JP6342897B2 - 相互変調積を低減したマルチプレクサ - Google Patents

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Description

本発明は、相互変調積を低減したマルチプレクサに関し、とりわけ、望ましくない相互変調効果をもたらし得る周波数成分が抑制あるいは除去されるマルチプレクサに関する。
相互変調積または相互変調歪み(英語表記:IMD=intermodulation distortion)は、非線形システムで発生し、これによって実際のシステムにおいては異なる周波数の2つ以上の信号が処理される場合に発生する。1つの非線形な回路素子での混合の際に、2つの信号の積が生成されることが起こり得る。以下の形式の2つの信号
1(t)=A1cos(ω1t)
および
2(t)=A2cos(ω2t)
の場合には、多数の周波数成分mω1±nω2,(m,n=0,1,2, ...,)が発生し、ここで和m+nは次数を与える。発生する周波数成分が、基本波ω1またはω2を逓倍したものである場合、高調波と称する。発生する周波数成分が、これら2つの基本波を逓倍したものの和である場合、相互変調積成分と称する。
マルチプレクサおよび特にデュプレクサにおいては、いかなる相互変調積も問題であり、これらの相互変調積はアンテナ入力で発生し、Rx帯域またはこのRx帯域の近傍に存在する。これらの相互変調積は、フィルタ処理によって容易にはフィルタ除去できないため、Rx信号路の障害となる。除去されないと、Rx基本周波数が破損されかねない。このような望ましくない相互変調積は、とりわけデュプレクサにおいては、Tx信号がアンテナを介して受信された外部からの障害信号によって発生する。Tx信号に付随するRx通過帯域は、デュプレクサの場合は比較的近接しており、多くはこのTx通過帯域の上側にある。以上によりこのTx信号の高調波は、この固有のRx通過帯域には該当しないが、しかしながらこのTx信号および外部からの受信信号の相互変調積は、このデュプレクサのRx通過帯域に該当する。
送信側フィルタのハイパスフィルタまたは阻止帯域での局所ポール位置によって排除することができるが、このためこのフィルタ除去以外の他の経路も設定されねばならない。
特許文献1には、非線形効果を低減するために、互いに逆並列に接続されたBAW共振器が開示されている。
この特許文献1に開示されたものの欠点は、高価なチップの表面上に追加の共振器のスペースを設けなければならないことである。
ドイツ国公開特許公報DE102005028927A1明細書
そこで本発明の課題は、相互変調効果が低減されたマルチプレクサを提供することである。このマルチプレクサは、今日の小型化の要求を満足し、高耐電力性を低下させることがなく、この際フィルタスロープの傾きを低下させず、かつ大量生産に向いたものである。とりわけ本発明の課題は、上記の妨害周波数(Blockerfrequenzen(複数))が既にアンテナノード自体で、またはアンテナ近傍の回路領域で除去されるマルチプレクサを提供することである。さらにこのマルチプレクサは安価に製造され、相互変調効果の低減の対策を備えていなければならず、この対策は他の妨害周波数による相補変調効果の低減のための対策と容易に組み合わせることができなければならない。さらに1つの課題は、改善されたマルチプレクサを提供することであり、この改善されたマルチプレクサでは、製造における追加的な製造ステップが全く必要でなく、かつ追加の外部回路素子が必ずしも必要でない。さらにこのマルチプレクサは、相互変調効果の低減のための他の対策と互換性がなければならない。さらにこのマルチプレクサの電気特性は、この相互変調効果の低減のための対策によって劣化されてはならない。
これらの課題は、請求項1に記載のマルチプレクサによって解決される。本発明の有利なさらなる実施形態は従属項に示されている。
本発明は、送信接続端子,受信接続端子,および共通接続端子を有する、音響波で動作するマルチプレクサに関する。このマルチプレクサは、さらに、上記の送信接続端子と共通接続端子との間に回路接続されている送信信号路(Sendepfad)と、送信フィルタとを備え、また上記の受信接続端子と共通接続端子との間に回路接続されている受信信号路(Empfangspfad)と、受信フィルタとを備える。さらにこのマルチプレクサは、チップと、上記の共通接続端子と回路接続された妨害信号路(Blockerpfad)とを含む。ここでこの妨害信号路は、上記のチップ上に配設された妨害電極(Blockerelektroden(複数))を備え、これらの妨害電極は、妨害信号(Blockersignale)をグラウンドに逃がすために設けられている。ここで妨害信号は、このマルチプレクサに伝播する他の信号に相互変調積が掛け合わされて生成されたものであり、この妨害信号はとりわけRx周波数領域に存在することがあり、これによってRx信号路が妨害される。妨害電極はこれに対応した電極であり、この妨害信号をグラウンドに逃がすのに適合して構成されている。
本発明はマルチプレクサを提供し、このマルチプレクサにおいては適合した対策によって妨害信号が適切に逃がされ、したがって正常にマルチプレクサで発生する信号との混合は理想的には全く起こらず、このため相互変調積もまた生成されない。
このマルチプレクサは音響波で動作する。対象となるものはたとえば音響表面波(akustische Oberflachenwellen、英語表記:SAWs=Surface Acoustic Waves),音響体積波(akustische Volumenwellen、BAWs=Bulk Acoustic Waves)またはガイド音響体積波(gefuhrte akustische Volumenwellen、GBAWs=Guided Bulk Acoustic Waves)である。これらそれぞれの場合で、電極パターンは圧電材料と連携して、圧電効果によって、音響的振動と電気的高周波信号との間で変換するために用いられる。音響波で動作するマルチプレクサは、圧電基板(音響表面またはガイド音響表面波の場合)上にパターニングされた電極フィンガーの形態で配設されており、すなわちサンドイッチ状に圧電層を挟み、大面積の形態で形成されている。ここで音響表面波またはガイド音響表面波の場合は、上記のチップは圧電材料を含んでいる。音響体積波の場合は、電極および圧電材料からなるサンドイッチ構造が、適宜複数の反射層(Spiegelschichten)と共に、担体チップ上に配設されている。このため妨害信号をグラウンドに逃がすために妨害電極を設けることは、音響波で動作するマルチプレクサの従来の製造プロセスと互換性がある。
このためこの妨害電極は、このマルチプレクサの回路素子と容易に組み合わせることができ、本発明の課題を簡単に、しかしながら効果的なやり方で解決することができる。
ここでマルチプレクサとは、アンテナ接続端子であってよい、少なくとも1つの共通接続端子と、m個のTx信号路およびn個のRx信号路とを有する周波数切替器(Frequenzweiche)のことを意味する。ここでmおよびnは1以上の自然数である。具体的にはこのマルチプレクサは、1つのTx信号路と1つのRx信号路とを有するデュプレクサであってよい。
上記の妨害電極(複数)は、音響的に活性なフィルタ素子の電極(複数)であってよい。こうして活性な妨害素子(Blockerelement)は、その純粋な電気的作用によって、たとえば静電容量素子として、第1の周波数領域における妨害信号およびその電気音響的作用によって、この第1の周波数領域とは異なる第2の周波数領域における妨害信号を阻止または低減することができる。この妨害素子は、その純粋な電気的作用およびその電気音響的作用が協働して作用し、単一の周波数領域の妨害信号をさらに良好に抑制することも可能である。
1つの実施形態においては、妨害信号路は、送信フィルタまたは受信フィルタの回路素子(複数)を備える。
同時にこの妨害信号路の妨害電極を含む、送信フィルタまたは受信フィルタの回路素子としては、特にインターデジタル変換器すなわちサンドイッチ状に構成されたBAW共振器の形態のインターデジタルパターンが問題となる。これらの構造が適切に形成されることによって、これらは同時に一方では上記の送信信号路または受信信号路の素子として、また他方では、これを介して妨害信号をグラウンドに逃がすことができる回路素子として機能する。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、音響波で動作し、妨害電極を有する、1つ以上の共振器を1つ以上の妨害信号路に備えており、全ての妨害信号路または全ての音響波で動作する共振器には、2つの妨害周波数を逃がすための妨害電極が設けられている。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、それぞれ1つのさらなる送信フィルタを有する、1つ以上のさらなる送信路と、それぞれ1つのさらなる受信フィルタを有する1つ以上の受信路とを備える。このようにして、デュプレクサの他に、トリプレクサ、クワドリプレクサ等が容易に得られる。
1つの実施形態においては、送信フィルタおよび/または受信フィルタは、音響表面波,音響体積波,またはガイド音響体積波によって動作する。
この送信フィルタが上記のような音響波の1つで動作し、これに対し受信フィルタがこの音響波の他の1つで動作するようにすることも可能である。そこでこの送信フィルタあるいは送信フィルタの電極パターンが、1つの第1のチップ上に配設され、上記の受信フィルタあるいはこの受信フィルタの電極がもう1つのチップ上に配設されることも可能である。この際上記の妨害電極はこの第1のチップおよび/またはこのもう1つのチップ上に配設されていてよい。また上記の妨害信号路のいくつかの回路素子が、1つのチップ上に配設され、これに対しこの妨害信号路の他の回路素子が別のチップ上に配設されることも可能である。またこの際、この妨害信号路のこれらの回路素子が、異なる種類の音響波で動作するようにすることも可能である。
1つの実施形態においては、送信フィルタはBAW共振器(複数)を備え、受信フィルタはSAW共振器(複数)を備える。これらのBAW共振器およびSAW共振器は、異なるチップ上あるいは異なるチップの中に配設されている。このようにして複数ダイのマルチプレクサが得られ、このマルチプレクサでは、異なるフィルタ技術が、送信フィルタおよび受信フィルタへの異なる要求条件、たとえば電力耐性(Leistungsfestigkeit),選択度,絶縁,...等を確実にしている。
1つの実施形態においては、上記のチップは、とにかく上記の送信フィルタまたは受信フィルタの全ての回路素子(複数)を備える。こうしてこのマルチプレクサは、このような音響波でのみ動作し、この際妨害信号路の回路素子は、このチップ上に配設されていてよい。
1つの実施形態においては、この妨害信号路は、上記のチップ上に配設された1つの電子音響共振器を備える。
この妨害信号路の電子音響共振器は、送信フィルタまたは受信フィルタの直列分岐共振器または並列分岐共振器となっている。この妨害信号路は、2つ以上の電子音響共振器を備えてよい。このようにこの妨害信号路は、たとえば1つの共振器からなる1つの直列回路を、直列分岐で備えてよく、この後に続いた別の並列分岐を備えてよい。
送信フィルタおよび受信フィルタは、ラダー型構造で回路接続された直列分岐共振器および並列分岐共振器を備えてよく、このラダー型構造は、全体としてバンドパスフィルタとなっている。また、それぞれのフィルタの一部のみがラダー型構造で実装されていてよく、これに対して残りのフィルタ素子は、代替の形態、たとえばDMS(Dual Mode SAW)構造を備えてよい。
並列分岐共振器,送信フィルタ,または受信フィルタを、妨害信号路の妨害電極(複数)を備えた回路素子として使用することは、この際に、たとえばラダー型回路に並列分岐共振器があるので、信号路にグラウンドを接続することを可能とする。こうしてグラウンド信号路(Massepfad)が設けられ、このグラウンド信号路は、上記の共通接続端子をグラウンドと回路接続し、このグラウンド信号路を介してグラウンドに妨害信号を逃がすことができる。
1つの実施形態においては、妨害信号路は、1つのインダクタンス素子を備え、このインダクタンス素子は、送信フィルタまたは受信フィルタにおけるメタライジング部としてチップ上に実装されている。
このインダクタンス素子は、このチップが配設されている多層基板におけるメタライジング部として実装されていてもよい。さらにこのインダクタンス素子は、このチップを含む1つのモジュール上のディスクリートな素子として実装されていてよく、またはこのチップと回路接続されている回路基板上のディスクリートな素子として実装されていてよい。
このようにして妨害信号路は、1つの静電容量素子となる妨害電極(複数)および1つのインダクタンス素子を備える。この静電容量素子およびこのインダクタンス素子は、直列または並列に回路接続されていてよく、これによって1つの共振回路となっている。この際この共振回路の共振周波数は、その共振周波数が、特にスプリアスになると思われる妨害信号の周波数に対応するように調整されてよい。
このため極めて一般的には、この静電容量素子の静電容量は、BAW電極の面積、またはインターデジタルパターン(Interdigitalstrukturen)の開口部および変換器長またはフィンガー数の調整によって、調整されてよい。さらにこの静電容量の調整に合わせて、これらの電極間隔を設定することも実質的に可能である。
この電極パターンの間隔は、このマルチプレクサが動作する音響波の波長を実質的に決定している。この際音響的に活性な電極パターンが、妨害信号路における妨害電極として使用される。しかしながら、これに関係した周波数領域において音響的に不活性な電極パターンを使用してもよい。このように静電容量素子の静電容量を調整するために、妨害電極の間隔および面積を任意に設定することができる。
上記のインダクタンス素子のインダクタンスは、このインダクタンス素子の導体部分の長さによって調整することができる。さらにコイルを設けてよく、このインダクタンス素子のインダクタンスを調整するために、このコイル巻き数が調整されてよい。以上をまとめると、上記の妨害信号をグラウンドへ良好に逃がすことを達成するための、静電容量素子の静電容量またはインダクタンス素子のインダクタンスを調節することが、色々な可能性があり選択可能である。
1つの実施形態においては、このインダクタンス素子は小さなインダクタンスを備える。このインダクタンス素子は、1つの配線のみで形成されることもでき、したがってこの場合このインダクタンス素子のインダクタンスは、この配線の寄生インダクタンスである。小さなインダクタンスが必要であれば、こうしてインダクタンスは、とにかく存在する配線自体のインダクタンスとして得られるので、これによって面積が節約され、小さく構築されたマルチプレクサデバイスが得られる。
1つの実施形態においては、送信フィルタおよび/または受信フィルタは、BAW共振器を備えてよい。妨害信号路は、1つのBAW共振器を備え、そのグラウンドレイアウト(Massebelegung)は、送信フィルタの共振器のグラウンドレイアウトおよび/または受信フィルタのグラウンドレイアウトとは異なっている。
こうしてこの妨害信号路における静電容量素子が得られ、この静電容量素子では、グラウンドに対し妨害信号を逃がすための電気的および/または音響的特性が最適化されている。さらにこうして、音響特性を有利に調整するための手段が提供される。
1つの実施形態においては、妨害信号路は、1つのBAW共振器を備え、このBAW共振器は、送信フィルタまたは受信フィルタの共振器よりも、多いかまたは少ない層を備える。これによって共振周波数が大きくシフトされ、通過帯域の周波数領域における好ましい静電容量特性が得られる。
1つの実施形態においては、妨害信号路(BP)は、1つのBAW共振器(R)を備え、このBAW共振器では、送信フィルタ(Tx)または受信フィルタ(Rx)のBAW共振器に対して、1つ以上の層の厚さが異なっている。
1つの実施形態においては、妨害信号路は、1つのBAW共振器を備え、1つの層の物理的特性は、これに対応する送信フィルタおよび/または受信フィルタの共振器の層の物理的特性と比較して変化されている。この物理的特性、たとえばグラウンドレイアウト,層の厚さ,層の数,音響インピーダンス,または導電率の変更は、送信フィルタおよび/または受信フィルタの一部であるだけでなく、妨害信号路の一部でもある、BAW共振器を得るための簡単な可能性を提示し、またこれによって追加的な要求条件を満足しなければならないBAW共振器を得るための簡単な可能性を提示する。
1つの実施形態においては、妨害信号路は、1つのBAW共振器を備え、その動作周波数は、送信フィルタおよび/または受信フィルタのBAW共振器に対して幾何形状が変更されることによって変化される。
上記の特性に加えて、幾何形状、たとえば共振器の設置面積の変更は、多くの要求条件に対して最適化された共振器を得るために用いられる。
音響表面波で動作するマルチプレクサ(複数)での幾何形状の変更は、たとえばメタライジング部の厚さの変更、ピッチの変更すなわちフィンガー電極の中心からフィンガー電極の中心の間の距離の変更、またはメタライジング比ηの変更によって可能である。
共振器の共振特性は、任意に狭帯域とすることはできない。
このため、たとえば上記の妨害共振器単体または妨害共振器(Blockerresonator)およびインダクタンス素子からなる直列体の共振回路の共振周波数は、周波数的に上記の妨害帯域(Blockerband)の近傍にのみ設けられる。
静電容量CおよびインダクタンスLを有する共振回路の共振周波数は、
Figure 0006342897
となる。これに対応して上記のインダクタンス素子のインダクタンスおよび上記の静電容量素子の静電容量は、妨害周波数をグラウンドに逃がすように選択することができる。
1つの実施形態においては、妨害信号路は、音響的に不活性な1つの静電容量素子を備える。このような音響的に不活性な素子は、たとえばTx周波数領域またはRx周波数領域のようなそれぞれの周波数領域でのみ不活性な静電容量素子、あるいは音響波と全く相互作用しない静電容量素子であってよい。このため、たとえば圧電材料の代わりに非圧電材料がBAW電極間に配設されてよい。1つのBAW共振器の反射層(Spiegelschichten(複数))の導電性材料、たとえばこの実際のBAW電極(複数)の電極材料の導電性材料を、実質的に音響的に不活性な静電容量素子として用いることも可能である。加えて、この実際の1つのBAW電極と、酸化物の中間層を有する1つの導電性反射層とを、1つの静電容量素子となるように回路接続することが可能である。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、妨害電極(複数)を有する1つのBAW共振器を備え、ここでこれらのBAW電極の少なくとも1つおよび/または導電性材料を含む反射層は、1つの妨害電極となっている。
さらに音響表面波またはガイド音響体積波で動作する電極パターンでは、電子音響的結合係数κ2が消失するように、これらのフィンガー電極の方向は、音響波の可能な伝播方向に対して回転していてよい。このような静電容量素子は、純粋に静電容量性で作用するので、このためその物理的寸法はTx信号(複数)または、Rx信号(複数)との悪い電子音響相互作用が全く起こらないように設定することができる。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、チップ上に配設された妨害電極(複数)を有する2つ以上の妨害信号路を備え、これらは妨害信号をグラウンドに逃がすために設けられている。
上記のマルチプレクサが複数のチップを備えている場合、1つ以上の妨害信号路の異なる部分を、異なるチップに分配することが可能である。
このようにして複数の妨害信号路を設けることができ、この際全ての妨害信号路は、それぞれ別の妨害信号をグラウンドに逃がすために設けられている。このようにして、Tx信号との相互変調の発生すること無しに、多数の妨害周波数が無害となるようにすることができる。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、1つの送信フィルタと1つの受信フィルタとを備える。このマルチプレクサは、さらに1つの第1の妨害信号路を備え、この第1の妨害信号路は、送信フィルタと共通接続端子との間に設けられたノードと回路接続されている。またこのマルチプレクサは、さらに1つの第2の妨害信号路を備え、この第2の妨害信号路は、受信フィルタと共通接続端子との間に設けられたノードと回路接続されている。
さらに、1つのフィルタは、2つ,3つ,4つ,またはこれより多い妨害信号路を備えてよい。
このようにして様々な妨害周波数と、一方の側の送信フィルタからのTx信号および他方の側の、受信フィルタによって上記の共通接続端子で反射された信号または送信フィルタへ反射された信号との間の相互変調は、容易に除去することができる。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、唯1つの送信フィルタと唯1つの受信フィルタとを備え、以上よりデュプレクサとなっている。
Tx信号の周波数と妨害信号の周波数の和が、Rx信号の周波数とほぼ一致する場合、たとえば1880MHz〜1910MHzのTx周波数および1930MHz〜1990MHzのRx周波数を有するWCDMA帯2においては20MHzおよび140MHz付近の妨害周波数では、2次の相互変調積は、Rx周波数領域にあるであろう。このような条件においては、妨害信号がこのように簡単なやり方で除去されるならば、相互変調積が生成すらしないということは極めて有利である。
これにより、Tx信号の周波数と妨害信号の周波数との差の大きさがRx信号の周波数と一致する場合には、妨害信号を逃がすことは有利となる。これはたとえば周波数が3760MHzと3900MHzの妨害信号の場合である。
さらに、Tx周波数の2倍と妨害信号の差がRx周波数と一致する場合に実用上有効である。これはたとえば妨害周波数が1770MHzおよび1890MHz付近にある場合および5630MHz〜5810MHzの場合である。
1つの実施形態においては、送信フィルタおよび/または受信フィルタの共振器は、二重に実装され、非線形効果を低減するために、二重の共振器のそれぞれは逆並列に回路接続されている。
直列の二重接続の場合には、1つの共振器は、続いて回路接続された、それぞれ2倍の面積の2つの共振器に置き換えられ、これによってこの二重共振器の総インピーダンスは置換された共振器と一致するようにしている。並列の二重接続の場合には、1つの共振器が2つの並列に回路接続された、半分の面積の共振器で置換され、この置換された共振器と同じインピーダンスを保持するようにしている。このため貫通接続部(Vias)またはバンプ接続部を利用して、1つの共振器の上側の電極とこれに対応した別の共振器の下側の電極とを1つのノード点で回路接続することができる。
1つの実施形態においては、上記の共通接続部は1つのインダクタンス素子を介してグラウンドと回路接続されており、こうしてESD保護が行われる。この際このインダクタンス素子は、たとえばアンテナの共通接続端子を介して、受信したESD信号を直接グラウンドに逃がし、これにより送信フィルタおよび特に敏感な受信フィルタが広帯域のESD信号から保護される。
このESD保護信号路は、上記のインダクタンス素子の他に、このインダクタンス素子と直列に回路接続された静電容量素子を備えてもよい。
1つの実施形態においては、送信信号路は、送信フィルタと共通接続端子との間に1つのインピーダンスマッチングネットワークを備える。共通接続端子と受信フィルタとの間にインピーダンスマッチングネットワークが配設されてもよい。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサの送信フィルタまたはマルチプレクサの受信フィルタは、1つのバンドパスフィルタ(Bandpassfilter)または1つのバンドストップフィルタ(Bandsperrfilter)を備える。バンドパスフィルタおよびバンドストップフィルタは共にSAW技術またはBAW技術で製造することができ、これによってそれぞれの共振器がチップ上に配設される。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、妨害周波数用の1つ以上の阻止回路(Sperrkreise)を備え、この1つ以上の阻止回路は、1つのアンテナと上記の共通接続端子CCとの間に配設されている。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、共通接続端子CCと、受信信号路または送信信号路の1つのフィルタとの間に、1つの阻止回路を備える。
1つの阻止回路においては、1つの音響的に活性な素子が回路接続されていてよい。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、1つのバンドストップフィルタを有する1つの送信信号路を備え、このバンドストップフィルタは、受信信号路の妨害周波数を通過させない。この送信信号路の送信フィルタは、バンドストップフィルタのみから成っていてよい。バンドストップフィルタは、たとえばノッチフィルタであってよく、そのストップバンド(Sperrband)は、受信信号路の受信帯域の領域にあってよい。このノッチフィルタは、電子音響共振器およびインダクタンスおよび/または静電容量の回路素子を備えてよい。このようなノッチフィルタは、いわゆる抽出フィルタ(Extraktorfilter)であり、GPS,Glonass,Compass,またはGalileo等の衛星を利用したシステムのための受信信号路を有する回路に適している。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、他の1つのフィルタまたはマルチプレクサを有し、かつ2つのアンテナを有するモバイル通信装置に含まれている。このマルチプレクサは、1つのアンテナから別のアンテナにカップリングされる妨害信号をグラウンドに逃がす。これよりこのようなマルチプレクサは、ダイバーシティ機能を有するモバイル通信装置に適している。マルチプレクサの送信信号は、このマルチプレクサと回路接続されているアンテナから、もう1つのダイバーシティアンテナへ、外部妨害信号と共にカップリングされ得る。これは、別のダイバーシティアンテナと回路接続されている別のマルチプレクサにおいて、望ましくない相互変調積をもたらし得る。
これを避けるため、マルチプレクサまたは別のマルチプレクサ(複数)は、これらの別のマルチプレクサのそれぞれの妨害信号をグラウンドに逃がす妨害信号路(複数)を備えてよい。このような妨害信号路は、マルチプレクサまたは別のマルチプレクサに設けられていてよい。
1つの実施形態においては、モバイル通信装置は、さらなるフィルタとして、GPS,Glonass,Galileo,またはCompassの信号用の受信フィルタを備える。
1つの実施形態においては、このさらなるフィルタは、双方向シングルフィルタであり、これはたとえばBluetooth(登録商標)または無線LANの応用分野で用いられてよい。
本発明によるマルチプレクサの1つの実施形態においては、モバイル通信装置におけるマルチプレクサは、さらなるフィルタまたはマルチプレクサと回路接続されている。このマルチプレクサは、このマルチプレクサと回路接続された1つのアンテナを介して、この通信装置の1つの別の信号路に回路接続されたアンテナにカップリングされ得る妨害信号を、グラウンドに逃がすために設けられている。こうして本発明によるマルチプレクサは、他のマルチプレクサにスプリアスをもたらしかねない妨害信号をグラウンドに逃がすように動作する。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、モバイル通信装置内で回路接続されており、このモバイル通信装置は、もう1つのフィルタまたはもう1つのマルチプレクサを備えている。このマルチプレクサは、この通信装置の別の1つの信号路にクロストークによってカップリングされ得る妨害信号をグラウンドに逃がすために設けられている。妨害信号を、このために設置される妨害信号路無しに、アンテナを介して通信装置の他の信号路に到達し得るという、上記の可能性の他に、ここでは、このモバイル通信装置内でクロストークによって別の信号路にカップリングされかねない妨害信号を中和する可能性がある。
本発明によるマルチプレクサの1つの実施形態においては、上記の信号路(複数)は、分離のために、ハイパスフィルタ,ローパスフィルタ,バンドパスフィルタまたはバンドストップフィルタを介して、1つのアンテナノードに回路接続されている。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、上記のさらなるフィルタまたは2つ目のさらなるフィルタであってよいもう1つのフィルタを備える。このさらなるフィルタは、GPS,Glonass,Galileo,またはCompassの信号用の受信フィルタである。
1つの実施形態においては、上記のバンドストップフィルタは、双方向シングルフィルタである。
1つの実施形態においては、アンテナに向いていない側で、もう1つのフィルタまたはもう1つのマルチプレクサが上記のバンドストップフィルタに続いている。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、1つの通信装置において、1つ以上のさらなるマルチプレクサおよび2つ以上の付属アンテナと回路接続されている。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、外部からの妨害信号および/または上記のアンテナ(複数)間の直接的クロストークに起因する信号を、別のマルチプレクサから逃がす。具体的に逃がされる信号は、もしそれらが逃がされない場合、連携してあるいは自身の送信信号と共にスプリアス相互変調積を生成しかねない信号である。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、外部からの妨害信号および/またはこの装置におけるクロストークに起因し、この装置の別のマルチプレクサから発生し得る信号を逃がす。これらの信号は、もしこれらが逃がされない場合、これらは連携してあるいは自身の送信信号と共にスプリアス相互変調積を生成しかねない。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、このような相互変調積を除去するための、1つ以上の妨害信号路を備える。この相互変調積は、このマルチプレクサにおけるスプリアスとなるものではないが、自身のアンテナを介して放射され得、他のアンテナの1つとカップリングして、そこに接続されているマルチプレクサでのスプリアスの原因となり得る。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、相互変調積を除去するための、1つ以上の妨害信号路を備える。この相互変調積は、このマルチプレクサでなく、この装置における直接的クロストークによって、別のマルチプレクサにおけるスプリアスとなり得る。
1つの実施形態においては、少なくとも1つの送信フィルタまたは受信フィルタが、送信信号路または受信信号路において、低次の、ハイパスフィルタ,ローパスフィルタ,バンドパスフィルタまたはバンドストップフィルタがアンテナ側に前置接続(vorgeschaltet)されている。
このマルチプレクサの1つの実施形態においては、低次の、ハイパスフィルタ,ローパスフィルタ,バンドパスフィルタまたはバンドストップフィルタの1つ以上または全てが、静電容量素子および/またはインダンクタンス素子から構成されている。
1つの実施形態においては、少なくとも1つの信号路には、1つ以上の妨害信号路を有する低次のフィルタのみが含まれている。
本発明によるマルチプレクサの1つの実施形態においては、少なくとも1つの信号路には、妨害信号路を有しない低次のフィルタのみが含まれている。
1つの実施形態においては、本発明によるマルチプレクサは、ダイプレクサ,トリプレクサ,クワドリプレクサ,クイントプレクサ,またはさらに高次のマルチプレクサである。
以下では、本発明によるマルチプレクサを、実施形態例とこれに付随する図を参照して詳細に説明する。
その上に配設された1つのインターデジタル変換器のフィンガー電極を有する1つのチップ表面を示す図である。 その上に配設された1つのBAW共振器を有する1つのチップ表面を示す図である。 1つの送信フィルタに1つの静電容量素子を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの受信フィルタに1つの静電容量素子を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの共通接続端子が1つの静電容量素子を介してグラウンドと回路接続されている1つのマルチプレクサを示す図である。 1つのマルチプレクサおよび相互変調積の典型的な信号経路を示す図である。 1つの妨害信号路に1つの直列共振回路を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの妨害信号路に1つの電子音響共振器を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの妨害信号路に1つの音響共振器と1つのインダクタンス素子を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの送信フィルタまたは1つの受信フィルタに二重に実装された共振器を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの音響共振器の等価回路図を示す図である。 1つの送信フィルタまたは1つの受信フィルタの妨害信号路に1つの並列分岐共振器を有するマルチプレクサを示す図である。 1つの送信フィルタまたは1つの受信フィルタに1つの直列分岐共振器と1つの並列分岐共振器を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの妨害信号路に2つのインダクタンス素子と1つの電子音響共振器を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 1つの妨害信号路に2つのインダクタンス素子と2つの電子音響共振器を有する1つのマルチプレクサを示す図である。 送信フィルタがノッチフィルタである場合の1つの実施形態を概略的に示す図である。 1つ以上のアンテナを有するモバイル通信装置におけるマルチプレクサの使用を概略的に示す図である。 1つのアンテナ接続端子ANTと上記の共通接続端子CCとの間に、1つのインダクタンスLと1つのオンチップ静電容量Xとから成る阻止回路が回路接続されている、1つのマルチプレクサの構成を示す図である。 送信信号路において上記の共通接続端子CCと1つのフィルタとの間に1つの阻止回路を有する1つのマルチプレクサの1つの構成を示す図である。
図1Aは、1つのチップ表面上のインターデジタルパターンの構成を示す。このチップCHの表面上には、電極フィンガーEFIを含むSAW共振器SAWRのインターデジタルパターンIDSが配設されている。これらのインターデジタルパターンは、1つのデュプレクサの共通接続端子CCをグラウンドGNDと回路接続している。この際このSAW共振器SAWRは、このデュプレクサの1つの送信フィルタ側の信号路(Tx)または受信側の信号路(Rx)に、あるいは直接上記の共通接続端子CCに回路接続されていてよい。この際このSAW共振器SAWRのインターデジタルパターンIDSは、このデュプレクサの動作領域において音響的に活性かまたは音響的に不活性であってよい。この音響的活性とは無関係に、このようなインターデジタルパターンは、静電容量素子となっており、この静電容量素子は、妨害信号とこのデュプレクサで伝播するTx信号またはRx信号が混合した相互変調積が発生しないように、妨害信号路において妨害信号をグラウンドに逃がすことができる。
このデュプレクサは、音響表面波で動作してよい。またこのデュプレクサは、別のSAW共振器を備え、そしてこの妨害信号路のインターデジタルパターンIDSは、多大なコスト無しに、また追加の工程無しに、チップCH上に配設することができる。この際このチップCHは、圧電結晶、たとえばLiTaO3(タンタル酸リチウム)またはLiNbO3(ニオブ酸リチウム)であってよい。
図1Bは、1つのBAW共振器BAWRの構成の、妨害信号路およびそのチップCHの表面上の構成の部分を示す。図1Aの回路と同様に、このBAW共振器は、上記の共通接続端子CCまたは1つの信号路の送信側(Tx)の部分または受信側(Rx)の部分と回路接続されていてよい。このBAW共振器BAWRは、下側の第1の電極EL1および上側の第2の電極EL2を備える。これら2つの電極の間には、絶縁層PLが配設されており、この絶縁層は、圧電層であって、AlN(窒化アルミニウム)またはZnO(酸化亜鉛)を含んでよい。この際これらの電極EL1およびEL2は、妨害電極となっており、この妨害電極を介して妨害信号がグラウンドに逃がすことができる。このマルチプレクサは音響体積波で動作するので、このデュプレクサの製造の際には、これに対応したBAW共振器がチップ上に配設される。この際、妨害信号路用にもう1つのBAW共振器BAWRを配設すること、あるいはこの妨害信号路用に、同時にこの妨害信号路用の妨害電極を含む、送信フィルタまたは受信フィルタのBAW共振器を設けることは、まったくこのマルチプレクサの製造の際の追加のコストとならない。
このBAW共振器BAWRの積層体(Lagenstapel)は、音響的に活性または音響的に不活性であってよい。いずれの場合でも、このBAW共振器は、これを介して妨害信号をグラウンドに逃がすことができる、静電容量素子となっている。
図2Aは、1つのTxフィルタおよび1つのRxフィルタを有する1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示し、ここでこのTxフィルタは、Tx接続端子TxCと共通接続端子CCとの間に配設されており、Rxフィルタは、受信端子RxCと共通接続端子CCとの間に配設されている。妨害信号路の妨害電極を含む1つの静電容量素子CEは、送信フィルタTxに配設されており、相互変調積を低減させるかあるいはこれを防ぐために、妨害信号をグラウンドに逃がすことができる。
図2Bは、妨害電極を含む静電容量素子CEが受信フィルタRxに配設されている、1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示す。
図2Cは、妨害信号路の妨害電極を含む1つの静電容量素子CEが共通接続端子CCに直接回路接続されている、1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示す。この際この静電容量素子CEは、送信フィルタTxの一部でもまた受信フィルタRxの一部でもない。とにかくこの静電容量素子CEは、この送信フィルタTxまたは受信フィルタRxと同じチップ上に配設されていてよい。
図3は、送信フィルタを有するm個の送信信号路Tx1,Tx2,..., Txmと,受信フィルタを有するn個の受信信号路Rx1,Rx2,..., Rxnと、を備えた1つのマルチプレクサを示す。ここで1番目,2番目,あるいはm番目の送信フィルタは、一方側の1番目,2番目,あるいはm番目の送信接続端子と、他方側の共通接続端子CCとの間に配設されている。ここで1番目,2番目,あるいはn番目の受信フィルタRx1,Rx2,...,Rxnは、一方側の1番目,2番目,あるいはn番目の受信接続端子と、他方側の共通接続端子CCとの間に配設されている。ここでfRx1、fRx2,...,fRxnは、受信周波数であり、fTx1、fTx2,...,fTxnは、送信周波数である。
どのように第1の送信フィルタTx1からの第1の送信信号路の送信信号が、望ましくないが避けられない、共通接続端子CCの周波数fBlockerの妨害信号と混合され、この際2番目の受信フィルタRx2を通過するような周波数成分が生成されるかが、例示的に示されている。このような相互変調積は、2番目の受信フィルタRx2を通過でき、従来のマルチプレクサにおいては、この2番目のRxフィルタを妨害しかねない。ここでこの2番目の受信フィルタRx2の通過特性は、任意に低減されてはならない。これはさもなければ、同じ周波数領域の望ましい、受信すべき信号も、この2番目の受信フィルタRx2を通過できなくなり得るからである。
このため本発明の核心となるアイデアは、この周波数fBlockerの妨害信号を妨害信号路を介してグラウンドに逃がし、上記の1番目のフィルタTx1からの送信信号との混合が、理想的には起こらず、また少なくとも顕著に弱められることである。
こうしてすなわちこの2番目の受信フィルタRx2は、この受信フィルタが対象とする周波数fRx2の高い通過特性を維持し、これによって対象とする信号のスプリアスの無い受信が可能となる。
これは1つのマルチプレクサの単に1つの例示的な実施形態である。デュプレクサ,トリプレクサ,...にカスケード接続されて実装されるマルチプレクサを得ることも可能である。
図4は、妨害信号路BPが、直列に接続された1つの静電容量素子CEおよび1つのインダクタンス素子IEを備える1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示す。ここでこの妨害信号路は、直接に共通接続端子CCと接続されている。送信フィルタTxと共通接続端子CCとの間にマッチングネットワークMNを配設することは、必ずしも必要でないが、行われてよい。さらに、受信フィルタRxと共通接続端子CCとの間に別のマッチングネットワークMNを配設することも、必ずしも必要でないが、行われてよい。この際妨害信号路BPの静電容量素子CEは、送信フィルタまたは受信フィルタの共振器の電極と一緒に配設される妨害電極(複数)を備える。
この際この静電容量素子は、音響的に活性または音響的に不活性な素子であってよい。
図5は、妨害電極(複数)が1つの共振器構造Rの一部である、1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示す。ここでこの共振器構造Rは、音響的に活性または不活性であってよい。
図6は、妨害信号路BPの妨害電極(複数)が、1つの共振器構造Rに配設されている、1つのデュプレクサの1つの実施形態を示し、これらの妨害電極は、1つのインダクタンス素子IEと直列に回路接続されており、共通接続電極CCとは直接回路接続されていない。
図7は、送信フィルタTxまたは受信フィルタRxであってよいフィルタを例示的に用いた1つの実施形態を示し、どのようにして二重共振器が、相互変調積の低減のためのさらなる特徴となるかを表している。この際この二重部は、並列二重部としてまたは直列二重部として実装されていてよい。
並列二重部の場合、貫通接続部VIAは、二重共振器の下側の電極と上側の電極とを回路接続してよい。二重共振器の回路接続された電極(複数)は、図7では例示的に太く示されている。
二重共振器の回路接続された電極は、たとえばそれを介してグラウンド接続が生成され得るノード点(NOD)を介して、互いに接続されている。
追加的に並列二重接続共振器が直列で二重接続されて実装されることも可能である。
図8は、1つの電子音響共振器Rの等価回路図ECDを示す。ここでこの等価回路図は、1つの静的静電容量(statische Kapazitat)C0、およびこれと並列に接続された、1つの動的静電容量(dynamischen Kapazitat)CDと1つの動的インダクタンス(dynamischen Induktivitat)LDとからなる直列回路を含む。音響的な動作周波数から大きく外れた周波数においては、この共振器はほぼ静的静電容量C0を有する静電容量素子となる。動的静電容量CDおよび動的インダクタンスLDは、ほぼ無視できる。この共振器は、動作領域においては異なる振る舞いを示す。この場合動的静電容量CDおよび動的インダクタンスLDは、共振器としての振る舞いを示し、これに対し静的静電容量C0は、重要ではない。
電子音響共振器Rの寸法およびその動作領域の設定に応じて、共振器は純粋な静電容量素子または純粋な電子音響素子またはこれらの混合素子として駆動することができ、送信フィルタまたは受信フィルタとして動作させるためおよび同時に妨害信号路における妨害素子(Blockerelement)として機能させるように適合された共振器とすることができる。この際妨害信号路に共振器Rを設けることは、製造用の別の方法ステップを実質的に必要とせず、したがって本発明が提示するマルチプレクサは、追加の手間無しに製造可能であり、相互変調積の低減のための公知の方法を利用することができる。
図9は、妨害信号路が、送信(Tx)フィルタまたは受信(Rx)フィルタの妨害電極CEが配設された、1つの並列分岐共振器を備える、1つの実施形態例を示す。さらにこの妨害信号路は、1つのインダクタンス素子IEを備え、上記の妨害電極CEおよびこのインダクタンス素子IEの大きさにより、狙いを定めた妨害信号をグラウンドに逃がすことができる信号路を得ることができる。
図10は、妨害信号路BPが、妨害電極CEを有する1つの直列分岐共振器および妨害電極CE2を有する1つの並列分岐共振器、および1つのインダクタンス素子IEを備える、1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示す。それぞれの電極パターンおよびインダクタンス素子は、図9に示す構成と同様に、妨害信号をグラウンドに良好に逃がすことができるように設定されている。
図11は、妨害信号路BPが、第1のインダクタンス素子IE1と,第2のインダクタンス素子IE2と,1つの共振器に配設された1つの静電容量素子CEの妨害電極とを備える1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示す。この妨害信号路における、これらの素子IE1およびIE2のインダクタンスの値、およびこの静電容量素子CEの静電容量の値は、妨害信号をグラウンドに良好に逃がすことができるように設定されている。
図12は、妨害信号路BPが、第1のインダクタンス素子IE1と,第2のインダクタンス素子IE2と,1つの第1の共振器に配設された1つの第1の静電容量素子CE1の妨害電極と,1つの並列分岐共振器における1つの第2の静電容量素子CE2における別の妨害電極とを備える、1つのマルチプレクサの1つの実施形態を示す。それぞれのインダクタンス素子および静電容量素子のインダクタンスおよび静電容量の値は、それぞれ妨害信号をグラウンドに良好に逃がすことができるように設定されている。
図13は、図3と同様に、1つのTxフィルタが、1つのRxフィルタRx2の周波数を通過させないバンドストップフィルタNOTに置き換えられたフロントエンド回路を示す。例示されているのは、共通接続端子CCで、バンドストップフィルタNOTからの送信信号が妨害信号の周波数fblockerと混合されてこのフィルタRx2でスプリアスとなる相互変調積に相当する場合である、もう1つの別のRxフィルタに該当する相互変調積か生成することもあり得る。ここでも妨害周波数が除去されるように、ノードCCで妨害信号路で対処されなければならない。
こうして、特に受信信号路において衛星から受信されるナビゲーションデータがスプリアス無しに受信可能となる。
図14は、ダイバーシティ機能を有するモバイル通信装置を概略的に示す。
すなわち、1つのアンテナANTの他に、追加の送信条件および/または受信条件を満足する、さらに1つのアンテナANT2が存在する。これらのアンテナはそれぞれ、1つのマルチプレクサMUL、MUL2と回路接続されていてよい。1つのアンテナから別のアンテナへのカップリングによって生成され得る相互変調積を除去するために、これらのマルチプレクサMUL,MUL2の何れにも、妨害信号路が設けられていてよい。これらのマルチプレクサMUL,MUL2の1つが、それぞれ他の1つのマルチプレクサにおける相互変調積として受信の障害となり得る妨害信号をグラウンドに逃がすための妨害信号路を備えてもよい。
図15は、1つのアンテナ接続端子ANTと上記の共通接続端子CCとの間に、1つのインダクタンスLおよび1つのオンチップ静電容量Xとから成る阻止回路が回路接続されている、1つのマルチプレクサの構成を示す。ここでこのオンチップ静電容量は、1つの共振器であってよく、または1つの純粋な、静電容量として機能する1つの共振器のように構築されたオンチップ静電容量であってよい。このオンチップ静電容量Xが1つの共振器であると、この阻止回路によって生成される2つの阻止周波数(Sperrfrequenzen)が存在することになる。
図16は、送信信号路において上記の共通接続端子CCと1つのフィルタとの間に1つの阻止回路を有する1つのマルチプレクサの1つの構成を示す。
この阻止回路は、共通接続端子CCと受信信号路における1つのフィルタとの間に配設されていてよい。この阻止回路は、1つのインダクタンスLおよび1つのオンチップ静電容量Xを備える。ここでもまた(図15参照)、このオンチップ静電容量Xは、1つの共振器であってよく、または1つの純粋に静電容量として作用するチップ素子であってよい。
本発明によるマルチプレクサは、上記で説明した実施形態例の1つに限定されない。上記の実施形態例と、さらなるインダクタンス素子または静電容量素子を、送信フィルタ(複数),受信フィルタ(複数)に含み,またはさらなる回路素子を含む変形例との組み合わせも同様に本発明による実施形態例となる。
ANT,ANT2 : アンテナ
BAWR : BAW共振器
BP : 妨害信号路
0 : 静的静電容量
CC : 共通接続端子
CC2 : 第2のマルチプレクサの共通接続端子
D : 動的静電容量
CE : 静電容量素子
CE2 : 別の静電容量素子
CH : チップ
ECD : 等価回路図
EFI : 電極フィンガー
EL1,EL2 : 電極
Blocker : 妨害周波数
Rx1,fRx2,fRxn : 受信周波数
Tx1,fTx2,fTxm : 送信周波数
Txm1 : 1つのアンテナから別のアンテナにカップリングされた信号であり、これはすでに障害となる相互変調積であるか、またはこの別のアンテナにおいて障害となる相互変調積をもたらす。
GND : グラウンド
IDS : インターデジタル構造
IE : インダクタンス素子
IE2 : さらなる、第2のインダクタンス素子
D : 動的インダクタンス
MN : マッチングネットワーク
MUL,MUL2 : マルチプレクサ、別の第2のマルチプレクサ
NOD : ノード点
PL : 誘電層
R :(電子音響)共振器
Rx : 受信フィルタ
Rx1,Rx2 : 受信フィルタ
RxC,Rxn : 受信接続端子
RxC1,RxC2,RxCn : 受信接続端子
SAWR : SAW共振器
Tx : 送信フィルタ
Tx1,Tx2,Txm : 送信フィルタ
TxC : 送信接続端子
TxC1,TxC2,TxCm : 送信接続端子
VIA : 貫通接続部(Via)

Claims (42)

  1. 音響波で動作するマルチプレクサ(MUL)であって、
    1つの送信接続端子(TxC),1つの受信接続端子(RxC),および1つの共通接続端子(CC)と、
    前記送信接続端子(TxC)と前記共通接続端子(CC)との間に接続されており、かつ1つの送信フィルタ(Tx)を備える1つの送信信号路と、
    前記受信接続端子(RxC)と前記共通接続端子(CC)との間に回路接続されており、かつ1つの受信フィルタ(Rx)を備える1つの受信信号路と、
    1つのチップ(CH)と、
    前記共通接続端子(CC)と回路接続された1つの妨害信号路(BP)と、を備え、
    前記妨害信号路(BP)は、前記チップ(CH)上に配設された、妨害信号をグラウンド(GND)に逃がすために設けられた妨害電極(EL1,EL2)を備え、
    前記妨害信号路(BP)は、送信フィルタ(Tx)または受信フィルタ(Rx)の回路素子を備え、
    前記送信信号路は、前記受信信号路の周波数を通過させないバンドストップフィルタを備え
    前記妨害信号路(BP)は、1つの静電容量素子(CE)を備え、当該静電容量素子は、音響的に不活性である、
    ことを特徴とするマルチプレクサ。
  2. 請求項1に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    音響波で動作し、妨害電極を有する、1つ以上の共振器を1つ以上の妨害信号路に備え、このため各々の妨害信号路または音響波で動作する各々の共振器には、2つの妨害周波数を逃がすための妨害電極が設けられている、ことを特徴とするマルチプレクサ。
  3. 請求項1または2に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    さらに、それぞれ1つのさらなる送信フィルタ(Tx2,...,Txm)を有する1つ以上のさらなる送信信号路と、
    それぞれ1つのさらなる受信フィルタ(Rx2,...,Rxn)を有する1つ以上のさらなる受信信号路と、を備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記送信フィルタ(Tx)および/または前記受信フィルタ(Rx)は、音響表面波、音響体積波、またはガイド音響体積波で動作することを特徴とするマルチプレクサ。
  5. 請求項4に記載のマルチプレクサにおいて、
    前記送信フィルタ(Tx)は、BAW共振器(複数)を備え、かつ前記受信フィルタ(Rx)は、SAW共振器(複数)を備え、
    前記BAW共振器および前記SAW共振器は、異なるチップ上あるいは異なるチップ内に配設されている、ことを特徴とするマルチプレクサ。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記チップ(CH)は、前記送信フィルタ(Tx)および/または前記受信フィルタ(Rx)の全ての回路素子を含むことを特徴とするマルチプレクサ。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記妨害信号路(BP)は、前記チップ(CH)上に配設されている1つの電子音響共振器(R)を備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  8. 請求項7に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記電子音響共振器(R)は、送信フィルタ(Tx)または受信フィルタ(Rx)の1つの並列分岐共振器を備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記妨害信号路(BP)は、1つのインダクタンス素子(IE)を備え、当該インダクタンス素子は、
    前記チップ(CH)上の、前記送信フィルタ(Tx)または前記受信フィルタ(Rx)におけるメタライジング部として実装されているか、または、
    前記チップ(CH)上が配設されている1つの多層基板におけるメタライジング部として実装されているか、または、
    前記チップ(CH)を含む1つのモジュール上のディスクリートな素子として実装されているか、または、
    前記チップ(CH)と回路接続されている1つの回路基板上のディスクリートな素子として実装されている、ことを特徴とするマルチプレクサ。
  10. 請求項9に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記インダクタンス素子(IE)は、配線の寄生インダクタンスであることを特徴とするマルチプレクサ。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記送信フィルタ(Tx)および/または前記受信フィルタは、BAW共振器を備え、
    前記妨害信号路(BP)は、1つのBAW共振器を備え、そのグラウンドレイアウト(Massebelegung)が、前記送信フィルタ(Tx)の共振器のグラウンドレイアウトおよび/または前記受信フィルタ(Rx)のグラウンドレイアウトとは異なっている、1つのBAW共振器を備える、ことを特徴とするマルチプレクサ。
  12. 請求項11に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記妨害信号路(BP)は、1つのBAW共振器(R)を備え、当該BAW共振器は、前記送信フィルタ(Tx)および/または前記受信フィルタ(Rx)の共振器(複数)の1つの共振器より、多いかまたは少ない層を備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記妨害信号路(BP)は、1つのBAW共振器(R)を備え、当該BAW共振器では、送信フィルタ(Tx)または受信フィルタ(Rx)の共振器に対して、1つ以上の層の厚さが異なっていることを特徴とするマルチプレクサ。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記妨害信号路(BP)は、1つのBAW共振器(R)を備え、かつその層の1つの物理的特性が、これに対応する送信フィルタ(Tx)および/または受信フィルタ(Rx)の層の物理的特性と比較して変化されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記妨害信号路(BP)は、1つのBAW共振器(R)を備え、その動作周波数が、送信フィルタ(Tx)および/または受信フィルタ(Rx)と比較して幾何形状の変更によって変化されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記チップ上に配設された妨害電極(EL1,EL2)を有する、2つ以上の妨害信号路(BP)を備え、当該妨害信号路は、妨害信号をグラウンド(GND)に逃がすために設けられていることを特徴とするマルチプレクサ。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    妨害電極(複数)を有する1つのBAW共振器を備え、当該BAW電極の少なくとも1つおよび/または導電性材料を含む反射層は、1つの妨害電極となっていることを特徴とするマルチプレクサ。
  18. 請求項17に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    1つの送信フィルタ(Tx)および1つの受信フィルタ(Rx)と、
    前記送信フィルタ(Tx)と前記共通接続端子(CC)との間に配設されたノード(複数)の1つと回路接続された、1つの第1の妨害信号路(BP)と、
    前記受信フィルタ(Rx)と前記共通接続端子(CC)との間に配設されたノードの1つと回路接続された、1つの第2の妨害信号路と、を備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    唯1つの送信フィルタ(Tx)と、唯1つの受信フィルタ(Rx)とを備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記送信フィルタまたは前記受信フィルタは、バンドパスフィルタまたはバンドストップフィルタを備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  21. 請求項1乃至20のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    妨害周波数用の1つ以上の阻止回路を備え、当該1つ以上の阻止回路は、1つのアンテナと前記共通接続端子CCとの間に配設されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  22. 請求項1乃至21のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    妨害周波数用の1つ以上の阻止回路を備え、当該1つ以上の阻止回路は、前記共通接続端子CCと、前記受信信号路または前記送信信号路における1つのフィルタとの間に配設されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  23. 請求項21または22に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記阻止回路に1つの音響的に活性な素子が回路接続されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  24. 請求項1乃至23のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記マルチプレクサは、1つのさらなるフィルタまたはマルチプレクサおよび2つのアンテナを有する、1つのモバイル通信装置に含まれており、1つのアンテナから別のアンテナにカップリングされる妨害信号を、グラウンドに逃がすことを特徴とするマルチプレクサ。
  25. 請求項24に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記さらなるフィルタは、GPS信号,Glonass信号,Galileo信号,またはCompass信号用の受信フィルタであることを特徴とするマルチプレクサ。
  26. 請求項24または25に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記さらなるフィルタは、双方向シングルフィルタであることを特徴とするマルチプレクサ。
  27. 請求項1乃至26のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記マルチプレクサは、1つのモバイル通信装置において1つの更なるフィルタまたはマルチプレクサと回路接続されており、前記マルチプレクサと回路接続された1つのアンテナを介して、当該通信装置の、別の1つの送信信号路に回路接続されたアンテナにカップリングされ得る妨害信号をグラウンドに逃がすために設けられていることを特徴とするマルチプレクサ。
  28. 請求項1乃至27のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記マルチプレクサは、1つのモバイル通信装置において1つの更なるフィルタまたはマルチプレクサと回路接続されており、クロストークによって、当該通信装置の別の1つの送信信号路にカップリングされ得る妨害信号をグラウンドに逃がすために設けられていることを特徴とするマルチプレクサ。
  29. 請求項1乃至28のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記送信信号路、前記受信信号路及び前記妨害信号路(BP)は、分離のために、ハイパスフィルタ,ローパスフィルタ,バンドパスフィルタまたはバンドストップフィルタを介して、1つのアンテナノードに回路接続されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  30. 請求項1乃至29のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    GPS信号,Glonass信号,Galileo信号,またはCompass信号用の受信フィルタである、もう1つのフィルタを備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  31. 請求項1に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記バンドストップフィルタは、双方向シングルフィルタであることを特徴とするマルチプレクサ。
  32. 請求項1または31に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記アンテナに向いていない側で、もう1つのフィルタまたはもう1つのマルチプレクサが前記バンドストップフィルタに続いていることを特徴とするマルチプレクサ。
  33. 請求項1乃至32のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記マルチプレクサは、請求項1乃至32のいずれか1項に記載の1つ以上のマルチプレクサを有する1つのモバイル通信装置に含まれており、2つ以上のアンテナが当該マルチプレクサの回路と回路接続されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  34. 請求項33に記載のマルチプレクサにおいて、
    連携してあるいは自身の送信信号と共にスプリアス相互変調積を生成しかねない、外部からの妨害信号および/または、前記アンテナ間の直接のクロストークに起因する別のマルチプレクサからの妨害信号が逃がされることを特徴とするマルチプレクサ。
  35. 請求項33に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記マルチプレクサは、連携してあるいは自身の送信信号によってスプリアス相互変調積が生成しかねない、外部からの妨害信号および/または前記装置における直接のクロストークに起因する信号を、別のマルチプレクサから逃がす、ことを特徴とするマルチプレクサ。
  36. 請求項33に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    当該マルチプレクサのアンテナを介して放射されて、別の1つのアンテナにカップリングし、この別の1つのアンテナに接続されたマルチプレクサにスプリアスを生じ得る、相互変調積の除去のための1つ以上の妨害信号路を備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  37. 請求項33に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記モバイル通信装置における直接的クロストークによって、他のマルチプレクサにおけるスプリアスとなり得る、相互変調積を除去するための、1つ以上の妨害信号路を備えることを特徴とするマルチプレクサ。
  38. 請求項1乃至37のいずれか1項に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記送信信号路および前記受信信号路において、少なくとも1つの送信フィルタまたは受信フィルタに、ハイパスフィルタ,ローパスフィルタ,バンドパスフィルタまたはバンドストップフィルタがアンテナ側に前置接続されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  39. 請求項38に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記前置接続されているフィルタの少なくとも1つが、静電容量素子および/またはインダクタンス素子から構成されていることを特徴とするマルチプレクサ。
  40. 請求項38または39に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    少なくとも1つの信号路においては、1つ以上の妨害信号路を有する、前記前置接続されているフィルタのみが含まれていることを特徴とするマルチプレクサ。
  41. 請求項38または39に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    少なくとも1つの信号路には、妨害信号路を有しない前記前置接続されているフィルタのみが含まれていることを特徴とするマルチプレクサ。
  42. 請求項40または41に記載のマルチプレクサ(MUL)において、
    前記マルチプレクサは1つのダイプレクサ,トリプレクサ、クワドリプレクサ,またはクイントプレクサであることを特徴とするマルチプレクサ。
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