JP6346471B2 - 車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法 - Google Patents

車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6346471B2
JP6346471B2 JP2014050990A JP2014050990A JP6346471B2 JP 6346471 B2 JP6346471 B2 JP 6346471B2 JP 2014050990 A JP2014050990 A JP 2014050990A JP 2014050990 A JP2014050990 A JP 2014050990A JP 6346471 B2 JP6346471 B2 JP 6346471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorber
bolt
vehicle body
cylindrical member
connecting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014050990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015174513A (ja
Inventor
靖 森田
靖 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2014050990A priority Critical patent/JP6346471B2/ja
Publication of JP2015174513A publication Critical patent/JP2015174513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6346471B2 publication Critical patent/JP6346471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ショックアブソーバを備えた車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法に関する。
自動車のサスペンションは、スプリングおよびショックアブソーバを介して車輪を車体に対し上下方向にストローク可能に支持するものである。このようなサスペンションは、車体に対して揺動可能に接続されたサスペンションリンク(サスペンションアームとも言う)によってハブベアリング取り付け用のハウジング等の位置決めを行っている。
また、ショックアブソーバは、その上端部が車体に取り付けられ、一方、下端部がサスペンションリンクに固定されている。そして、艤装作業においては、上端部が車体に取り付けられたショックアブソーバの下端部をサスペンションリンクに固定することで、ショックアブソーバとサスペンションリンクとが接続される。なお、ショックアブソーバがアームに取り付けられた構造については、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2010−90922号公報
上述の艤装作業において、ショックアブソーバの下端部をサスペンションリンクに固定する際に、ショックアブソーバは、当初荷重が印加されていないため、スプリングが開放された状態となっている。
一方、サスペンションリンクもサブフレームやハブベアリング取り付け用のハウジング等と連結しているため、動かし辛い状態となっている。また、ショックアブソーバをサスペンションリンクに取り付ける際には、ショックアブソーバの下端部をサスペンションリンクの開口部を介してサスペンションリンク内に挿入して取り付ける。この時、ショックアブソーバの下端部がサスペンションリンク内に収まってしまうため、ショックアブソーバの下端部のボルト孔が見えづらく、下端部のボルト孔とサスペンションリンクのボルト孔との位置が合いにくい。さらに、動かし辛い状態のサスペンションリンクに、ショックアブソーバの周囲に配置されたスプリングに荷重を印加させながらショックアブソーバの下端部を取り付けるため、結果的にサスペンション搭載の作業性が悪い。
本発明の目的は、艤装作業性を向上させることにある。
本発明の車体構造は、車体に連結される第1連結部と、車輪支持部に連結される第2連結部と、前記第1連結部と前記第2連結部との間に位置する第3連結部と、を備え、かつ相互に対向して配置された支持部が設けられたサスペンションアームと、前記車体に連結される上端部と、前記第3連結部に連結される下端部とを備えたショックアブソーバと、前記下端部が挿入される開口部を備えた前記第3連結部に設けられる補強部材と、を有し、前記補強部材は、底部と、前記底部から折り曲げられて一体に形成されかつ対向する壁部と、を備えるとともに、前記対向する前記壁部が、前記サスペンションアームの前記対向する前記支持部にそれぞれ接合されており、前記下端部に配置された筒状部材と前記補強部材の前記壁部接触しておりかつ前記筒状部材は、前記筒状部材のボルト孔と前記第3連結部のボルト孔とに挿入されたボルト部材により、前記対向する前記支持部のそれぞれの対向面に接触して固定されているものである。
本発明によれば、サスペンションアームに設けられた補強部材がショックアブソーバの下端部と接触して位置決めされるため、自動車の艤装作業性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態である車体構造のサスペンションユニットの構成を示す斜視図である。 図1に示すサスペンションユニットにおけるショックアブソーバの取り付け構造を示す概略図である。 図2に示すショックアブソーバの下端部の取り付け構造の詳細を示す部分拡大断面図である。 図1に示すサスペンションユニットにおけるショックアブソーバのサスペンションアームへの荷重の掛かり具合を示す模式図である。 図3に示すサスペンションアームの補強部材の構造の一例を示す斜視図である。 図3に示すサスペンションアームに設けられる補強部材の変形例の構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車体構造のサスペンションユニットの構成を示す斜視図である。図1に示すサスペンションユニット10の構成について説明すると、車体20(図2参照)側と車輪側とを連結するサスペンションリンク(サスペンションアーム)13と、このサスペンションリンク13と車体側において連結するサブフレーム15と、下端部がサスペンションリンク13に取り付けられるショックアブソーバ11とを備えている。つまり、サスペンションリンク13は、一端が車輪側のハブベアリング取り付け用のハウジング(車輪支持部)18と連結し、一端と反対側の他端が車体側のサブフレーム15と連結している。また、ハウジング18は、ロアアーム30を介してサブフレーム15と連結している。なお、サスペンションリンク13は、サブフレーム15を介して車体20に連結される第1連結部13eと、ハウジング18に連結される第2連結部13fと、第1連結部13eと第2連結部13fとの間に位置する第3連結部13gとを備えている。第1連結部13eは、ボルト28によってサブフレーム15と連結しており、第2連結部13fは、ボルト29によってハウジング18と連結している。そして、第3連結部13gは、ボルト21によってショックアブソーバ11と連結している。ここで、図1に示すサスペンションユニット10は、自動車のリヤのサスペンションの構造を示している。
また、サブフレーム15は、車体20に取り付けられたボルト19aが挿通したブッシュ19に固定されており、車幅方向の左右に配置されたブッシュ19に固定されている。そして、サブフレーム15には、車体20の横揺れを減少させるスタビライザ17が固定されており、このスタビライザ17の端部は、スタビライザリンク17aを介してサスペンションリンク13に繋がっている。
なお、ボルト19aの車体取り付け側と反対側の端部には、補強フレーム14が取り付けられており、補強フレーム14が、車幅方向の左右に配置されたブッシュ19間を橋渡しして補強している。すなわち、補強フレーム14は、左右の2つのボルト19aを介して車体20に取り付けられているため、非常に剛性が高く、サブフレーム15の取り付け部の剛性を高めている。
次に、図2は図1に示すサスペンションユニットにおけるショックアブソーバの取り付け構造を示す概略図、図3は図2に示すショックアブソーバの下端部の取り付け構造の詳細を示す部分拡大断面図である。
衝撃吸収装置であるショックアブソーバ11は、図2に示すように、その周囲にコイル状のスプリング12が配設されて成るものであり、スプリング12の下端側をロアスプリングシート23で支持し、スプリング12の上端側をアッパースプリングシート24で支持している。すなわち、スプリング12は、ロアスプリングシート23とアッパースプリングシート24とによって挟まれた状態で保持されている。そして、ショックアブソーバ11の上端部11dは、車体20に上側ブラケット25および下側ブラケット26を介して連結されている。一方、ショックアブソーバ11の下端部11eは、サスペンションリンク13の第3連結部13gに連結されている。
ここで、サスペンションリンク13は、サスペンション用のアームでもあり、第1連結部13eでは、車体20に、サブフレーム15、ブッシュ19を介して連結し、さらに第3連結部13gでは、ショックアブソーバ11を介して車体20に連結されている。なお、第1連結部13e、第2連結部13fおよび第3連結部13gでは、それぞれ相互に対向して配置され、かつ車幅方向に延在する板状の支持部13a,13bを有している。そして、第3連結部13gでは、対向して配置された支持部13aと、支持部13bとの間に、ショックアブソーバ11の下端部11eが取り付けられている。
ショックアブソーバ11の下端部11eは、アブソーバ本体11gに溶接等で固定される金属製筒部材(大径筒部材)11fと、これに挿入される筒状部材(小径筒部材、カラーともいう)11bとを備えているが、筒状部材11bは、ラバーブッシュ11aを介して金属製筒部材11fに挿入されている。つまり、図3に示すように、サスペンションリンク13の第3連結部13gの対向する支持部13a,13bの間にショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bが配置され、支持部13aと支持部13bとで筒状部材11bを挟持している。したがって、サスペンションリンク13の第3連結部13gの対向して配置された支持部13a,13bそれぞれの対向面13cの間隔は、筒状部材11bの延在方向の長さより僅かに大きくなっている。詳細には、筒状部材11bの両端が支持部13aと支持部13bとによって挟まれるように筒状部材11bが配置され、筒状部材11bは、支持部13aおよび支持部13bのそれぞれの対向面13cによって締め付けられて固定されている。この時、支持部13a,13bのそれぞれの対向面13cには、それぞれ孔部(ボルト孔)13dが形成されている。そして、ショックアブソーバ11の下端部11eをサスペンションリンク13に取り付ける際には、支持部13a,13bのそれぞれの孔部13dと、筒状部材11bの貫通孔(ボルト孔)11cとを対向させ(孔部13dと貫通孔11cとの位置を合わせ)、さらに、筒状部材11bの貫通孔11cにボルト(ボルト部材)21を挿入して、ナット22によって締め付けて固定する。
すなわち、ボルト21とナット22とによって、サスペンションリンク13の第3連結部13gの対向する支持部13a,13bと、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bとが締め付けられて固定されている。なお、筒状部材11bは、例えば金属製である。
ここで、本実施の形態のサスペンションリンク13には、その剛性を高めるための補剛部材(補強部材)16が設けられている。補剛部材16は、例えば金属製であるが、金属以外の材料からなるものであってもよい。
図4は図1に示すサスペンションユニットにおけるショックアブソーバのサスペンションアームへの荷重の掛かり具合を示す模式図、図5は図3に示すサスペンションアームの補強部材の構造の一例を示す斜視図である。図4に示すように、サスペンションリンク13は、その一端のA点でサブフレーム15に連結し、一方、他端のB点で図1に示すハウジング18に連結しており、ショックアブソーバ11との連結部(図1の第3連結部13g)であるC点に対して最も大きな荷重Fcが印加される。A点およびB点においては、それぞれ反力となる荷重Fa,Fbが印加される。この荷重Fcは、ショックアブソーバ11のスプリング12の収縮状態での取り付けによる反力であるため、ショックアブソーバ11の取り付け後は、サスペンションリンク13に常時印加される。したがって、サスペンションリンク13では、ショックアブソーバ11の支持部13a,13bの剛性(強度)を高くする必要がある。しかしながら、サスペンションリンク13の第3連結部13gの上部は、ショックアブソーバ11を取り付ける際に、ショックアブソーバ11を上方から挿入可能なように図3に示す開口部13hを備えているため、第3連結部13gでの剛性は低い。したがって、第3連結部13gにおける支持部13a,13bの剛性を高めることが重要である。
そこで、サスペンションリンク13の第3連結部13gの支持部13a,13bには、図3に示すように、その補強用として、図5に示すような形状の補剛部材(補強部材)16が設けられている。補剛部材16は、底部16dから折り曲げられて形成された対向する壁部16aを備えており、対向する壁部16aのそれぞれの外側の面は、サスペンションリンク13の第3連結部13gの支持部13a,13bのそれぞれの対向面13cと接合可能な端面(接合面)16bとなっている。
さらに、対向する壁部16aのそれぞれには、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bの外周部の円と略沿った形状の凹部16cが形成されている。すなわち、図5に示すように、補剛部材16の対向する壁部16aの凹部16cに筒状部材11bが搭載され、かつサスペンションリンク13の延在方向(D方向)に対しても筒状部材11bが位置決めされるような凹部形状となっている。
このような補剛部材16が、図3に示すように、サスペンションリンク13の第3連結部13gの対向して配置された支持部13a,13bの間に配置され、図5に示す補剛部材16の両側の端面16bと、サスペンションリンク13の第3連結部13gの支持部13a,13bそれぞれの対向面13cとが、例えば、溶接等によって接合されている。そして、ショックアブソーバ11の取り付け部である筒状部材11bは、ショックアブソーバ11の上下方向(図5のZ方向)においても、筒状部材11bの中心(円筒形の円の中心)より下部側の一部(例えば、筒状部材11bの外周の円筒面の端部)が、補剛部材16に接触している(当たっている)。つまり、ショックアブソーバ11の筒状部材11bは、図5に示すD方向およびZ方向において、補剛部材16の壁部16aの凹部16cに接触することで、位置決めされる。すなわち、ショックアブソーバ11の筒状部材11bと、補剛部材16の壁部16aの凹部16cとにおいて、筒状部材11bが、図5に示すD方向およびZ方向(下部方向)に対して、位置決めされる関係となっている。言い換えると、ショックアブソーバ11は、補剛部材16によって支持されている。なお、図3に示すように、ショックアブソーバ11の下端部11eにおける金属製筒部材11fの先端(最下端)と、補剛部材16の底部16dとの間には隙間が形成されており、ショックアブソーバ11の下端部11eの金属製筒部材11fの先端は補剛部材16に接触しない位置関係となっている。
また、筒状部材11bは、補剛部材16の壁部16aの凹部16cに接触させる(当てる)ことで位置決めされる。そして、ショックアブソーバ11をサスペンションリンク13に取り付ける際には、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bと補剛部材16の凹部16cとを接触させて、下端部11eの筒状部材11bの貫通孔11cと、サスペンションリンク13の第3連結部13gの孔部13dとを対向させる。すなわち、ショックアブソーバ11の下端部11eと補剛部材16とを接触させることで、サスペンションリンク13の第3連結部13gの支持部13a,13bのそれぞれの孔部13dと、筒状部材11bの貫通孔11cとが、位置決めされて対向するようになっている。これにより、ボルト21を、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bの貫通孔11cと、サスペンションリンク13の第3連結部13gの孔部13dとに容易に挿入することができる。つまり、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bの貫通孔11cと、サスペンションリンク13の第3連結部13gの孔部13dとが対向した状態であるため、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bの貫通孔11cと、サスペンションリンク13の第3連結部13gの孔部13dとにボルト21を容易に挿入することができる。その結果、ショックアブソーバ11とサスペンションリンク13とを容易に連結することができる。
以上のように、本実施の形態のサスペンションリンク13に設けられた補剛部材16は、ショックアブソーバ11とサスペンションリンク13との位置決めの機能を有し、かつサスペンションリンク13の剛性・強度を高める機能も有している。なお、筒状部材11bの位置決めについては、サスペンションリンク13の第3連結部13gの支持部13a,13bの孔部13dと、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bの貫通孔11cとにおけるそれぞれの孔の中心が、多少ずれていてもよい。すなわち、ボルト21を筒状部材11bの貫通孔11cに容易に通すことができる程度の位置決めが、筒状部材11bと補剛部材16との間で行われていればよい。また、補剛部材16の壁部16aに形成された凹部16cの形状は、筒状部材11bの外周方向の形状に対応させて半円形状であることが好ましいが、半円形状に限定されるものではない。
本実施の形態のサスペンションユニット10を有する車体構造によれば、サスペンションリンク13に設けられた補剛部材16がショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bと接触することで、ショックアブソーバ11の下端部11eが位置決めされるため、自動車の艤装作業性を向上させることができる。すなわち、サスペンションリンク13の第3連結部13gの支持部13a,13b間に補剛部材16が設けられたことにより、ショックアブソーバ11をサスペンションリンク13に取り付ける際に、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bを補剛部材16に接触させる(突き当てる)ことで、両者の取り付け孔(ボルト孔)の位置を合わせることができる。これにより、ショックアブソーバ11の取り付け作業が容易になり、サスペンションユニット10の搭載作業性を向上させることができる。その結果、自動車の艤装作業性を向上させることができる。さらに、艤装作業性を向上できるため、作業コストの低減化も図ることができる。
また、サスペンションリンク13における第3連結部13gのショックアブソーバ11が取り付けられる支持部13a,13bに補剛部材16が設けられたことにより、支持部13a,13bの上部に開口部13hを備えていてもサスペンションリンク13の支持部13a,13bの剛性を高めることができる。
これは、サスペンションリンク13において、ショックアブソーバ11が取り付けられる部分(第3連結部13g)は、最もスプリング12による荷重が大きく付与される部分であるため、剛性や強度が必要とされる。しかし、サスペンションリンク13は、第3連結部13gの上部に、艤装作業でショックアブソーバ11の下端部11eを挿入させるための開口部13hが形成されており、したがって、ショックアブソーバ11を固定する箇所の断面係数が小さく、剛性・強度が低い。
そこで、本実施の形態の車体構造では、サスペンションリンク13の第3連結部13gに補剛部材16が設けられたことで、サスペンションリンク13の断面の変形を抑えることができ、サスペンションリンク13の剛性・強度を高めることができる。これにより、サスペンションリンク13によってショックアブソーバ11が強固に支えられるため、自動車における操縦の安定性を向上させることができる。また、補剛部材16は、サスペンションリンク13において荷重が最も大きく印加される箇所(第3連結部13gの支持部13a,13b)に設けられるため、サスペンションリンク13の強度・剛性・質量のバランスを向上させることができる。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。図6は、図3に示すサスペンションアームに設けられる補強部材の変形例の構造を示す斜視図である。図6に示す補剛部材(補強部材)27は、円筒形の部材をその延在方向に沿って割った形状のものであり、補剛部材16と同様に、例えば金属製の部材である。したがって、補剛部材27は、曲率を成す壁部27aを有しており、その延在方向の端面27bがサスペンションリンク13の支持部13a,13bそれぞれの対向面13cと接合する接合面となっている。
そして、図3に示すショックアブソーバ11の下端部11eの金属製筒部材11fの両側に補剛部材27が配置されるように補剛部材27が設けられている。したがって、ショックアブソーバ11をサスペンションリンク13に取り付ける際には、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bの両端部が、支持部13a側と支持部13b側とに分かれて設けられた補剛部材27のそれぞれに接触し、ショックアブソーバ11の下端部11eとサスペンションリンク13との位置決めが行われる。
なお、補剛部材27は、その延在方向において、曲率を成す壁部27aによって凹部27cが形成された形状となっている。すなわち、補剛部材27の凹部27cの形状は、補剛部材16の凹部16cと同様に、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bの外周部の円と略沿った形状となっている。これにより、図6に示すように、2つの補剛部材27のそれぞれの壁部27aによる凹部27cに筒状部材11bが搭載される。そして、補剛部材16の場合と同様に、サスペンションリンク13の延在方向(D方向)およびショックアブソーバ11の高さ方向(Z方向)の下方側に対して筒状部材11bが位置決めされるようになっている。つまり、2つの補剛部材27によってショックアブソーバ11の筒状部材11bが支持される。
なお、補剛部材27を両側に分けて配置したことにより、ショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bから下方に突出した金属製筒部材11fと補剛部材27それぞれとの接触を回避することができる。
サスペンションリンク13に図6に示す2つの補剛部材27を設けることにより、補剛部材16と同様に、ショックアブソーバ11をサスペンションリンク13に取り付ける際に、補剛部材27のそれぞれがショックアブソーバ11の下端部11eの筒状部材11bと接触することで、ショックアブソーバ11が位置決めされ、その結果、自動車の艤装作業性を向上させることができる。さらに、艤装作業性を向上できるため、作業コストの低減化も図ることができる。
また、サスペンションリンク13のショックアブソーバ11が取り付けられる第3連結部13gの支持部13a,13bに補剛部材27が設けられたことにより、第3連結部13gの支持部13a,13bの剛性を高めることができる。すなわち、2つの補剛部材27が設けられたことで、サスペンションリンク13の断面の変形を抑えることができ、サスペンションリンク13の剛性・強度を高めることができる。これにより、サスペンションリンク13によってショックアブソーバ11が強固に支えられるため、自動車における操縦の安定性を向上させることができる。なお、2つの補剛部材27は、両者を繋いだ形状とする方が好ましく、これにより、サスペンションリンク13の剛性・強度をさらに高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の実施の形態では、図3に示すショックアブソーバ11の取り付け構造が、図1に示すリヤのサスペンションに取り付けられている場合を説明したが、上述のショックアブソーバ11の取り付け構造は、フロントのサスペンションに適用してもよい。
10 サスペンションユニット
11 ショックアブソーバ
11a ラバーブッシュ
11b 筒状部材(小径筒部材)
11c 貫通孔(ボルト孔)
11d 上端部
11e 下端部
11f 金属製筒部材(大径筒部材)
11g アブソーバ本体
12 スプリング
13 サスペンションリンク(サスペンションアーム)
13a,13b 支持部
13c 対向面
13d 孔部(ボルト孔)
13e 第1連結部
13f 第2連結部
13g 第3連結部
13h 開口部
14 補強フレーム
15 サブフレーム
16 補剛部材(補強部材)
16a 壁部
16b 端面
16c 凹部
16d 底部
17 スタビライザ
17a スタビライザリンク
18 ハウジング(車輪支持部)
19 ブッシュ
19a ボルト
20 車体
21 ボルト(ボルト部材)
22 ナット
23 ロアスプリングシート
24 アッパースプリングシート
25 上側ブラケット
26 下側ブラケット
27 補剛部材(補強部材)
27a 壁部
27b 端面
27c 凹部
28 ボルト
29 ボルト
30 ロアアーム

Claims (7)

  1. 車体に連結される第1連結部と、車輪支持部に連結される第2連結部と、前記第1連結部と前記第2連結部との間に位置する第3連結部と、を備え、かつ相互に対向して配置された支持部が設けられたサスペンションアームと、
    前記車体に連結される上端部と、前記第3連結部に連結される下端部と、を備えたショックアブソーバと、
    前記下端部が挿入される開口部を備えた前記第3連結部に設けられる補強部材と、
    を有し、
    前記補強部材は、底部と、前記底部から折り曲げられて一体に形成されかつ対向する壁部と、を備えるとともに、前記対向する前記壁部が、前記サスペンションアームの前記対向する前記支持部にそれぞれ接合されており、
    記下端部に配置された筒状部材と前記補強部材の前記壁部接触しており、かつ前記筒状部材は、前記筒状部材のボルト孔と前記第3連結部のボルト孔とに挿入されたボルト部材により、前記対向する前記支持部のそれぞれの対向面に接触して固定されている、車体構造。
  2. 請求項1記載の車体構造において、
    前記下端部は、アブソーバ本体に固定される大径筒部材と、これに挿入される小径筒部材と、を備え、
    前記下端部と前記第3連結部とにボルト部材を挿入して連結する際に、前記小径筒部材と前記補強部材とを接触させ、前記小径筒部材のボルト孔と前記第3連結部のボルト孔とを対向させる、車体構造。
  3. 請求項1または2記載の車体構造において、
    前記ショックアブソーバは、前記補強部材によって支持されている、車体構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体構造において、
    前記補強部材の端面と、前記サスペンションアームの前記第3連結部とが接合されている、車体構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車体構造において、
    前記ショックアブソーバの前記下端部は、前記サスペンションアームの前記第3連結部の相互に対向して配置された支持部によって締め付けられて固定されている、車体構造。
  6. 車体に連結される上端部と、その反対側の下端部と、を備えたショックアブソーバの取り付け方法であって、
    (a)車体に連結される第1連結部と、車輪支持部に連結される第2連結部と、前記第1連結部と前記第2連結部との間に位置する第3連結部と、を備え、かつ相互に対向して配置された支持部が設けられたサスペンションアームの前記第3連結部の開口部に、前記ショックアブソーバの前記下端部に配置された筒状部材を挿入し、前記筒状部材のボルト孔と前記第3連結部のボルト孔とを対向させる工程、
    (b)前記筒状部材の前記ボルト孔と前記第3連結部の前記ボルト孔とを対向させた状態で、両方の前記ボルト孔にボルト部材を挿入し、前記ボルト部材により、前記ショックアブソーバの前記下端部と前記サスペンションアームの前記第3連結部とを連結する工程、
    を有し、
    前記(a)工程において、
    底部と、前記底部から折り曲げられて一体に形成されかつ対向する壁部とを備えた補強部材の前記対向する前記壁部が、前記サスペンションアームの前記対向する前記支持部にそれぞれ接合された状態で前記筒状部材のボルト孔と前記第3連結部のボルト孔とを対向させ
    前記(b)工程において、
    前記筒状部材と前記補強部材の前記壁部とを接触させた状態で、前記ボルト部材により、前記対向する前記支持部のそれぞれの対向面に前記筒状部材を接触させて前記筒状部材と前記第3連結部とを固定する、ショックアブソーバの取り付け方法。
  7. 請求項6記載のショックアブソーバの取り付け方法において、
    前記ショックアブソーバの前記下端部は、アブソーバ本体に固定される大径筒部材と、これに挿入される小径筒部材と、を備え、
    前記下端部と前記第3連結部とにボルト部材を挿入して連結する際に、前記小径筒部材と前記補強部材とを接触させ、前記小径筒部材のボルト孔と前記第3連結部のボルト孔とを対向させる、ショックアブソーバの取り付け方法。
JP2014050990A 2014-03-14 2014-03-14 車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法 Active JP6346471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014050990A JP6346471B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014050990A JP6346471B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015174513A JP2015174513A (ja) 2015-10-05
JP6346471B2 true JP6346471B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=54254087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014050990A Active JP6346471B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6346471B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS549779Y2 (ja) * 1975-10-13 1979-05-09
JPS60106810U (ja) * 1983-12-27 1985-07-20 トヨタ自動車株式会社 シヨツクアブソ−バの接続構造
JPH082228A (ja) * 1994-06-22 1996-01-09 Nissan Motor Co Ltd ショックアブソーバ連結用の車輪側ブラケット
JP4100237B2 (ja) * 2003-04-22 2008-06-11 トヨタ自動車株式会社 サスペンション装置
WO2005002890A1 (ja) * 2003-07-03 2005-01-13 Aisin Keikinzoku Co., Ltd. サスペンションアーム
JP4259308B2 (ja) * 2003-12-17 2009-04-30 トヨタ自動車株式会社 位置決め構造
JP4797844B2 (ja) * 2006-07-11 2011-10-19 トヨタ自動車株式会社 車体後部構造
JP5061080B2 (ja) * 2008-10-03 2012-10-31 本田技研工業株式会社 防振ブッシュ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015174513A (ja) 2015-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5240820B2 (ja) 小型フレーム車両のトレーリングアームマウンティング装置
US8167325B2 (en) Control arm of multilink suspension system for vehicle
CN101610922B (zh) 悬挂装置
CN102785544B (zh) 悬架构造、悬架连杆形成方法
US10239558B2 (en) Vehicle lower section structure
JP3809583B2 (ja) ステアリングギヤフレームを利用した前輪懸架装置
JP5946996B2 (ja) サスペンションフレーム構造
CN111433055B (zh) 悬架装置
CN110475681B (zh) 汽车后悬架构造
JP5057434B2 (ja) サスペンション装置
JP6681000B2 (ja) サスペンションクロスメンバ構造
JP6346471B2 (ja) 車体構造およびショックアブソーバの取り付け方法
JP4743004B2 (ja) サスペンション構造
JP5800236B2 (ja) ショックアブソーバの組付治具
JP6680184B2 (ja) 車両用部材取付構造
KR101361246B1 (ko) 자동차의 커플드 토션 빔 액슬
JP5452683B1 (ja) スタビライザブラケット
JP2015189311A (ja) 車体構造
JP2008149789A (ja) 連結手段
JP2004330928A (ja) トーションビーム式サスペンション構造
KR100986076B1 (ko) 커플드 토션 빔 액슬용 보강유닛
JP2007030637A (ja) サスペンションアーム取付け構造
JP6672576B2 (ja) 車両用ショックアブソーバの取付け構造
JP2014201191A (ja) サスペンションアーム取付構造
JP2010047041A (ja) サスペンション用ブッシュ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180501

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6346471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250