JP6345375B1 - チャック - Google Patents

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Abstract

ジョー2は、セレーション22aを有するマスタージョー20と、Tナット30に締結されてセレーション53aを有するトップジョー50とを有している。支持溝23は、鍵部30bと嵌合する第1鍵溝部24を有し、トップジョー50は、鍵部30bの突端部分と嵌合する第2鍵溝部54を有している。第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の各々と鍵部30bとの間に隙間が存在している。第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方に対して、鍵部30bが傾くか捩られる。

Description

本発明は、旋盤等での機械加工時に工作物(ワーク)を支持するチャックに関し、その中でも特に、芯出し後にトップジョーを着脱しても芯出し精度が高精度に維持できる技術に関する。
旋盤等でワークを回転させながら切削等の機械加工を行う際には、ワークを、高精度に芯出しした状態(ワークの中心が加工の回転軸に一致した状態)で強固に支持する必要がある。そのようなワークを支持する装置として、一般に、チャックが用いられている。
ワークを支持するために、チャックの正面には、径方向にスライドする複数のジョーが放射状に配置されている。ジョーは、チャックの本体に設けられて径方向にスライドするマスタージョーと、マスタージョーにボルト等で着脱可能に取り付けられてワークを支持するトップジョーと、で構成されている。
マスタージョーとトップジョーとが互いに密接し合う各々の当接面には、セレーション(断面が鋸歯状の連続した凹凸)が、周方向に延びるように形成されている。そして、これらセレーションが互いに噛み合って密接することにより、トップジョーがマスタージョーに取り付けられた時、トップジョーは、マスタージョーに対して径方向に高精度に位置決めされた状態で、強固に固定されるようになっている。
ところが、トップジョーは、芯出し後に着脱される場合がある。いったんトップジョーをマスタージョーから取り外すと、僅かではあるが、マスタージョーに対してトップジョーが、セレーションに沿って周方向に位置ずれしてしまうという問題があった。このような芯ズレ(ワークの中心が加工の回転軸に一致しない状態)が発生すると、再度、面倒で高度な技量を要する芯出し作業が必要になる。
このような問題解決を目的とした先行技術の一つに、特許文献1がある。
特許文献1では、ボルトとボルト穴との公差に起因して発生する周方向の位置ずれを防止するため、セレーションが形成されたマスタージョーの当接面に、周方向とは異なる方向に延びて突出するレールを設けると共に、セレーションが形成されたトップジョーの当接面に、そのレールが嵌合するレール溝を設けている。
そうすることで、マスタージョーにトップジョーを取り付けた時、セレーションと、レール及びレール溝との両者による噛み合わせにより、マスタージョーに対して、トップジョーを周方向にも位置決めして固定できるようにしている。
特開2014−155992号公報
特許文献1の方法によれば、芯出し後にトップジョーを着脱しても芯出し精度を高精度に維持できるようになる。しかし、マスタージョーに対してトップジョーが周方向に位置ずれする要因は、ボルトとボルト穴との公差だけではないため、改善の余地がある。
この点、図1を用いて説明すると、トップジョー100は、マスタージョー101に、Tナット102を介して取り付けられる。Tナット102は、略T状の断面形状を有する角柱状の部材からなり、幅の広い基部と幅の狭い脚部とを有している。マスタージョー101の当接面101aには、断面形状が略逆T状のキー溝103が長手方向に延びるように形成されている。すなわち、キー溝103は、幅の広い幅広部と幅の狭い幅狭部とを有している。このキー溝103に、Tナット102が、脚部の突端部分を、当接面101aから突出させた状態で挿入されている。
そして、トップジョー100の当接面100aには、断面矩形の嵌合溝104が長手方向に延びるように形成されており、この嵌合溝104に、脚部の突端部分が、嵌め入れられる。そうして、Tナット102の脚部が、幅狭部及び嵌合溝の両方に嵌合することで、トップジョー100は、マスタージョー101に対して回転不能に位置決めされる。
脚部と幅狭部との間には、マスタージョー101にTナット102を挿入するために、そして、脚部と嵌合溝との間には、脚部にトップジョー100を嵌め込むために、これらの間には必ず隙間sが存在する。
従って、これら双方の隙間sによっても、トップジョー100は、マスタージョー101に対して周方向に位置ずれする。例えば、図1に白抜き矢印で示すように、最大では、両方の隙間sの総和した分の隙間S(位置ずれ)が発生するため、各々の隙間sの大きさは僅かであっても無視できない。
更に、特許文献1の方法の場合、セレーションと異なる方向にレールやレール溝を形成するので、僅かな角度のズレも問題になる。そのため、極めて高い精度でレールやレール溝を設ける必要があり、構造が複雑化するうえ、工数が増加する欠点がある。
そこで本発明の目的は、簡素な構造で、芯出し後にトップジョーを着脱しても芯出し精度が高精度に維持できるチャックを提供することにある。
本発明は、ワークの中心が回転軸と一致するように、径方向にスライドして前記ワークを支持する複数のジョーをチャック本体の正面に有するチャックに関する。
前記ジョーは、前記チャック本体に組み付けられて、セレーションが周方向に延びるように形成された被当接面を、前記チャック本体の正面側に有するマスタージョーと、径方向に延びるように前記被当接面に形成された支持溝に、回転軸方向への抜け出しが不能な状態で挿入される連結部材と、前記連結部材に回転軸方向から締結されることによって前記被当接面に密着するセレーションが形成された当接面を有し、前記マスタージョーに着脱可能に取り付けられてワークを支持するトップジョーと、を有している。
前記連結部材は、前記支持溝に沿って延びる抜止部と、前記抜止部よりも狭い幅で当該抜止部に従って延びる鍵部と、を有し、前記支持溝は、前記鍵部の突端部分を前記被当接面から突出させた状態で、当該鍵部と嵌合する第1鍵溝部と、前記抜止部を収容する抜止規制部と、を有している。前記トップジョーは、前記当接面に形成されて前記鍵部の突端部分と嵌合する第2鍵溝部を有している。
そして、前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の各々と前記鍵部との間には、隙間が存在し、前記当接面と前記被当接面とが密着することにより、前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の双方に対して、前記鍵部が傾くか捩られるように構成されている。
すなわち、このチャックの基本的な構造については従来品と同様である。具体的には、回転軸方向への抜け出しが不能な状態で、マスタージョーの被当接面に形成されている支持溝に挿入される連結部材に、回転軸方向から締結することにより、トップジョーはマスタージョーに固定される。チャック本体に組み付けられているマスタージョーの被当接面にはセレーションが周方向に延びるように形成されており、トップジョーの当面にもセレーションが形成されている。
従って、当接面と被当接面とが密着すれば、トップジョーは、セレーションによって径方向に正確に位置決めした状態で固定できる。
そして、このチャックの場合、従来品と異なり、ジョーを構成しているマスタージョー、連結部材、及びトップジョーの構造に改良が施されている。具体的には、当接面と被当接面とが密着することにより、第1鍵溝部及び第2鍵溝部の双方に対して、鍵部が、傾くか捩られる、換言すれば、第1鍵溝部及び第2鍵溝部の各々から鍵部を逆向きに回すように作用する、ように構成されている。
鍵部が、第1鍵溝部及び第2鍵溝部の双方に対して傾けば、第1鍵溝部及び第2鍵溝部の各々と鍵部との間に存在する隙間が小さくなる。従って、トップジョーがマスタージョーに対して周方向に位置ずれを生じるスペースが小さくなるので、芯出し後にトップジョーを着脱しても、芯出し精度を高精度に維持できるようになる。ジョーの一部を改良するだけでよいため、複雑で高コストな改良は不要であり、従来品をベースに簡素な構造の改良で実現できる。
前記チャックはまた、前記当接面と前記被当接面とが密着することにより、前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の双方に対して、前記鍵部が傾くか捩られて接触するように構成さている、としてもよい。
前記チャックはまた、前記トップジョーが、前記連結部材よりも変形し易い軟質材からなる場合には、前記当接面と前記被当接面とが密着することにより、前記第2鍵溝部に前記鍵部が捩られて食い込むように構成されている、としてもよい。
前記チャックはまた、前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の少なくともいずれか1つが、前記セレーションに対して傾いた方向に延びている、としてもよい。
前記チャックはまた、前記鍵部は、前記第1鍵溝部に嵌合する第1鍵部と、前記第2鍵溝部に嵌合する第2鍵部と、を有し、前記第1鍵部と前記第2鍵部とが互いに傾いた方向に延びている、としてもよい。
前記チャックはまた、前記鍵部は、前記第1鍵溝部に嵌合する第1鍵部と、前記第2鍵溝部に嵌合する第2鍵部と、を有し、前記第1鍵部は、その長手方向における両側部において、長手方向の異なる位置から逆向きに張り出した一対の第1張出部を有し、前記第2鍵部は、その長手方向における両側部において、長手方向の異なる位置から逆向きに張り出した一対の第2張出部を有し、前記第1張出部の一方を含む前記第1鍵部の幅は、前記第1鍵溝部よりも小さく、かつ、前記第1張出部の双方を含む前記第1鍵部の最大幅は、前記第1鍵溝部よりも大きく形成され、前記第2張出部の一方を含む前記第2鍵部の幅は、前記第2鍵溝部よりも小さく、かつ、前記第2張出部の双方を含む前記第2鍵部の最大幅は、前記第2鍵溝部よりも大きく形成されている、としてもよい。
前記チャックはまた、一対の前記第2張出部は、前記第2鍵部の長手方向の両端部における対角部位の一方から側方に張り出している、としてもよい。
前記チャックはまた、一対の前記第1張出部が、前記第2張出部の各々と逆向きに、前記第1鍵部の長手方向の端部から張り出している、としてもよい。
前記チャックはまた、一方の前記第1張出部は、その長手方向の端部から側方に張り出し、他方の前記第1張出部は、その長手方向の中間部から側方に張り出し、かつ、一方の前記第2張出部は、その長手方向の端部から側方に張り出し、他方の前記第2張出部は、その長手方向の中間部から側方に張り出している、としてもよい。
本発明のチャックによれば、簡素な構造でありながら、芯出し後にトップジョーを着脱しても、芯出し精度を高精度に維持できるようになる。
マスタージョーに対してトップジョーが周方向に位置ずれする要因を説明する図である。 実施形態のチャックを示す概略図である。 図2における矢印Xから見たチャックの要部を示す概略図である。 トップジョーの背面側を示す概略斜視図である。 チャックの位置決め機構を説明する図である。 改良Tナットを示す概略斜視図である。 位置決め機構の別形態を説明する図である。 第2改良Tナットを示す概略斜視図である。 図8における矢印Y−Y線での概略断面図である。 図8における矢印Z−Z線での概略断面図である。 改良Tナットの応用例(第2改良Tナット)を説明する図である。 第2改良Tナットの変形例を示す概略図である。 第2改良Tナットの変形例を示す概略図である。 第2改良Tナットの変形例を示す概略図である。 第2改良Tナットの変形例を示す概略図である。 第2改良Tナットの変形例を示す概略図である。 第2改良Tナットの変形例を示す概略図である。 第2改良Tナットの変形例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
<チャックの基本的構成>
図2に、本発明を適用したチャック1を例示する。図2に示すように、チャック1は、厚みの大きな円盤状の外観を有するチャック本体1aを備えている。チャック本体1aは、その正面が回転軸Jrに直交するように、その背面側が旋盤等の工作機械に固定されて用いられる。以下の説明で方向を示す際、適宜、この向きに従って正面側、背面側、回転軸方向(回転軸Jrが延びる方向)、周方向(回転軸Jrの回りの方向)、径方向(回転軸Jrを中心とするその半径の方向)等を用いる。
チャック本体1aの正面は、平坦面となっており、その中央に円形の開口1bが形成されている。チャック本体1aの正面には、工作物(ワーク)を支持する複数(少なくとも2つ以上あればよいが、本実施形態では3つ)のジョー2が放射状に等間隔で配置されている。
本実施形態のチャック1の場合、旋盤等によって加工が行われる際には、各ジョー2が径方向内側に、径方向に延びるスライド軸Jsに沿ってスライドする。そうすることで、チャック本体1aの正面の中央部に配置されたワークが、各ワーク支持部51によって強固に把持される。そうして、ワークの中心が回転軸Jrと一致するように芯出しが行われた後、ワークを回転しながら、ワークに切削等の加工が行われる。
各ジョー2は、チャック本体1aに、径方向にスライド可能に組み付けられたマスタージョー20と、マスタージョー20に挿入されるTナット30(連結部材の一例)と、ボルト40による締結により、Tナット30を介してマスタージョー20に着脱可能に取り付けられるトップジョー50とで構成されている。
(マスタージョー20)
チャック本体1aの正面には、その開口1bの周囲から径方向外側に等間隔で放射状に3つのスライド溝3が形成されている。マスタージョー20は、チャック本体1aを構成する部品として、これらスライド溝3の各々に組み付けられている。
図3にも示すように、各マスタージョー20は、細長い矩形の被当接面22を正面側に有する角柱状の基部21aと、基部21aの背面側から両側に張り出した一対の鍔部21b,21bとを有し、横断面が略T形状をした硬質な金属部材からなる。各スライド溝3は、マスタージョー20に対応した略逆T形状の横断面を有している。各マスタージョー20は、被当接面22をチャック本体1aの正面側に露出させた状態で、径方向に延びるようにスライド溝3に嵌合されている。
図示しないが、チャック本体1aには、回転軸方向にスライドするプランジャーが内蔵されている。そのプランジャーのスライドに連動して、各マスタージョー20が、スライド軸Jsに沿って径方向にスライドするように構成されている。マスタージョー20は、チャック本体1aに組み付けられているため、径方向にスライドしても、周方向には、ほとんどずれ動くことがないように設計されている。
被当接面22は、回転軸Jrと平行な軸(ジョー中心軸Jzともいう)に直交する平坦面からなる。被当接面22には、セレーション22aが設けられている。セレーション22aは、公知の鋸歯状の噛み合わせ構造であり、横断面形状が連続した略三角形の凹凸からなる一群の線状凸部及び線状凹部で構成されている。被当接面22には、このセレーション22aが、周方向に延びるように、被当接面22の幅方向(短辺側の方向)と平行に形成されている。
被当接面22の幅方向の中央部位には、支持溝23が形成されている。支持溝23は、ジョー中心軸Jzを中心とする横断面が略逆T形状の溝からなる。支持溝23は、マスタージョー20がチャック本体1aに配置された状態で、スライド軸Jsに沿って径方向に延びるように、マスタージョー20の基部21aに形成されている。それにより、被当接面22は、支持溝23によって2つに分断されており、支持溝23の両側に一対のセレーション22aの帯状領域が形成されている。
支持溝23は、被当接面22に開口する幅が相対的に狭い第1鍵溝部24と、第1鍵溝部24の背面側に連なる幅が相対的に広い抜止規制部25とを有している。第1鍵溝部24は、互いに向かい合う平坦かつ平行な一対の第1内接面24a,24aを有している。
(Tナット30)
Tナット30は、横断面が全長にわたって略T形状をした硬質な金属の角柱状部材からなる。Tナット30の幅及び長さは、マスタージョー20の幅及び長さ、並びに、トップジョー50の幅及び長さよりも小さい。Tナット30は、抜止部30aと、直方体状の鍵部30bとを有している。鍵部30bは、抜止部30aに一端面が連なると共に、抜止部30aよりも狭い幅で抜止部30aに従って延びている。鍵部30bの他端面には、ジョー中心軸Jzの方向に延びる2つの締結穴31,31が、両端に離れて形成されている。
Tナット30は、回転軸方向(正面側)への抜け出しが不能な状態で、支持溝23に沿って延びるように挿入されている。具体的には、抜止部30aは抜止規制部25に、鍵部30bは第1鍵溝部24に、それぞれ収容されるように、Tナット30の横断面が相対的に小さく形成されている。抜止部30aは、余裕を持って抜止規制部25に収容されている。鍵部30bは、その突端部分を被当接面22から突出させた状態で、第1鍵溝部24と嵌合するように、第1鍵溝部24に収容されている。
すなわち、鍵部30bが第1鍵溝部24と嵌合することにより、Tナット30がマスタージョー20に対して位置決めされている。また、第1鍵溝部24よりも幅の大きな抜止部30aが抜止規制部25に収容されることにより、Tナット30がマスタージョー20から回転軸方向へ抜け出すのが規制されている。なお、鍵部30bと第1鍵溝部24との間、詳しくは各第1内接面24aと鍵部30bの各側面との間には、第1鍵溝部24への鍵部30bの挿入を可能にする微小な「隙間」が存在している。
(トップジョー50)
トップジョー50は、ジョー2のうち、ワークを支持する部分を構成している。トップジョー50は、ワークの形状、大きさ等に応じて様々な形状が用いられる。トップジョー50がワークを支持する位置も、ワークの支持方法等によって異なる。
それに対し、本実施形態のトップジョー50は、直方体形状を有し、その中央側の端部には、機上成形されたワーク支持部51が設けられている。そして、このワーク支持部51によって、ワークは支持されている。円筒状のワーク等では、ワークを内側から支持する場合もある。その場合、ワーク支持部51はトップジョー50の径方向外側の端部等に設けられる。
また、トップジョー50には、マスタージョー20及びTナット30と同様に焼き入れ等の硬化処理が施された硬質な金属材からなるハードタイプと、マスタージョー20及びTナット30よりも柔らかい軟質な金属材からなるソフトタイプとがある(いわゆるソフトジョー2)。
トップジョー50の正面及び背面には、これらを貫通してジョー中心軸Jzの方向に延びる、2つのボルト挿通孔52,52が、締結穴31の配置に合わせて形成されている。各ボルト挿通孔52は、正面側に位置してボルト40の頭部を収容する、大径の頭部収容部52aと、背面側に位置してボルト40の軸部を収容する、小径の軸部収容部52bとを有している。
図4に示すように、トップジョー50は、その背面側に、セレーション53aが形成された平坦面からなる、当接面53を有している。セレーション53aは、幅方向(短辺側の方向)と平行に形成されている。ジョー中心軸Jz、及び、径方向に延びてワーク支持部51の中心を通る支持中心軸Jc(通常はスライド軸Jsに一致)に直交している。当接面53の幅方向の中央部位には、横断面が矩形の帯状の溝(第2鍵溝部54)が、トップジョー50の両端部を貫通して形成されている。この実施形態では、第2鍵溝部54の幅は、第1鍵溝部24の幅と同一に設計されている。
それにより、当接面53は、第2鍵溝部54によって2つに分断されている。そして、第2鍵溝部54の両側に、一対のセレーション53aの帯状領域が形成されている。セレーション53aは、被当接面22のセレーション22aに合わせて形成されており、互いに噛み合って密着するように設計されている。
第2鍵溝部54は、鍵部30bの突端部分と嵌合するように形成されている。第2鍵溝部54は、互いに向かい合う平坦かつ平行な、一対の第2内接面54a,54aを有している。すなわち、鍵部30bが第2鍵溝部54と嵌合することにより、トップジョー50がTナット30に対して位置決めされている。なお、鍵部30bの突端部分と第2鍵溝部54との間、詳しくは各第2内接面54aと鍵部30bの各側面との間には、第2鍵溝部54への鍵部30bの突端部分の挿入を可能にする微小な「隙間」が存在している。
第2鍵溝部54の底面に、軸部収容部52bが開口している。第2鍵溝部54に鍵部30bの突端部分を嵌合させ、位置合わせすることで、締結穴31とボルト挿通孔52とが重なり合うようになっている。従って、これら締結穴31及びボルト挿通孔52を用いて、2つのボルト40でトップジョー50とTナット30とを緩く締結する。そうした状態で、Tナット30を支持溝23に外周側から挿入し、セレーション53a,22aの噛み合いにより、これらを所定位置に位置合わせする。そうして、2つのボルト40を各締結穴31に締結する。
そうすることにより、トップジョー50がマスタージョー20に固定され、そして、被当接面22のセレーション22aに当接面53のセレーション53aが噛み合って密着する。セレーション22aが周方向に延びているので、当接面53が被当接面22に密着すれば、セレーション22a,53aによってトップジョー50の動きが規制され、トップジョー50はマスタージョー20に対して径方向に位置がずれるおそれはない。
しかも、トップジョー50は、マスタージョー20に、ボルト40による締結で強固に固定できる。そのため、トップジョー50をいったんマスタージョー20に固定すれば、トップジョー50は、径方向だけでなく、周方向にもマスタージョー20に対して高精度に位置決めした状態で支持できる。従って、正確に芯出しを行うことにより、高精度なワークの加工が行える。
ところが、トップジョー50は、加工するワークの変更等により、芯出し後に着脱される場合がある。いったんトップジョー50をマスタージョー20から取り外すと、僅かではあるが、マスタージョー20に対してトップジョー50が、セレーション22aに沿って周方向に位置ずれしてしまう。
すなわち、径方向には、セレーション22a,53aによってピッチ単位で位置決めが可能である。従って、当接面53と被当接面22とを、位置ずれすること無く元の位置に配置できる。しかし、周方向は、セレーション22a,53aによっては動きが規制できない。そして、鍵部30bと、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54との間には、隙間が存在している。そのため、これらの隙間の間で、トップジョー50がマスタージョー20に対して位置ずれが発生する。
その位置ずれは、数〜数十μmレベルの微細な位置ずれであるため、目視による位置決めも困難である。従って、いったん位置ずれが発生すると、精度の高い加工を行うためには、再度、面倒で高度な技量を要する芯出し作業が必要になってしまう。なお、ここでいう芯出し作業は、機上成形において行うのが一般的である。
そこで、このチャック1では、簡素な構造で、芯出し後にトップジョー50を着脱しても芯出し精度が高精度に維持できるように、ジョー2の構造が工夫されている。具体的には、当接面53と被当接面22とが密着することにより、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方に対して、鍵部30bを、傾かせるか捩らせる(互いの逆方向に回すように作用する)位置決め機構が、各ジョー2に設けられている。
<位置決め機構>
図5を用いて、本実施形態の位置決め機構を説明する。図5は、マスタージョー20へのトップジョー50の取り付け時の過程を模式的に表している。図5において、その左上の図(a)は、Tナット30が装着された状態のマスタージョー20を正面側から見た図であり、その右上の図(b)は、トップジョー50を正面側から見た図である。
下側中央の図は、マスタージョー20にトップジョー50が取り付けられた状態を正面側から見た図である。その左の図は、その時のマスタージョー20(第1鍵溝部24)及びTナット30(鍵部30b)の状態を示している。その右の図は、その時のトップジョー50(第2鍵溝部54)及びTナット30(鍵部30b)の状態を示している。
通常であれば、トップジョー50の第2鍵溝部54は、セレーション53aに直交して延びるように形成されている。ところが、本実施形態の第2鍵溝部54は、セレーション53aに対して傾いた方向に延びるように形成されている(位置決め機構の一例)。その傾きは、実際は支持中心軸Jc(スライド軸Js)に対して僅か(例えば0.01°〜0.5°)である(ここでは理解を容易にするために誇張して表してある)。
マスタージョー20にトップジョー50を固定する際、当接面53と被当接面22とが密着する。そして、それぞれのセレーション22a,53aが噛み合うようになる。そうすると、トップジョー50は、マスタージョー20に平行になり、それぞれの幅方向の中心が一致(スライド軸Jsと支持中心軸Jcが一致)するようになる。その際、第2鍵溝部54が鍵部30bに対して傾いているので、鍵部30bの一方の対角部位の2箇所T1,T2が第2内接面54aに接触する。そして、その反作用で鍵部30b(Tナット30)が回動して、鍵部30bの他方の対角部位の2箇所M1,M2が第1内接面24aに近接していく。
すなわち、セレーション22a,53aの噛み合いにより、鍵部30bが、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方に対して、回動し、相対的に傾いた状態になる。その結果、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方と鍵部30bとの間の実質的な隙間(周方向にずれ動ける隙間)が小さくなるので、トップジョー50の再取り付け時における、周方向の位置ずれ量が減少し、位置決め精度が向上する。
更に、鍵部30bが大きく回動すると、鍵部30bの他方の対角部位の2箇所が第1内接面24aに接触し、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方と、鍵部30bとの間の実質的な隙間が無くなる(図5に示す状態)。更に回動すると、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方に押されて、鍵部30bは捩れるようになる(捩る力が作用する)。このように、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方に対して、鍵部30bが傾いて接触する、又は捩れるようにすれば、トップジョー50の再取り付け時における、周方向の位置ずれ量が無くなるので、位置決め精度をより向上させることができる。
また、トップジョー50がソフトジョーである場合には、鍵部30bを大きく回動させ、第2鍵溝部54に鍵部30bが食い込むようにしてもよい。そうすれば、第2内接面54aの2箇所が塑性変形して、食い込み跡が形成される。トップジョー50の再取り付け時には、これら食い込み跡により、鍵部30bを適正な位置に誘導できる。従って、トップジョー50の再取り付け時の位置決め精度をよりいっそう向上させることができる。
このように、第2鍵溝部54をセレーション22a,53aに対して傾いて形成すれば、消耗品であるトップジョー50を改良すればよいため、消耗品でないマスタージョー20やTナット30は、従来品をそのまま利用できる。従って、コストの面で有利である。
第2鍵溝部54は従来通りとし、第1鍵溝部24をセレーション22aに対して傾けてもよい。この場合、トップジョー50に従来品が利用できる利点がある。第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方を、セレーション22a,53aに対して傾けてもよい。要は、当接面53のセレーション53aと被当接面22のセレーション22aが平行になれば、第1鍵溝部24と第2鍵溝部54が互いに逆方向に傾くように設定すればよい。
<位置決め機構の別形態>
図6、図7に、位置決め機構の別形態を示す。図7の左上の図は、マスタージョー20の側を正面側から見た図である。その右上の図は、トップジョー50を正面側から見た図である。その下側の図は、マスタージョー20にトップジョー50が取り付けられた状態を正面側から見た図である。
この形態では、Tナット30に位置決め機構が設けられている(改良Tナット30A)。すなわち、図6に示すように、改良Tナット30Aの鍵部30bには、第1鍵溝部24に嵌合する第1鍵部61と、第2鍵溝部54に嵌合する第2鍵部62とが形成されている。そして、第1鍵部61と第2鍵部62とが互いに傾いた方向(各々の傾きが異なる方向)に延びている。
この場合、当接面53と被当接面22とが密着し、そして、トップジョー50がマスタージョー20に平行になると、第1鍵部61と第2鍵部62とが互いに傾いた方向に延びているので、第2鍵部62の一方の対角部位の2箇所T1,T2が、第2内接面54aに接触する。そして、鍵部30b(改良Tナット30A)が回動して、第1鍵部61の他方の対角部位の2箇所M1,M2が、第1内接面24aに近接、接触、更には捩られるようになる。
従って、この場合も、前述した実施形態の位置決め機構と同様に、セレーション22a,53aの噛み合いにより、鍵部30bが、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方に対して傾くか捩られることにより、隙間を無くすことができる。従って、位置決め精度の向上が図れる。
しかもこの形態の場合、Tナット30を変更するだけでよく、マスタージョー20やトップジョー50は、従来品が利用できる。そのため、汎用性に優れるという利点がある。
<改良Tナット30Aの応用例>
図8〜図10に、改良Tナット30Aの応用例(第2改良Tナット30B)を示す。
図8に示すように、鍵部30bに、第1鍵溝部24に嵌合する第1鍵部61と、第2鍵溝部54に嵌合する第2鍵部62とが形成されている点では、改良Tナット30Aと同じである。第2改良Tナット30Bでは、第1鍵部61及び第2鍵部62の形状や大きさが改良Tナット30Aと異なっている。
この第2改良Tナット30Bは、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54よりも幅が広い鍵部30b(幅広鍵部80)を有するTナット材を切削して形成されている。すなわち、図9Bに示すように、第1鍵部61は、幅広鍵部80の長手方向における一方の端部(第2端部80a)に一部を残した状態で、他方の端部(第1端部80b)からその側面の一方(図の左側)を一定の厚みで削り取る(いわゆるヌスミを入れる)。幅広鍵部80の他方の側面(図の右側)も、逆方向から同様に削り取る。
そうすることで、第1鍵部61に、第1端部80b及び第2端部80aの双方における対角部位の一方から側方に張り出した一対の第1張出部71,71を形成する。
図9Aに示すように、第2鍵部62は、第1鍵部61とは逆に、第1端部80bに一部を残した状態で、第2端部80aからその側面の一方(図の左側)を一定の厚みで削り取る。幅広鍵部80の他方の側面も、逆方向から同様に削り取る。そうすることで、第2鍵部62に、第1張出部71の各々と逆方向に張り出した一対の第2張出部72,72を形成する。
それにより、第1張出部71の一方を含む第1鍵部61の各端部の幅Wm1は、第1鍵溝部24よりも小さく形成する。そして、第1張出部71の双方を含む第1鍵部61の最大幅Wm2は、第1鍵溝部24よりも大きく形成する。同様に、第2張出部72の一方を含む第2鍵部62の各端部の幅Wt1は、第2鍵溝部54よりも小さく形成する。第2張出部72の双方を含む第2鍵部62の最大幅Wt2は、第2鍵溝部54よりも大きく形成する。
その結果、第1鍵部61は、第1鍵溝部24に対して斜めにしなければ挿入できないが、斜めにすれば容易に挿入できるようになる。同様に、第2鍵部62は、第2鍵溝部54に斜めにすることで、容易に挿入可能になる。
図10の左上の図は、第2改良Tナット30Bが装着された状態のマスタージョー20を正面側から見た図である。その右上の図は、トップジョー50を正面側から見た図である。その下側の図は、マスタージョー20にトップジョー50が取り付けられた状態を正面側から見た図である。
この場合も、改良Tナット30Aと同様に、当接面53と被当接面22とが密着して、トップジョー50がマスタージョー20に平行になると、各第2張出部72が第2内接面54aに接触する。そして、鍵部30b(第2改良Tナット30B)が回動し、各第1張出部71が、第1内接面24aに圧接して捩られるようになる。
従って、この場合も、セレーション22a,53aの噛み合いにより、鍵部30bが、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の双方に対して圧接することにより、隙間を無くすことができる。従って、位置決め精度の向上が図れる。しかも、この第2改良Tナット30Bの場合、汎用性に加え、既存のTナット等を用いて容易に加工できる。従って、生産性に優れる利点がある。
<第2改良Tナット30Bの変形例>
第2改良Tナット30Bの場合、トップジョー50の各第2内接面54aに接触する一対の第2張出部72,72は、第2鍵部62の長手方向の両端部における対角部位の一方から側方に張り出している。そして、マスタージョー20の各第1内接面24aに接触する一対の第1張出部71,71は、これら第2張出部72,72の各々とは逆向きに、第1鍵部61の長手方向の両端部から側方に張り出している。
すなわち、第1張出部71,71及び第2張出部72,72は、第2改良Tナット30Bの四隅に対称状に配置されている。従って、両端部で逆向きに位置する第1張出部71と第2張出部72が近いので、強固に位置決めができる。そして、これら端部の第1張出部71及び第2張出部72の一方と、他方の端部の第1張出部71及び第2張出部72とは、長手方向に大きく離れているので、さらに高度な位置決め精度が実現できる。
ところが、トップジョー50をTナット30に締結するボルト40の締結力は、非常に強い。そのため、マスタージョー20の基部21aの正面側の部分、つまり被当接面22の側の部分(図3に二点鎖線Pで示す部分)は、Tナット30に押されて側方に膨出し易い傾向がある。
それに対し、第2改良Tナット30Bの場合、第1張出部71,71及び第2張出部72,72が、大きく離れた位置でマスタージョー20に強く接触するので、更にマスタージョー20が膨出し易くなっている。また、第2改良Tナット30Bは、各セレーション22a,53aに直交する第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の直交精度の影響を受け易い不利もある。
そこで、このような欠点が解消できるように、第2改良Tナット30Bを変形した。その変形例を、図11A〜図11Gに示す。これら変形例では、各第1張出部71,71及び各第2張出部72,72の配置が、第2改良Tナット30Bと異なっている。
すなわち、第1鍵部61は、その長手方向における両側部において、長手方向の異なる位置から逆向きに張り出した一対の第1張出部71,71を有している。第2鍵部62は、その長手方向における両側部において、長手方向の異なる位置から逆向きに張り出した一対の第2張出部72,72を有している。
そして、第1張出部71の一方を含む第1鍵部61の幅Wm1、第1張出部71の双方を含む第1鍵部61の最大幅Wm2、第2張出部72の一方を含む第2鍵部62の幅Wt1、及び第2張出部72の双方を含む第2鍵部62の最大幅Wt2の大小関係、並びに、第1鍵部61及び第2鍵部62の挿入の方法等、その他の点については、第2改良Tナット30Bと同じである。
(第1の変形例)
図11Aに、第2改良Tナット30Bの第1の変形例(第2改良Tナット30C)を示す。
この第2改良Tナット30Cでは、第1張出部71の一方は、その長手方向の一方の端部から側方に張り出している。他方の第1張出部71は、その長手方向の中間部、具体的には長手方向の略中央から側方に張り出している(識別容易なように、第1張出部71には斜線を付与。以下同様)。そして、端部に配置された第1張出部71と同じ側に位置する第2張出部72は、他方の端部から側方に張り出している。他方の第2張出部72は、他方の第1張出部71と同じ位置に配置され、長手方向の略中央から側方に張り出している。
このように第1張出部71,71及び第2張出部72,72を配置すると、第1張出部71,71が、マスタージョー20に強く接触する位置が近くなるので、マスタージョー20の膨出を抑制できる。第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の直交精度の影響も受け難くなる。
更に、第2改良Tナット30Cが長手方向に曲がることが可能になる。そのため、その弾性変形による力の緩衝作用が得られる。その結果、第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の寸法誤差が許容できるようになり、第1張出部71,71及び第2張出部72,72に作用する力の反力も軽減できる。
(第2の変形例)
図11Bに、第2改良Tナット30Bの第2の変形例(第2改良Tナット30D)を示す。この第2改良Tナット30Dでは、第1の変形例と異なり、第1張出部71,71と第2張出部72,72とが、対称状に配置されている。
具体的には、第1張出部71の一方は、その長手方向の一方の端部から側方に張り出している。他方の第1張出部71は、その長手方向の中間部、具体的には長手方向の略中央から側方に張り出している。そして、第2張出部72の一方は、端部に配置された第1張出部71に対してその反対側の端部に配置され、第2張出部72の他方も、長手方向の略中央に配置された第1張出部71に対してその反対側の略中央に配置されている。
このように第1張出部71,71及び第2張出部72,72を配置すると、第1張出部71,71が、マスタージョー20に強く接触する位置が近くなるので、マスタージョー20の膨出を抑制できる。第1鍵溝部24及び第2鍵溝部54の直交精度の影響も受け難くなる。
(第3の変形例)
図11Cに、第2改良Tナット30Bの第3の変形例(第2改良Tナット30E)を示す。この第2改良Tナット30Eでは、第1張出部71,71は、第1又は第2の変形例と同様に配置され、第2張出部72,72は、第2改良Tナット30Bと同様に配置されている。
このように第1張出部71,71及び第2張出部72,72を配置すると、第1張出部71,71が、マスタージョー20に強く接触する位置が近くなるので、マスタージョー20の膨出を抑制できる。そして、トップジョー50に作用する反力を低減できる。
(第4〜第7の変形例)
図11D〜図11Gに、第2改良Tナット30Bの第4〜第7の変形例(第2改良Tナット30F〜第2改良Tナット30I)を示す。これら変形例では、第1張出部71,71及び第2張出部72,72の配置が、上述した第2改良Tナット30B及びその変形例と多少異なっている。
例えば、図11Dに示す第2改良Tナット30Fは、図11Aに示す第2改良Tナット30Cと比べて、長手方向の中間に位置する第1張出部71及び第2張出部72の配置が、略中央にずれて配置されている。図11Eに示す第2改良Tナット30Gは、図11Cに示す第2改良Tナット30Eと比べて、端部に位置する第1張出部71の反対側に位置する第2張出部72が、端部から中央側にずれて配置されている。
図11Fに示す第2改良Tナット30Hは、図11Cに示す第2改良Tナット30Eと比べて、端部に位置する第2張出部72の反対側に位置する第1張出部71が、端部から中央側にずれて配置されている。図11Gに示す第2改良Tナット30Iは、第2改良Tナット30Bと比べて、第1張出部71,71及び第2張出部72,72の各々が、長手方向の中央側に配置され、かつ、第2張出部72,72よりも第1張出部71,71の方が、より中央側に近く配置されている。
このように、第2改良Tナット30B及びその変形例に示すように、第1鍵部61の長手方向の両側部(第1鍵部61の長辺側の両側部)における異なる位置から、各々逆向きに張り出すように、一対の第1張出部71,71を形成する。そして、第2鍵部62の長手方向の両側部における異なる位置からも、各々逆向きに張り出すように、一対の第2張出部72,72を形成する。そうすることで、芯出し後にトップジョー50を着脱しても芯出し精度が高精度に維持できる。
そして、第2改良Tナット30Bのように、第1張出部71,71及び第2張出部72,72を四隅に配置すれば、高度な位置決め精度が実現できる。第2改良Tナット30Bの各変形例のように、第1張出部71,71及び第2張出部72,72を配置すれば、マスタージョー20の膨出も抑制できる。
なお、本発明にかかるチャックは、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。例えば、鍵部30bは必ずしも直方体形状に限らない。
第2改良Tナット30B及びその変形例において、第1鍵部61の最大幅及び第2鍵部62の最大幅は、同じであっても異なっていてもよい。これら最大幅が異なる第2改良Tナット30B等は、タイプの異なるトップジョー50に利用できる。
1 チャック
1a チャック本体
2 ジョー
3 スライド溝
20 マスタージョー
22 被当接面
22a セレーション
23 支持溝
24 第1鍵溝部
24a 第1内接面
25 抜止規制部
30 Tナット(連結部材)
30a 抜止部
30b 鍵部
31 締結穴
40 ボルト
50 トップジョー
51 ワーク支持部
52 ボルト挿通孔
53 当接面
53a セレーション
54 第2鍵溝部
54a 第2内接面
61 第1鍵部
62 第2鍵部
71 第1張出部
72 第2張出部
Jr 回転軸
Js スライド軸
Jz ジョー中心軸
Jc 支持中心軸

Claims (9)

  1. ワークの中心が回転軸と一致するように、径方向にスライドして前記ワークを支持する複数のジョーをチャック本体の正面に有するチャックであって、
    前記ジョーは、
    前記チャック本体に組み付けられて、セレーションが周方向に延びるように形成された被当接面を、前記チャック本体の正面側に有するマスタージョーと、
    径方向に延びるように前記被当接面に形成された支持溝に、回転軸方向への抜け出しが不能な状態で挿入される連結部材と、
    前記連結部材に回転軸方向から締結されることによって前記被当接面に密着するセレーションが形成された当接面を有し、前記マスタージョーに着脱可能に取り付けられてワークを支持するトップジョーと、
    を有し、
    前記連結部材は、
    前記支持溝に沿って延びる抜止部と、
    1つの部材として前記抜止部と一体に構成されていて、前記抜止部よりも狭い幅で当該抜止部に従って延びる鍵部と、
    を有し、
    前記支持溝は、
    前記鍵部の突端部分を前記被当接面から突出させた状態で、当該鍵部と嵌合する第1鍵溝部と、
    前記抜止部を収容する抜止規制部と、
    を有し、
    前記トップジョーは、前記当接面に形成されて前記鍵部の突端部分と嵌合する第2鍵溝部を有し、
    前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の各々と前記鍵部との間には、隙間が存在し、
    前記当接面と前記被当接面とが密着することにより、前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の双方に対して、前記鍵部が傾くか捩られるように構成されているチャック。
  2. 請求項1に記載のチャックにおいて、
    前記当接面と前記被当接面とが密着することにより、前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の双方に対して、前記鍵部が傾くか捩られて接触するように構成されているチャック。
  3. 請求項2に記載のチャックにおいて、
    前記トップジョーは、前記連結部材よりも変形し易い軟質材からなり、
    前記当接面と前記被当接面とが密着することにより、前記第2鍵溝部に前記鍵部が捩られて食い込むように構成されているチャック。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のチャックにおいて、
    前記第1鍵溝部及び前記第2鍵溝部の少なくともいずれか1つが、前記セレーションに対して傾いた方向に延びているチャック。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のチャックにおいて、
    前記鍵部は、
    前記第1鍵溝部に嵌合する第1鍵部と、
    前記第2鍵溝部に嵌合する第2鍵部と、
    を有し、
    前記第1鍵部と前記第2鍵部とが互いに傾いた方向に延びているチャック。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のチャックにおいて、
    前記鍵部は、
    前記第1鍵溝部に嵌合する第1鍵部と、
    前記第2鍵溝部に嵌合する第2鍵部と、
    を有し、
    前記第1鍵部は、その長手方向における両側部において、長手方向の異なる位置から逆向きに張り出した一対の第1張出部を有し、
    前記第2鍵部は、その長手方向における両側部において、長手方向の異なる位置から逆向きに張り出した一対の第2張出部を有し、
    前記第1張出部の一方を含む前記第1鍵部の幅は、前記第1鍵溝部よりも小さく、かつ、前記第1張出部の双方を含む前記第1鍵部の最大幅は、前記第1鍵溝部よりも大きく形成され、
    前記第2張出部の一方を含む前記第2鍵部の幅は、前記第2鍵溝部よりも小さく、かつ、前記第2張出部の双方を含む前記第2鍵部の最大幅は、前記第2鍵溝部よりも大きく形成されているチャック。
  7. 請求項6に記載のチャックにおいて、
    一対の前記第2張出部は、前記第2鍵部の長手方向の両端部における対角部位の一方から側方に張り出しているチャック。
  8. 請求項7に記載のチャックにおいて、
    一対の前記第1張出部が、前記第2張出部の各々と逆向きに、前記第1鍵部の長手方向の端部から張り出しているチャック。
  9. 請求項6に記載のチャックにおいて、
    一方の前記第1張出部は、その長手方向の端部から側方に張り出し、他方の前記第1張出部は、その長手方向の中間部から側方に張り出し、かつ、一方の前記第2張出部は、その長手方向の端部から側方に張り出し、他方の前記第2張出部は、その長手方向の中間部から側方に張り出しているチャック。
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