JP6696443B2 - サスペンションメンバ - Google Patents

サスペンションメンバ Download PDF

Info

Publication number
JP6696443B2
JP6696443B2 JP2017004555A JP2017004555A JP6696443B2 JP 6696443 B2 JP6696443 B2 JP 6696443B2 JP 2017004555 A JP2017004555 A JP 2017004555A JP 2017004555 A JP2017004555 A JP 2017004555A JP 6696443 B2 JP6696443 B2 JP 6696443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side rail
vehicle body
rail portion
front side
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017004555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018111464A (ja
Inventor
綾加 各務
綾加 各務
和貴 清水
和貴 清水
康秀 松尾
康秀 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017004555A priority Critical patent/JP6696443B2/ja
Publication of JP2018111464A publication Critical patent/JP2018111464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6696443B2 publication Critical patent/JP6696443B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、サスペンションメンバに関する。
車幅方向に延在するフロントクロスメンバと、フロントクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在するフロントサイドレール部と、を有するフロントフレームと、車幅方向に延在するリアクロスメンバと、リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在するリアサイドレール部と、を有するリアフレームと、を備え、フロントサイドレール部の後端部とリアサイドレール部の前端部とがアーク溶接によって接合されてなるサスペンションメンバは、従来に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−136545号公報
このような構成のサスペンションメンバでは、車両の前面衝突時において、車体前後方向に延在するサイドレール(主にフロントサイドレール部)を、車幅方向から見た側面視で略「Z」字状に塑性変形させることで、その車体前方側から入力された衝突荷重をエネルギー吸収することがある。
しかしながら、上記のように、フロントサイドレール部の後端部とリアサイドレール部の前端部とがアーク溶接によって接合されてなるサスペンションメンバでは、車体前方側から衝突荷重が入力されたときに、フロントサイドレール部の後端部とリアサイドレール部の前端部との接合部分が剥離してしまうおそれがあり、その衝突荷重を効率よくエネルギー吸収できないおそれがある。
そこで、本発明は、車体前方側から荷重が入力されたときに、フロントサイドレール部の後端部とリアサイドレール部の前端部との接合部分における剥離を抑制できるサスペンションメンバを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のサスペンションメンバは、車幅方向に延在するフロントクロスメンバと、前記フロントクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在するとともに、車幅方向から見た側面視で車体下方側へ凸となる屈曲部が形成されたフロントサイドレール部と、を有するフロントフレームと、車体前後方向に延在し、前記フロントサイドレール部の前記屈曲部から後端部までを補強する補強レール部と、車幅方向に延在するリアクロスメンバと、前記リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在するとともに、前記フロントサイドレール部及び前記補強レール部に接合手段によって接合されたリアサイドレール部と、を有するリアフレームと、を備え、前記接合手段は、車体前後方向に複数並んで設けられ、互いに重ね合わされた前記フロントサイドレール部の後端部と前記リアサイドレール部の前端部とを前記補強レール部と共に接合する構成とされている。
請求項1に記載の発明によれば、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部の後端部とリアサイドレール部の前端部とが、補強レール部と共に、車体前後方向に複数並んで設けられた接合手段によって接合されている。したがって、車体前方側から荷重が入力されたときに、フロントサイドレール部の後端部とリアサイドレール部の前端部との接合部分における剥離が抑制される。
また、本発明に係る請求項2に記載のサスペンションメンバは、車幅方向に延在するフロントクロスメンバと、前記フロントクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在するとともに、車幅方向から見た側面視で車体下方側へ凸となる屈曲部が形成されたフロントサイドレール部と、を有するフロントフレームと、車幅方向に延在するリアクロスメンバと、前記リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在するとともに、前記フロントサイドレール部に接合手段によって接合されたリアサイドレール部と、を有するリアフレームと、を備え、前記接合手段は、互いに重ね合わされた前記フロントサイドレール部の後端部と前記リアサイドレール部の前端部とを接合するように車体前後方向に複数並んで設けられており、複数の前記接合手段のうち、車体前方側に設けられる第1接合手段は、締結具による締結部とされ、車体後方側に設けられる第2接合手段は、前記リアサイドレール部の前端部又は前記フロントサイドレール部の後端部に形成され、前記フロントサイドレール部の後端部が前記リアサイドレール部の前端部に対して車体下方側へ移動しないように係止される係止部とされてい
請求項2に記載の発明によれば、複数の接合手段のうち、車体前方側に設けられる第1接合手段が、締結具による締結部とされ、車体後方側に設けられる第2接合手段が、リアサイドレール部の前端部又はフロントサイドレール部の後端部に形成され、フロントサイドレール部の後端部がリアサイドレール部の前端部に対して車体下方側へ移動しないように係止される係止部とされている。したがって、車体前方側から荷重が入力されたときに、フロントサイドレール部の後端部が、締結部を支点にして、リアサイドレール部の前端部に対して車体下方側へ移動するのが抑制される。
請求項1に係る発明によれば、車体前方側から荷重が入力されたときに、フロントサイドレール部の後端部とリアサイドレール部の前端部との接合部分における剥離を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、車体前方側から荷重が入力されたときに、フロントサイドレール部の後端部が、締結部を支点にして、リアサイドレール部の前端部に対して車体下方側へ移動するのを抑制することができる。
第1実施形態に係るサスペンションメンバを上方側から見て示す斜視図である。 第1実施形態に係るサスペンションメンバを上方側から見て示す分解斜視図である。 (A)第1実施形態に係るサスペンションメンバのフロントサイドレール部及びリアサイドレール部の一部を拡大して示す側面図である。(B)車体前方側から荷重が入力されて変形したときの第1実施形態に係るフロントサイドレール部及びリアサイドレール部の一部を拡大して示す側面図である。 第2実施形態に係るサスペンションメンバのフロントサイドレール部及びリアサイドレール部の一部を拡大して示す側断面図である。 第2実施形態の第1変形例を示す図4のX−X線矢視に相当する断面図である。 第2実施形態の第2変形例を示す図4のX−X線矢視に相当する断面図である。 (A)車体前方側から荷重が入力されて変形したときの第1比較例に係るフロントサイドレール部及びリアサイドレール部の一部を拡大して示す側面図である。(B)車体前方側から荷重が入力されて変形したときの第2比較例に係るフロントサイドレール部及びリアサイドレール部の一部を拡大して示す側面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RHを車体右方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1に示される本実施形態に係るサスペンションメンバ12は、車体前後方向に沿って延在する左右一対のフロントサイドメンバ(図示省略)の前部下側に、そのフロントサイドメンバに吊り下げられた状態で支持されるようになっている。各フロントサイドメンバは、車体前部側を車体後部側よりも高位に位置させるためのキック部を有している。
したがって、サスペンションメンバ12は、その前端部である後述する左右一対のフロントボデーマウント22のマウント部24が、キック部よりも車体前方側のフロントサイドメンバの前端部に取り付けられ、その後端部である後述するリアクロスメンバ40の左右一対の取付部46が、キック部の下端部に取り付けられるようになっている。
図1、図2に示されるように、サスペンションメンバ12は、平面視略「U」字状のフロントフレーム14と、フロントフレーム14の車体後方側に接合される平面視略「U」字状のリアフレーム16と、を有している。フロントフレーム14は、車幅方向に延在するフロントクロスメンバ20と、フロントクロスメンバ20の長手方向(車幅方向)両端部に設けられた左右一対のフロントボデーマウント22と、を有している。
フロントクロスメンバ20は、アルミニウム合金等の軽金属材の押出成形により、長手方向(車幅方向)と直交する断面視で、一定の矩形閉断面形状に形成されている。各フロントボデーマウント22は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形により、平面視略「L」字状に形成されており、車体下方側が開放された開断面形状のアッパマウント26と、車体上方側が開放された開断面形状のロアマウント28と、を含んで構成されている。
そして、左右一対とされたフロントボデーマウント22の各コーナー部が、各フロントサイドメンバの前端部に支持されるマウント部24とされており、各マウント部24には上下方向に貫通する貫通孔24Aが形成されている。なお、各貫通孔24Aには、それぞれ円筒状のカラー部材25(図2参照)が車体下方側から挿入されて取り付けられるようになっている。
また、各フロントボデーマウント22のマウント部24よりも車幅方向内側が、その車幅方向内側へ延在する矩形閉断面形状のクロス部36とされている。そして、各クロス部36が、それぞれフロントクロスメンバ20の車幅方向両端部に被せられ(フロントクロスメンバ20の車幅方向両端部が、それぞれ各クロス部36内に挿入され)、その車幅方向両端部にアーク溶接によって線状に接合されている。
また、フロントクロスメンバ20の上壁の長手方向(延在方向)略中央部から左端部側には、フロントクロスメンバ20よりも短い長さで形成されたエンジンマウントブラケット18が、ボルト締結及びアーク溶接によって接合されている。エンジンマウントブラケット18は、アルミニウム合金等の軽金属材のダイカストによって車体下方側が開放された開断面形状に形成されており、その上面側にエンジンマウント(図示省略)が取り付けられるようになっている。
つまり、サスペンションメンバ12の車体上方側には、エンジン及びトランスミッションを含むパワーユニット(図示省略)が配設されるようになっており、パワーユニットは、エンジンマウントを介して、少なくともサスペンションメンバ12等によって車体下方側から支持される構成になっている。
また、フロントクロスメンバ20の下壁には、フロントクロスメンバ20とほぼ同じ長さで形成されたプロテクタ38が、ボルト締結又は溶接等によって接合されている。プロテクタ38は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形によって車体上方側が開放された開断面形状に形成されており、フロントクロスメンバ20の下壁全体を路面との干渉から保護する構成になっている。
各フロントボデーマウント22のマウント部24よりも車体後方側は、車体前後方向に(車体後方側へ)延在する左右一対のフロントサイドレール部30とされている。各フロントサイドレール部30は、延在方向と直交する断面視で矩形閉断面形状とされており、各フロントサイドレール部30の延在方向(車体前後方向)における略中央部には、車幅方向から見た側面視で、車体下方側へ向かって凸となる(下凸状の)屈曲部32(図1参照)が形成されている。
また、図2に示されるように、アッパマウント26のフロントサイドレール部30とロアマウント28のフロントサイドレール部30との間には、車体前後方向に延在する補強レール部34が設けられている。補強レール部34は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形によって車体下方側が開放された開断面形状に形成されており、フロントサイドレール部30の屈曲部32から後端部までを補強するように、その後端部まで延在されている。
そして、補強レール部34には、後述するボルト60を挿通させる貫通孔34Aが車体前後方向に複数、例えば2個並んで形成されており、補強レール部34の下面には、各貫通孔34Aと同軸的にウエルドナット62が固着されている。
リアフレーム16は、車幅方向に延在するリアクロスメンバ40を有している。リアクロスメンバ40は、アッパメンバ42と、アッパメンバ42の下面側に設けられて、その下面側を保護するロアメンバ44と、を含んで構成されている。アッパメンバ42は、アルミニウム合金等の軽金属材のダイカストによって車体下方側が開放された開断面形状に形成されており、ロアメンバ44は、アルミニウム合金等の軽金属材のプレス成形によって車体上方側が開放された開断面形状に形成されている。
アッパメンバ42の車幅方向両端後部には、各フロントサイドメンバのキック部の下端部に取り付けるための取付部46が形成されている。そして、取付部46よりも車体前方側におけるアッパメンバ42の車幅方向両端部には、サスペンションアーム(図示省略)を構成するロアアーム(図示省略)を取り付けるためのロアアーム取付部48が形成されている。
また、アッパメンバ42の車幅方向両端前部には、車体前方側へ延在する左右一対のアッパレール部43が一体に形成されており、ロアメンバ44の車幅方向両端前部には、車体前方側へ延在する左右一対のロアレール部45が一体に形成されている。各アッパレール部43の左右の側面と各ロアレール部45の左右の側面とがアーク溶接によって線状に接合されることにより、延在方向と直交する断面視で矩形閉断面形状とされた左右一対のリアサイドレール部50が構成されている。
そして、各リアサイドレール部50の前端部が、各フロントサイドレール部30の後端部に被せられ(各フロントサイドレール部30の後端部が、各リアサイドレール部50の前端部内に挿入され)、各リアサイドレール部50の前端部における辺縁部が、それに重ね合わされた各フロントサイドレール部30の後端部における壁面(上壁31、下壁及び左右の側壁)にアーク溶接によって線状に接合されている。
つまり、各リアサイドレール部50は、各フロントサイドレール部30に沿って延在されており、アッパレール部43の前端部における辺縁部が、フロントサイドレール部30を構成するアッパマウント26の後端部における上面及び左右の側面にアーク溶接され、ロアレール部45の前端部における辺縁部が、フロントサイドレール部30を構成するロアマウント28の後端部における下面及び左右の側面にアーク溶接されている。
このように、フロントサイドレール部30の後端部とリアサイドレール部50の前端部とがアーク溶接による接合部で接合されることにより、フロントフレーム14とリアフレーム16とが一体的に接合され、フロントサイドレール部30とリアサイドレール部50とが連続して車体前後方向に延在し、かつフロントクロスメンバ20とリアクロスメンバ40とがそれぞれ車幅方向に延在するサスペンションメンバ12が形成されるようになっている。
<第1実施形態>
次に、そのアーク溶接による接合部の他に、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31と、リアサイドレール部50の前端部における上壁51と、を接合する第1実施形態に係る接合手段10について説明する。図1〜図3(A)に示されるように、接合手段10は、車体前後方向に複数(例えば2個)並んで設けられており、それぞれ締結具としてのボルト60及びウエルドナット62による締結部52とされている。
詳細に説明すると、フロントサイドレール部30(アッパマウント26)の後端部における上壁31及びリアサイドレール部50(アッパレール部43)の前端部における上壁51には、それぞれボルト60を挿通させる貫通孔31A及び貫通孔51Aが車体前後方向に2個並んで形成されている。そして、上記したように、補強レール部34の下面には、各貫通孔34Aと同軸的にウエルドナット62が固着されている。
したがって、フロントサイドレール部30の後端部がリアサイドレール部50の前端部内に挿入された後、互いに連通する各貫通孔51A、各貫通孔31A及び各貫通孔34Aに、それぞれ車体上方側からボルト60が挿通されてウエルドナット62に螺合されることにより、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31とリアサイドレール部50の前端部における上壁51とが補強レール部34と共に接合される構成になっている。
以上のような構成とされた接合手段10を備えた第1実施形態に係るサスペンションメンバ12において、次にその作用について説明する。
まず、図7(A)に示される第1比較例に係るサスペンションメンバ13について説明する。図7(A)に示されるように、この第1比較例では、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31と、リアサイドレール部50の前端部における上壁51と、がアーク溶接による接合部のみで接合されており、両者の接合面積が比較的小さい構成となっている。
したがって、車両の前面衝突時に、車体前方側からサスペンションメンバ13に衝突荷重が入力されると、フロントサイドレール部30が、車幅方向から見た側面視で、屈曲部32を起点として略「Z」字状に塑性変形する前に、フロントサイドレール部30の後端部における左右の側壁が、リアサイドレール部50の前端部における左右の側壁から剥離し、そのフロントサイドレール部30の後端部が、リアサイドレール部50の前端部に対して車体下方側へ移動するおそれがあり、その衝突荷重を効率よくエネルギー吸収できないおそれがある。
次に、図7(B)に示される第2比較例に係るサスペンションメンバ13について説明する。図7(B)に示されるように、この第2比較例では、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31と、リアサイドレール部50の前端部における上壁51と、がアーク溶接による接合部の他に、車体前方側に設けられた1個の締結部52のみで接合されており、第1比較例のものに比べれば、両者の接合面積が増加している。
しかしながら、この場合でも、車両の前面衝突時に、車体前方側からサスペンションメンバ13に衝突荷重が入力されると、フロントサイドレール部30が、車幅方向から見た側面視で、屈曲部32を起点として略「Z」字状に塑性変形し終える前に、フロントサイドレール部30の後端部における左右の側壁が、リアサイドレール部50の前端部における左右の側壁から剥離し、そのフロントサイドレール部30の後端部が、締結部52を支点にして、リアサイドレール部50の前端部に対して車体下方側へ移動するおそれがあり、その衝突荷重を効率よくエネルギー吸収できないおそれがある。
以上のような第1比較例及び第2比較例に対し、第1実施形態に係るサスペンションメンバ12では、図1〜図3(A)に示されるように、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31と、リアサイドレール部50の前端部における上壁51と、がアーク溶接による接合部の他に、車体前後方向に2個並んで設けられた締結部52によって接合(結合)されている。つまり、第1実施形態に係るサスペンションメンバ12では、第1比較例及び第2比較例のものに比べて、両者の接合面積が増加しており、その結合力が向上されている。
したがって、車両の前面衝突時に、車体前方側からサスペンションメンバ12に衝突荷重が入力されても、フロントサイドレール部30の後端部における上壁31及びリアサイドレール部50の前端部における上壁51の広い平面で曲げ力を受けることができるため、フロントサイドレール部30の後端部における左右の側壁が、リアサイドレール部50の前端部における左右の側壁から剥離するのを抑制又は防止することができ、そのフロントサイドレール部30の後端部が、リアサイドレール部50の前端部に対して車体下方側へ移動するのを抑制又は防止することができる。
つまり、車両の前面衝突時に、車体前方側からサスペンションメンバ12に衝突荷重が入力されると、図3(B)に示されるように、フロントサイドレール部30が、車幅方向から見た側面視で、屈曲部32を起点として略「Z」字状に完全に塑性変形することができ、その衝突荷重を効率よくエネルギー吸収することができる。
なお、フロントサイドレール部30の後端部とリアサイドレール部50の前端部とがアーク溶接によって線接合されていると、両者の間に異物が入り込むのを抑制又は防止することができる利点がある。したがって、両者の間で電食が発生するのを抑制又は防止することができる。これは、フロントボデーマウント22のクロス部36とフロントクロスメンバ20とのアーク溶接による線接合においても同様である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る接合手段10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。また、第2実施形態に係るサスペンションメンバ12では、補強レール部34が省略されている。
図4に示されるように、第2実施形態に係る接合手段10は、車体前方側に設けられる第1接合手段10Aと車体後方側に設けられる第2接合手段10Bとされており、第1接合手段10Aは、ボルト60及びウエルドナット62による締結部52とされている。そして、第2接合手段10Bは、リアサイドレール部50の前端部における上壁51に形成された係止部54とされており、その係止部54にフロントサイドレール部30の後端部における上壁31が係止される構成になっている。
詳細に説明すると、フロントサイドレール部30の後端部における上壁31の下面(内面)には、貫通孔31Aと同軸的にウエルドナット62が固着されている。また、リアサイドレール部50の前端部における上壁51の下面(内面)には、車体下方側へ延在した後、車体前方側へ延在するように屈曲する(車幅方向から見た側面視で略「L」字状となる)係止部54が一体的に突設されており、その係止部54の上面と上壁51の下面との間隔が、フロントサイドレール部30の上壁31の板厚とほぼ同一とされている。
したがって、フロントサイドレール部30の後端部がリアサイドレール部50の前端部内に挿入されると、まずフロントサイドレール部30の上壁31が、係止部54の上面と上壁51の下面との間に挿入される。そして、この状態で、互いに連通する貫通孔51A及び貫通孔31Aに車体上方側からボルト60が挿通されてウエルドナット62に螺合されることにより、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31とリアサイドレール部50の前端部における上壁51とが接合される。
このような第2実施形態に係る接合手段10によれば、車両の前面衝突時に、車体前方側からサスペンションメンバ12に衝突荷重が入力されても、フロントサイドレール部30の上壁31が、係止部54によって係止されて、その動きが規制されるので、フロントサイドレール部30の後端部における左右の側壁が、リアサイドレール部50の前端部における左右の側壁から剥離するのを抑制又は防止することができ、そのフロントサイドレール部30の後端部が、締結部52を支点にして、リアサイドレール部50の前端部に対して車体下方側へ移動するのを抑制又は防止することができる。
なお、係止部54の形状は、図4に示されるものに限定されない。例えば図5に示される第1変形例のように、リアサイドレール部50の前端部における上壁51の下面に、車体前後方向から見た正面視で、略逆「T」字状となる係止部56を突設してもよい。この場合、フロントサイドレール部30の後端部における上壁31には、係止部56の車体下方側へ延在している部位の一例である円柱部56Aを通すためのスリット部31Bが形成される。
すなわち、フロントサイドレール部30の後端部における上壁31の車幅方向略中央部には、車体前後方向に延在するとともに車体後方側が開放されたスリット部31Bが形成されており、そのスリット部31Bの幅(車幅方向の長さ)は、係止部56の車体下方側へ延在している円柱部56Aの外径よりも若干大きくされている。
したがって、フロントサイドレール部30の後端部をリアサイドレール部50の前端部内に挿入するときには、その上壁31に形成されたスリット部31Bに、係止部56の車体下方側へ延在している円柱部56Aを通しながら挿入し、その後、互いに連通する貫通孔51A及び貫通孔31Aに車体上方側からボルト60が挿通されてウエルドナット62に螺合されることにより、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31とリアサイドレール部50の前端部における上壁51とが接合される。
また、例えば図6に示される第2変形例のように、フロントサイドレール部30の後端部における上壁31の上面に、車体前後方向から見た正面視で、略「T」字状となる係止部58を突設してもよい。この場合、リアサイドレール部50の前端部における上壁51には、係止部58の車体上方側へ延在している部位の一例である円柱部58Aを通すためのスリット部51Bが形成される。
すなわち、リアサイドレール部50の前端部における上壁51の車幅方向略中央部には、車体前後方向へ延在するとともに車体前方側が開放されたスリット部51Bが形成されており、そのスリット部51Bの幅(車幅方向の長さ)は、係止部58の車体上方側へ延在している円柱部58Aの外径よりも若干大きくされている。
したがって、フロントサイドレール部30の後端部をリアサイドレール部50の前端部内に挿入するときには、その上壁51に形成されたスリット部51Bに、係止部58の車体上方側へ延在している円柱部58Aを通しながら挿入し、その後、互いに連通する貫通孔51A及び貫通孔31Aに車体上方側からボルト60が挿通されてウエルドナット62に螺合されることにより、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部における上壁31とリアサイドレール部50の前端部における上壁51とが接合される。
以上、本実施形態に係るサスペンションメンバ12について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るサスペンションメンバ12は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、軽金属材としては、アルミニウム合金に限定されるものではなく、マグネシウム合金等であってもよい。
また、互いに重ね合わされたフロントサイドレール部30の後端部とリアサイドレール部50の前端部とを接合する接合手段10は、車体前後方向に複数並んで設けられていればよく、図示の2個に限定されるものではない。また、その接合手段10は、上壁31、上壁51に設けられる構成に限定されるものではなく、下壁や左右の側壁に設けられる構成とされていてもよい。また、締結部52を構成する締結具は、ボルト60及びウエルドナット62に限定されるものではなく、例えばリベット(図示省略)等であってもよい。
また、係止部56及び係止部58は、それぞれ略逆「T」字状や略「T」字状に形成される構成に限定されるものではなく、それぞれ略「L」字状や略逆「L」字状に形成されていてもよい。更に、係止部54を係止部56又は係止部58と共に設けるようにしてもよい。また、フロントサイドレール部30とリアサイドレール部50とを線接合する溶接や、フロントボデーマウント22のクロス部36とフロントクロスメンバ20とを線接合する溶接は、アーク溶接に限定されるものではなく、例えばレーザー溶接等であってもよい。
また、フロントクロスメンバ20は、押出成形によって形成される構成に限定されるものではなく、例えばプレス成形によってアッパフロントクロスメンバとロアフロントクロスメンバ(共に図示省略)とが形成され、それらが接合されて構成されていてもよい。また、フロントボデーマウント22のアッパマウント26及びロアマウント28をダイカストによって形成し、その剛性を向上させるようにしてもよい。
10 接合手段
10A 第1接合手段
10B 第2接合手段
12 サスペンションメンバ
14 フロントフレーム
16 リアフレーム
20 フロントクロスメンバ
30 フロントサイドレール部
40 リアクロスメンバ
50 リアサイドレール部
52 締結部
54 係止部
56 係止部
58 係止部
60 ボルト(締結具)
62 ウエルドナット(締結具)

Claims (2)

  1. 車幅方向に延在するフロントクロスメンバと、前記フロントクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在するとともに、車幅方向から見た側面視で車体下方側へ凸となる屈曲部が形成されたフロントサイドレール部と、を有するフロントフレームと、
    車体前後方向に延在し、前記フロントサイドレール部の前記屈曲部から後端部までを補強する補強レール部と、
    車幅方向に延在するリアクロスメンバと、前記リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在するとともに、前記フロントサイドレール部及び前記補強レール部に接合手段によって接合されたリアサイドレール部と、を有するリアフレームと、
    を備え、
    前記接合手段は、
    車体前後方向に複数並んで設けられ、互いに重ね合わされた前記フロントサイドレール部の後端部と前記リアサイドレール部の前端部とを前記補強レール部と共に接合する構成とされているサスペンションメンバ。
  2. 車幅方向に延在するフロントクロスメンバと、前記フロントクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在するとともに、車幅方向から見た側面視で車体下方側へ凸となる屈曲部が形成されたフロントサイドレール部と、を有するフロントフレームと、
    車幅方向に延在するリアクロスメンバと、前記リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在するとともに、前記フロントサイドレール部に接合手段によって接合されたリアサイドレール部と、を有するリアフレームと、
    を備え、
    前記接合手段は、
    互いに重ね合わされた前記フロントサイドレール部の後端部と前記リアサイドレール部の前端部とを接合するように車体前後方向に複数並んで設けられており、
    複数の前記接合手段のうち、
    車体前方側に設けられる第1接合手段は、締結具による締結部とされ、
    車体後方側に設けられる第2接合手段は、前記リアサイドレール部の前端部又は前記フロントサイドレール部の後端部に形成され、前記フロントサイドレール部の後端部が前記リアサイドレール部の前端部に対して車体下方側へ移動しないように係止される係止部とされていサスペンションメンバ。
JP2017004555A 2017-01-13 2017-01-13 サスペンションメンバ Expired - Fee Related JP6696443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017004555A JP6696443B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 サスペンションメンバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017004555A JP6696443B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 サスペンションメンバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018111464A JP2018111464A (ja) 2018-07-19
JP6696443B2 true JP6696443B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=62911731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017004555A Expired - Fee Related JP6696443B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 サスペンションメンバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6696443B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109572820B (zh) * 2019-01-30 2024-05-31 东风小康汽车有限公司重庆分公司 前副车架前横梁与汽车

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018111464A (ja) 2018-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6299724B2 (ja) サスペンションメンバ
JP6052226B2 (ja) 車両前部構造
JP6187447B2 (ja) 車両前部構造
US20160207573A1 (en) Vehicle front structure
EP3059109A1 (en) Radiator support structure
JP6493356B2 (ja) サスペンションメンバ
JP6278030B2 (ja) 車両前部構造
JP6299732B2 (ja) 車両骨格部材の接合構造
US20180037263A1 (en) Suspension member
JP5949532B2 (ja) リヤバンパリインフォースメント構造及び車両後部構造
JP2014189200A (ja) バンパ結合構造体及びクラッシュボックス
JP2009083529A (ja) 車両用バンパ装置
JP6388006B2 (ja) 車両用骨格構造
JP6696443B2 (ja) サスペンションメンバ
JP6136845B2 (ja) 車両前部構造
JP2014125172A (ja) 車体前部構造
JP6838541B2 (ja) 車両前部構造
US10336374B2 (en) Vehicle rear portion structure
JP6561801B2 (ja) 車両用サブフレーム
JP2020082859A (ja) 車両前部構造
JP6520694B2 (ja) 車両前部構造
JP6696444B2 (ja) サスペンションメンバ
JP6720857B2 (ja) 車体骨格構造
JP6520569B2 (ja) 車両骨格構造
JP6787282B2 (ja) 車両前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200406

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6696443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees