JP6344211B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ駆動装置に係わり、より詳細には、モータからフレームグランドに流れる漏洩電流を低減させたモータ駆動装置に関する。
従来、漏洩電流を低減させる回路を備えたモータ駆動装置は、特許文献1に示す漏洩電流キャンセラ回路を備えている。この漏洩電流キャンセラ回路について図4を用いて説明する。
図4に示すモータ駆動装置は、筐体がフレームグランドへ接続された交流電源装置94に接続されたコモンモードチョークコイル95、フィルタ回路99、整流器96、昇圧チョッパ回路97、インバータ81が順次接続されて構成されている。また、筐体がフレームグランドに接続された三相モータ83(圧縮機用)がインバータ81に接続されている。
また、このモータ駆動装置は、圧縮機駆動用の制御手段88を備えており、圧縮機の駆動状態に対応して、つまり、三相モータ83を駆動するインバータ81の駆動状態に対応して三相モータ83からの漏洩電流を抑制するようになっている。
この漏洩電流を抑制するため、NPN型のトランジスタ90のコレクタ端子を電源Vccに、また、トランジスタ90のエミッタ端子をPNP型のトランジスタ91のエミッタ端子に、また、トランジスタ91のコレクタ端子をシグナルグランドに、それぞれ接続してトランジスタ90とトランジスタ91によるプッシュプル回路100を構成している。さらに、それぞれのトランジスタのベース端子を接続して、さらに、圧縮機駆動用の制御手段88とこのベース端子とが接続されており、圧縮機駆動用の制御手段88からプッシュプル回路を駆動する駆動信号が出力される構成になっている。
一方、トランジスタ90のエミッタ端子とトランジスタ91のエミッタ端子との接続点は直列に接続された抵抗98とコンデンサ85を介してフレームグランドに接続されている。従って、圧縮機駆動用の制御手段88からの駆動信号により、トランジスタ90又はトランジスタ91のいずれか一方がオンの時、他方がオフとなる。
そして、三相モータ83の筐体からフレームグランドに流れる漏洩電流と逆方向に電流が流れるように、圧縮機駆動用の制御手段88から駆動信号をプッシュプル回路100に出力することにより、三相モータ83の筐体からフレームグランドに流れる漏洩電流(ノイズ電流)を低減させるようになっている。
図5はプッシュプル回路100の動作を説明する説明図である。横軸は時間を、縦軸は電圧を示しており、図5(1)は交流電源装置94の交流電圧を、図5(2)は圧縮機駆動用の制御手段88が出力する駆動信号を、図5(3)はフレームグランドの電圧を、それぞれ示している。また、t0〜t6は時刻を示している。
図5(2)に示すように駆動信号がハイレベルの時にトランジスタ90がオン、トランジスタ91がオフになり、駆動信号がローレベルの時にトランジスタ90がオフ、トランジスタ91がオンになる。そして、図5(3)に示すように、トランジスタ90とトランジスタ91のオンオフが変化した時にプッシュプル回路100からノイズを抑制するヒゲ状のノイズ抑制電圧が出力される。
しかしながら、この方式はトランジスタ90とトランジスタ91のいずれかのトランジスタが必ずオンとなる回路構成であり、フレームグランドに印加されている電圧(交流電源装置94と図4に示すモータ駆動装置との間の電圧であり、フレームグランドを介して印加される交流電圧)によって、いずれかのトランジスタがオンとなっているプッシュプル回路100とフレームグランドの間で電流が流出、又は流入して無用な電流、つまり、漏洩電流が発生することになる。なお、ノイズ抑制電圧によってプッシュプル回路100から流出、流入するノイズ抑制電流以外の電流において、プッシュプル回路100から流れ出る電流を流出電流、プッシュプル回路100に流れ込む電流を流入電流と呼称する。
漏洩電流は交流ラインに接続された機器と交流電源との間でフレームグランドを介して流れる電流を意味するため、プッシュプル回路100とフレームグランド間の流入電流と流出電流とが漏洩電流となる。ただし、ノイズ抑制電流はノイズ電流と逆方向に流れる電流であり、ノイズ抑制電流とノイズ電流との差分だけが漏洩電流となる。
プッシュプル回路100から出力するノイズ抑制電流でノイズ電流を低減すればこのノイズによる漏洩電流も低減される一方、前述したように無用な流入電流と流出電流(漏洩電流)も流れてしまう。
図5(3)はこの様子を示しており、交流電源装置94の交流電圧がプラスの時で、かつ、トランジスタ91がオンの時、つまり、t0〜t1とt2〜t3の期間に、フレームグランドに印加されているプラスの交流電圧によって、フレームグランドからプッシュプル回路100へ流入電流(漏洩電流)が流れる。一方、交流電源装置94の交流電圧がマイナスの時で、かつ、トランジスタ90がオンの時、つまり、t4〜t5の期間にフレームグランドに印加される交流電圧によって、プッシュプル回路100からフレームグランドへ流出電流(漏洩電流)が流れる。このため、プッシュプル回路100による漏洩電流抑制効果が低減してしまう問題が有った。
特開2004−364344号公報(第5−6頁、図1)
本発明は以上述べた問題点を解決し、ノイズ電流と逆方向に電流を流してノイズを抑制する回路とフレームグランドとの間において、モータからの漏洩電流を抑制している時以外のタイミングで無用な流入電流と流出電流(漏洩電流)が流れないようにすることを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、
巻線を内部に備えて筐体がフレームグランドに接続されたモータの前記巻線に印加する相電圧を出力するインバータと、PWM制御によって生成されたスイッチング信号を前記インバータへ出力するインバータ制御部とを備えたモータ駆動装置であって、
前記モータ駆動装置は、
前記インバータが、前記巻線のいずれかに前記相電圧を印加した時、前記モータの筐体から前記フレームグランドに向かって流れるノイズ電流と逆方向の電流である正ノイズ抑制電流を予め定めた第1所定時間だけ流して前記ノイズ電流を抑制する正ノイズ抑制部と、
前記インバータが前記巻線の前記相電圧を印加しなくなった時、前記フレームグランドから前記モータの筐体に向かって流れるノイズ電流と逆方向の電流である負ノイズ抑制電流を予め定めた第2所定時間だけ流して前記ノイズ電流を抑制する負ノイズ抑制部と、
所定電圧を出力する電源部と、
前記スイッチング信号により前記相電圧が印加されるタイミングでパルス時間幅が前記第1所定時間の相電圧印加開始信号と、前記スイッチング信号により前記相電圧の印加をしなくなったタイミングでパルス時間幅が前記第2所定時間の相電圧印加終了信号とを出力する相電圧変化検出手段とを備え、
前記正ノイズ抑制部は、前記電源部の負極出力端と前記フレームグランドとの間に直列に接続される、第1コンデンサ及び前記相電圧印加開始信号によってオンとされる第1スイッチ素子とを備え、
前記負ノイズ抑制部は、前記電源部の正極出力端と前記フレームグランドとの間に直列に接続される、第2コンデンサ及び前記相電圧印加終了信号によってオンとされる第2スイッチ素子とを備えていることを特徴とする。
以上の手段を用いることにより、本発明によるモータ駆動装置によれば、モータの巻線に相電圧が印加された時と相電圧が印加されなくなった時をノイズ電流が発生するタイミングとし、これらのタイミングから所定時間でノイズ電流と逆方向にノイズ抑制電流を流すようにしたため、このノイズ抑制電流を流す所定時間以外は正ノイズ抑制部と負ノイズ抑制部からの電流の出入りがないため、無用な流入電流と流出電流(漏洩電流)を抑制することができる。
本発明によるモータ駆動装置の実施例を示すブロック図である。 インバータの動作を説明する説明図である。 本発明による相電圧変化検出部の動作を説明する説明図である。 従来のモータ駆動装置を示すブロック図である。 従来のモータ駆動装置におけるプッシュプル回路を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明によるモータ駆動装置1の実施例を示す概略のブロック図である。
モータ駆動装置1は、図示しない交流電源が接続される入力端2aと入力端2bに接続されたフィルタ部3と、フィルタ部3の出力側に接続された整流器4と、整流器4の出力側に接続された昇圧チョッパ回路5と、昇圧チョッパ回路5の出力側に接続されるインバータ6と、三相モータ7の回転位置を検出する回転位置検出部9と、回転位置検出部9から出力される回転位置信号によって三相モータ7を指示された回転数で駆動する駆動信号(スイッチング信号)をPWM制御により生成してインバータ6へ出力するインバータ制御部8を備えている。なお、モータ駆動装置1の内のインバータ6の出力側には内部に巻線を備えた三相モータ7が接続されている。
また、モータ駆動装置1は、所定の正電圧(Vn+)と負電圧(Vn−)とを出力する電源部40と、インバータ制御部8から出力される駆動信号が入力され、この駆動信号からインバータ6が三相モータ7の巻線に相電圧の印加を開始するタイミングと相電圧の印加をしなくなる(印加を終了する)タイミングを検出する相電圧変化検出部10と、相電圧変化検出部10から出力される相電圧の印加開始タイミングを示す相電圧印加開始信号に従って、電源部40の負電圧をフレームグランド(FG)に印加する正ノイズ抑制部30と、相電圧変化検出部10から出力される相電圧の印加終了タイミングを示す相電圧印加終了信号に従って、電源部40の正電圧をフレームグランドに印加する負ノイズ抑制部20とを備えている。
なお、三相モータ7の巻線は、それぞれの一端が共通に接続された巻線7u、巻線7v、巻線7wで構成されている。そして三相モータ7の金属製の筐体はフレームグランドに接続されている。また、整流器4の出力側の正極は昇圧チョッパ回路5の正極入力端に接続されると共に、電源部40に接続されている。また、整流器4の出力側の負極は昇圧チョッパ回路5の負極入力端に接続されると共に、シグナルグランド(SG)に接続されている。
フィルタ部3は、入力端2aと入力端2bの間に接続されたコンデンサ3aと、入力端2aと整流器4の一方の入力端の間に、また、入力端2bと整流器4の他方の入力端との間に、それぞれ直列に接続されたコモンモードチョークコイル3dと、フィルタ部3の2つの出力端の間に、直列に接続されたコンデンサ3bとコンデンサ3cとを備えている。そして、直列に接続されたコンデンサ3bとコンデンサ3cの接続点はフレームグランドに接続されている。
一方、インバータ6は上アームとして、IGBT6upとIGBT6vpとIGBT6wpとが備えられており、また、インバータ6は下アームとして、IGBT6unとIGBT6vnとIGBT6wnとが備えられている。
そして、IGBT6upとIGBT6unとはトーテムポ−ル型に直列接続され、その接続点は巻線7uの他端に接続されている。この接続点の電圧をU相電圧と呼称する。また、IGBT6vpとIGBT6vnとはトーテムポ−ル型に直列接続され、その接続点は巻線7vの他端に接続されている。この接続点の電圧をV相電圧と呼称する。また、IGBT6wpとIGBT6wnとはトーテムポ−ル型に直列接続され、その接続点は巻線7wの他端に接続されている。この接続点の電圧をW相電圧と呼称する。
なお、上アームの各IGBTのコレクタ端子は昇圧チョッパ回路5の正極側に、下アームの各IGBTのエミッタ端子は昇圧チョッパ回路5の負極側(シグナルグランド側)にそれぞれ接続されている。また、上アームの各IGBTのエミッタ端子は下アームの各IGBTのコレクタ端子にそれぞれ接続されている。
インバータ制御部8は、駆動信号UPをIGBT6upのゲート端子に、駆動信号VPをIGBT6vpのゲート端子に、駆動信号WPをIGBT6wpのゲート端子に、駆動信号UNをIGBT6unのゲート端子に、駆動信号VNをIGBT6vnのゲート端子に、駆動信号WNをIGBT6wnのゲート端子に、それぞれ出力しており、また、これらの駆動信号は相電圧変化検出部10にも出力している。
相電圧変化検出部10は、オア回路11とオア回路12とアンド回路13とエッジ検出部14とを備えている。
オア回路11には駆動信号UPと駆動信号VPと駆動信号WPとが入力され、オア回路12には駆動信号UNと駆動信号VNと駆動信号WNとが入力され、オア回路11とオア回路12のそれぞれの出力はアンド回路13に入力されている。そしてアンド回路13の出力はエッジ検出部14に入力されている。
オア回路11は上アームを駆動する3つの駆動信号のいずれかがハイレベル(上アームがオン)になった時にハイレベルとなり、オア回路12は下アームを駆動する3つの駆動信号のいずれかがハイレベル(下アームがオン)、つまり、前述したPWM制御によって生成されたスイッチング信号である駆動信号がオンデューティになった時にハイレベルとなる。従ってオア回路11とオア回路12の出力側が共にハイレベルになった時、つまり、三相モータ7のいずれかの巻線に電圧が印加された時にアンド回路13の出力側はハイレベルになる。このアンド回路13の出力側の信号を相電圧印加信号と呼称する。
エッジ検出部14はこの相電圧印加信号が入力され、入力された相電圧印加信号を微分することで相電圧印加信号の変化タイミングを示す信号、つまり相電圧印加信号の立ち上がりエッジで相電圧印加開始信号を、また、相電圧印加信号の立ち下がりエッジで相電圧印加終了信号をそれぞれ出力する。なお、相電圧印加開始信号と相電圧印加終了信号は、三相モータ7から出力されるノイズ電圧の発生時間とできるだけ同じ時間となるように予め実験的に求めた所定時間幅のパルス信号である。相電圧印加開始信号は第1所定時間のパルス幅の信号であり、相電圧印加終了信号は第2所定時間のパルス幅の信号である。本実施例では第1所定時間と第2所定時間を同じ時間としている。
負ノイズ抑制部20は、相電圧印加終了信号が入力される駆動回路A21と、駆動回路A21によってベース端子とエミッタ端子間の電圧が制御されることでオンオフ駆動されるトランジスタ22(第2スイッチ素子)と、トランジスタ22のエミッタ端子に一端が接続された抵抗23と、抵抗23の他端に一端が接続されたコンデンサ24(第2コンデンサ)とを備えている。コンデンサ24の他端はFGへ、また、トランジスタ22のコレクタ端子は電源部40の正電圧(Vn+)を出力する正電圧端子に、それぞれ接続されている。
一方、正ノイズ抑制部30は、相電圧印加開始信号が入力される駆動回路B31と、駆動回路B31によってベース端子とエミッタ端子間の電圧が制御されることでオンオフ駆動されるトランジスタ32(第1スイッチ素子)と、トランジスタ32のコレクタ端子に一端が接続された抵抗33と、抵抗33の他端に一端が接続されたコンデンサ34(第1コンデンサ)とを備えている。コンデンサ34の他端はFGへ、また、トランジスタ32のエミッタ端子は電源部40の負電圧(Vn−)を出力する負電圧端子に、それぞれ接続されている。
なお、駆動回路A21と駆動回路B31は例えば図示しないフォトカプラで構成されており、相電圧印加開始信号と相電圧印加終了信号とからトランジスタ22とトランジスタ32のベース電流を確実に生成できるようになっている。
また、電源部40は、シグナルグランドの電位を中心として正電圧(Vn+)と負電圧(Vn−)を出力しており、正ノイズ抑制部30は負電圧(Vn−)をフレームグランドへ、負ノイズ抑制部20は正電圧(Vn+)をそれぞれフレームグランドに印加することでフレームグランドにノイズ電流と逆方向に電流を流し、三相モータ7で発生するノイズ電流(漏洩電流)を抑制するようになっている。なお、正ノイズ抑制部30から出力される電流を正ノイズ抑制電流、負ノイズ抑制部20から出力される電流を負ノイズ抑制電流とそれぞれ呼称する。
次に図2の説明図を用いてインバータ6の動作を説明する。なお、本実施例は120度通電方式のモータ駆動装置である。
図2の横方向は時間を示し、縦方向は電圧を示している。図2(1)〜図2(6)はインバータ制御部8が出力する駆動信号UPから駆動信号WNをそれぞれ示しており、これらの信号はハイレベルで対応するIGBTがオンに、また、ローレベルで対応するIGBTがオフにそれぞれ駆動される。
図2(7)はU相電圧、図2(8)はV相電圧、図2(9)はW相電圧をそれぞれ示している。なお、なお、t1〜t9時刻を示している。また、図2において角度は全て電気角を示す。
図2に示すようにインバータ制御部8は、駆動信号UP、VP、WPを、それぞれ順次連続した位相120度の区間にオンとする。一方、駆動信号UN、VN、WNも同様に、それぞれ順次連続した位相120度の区間にオンとする。ただし、インバータ制御部8は、駆動信号UNを駆動信号UPよりも位相が180度遅延させて駆動している。インバータ制御部8は、駆動信号VN、WNも同様に駆動信号VP、WPから位相180度遅延させて出力する。なお、駆動信号UN、VN、WNは、インバータ制御部8のPWM制御によって生成されたスイッチング信号である。このスイッチング信号がハイレベルのときに対応するIGBTがオンとなり、ローレベルの時に対応するIGBTがオフとなる。
図2(7)〜図2(9)に示すようにインバータ制御部8は、t1〜t3でPWM制御で生成したスイッチング信号によってインバータ6を介してU相電圧を三相モータ7に印加する。同様に、インバータ制御部8は、t3〜t5でPWM制御で生成したスイッチング信号でV相電圧を、また、t5〜t7でPWM制御で生成したスイッチング信号でW相電圧を、それぞれインバータ6を介して三相モータ7に印加する。
図3は本発明による相電圧変化検出部10と負ノイズ抑制部20と正ノイズ抑制部30の動作を説明する説明図であり、図2におけるt1〜t3を拡大した図である。図3の横軸は時間を、縦軸は電圧を、それぞれ示している。なお、t11〜t15は時刻である。
図3(1)〜図3(6)はインバータ制御部8が出力する駆動信号UPから駆動信号WNをそれぞれ示しており、これらの信号はハイレベルで対応するIGBTがオンに、また、ローレベルで対応するIGBTがオフにそれぞれ駆動される。なお、t11〜t15の期間がスイッチング信号の1周期、つまり、インバータ制御部8がPWM制御する時のPWMのキャリア周期である。また、図3(7)は相電圧印加信号であり、相電圧変化検出部10のアンド回路13から出力される。この信号がハイレベルの期間はいずれかの巻線7u〜7wに電圧が印加されたタイミングを示している。
図3(8)は相電圧変化検出部10が出力する相電圧印加開始信号であり、相電圧印加信号の立ち上がりタイミングを示す。図3(9)は相電圧変化検出部10が出力する相電圧印加終了信号であり、相電圧印加信号の立ち下がりタイミングを示す。また、図(10)はトランジスタ32のコレクタ端子の電圧を、図3(11)はトランジスタ22のエミッタ端子の電圧をそれぞれ示している。図3(12)はFG(フレームグランド)の電圧を示している。
前述したように相電圧変化検出部10のオア回路12は、駆動信号UP、VP、WPのいずれか1つの信号がハイレベルの時にハイレベルの信号を出力する。図3の駆動信号UPがハイレベルの期間では駆動信号UPのみがハイレベルであるため、オア回路12の出力は駆動信号UPがそのまま出力される。
一方、前述したように、オア回路11には図3(4)〜図3(6)に示す駆動信号UN〜駆動信号WNが入力されている。図3の駆動信号UPがハイレベルの期間では駆動信号VNと駆動信号WNのいずれかがオア回路11に入力されるため、オア回路11の出力からはこれらの信号がそのまま出力される。
前述したように、アンド回路13はオア回路11とオア回路12の出力信号が入力されるため、図3の駆動信号UPがハイレベルの期間では駆動信号VNと駆動信号WNのいずれかが図3(7)に示す相電圧印加信号としてエッジ検出部14へ出力される。エッジ検出部14は相電圧印加信号の立ち上がりタイミングで、図3(8)に示す相電圧印加開始信号のパルス信号を出力し、立ち下がりタイミングで、図3(9)に示す相電圧印加終了信号のパルス信号を出力する。
図3(8)に示す相電圧印加開始信号のパルス信号が入力された正ノイズ抑制部30は、相電圧印加開始信号のパルス信号がハイレベルの期間だけ駆動回路B31によってトランジスタ32をオンにする。この結果、過渡的な電流である正ノイズ抑制電流がフレームグランドからコンデンサ34、抵抗33、トランジスタ32、電源部40の負電圧端子(電圧Vn−)、電源部40のシグナルグランド、昇圧チョッパ回路5のシグナルグランド、三相モータ7の巻線、三相モータ7の筐体、三相モータ7のフレームグランド、コンデンサ34の経路で流れる。
一方、図3(9)に示す相電圧印加終了信号のパルス信号が入力された負ノイズ抑制部20は、相電圧印加停止信号のパルス信号がハイレベルの期間だけ駆動回路A21によってトランジスタ22をオンにする。この結果、過渡的な電流である負ノイズ抑制電流が電源部40の正電圧端子(電圧Vn+)、トランジスタ22、抵抗23、コンデンサ24、フレームグランド、三相モータ7のフレームグランド、三相モータ7の筐体、三相モータ7の巻線、昇圧チョッパ回路5のシグナルグランド、電源部40のシグナルグランドの経路で流れる。
図3(12)に示すようにフレームグランドには、フレームグランドを介して交流電源とモータ駆動装置1との間に交流電圧が印加されている。そして、この交流電圧に重畳され、点線で示す上方向に突出するノイズ電圧は、相電圧印加信号の立ち上がりタイミングで、インバータ6のいずれかのIGBTの出力信号がオーバーシュートしたエネルギーが正電圧としてフレームグランドに現れたものである。一方、図3(12)に示すようにこの交流電圧に重畳され、点線で示す下方向に突出するノイズ電圧は、相電圧印加信号の立ち下がりタイミングで、インバータ6のいずれかのIGBTの出力信号がアンダーシュートしたエネルギーが負電圧としてフレームグランドに現れたものである。
本発明では、相電圧印加信号の立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングで、フレームグランドに発生するノイズ電圧と逆相の電圧をフレームグランドに印加してノイズ電流と逆方向に正ノイズ抑制電流や負ノイズ抑制電流をフレームグランドに流すことにより、ノイズによる漏洩電流を抑制するようになっている。負ノイズ抑制部20では相電圧印加終了信号により、図3(11)に示す正電圧を、また、正ノイズ抑制部30では相電圧印加開始信号により、図3(10)に示す負電圧を、それぞれフレームグランドに印加することでノイズ電圧を抑制する。
図3(8)と図3(9)に示すように、相電圧変化検出部10は相電圧印加開始信号と相電圧印加終了信号をこのノイズ電圧の発生期間、例えばt11〜t12、t13〜t14の予め定めた所定時間だけ出力し、これらの信号が入力された正ノイズ抑制部30と負ノイズ抑制部20は対応する各トランジスタを所定時間だけオンにし、逆にこの所定時間以外は各トランジスタをオフの状態にする。このため、ノイズ電圧の発生期間以外の期間は正ノイズ抑制部30と負ノイズ抑制部20とからフレームグランドへの電流の出入りがないため、流入電流と流出電流(漏洩電流)を抑制することができる。
本発明は、インバータ制御部8のPWM制御によって生成されたスイッチング信号(チョッピング信号)のハイレベル期間(対応するIGBTがオンの期間)の開始と終了のタイミングで三相モータから出力されるノイズ信号に着目し、このタイミングと対応する相電圧印加開始信号と相電圧印加終了信号を相電圧変化検出部10で生成している。
このため本実施例で説明した120度通電方式のモータ駆動に限るものでなく、PWM制御方式を用いて相電圧を制御するもの、例えば正弦波駆動方式のモータ駆動にも適用できる。
1 モータ駆動装置
2a 入力端
2b 入力端
3 フィルタ部
3a コンデンサ
3b コンデンサ
3c コンデンサ
3d コモンモードチョークコイル
4 整流器
5 昇圧チョッパ回路
6 インバータ
6un IGBT
6up IGBT
6vn IGBT
6vp IGBT
6wn IGBT
6wp IGBT
7 三相モータ
7u 巻線
7v 巻線
7w 巻線
8 インバータ制御部
9 回転位置検出部
10 相電圧変化検出部
11 オア回路
12 オア回路
13 アンド回路
14 エッジ検出部
20 負ノイズ抑制部
22 トランジスタ(第2スイッチ素子)
23 抵抗
24 コンデンサ(第2コンデンサ)
30 正ノイズ抑制部
32 トランジスタ(第1スイッチ素子)
33 抵抗
34 コンデンサ(第1コンデンサ)
40 電源部
21 駆動回路A
31 駆動回路B

Claims (1)

  1. 巻線を内部に備えて筐体がフレームグランドに接続されたモータの前記巻線に印加する相電圧を出力するインバータと、PWM制御によって生成されたスイッチング信号を前記インバータへ出力するインバータ制御部とを備えたモータ駆動装置であって、
    前記モータ駆動装置は、
    前記インバータが、前記巻線のいずれかに前記相電圧を印加した時、前記モータの筐体から前記フレームグランドに向かって流れるノイズ電流と逆方向の電流である正ノイズ抑制電流を予め定めた第1所定時間だけ流して前記ノイズ電流を抑制する正ノイズ抑制部と、
    前記インバータが前記巻線の前記相電圧を印加しなくなった時、前記フレームグランドから前記モータの筐体に向かって流れるノイズ電流と逆方向の電流である負ノイズ抑制電流を予め定めた第2所定時間だけ流して前記ノイズ電流を抑制する負ノイズ抑制部と、
    所定電圧を出力する電源部と、
    前記スイッチング信号により前記相電圧が印加されるタイミングでパルス時間幅が前記第1所定時間の相電圧印加開始信号と、前記スイッチング信号により前記相電圧の印加をしなくなったタイミングでパルス時間幅が前記第2所定時間の相電圧印加終了信号とを出力する相電圧変化検出手段とを備え、
    前記正ノイズ抑制部は、前記電源部の負極出力端と前記フレームグランドとの間に直列に接続される、第1コンデンサ及び前記相電圧印加開始信号によってオンとされる第1スイッチ素子とを備え、
    前記負ノイズ抑制部は、前記電源部の正極出力端と前記フレームグランドとの間に直列に接続される、第2コンデンサ及び前記相電圧印加終了信号によってオンとされる第2スイッチ素子とを備えていることを特徴とするモータ駆動装置。
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