JP6171942B2 - 車両前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両前部構造に関する。
自動車などの車両の前部にラジエータを支持する枠状のラジエータサポートを備えた車両前部構造が知られている。このような車両前部構造において、引用文献1には、ラジエータサポートの車両幅方向の中央部に、上下方向に延在されたセンターブレースを配設した車両前部構造が開示されている。ここで、センターブレースの上下端部は、ラジエータサポートのアッパメンバ(ラジエータサポートアッパ)及びロアメンバ(ラジエータサポートロア)にボルトで結合されている。
特開2003−335263号公報
しかしながら、センターブレースにホーンやミリ波レーダーなどの重量物を固定する場合、車両の走行時の振動によってセンターブレースとラジエータサポートとの結合部に荷重が作用するため、結合状態を良好に維持するには改善の余地がある。また、センターブレースのサイズを大きくして結合剛性を確保する方法があるが、重量の増加などの観点から他の対策が望まれている。
本発明は上記事実を考慮し、センターブレースのサイズを維持しつつ、センターブレースとラジエータサポートとの結合状態を良好に維持できる車両前部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る車両前部構造は、車両の前部に設けられ、車両幅方向に延在されたラジエータサポートアッパと、前記ラジエータサポートアッパよりも下方に配置され、車両幅方向に延在されたラジエータサポートロアと、車両上下方向に延在され、下端部が前記ラジエータサポートロアの車両幅方向の中央部に結合されると共に、上端部が前記ラジエータサポートアッパの上部に結合されたアッパブラケットと前記ラジエータサポートアッパの下部に結合されたロアブラケットとを含んで構成されたブラケットを介して前記ラジエータサポートアッパの車両幅方向の中央部と複数個所で結合されて前記ラジエータサポートアッパとの間に閉断面を構成するセンターブレースと、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る車両前部構造によれば、ラジエータサポートアッパとラジエータサポートロアとの間には、車両上下方向に延在されたセンターブレースが配設されている。また、センターブレースの上端部は、ラジエータサポートアッパに結合されており、センターブレースの下端部は、ラジエータサポートロアに結合されている。ここで、センターブレースの上端部とラジエータサポートアッパとは、複数個所で結合されて閉断面を構成している。これにより、結合剛性を向上させることができ、センターブレースとラジエータサポートとの結合状態を良好に維持することができる。また、センターブレースのサイズを大幅に大きくする必要がなく、重量の増加を抑制することができる。また、複数の部品でセンターブレースとラジエータサポートアッパとを連結することで、閉断面を車両幅方向に長く形成することができ、結合剛性を向上させることができる。すなわち、1つの部品を屈曲させて複数個所で結合した際に形成される閉断面と比較して、車両幅方向に長く閉断面を形成することができることを意味する。
請求項に記載の本発明に係る車両前部構造は、請求項において、前記アッパブラケットと前記ロアブラケットは、前記ラジエータサポートアッパを車両上下方向に挟み込む位置に結合されている。
請求項に記載の本発明に係る車両前部構造によれば、閉断面を大きく形成することができ、結合剛性を向上させることができる。
本発明は上記構成としたので、センターブレースのサイズを維持しつつ、センターブレースとラジエータサポートとの結合状態を良好に維持することができる。
本発明の実施形態に係る車両前部構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るセンターブレース、レーダー取付用ブラケット、及び上側ブラケットの取付関係を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るアッパブラケットを示す平面図である。 本発明の実施形態に係るロアブラケットを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る上側ブラケット及びラジエータサポートアッパの取付関係を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るセンターブレースとラジエータサポートアッパとの結合部を示す、車両幅方向から見た要部拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るラジエータサポートに作用する荷重を説明するための車両幅方向から見た模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両前部構造について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両上方、矢印FRを車両前方、矢印LHを車両左方とする。さらに、単に上下、前後、左右の方向を用いる場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
(車両前部構造の構成)
図1に示されるように、車両前部構造10は、車両の前部に設けられており、主として、ラジエータサポート12と、センターブレース14と、レーダー取付用ブラケット34と、下側ブラケット32と、上側ブラケット18と、を含んで構成されている。
ラジエータサポート12は、車両上方側に配設されて車両幅方向に延在されたラジエータサポートアッパ20と、ラジエータサポートアッパ20よりも下方に配置され、車両幅方向に延在されたラジエータサポートロア22と、ラジエータサポートアッパ20及びラジエータサポートロア22の両端部をそれぞれ上下に連結するピラー24及びピラー26と、を備えて枠状に形成されている。
ラジエータサポートアッパ20は、車両幅方向に延在された長尺で金属製の部材であり、図5に示されるように、外側部材28と、内側部材30と、を備えている。外側部材28は、ラジエータサポートアッパ20の外側に配設されており、下方側に開放された断面略U字形状に形成されている。また、外側部材28は、上壁28Aと、上壁28Aの前端部から下方へ屈曲して形成された前壁28Bと、上壁28Aの後端部から下方へ屈曲されて前壁28Bと対向する後壁28Cと、を含んで構成されている。
ここで、前壁28Bの下端部から前方へフランジ28Dが延出されている。フランジ28Dは、外側部材28の一端部から他端部に亘って延在されており、前壁28Bに対してほぼ直角に形成されている。また、フランジ28Dの両端部28Eは、前壁28Bの形状に倣って湾曲されている。さらに、上壁28Aには、図示しないラジエータを固定するための取付孔28Fが2つ形成されている。また、上壁28A、前壁28B、及び後壁28Cには、複数の貫通孔が形成されており、外側部材28の軽量化を図っている。なお、貫通孔の数は、図示された数に限らず、剛性を維持できる範囲でさらに多くの貫通孔を形成してもよい。
外側部材28の内側には、内側部材30が配設されている。内側部材30の幅方向の両端部は、外側部材と略同一の形状に形成されており、内側部材30の幅方向の中央部は、下方側に開放された断面扁平の略U字形状に形成されている。すなわち、内側部材30の幅方向の中央部は、外側部材28より高さが低く形成されている。
また、内側部材30は、上壁30Aと、上壁30Aの前端部から下方へ屈曲して形成された前壁30Bと、上壁30Aの後端部から下方へ屈曲されて前壁30Bと対向する後壁30Cと、を含んで構成されている。ここで、前壁30Bの下端部から前方へフランジ30Dが延出されている。フランジ30Dは、外側部材28のフランジ28Dと略同一の形状に形成されており、このフランジ30Dがフランジ28Dの下面に重ね合わされてスポット溶接などで接合される。また、後壁30Cは、外側部材28の後壁28Cと重ね合わされてスポット溶接などで接合される。
なお、内側部材30の上壁30Aには、外側部材28の上壁28Aと対応する位置に図示しないラジエータを締結するための取付孔30Eが形成されている。また、内側部材30の上壁30A、前壁30B、及び後壁30Cには、軽量化のために複数の貫通孔が形成されている。以上のように構成された外側部材28及び内側部材30には、上側ブラケット18を構成するアッパブラケット16及びロアブラケット17が接合される。アッパブラケット16及びロアブラケット17については後述する。
図1に示されるように、ラジエータサポートアッパ20より下方には、ラジエータサポートアッパ20と平行にラジエータサポートロア22が配設されている。ラジエータサポートロア22は、下方側に開放されて断面略U字形状に形成されており、ラジエータサポートアッパ20とほぼ同じ長さとされている。また、ラジエータサポートロア22の幅方向の両端部は、上方側へ拡幅するように形成されている。
ここで、ラジエータサポートロア22の幅方向の中央部には、下側ブラケット32が配設されている。下側ブラケット32は、断面略L字形状に形成されており、下側ブラケット32の一方の面がラジエータサポートロア22の上面にボルトなどの締結部材で締結固定されている。また、下側ブラケット32の他方の面は、一方の面の前端部から上方へ屈曲されており、ラジエータサポートロア22より前方側に位置されている。そして、この下側ブラケット32の他方の面にセンターブレース14の下端部が締結固定されている。センターブレース14については後述する。
ラジエータサポートアッパ20の車両右側の端部と、ラジエータサポートロア22の車両右側の端部とは、車両上下方向に延在されたピラー24によって連結されている。ピラー24は、車両幅方向内側に開放された断面略U字形状に形成されており、ピラー24の下端部は、ラジエータサポートロア22に締結固定されている。また、ピラー24の上端部は、ラジエータサポートアッパ20に締結固定されている。
ラジエータサポートアッパ20の車両左側の端部と、ラジエータサポートロア22の車両左側の端部とは、車両上下方向に延在されたピラー26によって連結されている。ピラー26は、ピラー24と略同一の形状に形成されており、ラジエータサポートアッパ20及びラジエータサポートロア22に締結固定されている。
ラジエータサポートアッパ20とラジエータサポートロア22との前方側には、センターブレース14が配設されている。センターブレース14は、上下方向に延在された長尺で金属製の部材であり、ラジエータサポートアッパ20の幅方向の中央部と、ラジエータサポートロア22の幅方向の中央部とを連結している。なお、ここでいう幅方向の中央部は、厳密に幅方向の中央をさすものではなく、例えば、幅方向の中央から右側又は左側にオフセットされた部分も含む概念である。
センターブレース14は、前方側に開放された断面略ハット形状に形成されており、センターブレース14の幅方向の両端部を構成するフランジ部14Aと、フランジ部14Aから後方側へ凹んだ底壁部14Bとを備えている。
また、センターブレース14の下端部は、底壁部14Bがボルトなどの締結部材によって下側ブラケット32に締結固定されており、センターブレース14とラジエータサポートロア22とが結合されている。さらに、センターブレース14の上部は、図2に示されるように、センターブレース14の上端部に向かって徐々に底壁部14Bが拡幅するように形成されており、センターブレース14の上端部は、後方側に湾曲されている。
ここで、センターブレース14の上端部の湾曲された底壁部14Bには、底壁部14Bから上方に突出した2つの隆起部14Cが幅方向に並んで形成されており、この隆起部14Cにはそれぞれ、ボルト40を挿通させるためのボルト孔14Dが形成されている。そして、このセンターブレース14の上部には、レーダー取付用ブラケット34が取り付けられている。
レーダー取付用ブラケット34は、金属製の板材であり、正面視で略矩形状の本体部34Aと、本体部34Aの上端部から後方側へ屈曲された屈曲部34Bと、本体部34Aの下端部から下方へ延出された延出部34Cとを備えている。本体部34Aは、センターブレース14の上端部と略同一の幅で形成されており、本体部34Aの中央部には、軽量化のための略矩形状の貫通孔34Dが形成されている。また、本体部34Aの幅方向の両端部には、前方側へ向かって取付片34Fが延出されており、この取付片34Fには、図示しないバンパーカバーが取り付けられる。さらに、本体部34Aには、複数の取付孔が形成されており、この取付孔にボルトなどを挿通してミリ波レーダー100が締結固定される(図1参照)。なお、本実施形態では、ミリ波レーダー100を取り付けることにより、前方に存在する障害物や車両を検出できるようにしているが、これに限らず、レーザーレーダーやカメラなどを取り付けてもよい。また、ホーンなどを取り付けてもよい。
屈曲部34Bは、本体部34Aの上端部を後方側へ向かって斜め上方へ屈曲させて形成されており、本体部34Aと略同一の幅で形成されている。また、屈曲部34Bは、センターブレース14の上端部と対応する角度で屈曲されており、この屈曲部34Bには、センターブレース14のボルト孔14Dと対応する位置にボルト孔34Eが形成されている。そして、センターブレース14のボルト孔14Dと屈曲部34Bのボルト孔34Eとにボルト40を挿通して締結固定される。また、屈曲部34Bの幅方向の両端部とセンターブレース14の幅方向の両端部とを重ね合わせてスポット溶接などで接合することで、センターブレース14にレーダー取付用ブラケット34が取り付けられる。また、本体部34Aの下端部から下方へ延出された延出部34Cは、本体部34Aより狭福に形成されてセンターブレース14の前面側を覆うように構成されている。
図1に示されるように、センターブレース14の上端部は、ブラケットとしての上側ブラケット18を介してラジエータサポートアッパ20に連結されている。上側ブラケット18は、アッパブラケット16とロアブラケット17とを含んで構成されており、以下にそれぞれについて詳細に説明する。
アッパブラケット16は、上側ブラケット18の上部に配設されており、図3に示されるように、平面視で車両前方側が長辺となる略台形状に形成されている。また、アッパブラケット16は、金属製の板材であり、プレス加工などで前端側より後端側が上方に位置するように屈曲されている。
ここで、アッパブラケット16の車両幅方向の両端部には、上方へ屈曲されたリブ16Aが形成されている。また、略台形状の短辺側となる車両後方側の端部の幅方向中央部には、円弧状に切り欠かれた切欠部16Bが形成されており、この切欠部16Bの縁には、上方へ屈曲されたリブ16Cが形成されている。さらに、アッパブラケット16の幅方向の中央部には、上方に隆起されて車両前後方向に延在された隆起部16Dが車両幅方向に並んで2つ形成されており、この隆起部16Dの前端部にはそれぞれ、ボルト40が挿通されるボルト孔16Eが形成されている。また、隆起部16Dの後端部にはそれぞれ、軽量化のための貫通孔16Fが形成されている。なお、貫通孔16Fは、ボルト孔16Eより大径に形成されており、後述するロアブラケット17をスポット溶接する際などに溶接ガンを挿入するためにも利用される。
ここで、隆起部16Dより幅方向の外側には、隆起部16Dとリブ16Aとの間に、溶接部16Gが設定されている。この溶接部16Gは、後述するロアブラケット17に重ね合わされてロアブラケット17とスポット溶接などで接合される部位であり、本実施形態では、溶接部16Gが2か所設定されている。
アッパブラケット16の下方には、ロアブラケット17が配設されている。ロアブラケット17は、図4に示されるように、車両幅方向を長手方向とする金属製の板材であり、平面視で、左上と左下とが切り欠かれた略矩形状に形成されている。また、ロアブラケット17の車両前後方向の中央部より後方側には、段差部17Fが設定されており、この段差部17Fより後方側(図中右側)が前方側(図中左側)より下方に位置するようにプレス加工などによって屈曲されている。
段差部17Fより後方側の後端部17Cには、車両幅方向に間隔を開けて4つの補強リブ17Dが形成されている。後端部17Cの幅方向の中央部に形成された2つの補強リブ17Dは、車両前後方向に延在されており、幅方向の両端部に形成された残りの補強リブ17Dは、平面視で車両前方から後方へ向かって幅方向外側へ傾斜するように形成されている。
段差部17Fより前方側の部位には、車両幅方向に間隔を開けて2つの隆起部17Aが形成されている。隆起部17Aは、平面視で略矩形状に形成されており、この隆起部17Aにはそれぞれ、ボルト40が挿通されるボルト孔17Bが形成されている。また、隆起部17Aの下面には、ウェルドナット38が溶接されており、このウェルドナット38にボルト40が捩じ込まれるように構成されている。
さらに、それぞれの隆起部17Aより幅方向の外側には、溶接部17Eが設定されている。溶接部17Eは、後述するアッパブラケット16の溶接部16Gと重ね合わされてスポット溶接などで接合される部位であり、本実施形態では、2か所設定されている。以上のように形成されたアッパブラケット16及びロアブラケット17によって上側ブラケット18が構成されている。
ここで、図2に示されるように、センターブレース14、レーダー取付用ブラケット34、アッパブラケット16、及びロアブラケット17は、重ね合わされてボルト40で締結固定される。詳細には、センターブレース14の上端部の前方側の面にレーダー取付用ブラケット34が重ね合わされ、センターブレース14の上端部の後方側の面にアッパブラケット16が重ね合わされ、アッパブラケット16の前端部の下面にロアブラケット17が重ね合わされる。そして、センターブレース14の隆起部14Cに形成されたボルト孔14Dと、レーダー取付用ブラケット34の屈曲部34Bに形成されたボルト孔34Eと、アッパブラケット16の隆起部16Dに形成されたボルト孔16Eと、ロアブラケット17の隆起部17Aに形成されたボルト孔17Bと、が位置合わせされてボルト40で挿通される。また、ボルト40は、ロアブラケット17の隆起部17Aの下面に溶接されたウェルドナット38に捩じ込まれて4部品が締結固定される。
一方、アッパブラケット16及びロアブラケット17はそれぞれ、ラジエータサポートアッパ20にスポット溶接などで接合される。すなわち、図5に示されるように、アッパブラケット16の車両後方側の端部が、外側部材28の上壁28Aの幅方向中央部に重ね合わされてスポット溶接などで接合される。また、ロアブラケット17の後端部17Cに形成された補強リブ17Dが、内側部材30のフランジ30Dの下面に重ね合わされてスポット溶接などで接合される。このようにして、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20とが上側ブラケット18を介して複数個所で結合される。
以上のよう結合することで、図6に示されるように、アッパブラケット16と、ロアブラケット17とで、ラジエータサポートアッパ20を上下方向に挟み込んでいる。また、アッパブラケット16と、ロアブラケット17と、ラジエータサポートアッパ20とで閉断面42が構成されている。さらに、ラジエータサポートアッパ20の外側部材28と内側部材30との間にも閉断面44が構成されている。なお、図6では、説明の便宜上、アッパブラケット16と外側部材28とのスポット溶接部、及びロアブラケット17と内側部材30とのスポット溶接部のみを図示しており、他のスポット溶接部の図示を省略している。
また、本実施形態では、ラジエータサポートアッパ20を外側部材28と内側部材30の2部品で構成したが、これに限らず、ラジエータサポートアッパ20に要求される剛性を満たしていれば1部品で構成してもよく、例えば、外側部材28のみで構成してもよい。この場合、外側部材28の上壁28Aにアッパブラケット16の後端部をスポット溶接などで接合し、外側部材28のフランジ28Dの下面に、ロアブラケット17の後端部17Cに形成された補強リブ17Dを接合すればよい。
さらに、本実施形態では、アッパブラケット16と外側部材との接合、及びロアブラケット17と内側部材30との接合にスポット溶接を用いたが、他の方法で接合してもよく、例えば、リベットや接着剤で接合してもよい。また、ボルト及びナットで接合してもよい。他の接合部についても同様である。
また、本実施形態では、センターブレース14にレーダー取付用ブラケット34を取り付け、このレーダー取付用ブラケット34にミリ波レーダー100などを取り付けるように構成したが、これに限らず、センターブレース14に直接ミリ波レーダー100などを取り付けてもよい。この場合、センターブレース14に予めボルト孔などの締結手段を設定すればよい。
(作用並びに効果)
次に、本発明の実施形態に係る車両前部構造の作用並びに効果について説明する。本実施形態の車両前部構造10によれば、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20とを複数個所で結合して閉断面42を構成することで、結合剛性を向上させることができ、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20との結合状態を良好に維持することができる。この点について、図7を参照して説明する。なお、図7は、ラジエータサポート12の模式図であり、一部の構成の図示を省略している。
図7に示されるように、フロントサイドメンバ50の前端部にラジエータサポート12のピラー24、及びピラー26が締結固定された状態で、センターブレース14に重量物の一例としてのミリ波レーダー100が取り付けられた場合について考える。ミリ波レーダー100によって、センターブレース14に下方側の荷重Fが作用されるため、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20との結合部分には、車両左方から見て反時計回りのモーメントM1が作用される。また、センターブレース14とラジエータサポートロア22との結合部分には、車両左方から見て反時計回りのモーメントM2が作用される。
ここで、ラジエータサポート12は、上部が車両後方側へ傾斜するように取り付けられているため、ミリ波レーダー100からラジエータサポートロア22までの車両前後方向の距離と比較して、ミリ波レーダー100からラジエータサポートアッパ20までの車両前後方向の距離の方が長くなる。このため、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20との結合部分に作用されるモーメントM1の方が大きくなっている。特に、ハイブリッド車などの場合は、付属する補機類を冷却するために、ラジエータの前後に専用の冷却装置が設けられる場合があり、この冷却装置を回避するためにセンターブレース14をさらに車両前方側へ配設することがある。この場合は、ミリ波レーダー100からラジエータサポートアッパ20までの車両前後方向の距離が長くなる。
このため、例えば、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20とがアッパブラケット16のみ結合されている場合、すなわち、1カ所で結合されている場合は、結合剛性が低いため、車両の走行時の上下振動などによって、結合状態を良好に維持することが困難となり、アッパブラケット16が下方へ変形するなどして、ミリ波レーダー100が下方に変位する可能性がある。そして、ミリ波レーダー100の精度に影響を与える可能性がある。
これに対して、本実施形態の車両前部構造10では、アッパブラケット16とロアブラケット17とを用いて、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20とを複数個所で結合しているため、結合剛性を向上させることができる。これにより、車両の上下振動が入力された場合であっても、モーメントM1に対する剛性を確保することができるので、結合状態を良好に維持することができる。また、ミリ波レーダー100の変位を最小限にとどめることができ、検出精度を維持することができる。
特に、本実施形態では、図6に示されるように、アッパブラケット16とロアブラケット17とでラジエータサポートアッパ20を上下方向から挟み込んでいるため、結合剛性を向上させることができると共に、閉断面42の面積を大きく確保することができる。
なお、本実施形態では、上側ブラケット18を介してセンターブレース14とラジエータサポートアッパ20とを結合したが、これに限らず、センターブレース14を直接ラジエータサポートアッパ20に結合してもよい。この場合、センターブレース14の先端部を折り曲げて、ラジエータサポートアッパ20と複数個所で結合すれば、センターブレース14とラジエータサポートアッパ20との間に閉断面を構成することが可能となる。
ただし、車両幅方向に亘って完全な閉断面を構成するためには、本実施形態のように、2部品からなる上側ブラケット18などの部材を介して結合するのが好ましい。すなわち、アッパブラケット16とロアブラケット17とを用いることにより、ラジエータサポートアッパ20の任意の部位にスポット溶接することができ、容易に複数個所で結合させることができる。また、さらに部品を増やして、3部品以上で上側ブラケット18を構成してもよい。この場合、3カ所以上でセンターブレース14とラジエータサポートアッパ20とを結合させることができる。
以上、本発明の実施形態に係る車両前部構造について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両前部構造
14 センターブレース
16 アッパブラケット
17 ロアブラケット
18 上側ブラケット
20 ラジエータサポートアッパ
22 ラジエータサポートロア
42 閉断面

Claims (2)

  1. 車両の前部に設けられ、車両幅方向に延在されたラジエータサポートアッパと、
    前記ラジエータサポートアッパよりも下方に配置され、車両幅方向に延在されたラジエータサポートロアと、
    車両上下方向に延在され、下端部が前記ラジエータサポートロアの車両幅方向の中央部に結合されると共に、上端部が前記ラジエータサポートアッパの上部に結合されたアッパブラケットと前記ラジエータサポートアッパの下部に結合されたロアブラケットとを含んで構成されたブラケットを介して前記ラジエータサポートアッパの車両幅方向の中央部と複数個所で結合されて前記ラジエータサポートアッパとの間に閉断面を構成するセンターブレースと、
    を有する車両前部構造。
  2. 前記アッパブラケットと前記ロアブラケットは、前記ラジエータサポートアッパを車両上下方向に挟み込む位置に結合されている請求項に記載の車両前部構造。
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