JP6341632B2 - 皮膚貼付材 - Google Patents

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Description

本発明の一側面は皮膚貼付材に関する。
従来から、筋肉の振動を抑制して体の動きをサポートするテープが知られている。例えば、下記特許文献1には、伸縮する帯状材料により形成され、裏面に粘着剤が塗布されている粘着式ふくらはぎ及び足底弓サポート用添え帯(ADHESIVE COMBINATION FOOT ARCH SUPPORT AND CALF STRAIN BRACE)が知られている。
意匠登録第1370479号公報
疲労や痙攣などにつながる筋肉の振動を良好に抑えるためには皮膚貼付材を適切な位置に貼る必要がある。その適切な位置をわかりやすくするために関節を目印にするのが一般的である。例えば、上記特許文献1に記載の添え帯は足の指関節の周囲に貼られる部分を有しているので、ユーザはその部分を基準に貼ることができる。
しかし、筋肉の振動を抑えたい箇所が関節に近いとは限らず、その距離が遠いと、ユーザがその箇所に適切に貼付材を貼ることができない。そこで、筋肉の振動を抑えたい箇所の近くに貼られるようにユーザを誘導することが可能な皮膚貼付材が望まれている。
本発明の一側面に係る皮膚貼付材は、粘着面を有する皮膚貼付材であって、開孔形状である第1位置決め部を有する基礎部と、基礎部から延びる複数の帯部とを備え、第1位置決め部が貼付時に関節以外の部位に位置する。
このような側面においては、開孔形状である第1位置決め部が基礎部に設けられているので、ユーザは貼付時にその位置決め部に基づいて、関節以外の特定の部位を基準として、筋肉の振動を良好に抑える位置に皮膚貼付材を適切かつ容易に貼ることができる。
本発明の一側面によれば、筋肉の振動を良好に抑えることが可能な皮膚貼付材を提供できる。
第1実施形態に係る皮膚貼付材の正面図である。 図1に示す皮膚貼付材の背面図である。 切れ目上に太線が印刷された状態を示す、皮膚貼付材の背面図である。 図1に示す皮膚貼付材の適用例を示す図である。 第2実施形態に係る皮膚貼付材の正面図である。 図5に示す皮膚貼付材の背面図である。 図5に示す皮膚貼付材の適用例を示す図である。 皮膚貼付材の変形例を示す正面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1〜3を参照しながら、第1実施形態に係る皮膚貼付材10の構成を説明する。図1は皮膚貼付材10の正面図である。図2,3は皮膚貼付材の背面図であり、図3は切れ目上の太線を更に示すものである。
皮膚貼付材10は、人の筋肉を支持するためのテープであり、運動時に生ずる筋肉の余計な振動を抑えることで筋肉疲労を緩和するために用いられる。この皮膚貼付材10はテープ本体20及び剥離シート30による二層構造を成している。
テープ本体20は、樹脂含浸処理が施された織布の片面に粘着剤が塗布されることで形成される。例えば、綿とウレタンとの混紡により作製された織布にパラフィン系の樹脂を含浸させ、当該織布の片面にアクリル系、シリコーン系、又はゴム系の粘着剤を塗布することでテープ本体20を作製することができる。もっとも、テープ本体20を構成する織布、樹脂、及び粘着剤はこれらに限定されず、それぞれにおいて任意の材料を用いてよい。
剥離シート30は、テープ本体20の粘着面を保護するために当該粘着面上に貼られるシートである。この剥離シート30には、粘着面から剥離シートを剥がしやすくするためにシリコーン処理が施されていてもよい。
テープ本体20と剥離シート30とは全体の形状が同じであるので、以下ではテープ本体20の形状について説明する。
図1に示すように、テープ本体20は一方向に沿って長く、本明細書ではその方向を「長手方向Y」といい、この長手方向と直交する方向を「幅方向X」という。テープ本体20全体の寸法は貼付の場所や範囲などを考慮して任意に定めてよく、例えば長さを25cmとし幅を15cmとしてもよい。
テープ本体20は長手方向Yに沿って伸びやすく、幅方向Xに沿って伸びにくいように加工されている。もちろん、長手方向Yおよび幅方向Xにおける伸張性の設定方法はこれに限定されない。例えば、これら二方向に沿った伸張性の双方が同程度に高くまたは低くてもよい。
長手方向Yに沿ってみると、テープ本体20は三つの部分に大きく分けられる。具体的には、テープ本体20は、その一端を形成するアンカー部21と、このアンカー部21と繋がる基礎部22と、その基礎部22から延びる一対の帯部23とに大きく分けられる。図1では、アンカー部21および基礎部22の境界を一点鎖線Baで示し、基礎部22および一対の帯部23の境界を一点鎖線Bbで示している。
アンカー部21は全体として、幅方向Xに長い矩形状を呈している。長手方向Yにおけるテープ本体20の一端に相当する外縁24には凹状で半円状の第2位置決め部(凹部)24aが形成されている。第2位置決め部24aの形状は、凹状に限定されず、凸状でもよい。
本明細書における「第2位置決め部24a」とは、ユーザが皮膚貼付材10(テープ本体20)の貼付位置を容易に見つけることができるようにするための目印である。第2位置決め部24aは、皮膚貼付材10(テープ本体20)の貼付時に関節以外の部位に位置する。本実施形態では、凹部が第2位置決め部24aに相当する。なお、第2位置決め部24aはアンカー部21内に形成された任意の形状の孔であってもよいし、アンカー部21の外縁の任意の位置に形成された凹部または凸部であってもよい。あるいは、第2位置決め部24aはアンカー部21内に印刷された図形、記号、文字などであってもよい。
基礎部22は幅方向Xに長い略台形状を呈している。基礎部22のほぼ中央には円形または楕円形の開孔形状を有する第1位置決め部25が形成されている。本実施形態では、この孔が第1位置決め部25に相当する。孔25の形状は、円または楕円に限定されず、例えば任意の多角形であってもよい。また、皮膚貼付材の貼付位置と筋肉の振動抑制効果との関係から、基礎部22には複数の孔25が形成されてもよい。
本明細書における「第1位置決め部25」とは、ユーザが皮膚貼付材10(テープ本体20)の貼付位置を容易に見つけることができるようにするための目印である。第1位置決め部25は、皮膚貼付材10(テープ本体20)の貼付時に関節以外の部位に位置する。第1位置決め部25の開孔形状は円形、楕円形、多角形などに限定されない。
本実施形態において、一対の帯部23は、アンカー部21に接続する基礎部22の一辺(一点鎖線Baに相当する辺)と向かい合う辺(一点鎖線Bbに相当する辺)から、それぞれ長手方向Yに沿って延びている。二つの帯部23は、長手方向Yに沿って延びるテープ本体20の中心線Cを対称軸として線対称の関係にある。それぞれの帯部23は長手方向Yに長いアーチ状を呈しており、より具体的には中心線Cから次第に離れるように湾曲している。すなわち、一方の帯部23は、他方の帯部23から次第に離れるように基礎部22から延びている。幅方向Xにおける基礎部22および帯部23の外縁は連続しており、全体として弧状を呈している。
次に剥離シート30について説明する。上述したように剥離シート30の全体形状はテープ本体20と同じである。図2に示すように、剥離シート30には、使用者の剥離作業を容易にするためにいくつかの切れ目が形成される。
アンカー部21と基礎部22との境界付近には切れ目41が形成されている。アンカー部21内においては、切れ目41の各端部から長手方向Yに沿って外縁24まで切れ目42が形成されている。基礎部22内においては、切れ目41の各端部から、二つの帯部23を隔てる切れ目の端にかけて、切れ目43が形成されている。さらに、各帯部23の先端付近には、該帯部23の幅方向に沿って切れ目44が形成されている。
これらの切れ目41〜44によって剥離シート30は領域31〜35に分けられる。領域31は切れ目41および二つの切れ目42により区画され、アンカー部21を保護する。二つの領域32は切れ目42により区画され、幅方向Xにおけるアンカー部21の端部を保護する。三角形の領域33は切れ目41および二つの切れ目43により区画され、基礎部22の一部を保護する。二つの領域34はそれぞれ切れ目43,44により区画され、基礎部22の残りの部分と帯部23の大部分とを保護する。二つの領域35はそれぞれ切れ目44により区画され、帯部23の先端部分を保護する。切れ目44は、領域34の貼付時に、領域35の剥離シートを残して領域34(帯部)を引っ張りながら貼ることを可能とする。その結果、剥離シートにより領域35におけるテープが伸張されることなく貼られる。このことにより、テープ端部に応力を発生させず、この箇所が皮膚トラブルの原因となる虞を低減することができる。
図3に示すように、剥離シート30には各切れ目に沿って太線50が印刷されているので、使用者は切れ目の位置を簡単に知ることができる。
上述した皮膚貼付材10は、加工された織布の粘着面の全体に剥離シートを貼り付けて一枚のシートを作製し、続いて、太線50などをその剥離シートに印刷し、続いてそのシートをダイカット(die cut)することで作製される。各切れ目41〜44はその裁断時にキスカット(kiss cut)により形成される。
次に、図4をさらに用いて、皮膚貼付材10の使用方法を説明する。図4は、ふくらはぎ(腓腹筋)の疲労を軽減するために皮膚貼付材10を下腿Lに貼った状態を示す図である。
使用者は剥離シート30を部分的に剥がしてテープ本体20の粘着面の一部を露出させ、その露出部分を適用箇所に貼っていく。以下に貼付手順の一例を示す。
使用者はまず領域33を剥がして基礎部22を露出させる。そして、使用者は、アンカー部21が足首の方に向かい帯部23が大腿の方に向かうように皮膚貼付材10の方向を決めた上で、ふくらはぎとアキレス腱との境目付近に孔25が対応するようにその露出部分を貼る。このとき、使用者は孔25に通した指などでその境目付近を探り、孔25に対応する位置を見つけたら、その指などをその位置から離すことなく露出部分を貼ることができる。
続いて、使用者は領域31を剥がし、領域32を持ちながらアンカー部21を皮膚に貼る。続いて、使用者は二つの領域32を剥がしてアンカー部21の残りの部分を皮膚に貼る。次に、使用者は一方の領域34を剥がして一方の帯部23を露出させ、領域35を持ってその帯部23を少し(例えば数センチ)引っ張りながら、腓腹筋の外側に沿ってその帯部23をふくらはぎの一部を覆うように貼る。そして、使用者はその領域35を剥がして露出部分を皮膚に貼る。使用者は同様の手順でもう一方の帯部23を皮膚に貼る。テープ本体20は長手方向Yに沿って延びやすいので、使用者は帯部23を簡単に伸ばしながら貼ることができる。
以上の手順により、図4に示すように、二つの帯部23が腓腹筋を下方および外側から支えるように皮膚貼付材10が下腿Lに貼られる。なお、貼付手順は上記に限定されるものではなく、別の順序で皮膚貼付材10が下腿に貼られてもよい。例えば、使用者は、アキレス腱の中程に凹部24aが位置するように貼付位置を決めた上で、アンカー部21、基礎部22、一対の帯部23の順に皮膚貼付材10をふくらはぎに貼ってもよい。
(第2実施形態)
次に、図5,6を参照しながら、第2実施形態に係る皮膚貼付材110の構成を説明する。図5は皮膚貼付材110の正面図である。図6は皮膚貼付材の背面図である。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は皮膚貼付材の形状および適用箇所であるので、以下ではその相違点について特に説明する。
皮膚貼付材110はテープ本体120及び剥離シート130による二層構造を成している。テープ本体120と剥離シート130とは全体の形状が同じであるので、以下ではテープ本体120の形状について説明する。
図5に示すように、テープ本体120は全体としてX字状を呈している。第1実施形態と同様に、テープ本体120全体の寸法は貼付の場所や範囲などを考慮して任意に定めてよい。図5のように長手方向Yおよび幅方向Xを定義したとすると、テープ本体120は長手方向Yに沿って伸びやすく、幅方向Xに沿って伸びにくいように加工されているが、第1実施形態と同様にテープ本体120の伸張性の設定方法はこれに限定されない。
テープ本体120は、中央に位置する基礎部121と、その基礎部121から延びる4本の帯部122とを備える。図5では、基礎部121と各帯部122との境界を一点鎖線Bc,Bdで示している。
本実施形態では孔123が第1位置決め部123に相当する。孔123の形状は円または楕円に限定されず、例えば任意の多角形であってもよい。
X字状を形成する4本の帯部122はそれぞれ、基礎部121から斜め方向(図5に示す軸X,Yの双方と交差する方向)に延びている。すなわち、各帯部122は、テープ本体120における長手方向Yに沿った対称軸を基準に線対称の関係にあり、この対称軸に対して向かい合う帯部122同士は、それぞれ次第に離れるように基礎部121から延びている。それぞれの帯部122はアーチ状ではなく直線状に延びており、その先端部分は中央部よりも幅広である。
一点鎖線Bc,Bdに相当する辺から長手方向Yに対して斜めに延びる二つの帯部122により凹み124が形成される。この凹み124は全体として弧状を呈している。当該二つの帯部122により形成される凹み124は位置決め部として機能し得る。一方、基礎部121の外縁は凹み124よりも浅い弧状を呈している。
次に剥離シート130について説明する。剥離シート130の全体形状はテープ本体120と同じである。図6に示すように、剥離シート130には、使用者の剥離作業を容易にするために4本の切れ目141が形成されており、これらの切れ目141により剥離シート130は領域131,132に分けられる。領域131は4本の切れ目141により区画された菱形の領域であり、基礎部121の中央を保護する。四つの領域132は切れ目141により区画され、基礎部121の一部および帯部122を保護する。第1実施形態と同様に、剥離シート130には切れ目141に沿って太線が印刷されてもよい。
次に、図7をさらに用いて、皮膚貼付材110の使用方法を説明する。図7は、上腕筋の疲労を軽減するために皮膚貼付材110を上腕Aに貼った状態を示す図である。
使用者は剥離シート130を部分的に剥がしてテープ本体120の粘着面の一部を露出させ、その露出部分を適用箇所に貼っていく。以下に貼付手順の一例を示す。
使用者はまず領域131を剥がして基礎部121を露出させる。そして、使用者は、一方の凹み124が肩の方に向かい他方の凹み124が肘の方に向かうように皮膚貼付材110の方向を決めた上で、上腕二頭筋のほぼ中央に孔123が対応するようにその露出部分を貼る。このとき、使用者は孔123に通した指などでその位置を探り、孔123に対応する位置を見つけたら、その指などをその位置から離すことなく露出部分を貼ることができる。
このように、二つの帯部122の間にある凹み124を位置決め部として用いるならば、使用者は上腕二頭筋の長手方向に沿って皮膚貼付材110をより正確に左右対称に貼ることができる。
続いて、使用者は一つの領域132を剥がして一つの帯部122を露出させ、その帯部122を少し(例えば数センチ)引っ張りながら、上腕を巻くようにその帯部122を貼る。使用者は同様の手順で他の三つの帯部122を皮膚に貼る。テープ本体120は長手方向Yに沿って延びやすいので、使用者は帯部122を簡単に伸ばしながら貼ることができる。
以上の手順により、図7に示すように皮膚貼付材110が上腕Aに貼られる。なお、貼付手順は上記に限定されるものではなく、使用者は別の順序で皮膚貼付材110を貼ってもよい。
第1および第2実施形態について説明したように、本発明の一側面に係る皮膚貼付材は、粘着面を有する皮膚貼付材であって、開孔形状である第1位置決め部を有する基礎部と、基礎部から延びる複数の帯部とを備え、第1位置決め部が貼付時に関節以外の部位に位置する。
このような側面においては、貼付時に関節以外の部位に位置する位置決め部が基礎部に設けられているので、ユーザはその位置決め部を基準にして、筋肉の振動を良好に抑える位置に貼付材を適切かつ容易に貼ることができる。この皮膚貼付材を用いれば、初心者であっても良好なテーピング効果を享受することができる。図4の例では、ユーザはアキレス腱から腓腹筋に移行する付近を基準に一対の帯部23を貼ることができるので、腓腹筋の振動を抑えてふくらはぎの疲労を軽減することができるように皮膚貼付材10を適用することができる。図7の例では、ユーザは上腕二頭筋の中央付近を基準に4本の帯部122を貼ることができるので、上腕筋の振動を抑えてその箇所の疲労を軽減するように皮膚貼付材110を適用することができる。
複数の帯部と接続する基礎部は、筋肉の振動を抑える帯部そのものができるだけ動かないようにする役割を持つので、基礎部を貼る位置は重要である。したがって、この基礎部に位置決め部を設けることで、ユーザはテープ設計者の意図通りに、皮膚貼付材が良好な効果を発揮するような貼付位置を見つけることができる。ユーザは第1位置決め部を利用して基礎部を適切な位置に貼り、その後に帯部を貼るが、これは、第1位置決め部が、基礎部が適切な位置に貼られるようにユーザを誘導する役割を果たすともいえる。第1および第2実施形態では第1位置決め部が孔なので、基礎部を適切な位置に貼るようにユーザを誘導することが容易である。
皮膚貼付材の使用時には第1位置決め部は関節以外の部位に位置する。
第1実施形態では、くるぶしを結ぶ仮想線がアキレス腱と交差する付近から上方に掌の長さだけ離れた位置に第1位置決め部が位置するように、皮膚貼付材が貼られる。その位置は、腓腹筋からアキレス腱への移行部に対応する。ユーザはこのように第1位置決め部を合わせることで、腓腹筋の振動を効果的に抑制できるように皮膚貼付材を貼ることができる。
第2実施形態では、腕を曲げた時に隆起する上腕二頭筋の頂部付近に第1位置決め部が位置するように皮膚貼付材が貼られる。その結果、ユーザは上腕筋の振動を効果的に抑えることができるように皮膚貼付材を貼ることができる。
このように、ユーザは第1位置決め部を関節以外の部位に位置させることができる。そのため、初心者でも筋肉の振動を適切に抑えることができるように皮膚貼付材を貼ることができる。特に、第1位置決め部が孔であればユーザはその孔を介して身体の一部を目視することもできるため、ユーザは貼付の前後において、皮膚貼付材が適切な位置に貼られるか否かを確認することができる。
また、開孔形状である第1位置決め部を有する基礎部により、ユーザは関節以外の特定の部位を基準として、筋肉の振動を抑制したい箇所の近傍に皮膚貼付材を貼り付けることができる。その結果、皮膚貼付材により効果的に筋肉の振動を抑制させることができ、人体への貼付面積を最小限に抑えつつ、最大限の筋肉振動抑制効果を発揮させることができる。その結果、貼付によりユーザが覚える違和感を小さくしたり、貼付材によるかぶれの虞を小さくしたり、体内からの放熱が遮られるのを抑えたりすることができる。また、貼付材の重量も抑えることができる。
関節保護テープは関節の可動範囲を制限するように貼れば足りるのに対して、筋肉の振動を抑制する皮膚貼付材では、振動を抑制する帯部と、その帯部の動きを防ぐ基礎部を貼る必要がある。したがって、皮膚貼付材の面積を抑えつつその皮膚貼付材をユーザに正しく貼らせるとしても、第1位置決め部が無いと使用者は適切な貼付箇所(テープ設計者が意図する貼付箇所)を特定することは困難である。関節以外の部位に位置させる第1位置決め部を設けることで、ユーザは筋肉の振動を適切に抑えることができるように皮膚貼付材を貼ることができる。
別の側面に係る皮膚貼付材では、複数の帯部のそれぞれが、隣の帯部から次第に離れるように基礎部から延びてもよい。第1実施形態では帯部23が腓腹筋の形状に沿って斜め上方向に貼られ、第2実施形態では帯部122が上腕を覆うように貼られるので、どちらにおいても必要最小限のテープ使用量で上下および左右の方向の筋肉の振動を効果的に抑制できる。また、使用時の違和感、放熱効率の低下、テープの重量を抑えることができる。
第1実施形態で示されるように、前記複数の帯部が設けられている前記基礎部の一端と対向する該基礎部の他端において、前記皮膚貼付材の長手方向と直交する方向に沿った寸法が該基礎部よりも大きいアンカー部を更に備えていてもよい。すなわち、別の側面に係る皮膚貼付材では、複数の帯部が設けられている基礎部の一端と対向する該基礎部の他端に接続し、皮膚貼付材(特に帯部)の長手方向と直交する方向(幅方向X)に沿った寸法が該基礎部よりも大きいアンカー部を更に備えてもよい。この場合には、帯部が基礎部だけでなく、幅広のアンカー部によっても支持されるので、筋肉の振動を帯部により良好に抑えることができる。また、アンカー部を下腿の軸と直交する方向に巻いて当該アンカー部を骨などの硬い部位にも貼ることができるので、皮膚貼付材をより確実に固定させることができる。
第1実施形態で示されるように、別の側面に係る皮膚貼付材では、アンカー部が第2位置決め部を有してもよい。さらに別の側面に係る皮膚貼付材では、第2位置決め部が、アンカー部の外縁に形成された凹部または凸部であってもよい。これらの場合には、ユーザは貼付位置の基準を二つの位置決め部の少なくとも一方により決めることができる。一般にテープの凸部は比較的剥がれやすい。したがって、位置決め部を凹部にすれば、位置決め部の周辺が剥がれることをより確実に抑えることができる。また、位置決め部を凹部にすれば、位置決め部が孔である場合よりもアンカー部の面積を広くでき、より高い支持効果が得られる。
第1実施形態で示されるように、別の側面に係る皮膚貼付材では、複数の帯部が貼付時に人体の体幹部(頭部および両腕を除く上体の部分)に向かって延びてもよい。このように皮膚貼付材を貼ることで、筋肉の振動を良好に抑えることができる。
第1実施形態で示されるように、別の側面に係る皮膚貼付材では、基礎部の一端が皮膚貼付材の幅方向Xに沿って延びる線状をなしており(図1においては、一点鎖線Bbで示される直線上の境界)、この基礎部の一端から複数の帯部が延びてもよい。この態様においては、基礎部のうち、皮膚貼付材の長手方向における一端であって、皮膚貼付材の貼付時に人体の体幹部に近い部位に貼られる当該一端から複数の帯部が延びているということができる。このように帯部を設けることで、筋肉の振動を良好に抑えることができる。
第1実施形態で示されるように、別の側面に係る皮膚貼付材では、複数の帯部の少なくとも一部がふくらはぎの少なくとも一部を覆うように貼られてもよい。この場合には、ふくらはぎの疲労を緩和することができる。
第2実施形態で示されるように、別の側面に係る皮膚貼付材では、複数の帯部の少なくとも一部が上腕の少なくとも一部を覆うように貼られてもよい。この場合には、上腕筋の疲労を緩和することができる。
第1および第2実施形態で示されるように、別の側面に係る皮膚貼付材では、帯部の長手方向に沿った伸張性の方が、該帯部の幅方向に沿った伸張性より高くてもよい。この場合には、ユーザは帯部を簡単に伸ばしながら貼ることができる。また、帯部の長手方向の伸張性を高くすることで、当該帯部が基礎部の方に戻る力が生じるので、その復元力により強い振動抑制効果を期待できる。例えば、第1実施形態では帯部23の先端が頸骨の位置に貼られるので、アンカー部21および基礎部22と頸骨の位置に貼られた帯部先端部とにより帯部23を上下から挟み込むように固定することができる。また、幅方向の伸張性を抑えることでユーザは皮膚貼付材の位置決めをより簡単に行うことができる。
第1実施形態で示されるように、別の側面に係る皮膚貼付材では、長手方向Yに沿ってみた場合に第2位置決め部が第1位置決め部と同軸上に形成されてもよい。このように、第1位置決め部と第2位置決め部とを同じ軸上に形成すれば、ユーザは簡単に、皮膚貼付材を身体の長手方向に対してまっすぐに貼ることができる。その結果、ユーザは複数の帯部を適切な位置に貼ることができる。特に、皮膚貼付材を左右対称に貼る場合においてこの効果はより顕著である。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
図8に示す皮膚貼付材10A(テープ本体20A)のように、アーチ状にではなく直線状に延びる帯部23Aを採用してもよい。この例では、基礎部22Aは帯部23Aの形状に合わせて矩形状に形成されている。図8では、アンカー部21および基礎部22Aの境界と、基礎部22Aおよび一対の帯部23Aの境界とをそれぞれ一点鎖線で示している。
皮膚貼付材10,10Aにおいて、二つの帯部23,23Aの少なくとも一部が切り離し可能な状態で互いに繋がっていてもよい。この場合には、使用者は切取線(例えばミシン目)に沿って一対の帯部23,23Aを切り離した後に、上記実施形態と同様の手順でテープ本体20,20Aを体に貼る。すなわち、別の側面に係る皮膚貼付材では、複数の帯部が切り離し可能な状態で繋がっていてもよい。
上記実施形態では皮膚貼付材をふくらはぎ及び上腕に適用する例を示したが、皮膚貼付材の適用部位は限定されない。例えば、本発明に係る皮膚貼付材を大腿に貼ってもよい。
上記実施形態では剥離シートが切れ目および太線を有していたが、切れ目上への太線の印刷は必須ではなく、さらに、切れ目も省略可能である。
10,10A,110…皮膚貼付材、20,20A,120…テープ本体、21…アンカー部、22,22A,121…基礎部、23,23A,122…帯部、24…外縁、24a,124…第2位置決め部(凹部)、25,123…第1位置決め部(孔)、30,130…剥離シート、31〜35,131,132…領域、41〜44,141…切れ目、50…太線。

Claims (6)

  1. 粘着面を有する皮膚貼付材であって、
    最初に皮膚に貼付される基礎部と、
    前記基礎部から延びる複数の帯部と
    を備え、
    前記基礎部が、開孔形状を有し且つ貼付時に関節以外の部位に位置する第1位置決め部を有し、
    前記基礎部が、前記第1位置決め部の前記開孔形状の全周を含む、
    皮膚貼付材。
  2. 前記複数の帯部のそれぞれが、隣の前記帯部から次第に離れるように前記基礎部から延びている、
    請求項1に記載の皮膚貼付材。
  3. 前記複数の帯部が設けられている前記基礎部の一端と対向する該基礎部の他端において、前記皮膚貼付材の長手方向と直交する方向に沿った寸法が該基礎部よりも大きいアンカー部
    を更に備える請求項1または2に記載の皮膚貼付材。
  4. 前記アンカー部が第2位置決め部を有する、
    請求項3に記載の皮膚貼付材。
  5. 前記第2位置決め部が、前記アンカー部の外縁に形成された凹部または凸部である、
    請求項4に記載の皮膚貼付材。
  6. 前記複数の帯部の少なくとも一部が、ふくらはぎの少なくとも一部を覆うように貼られる、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の皮膚貼付材。
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