JP6339539B2 - 焼成型装置及び焼成機 - Google Patents
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雌型半モールドは固定の中央ブロックと左右方向に移動する左右側方ブロックとを有し、左右側方ブロックはそれぞれ油圧式又は空気圧式のジャックを介して機枠に支持されている。雄型半モールドはジャックを介して機枠の上部に支持されている。
また、従来技術では、油圧式又は空気圧式のジャックを必要とするため、モールドを外部から加熱する形式の焼成機には適用し難いものである。
また、本発明は、焼成型装置を円形配置して旋回させながら焼成を行うことができる焼成機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る第1の焼成型装置は、型ホルダ41と、この型ホルダ41に開閉可能に枢支され且つ左右一対で雌部42aを形成する割型42b、42cから成る下型42と、この下型42の上方で前記型ホルダ41に昇降可能に支持され且つ前記雌部42aに挿入可能な雄部43aを有する上型43とを備えており、前記型ホルダ41に、上下方向に移動する昇降体46と、この昇降体46によって昇降する昇降部材45とを設け、この昇降部材45の上部に前記上型43を取り付けており、前記昇降部材45は、丸棒材を前記下型42に対して遠近方向に2本配置して形成しており、前記下型42に近い丸棒材に前記左右一対の割型42b、42cを枢支していることを特徴としている。
この昇降部材45に前記上型43を取り付け、前記装置台12に前記旋回台32の旋回に伴って前記昇降体46と当接して昇降させる昇降カム板60を設けており、前記昇降部材45は、丸棒材を前記下型42に対して遠近方向に2本配置して形成しており、前記下型42に近い丸棒材に前記左右一対の割型42b、42cを枢支していることを特徴としている。
第2の焼成型装置によれば、移動体44の遠近移動で一対の割型42b、42cを同時に開閉することができる。
本実施形態の焼成機1は、団子状の生地から把手付きカップの形状の焼成食品を製造するものであって、図1に示すように、ハウジング10と、このハウジング10の上方を覆うカバー20と、ハウジング10に取り付けられた搬送機構30(図2参照)と、搬送機構30によって搬送される複数台の焼成型装置40と、焼成型装置40の上型43を昇降させる昇降カム板60と、焼成型装置40の下型42を開閉する遠近カム板70と、焼成型装置40を加熱する加熱装置80とを備えている。
カバー20は、正面と底面が開口した箱形で、ハウジング10の装置台12と底板13に固定され、装置台12の上面の略半分を覆っている。
旋回台32の上面の外周部には、複数台の焼成型装置40が垂直回転軸31の周りに一定角度(12台の焼成型装置40が30°の等間隔)をおいて取り付けられている。
旋回台32が回転すると、複数台の焼成型装置40が装置台12の上面に沿った無端状(円形)の搬送経路に沿って循環する。図3に示すように、前記搬送経路内には、垂直回転軸31の周りに前記一定角度をおいてポジションP1〜P12が設定されている。旋回台32が回転すると、各焼成型装置40はポジションP1〜P12に順次搬送される。
焼成型装置40は、型ホルダ41と、型ホルダ41に開閉可能に枢支された下型42と、この下型42の上方で型ホルダ41に昇降可能に支持された上型43と、型ホルダ41に摺動自在に支持された移動体44と、型ホルダ41に昇降自在に支持された昇降体46とを備えている。
2本の昇降部材45、45は、下型42に対して遠近方向(旋回台32の径方向)に配置され、支持部41bを上下に摺動自在に貫通支持されている。昇降部材45、45の上部には上型43が取り付けられ、下部には昇降体46が取り付けられている。
昇降体46は、側面視L字形の支持部材46aと、その後面に回転自在に軸支された上型用カムフォロワ46bとを有している。
上型用カムフォロワ46bは装置台12に設けた昇降カム板60に沿って転動し、それに伴って昇降体46が昇降する。その結果、昇降体46に取り付けられた昇降部材45、45及び上型43も昇降する。
図4、図5に示すように、下型42は左右一対の割型42b、42cに分割されている。割型42b、42cの外周面には、径外方向に突出する支持腕部42dと、支持腕部42dから略30°〜60°偏位した位置のアーム42eと、支持腕部42dから略180°偏位した位置の突片42fとが設けられている。
雄部43aを雌部42aに挿入した状態で雌部42aの内面との間にカップ形状の空隙を形成する。雄部43aによって押圧された雌部42a内の生地は、雄部43aの外表面と雌部42aの内表面に沿って変形して把手付きカップ形状の成型物Cとなる。
4bの一端に固着された接続部材44dとを有している。
水平棒44b、44bは、型ホルダ41の固定部41aに軸線方向に摺動自在に支持されており、型ホルダ41の旋回台32からの突出方向と平行に延びている。水平棒44b、44bが摺動することにより、移動体44は下型42に対して遠近移動する。
すなわち、接続部材44dはピン51を介して連動部材48の一端に枢支連結され、この連動部材48の他端はピン52を介して割型42b、42cのアーム42eに枢支連結されている。
昇降カム板60は旋回台32より下方で装置台12の上面に固定されており、帯板を屈曲して形成され、環状に配置した第1の昇降カム板61と、第2の昇降カム板62と、第3の昇降カム板63とを有している。
導入部61aは、ポジションP12からP1へ移動する上型用カムフォロワ46bを上昇部61bの上面側に案内する。導入部61aの一端は鋭角状に形成されており、上型用カムフォロワ46bを導入部61aの上面に乗り上げ易くしている。
下降部61dは水平部61cの終端から斜め下方に向かって傾斜しており、ポジションP4からP5へ移動する上型用カムフォロワ46bを案内して上型43を下降させる。上型用カムフォロワ46bがポジションP5に到達する前に上型43が最下位の位置に到達する。
導入部62aは下向案内部62bの始端から焼成型装置40の搬送方向と反対の方向へ斜め上方に傾斜しており、ポジションP3からP4へ移動する上型用カムフォロワ46bを下向案内部62bの下面側に案内する。
押下部62cは、下向案内部62bの終端から焼成型装置40の搬送方向へ斜め下方に傾斜しており、第1の昇降カム板61の下降部61dの上面と対向し、且つ下降部61d
と平行に延びている。
第3の昇降カム板63は、ポジションP5〜P12を移動する焼成型装置40の上型用カムフォロワ46bを案内する。第3の昇降カム板63は、始端側から順に、導入部63a、案内部63b及び導出部63cを有している。
案内部63bは、水平に形成されるとともに平面視C字形に湾曲しており、ポジションP5〜P12を移動する上型用カムフォロワ46bを案内して上型43を最下位の位置に維持する。
遠近カム板70は、旋回台32の上方で装置台12にステーを介して取り付けられており、旋回台32の回転に伴って下型用カムフォロワ44cと当接して移動体44を遠近移動させる。遠近カム板70は、平面視C字形の閉案内部71と、その終端に設けられた開き部72と、閉案内部71の始端に設けられた閉じ部73とを有している。
図6、図8に示すように、開き部72は、円弧板状の側壁72aの始端を連結板72bで閉案内部71の終端に接続しており、側壁72aは、その内側面が閉案内部71の終端と間隔をおいて対向するとともに閉案内部71の外周面に対して傾斜するように配置されている。ポジションP12からP1へ移動する焼成型装置40の下型用カムフォロワ44cは、閉案内部71の終端と側壁72aの内側面の間を通り、側壁72aの内側面に沿って閉案内部71より内方へ案内されて閉じ部73へ導かれる。
閉じ部73は、閉案内部71の始端から閉案内部71より内方へ突出しており、閉じ部73と閉案内部71の間に形成される角部は鈍角状になっている。閉じ部73は、その外側面に沿って下型用カムフォロワ44cを案内し、移動体44を下型42に接近する方向に摺動して、下型42が閉じていき、焼成型装置40がポジションP3に到達する前に下型42を完全に閉じる。
図1、図2に示すように、加熱装置80は、装置台12に取り付けられた複数個のパイプバーナ80aと、カバー20に支持された赤外線バーナ80bとを有する。
パイプバーナ80aは、ポジションP5〜P12に位置する各下型42の下方に配置されており、下型42を下方から加熱する。赤外線バーナ80bは、ポジションP5〜P12に位置する各上型43の上方に配置されており、上型43を上方から加熱する。
次に、焼成機1による焼成食品の製造方法を説明する。
予め団子状の練り生地を複数個作製しておき、ポジションP3に位置している焼成型装置40の閉じた下型42の雌部42aに生地を充填する。
そして、その焼成型装置40はポジションP5〜P12に順次搬送され、その間、加熱装置80で加熱されて焼成型装置40内の生地が焼成され、焼成型装置40がポジションP12を通過すると、下型42が開き始め、ポジションP1に到達する前に下型42内の焼成食品が落下する。そして、焼成型装置40がポジションP1を通過すると、上型43が上昇し始め、焼成型装置40がポジションP2に到達すると同時に上型43が最上位の位置に到達する。また、焼成型装置40がポジションP2に到達する前から下型42が閉じ始め、ポジションP3に到達する前に下型42が完全に閉じる。そして、焼成型装置40がポジションP3に到達すると、下型42の雌部42a内に生地が充填される。
また、割型42b、42cを開閉する機構と上型43を昇降させる機構がカムを用いた機構で、旋回台32の旋回に伴って作動するため、専用の駆動源を必要としなく、焼成型装置40を外部から加熱することができる。
移動体44、昇降部材45を移動する手段として、カムフォロワとカム板を用いるのが好ましいが、ソレノイド等のアクチュエータを用いることも可能である。
左右の割型42b、42cは、昇降部材45を兼用せずに専用の枢軸で型ホルダ41に枢支してもよい。
12 装置台
32 旋回台
40 焼成型装置
41 型ホルダ
42 下型
42a 雌部
42b 割型
42c 割型
43 上型
43a 雄部
44 移動体
45 昇降部材
46 昇降体
48 連動部材
60 昇降カム板
70 遠近カム板
80 加熱装置
Claims (3)
- 型ホルダ(41)と、この型ホルダ(41)に開閉可能に枢支され且つ左右一対で雌部(42a)を形成する割型(42b、42c)から成る下型(42)と、この下型(42)の上方で前記型ホルダ(41)に昇降可能に支持され且つ前記雌部(42a)に挿入可能な雄部(43a)を有する上型(43)とを備えており、
前記型ホルダ(41)に、上下方向に移動する昇降体(46)と、この昇降体(46)によって昇降する昇降部材(45)とを設け、この昇降部材(45)の上部に前記上型(43)を取り付けており、
前記昇降部材(45)は、丸棒材を前記下型(42)に対して遠近方向に2本配置して形成しており、前記下型(42)に近い丸棒材に前記左右一対の割型(42b、42c)を枢支していることを特徴とする焼成型装置。 - 前記型ホルダ(41)に、前記下型(42)に対して遠近移動する移動体(44)と、この移動体(44)によって遠近移動する一対の連動部材(48、48)とを設け、この一対の連動部材(48、48)と前記左右一対の割型(42b、42c)の外面とをそれぞれ連動連結していることを特徴とする請求項1に記載の焼成型装置。
- 装置台(12)と、この装置台(12)上に回転可能に配置された旋回台(32)と、この旋回台(32)の外周部に設けられた複数台の焼成型装置(40)と、この焼成型装置(40)を加熱する加熱装置(80)とを備えており、
前記焼成型装置(40)は、前記旋回台(32)の外周部に固定された型ホルダ(41)と、この型ホルダ(41)に開閉可能に枢支され且つ左右一対で雌部(42a)を形成する割型(42b、42c)から成る下型(42)と、この下型(42)の上方で前記型ホルダ(41)に昇降可能に支持され且つ前記雌部(42a)に挿入可能な雄部(43a)を有する上型(43)とを備えており、
前記型ホルダ(41)に、前記下型(42)に対して遠近移動する移動体(44)と、この移動体(44)によって遠近移動する一対の連動部材(48、48)とを設け、この一対の連動部材(48、48)と前記左右一対の割型(42b、42c)の外面とをそれぞれ連動連結し、前記装置台(12)に前記旋回台(32)の旋回に伴って前記移動体(44)と当接して遠近移動させる遠近カム板(70)を設けており、
前記型ホルダ(41)に、上下方向に移動する昇降体(46)と、この昇降体(46)によって昇降する昇降部材(45)とを設け、この昇降部材(45)に前記上型(43)を取り付け、前記装置台(12)に前記旋回台(32)の旋回に伴って前記昇降体(46)と当接して昇降させる昇降カム板(60)を設けており、
前記昇降部材(45)は、丸棒材を前記下型(42)に対して遠近方向に2本配置して形成しており、前記下型(42)に近い丸棒材に前記左右一対の割型(42b、42c)を枢支していることを特徴とする焼成機。
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