JP6340888B2 - 車両用フック締結部材の取付構造 - Google Patents

車両用フック締結部材の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、フックを締結可能とするフック締結部材を車体に接合するための車両用フック締結部材の取付構造に関する。
自動車等の車両を牽引するための牽引フック、当該車両を緊締するための緊締フック、牽引及び緊締兼用フック等(以下、「フック」と呼ぶ)が、車体の前面又は後面に取り付けられることがある。このようなフックを車体に取り付けるために、車体の前面又は後面にはフックを締結可能とするナット等のフック締結部材が取り付けられている。車両の牽引時及び車両の緊締時には、大きな荷重がフックに加えられ、特に、車両の緊締時には、車体から斜め下方に向かう荷重がフックに加えられることとなる。そのため、これらの荷重に耐え得るように、フック締結部材を車体に強固に接合することが要求されている。このような要求に応ずるように構成された以下の車両用フック締結部材の取付構造が存在している。
車両用フック締結部材の取付構造に関する一例では、フック締結部材(牽引フック取付部材)と、車体の車幅方向の一方寄りに配置されると共に中空に形成されたサイドメンバと、このサイドメンバの内部でサイドメンバの内周面に取り付けられた補強板とが設けられ、フック締結部材は、その基端部がサイドメンバの車両前後方向の前端領域内に収容され、かつフック締結部材の先端部がサイドメンバの前端壁(前壁面)から車両前方に突出するように配置され、フック締結部材の先端部がサイドメンバの前壁面に溶接され、フック締結部材の後端部が補強板に溶接されている。(例えば、特許文献1を参照。)
車両用フック締結部材の取付構造に関する別の一例では、フック締結部材(フックステイ)と、サイドメンバと、このサイドメンバの前端壁に取り付けられると共に中空に形成されたクラッシュボックス(バンパーステイ)とが設けられ、フック締結部材の全体がクラッシュボックスの内部に配置され、フック締結部材の先端部がクラッシュボックスの前端壁に溶接され、フック締結部材の基端部がクラッシュボックスの後端壁に溶接されている。(例えば、特許文献2を参照。)
特開2011−168077号公報 特開2003−2136号公報
しかしながら、車両用フック締結部材の取付構造に関する一例では、フック締結部材を接合するために別途補強板を設ける必要がある。そのため、部品点数が増加し、かつ車両重量が増加するという問題がある。
車両用フック締結部材の取付構造に関する別の一例では、車両前方から衝撃が加えられた際に、クラッシュボックスが車両前後方向に潰れて、衝撃が緩衝されるようになっている。そのため、クラッシュボックスの剛性は低くなっており、このようなクラッシュボックスにフック締結部材を接合するための接合強度は低くなっている。また、フック締結部材がクラッシュボックスの内部に組み込まれているので、フック締結部材を配置するためのスペースを確保するためにクラッシュボックスが大型化し、ひいては、車両重量が増加するという問題がある。
本発明は、このような実情を鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、部品点数の増加を防止し、かつ車両重量の増加を防止しながら、フック締結部材を車体に接合するための接合強度を向上させることができる車両用フック締結部材の取付構造を提供することにある。
課題を解決するために、本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造は、フックを取り付けるためのフック締結部材と、車体の車幅方向一方寄りの位置で車両前後方向に沿って配置される中空のサイドメンバとを備え、車両前後方向の一方寄りに位置する前記サイドメンバの一方端領域に、車両前後方向の一方に向かって開く開口部が形成され、前記フック締結部材は、その基端部が前記サイドメンバの内部に収容されると共に、その先端部が前記サイドメンバの開口部から車両前後方向の一方に突出するように配置されている、車両用フック締結部材の取付構造であって、前記サイドメンバに、前記フック締結部材の基端部における外周形状の一部に対応して前記サイドメンバの内部から外周に向かって凹む1つの取付部が形成され、前記フック締結部材の基端部における外周の一部が、前記サイドメンバの取付部に当接すると共に接合されており、前記フック締結部材の基端部における外周の残りの部分が、前記サイドメンバと間隔を空けている
このような構成によれば、フック締結部材が、高い剛性を有するサイドメンバに接合されることとなる。また、フック締結部材に当接するサイドメンバの取付部は、フック締結部材の基端部における外周形状の一部に対応して形成されているので、フック締結部材とサイドメンバとの接触面積が十分に確保された状態で、フック締結部材がサイドメンバに接合される。そのため、フック締結部材の接合強度を向上させることができる。また、フック締結部材が、車体の必須構成要素であるサイドメンバに直接接合されているので、フック締結部材を接合するために、別途部品を追加する必要がなく、ひいては、このような部品の追加に伴う車両重量の増加が防止されることとなる。よって、部品点数の増加を防止し、かつ車両重量の増加を防止しながら、フック締結部材の接合強度を向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造では、前記サイドメンバには、前記取付部から車両前後方向のもう一方に向かって延びる延長部が形成され、前記延長部が、その車両前後方向のもう一方側端にて湾曲面を有するように終端していると好ましい。このような場合、例えば、車両の緊締時のように、車体の車両前後方向の一方及び車両下方間の斜め方向の荷重が延長部に作用する際に、このような荷重を、湾曲面を有するように終端した形状によって分散させて、応力集中の発生を防ぐことができる。そのため、フック締結部材を接合するためのサイドメンバの取付部の強度を向上させることができて、フック締結部材の接合強度を向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造は、前記サイドメンバの開口部を跨ぐように前記サイドメンバの一方端領域に取り付けられる蓋部材をさらに備え、前記フック締結部材の先端部における車幅方向の外側区域が前記サイドメンバの取付部に接合され、前記フック締結部材の先端部における車幅方向の内側区域が前記蓋部材と接合され、前記フック締結部材の基端部における車両上下方向の下側区域が前記サイドメンバの取付部に接合されていると好ましい。このような場合、フック締結部材の先端部が車幅方向左右両側から支持され、フック締結部材の基端部が車両下方から支持されることとなる。そのため、例えば、車両の緊締時のように、車体の車両前後方向の一方及び車両下方間の斜め方向の荷重が車体に加えられる際に、このような荷重に対するフック締結部材の接合強度を向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造では、前記サイドメンバの取付部は、前記フック締結部材の基端部全周の1/3以上連続した範囲を占める部分と当接していると好ましい。このような場合、凹んで形成されたサイドメンバの取付部が、フック締結部材とサイドメンバとの接触面積を十分に確保しながらフック締結部材を支持することとなる。そのため、様々な方向から加えられる荷重に対して、フック締結部材の接合強度を向上させることができる。よって、例えば、車両の緊締時及び車両の牽引時それぞれにて作用する荷重に対して、フック締結部材の接合強度を向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造では、前記フック締結部材の基端部、並びに前記先端部及び基端部間における中間部の少なくとも一方と、前記サイドメンバにおける取付部との接合部の少なくとも一部が、前記先端部から前記基端部に向かって延びる前記フック締結部材の取付孔の中心軸線に対して、車両上下方向の真下に位置していると好ましい。このような場合、フック締結部材の基端部が車両下方から強固に支持されることとなる。そのため、例えば、車両の緊締時のように、車体の車両前後方向の一方及び車両下方間の斜め方向の荷重が車体に加えられる際に、このような荷重に対するフック締結部材の接合強度をさらに向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造では、前記サイドメンバの取付部が、前記サイドメンバの車幅方向の外側領域に位置し、前記サイドメンバの外側領域が、車両上方から下方に向かう方向に進むに従って車体の車幅方向端から車幅方向中央に向かって傾斜するように形成されていると好ましい。このような場合、取付部を設けたことに起因したサイドメンバの車幅方向外側への突出量の増加を防止できる。そのため、サイドメンバの取付部との干渉を避けるためにサイドメンバの周辺部品を大型化することが防止されて、ひいては、車両重量の増加を防止できる。
本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造では、前記サイドメンバに、その外周から内部に向かって凹むビード部が形成され、前記サイドメンバの取付部が前記ビード部内に位置していると好ましい。このような場合、フック締結部材を接合するためのサイドメンバの取付部と共にその周辺部の剛性を高めることができて、フック締結部材の接合強度を向上させることができる。
本発明の一態様に係る車両用フック締結部材の取付構造によれば、部品点数の増加を防止し、かつ車両重量の増加を防止しながら、フック締結部材を車体に接合するための接合強度を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用フック締結部材の取付構造を有する車体を概略的に示す正面図である。 本発明の実施形態に係る車両用フック締結部材の取付構造を車体の車幅方向端側から見ながら概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用フック締結部材の取付構造を車体の車幅方向端側から見ながら概略的に示す拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用フック締結部材の取付構造を車体の車幅方向中央側から見ながら概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用フック締結部材の取付構造を概略的に示す正面図である。 図3のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。
本発明の実施形態に係る車両用フック締結部材の取付構造(以下、「取付構造」と呼ぶ)について説明する。本実施形態においては、図1に示すように、車体1の前面1aに、緊締及び牽引兼用フック(以下、「フック」と呼ぶ)(図示せず)を取り付けるためのフック締結部材の一例としてナット2が設けられている。ナット2に取り付けられるフックは、車両の緊締時及び車両の牽引時にロープ等を取り付けるように構成されている。しかしながら、本発明にて用いられるフックは、これに限定されず、緊締専用フック又は牽引専用フックとなっていてもよい。また、特に図示はしないが、フックには、雄ネジ形状に形成されたネジ部が設けられている。
図1に示すように、このフックを取り付けるためのナット2は、車体1の車幅方向端(以下、「以下、車幅端」と呼ぶ)1bと、車体1の車幅方向中央(以下、「車幅中央」と呼ぶ)1cとの間に位置している。図2〜図7に示すように、ナット2の外周形状は略円柱形状となっている。また、ナット2には、雌ネジ形状に形成された取付孔2aが設けられている。取付孔2aは、ナット2の先端部2bから基端部2cに向かって貫通している。そして、特に図示はしないが、フックのネジ部はナット2の取付孔2aに螺合されて、フックがナット2に着脱可能に取り付けられる。
図2に示すように、車体1の内部においては、車幅端1b寄りの位置で車両前後方向に沿ってサイドメンバ3が配置されている。図6及び図7に示すように、サイドメンバ3は中空に形成されている。図7に示すように、サイドメンバ3の車両前後方向の前端領域3aには、車両前方に向かって開く開口部3bが形成されている。ナット2は、その基端部2c及び中間部2dがサイドメンバ3内に収容されると共に、その先端部2bがサイドメンバ3の開口部3bから車両前方に突出するように配置されている。
図3〜図5及び図7に示すように、サイドメンバ3の前端領域3aには、蓋部材の一例として蓋型パネル4が設けられており、蓋型パネル4は、サイドメンバ3の開口部3bを跨ぐように配置されている。さらに、蓋型パネル4は、サイドメンバ3の開口部3bを覆うように配置されていると好ましい。図2〜図5に示すように、サイドメンバ3の前端領域3aの上方には、バンパーメンバ等(図示せず)を支持するように構成された支持部材5が設けられている。
ここで、サイドメンバ3の詳細について説明する。図5及び図6に示すように、車幅端1b寄りのサイドメンバ3の外側領域3cは、車両上方から車両下方に向かって進むに従って車幅端1bから車幅中央1cに向かって傾斜している。図3に示すように、サイドメンバ3の外側領域3cには、車両前後方向に沿ってビード部6が設けられており、ビード部6は、サイドメンバ3の外周からサイドメンバ3の内部に向かって凹んでいる。図3及び図5〜図7に示すように、サイドメンバ3のビード部6内には、ナット2を接合する取付部7が設けられており、取付部7は、サイドメンバ3の内部からサイドメンバ3の外周に向かって凹んでいる。そして、図5及び図6に示すように、車幅方向の位置関係について、取付部7は、サイドメンバ3の外側領域3cの上端区域よりも車幅中央1c寄りに位置している。
図3及び図5〜図7に示すように、取付部7は、ナット2の基端部2c及び中間部2dにおける外周形状の一部に対応して形成されている。しかしながら、本発明の取付部7は、これに限定されず、ナット2の基端部2c及び中間部2dの少なくとも一方における外周形状の一部に対応して形成されていればよい。図5及び図6に示すように、ナット2とサイドメンバ3との接触面積を十分に確保しながらナット2を支持することを考慮すれば、このような外周形状の一部は、ナット2の基端部2c及び中間部2d全周の1/3以上連続した範囲を占める部分であると好ましい。また、ナット2及びサイドメンバ3の組付容易性と、サイドメンバ3の取付部7の剛性とを考慮すれば、このような外周形状の一部は、ナット2の基端部2c及び中間部2d全周の1/2以下連続した範囲を占める部分であると好ましい。
図3及び図6に示すように、サイドメンバ3には、取付部7から車両後方に向かって延びる延長部8が形成されている。図3に示すように、延長部8もまた、取付部7と同様に、ビード6内に設けられ、かつサイドメンバ3の内部からサイドメンバ3の外周に向かって凹んでいる。図3及び図7に示すように、延長部8は、その後端にて湾曲面を有するように終端している。一例として、この湾曲面は略球面形状に形成されていると好ましい。
図2及び図3に示すように、ビード部6に対して車両後方に位置する凸部9が設けられている。凸部9は、車両前後方向に沿って配置され、かつサイドメンバ3の内部からサイドメンバ3の外周に向かって突出している。ビード部6と凸部9とは車両前後方向に連続するように形成されている。サイドメンバ3の外側領域3cには、凸部9に対して車両下方に位置する凹部10が設けられている。凹部10は、車両前後方向に沿って配置され、かつサイドメンバ3の外周からサイドメンバ3の内部に向かって凹んでいる。凸部9と凹部10とは車両上下方向にて連続するように形成されている。
図4に示すように、車幅中央1c寄りのサイドメンバ3の内側領域3dにもまた、前端領域3aに対して車両後方に位置する凹部11が設けられている。凹部11もまた、車両前後方向に沿って配置され、かつサイドメンバ3の外周からサイドメンバ3の内部に向かって凹んでいる。
図5に示すように、このようなサイドメンバ3は、車幅端1b寄りのサイドメンバアウターパネル(以下、「アウターパネル」と呼ぶ)12と、車幅中央1c寄りのサイドメンバインナーパネル(以下、「インナーパネル」と呼ぶ)13とから構成されている。しかしながら、本発明のサイドメンバ3は、これに限定されず、少なくとも1つのパネル部材から構成されていればよい。
アウターパネル12は略L字形状に形成されている。アウターパネル12は、車幅端1b寄りの外側部12aと、車両下方寄りの下側部12bとを有している。下側部12bは、その車幅中央1c寄りの端区域に形成されたフランジ12cを有している。インナーパネル13は略L字形状に形成されている。インナーパネル13は、車幅中央1c寄りの内側部13aと、車両上方寄りの上側部13bとを有している。上側部13bは、その車幅端1b寄りの端区域に形成されたフランジ13cを有している。
図2〜図4に示すように、アウターパネル12の外側部12aの上端区域と、インナーパネル13のフランジ13cとが当接し、かつこれらが、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W1によって接合されている。これら複数の接合部W1は車両前後方向に沿って配置されていると好ましい。アウターパネル12のフランジ12cとインナーパネル13の内側部13aの下端区域とが当接し、かつこれらが、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W2によって接合されている。これら複数の接合部W2もまた車両前後方向に沿って配置されていると好ましい。
図6に示すように、このようなアウターパネル12及びインナーパネル13によって、中空のサイドメンバ3の前端領域3aが形成される。アウターパネル12の外側部12aは、サイドメンバ3の外側領域3cに相当する。インナーパネル13の内側部13aは、サイドメンバ3の内側領域3dに相当する。インナーパネル13の上側部13bは、車両上方寄りのサイドメンバ3の上側領域3eに相当する。アウターパネル12の下側部12bは、車両下方寄りのサイドメンバ3の下側領域3fに相当する。
蓋型パネル4の詳細について説明する。図3〜図5に示すように、蓋型パネル4は、サイドメンバ3の開口部3bに対応して形成されている。蓋型パネル4には、ナット2の外周形状に対応して車両前後方向に貫通する逃げ部4aが形成されている。この逃げ部4aは、ナット2の先端部2bと当接している。蓋型パネル4の上端部4bは、サイドメンバ3に対して車両上方に突出している。図3及び図7に示すように、車幅端1b寄りに位置する蓋型パネル4の車幅方向外側端部には外側フランジ4cが形成されている。外側フランジ4cは、サイドメンバ3を構成するアウターパネル12の外側部12aと当接している。車幅中央1c寄りに位置する蓋型パネル4の車幅方向内側端部4dの上側区域には内側フランジ4eが形成されている。内側端部4dの下側区域及び内側フランジ4eは、サイドメンバ3を構成するインナーパネル13の内側部13aと当接している。
支持部材5の詳細について説明する。図2〜図4に示すように、支持部材5は、車幅端1bに向かって開いた略コ字形状に形成されている。このような支持部材5は、車両前方寄りの前側部5aと、車幅中央1c寄りの内側部5bと、車両後方寄りの後側部5cとを有している。前側部5aは、蓋型パネル4の上端部4bに当接するように配置されている。内側部5bの下端区域は車両下方に突出している。また、内側部5bの下端区域は、サイドメンバ3の内側領域3dと、蓋型パネル4の内側フランジ4eとに当接している。具体的には、内側部5bの下端区域は、インナーパネル13の内側部13aと、蓋型パネル4の内側フランジ4eとに当接している。図2及び図3に示すように、車幅端1b寄りに位置する後側部5cの車幅方向端には、フランジ5dが形成されている。このフランジ5dは、サイドメンバ3を構成するアウターパネル12の外側部12aの上端区域と当接している。
次に、ナット2、サイドメンバ3、蓋型パネル4、及び支持部材5の接合について説明する。図3に示すように、車幅端1b寄りに位置するナット2の先端部2bの外側区域と、サイドメンバ3の取付部7の前側区域とが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W3によって接合されている。これら複数の接合部W3は、ナット2の外周方向に沿って配置されている。図3及び図4に示すように、車幅中央1c寄りに位置するナット2の先端部2bの内側区域と、蓋型パネル4の逃げ部4aとが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W4によって接合されている。これら複数の接合部W4は、ナット2の外周方向に沿って配置されている。
図3に示すように、ナット2の中間部2dの下側区域と、サイドメンバ3の取付部7の下側区域とが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W5によって接合されている。これら複数の接合部W5は、ナット2の取付孔2aの中心軸線2eに対して真下にて車両前後方向に沿って配置されている。ナット2の中間部2dの上側区域と、サイドメンバ3の取付部7の上側区域とが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W6によって接合されている。これら複数の接合部W6は、車両前後方向に沿って配置されている。
図3及び図6に示すように、ナット2の基端部2cの後側区域と、サイドメンバ3の取付部7の後側区域とが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W7によって接合されている。これら複数の接合部W7は、ナット2の外周方向に沿って配置されている。また、複数の接合部W7の一部は、ナット2の取付孔2aの中心軸線2eに対して真下に位置している。
図3に示すように、サイドメンバ3の外側領域3cと、蓋型パネル4の外側フランジ4cとが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W8によって接合されている。図4に示すように、サイドメンバ3の内側領域3dと、蓋型パネル4の内側端部4dとが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W9によって接合されている。接合部W9に対して車両上方の位置では、サイドメンバ3における内側領域3dと、蓋型パネル4における内側フランジ4eと、支持部材5における内側部5bの下端区域とが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された少なくとも1つの接合部W10によって3枚接合されている。図3及び図4に示すように、蓋型パネル4の上端部4bと、支持部材5の前側部5aとが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W11によって接合されている。
図4に示すように、接合部W10に対して車両後方の位置では、サイドメンバ3における内側領域3dと、支持部材5における内側部5bの下端区域とが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された少なくとも1つの接合部W12によって接合されている。図3に示すように、サイドメンバ3の外側領域3c、具体的には、アウターパネル12の外側部12aの上端区域と、インナーパネル13のフランジ13cと、支持部材5のフランジ5dとが当接し、かつこれらは、スポット溶接を用いて形成された複数の接合部W13によって3枚接合されている。
以上、本実施形態の取付構造によれば、フックを締結可能とするナット2が、高い剛性を有するサイドメンバ3に接合されることとなる。また、ナット2に当接するサイドメンバ3の取付部7は、ナット2の基端部2c及び中間部2dにおける外周形状の一部に対応して形成されているので、ナット2とサイドメンバ3との接触面積が十分に確保された状態で、ナット2がサイドメンバ3に接合される。そのため、ナット2の接合強度を向上させることができる。また、ナット2が、車体1の必須構成要素であるサイドメンバ3に直接接合されているので、ナット2を接合するために、別途部品を追加する必要がなく、ひいては、このような部品の追加に伴う車両重量の増加が防止されることとなる。よって、部品点数の増加を防止し、かつ車両重量の増加を防止しながら、ナット2の接合強度を向上させることができる。
本実施形態の取付構造によれば、サイドメンバ3に、取付部7から車両後方に向かって延びる延長部8が形成され、延長部8が、その後端にて湾曲面を有するように終端している。このような場合、例えば、車両の緊締時のように、車両前方及び車両下方間の斜め荷重が延長部8に作用する際に、このような荷重を、湾曲面を有するように終端した形状によって分散させて、応力集中の発生を防ぐことができる。そのため、ナット2を接合するためのサイドメンバ3の取付部7の強度を向上させることができて、ナット2の接合強度を向上させることができる。
本実施形態の取付構造によれば、サイドメンバ3の開口部3bを跨ぐようにサイドメンバ3の前端領域3aに取り付けられる蓋型パネル4が設けられ、ナット2の先端部2bにおける車幅方向の外側区域がサイドメンバ3の取付部7に接合され、ナット2の先端部2bの内側区域が蓋型パネル44と接合され、ナット2の基端部2cの下側区域がサイドメンバ3の取付部7に接合されている。そのため、ナット2の先端部2bが車幅方向左右両側から支持され、ナット2の基端部2cが車両下方から支持されることとなる。そのため、例えば、車両の緊締時のように、車両前方及び車両下方間の斜め方向の荷重が車体1に加えられる際に、このような荷重に対するナット2の接合強度を向上させることができる。
本実施形態の取付構造によれば、サイドメンバ3の取付部7は、ナット2の基端部2c及び中間部2dにおける全周の1/3以上連続した範囲にてナット2の基端部2c及び中間部2dと当接している。そのため、凹んで形成されたサイドメンバ3の取付部7が、ナット2とサイドメンバ3との接触面積を十分に確保しながらナット2を支持することとなる。そのため、様々な方向から加えられる荷重に対して、ナット2の接合強度を向上させることができる。よって、例えば、車両の緊締時及び車両の牽引時それぞれにて作用する荷重に対して、ナット2の接合強度を向上させることができる。
本実施形態の取付構造によれば、ナット2の基端部2c及び中間部2dとサイドメンバ3の取付部7との接合部の一部が、ナット2の取付孔2aの中心軸線2eに対して真下に位置している。そのため、ナット2の基端部2cが車両下方から強固に支持されることとなる。そのため、例えば、車両の緊締時のように、車両前方及び車両下方間の斜め方向の荷重が車体1に加えられる際に、このような荷重に対するナット2の接合強度をさらに向上させることができる。
本実施形態の取付構造によれば、サイドメンバ3の取付部7が、サイドメンバ3の外側領域3cに位置し、サイドメンバ3の外側領域3cが、車両上方から下方に向かう方向に進むに従って車幅端1bから車幅中央1cに向かって傾斜するように形成されている。そのため、取付部7を設けたことに起因したサイドメンバ3の車幅方向外側への突出量の増加を防止できる。そのため、サイドメンバ3の取付部7との干渉を避けるためにサイドメンバ3の周辺部品を大型化することが防止されて、ひいては、車両重量の増加を防止できる。
本実施形態の取付構造によれば、サイドメンバ3に、その外周から内部に向かって凹むビード部6が形成され、サイドメンバ3の取付部7がビード部6内に位置している。そのため、ナット2を接合するためのサイドメンバ3の取付部7と共にその周辺部の剛性を高めることができて、ナット2の接合強度を向上させることができる。
ここまで本発明の実施形態を述べたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、その技術的思想に基づいて変形可能であり、かつ変更可能である。
例えば、本発明の第1変形例として、取付構造が車体1の後面(図示せず)に設けられていてもよい。この場合、取付構造の車両前後方向の向きは逆となる。
本発明の第2変形例として、ナット2の外周形状は略円柱形状以外の形状であってもよい。例えば、ナット2の外周形状が、略六角柱形状等のような略多角柱形状に形成されていてもよい。
本発明の第3変形例として、サイドメンバ3の取付部7が、サイドメンバ3の外側領域3c以外の領域に配置されていてもよい。例えば、サイドメンバ3の取付部7が、サイドメンバ3の内側領域3d、上側領域3e、又は下側領域3fに配置されていてもよい。
本発明の第4変形例として、接合部W1〜W13の少なくとも1つが、スポット溶接以外の手法を用いて形成されていてもよい。例えば、接合部W1〜W9、W11、及びW12における手法は、ガス溶接、アーク溶接、ティグ溶接、プラズマ溶接、セルフシールドアーク溶接、エレクトロスラグ溶接、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接、プロジェクション溶接、シーム溶接、アプセット溶接、フラッシュ溶接、バットシーム溶接、ろう接、ろう付け、摩擦撹拌接合等であってもよい。接合部W10及びW13における手法は、これらの列挙した手法のうち3枚接合を可能とするものであってもよい。
1 車体
1b 車幅方向端(車幅端)
1c 車幅方向中央(車幅中央)
2 ナット(フック締結部材)
2a 取付孔
2b 先端部
2c 基端部
2d 中間部
2e 中心軸線
3 サイドメンバ
3a 前端領域
3b 開口部
3c 外側領域
4 蓋型パネル(蓋部材)
6 ビード部
7 取付部
8 延長部
W1〜W13 接合部

Claims (7)

  1. フックを取り付けるためのフック締結部材と、
    車体の車幅方向一方寄りの位置で車両前後方向に沿って配置される中空のサイドメンバと
    を備え、
    車両前後方向の一方寄りに位置する前記サイドメンバの一方端領域に、車両前後方向の一方に向かって開く開口部が形成され、
    前記フック締結部材は、その基端部が前記サイドメンバの内部に収容されると共に、その先端部が前記サイドメンバの開口部から車両前後方向の一方に突出するように配置されている、車両用フック締結部材の取付構造であって、
    前記サイドメンバに、前記フック締結部材の基端部における外周形状の一部に対応して前記サイドメンバの内部から外周に向かって凹む1つの取付部が形成され、
    前記フック締結部材の基端部における外周の一部が、前記サイドメンバの取付部に当接すると共に接合されており、
    前記フック締結部材の基端部における外周の残りの部分が、前記サイドメンバと間隔を空けている、車両用フック締結部材の取付構造。
  2. 前記サイドメンバには、前記取付部から車両前後方向のもう一方に向かって延びる延長部が形成され、
    前記延長部が、その車両前後方向のもう一方側端にて湾曲面を有するように終端している、請求項1に記載の車両用フック締結部材の取付構造。
  3. 前記サイドメンバの開口部を跨ぐように前記サイドメンバの一方端領域に取り付けられる蓋部材をさらに備え、
    前記フック締結部材の先端部における車幅方向の外側区域が前記サイドメンバの取付部に接合され、
    前記フック締結部材の先端部における車幅方向の内側区域が前記蓋部材と接合され、
    前記フック締結部材の基端部における車両上下方向の下側区域が前記サイドメンバの取付部に接合されている、請求項1又は2に記載の車両用フック締結部材の取付構造。
  4. 前記サイドメンバの取付部は、前記フック締結部材の基端部全周の1/3以上連続した範囲を占める部分と当接している、請求項3に記載の車両用フック締結部材の取付構造。
  5. 前記フック締結部材の基端部、並びに前記先端部及び基端部間における中間部の少なくとも一方と、前記サイドメンバにおける取付部との接合部の少なくとも一部が、前記先端部から前記基端部に向かって延びる前記フック締結部材の取付孔の中心軸線に対して、車両上下方向の真下に位置している、請求項3又は4に記載の車両用フック締結部材の取付構造。
  6. 前記サイドメンバの取付部が、前記サイドメンバの車幅方向の外側領域に位置し、
    前記サイドメンバの外側領域が、車両上方から下方に向かう方向に進むに従って車体の車幅方向端から車幅方向中央に向かって傾斜するように形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用フック締結部材の取付構造。
  7. 前記サイドメンバに、その外周から内部に向かって凹むビード部が形成され、
    前記サイドメンバの取付部が前記ビード部内に位置している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用フック締結部材の取付構造。
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