JPS6038950Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エプロン部背後に、配管する給排水管用の点
検蓋、ならびに出入り用のステップを備えた浴槽の改良
に関する。

従来、此種の浴槽は、オーバーフロー水が浴槽上縁面金
てに溢れ、エプロン面を垂設した部分の上縁面から溢水
する為、その浴槽上縁面に配設される点検蓋も溜水しな
い平板状に限られ浴室用備品の収納には利用できないの
が現状である。

本考案は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、その
目的とする処は、浴槽上縁面の点検蓋に、溜水しない浴
室用備品の収納用の凹部を設けることができ、しかも浴
槽に対しての出入りも非常に簡単な浴槽を提供せんとす
るものである。

その基本的な構成は、種部の一半部に連設して一段高い
ステップを形成した浴槽であって、種部他半部に連設す
る洗い場側の浴槽上縁面に、浴室用備品の収納用の凹部
を有する点検蓋を着脱自在に嵌着し、ステップに連設す
る洗い場側の浴槽上縁面を一段低くしてその上部にオー
バーフロー空間を形成して凹部へ至らしめずにそのオー
バーフロー空間にてオーバーフロー水を溢出させるもの
である。

以下、本考案の実施例を図面に基ついて説明する。

図中Ａは、浴槽本体を示し、平面略矩形状の種部１Ａ上
周面を上方へ拡開する傾斜状の勾配面７となし、その勾
配面７より水平な浴槽上縁面１を四方へ延設し、洗い場
側へ垂下するエプロン面２側を除く３縁に起立縁８を形
成している。

また、浴槽本体Ａは、種部１Ａの一半部１Ａ′に連設す
る部分に一段高いステップ９を段設し、そのステップ９
サイドの種部ＩＡ他半部１Ａ“に連設する浴槽上縁面１
′とエプロン面２とを洗い場側へ向かって傾斜する傾斜
面３となし、その部分に点検蓋４を着脱自在に嵌着し、
その点検蓋４とステップ９との間の傾斜面３及び背面側
の槽壁１０には夫々握りバー１１を取付固定する。

ステップ９は、そのステップ面９ａに、種部ＩＡ底面と
同様に滑り止め部１２を備え、槽部ＩＡと連設して形成
したことにより狭くなる洗い場側の浴槽上縁面１″部分
を、他の浴槽上縁面１′より一段低く形成してステップ
９による出入時に跨ぎやすいようにすると共にその上方
をオーバーフロー空間Ｂとしている。

点検Ｍ４は、コーナー４個所に取付孔１３を有する縁取
り４ｃ内に浴室用備品６の収納用の凹部５を凹設形成し
てなり、該凹部５は、上縁の縁取り４０部分より垂下し
た垂下面４ａに、下縁の縁取り４ｃ部分より水平に延設
した底面４ｂとを連設して側面形状において直角三角形
状とし、中央部分に滑落防止用の隆起部１３を突出形威
し、両サイドに洗い場側へ向けて傾斜する若干の傾斜面
１４を形成し、万が一流れ込んでも止まらず速やかに排
出し得るように配慮している。

その点検蓋４が着脱自在に嵌着される傾斜面３部分には
、点検蓋４と同一面積の取付凹部１５に点検口１６を開
口し、その取付凹部１５上位、及び下位に形成した嵌合
段部１７に、上縁、下縁の縁取り４ｃ部分より折曲した
嵌合片部１８を嵌合させて点検蓋４を傾斜面３と同一面
上に位置せしめ、取付凹部１５背面に設けたブツシュ１
９に取付孔１３からネジ２０を螺合させて点検蓋４は着
脱自在に取付けられる。

この時、浴室用備品６の収納用の凹部５は、その傾斜面
３レベル下に位置するも前述の如くオーバーフロー空間
Ｂをステップ９に連設する浴槽上縁面１′部分を一段低
く形成している為オーバーフロー水の流入はない。

握りバー１１は、入浴用の握りバー１１ａと、出槽用の
握りバー１１ｂとがあり、握りバー１１ａは水平杆部１
１ａ′と、垂直杆部１１ａ”を一体に連設形成し「型状
を呈味延長させた際直交する夫々の杆部１１ａ’、
１１ａ”端部を隆起させて座部２１を形成し、その座部
２１にネジ挿通孔２２を有するパツキン２３と、その挿
通孔２２に連通する螺子孔２４を形成七でなり、傾斜面
３及びその傾斜面３とエプロン面２との境界部に形成し
た取付用段部２５に、夫々の座部２１を嵌合せしめ、背
後よりネジ２０止めして傾斜面３上を握り空間Ｃとして
握りバー１１ａを、浴槽上縁面ルベル、エプロン面２レ
ベルより突出しないよに取付固定する。

握りバー１１ｂは、略［型状を呈し、夫々の座部に上記
握りバー１１ａと同様のパツキンならびに螺子孔を開孔
し、背後よりネジ２０止めして槽内に組状に取付固定す
る。

この時、握りバー１１ａは、ステップ９に近接する点検
蓋４サイドの傾斜面３上に浴槽上縁面１に直接取付固定
したものに比して低く取付けられる為、入浴に際して跨
ぐ浴槽上縁面１″のレベルと近似したレベルにて入浴の
補助をすることとなり、入浴作業が頗る容易となるばか
りでなく出入時に足を引っ掛ける心配もない。

斯る浴槽は、一般の浴槽として利用されるも、実際とし
てはマツサージ機能を有する泡パスとしても利用され、
その泡バスの諸器具について簡単に説明する。

背凭れ部側、脚部側、の槽壁１０下位に噴射ノズル部２
６を、長手力向背面側の槽壁１０下位に吸入部２７を夫
々配設し、その吸入部２７と、噴射ノズル部２６とをバ
ス（浴槽本体）背後に配設されたポンプ２８、ならびに
バス背面側の勾配面７背面に設けた槽内から操作可能な
切換弁２９を連通ずる循環路３０を介して連結する一方
、噴射ノズル部２６に切換弁２９に隣接して設けた空気
吸入部３１に一端を連結する空気路３２の他端を連結し
て戻り流に空気を混入させることにより微細な気泡流と
して人体に衝突させてマツサージ効果を図る。

本考案は成上の如く種部の一半部に連設して一段高いス
テップを形成した浴槽であって、種部他半部に連設する
洗い場側の浴槽上縁面に、浴室用備品の収納用の凹部を
有する点検蓋を着脱自在に嵌着し、ステップに連設する
洗い場側の浴槽上縁面を一段低くしてその上部にオーバ
ーフロー空間を形成してなるのでオーバーフロー水はス
テップに連設する浴槽上縁面上の上記空間にて溢出され
て点検蓋を配設した上縁面部からは溢出されない。

それ故、溜水しない浴室用備品の収納用凹部を点検蓋に
凹設でき、浴槽上縁面の点検蓋に浴室用備品を収納でき
る。

その上、ステップに連設する洗い場側の浴槽上縁面を一
段低くしてその上部をオーバーフロー空間とした結果人
出温時に跨ぐ浴槽上縁面が一段低くなる為跨ぎやすく出
入りが非常に簡単となる。

依って、所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案浴槽の平面図、第２図は同背面図、第３
図は同側面図、第４図はＸ−Ｘ断面図、第５図はＹ−Ｙ
断面図、第６図２−２断面図、第７図はステップ、握り
バー、点検蓋部分の部分斜視図である。 尚図中、Ａ：浴槽本体、１Ａ：種部、１Ａ′ニ一半部、
ｌＡ”：他学部、１．１’、１″：浴槽上縁面、６：浴
室用備品、５：凹部、４：点検蓋、Ｂニオ−バーフロー
空間、９ニステツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 種部の一半部に連設して一段高いステップを形成した浴
   槽であって、種部他半部に連設する洗い場側の浴槽上縁
   面に、浴室用備品の収納用の凹部を有する点検蓋を着脱
   自在に嵌着し、ステップに連設する洗い場側の浴槽上縁
   面を一段低くしてその上部にオーバーフロー空間を形成
   してなる浴槽。