JP6520694B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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本発明は、車両前部構造に関する。
下記特許文献1には、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部の後面からサイドメンバの側面に延びるスペーサが設けられた構造が開示されている。この構造では、サイドメンバより車両幅方向外側に車両前端部からの荷重が入力される所謂微小ラップ衝突時に、スペーサからサイドメンバへ荷重が伝達される。
特開2014−113894号公報
上記特許文献1に記載の構造では、サイドメンバへ効果的に荷重を伝達させるために、サイドメンバとスペーサの後端部との結合部分を固定し、スペーサがサイドメンバに対して後方へ相対移動しないようにする必要がある。その場合に、正突時(フルラップ衝突時など)にスペーサによりサイドメンバの前部側が変形しにくくなり、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達との両立が難しい。
本発明は上記事実を考慮し、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる車両前部構造を得ることが目的である。
第1の態様に係る車両前部構造は、車両幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在されるサイドフレームと、前記サイドフレームの車両前後方向の前方側に配置され、車両幅方向に沿って延在されるバンパリインフォースと、長手方向の一端部が前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定され、長手方向の他端部が前記サイドフレームに固定されたブレースと、前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記ブレースとにそれぞれ設けられると共に、車両前後方向の前側が車両前後方向の後側に対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜され互いに接触した状態で接合される一対の接合部と、を有する。
第1の態様に記載の車両前部構造によれば、車両幅方向外側に車両前後方向に沿って延在されるサイドフレームの前方側には、バンパリインフォースが車両幅方向に沿って延在されている。バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部には、ブレースの長手方向の一端部が固定されており、サイドフレームには、ブレースの長手方向の他端部が固定されている。バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とブレースには、車両前後方向の前側が後側に対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜され互いに接触した状態で接合される一対の接合部が設けられている。これによって、サイドフレームより車両幅方向外側に車両前端部からの荷重が入力される衝突時(微小ラップ衝突時)には、バンパリインフォースからブレースを介してサイドフレームに荷重が伝達される。
また、サイドフレームより車両幅方向内側に車両前端部からの荷重が入力される正突時(フルラップ衝突時など)には、衝撃荷重によりバンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とブレースとの一対の接合部での接合が解除され、一対の接合部の傾斜によりバンパリインフォースに押されてブレースが車両外側へ回転する。これにより、サイドフレームの前部側が変形し、エネルギー吸収量が確保される。このため、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
第2の態様に係る車両前部構造は、車両幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在されるサイドフレームと、前記サイドフレームの車両前後方向の前方側に配置され、車両幅方向に沿って延在されるバンパリインフォースと、前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されたバンパ延長部と、長手方向の一端部が前記バンパ延長部の車両前後方向の後側面に固定され、長手方向の他端部が前記サイドフレームに固定されたブレースと、前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記バンパ延長部とにそれぞれ設けられると共に、車両前後方向の前側が車両前後方向の後側に対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜され互いに接触した状態で接合される一対の接合部と、を有する。
第2の態様に記載の車両前部構造によれば、車両幅方向外側に車両前後方向に沿って延在されるサイドフレームの前方側には、バンパリインフォースが車両幅方向に沿って延在されている。バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部には、バンパ延長部が固定されており、バンパ延長部の後側面には、ブレースの長手方向の一端部が固定され、サイドフレームには、ブレースの長手方向の他端部が固定されている。バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とバンパ延長部には、車両前後方向の前側が後側に対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜され互いに接触した状態で接合される一対の接合部が設けられている。これによって、微小ラップ衝突時には、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されたバンパ延長部からブレースを介してサイドフレームに荷重が伝達される。
また、正突時には、衝撃荷重によりバンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とバンパ延長部との一対の接合部での接合が解除され、一対の接合部の傾斜によりバンパリインフォースに押されてバンパ延長部及びブレースが車両外側へ回転する。これにより、サイドフレームの前部側が変形し、エネルギー吸収量が確保される。このため、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
第3の態様に係る車両前部構造は、第1の態様に記載の車両前部構造において、前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記ブレースとは、前記一対の接合部で、ブラケットにより正突時の車両前後方向に入力される衝撃荷重で固定が解除されるように固定されている。
第3の態様に記載の車両前部構造によれば、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とブレースとは、一対の接合部でブラケットにより固定されており、正突時に車両前後方向に入力される衝撃荷重によりブラケットの固定が解除されることで、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とブレースとの一対の接合部での接合が解除される。また、微小ラップ衝突時には、ブラケットによりバンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とブレースとの相対移動が抑制される。このため、簡易な構造により、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
第4の態様に係る車両前部構造は、第2の態様に記載の車両前部構造において、前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記バンパ延長部とは、前記一対の接合部で、ブラケットにより正突時の車両前後方向に入力される衝撃荷重で固定が解除されるように固定されている。
第4の態様に記載の車両前部構造によれば、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とバンパ延長部とは、一対の接合部でブラケットにより固定されており、正突時に車両前後方向に入力される衝撃荷重によりブラケットの固定が解除されることで、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とバンパ延長部との一対の接合部での接合が解除される。また、微小ラップ衝突時には、ブラケットによりバンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とバンパ延長部との相対移動が抑制される。このため、簡易な構造により、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
第5の態様に係る車両前部構造は、第1の態様から第4の態様までのいずれか1つの態様に記載の車両前部構造において、前記ブレースは、前記一端部を含む位置に配置された第1ブレースと、前記他端部を含む位置に配置されると共に前記第1ブレースよりも低強度の部材で構成された第2ブレースと、を備える。
第5の態様に記載の車両前部構造によれば、ブレースは、一端部を含む位置に配置された第1ブレースと、他端部を含む位置に配置されると共に第1ブレースよりも低強度の部材で構成された第2ブレースと、を備えている。これにより、正突時に第2ブレースが変形することで、第1ブレースがより確実に車両外側へ回転する。
第6の態様に係る車両前部構造は、第3の態様に記載の車両前部構造において、前記ブラケットの一端側は、前記ブレースに溶接部により固定されており、前記ブラケットの他端側には、一部が切り離された開口部が形成され、前記開口部に挿通された締結部により、前記他端側が前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されている。
第6の態様に記載の車両前部構造によれば、ブラケットの一端側は、ブレースに溶接部により固定されている。ブラケットの他端側は、一部が切り離された開口部に挿通された締結部により、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されている。これにより、正突時に車両前後方向に入力される衝撃荷重によりブラケットの開口部が締結部から外れることで、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とブレースとの一対の接合部での接合がより確実に解除される。
第7の態様に係る車両前部構造は、第4の態様に記載の車両前部構造において、前記ブラケットの一端側は、前記バンパ延長部に溶接部により固定されており、前記ブラケットの他端側には、一部が切り離された開口部が形成され、前記開口部に挿通された締結部により、前記他端側が前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されている。
第7の態様に記載の車両前部構造によれば、ブラケットの一端側は、バンパ延長部に溶接部により固定されている。ブラケットの他端側は、一部が切り離された開口部に挿通された締結部により、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されている。これにより、正突時に車両前後方向に入力される衝撃荷重によりブラケットの開口部が締結部から外れることで、バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部とブレースとの一対の接合部での接合がより確実に解除される。
本発明に係る車両前部構造によれば、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
第1実施形態に係る車両前部構造を示す平面図である。 図1に示す車両前部構造の幅方向一端側(前方向を向いた場合の車両幅方向左側)を車両斜め前方側から見た状態で示す斜視図である。 図2に示す車両前部構造に設けられるサイドレールとブレース付近の構成を示す平面図である。 (A)〜(C)は、正突時に車両前部構造の幅方向一端側(前方向を向いた場合の車両幅方向左側)が変形する過程を示す模式的な平面図である。 正突時に車両前部構造に設けられるサイドレールとブレース付近が変形する過程を示す、図4(B)に対応する平面図である。 第2実施形態に係る車両前部構造の幅方向一端側(前方向を向いた場合の車両幅方向左側)を示す平面図である。 (A)は、第1比較例に係る車両前部構造の幅方向一端側(前方向を向いた場合の車両幅方向左側)を示す平面図であり、(B)は、第2比較例に係る車両前部構造の幅方向一端側(前方向を向いた場合の車両幅方向左側)を示す平面図である。 (A)〜(C)は、微小ラップ衝突時に図7(A)に示す車両前部構造が変形する過程を示す模式的な平面図である。
本発明の実施形態に係る車両前部構造について図面に基づいて説明する。なお、各図において適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印RH、及び矢印LHは、それぞれ本発明の実施形態に係る車両前部構造が適用された車両の前方向、上方向、右方向及び左方向を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、前方向を向いた場合の左右を示すものとする。
図1〜図5を用いて、本発明に係る車両前部構造の第1実施形態について説明する。図1には、本実施形態に係る車両前部構造S10が適用された車両(フレーム付き車両)12の前部13が平面図にて示されている。図1に示されるように、車両12の前部13には、車両幅方向両側に車両前後方向に沿って延在される左右一対のサイドフレームとしてのサイドレール(フレームサイドメンバ)14が設けられている。サイドレール14の前部14A側における車両幅方向外側には、図示しない前輪が配設される。このため、サイドレール14の前部14A側では、この前輪との干渉を考慮して、サイドレール14の車両前後方向中間に位置する中間部14B側よりも車両幅方向の寸法が短くなるように設定されている。
サイドレール14の車両前後方向の前部14Aと中間部14Bとの間には、サイドレール14の車両前方から車両後方へ向かって車両幅方向外側へ屈曲する屈曲部16が設けられている。そして、この屈曲部16によって、サイドレール14の前部14Aと中間部14Bとが接続されている。なお、サイドレール14の前部14Aは、サスペンションユニットなどの配置を考慮して、中間部14Bよりも車両上方に配置されている。このため、サイドレール14の前部14Aは、車両前後方向の中間で車両上方に突出しており、屈曲部16は、サイドレール14の前部14Aから車両後方側へ向かうにつれて、下方側へ向かって傾斜している。
左右一対のサイドレール14の前部14Aの前側には、衝突時にエネルギーを吸収するためのクラッシュボックス18がそれぞれ設けられている。左右一対のクラッシュボックス18の前端部には、車両幅方向に沿ってバンパリインフォースメント(以下、「バンパリインフォース」という)20が架け渡されている。言い換えると、車両前部構造S10では、左右一対のサイドレール14の前部14Aの車両前後方向の前方側に、車両幅方向に沿って延在されるバンパリインフォース20が設けられている。なお、サイドレール14の前端部とバンパリインフォース20との間に、クラッシュボックス18を設けず、左右一対のサイドレール14の前端部にバンパリインフォース20を架け渡す構成としてもよい。
バンパリインフォース20は、車両幅方向の中間部20Aに対して車両幅方向外側の端部20Bが車両後方側に湾曲する構成とされている。バンパリインフォース20の後側面20Cには、取付板19を介してクラッシュボックス18の前端部が固定されている(図3参照)。
バンパリインフォース20よりも車両後方側には、複数のクロスメンバ22、クロスメンバ24、クロスメンバ26が左右一対のサイドレール14間に車両幅方向に沿って延在されている。すなわち、複数のクロスメンバ22、クロスメンバ24、クロスメンバ26は、車両前方側から順に、左右一対のサイドレール14に車両幅方向に架け渡されている。これにより、本実施形態の車両12の前部13には、はしご形のフレームが構成されている。なお、クロスメンバ22は、サイドレール14の前部14Aに架け渡されており、クロスメンバ24は、サイドレール14の屈曲部16と中間部14Bとの接続部分に架け渡されている。クロスメンバ26は、サイドレール14の中間部14Bに架け渡されている。サイドレール14の前端部には、クロスメンバ22の車両前後方向前方側に、前側連結部28が車両幅方向に架け渡されている。図1では、サイドレール14の前部14A及び中間部14Bの一部のみを図示しているが、これよりも後方側にも、クロスメンバがサイドレール14間に架け渡されている。
サイドレール14の前部14Aにおけるクロスメンバ22とクロスメンバ24との間には、サイドレール14の車両幅方向外側に突出する金属製のサスペンションマウントブラケット32が配設されている。サスペンションマウントブラケット32には、図示しないサスペンションマウントが取付けられるようになっており、このサスペンションマウント及びサスペンションマウントブラケット32を介して、サスペンションユニットがサイドレール14に連結できるように構成されている。
また、サイドレール14の屈曲部16には、キャブマウントブラケット34が配設されている。キャブマウントブラケット34は、屈曲部16から車両幅方向外側へ突出されており、このキャブマウントブラケット34には、図示しないキャブマウントが取り付けられるようになっている。そして、キャブマウント及びキャブマウントブラケット34を介して、図示しないキャブ(ボデー)をサイドレール14に連結できるように構成されている。また、サイドレール14の前部14Aの前端部側には、サイドレール14から車両幅方向外側へ突出するキャブマウントブラケット36が配設されている。このキャブマウントブラケット36により、図示しないキャブ(ボデー)をサイドレール14に連結できるようになっている。
図2には、図1に示す車両前部構造S10の前方向を向いた場合の車両幅方向左側が車両斜め前方側から見た状態で斜視図にて示されている。図3には、図2に示す車両前部構造S10に設けられるサイドレール14とブレース40付近の構成が平面図にて示されている。なお、図3には、バリア70が車両12の前部13に衝突する微小ラップ衝突における車両前部構造S10の変形前の状態が示されている。図2に示されるように、サイドレール14の前部14Aは、車両幅方向に沿った断面視にて略矩形状の閉断面構造とされている。図2及び図3に示されるように、サイドレール14の前部14Aの前側には、取付板38A、38Bを介してクラッシュボックス18が取り付けられている。より具体的には、サイドレール14の前端部に取付板38Aが接合されると共に、クラッシュボックス18の後端部に取付板38Bが接合されている。取付板38Aと取付板38Bとは、接触するように配置されており、取付板38Aと取付板38Bとが複数の締結具39で固定されている。
図1〜図3に示されるように、車両前部構造S10は、バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bとサイドレール14の前部14Aにおける側部14Cとの間に配置されるブレース40を備えている。ブレース40は、サイドレール14の前部14Aの車両幅方向外側に配置されると共に、サイドレール14の前部14Aの軸方向に対して車両前方外側に向かって交差するように配置されている。車両前部構造S10は、車両12の幅方向両側で左右対称に構成されている。図2及び図3では、車両背面視にて車両12の前部13の車両幅方向左側が示されているが、車両背面視にて車両12の前部13の車両幅方向右側は図示を省略する。
図2及び図3に示されるように、ブレース40は、ブレース40の長手方向の一端部としての前端部40A側に配置される第1ブレース42と、ブレース40の長手方向の他端部としての後端部40B側に配置される第2ブレース44と、を備えている。第1ブレース42の前端部42Aは、バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bにブラケット46で固定されている。より具体的には、バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bの端面には、略車両上下方向に沿って配置されて縦壁を構成する一対の接合部の一方としての接合部50が設けられている。接合部50は、車両前後方向の前側としての前側端部50Aが車両前後方向の後側としての後側端部50Bに対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜した傾斜面とされている。
第1ブレース42の前端部42Aの前側には、板状部52が溶接部により固定(接合)されている。板状部52は、第1ブレース42の前端部42Aの端面を構成している。板状部52は、車両幅方向外側に略車両上下方向に沿って配置される前壁54と、車両幅方向内側に略車両上下方向に配置されると共に接合部50に接触する一対の接合部の他方としての接合部56と、を備えている。
前壁54は、バンパリインフォース20の前壁20Dの車両幅方向外側に繋がるように、前壁20Dの湾曲面に沿って位置を合わせて配置されている。第1ブレース42の接合部56は、車両前後方向の前側としての前側端部56Aが車両前後方向の後側としての後側端部56Bに対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜した傾斜面とされている。
第1ブレース42の接合部56は、バンパリインフォース20の接合部50と接触しており、第1ブレース42及びバンパリインフォース20の上部に跨って配置されたブラケット46で、接合部56と接合部50とが離れないように固定されている。すなわち、ブラケット46により、第1ブレース42の接合部56とバンパリインフォース20の接合部50とが互いに接触した状態で接合されている。
ブラケット46は、略矩形状の板状部材で構成されており、一端側としての長手方向の一端部46Aが第1ブレース42の前端部42Aの上面に溶接等により接合されている。ブラケット46の他端側としての長手方向の他端部46Bには、開口部46Cが形成されている。開口部46Cは、略U字状に形成されており、他端部46Bの車両幅方向内側の一部が切り離されている(図5参照)。ブラケット46の他端部46Bとバンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bとは、開口部46Cに挿通されたボルトとこのボルトに螺合されるナット(図示省略)からなる締結部58により固定されている。
ブラケット46の長手方向は、ブレース40の長手方向に対して交差する方向に(本実施形態では、直交する方向に近い状態で)配置されている。また、ブラケット46の長手方向は、車両前後方向に対して車両斜め後方外側に向かって配置されている。図示を省略するが、ブラケット46は、第1ブレース42及びバンパリインフォース20の下部にも配置されており、このブラケット46により第1ブレース42の接合部56とバンパリインフォース20の接合部50とが接触した状態で離れないように固定されている。
車両平面視にて第1ブレース42は、接合部56を除いた部位で前端部42A側から後端部42B側に向かって車両幅方向の寸法が徐々に縮小する形状とされている。本実施形態では、図示を省略するが、第1ブレース42は、車両幅方向に沿った断面が略矩形状の閉断面となるように構成されている。また、第1ブレース42は、車両側面視にて前端部42Aから後端部42Bに向かって車両上下方向の寸法はほぼ同じに設定されている(図2参照)。なお、第1ブレース42は、車両幅方向内側に開口した略U字状の部材で構成されていてもよい。
第2ブレース44は、車両幅方向に沿った断面が車両幅方向内側に開口する略ハット状に形成されている。第1ブレース42の後端部42Bの外側面には、第2ブレース44の前端部44Aの内側面が重ね合わされており、第1ブレース42の後端部42Bと第2ブレース44の前端部44Aとは、溶接等により接合されている。車両平面視にて第2ブレース44は、前端部44Aから後端部44Bに向かって車両幅方向の寸法が徐々に縮小する形状とされている。
第2ブレース44の上下端部及び後端部44Bには、フランジ部44Cが設けられている。フランジ部44Cは、サイドレール14の側部14Cに接触するように配置されており、フランジ部44Cとサイドレール14の側部14Cとが複数のボルトとナットからなる締結部60により固定されている。車両平面視にて、第2ブレース44の後端部44Bと、前側のクロスメンバ22とサイドレール14との結合部分は、車両幅方向に重なる位置に配置されている。
第1ブレース42は、高強度(高耐力)の部材で構成されており、第2ブレース44は、第1ブレース42よりも低強度(低耐力)の部材で構成されている。本実施形態では、第1ブレース42の厚さよりも第2ブレース44の厚さを薄くすることで、第2ブレース44を第1ブレース42よりも低強度としている。これにより、正突時に第2ブレース44が第1ブレース42に比べて変形しやすくなる。
車両前部構造S10では、車両平面視にて第1ブレース42の接合部56とバンパリインフォース20の接合部50は、バンパリインフォース20の圧縮方向(図4中の矢印Aに示す方向)に対して車両前方外側に向かって交差している。また、車両前部構造S10では、微小ラップ衝突時に、第1ブレース42の接合部56の前側端部56Aが、第1ブレース42の前壁54とバリア70との接触面の車両幅方向の中心点70Aよりも車両内側に配置される構成とされている(図3参照)。これにより、微小ラップ衝突時に、ブレース40が車両外側に倒れることが抑制されるようになっている。また、車両前部構造S10では、微小ラップ衝突時に第1ブレース42の前壁54とバリア70との接触面の車両幅方向に対する角度が、該接触面の車両幅方向の中心点70Aからブレース40に作用するバリア荷重Fが第2ブレース44の曲げ中心45より車両内側となるような角度に設定されている(図3参照)。
次に、本実施形態の車両前部構造S10の作用及び効果について説明する。
図1等に示されるように、車両前部構造S10では、バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bには、ブレース40を構成する前側の第1ブレース42の前端部42Aが固定されている。サイドレール14の前部14Aには、ブレース40を構成する後側の第2ブレース44の後端部44Bが固定されている。第1ブレース42の後端部42Bと第2ブレース44の前端部44Aとは接合されている。さらに、バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bには、前側端部50Aが後側端部50Bに対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜した接合部50が設けられている。第1ブレース42には、前側端部56Aが後側端部56Bに対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜した接合部56が設けられている。バンパリインフォース20の接合部50と第1ブレース42の接合部56とは、接触するように配置されており、バンパリインフォース20及び第1ブレース42に跨って配置されたブラケット46で、接合部50と接合部56とが離れないように固定されている。
このような車両前部構造S10では、サイドレール14より車両幅方向外側に位置する第1ブレース42付近にバリア70が衝突する微小ラップ衝突時には、車両外側から車両内側に向かって斜め方向に荷重が入力される。この場合には、ブレース40がバリア70に対して突っ張ることで、ブレース40(第1ブレース42及び第2ブレース44)からサイドレール14に荷重が伝達される(図3参照)。第2ブレース44の後端部44Bが接合されるサイドレール14の車両幅方向内側には、車両幅方向に沿ってクロスメンバ22が配置されており、サイドレール14からクロスメンバ22を介して車両幅方向の反対側のサイドレール14側へ荷重が伝達される。これにより、微小ラップ衝突時にブレース40(第1ブレース42及び第2ブレース44)からクロスメンバ22を介して車両12に横力を効率的に発生させ、バリア70と車両12との衝突時の衝撃を緩和させることができる。すなわち、バリア70をすり抜ける方向に車両12を移動させることで、キャブ(図示省略)への入力を緩和させることができる。
一方、図4(A)に示されるように、サイドレール14より車両幅方向内側に位置するバンパリインフォース20にバリア72が衝突する正突時(フルラップ衝突時など)には、バンパリインフォース20の前側から車両前後方向に沿って荷重が入力される。この場合には、図4(B)及び図5に示されるように、衝撃荷重によりブラケット46が外れてバンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bの接合部50と第1ブレース42の接合部56との接合が解除される。さらに、バンパリインフォース20の接合部50と第1ブレース42の接合部56との傾斜により、バンパリインフォース20の接合部50に押されてブレース40(第1ブレース42及び第2ブレース44)が矢印Bに示す車両外側へ回転する。これにより、図4(C)に示されるように、クラッシュボックス18及びサイドレール14の前部14Aの前端部側が軸圧縮変形し、エネルギー吸収量が確保される。
このため、車両前部構造S10では、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
また、車両前部構造S10では、第1ブレース42は、高強度の部材で構成されており、第2ブレース44は、第1ブレース42よりも低強度の部材で構成されているため、第1ブレース42に比べて第2ブレース44が変形しやすい。このため、図4(B)及び図5に示されるように、正突時にバンパリインフォース20の接合部50の面に第1ブレース42が押されたときに、第2ブレース44がサイドレール14に対して車両外側に曲げ変形する。したがって、正突時にブレース40(第1ブレース42及び第2ブレース44)がより確実に矢印Bに示す車両外側へ回転する。
また、車両前部構造S10では、ブラケット46の一端部46Aが第1ブレース42の前端部42Aに溶接部により接合されている。ブラケット46の他端部46Bには、車両幅方向内側の一部が切り離された開口部46Cが形成されており、ブラケット46の他端部46Bとバンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bとは、開口部46Cに挿通された締結部58により固定されている。これにより、微小ラップ衝突時には、車両外側から車両内側に向かって斜め方向に荷重が入力され、ブラケット46の開口部46Cが締結部58から外れることが抑制される。このため、微小ラップ衝突時には、ブラケット46によりバンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bとブレース40との相対移動が抑制される。
また、正突時には、図5に示されるように、車両前後方向に入力される衝撃荷重によりブラケット46の開口部46Cが締結部58から外れることで、バンパリインフォース20の接合部50とブレース40との接合部56の固定がより確実に解除される。
ここで、車両前部構造S10との比較のために、例えば、バンパリインフォースの車両幅方向外側端部の後面とサイドレールの側部との間にブレースを固定した車両前部構造について説明する。この車両前部構造では、サイドレールの車両幅方向外側に、車両前後方向に対して車両前方斜め外側に向かってブレースが配置されている。この車両前部構造では、微小ラップ衝突時には、バリアに対してブレースが突っ張ることで、サイドレールからクロスメンバに荷重が伝達され、車両に横力を発生させ、バリアを横にすり抜ける方向に車両を移動させることができる。一方、正突時には、ブレースが座屈しないため、サイドレールにおけるブレースと対応する区間(ブレースより車両幅方向内側の区間)が座屈せず、効率的なエネルギー吸収が難しい。このため、サイドレールの後方でより多くのエネルギーを吸収する構造とし、又はキャビンの補強などが必要となり、質量の増加を招く可能性がある。
図7(A)には、第1比較例の車両前部構造S200が平面図にて示されている。図7(A)に示す車両前部構造S200では、バンパリインフォース202の車両幅方向外側の端部202Bの後側面202Cとサイドレール14の側部14Cとの間にブレース204が配置されている。ブレース204は、バンパリインフォース202の車両幅方向外側の端部202Bの後側面202Cに固定される前部204Aと、サイドレール14の側部14Cに固定される後部204Bと、を備えている。前部204Aと後部204Bとの間には、スライド隙206が形成されている。
図7(B)には、第2比較例の車両前部構造S220が平面図にて示されている。図7(A)に示す車両前部構造S220では、サイドレール14の側部14Cからバンパリインフォース202の車両幅方向外側の端部202Bの後側面202C側に向かってブレース222が配置されている。ブレース222は、前側に配置される前部222Aと、前部222Aの後側に配置されてサイドレール14の側部14Cに固定される後部222Bと、を備えている。前部204Aと、バンパリインフォース202の車両幅方向外側の端部202Bの後側面202Cとの間には、スライド隙224が形成されている。
図7(A)に示す車両前部構造S200では、ブレース204の中間部にスライド隙206が設けられている。このため、正突時にクラッシュボックス18及びサイドレール14の前部14Aが、スライド隙206の車両前後方向の長さL1に対応する長さ分、軸圧縮変形することができる。同様に、図7(B)に示す車両前部構造S220では、バンパリインフォース202の後側面202Cとブレース222との間にスライド隙224が設けられている。このため、正突時にクラッシュボックス18及びサイドレール14の前部14Aが、スライド隙224の車両前後方向の長さL2に対応する長さ分、軸圧縮変形することができる。
一方、図8(A)、(B)に示されるように、第1比較例の車両前部構造S200では、微小ラップ衝突時にスライド隙206(図7参照)により、ブレース204への荷重伝達が遅れる。さらに、図8(C)に示されるように、ブレース204の長手方向の長さが短いため、車両に横力を発生させる荷重の持続時間が短い。このため、車両前部構造S200では、キャビンの補強が必要となり、質量の増加を招く可能性がある。また、第2比較例の車両前部構造S220でも、微小ラップ衝突時の挙動はほぼ同じである。
これに対して、本実施形態の車両前部構造S10では、微小ラップ衝突時には、バリア70に対してブレース40が突っ張ることで、サイドレール14からクロスメンバ22に荷重が伝達され、車両12に横力を発生させ、バリア70を横にすり抜ける方向に車両12を移動させることができる(図3参照)。また、車両前部構造S10では、正突時に、バンパリインフォース20の接合部50に押されてブレース40が矢印Bに示す車両外側へ回転する(図4及び図5参照)。これにより、クラッシュボックス18及びサイドレール14の前部14Aの前端部側が軸圧縮変形し、エネルギー吸収量が確保される。このため、車両前部構造S10では、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
次に、図6を用いて、本発明に係る車両前部構造の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図6に示されるように、本実施形態の車両前部構造S80では、バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bには、車両幅方向外側及び車両斜め後方側に延びたバンパ延長部82が設けられている。車両前部構造S80では、バンパ延長部82の車両前後方向の後側面82Aとサイドレール14の前部14Aにおける側部14Cとの間に配置されるブレース84を備えている。ブレース84は、ブレース84の長手方向の一端部としての前端部84A側に配置される第1ブレース86と、ブレース84の長手方向の他端部としての後端部84B側に配置される第2ブレース88と、を備えている。
第1ブレース86の前端部86Aは、バンパ延長部82の後側面82Aに溶接又は締結具等により固定されている。第1ブレース86の後端部86Bと第2ブレース88の前端部88Aとは、溶接等により接合されている。第2ブレース88の後端部88Bとサイドレール14の側部14Cとは複数の締結部60により固定されている。
バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bには、一対の接合部の一方としての接合部50が設けられている。バンパ延長部82は、バンパリインフォース20の車両幅方向外側の端部20Bから車両幅方向外側及び車両斜め後方側に連続して湾曲するように延びている。バンパ延長部82の車両幅方向内側には、一対の接合部の他方としての接合部90が設けられている。接合部90は、車両前後方向の前側としての前側端部90Aが車両前後方向の後側としての後側端部90Bに対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜した傾斜面とされている。
バンパ延長部82の接合部90は、バンパリインフォース20の接合部50と面接触状態で配置されており、バンパ延長部82及びバンパリインフォース20に跨って配置されたブラケット46で固定されている。
このような車両前部構造S80では、微小ラップ衝突時には、バンパ延長部82の前側から車両斜め内側方向に荷重が入力され、ブレース84(第1ブレース86及び第2ブレース88)が突っ張ることで、ブレース84からサイドレール14の前部14Aに荷重が伝達される。さらに、サイドレール14からクロスメンバ22を介して車両幅方向の反対側のサイドレール14側(図示省略)へ荷重が伝達される。これにより、微小ラップ衝突時に車両12に横力を効率的に発生させることができる。
一方、正突時には、バンパリインフォース20の前側から車両前後方向に荷重が入力され、衝撃荷重によりブラケット46の開口部46Cが締結部58から外れて、バンパリインフォース20の接合部50とバンパ延長部82の接合部90との接合が解除される。さらに、バンパリインフォース20の接合部50とバンパ延長部82の接合部90との傾斜により、バンパリインフォース20の接合部50に押されてバンパ延長部82及びブレース84(第1ブレース86及び第2ブレース88)が車両外側へ回転する。これにより、クラッシュボックス18及びサイドレール14の前部14Aの前端部側が軸圧縮変形し、エネルギー吸収量が確保される。
このため、車両前部構造S80では、正突時のエネルギー吸収と微小ラップ衝突時の荷重伝達とを両立させることができる。
また、第1ブレース86は、高強度の部材で構成され、第2ブレース88は、第1ブレース86よりも低強度の部材で構成されていることで、第1ブレース86に比べて第2ブレース88が変形しやすくなる。このため、正突時にバンパリインフォース20の接合部50にバンパ延長部82が押されたときに、第2ブレース88がサイドレール14に対して車両外側に曲げ変形する。したがって、正突時にブレース84(第1ブレース86及び第2ブレース88)がより確実に車両外側へ回転する。
なお、第1実施形態及び第2実施形態では、ブラケット46を用いて、バンパリインフォース20の接合部50とブレース40の接合部56又はバンパ延長部82の接合部90とが固定されているが、ブラケット46の形状は変更可能である。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ブレース40、84は、第1ブレースと第2ブレースの2部品で構成されているが、本発明はこれに限定されず、ブレースを1部位品で構成してもよい。
S10 車両前部構造
12 車両
13 前部
14 サイドレール(サイドフレーム)
14A 前部
20 バンパリインフォース
20B 端部
40 ブレース
40A 前端部
40B 後端部
42 第1ブレース
44 第2ブレース
46 ブラケット
46A 一端部(一端側)
46B 他端部(他端側)
46C 開口部
50 接合部(一対の接合部)
50A 前側端部(前側)
50B 後側端部(後側)
56 接合部(一対の接合部)
56A 前側端部(前側)
56B 後側端部(前側)
58 締結部
S80 車両前部構造
82 バンパ延長部
82A 後側面
84 ブレース
84A 前端部
84B 後端部
86 第1ブレース
88 第2ブレース
90 接合部
90A 前側端部(前側)
90B 後側端部(後側)

Claims (7)

  1. 車両幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在されるサイドフレームと、
    前記サイドフレームの車両前後方向の前方側に配置され、車両幅方向に沿って延在されるバンパリインフォースと、
    長手方向の一端部が前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定され、長手方向の他端部が前記サイドフレームに固定されたブレースと、
    前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記ブレースとにそれぞれ設けられると共に、車両前後方向の前側が車両前後方向の後側に対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜され互いに接触した状態で接合される一対の接合部と、
    を有し、
    前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記ブレースとは、前記一対の接合部で、ブラケットにより正突時の車両前後方向に入力される衝撃荷重で固定が解除されるように固定されており、
    前記ブラケットの一端側は、前記ブレースに溶接部により固定されており、
    前記ブラケットの他端側には、一部が切り離された開口部が形成され、前記開口部に挿通された締結部により、前記他端側が前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されている車両前部構造。
  2. 車両幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在されるサイドフレームと、
    前記サイドフレームの車両前後方向の前方側に配置され、車両幅方向に沿って延在されるバンパリインフォースと、
    前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されたバンパ延長部と、
    長手方向の一端部が前記バンパ延長部の車両前後方向の後側面に固定され、長手方向の他端部が前記サイドフレームに固定されたブレースと、
    前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記バンパ延長部とにそれぞれ設けられると共に、車両前後方向の前側が車両前後方向の後側に対して車両幅方向外側に配置されるように傾斜され互いに接触した状態で接合される一対の接合部と、
    を有する車両前部構造。
  3. 前記ブラケットは、前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部及び前記ブレースの上部に跨って配置されており、前記開口部は、前記ブラケットの他端側の車両幅方向内側の一部が切り離されている請求項1に記載の車両前部構造。
  4. 前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部と前記バンパ延長部とは、前記一対の接合部で、ブラケットにより正突時の車両前後方向に入力される衝撃荷重で固定が解除されるように固定されている請求項2に記載の車両前部構造。
  5. 前記ブレースは、前記一端部を含む位置に配置された第1ブレースと、前記他端部を含む位置に配置されると共に前記第1ブレースよりも低強度の部材で構成された第2ブレースと、を備える請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両前部構造。
  6. 前記ブラケットの長手方向は、前記ブレースの長手方向に対して交差する方向に配置されている請求項1又は請求項3に記載の車両前部構造。
  7. 前記ブラケットの一端側は、前記バンパ延長部に溶接部により固定されており、
    前記ブラケットの他端側には、一部が切り離された開口部が形成され、前記開口部に挿通された締結部により、前記他端側が前記バンパリインフォースの車両幅方向外側の端部に固定されている請求項4に記載の車両前部構造。
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