮物2.3g(固形分2.3g)を得た。
上記濃縮物を、2.5mLの精製水に溶解した。この溶液にメタノール50mLを撹拌しながら、メタノールの終濃度が95.2%(v/v)になるまで少しずつ添加し、これに超音波をかけ、結晶の形成を促進した後、一晩室温で静置した。生成した結晶をフィルター付漏斗でろ過し、結晶をメタノールで洗浄した後、デシケーター内で乾燥させた。結晶化による3糖異性体中の4’−GL濃度の変化を確認するため、以下の方法で4’−GLを含む3糖の異性体を定量し、3糖異性体中の4’−GLの割合を求めた。また、4’−GL以外の3糖の異性体の割合も求めた。なお、結晶化前の濃縮物の3糖異性体中の4’−GLの割合および4’−GL以外の3糖の異性体の割合も同様の方法で求めた。その結果を表4に示した。
<4’−GLの定量法>
試料約5mgをねじ口試験管に取り、エバポレーターで減圧下濃縮し、濃縮後、デシケーター内で減圧乾固させた。乾固させた試料に対して約50当量の2−アミノピリジンを含む200μL酢酸溶液を添加し、90℃、1時間加熱反応させた。反応液に195mg/mL(酢酸)に調製したボラン−ジメチルアミン試薬を250μL添加し、80℃、50分間還元し、PA化誘導体を得た。PA化誘導体を50mLファルコンチューブに移し、精製水で約25mLに希釈した。この希釈液に1M水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pHを弱酸性〜中性に調整した。マイクロアシライザーS1(旭化成(株)製)を用いて透析処理した。条件は透析膜をAC−120−10((株)アストム製)、電極液を0.5%硝酸ナトリウム水溶液および終了設定を0Aとした。本処理液をエバポレーターで減圧下濃縮した後、デシケーターで減圧乾固した。サンプルを精製水に溶解し、0.45μmフィルターに通したろ液をHPLCで分析した。PA化試薬の残渣が観察されるため、分析開始から22分以降に検出されたピーク面積の百分率から、3糖異性体中の4’−GLの割合を求めた。また、4’−GL以外の3糖異性体の割合も求めた。4’−GLのピークは分析開始から26.8分後に出現し、Galβ1−4Galβ1−3Glcのピークは分析開始から41.2分後に出現した。
<HPLC条件>
装置:島津prominence UFLC
カラム:PEGASIL ODS SP300(4.6mmφ×250mm
)((株)センシュー科学製)
カラム温度:25℃
注入量:10μL
移動相:0.2M クエン酸ナトリウム緩衝液(pH5.7)
分析時間:70min
流速:0.5mL/min
検出:UV(310nm)
Figure 0006348974
以上の結果より、メタノールを用いた結晶化によって、3糖異性体中の4’−GLの純度を高めることができることがわかった。また、得られた結晶は95%以上が固形分であり、結晶化工程では3糖異性体以外の糖は結晶化しなかった。したがって、当該結晶中の固形分の全てが3糖異性体であるため、組成物中の4’−GLの割合は、(95%×95.8%=)91%以上となる。
実 施 例 4
結晶化条件の検討(2):
製造例1と同様にして調製した糖液を、エバポレーターで減圧下濃縮し、Bxが72.3の濃縮糖液を得た。この濃縮糖液120gを分取し、2000mLとなるように精製水で希釈を行った。活性炭(和光純薬工業(株)製、クロマトグラフ用)2000mLを常法に従って充填したオープンカラムクロマトグラフィー(カラムの直径:9cm、高さ:80cm)を準備し、希釈糖液を負荷した。この希釈糖液を負荷したカラムについて、精製水で洗浄し、15%メタノール水溶液、20%メタノール水溶液の順で実施例1の段階溶出1と同様にして糖類の溶出を行った。なお、各溶出に用いた溶媒は8000mLである。更に、この溶出で得られた溶出液を、エバポレーターで減圧下濃縮した後、デシケーター内で減圧乾固させ、濃縮物12.5g(固形分12.5g)を得た。
上記濃縮物を、12.5mLの精製水に溶解し、2.5mLずつに分けた。撹拌しながら、これに水と混和可能な溶媒である、アセトンまたはエタノールをそれぞれ50mL、終濃度が95.2%(v/v)になるまで少しずつ添加した。その後、これに超音波をかけ、結晶の形成を促進し、一晩室温で静置した。生成した結晶をフィルター付漏斗でろ過し、結晶を、それぞれ結晶化の際に使用した有機溶媒で洗浄した後、デシケーター内で乾燥させた。結晶化による3糖異性体中の4’−GL濃度の変化を確認するため、実施例3と同様にして4’−GLを含む3糖の異性体を定量し、3糖異性体中の4’−GLの割合を求めた。その結果を表5に示した。また、実施例3で示した、メタノールを用いて結晶化した際の3糖異性体中の4’−GLの割合も表5に再度示した。
Figure 0006348974
以上の結果より、アセトン、エタノールを用いると、メタノールと同様に結晶化によって3糖異性体中の4’−GLの純度が高くなることがわかった。しかし、結晶化後の3糖異性体中の4’−GLの割合は、メタノールを用いた場合が最も高かった。アセトン、エタノールを用いた場合も、得られた結晶は95%以上が固形分であり、結晶化工程では3糖異性体以外の糖は結晶化しなかった。したがって、当該結晶中の固形分の全てが3糖異性体であるため、組成物中の4’−GLの割合は、(95%×94.4%=)89.6%以上となる。
実 施 例 5
別菌株での検討
スポロボロマイセス・シンギュラリス YIT10047(ISK−##2B6)の菌体液に代えて、β−ガラクトシダーゼ活性が、製造例1で用いたスポロボロマイセス・シンギュラリス YIT10047の菌体液と同等となる量のスポロボロマイセス・シンギュラリスJCM5356の菌体液を用いた以外は、製造例1と同様に糖液を調製し、実施例1の段階溶出1と同様の条件で段階溶出し、実施例3と同様の条件で4’−GLを結晶化した。その結果、3糖中の4’−GLの割合が95%以上である結晶を得ることができた。また、得られた結晶は95%以上が固形分であり、結晶化工程では3糖異性体以外の糖は結晶化しなかった。したがって、当該結晶中の固形分の全てが3糖異性体であるため、組成物中の4’−GLの割合は、(95%×95%=)90.3%以上となる。
本発明の4’−GL高純度組成物の調製法を用いると、4’−GL高純度組成物を簡便な方法で得ることができる。そして、この調製法で得られる4’−GL高純度組成物は、各種分析用の標準品として用いることができる他、飲食品、医薬品等の原料とすることもできる。

以 上

Claims (3)

  1. 以下の工程(A)および(B)を含むことを特徴とする4'−ガラクトシルラクトース(4’−GL)の含有量が92%以上である、4’−GL高純度組成物の調製法。
    (A)4’−GLを含むガラクトオリゴ糖を活性炭カラムクロマトグラフィーに供し、メタノールの濃度が10〜20質量%のメタノール水溶液、メタノールの濃度が15〜30質量%のメタノール水溶液の順でメタノール水溶液を用いて段階溶出し、当該段階溶出において、溶出回数を重ねるごとに、直前の溶出時よりもメタノールの濃度が高いメタノール水溶液を用いる工程
    (B)工程(A)で最終的に溶出された画分にメタノール、アセトンおよびエタノールから選ばれる1種以上を添加し、4’−GLを結晶化する工程
  2. 組成物中の4’−GLの含有量が95%以上である、請求項1記載の4’−GL高純度組成物の調製法。
  3. 工程(A)で用いる4’−GLを含むガラクトオリゴ糖が、スポロボロマイセス・シンギュラリスおよびサッカロマイセス・セレビシエを用いて生成されたものである請求項1または2に記載の4’−GL高純度組成物の調製法。
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