JP6343743B1 - 風呂用椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座面の中空体天板部にお湯が容易に接触して腰掛け用座面を確実に温め、また洗い流し湯を中空体内へ入り難くし、さらに中空部内に溜めたお湯を使用後に流さなくても、使い終わった後、排出口から自律的に流れる風呂用椅子を提供する。
【解決手段】腰掛け用座面26aを備え且つお湯用注入口340を設けた湯溜め用中空体1が脚部5に支持された風呂用椅子において、中空体1の後方立板部24を座面26aよりも上方へ延在し、後方立板部24側の中空体1を盛り上げて隆起中空部3を設け、且つ後方立板部24から上方へ延在させた後方隆起立板部34に係る上部域に注入口340を形成し、さらに中空体1を構成する下板部22に排出口220を形成すると共に、排出口220を開け閉めできる蓋具4を設け、且つ注入口340を形成する後方隆起立板部34の開口上縁部分に後方へ向けて下方傾斜する庇37を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は浴室で使用される風呂用椅子に関する。
冬場になると、浴室で風呂用椅子が冷たく、使用しづらい問題がある。湯をかけてもすぐに冷えるので、やむなく冷たい状態での使用となり高齢者等には辛かった。こうした問題を解消すべく、腰掛け用座面を備え且つお湯用注入口を設けた湯溜め用中空体が脚部に支持された風呂用椅子がいくつか提案されている(例えば特許文献1〜3)。
特開2016−93462号公報 特開昭61−232824号公報 実開平7−186号公報
しかるに、特許文献1の風呂椅子は底板にお湯の取り込み口を設けている。そのため、該取り込み口からお湯を入れた後、ひっくり返して使用すると、着座場所の裏面とお湯面との間に熱伝導率小の空気が入り込み、着座場所を保温することが難しくなる。特許文献2はその請求項に記載のごとく「…前記天板の上面から前記湯溜用空洞部内に開口して設けた注湯口とを備えた風呂用椅子。」で、体を洗い流すと、その流し湯が注湯口から湯溜用空洞部内へ入り込んでしまう。特許文献3も体を洗い流すと、その流し湯が注湯口から容器(本発明では中空体)内に入り込んで内部が汚れ易くなる。そして、湯溜用空洞部内の清掃が困難になっている。
さらに、特許文献1〜3は、お湯の取り込み口や注湯口が排出口でもあり、風呂用椅子を使用した者は、使い終わった後、湯溜用空洞部内のお湯を流す作業を行わねばなかった。忘れると、湯溜用空洞内のぬるま湯が残って不衛生になる問題があった。
本発明は、上記問題を解決するもので、着座面の中空体天板部にお湯が容易に接触して腰掛け用座面を確実に温め、また洗い流し湯を中空体内へ入り難くし、さらに中空部内に溜めたお湯を使用後に流さなくても、使い終わった後、排出口から自律的に流れる風呂用椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、腰掛け用座面を備え且つお湯用注入口を設けた湯溜め用中空体が脚部に支持された風呂用椅子において、前記中空体の後方立板部を前記座面よりも上方へ延在し、後方立板部側の中空体を盛り上げて隆起中空部を設け、且つ前記後方立板部から上方へ延在させた後方隆起立板部に係る上部域に前記注入口を形成し、さらに前記中空体を構成する下板部に排出口を形成すると共に、該排出口を開け閉めできる蓋具を設け、且つ前記注入口を形成する前記後方隆起立板部の開口上縁部分に後方へ向けて下方傾斜する庇を設けたことを特徴とする風呂用椅子にある。
請求項2の発明たる風呂用椅子は、請求項1で、蓋具が、前記下板部上に設けた取付部材に固着され、且つ少なくとも主要部をバイメタルで形成する変位部材と、該変位部材に固着された栓体を具備し、設定温度以下で前記栓体が前記排出口から離れた状態にして、設定温度を超えると前記バイメタルの曲がり方が変化して前記栓体が前記排出口を塞ぐようにしたことを特徴とする。請求項3の発明たる風呂用椅子は、請求項1又は2で、下板部が前記排出口に向けてすり鉢状に凹み、且つ前記注入口を形成する前記後方隆起立板部の開口下縁部分に、前記隆起中空体内の前方に向けて上方傾斜する舌片状のガイド部が設けられたことを特徴とする。請求項4の発明たる風呂用椅子は、請求項2又は3で、取付部材が梁部の両端から支柱部を垂下させた正面視冂字状の門型形状にして、両支柱部の下端が前記排出口を跨いで前記下板部上に固着される一方、前記変位部材が、主要部にバイメタルで形成した正面視⊃字状部と正面視⊂字状部とを備え、且つ該正面視⊃字状部の下先端に該正面視⊂字状部の上先端を接続して繰り返し形成されたジャバラ状体を有し、さらに前記梁部の下面に該ジャバラ状体の上面側が固着されると共に該ジャバラ状体の下端面側に前記栓体が前記排出口に対向するようにして固着されたことを特徴とする。
本発明の風呂用椅子は、簡便に着座面の中空体天板部へお湯が接して腰掛け用座面を確実に温め、また洗い流し湯を中空体内へ入り難い構成にして、さらに中空部内に溜めたお湯を使用後に特に流さなくても、しばらくすると自然と流れるようにできるなど優れた効果を発揮する。
本発明の風呂用椅子の一形態で、その全体斜視図である。 図1とは別角度から見た風呂用椅子の全体斜視図である。 図2のIII-III線矢視断面図である。 図3の蓋具周りの拡大図である。 図4の状態から温度上昇でジャバラ状体が伸長した時の変化図である。 図4のジャバラ状体の部分拡大図である。 図4に代わる他態様の蓋具周りの拡大図である。 図1〜図7の蓋具に代わる他態様の蓋具の説明断面図である。 図1〜図8の蓋具に代わる別態様の蓋具の平面図である。
以下、本発明に係る風呂用椅子について詳述する。
図1〜図7は本発明の風呂用椅子の一形態で、図1,図2はその全体斜視図、図3は図2のIII-III線矢視断面図、図4は図3の蓋具周りの拡大図、図5は図4の状態から温度上昇でジャバラ状体が伸長した時の変化図、図6はジャバラ状体の部分拡大図、図7は図4に代わる他態様の蓋具周りの拡大図、図8は他態様の蓋具の説明断面図、図9は別態様の蓋具の平面図を示す。尚、図面を判り易くするため、発明要部を強調図示し、また本発明に直接関係しない構成部分や部材等は省略する。
風呂用椅子は、湯溜め用中空体1と蓋具4と脚部5とを具備する(図1〜図6)。腰掛け用座面26aを備え、且つお湯用注入口340に加えて排出口220を設けた湯溜め用中空体1が脚部5に支持された風呂用座り椅子である。中空体1は平面視略矩形の湯溜め用空洞体で、その下面側四隅から下方に四本の脚部5が延びる。本発明でいう「下方」とは、本風呂用椅子を人(使用者8)が使用する状態下にある図3で、紙面下方をいい、「上方」は紙面上方、「前方」は紙面右方、「後方」は紙面左方をいう。
中空体1は、座面26aを有して前方側メインの中空主部2と、中空体1の後方に位置し、後方立板部24を座面26aよりも上方へ延在させて空洞10を高くする隆起中空部3と、を備える。後方立板部24を座面26aよりも上方へ延在し、後方立板部24側の中空体1を盛り上げて隆起中空部3を設ける。図1ごとくの側面視L字状の湯溜め用空洞体である。隆起中空部3は平面視矩形の中空体1のなかで後方部が隆起して有蓋筒状部3Aを形成する。後方立板部24が座面26aよりも上方へそのまま延在して後方隆起立板部34になる。符号35は有蓋筒状部3Aの有蓋に相当する頂板部を示す。中空主部2の上面にあたる前方側の座面26aは大人が着座する大きさを有する。該座面26aの後縁で天板部26が屈曲して、座面26aよりも上方に延在する隆起中空部3の前方隆起立板部33は、着座した使用者8に係る臀部81の背面811側が当たるほどの高さがある(図3)。
隆起中空部3を構成する後方隆起立板部34に係る上部域には、図2ごとくの略水平で横長矩形のお湯用注入口340が設けられる。注入口340を形成する後方隆起立板部34の開口上縁部分に後方へ向けて下方傾斜する庇37が設けられる。一方、注入口340を形成する後方隆起立板部34の開口下縁部分には、隆起中空部3内の前方に向けて上方傾斜する舌片状のガイド部38が設けられている(図3)。
また、中空体1を構成する下板部22の中央には、図4のような下方に向け円孔径が小さくなる排出口220が設けられる。
本実施形態の中空体1は、図3のごとく、下板部22を中空体1の本体たる他の下面開口本体部分と別体構成にして、取り外すことができる。下面開口本体部分の開口寄り内周縁沿いに内鍔21が内方(空洞10側)へ向けて突出する。図3は前方立板部23と後方立板部24との内鍔21を図示するが、該内鍔21は側方立板部25にも存在し、環状形成される。下板部22の外周縁沿いに所定ピッチで形成したネジ孔にビス等の止具29を挿通し、環状パッキンPを介在させて下板部22を内鍔21にあてがった後、止具29を内鍔21に設けた孔に螺着して、注入口340,排出口220を有する中空体1が形成される。下板部22が取り外せることから、中空体1内面の掃除がし易くなっている。
蓋具4は排出口220を開け閉めできる開閉具である。例えば、排出口220に着脱自在に封をする栓部材4A(図8のイ)、又は排出口220をノズル孔にして、下板部22に突出させた該ノズル孔に係るノズルに着脱自在に封をするゴム製キャップ等の蓋部材4B(図8のロ)だけでも足りる。ただ、斯かる場合は封をするのに、人の手を借りることになる。これに対し、本実施形態は取付部材41と変位部材42と栓体45とを具備して、排出口220に栓体45で封をした状態から、人の手を借りずに温度が下がれば栓体45が自動的に排出口220から離れるようにしている。具体的には、下板部22上に取付部材41に固着され、主要部にバイメタルで形成する変位部材42と、該変位部材42に固着された栓体45を具備し、設定温度以下で栓体45が排出口220から離れた状態にセットして、設定温度を超えると前記バイメタルの曲がり方が変化して栓体45が自律的に前記排出口220を塞ぐ構成とする。
詳しくは、図4のように取付部材41を、梁部411の両端から支柱部412412を垂下させた剛性がある正面視冂字状の門型形状とする。両支柱部412の下端が排出口220を跨いで下板部22上に固着される。そして、変位部材42は、主要部をバイメタルで形成した正面視⊃字状部42aと正面視⊂字状部42bで構成する。変位部材4の主構成が正面視⊃字状部42aの下先端に正面視⊂字状部42bの上先端を接続して、これらを複数繰り返し形成したジャバラ状体42Aになる。ジグザグ状に繰り返し形成したジグザグ状体でもある。⊃字状部42aや⊂字状部42bは、図6のように内側にある熱膨張係数大の金属製帯板部材421と外側に熱膨張係数小の金属製帯板部材422とを貼着一体化させた正面視U字状の単位ユニットである。ここでは、⊃字状部42aと⊂字状部42bとをつないで繰り返し形成した一対のジャバラ状体42Aを、図4のごとく線対称で離間させ、且つ離間部分が熱膨張係数小の金属製接続板部材42cで連結された変位部材42とする。該ジャバラ状体42Aを組込んだ変位部材42及び前記取付部材41は図4の紙面垂直方向に略等断面形状になっている。
斯かる変位部材42は、略水平状態にある接続板部材42cの上面中央(ジャバラ状体42Aの上面側)が、梁部411の下面に、接合材43で固着される。また該変位部材42の略水平状態にある接続板部材42cの下端面中央(ジャバラ状体42Aの下端面側)に円錐台形の栓体45が前記排出口220に対向するようにして固着される。温度が例えば25℃の設定温度になると、図4のごとく排出口220から栓体45が離れて、中空体1内に注がれていたお湯9が排出口220から流れ出る。一方、例えば42℃ほどのお湯9が入って温度が上がり、前記設定温度25℃を超えると、バイメタルの曲がり方が変化する。温度上昇すると、熱膨張係数大の帯状部材421の方がよく伸びるため、図6の矢印のごとく熱膨張係数小の帯板部材422の側へ曲がる。その結果、ジャバラ状体42Aを備えた変位部材42が上下方向に伸長するが、変位部材42,ジャバラ状体42Aの上面側が梁部411で規制されているので栓体45が下降し、図5のように排出口220を塞ぐことになる。ゴム製栓体45が排出口220に挿着して、該排出口220を封止する。
ここで、前記排出口220は図3〜図6のごとく平坦な下板部22に設けているが、図7のように下板部22の空洞10側内面を排出口220に向けてすり鉢状に凹む構造にすると、風呂用椅子を使用するために中空体1に溜めたお湯9を、使用後に綺麗に抜き去ることができ、より好ましい風呂用椅子となる。尚、図7は、記設定温度25℃を超えるお湯9が中空体1内に入ると変位部材42が伸長し、ゴム製栓体45が、排出口220を囲うようにその周りの下板部22に当接シールして、排出口220からのお湯9の流出を塞いでいる。
脚部5は、その上端が前記中空体1の下面に一体化される足部であり、ここでは中空体1の下面側四隅で下方側から四本の棒状脚部5が受け支える。風呂用椅子の使用に際し、中空体1に係る中空主部2の座面26aに腰を下ろす使用者8が、楽に腰掛けられる高さになるよう脚部5の長さが設定される。本実施形態は、下板部22の下面側四隅にボス225をそれぞれ形成し、各ボス穴2250に別体の脚部5の先端部分を挿着して、中空体1に脚部5を一体化させている。尚、図示を省略するが、下板部22とボス225との間に熱伝導度小の独立気泡発泡体等からなる断熱材が介在する。中空体1から脚部5への湯溜め用お湯9の熱量が熱伝導で逃げるのを防ぐ。符号51は脚部5の下端部に取着した滑り止め用キャッブを示す。
さらに本実施形態は変位部材42の調整具6が取付けられる。栓体45寄りのジャバラ状体42Aの下端面に、磁石に吸引される鉄,ニッケル等を含む強磁性体の板片62を貼着する。そして、該板片62に対向する下板部22にネジ穴229を形成し、該ネジ穴229に螺合するボルト61の先端に図4ごとくの磁石63を固着する。ボルト頭61bを回して磁石63を上下に進退動させることによって、変位部材42のジャバラ状体42Aが温度上昇で排出口220へ近づくのを磁石63の磁力によって促進させたり、或いは逆に抑えて、排出口220に封をするジャバラ状体42Aのお湯の最低温度を調整できる。いいかえれば、この調整具6によって、風呂用椅子を使用した後に、中空体1内に溜めたお湯9が排出口220から流れ始めるそのお湯9の最高温度を微調整できる。
図中、符号27は円形窪み、符号28は流し溝で、座面26a上に載ったお湯9を円滑排出させるガイド溝を示す。
次に、本風呂用椅子の一使用方法について述べる。
まず、図2でいえば、その隆起中空部3の注入口340を上向き(仰向け)にし、上方側に該注入口340がくるよう風呂用椅子を前に倒した状態にして、注入口340からお湯9を注ぐ。使用者8は、浴場内で風呂用椅子に座ろうとする前に、蛇口からのお湯9や風呂のお湯9を中空体1内に流し込む。ガイド部38があるため、お湯9を中空部の空洞10内に流し込み易い。
その後、中空体1内のお湯9がほぼ満タンになった段階で、風呂用椅子を図3のように使用する状態に置く。ここで、空洞10を埋めるほどにお湯9を溜め込まなくてもよい。後は、本風呂用椅子の座面26aに座って快適に使用できる。
図3は栓体45が離れた状態で図示するが、設定温度(例えば25℃)を超えるお湯9が入ると、図5のようにバイメタルの曲がり方が変化して栓体45が自律的に排出口220を塞ぐ。中空体1の空洞10をお湯9で全て満たさなくても、図1,図3のごとく天板部26を越えて隆起中空部3内にお湯9の湯面91が現れれば、天板部26がお湯9と接することになり、座面26aは温かい状態を保つ。
そうして、風呂用椅子を使い終わった後は、使用者8はそのまま立ち去って構わない。特段の作業を要しない。中空体1内のお湯9の温度が設定温度以下になると、バイメタルの曲がり方が変化して図5の状態から図4の状態に戻って、排出口220から栓体45が自然と離れて中空体1内のお湯9を該排出口220から流す。
このように構成した風呂用椅子は、中空体1の後方立板部24側を座面26aよりも上方へ延在させて高くした隆起中空部3を設け、該隆起中空部3を構成する後方隆起立板部34の上部域に注入口340が形成されるので、この注入口340を使って中空体1内へ湯溜め用のお湯9を容易に取込むことができる。しかも、中空体1の空洞10が埋まるように該注入口340からお湯9を目一杯入れなくても、座面26aを温めることができる。ある程度の量のお湯9が入れば、図3のように座面26aを形成する天板部26にお湯9が接して、天板部26のレベルを超えて隆起中空部3内にお湯9の湯面91が現れる。該湯面91の上方に中空体1の空洞10を満たし足りなかった分の空気だまりができるからである。座面26aを形成する天板部26に熱容量大のお湯9が接しており、この温まった座面26aに腰掛けて風呂用椅子を快適使用できる。少なくとも本風呂用椅子を使用する時間は、十分に温かい状態が保たれ、浴室で使用するに重宝な風呂用椅子になる。
そして、後方隆起立板部34の上部域に注入口340が設けられており、特許文献2,3のように上向きに口が開いていないので、体を洗った時の汚れたお湯9が入り込まない。また、注入口340を形成する後方隆起立板部34の開口上縁部分に後方へ向けて下方傾斜する庇37が設けられていると、洗い流したお湯9が体をつたい、さらに後方隆起立板部34を流れ落ちて、注入口340にそのお湯9が入り込もうとしても、庇37が阻止する。掃除が難しい中空体1の内面が使用によって汚れるのを極力抑えることができる。
加えて、中空体1を構成する下板部22に排出口220が設けられると共に、該排出口220を開け閉めできる蓋具4が設けられると、風呂用椅子を使い終わった後、中空体1内に湯溜め用として溜めたお湯9は排出口220から簡単に流すことができる。
また、蓋具4が、下板部22上に設けた取付部材41に固着されたバイメタルからなる変位部材42と、該変位部材42に固着された栓体45を具備し、設定温度以下で栓体45が排出口220から離れた状態にして、設定温度を超えるとバイメタルの曲がり方が変化して栓体45が排出口220を塞ぐ構成であると、安価な構成にして、風呂用椅子を使い終わった後、中空体1内に溜めて不要になったお湯9をうまく流してくれる。特許文献1〜3は風呂用椅子に保温用として溜めたお湯9を使用者8等が必ず洗い流さなければならず、忘れた時などは中空体1内の壁面が汚れる問題が発生するが、本風呂用椅子はこうした問題を解消できる。中空体1内にお湯9が残って、不衛生な状態にならない。
さらに、取付部材41が梁部411の両端から支柱部412を垂下させた正面視冂字状の門型形状にして、両支柱部412の下端が前記排出口220を跨いで下板部22上に固着される一方、変位部材42が前記ジャバラ状体42Aを有すると共に、該ジャバラ状体42Aの上面側を梁部411の下面に固着し、且つ該ジャバラ状体42Aの下端面側に栓体45が排出口220に対向するようにして固着された蓋具4にすると、バイメタルによるジャバラ状体42Aの伸長度合いを大きく設定できるので、排出口220の開け閉めをより確実にできる。
さらにいえば、下板部22の空洞10側の内面を排出口220に向けてすり鉢状に凹ませると、風呂用椅子を使い終わった後、中空体1内に溜めていたお湯9を綺麗に流し終えることができるので、中空体1内の壁面をより衛生的に保つことができる。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。中空体1,中空主部2,隆起中空部3,蓋具4,脚部5等の形状,大きさ,個数,材料,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えば、実施形態の変位部材42は温度変化により上下方向に伸縮するが、図9のように変位部材42を温度変化によって水平移動させて、栓体45が排出口220を塞ぐようにしてもよい。ちなみに、図9はバイメタルからなる変位部材42を棒状に簡略図示するが、ゼンマイのように渦巻き状に巻いて、水平移動の変位を大にする方がより好ましくなる。
1 中空体
2 中空主部
22 下板部
220 排出口
24 後方立板部
26a 座面
3 隆起中空部
34 後方隆起立板部
340 注入口
4 蓋具
41 取付部材
42 変位部材
42A ジャバラ状体
42a 正面視⊃字状部
42b 正面視⊂字状部
45 栓体
5 脚部
9 お湯

Claims (4)

  1. 腰掛け用座面を備え且つお湯用注入口を設けた湯溜め用中空体が脚部に支持された風呂用椅子において、
    前記中空体の後方立板部を前記座面よりも上方へ延在し、後方立板部側の中空体を盛り上げて隆起中空部を設け、且つ前記後方立板部から上方へ延在させた後方隆起立板部に係る上部域に前記注入口を形成し、さらに前記中空体を構成する下板部に排出口を形成すると共に、該排出口を開け閉めできる蓋具を設け、且つ前記注入口を形成する前記後方隆起立板部の開口上縁部分に後方へ向けて下方傾斜する庇を設けたことを特徴とする風呂用椅子。
  2. 前記蓋具が、前記下板部上に設けた取付部材に固着され、且つ少なくとも主要部をバイメタルで形成する変位部材と、該変位部材に固着された栓体を具備し、設定温度以下で前記栓体が前記排出口から離れた状態にして、設定温度を超えると前記バイメタルの曲がり方が変化して前記栓体が前記排出口を塞ぐようにした請求項1記載の風呂用椅子。
  3. 前記下板部が前記排出口に向けてすり鉢状に凹み、且つ前記注入口を形成する前記後方隆起立板部の開口下縁部分に、前記隆起中空体内の前方に向けて上方傾斜する舌片状のガイド部が設けられた請求項1又は2に記載の風呂用椅子。
  4. 前記取付部材が梁部の両端から支柱部を垂下させた正面視冂字状の門型形状にして、両支柱部の下端が前記排出口を跨いで前記下板部上に固着される一方、前記変位部材が、主要部にバイメタルで形成した正面視⊃字状部と正面視⊂字状部とを備え、且つ該正面視⊃字状部の下先端に該正面視⊂字状部の上先端を接続して繰り返し形成されたジャバラ状体を有し、さらに前記梁部の下面に該ジャバラ状体の上面側が固着されると共に該ジャバラ状体の下端面側に前記栓体が前記排出口に対向するようにして固着された請求項2又は3に記載の風呂用椅子。
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