JP6338931B2 - 回転電機のロータ - Google Patents

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Description

この発明は、ロータコアに形成された磁石挿入孔に永久磁石を挿入し、磁石挿入孔を端板で覆った回転電機のロータに関する。
従来より、回転電機のロータでは、鋼板を積層してロータコアを構成し、ロータコアに形成された磁石挿入孔に永久磁石を挿入して、ロータコアの両端を端板で覆うことにより、磁石挿入孔を閉塞する。特許文献1には、永久磁石から生じる磁束がロータコアの軸方向の外側に漏れることを抑制するため、SUS304、Al、Cu等の非磁性材料で端板を構成することが開示されている。
特許第4837288号公報
しかしながら、上述のように、非磁性材料で端板を構成すると、当該端板のコストが増加し、ロータを含めた回転電機のコストが高くなる。具体的に、SUS304等のステンレス鋼又はCuで端板を構成した場合、コストが高くなる。また、Alで端板を構成した場合、Alの機械的強度が低く且つ比重が小さいため、ロータのアンバランス調整量が小さくなるという問題がある。
そこで、端板を非磁性体以外の材料(例えば、強磁性体)で構成すれば、永久磁石から生じた磁束の一部が端板を介してロータコアの軸方向の外側に容易に漏れてしまう。これにより、端板による磁気短絡が発生し、ロータの径方向外側に配置されたステータコアに到達する磁束が減少する。この結果、ロータに発生するトルクが低下し、回転電機の性能が低下してしまう。
このような漏れ磁束の発生により、端板に渦電流損失が発生し、さらには、ロータの外部に配置されたレゾルバ等のセンサに対するノイズの原因となる。
また、ロータを製造する際、ロータコアに対して端板を安定的に固定する必要がある。この場合、ロータコアを構成する複数の鋼板と端板とをロータの軸方向にかしめると、かしめた箇所で端板と鋼板(積層鋼板)とが軸方向に導通する。これにより、端板に渦電流が発生して、渦電流損失が増加してしまう。
この発明は、このような種々の課題を考慮してなされたものであり、廉価な材料で端板を構成することにより、ロータを含めた回転電機のコストの増加を抑制することができる回転電機のロータを提供することを目的とする。
また、この発明は、端板を介してロータの軸方向の外側に磁束が漏れることを抑制することにより、ロータのトルクの低下を抑制し、回転電機の性能を向上させることができる回転電機のロータを提供することを目的とする。
さらに、この発明は、端板に渦電流を発生させることなく、端板と複数の鋼板とを安定的に固定することが可能となる回転電機のロータを提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機のロータは、複数の鋼板を積層してなるロータコアと、前記ロータコアに形成された磁石挿入孔と、前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石と、前記ロータコアの軸方向の端面で前記磁石挿入孔の少なくとも一部を覆う端板とを備えている。そして、この発明に係るロータでは、上記の目的を達成するために、前記端板が磁性体で形成され、前記端板と前記ロータコアとの間に、前記端板の前記ロータコア側の表面に塗布されるか、又は、前記ロータコアの前記端板側の表面に塗布された反磁性体が介在している。
この構成によれば、廉価な前記磁性体を前記端板に用いると共に、前記端板と前記ロータコアとの間に前記反磁性体を介在させることにより、前記端板を通過して前記軸方向の外側に漏れ出す漏れ磁束を抑制することができる。これにより、前記ロータを含めた前記回転電機のコストの増加を抑制しつつ、前記ロータのトルクの低下を抑制することができる。
また、前記軸方向の外側にレゾルバ等のセンサが設けられている場合には、前記反磁性体が漏れ磁束に対する磁気シールドとして機能するため、前記漏れ磁束に起因した前記センサへのノイズの影響を抑えることができる。
また、この発明では、前記ロータコアを構成する前記鋼板で前記端板を構成してもよい。すなわち、前記ロータコアを構成する前記鋼板を、前記磁石挿入孔の少なくとも一部を覆うような形状に加工することで、前記端板として利用することができる。このように、前記鋼板を前記端板として利用することにより、別の板材を前記端板に用いる場合と比較して、前記ロータのコストの増加を抑制することができる。
ところで、前記永久磁石における前記ロータコアの外周側で発生した磁束の一部が、前記反磁性体を避けるように前記端板まで回り込んだ場合、前記端板を介して磁気短絡が発生するおそれがある。
そこで、この発明では、前記軸方向から見たときに、前記端板における前記磁石挿入孔と対向する箇所に、縁部の少なくとも一部が前記磁石挿入孔よりも内側に位置する端板孔が形成されていることが好ましい。
これにより、前記永久磁石における前記ロータコアの外周側で発生した磁束の一部が、仮に、前記端板まで回り込んでも、当該磁束の一部が前記端板を介して前記永久磁石における前記ロータコアの内周側に到達することを阻止することができる。このようにして、前記端板を介した磁気短絡の発生を抑制することにより、前記ロータのトルクの低下をより効果的に抑制することができる。
しかも、前記端板孔の縁部の少なくとも一部が前記磁石挿入孔の内側に形成されているため、前記磁石挿入孔からの前記永久磁石の飛び出しを防止しつつ、磁気短絡の発生を阻止することができる。
また、前記ロータコアを構成する複数の前記鋼板に、前記軸方向の一方側に突出する突起部と他方側に形成された凹部とをそれぞれ設けてもよい。この場合、前記各鋼板の突起部が前記一方側に隣接する鋼板の凹部に嵌め込まれることにより、前記軸方向に隣接する前記鋼板同士が固定される。また、前記ロータコアの内、前記軸方向の端部に位置する鋼板の突起部が、前記端板に設けられた凹部又は孔部に嵌め込まれるか、あるいは、前記端板に設けられた突起部が、当該鋼板に設けられた他の凹部又は孔部に嵌め込まれることにより、前記端板が前記ロータコアに固定される。さらに、前記ロータコアの内、前記軸方向の端部に位置する鋼板の突起部の数を、前記軸方向の中央側に位置する鋼板の突起部の数よりも多くすることが好ましい。
このように、前記ロータコアの内、前記軸方向の端部に位置する前記鋼板の突起部を、前記端板に設けられた前記凹部又は前記孔部に、ダボかしめ等で嵌め込むか、あるいは、前記端板に設けられた突起部を当該鋼板に設けられた他の凹部又は孔部にダボかしめ等で嵌め込むことにより、前記端板を前記ロータコアに効率よく固定することができる。
また、前記突起部と前記凹部又は前記孔部とを、ダボかしめ等で嵌め込んで前記ロータコアを構成することにより、前記各鋼板及び前記各端板の反り(開き)の発生を効果的に抑制することができる。
また、前記ロータコアの内、前記軸方向の端部に位置する鋼板では、前記軸方向の中央側に比べて前記突起部が多く設けられるため、前記端板を安定的に固定することができる。さらに、前記ロータコアの内、前記軸方向の端部に位置する鋼板の突起部の数と同じ数だけの突起部を全ての鋼板に設ける場合と比較して、ダボかしめ等により前記軸方向に導通することに起因した渦電流損失の増加を抑制することができる。
また前記ロータコアは、略円筒状に予め形成されていればよい
この発明によれば、廉価な磁性体で端板を構成することにより、ロータを含めた回転電機のコストの増加を抑制することができる。
また、前記端板とロータコアとの間に反磁性体を介在させたので、前記ロータの軸方向の外側に磁束が漏れることを抑制することができる。この結果、前記ロータのトルクの低下を抑制し、前記回転電機の性能を向上させることができる。
第1実施形態に係るロータを有するモータの一部断面図である。 比較例に係る回転電機を構成する永久磁石で発生した磁束を図示した模式的な説明図である。 図3Aは、矢印A方向から見た端板、永久磁石及び磁束が通る領域を図示した模式的な説明図であり、図3Bは、第1実施形態に係るロータを構成する永久磁石で発生した磁束を図示した模式的な説明図である。 第2実施形態に係るロータを構成する端板の一部正面図である。 第2実施形態に係るロータを構成する鋼板の一部正面図である。 第2実施形態に係るロータの一部正面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 図4の端板の変形例を図示した一部正面図である。 図6のロータの変形例を図示した一部正面図である。 第2実施形態に係るロータの具体例を模式的に図示した説明図である。 図11A及び図11Bは、図10のロータの製造工程を図示した説明図である。 図12A及び図12Bは、図10のロータの製造工程を図示した説明図である。 図13A及び図13Bは、図10のロータの製造工程を図示した説明図である。 第2実施形態に係るロータの他の具体例を模式的に図示した説明図である。
この発明に係る回転電機のロータについて、その好適な実施形態を、図1〜図14を参照しながら以下詳細に説明する。
[第1実施形態に係るロータ10Aの構成]
図1は、第1実施形態に係る回転電機のロータ10A(以下、第1実施形態に係るロータ10Aともいう。)を含むモータ12の一部断面図である。なお、モータ12は、図示しない車両に搭載されるが、図1では、説明の便宜上、モータ12以外の車両部品の図示を省略している。
回転電機としてのモータ12は、車両の駆動力を生成するための駆動源である3相交流ブラシレス式のモータであり、図示しないインバータを介して図示しないバッテリから供給される電力に基づいて車両の駆動力を生成する。また、モータ12は、回生を行うことで生成した電力を前記バッテリに出力することにより、前記バッテリを充電する。
モータ12は、回転軸14と、回転軸14に固定されたロータ10Aと、ロータ10Aの外周に配置され、ステータコア16a及び該ステータコア16aに巻回されたコイル16bを備えたステータ16とを有する。
ロータ10Aは、回転軸14の外周面に固定された筒状のシャフト18を備える。シャフト18は、回転軸14の軸方向である矢印A方向に延在し且つ回転軸14の外周面に連結固定された筒状の連結部18aと、連結部18aから回転軸14の径方向である矢印B方向に延びる円盤部18bと、円盤部18bの径方向外側から矢印A2方向に延出する筒状部18cとで構成される。
円盤部18bの矢印A1方向側には、レゾルバ20を構成するレゾルバロータ22が固定されている。レゾルバ20は、レゾルバロータ22と、ステータ16側に固定され且つ矢印B2方向(回転軸14の外径方向)側に配置されたレゾルバステータ24とから構成される。レゾルバステータ24は、ロータ10A及び回転軸14が回転した場合に、レゾルバロータ22の回転角度に応じた出力をすることにより、ロータ10Aの回転角度を検出する。
筒状部18cの矢印B2方向の外周面には、ロータコア26が固定されている。ロータコア26は、複数の略円筒状の鋼板28を矢印A方向に積層した略円筒状の部材である。ロータコア26の矢印A方向に沿った両端部には、円筒状の端板(第1の端板、第2の端板)30、32がそれぞれ装着されている。
この場合、筒状部18cの矢印A2方向側には、矢印B2方向に延出する係止部18dが形成され、一方で、筒状部18cの矢印A1方向側には、円筒状のカラー34が装着されている。そのため、矢印A1方向の端板30、ロータコア26及び矢印A2方向の端板32は、端板32が係止部18dに当接し、且つ、カラー34が端板30に当接することにより、筒状部18cの外周面における係止部18dとカラー34との間で位置決め固定される。
また、ロータコア26には、矢印A方向に沿って磁石挿入孔36が形成され、磁石挿入孔36には永久磁石38が矢印A方向に挿入されている。磁石挿入孔36における永久磁石38が挿入されていない隙間部分(空隙)は、樹脂等の充填剤40が充填されており、当該充填剤40が固化することで、永久磁石38は、磁石挿入孔36内の所定箇所に位置決め固定される。
端板30、32には、磁石挿入孔36に連通し且つ当該磁石挿入孔36よりも小さな連通孔42、44がそれぞれ形成されている。この場合、一方の連通孔は、充填剤40の注入口として機能する。また、他方の連通孔は、充填剤40を磁石挿入孔36に充填した際に、当該磁石挿入孔36内の空気を外部に排気するための連通路として機能する。
そして、第1実施形態に係るロータ10Aにおいて、各端板30、32は、磁性体、より好ましくは、鋼板28として使用される磁性体を採用することができる。従って、同じ材質の円筒状の磁性体の内、磁石挿入孔36となる孔が形成された磁性体を鋼板28として用い、一方で、連通孔42、44が形成された磁性体を端板30、32として用いることで、ロータ10Aを安価に製造することができる。
また、ロータコア26の内、矢印A1方向の端部(端面)を構成する鋼板28と端板30との間には、反磁性体からなる漏れ磁束抑制部46が介在している。一方、ロータコア26の内、矢印A2方向の端部(端面)を構成する鋼板28と端板32との間にも、反磁性体からなる漏れ磁束抑制部48が介在している。
漏れ磁束抑制部46、48となる反磁性体としては、例えば、ビスマス(Bi)、アンチモン(Sb)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)がある。なお、端板30、32には、連通孔42、44が設けられているため、漏れ磁束抑制部46、48においても、連通孔42、44と磁石挿入孔36とを連通させるために、連通孔42、44と略同じ大きさの開口が形成されている。
また、ロータコア26と端板30、32との間で漏れ磁束抑制部46、48を介在させるためには、下記のようにすればよい。(1)反磁性体からなる円筒状の部材を漏れ磁束抑制部46、48としてロータコア26と端板30、32との間に介挿させる。(2)端板30、32のロータコア26側の表面に反磁性体を塗布して当該反磁性体の膜を形成することにより、漏れ磁束抑制部46、48を構成する。(3)端板30、32に対向する鋼板28の端板30、32側の表面に反磁性体を塗布して当該反磁性体の膜を形成することにより、漏れ磁束抑制部46、48を構成する。
なお、前述のように、ロータ10Aは、円筒状に形成されている。そのため、円筒状のロータコア26には、ロータ10Aの周方向に沿って、所定角度間隔で磁石挿入孔36が形成され、各磁石挿入孔36に永久磁石38がそれぞれ挿入されている。そして、各永久磁石38は、それぞれ磁極を構成する。従って、ロータ10Aは、永久磁石38の個数分だけの複数の磁極が設けられたロータである。
[第1実施形態に係るロータ10Aの効果]
第1実施形態に係るロータ10Aは、以上のように構成されるものであり、次に、当該ロータ10Aの効果について、図2〜図3Bを参照しながら説明する。ここでは、必要に応じて、図1も参照しながら説明する。
図2は、比較例に係るロータ50を備えた回転電機52の模式的な説明図である。なお、図2〜図3Bでは、説明の容易化のために、ステータ16及びロータコア26を簡略化して図示すると共に、図2のロータ50中、ロータ10Aと同じ構成要素については同じ参照符号を付けて説明する。
比較例に係るロータ50では、端板30、32が非磁性体又は強磁性体から構成され、ロータ10Aに備わる反磁性体からなる漏れ磁束抑制部46、48は、設けられていない。従って、比較例のロータ50では、ロータコア26からの永久磁石38の飛び出し防止、及び、ロータ50のアンバランス調整を行うために、端板30、32がロータコア26の両端部に取り付けられている。
しかしながら、非磁性体の端板30、32は、コストが高いので、ロータ50を含めた回転電機52のコストが高くなる。
そこで、端板30、32を強磁性体で構成すれば、永久磁石38から生じた磁束54が端板30、32を介してロータコア26の軸方向に沿った外側に容易に漏れてしまう。図2では、一例として、永久磁石38の矢印A1方向側の表面から端板30を介して、矢印A1方向に磁束54が漏れることを黒色の矢印で図示している。
これにより、端板30、32による磁気短絡が発生し、ロータ50の矢印B2方向側に配置されたステータコア16aに到達する磁束が減少する。この結果、ロータ50に発生するトルクが低下し、回転電機52の性能が低下してしまう。
また、このような漏れ磁束(磁束54)の発生により、端板30、32に渦電流損失が発生し、さらには、ロータ50の外部に配置されたレゾルバ20(図1参照)等のセンサに対するノイズの原因となる。
このような問題に対して、第1実施形態に係るロータ10Aでは、端板30、32が磁性体からなり、端板30、32とロータコア26との間に反磁性体である漏れ磁束抑制部46、48が介在している。
これにより、廉価な磁性体を端板30、32に用いると共に、端板30、32とロータコア26との間に反磁性体(漏れ磁束抑制部46、48)を介在させることにより、端板30、32を通過して矢印A1方向及び矢印A2方向の外側に磁束が漏れ出すことを抑制することができる。
ここで、漏れ磁束抑制部46、48による漏れ磁束の抑制について、図3A及び図3Bを参照しながら説明する。
図3Aに示すように、矢印A方向からロータ10Aを見た場合、例えば、永久磁石38で発生する磁束の内、矢印B1方向側(ロータコア26の内周面側)に発生する磁束は、永久磁石38の矢印C1方向側の四分円の円弧領域56と、矢印C2方向側の四分円の円弧領域58とを通る。なお、円弧領域56、58は、永久磁石38の矢印C方向に沿った幅の半分の長さを半径とする四分円である。
前述のロータ50のように、漏れ磁束抑制部46、48が設けられておらず、且つ、端板30、32が強磁性体である場合、これらの円弧領域56、58を通る磁束54は、ステータコア16aに向かうことなく、端板30、32を介し、漏れ磁束として外部に漏れてしまう。このような漏れ磁束が発生すると、ステータコア16aに到達する磁束が減少するため、ロータ50のトルクが低下してしまう。
これに対して、第1実施形態に係るロータ10Aでは、矢印A方向から見て、円弧領域56、58を覆うように、ロータコア26と端板30、32との間に漏れ磁束抑制部46、48を介在させる。これにより、図3Bに示すように、永久磁石38の表面から出た磁束60は、漏れ磁束抑制部46、48の手前で反発して矢印B2方向側に曲げられる。この結果、磁束60は、ステータコア16aに到達する。
従って、第1実施形態に係るロータ10Aでは、端板30、32を介して矢印A1方向及び矢印A2方向に漏れ出す漏れ磁束を抑制することができる。これにより、ロータ10Aでは、当該ロータ10Aを含めたモータ12のコストの増加を抑制しつつ、ロータ10Aのトルクの低下を抑制することができる。すなわち、第1実施形態に係るロータ10Aでは、漏れ磁束の発生を抑制することにより、ステータコア16aに到達する有効磁束数を増加させ、ロータ10Aのトルクを増加させることができる。
また、モータ12には、ロータ10Aの矢印A方向の外側にレゾルバ20等のセンサが設けられているので、漏れ磁束抑制部46、48が漏れ磁束に対する磁気シールドとして機能する。これにより、当該漏れ磁束に起因したセンサへのノイズの影響を抑えることができる。
さらに、第1実施形態に係るロータ10Aでは、ロータコア26を構成する鋼板28で端板30、32を構成してもよい。すなわち、ロータコア26を構成する鋼板28について、磁石挿入孔36の少なくとも一部を覆うような形状に加工して連通孔42、44を形成することで、端板30、32として利用することができる。このように、鋼板28を端板30、32として利用することにより、別の板材を端板30、32に用いる場合と比較して、ロータ10Aのコストの増加を抑制することができる。
また、磁石挿入孔36と対向するように、端板30、32に連通孔42、44が設けられ、一方の連通孔は、磁石挿入孔36に充填剤40を充填するための注入口として機能し、他方の連通孔は、充填剤40が充填されたときに磁石挿入孔36内の空気を排気する連通路として機能する。これにより、ロータ10Aの製造時に、磁石挿入孔36から充填剤40を効率よく充填することができる。
また、図1に示すように、連通孔42、44の大きさは、磁石挿入孔36よりも小さく、且つ、磁石挿入孔36内の永久磁石38の固定位置からずらすように連通孔42、44が設けられているので、第1実施形態に係るロータ10Aにおいても、磁石挿入孔36からの永久磁石38の飛び出しを有効に防止することができる。
なお、前述のように、円弧領域56、58を漏れ磁束抑制部46、48で覆うことで、漏れ磁束の発生を抑制できるので、第1実施形態に係るロータ10Aでは、少なくとも円弧領域56、58が漏れ磁束抑制部46、48で覆われていればよい。
[第2実施形態に係るロータ10Bの構成]
次に、第2実施形態に係るロータ10Bについて、図4〜図14を参照しながら説明する。なお、第1実施形態に係るロータ10Aと同じ構成要素については、同じ参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係るロータ10Bは、第1実施形態に係るロータ10Aの構成に加え、端板30と複数の鋼板28と端板32とをダボかしめ等によってかしめることにより、ロータコア26を構成する。
図4〜図7には、ロータ10Bの内、1つの磁極に相当する部分を拡大して図示している。
この場合、端板30、32の内、一面には矢印A方向に突出する複数の突起部62a、62bが設けられ、他面には矢印A方向に窪んだ複数の凹部64a、64bが形成されている。図7では、端板30、32の一部を矢印A2方向に窪ませることにより、矢印A2方向の表面に突起部62a、62bを形成すると共に、矢印A1方向の表面に凹部64a、64bを形成している。
図4に示す端板30、32の内、1磁極分では、3個の突起部62a、62b及び3個の凹部64a、64bがそれぞれ設けられている。すなわち、略中央の矢印B2方向寄りの箇所に一対の突起部62a及び凹部64aが設けられ、矢印B1方向寄りで矢印C1方向側の箇所と、矢印B1方向寄りで矢印C2方向側の箇所との2箇所に、一対の突起部62b及び凹部64bがそれぞれ設けられている。また、端板30、32では、略中央の一対の突起部62a及び凹部64aを取り囲むように、複数の連通孔42、44が略V字状にそれぞれ配置されている。
端板30、32とロータコア26との間に介在する漏れ磁束抑制部46、48にも、一対の突起部62a、62b及び凹部64a、64bに対応して、矢印A2方向に突出する突起部66a、66bと、矢印A1方向の表面に形成される凹部68a、68bとがそれぞれ設けられている。
図5及び図6に示すように、各鋼板28の内、1磁極分では、矢印A方向から見て、2つの磁石挿入孔36が形成されると共に、各磁石挿入孔36の矢印B2方向の箇所には、複数の連通孔42、44に対応して矢印B2方向に窪んだ凹部70が複数設けられている。2つの磁石挿入孔36は、矢印B方向に延在する仕切り部72を中心として略V字状に設けられている。また、各凹部70は、各連通孔42、44よりも小さなサイズの半円として形成されている。さらに、各磁石挿入孔36を画成する縁部において、仕切り部72と略円弧状の端部との間の内壁面は、略直線状に形成されている。
また、第2実施形態に係るロータ10Bは、図6において一点鎖線で示すように、一方の磁石挿入孔36に並べて挿入された2個の永久磁石38と、他方の磁石挿入孔36に並べて挿入された2個の永久磁石38との合計で4個の永久磁石38により1つの磁極を構成する。これにより、4個の永久磁石38は、各内壁面によって面接触で位置決めされると共に、仕切り部72及び略円弧状の端部によって角部が位置決めされる。しかも、各永久磁石38は、それぞれ、凹部70と対向するように位置決めされる。
そして、全ての鋼板28では、端板30、32及び漏れ磁束抑制部46、48に形成された矢印C1方向側及び矢印C2方向側の一対の突起部62b、66b及び凹部64b、68bに対応して、一対の突起部78b及び凹部80bがそれぞれ形成される。
一方、図7に示すように、端板30及び漏れ磁束抑制部46に対向する矢印A1方向の鋼板28aには、端板30及び漏れ磁束抑制部46に形成された突起部62a、66a及び凹部64a、68aに対応するように、孔部79aが形成されている。また、端板32及び漏れ磁束抑制部48に対向する矢印A2方向の鋼板28bには、端板32及び漏れ磁束抑制部48に形成された突起部62a、66a及び凹部64a、68aに対応するように、突起部78aが形成されている。
すなわち、鋼板28aには、漏れ磁束抑制部46の突起部66aが嵌まり込む孔部79aが形成され、一方で、鋼板28bには、漏れ磁束抑制部48の凹部68aに嵌まり込む突起部78aが形成されている。このような突起部78a及び孔部79aは、2枚の鋼板28a、28bの間に積層された、ロータコア26の中央側の鋼板28cに設けられていない。従って、両端部の鋼板28a、28bは、中央側の各鋼板28cと比較して、突出部、凹部及び孔部の個数が多い。なお、図5は、中央側の鋼板28cを図示している。
従って、第2実施形態に係るロータ10Bでは、各端板30、32と各鋼板28a〜28cとについて、例えば、図7に示す順番に凹部64a、64b、68a、68b、80b、突起部62a、62b、66a、66b、78a、78b及び孔部79aをダボかしめ等で嵌め込むことで、ロータコア26に対して各端板30、32に効率よく固定することができる。また、連通孔42又は連通孔44から凹部70を介して磁石挿入孔36内に充填剤40を充填することにより、磁石挿入孔36内で位置決めされた各永久磁石38を所定位置で確実に固定することができる。
[第2実施形態に係るロータ10Bの効果]
以上説明したように、第2実施形態に係るロータ10Bによれば、ロータコア26の内、矢印A1方向の端部に位置する鋼板28aの孔部79aに、端板30に設けられた突起部62aに対応する漏れ磁束抑制部46の突起部66aをダボかしめ等で嵌め込む。また、矢印A2方向の端部に位置する鋼板28cの突起部78aを、端板32の凹部64aに対応する漏れ磁束抑制部48の凹部68aに、ダボかしめ等で嵌め込む。これにより、各端板30、32をロータコア26に効率よく固定することができる。
また、ロータコア26の内、矢印A1方向及び矢印A2方向の端部に位置する鋼板28a、28bでは、中央側の鋼板28cに比べて、突起部78a、78b、凹部80b及び孔部79aの数だけ、突起部、凹部及び孔部が多く設けられる。そのため、各端板30、32を安定的にロータコア26に固定することができる。
このように、突起部62a、62b、66a、66b、78a、78b、凹部64a、64b、68a、68b、80b及び孔部79aを、ダボかしめ等で嵌め込んでロータコア26を構成することにより、各鋼板28及び各端板30、32の反り(開き)の発生を効果的に抑制することができる。
さらに、ロータコア26の内、矢印A方向の端部に位置する鋼板28a、28bの突起部78a、78b、凹部80b及び孔部79aの数と同じ数だけの突起部、凹部及び孔部を、全ての鋼板28(28a〜28c)に設ける場合と比較して、ダボかしめ等により矢印A方向に導通することに起因した渦電流損失の増加を抑制することができる。
また、磁石挿入孔36には、連通孔42、44よりも小さなサイズの凹部70が形成されている。そのため、一方の連通孔を介して磁石挿入孔36内に充填剤40を充填した際に、他方の連通孔から充填剤40が外部に漏れ出すことを効果的に防止することが可能となる。
なお、第2実施形態に係るロータ10Bは、第1実施形態に係るロータ10Aの構成を具備している。そのため、ロータ10Bにおいても、前述したロータ10Aによる効果を容易に奏することができる。
また、上記の説明では、矢印A2方向に向かって各突起部62a、62b、66a、66b、78a、78bが形成される場合について説明したが、矢印A1方向に向かって各突起部62a、62b、66a、66b、78a、78bを形成してもよい。この場合でも、ロータコア26に対して各端板30、32を容易に固定することが可能である。
さらに、第2実施形態では、凹部64a、64b、68a、68b、80bに代えて、複数の孔部を形成し、当該各孔部と突起部62a、62b、66b、78a、78bとを嵌め込むことにより、ロータコア26を構成してもよい。さらにまた、孔部79aに代えて凹部を形成し、当該凹部と突起部66aとを嵌め込んでもよい。
また、端板30、32及び漏れ磁束抑制部46、48に孔部を形成し、形成した孔部に対して鋼板28a、28bの突起部78a、78bをダボかしめ等により嵌め込んでもよい。
いずれの場合でも、上記の効果が容易に得られる。
[第2実施形態に係るロータ10Bの変形例]
第2実施形態に係るロータ10Bは、図8及び図9に示す変形例のように構成することも可能である。
この変形例では、磁石挿入孔36に挿入された矢印C1方向側の2個の永久磁石38に対応するように、端板30、32の矢印C1方向側に略矩形状の端板孔82が形成され、一方で、磁石挿入孔36に挿入された矢印C2方向側の2個の永久磁石38に対応するように、端板30、32の矢印C2方向側に略矩形状の端板孔84が形成されている。
この場合、端板孔82は、矢印C1方向側に設けられた2つの連通孔42、44に連結され、一方で、端板孔84は、矢印C2方向側に設けられた2つの連通孔42、44に連結されている。また、端板孔82、84は、それぞれ、磁石挿入孔36よりも内側にあって、且つ、対向する2個の永久磁石38の内側に端板孔82、84の縁部が形成されている。すなわち、端板孔82、84は、2個の永久磁石38よりも小さなサイズの孔である。
このように、永久磁石38に対向するように端板孔82、84が形成されているので、永久磁石38におけるロータコア26の外周側(矢印B2方向の表面)で発生した磁束の一部が、仮に、磁性体からなる各端板30、32まで回り込んでも、当該磁束の一部が端板30、32を介して永久磁石38の矢印B1方向の表面に到達することを阻止することができる。このようにして各端板30、32を介した磁気短絡の発生を抑制することにより、ロータ10Bのトルクの低下をより効果的に抑制することができる。
しかも、端板孔82、84の縁部が磁石挿入孔36の内側に形成され、且つ、2個の永久磁石38よりも小さなサイズの孔であるため、磁石挿入孔36からの永久磁石38の飛び出しを防止しつつ、磁気短絡の発生を阻止(最小化)することができる。
なお、上記の説明では、端板孔82、84の縁部が磁石挿入孔36の内側に形成されている場合について説明したが、端板孔82、84の縁部の少なくとも一部が磁石挿入孔36の内側に形成されていれば、上記の効果が容易に得られる。
[第1及び第2実施形態に係るロータ10A、10Bの製造方法]
ここで、第1及び第2実施形態に係るロータ10A、10Bの製造方法の一例について、図10〜図13Bを参照しながら説明する。
図10は、この製造方法によって製造されたロータ10A、10Bを図示したものである。この製造方法では、図10に示すロータコア26が左右対称の形状であることに着目し、左側部分26a(矢印A1方向の左半分の部分)と右側部分26b(矢印A2方向の右半分の部分)とをそれぞれ製作した後に、半割状態の左側部分26aと右側部分26bとを連結してロータコア26を構成し、最後に充填剤40を充填する。そのため、この製造方法では、半割状態の永久磁石38の左側部分38aと右側部分38bとを連結することにより永久磁石38を形成する。
先ず、端板32上に図10のロータコア26の右側部分26bに相当する数の鋼板28を積層し、永久磁石38の右側部分38bを磁石挿入孔36となる孔部に挿入することにより、ロータコア26の右側部分26bを形成する。なお、図11Aに示すように、金型90を構成する基台92上には、シャフト18が予め載置されている。
次に、端板30上に図10のロータコア26の左側部分26aに相当する数の鋼板28を積層し、永久磁石38の左側部分38aを磁石挿入孔36となる孔部に挿入することにより、ロータコア26の左側部分26aを形成する。次に、左側部分26aを上下反転させて搬送台94に配置し、図11Bに示すように、左側部分26aを右側部分26bの上方まで搬送する。そして、左側部分26aの端板30上に上型96を配置する。従って、図11Bでは、左側部分26aが上方、右側部分26bが下方に配置されることになる。
次に、図12Aに示すように、搬送台94を金型90から退避させて上型96を下降させる。これにより、左側部分26aは、上型96から押圧力を受けて下降し、右側部分26bと接触する。その後、図12Bに示すように、上型96をさらに下降させると、左側部分26aと右側部分26bとは、上型96からの押圧力を受け、一体となって、シャフト18の筒状部18cの外周面に沿って下降する。この結果、端板32が係止部18dに当接して、左側部分26a及び右側部分26bは、筒状部18cに嵌着する。このようにして、左側部分26aと右側部分26bとが連結されることにより、ロータコア26が形成される。
次に、図13Aに示すように、端板32を下型98で支持し、連通孔44を閉塞した状態で、連通孔42を介して磁石挿入孔36内に充填剤40を充填する。これにより、磁石挿入孔36内の隙間に充填剤40が充填され、当該充填剤40が固化すると、磁石挿入孔36内の所定位置に永久磁石38が位置決め固定される。そして、図13Bに示すように、ロータコア26から上型96及び下型98を退避させることにより、ロータ10A、10Bが完成する。
従って、この製造方法では、磁石挿入孔36から外部に充填剤40が漏れ出さないようにロータ10A、10Bを製造することができる。
なお、この製造方法によれば、図14に示すロータ10A、10Bも製造することが可能である。図14のロータ10A、10Bは、端板32に連通孔44が形成されておらず、且つ、端板32が鋼板28及び端板30とは異なる材料からなる。また、端板32と矢印A2方向の鋼板28との間には、漏れ磁束抑制部48が介在していない。しかも、図14のロータ10A、10Bは、ロータコア26が半割状態になることはない。
従って、図14のロータ10A、10Bを製造する場合には、先ず、端板32上に複数の鋼板28を積層し、磁石挿入孔36に永久磁石38を挿入する。次に、端板30を装着し、端板30上に上型96を配置した後に、上型96から端板30に押圧力を加えることにより、ロータコア26を下降させる(図12A及び図12B参照)。これにより、ロータコア26は、筒状部18cの外周面に嵌着される。次に、端板32を下型98で支持した状態で、連通孔42を介して磁石挿入孔36内に充填剤40を充填する(図13A参照)。これにより、磁石挿入孔36内の隙間に充填剤40が充填されて固化すると、磁石挿入孔36内の所定位置に永久磁石38が位置決め固定される。次に、ロータコア26から上型96及び下型98を退避させることにより、ロータ10A、10Bが完成する(図13B参照)。
この場合でも、磁石挿入孔36から外部に充填剤40が漏れ出さないようにロータ10A、10Bを製造することができる。
なお、この発明は、上記した実施形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
10A、10B…ロータ 12…モータ
14…回転軸 16…ステータ
16a…ステータコア 18…シャフト
18c…筒状部 18d…係止部
20…レゾルバ 26…ロータコア
26a、38a…左側部分 26b、38b…右側部分
28…鋼板 30、32…端板
36…磁石挿入孔 38…永久磁石
40…充填剤 42、44…連通孔
46、48…漏れ磁束抑制部 54、60…磁束
56、58…円弧領域
62a、62b、66a、66b、78a、78b…突起部
64a、64b、68a、68b、70、80b…凹部
72…仕切り部 79a…孔部
90…金型 92…基台
94…搬送台 96…上型
98…下型

Claims (5)

  1. 複数の鋼板を積層してなるロータコアと、前記ロータコアに形成された磁石挿入孔と、前記磁石挿入孔に挿入される永久磁石と、前記ロータコアの軸方向の端面で前記磁石挿入孔の少なくとも一部を覆う端板とを備えた回転電機のロータにおいて、
    前記端板は、磁性体で形成され、
    前記端板と前記ロータコアとの間には、前記端板の前記ロータコア側の表面に塗布されるか、又は、前記ロータコアの前記端板側の表面に塗布された反磁性体が介在していることを特徴とする回転電機のロータ。
  2. 請求項1記載の回転電機のロータにおいて、
    前記端板は、前記ロータコアを構成する前記鋼板からなることを特徴とする回転電機のロータ。
  3. 請求項1又は2記載の回転電機のロータにおいて、
    前記軸方向から見たときに、前記端板における前記磁石挿入孔と対向する箇所には、縁部の少なくとも一部が前記磁石挿入孔よりも内側に位置する端板孔が形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記ロータコアを構成する複数の前記鋼板には、前記軸方向の一方側に突出する突起部と他方側に形成された凹部とがそれぞれ設けられ、
    前記各鋼板の突起部が前記一方側に隣接する鋼板の凹部に嵌め込まれることにより、前記軸方向に隣接する前記鋼板同士が固定され、
    前記ロータコアの内、前記軸方向の端部に位置する鋼板の突起部が、前記端板に設けられた凹部又は孔部に嵌め込まれるか、あるいは、前記端板に設けられた突起部が、当該鋼板に設けられた他の凹部又は孔部に嵌め込まれることにより、前記端板が前記ロータコアに固定され、
    前記ロータコアの内、前記軸方向の端部に位置する鋼板の突起部の数は、前記軸方向の中央側に位置する鋼板の突起部の数よりも多いことを特徴とする回転電機のロータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機のロータにおいて、
    前記ロータコアは、略円筒状に予め形成されていることを特徴とする回転電機のロータ。
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