JP6338862B2 - インクジェット光造形用液状樹脂組成物 - Google Patents
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Description
詳細には、使用前にはほぼ着色しておらず、造形時に活性線照射により硬化するとともに、色素前駆体が発色して着色した造形物を形成する、フルカラー着色が可能で硬化速度の速い液状樹脂組成物に関する。
そして、インクジェット方式光造形法に用いられる樹脂組成物に関しても、多様な組成物が提案されている。(特許文献6〜8)
しかしながら、着色剤を含有する液状樹脂組成物を使用して造形した後硬化させる方法では、樹脂組成物自体が着色しているため、硬化時に光が硬化性樹脂や重合開始剤に達しにくく硬化に時間がかかるという欠点がある。
また、硬化後の未着色造形物に着色剤を吐出して着色させる方法では、着色剤を含む溶液(インク)及び専用インクジェットヘッドが必要であり、インクジェットプリンターの構造が複雑になるという欠点がある。さらに、製造工程も造形硬化と着色の2工程が必要となる。
すなわち、本発明は、
(i)下記成分(A)、(B)および(C)を必須成分として含有する、インクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(A)活性線重合性有機化合物
(B)活性線照射により酸を発生する化合物
(C)酸発色性色素前駆体
(A−1)ラジカル重合性有機化合物
(A−2)カチオン重合性有機化合物
(iii)前記(A−1)のラジカル重合性有機化合物が不飽和二重結合を少なくとも1個有する有機化合物である、(ii)のインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(iv)さらに(D)ラジカル性光重合開始剤を含有する、(i)〜(iii)いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(vi)前記(B)の活性線照射により酸を発生する化合物が、カチオン性光重合開始剤である、(i)〜(v)いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(vii)前記(C)酸発色性色素前駆体が、フルオラン系化合物、フタリド系化合物、アザフタリド系化合物、フルオレンスピロフタリド化合物系、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物及びジケトン系化合物から選択される少なくとも1種のカラーフォーマーである、(i)〜(vi)いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(viii)可視光線を活性線として硬化・発色性を示す(i)〜(vii)いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(ix)さらに(E)紫外線吸収剤を含有する、(i)〜(viii)いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
に関する。
(x)80℃以下における粘度が1〜30mPa・sである、請求項1〜9いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
さらに、硬化用活性線として可視光線、特に青色LED光を使用し、樹脂組成物中に紫外線吸収剤を含有する態様においては、光源のための装置がシンプルかつ安価に設定でき、また硬化造形物の耐光保存性に特に優れる。
(A)活性線重合性有機化合物
(B)活性線照射により酸を発生する化合物
(C)酸発色性色素前駆体
以下、各成分について詳しく説明する。
活性線重合性有機化合物は、分子中に活性線の照射により重合する基を有する有機化合物であり、重合のタイプから(A−1)ラジカル重合性有機化合物と(A−2)カチオン重合性有機化合物とに区別できる。
活性線重合性有機化合物が(A−1)ラジカル重合性有機化合物である場合、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物においては同時に(D)ラジカル性光重合開始剤を含有する事が好ましい。ただし、(A−1)ラジカル重合性有機化合と(A−2)カチオン重合性有機化合物を併用し、(B)活性線照射により酸を発生する化合物により(A−1)と(A−2)が共重合可能な場合は、(D)ラジカル性光重合開始剤の含有量が少ないか、あるいは含有しなくても差し支えない。
例えば、(A−1)として水酸基など活性水素を有する基と、エチレン性不飽和結合を同時に有する化合物を含有し、(A−2)としてエポキシ基を2個以上有する化合物を含有して、両者が(B)活性線照射により酸を発生する化合物により共重合可能な場合は、(D)ラジカル性光重合開始剤の含有量が少ないか、あるいは含有しなくても差し支えない。
ラジカル重合性有機化合物は、活性線照射により高分子化または架橋反応するラジカル重合性化合物で、好ましくは1分子中に少なくとも1個以上の不飽和二重結合を有する化合物である。これらの化合物としては、例えばアクリレート化合物、メタクリレート化合物、アリルウレタン化合物、不飽和ポリエステル化合物、ポリチオール化合物等が挙げられる。
脂環含有(メタ)アクリレートとしては、例えばシクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−t−シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートおよびジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。複素環含有(メタ)アクリレートとしては、例えばテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−シクロヘキシル−1,3−ジオキソラン、アダマンチル(メタ)アクリレート]等が挙げられる。
TC−110S、R−564、R−128H(以上、日本化薬(株))、ビスコート192、ビスコート220、ビスコート2311HP、ビスコート2000、ビスコート2100、ビスコート2150、ビスコート8F、ビスコート17F(以上、大阪有機化学工業(株)製)などを挙げることができる。
また、樹脂組成物の粘度を調整するため、光造形生成物の水溶性を調節するため、エポキシ基を2個以上有する化合物との共重合成分として、あるいは後述するように、光造形生成物がサポート材である場合に、水酸基を有する、1個の不飽和二重結合を有する化合物を含有させることが好ましい。
炭素数5〜15の水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。数平均分子量200〜2,000の水酸基含有(メタ)アクリレートしては、例えばポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールブロックポリマーのモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。水酸基含有(メタ)アクリルアミド誘導体しては、例えばN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
水酸基を有する、1個の不飽和二重結合を有する化合物の含有量は、他の活性線重合性有機化合物の組成次第で様々である。
ただし、光造形生成物がサポート材である場合には、水酸基など水溶性基を有する、1個の不飽和二重結合を有する化合物を通常3〜50重量%、より好ましくは3〜40重量%用いる(サポート材を水洗により取り除く場合)。
エポキシ(メタ)アクリレートとは、例えば、芳香族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂などと、(メタ)アクリル酸とを反応させて得られるアクリレートである。これらのエポキシ(メタ)アクリレートのうち、特に好ましいものは、芳香族エポキシ樹脂の(メタ)アクリレートであり、少なくとも1個の芳香核を有する多価フェノール又はそのアルキレンオキサイド付加体のポリグリシジルエーテルを、(メタ)アクリル酸と反応させて得られる(メタ)アクリレートである。例えば、ビスフェノールA、またはそのアルキレンオキサイド付加体と、エピクロロヒドリンとの反応によって得られるグリシジルエーテルを、(メタ)アクリル酸と反応させて得られる(メタ)アクリレート、エポキシノボラック樹脂と(メタ)アクリル酸を反応して得られる(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ここで使用する水酸基含有ポリエステルとして好ましいものは、1種または2種以上の脂肪酸多価アルコールと、1種または2種以上の多塩基酸との反応によって得られる水酸基含有ポリエステルであって、脂肪族多価アルコールとしては、例えば1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールなどが挙げられる。多塩基酸としては、例えば、アジピン酸、テレフタル酸、無水フタル酸、トリメリット酸が挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルとして好ましいものは、脂肪族多価アルコールと(メタ)アクリル酸のエステル化反応によって得られる水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルであって、脂肪族多価アルコールとしては、前述した化合物と同様のものが例示できる。
イソシアネート類としては、分子中に少なくとも1個以上のイソシアネート基を持つ化合物が望ましく、トリレンジイソシアネートや、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの2価のイソシアネート化合物が特に好ましい。
ポリエーテル(メタ)アクリレートして好ましいものは、水酸基含有ポリエーテルと、(メタ)アクリル酸とを反応させて得られるポリエーテル(メタ)アクリレートである。ここで使用する水酸基含有ポリエーテルとして好ましいものは、脂肪族多価アルコールに1種または2種以上のアルキレンオキサイドを付加することによって得られる水酸基含有ポリエーテルであって、脂肪族多価アルコールとしては、前述した化合物と同様のものが例示できる。アルキレンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドが挙げられる。
これらの(メタ)アクリレートのうち、多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類が特に好ましい。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物において、ラジカル重合性有機化合物を含有した場合、組成物の硬化速度がより速くなる。
カチオン重合性有機化合物は、カチオン性光重合性開始剤の存在下で活性線照射により高分子化または架橋反応するカチオン重合性化合物で、好ましくはエポキシ化合物、オキセタン化合物、オキソラン化合物、環状アセタール化合物、環状ラクトン化合物、チイラン化合物、チエタン化合物、エポキシ化合物とラクトン化合物との反応生成物であるスピロオルトエステル化合物、ビニルエーテル化合物などを挙げることができる。
エポキシ化合物としては、例えばビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールSジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールFジグリシジルエーテル、臭素化ビスフェノールSジグリシジルエーテル、エポキシノボラック樹脂、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールFジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールSジグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル−3’,4’−エポキシ−6’−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、ε−カプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、トリメチルカプロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、β−メチル−δ−バレロラクトン変性3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、メチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサン)、エチレングリコールのジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)エーテル、エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、エポキシシクロへキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシシクロヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル類;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンなどの脂肪族多価アルコールに1種または2種以上のアルキレンオキサイドを付加することにより得られるポリエーテルポリオールのポリグリシジルエーテル類;脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジルエステル類;脂肪族高級アルコールのモノグリシジルエーテル類;フェノール、クレゾール、ブチルフェノールまたはアルキレンオキサイドを付加して得られるポリエーテルアルコールのモノグリシジルエーテル類;高級脂肪酸のグリシジルエステル類;エポキシ化大豆油;エポキシステアリン酸ブチル;エポキシステアリン酸オクチル;エポキシ化アマニ油;エポキシ化ポリブタジエンなどを例示することができる。
オキソラン化合物としては、例えばテトラヒドロフラン、2,3−ジメチルテトラヒドロフランなどを例示することができる。
環状アセタール化合物としては、例えばトリオキサン、1,3−ジオキソラン、1,3,6−トリオキサンシクロオクタンなどを例示することができる。
環状ラクトン化合物としては、例えばβ―プロピオラクトン、ε―カプロラクトンなどを例示することができる。
チエタン化合物としては、例えば3,3−ジメチルチエタンを例示することができる。
ビニルエーテル化合物としては、例えばエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、含酸素脂環ジビニルエーテルなどを例示することができる。
エチレン性不飽和化合物としては、例えばビニルシクロヘキサン、イソブチレン、ポリブタジエンなどを例示することができる。
また、含酸素脂環ジビニルエーテル類は、エポキシ化合物や、ラジカル重合性有機化合物である(メタ)アクリレート化合物などと共重合させることにより、造形物に耐熱性や堅牢性、密着性、柔軟性を付与することができる。
好適に使用できるカチオン重合性有機化合物の市販品としては、UVR−6100、UVR−6105、UVR−6110、UVR−6128、UVR−6200、UVR−6216(以上、ユニオンカーバイド社製)、セロキサイド2021、セロキサイド2021P、セロキサイド2081、セロキサイド2083、セロキサイド2085、エポリードGT−300、エポリードGT−301、エポリードGT−302、エポリードGT−400、エポリード401、エポリード403、ONB−DVE、OXT−DVE、ISB−DVE(以上、ダイセル化学工業(株)製)、KRM−2100、KRM−2110、KRM−2199、KRM−2400、KRM−2410、KRM−2408、KRM−2490、KRM−2200、KRM−2720、KRM−2750(以上、旭電化工業(株)製)、Rapi−cureDVE−3、CHVE、PEPC(以上、ISP社製)エピコート828、エピコート812、エピコート1031、エピコート872、エピコートCT508(以上、ジャパンエポキシレジン(株)製)、XDO(以上、東亞合成(株)製)、VECOMER 2010、2020、4010、4020(以上、アライドシグナル社製)などを挙げることができる。
活性線照射により酸を発生する化合物としては、カチオン性光重合開始剤を使用することができる。特に好ましいカチオン性光重合開始剤の例として、下記一般式(1)で表される構造を有するオニウム塩を挙げることができる。
[R1 aR2 bR3 cR4 dW]+p[MXp+q]−q (1)
〔式(1)中、カチオンはオニウムイオンであり、WはS、Se、Te、P、As、Sb、Bi、O、I、Br、Clまたは−N=Nであり、R1、R2、R3およびR4は各々同一または異なる有機基であり、a、b、cおよびdは各々0〜3の整数であって、(a+b+c+d)はWの価数に等しい。
Mはハロゲン化物錯体[MXp+q]
の中心原子を構成する金属またはメタロイドであり、Xはハロゲン原子であり、qはハロゲン化物錯体イオンの正味の電荷であり、pはMの原子価である。〕で表される構造を有するオニウム塩を挙げることができる。
Mとしては、好ましくはB、P、As、Sb、Fe、Sn、Bi、Al、Ca、In、Ti、Zn、Sc、V、Cr、Mn、
Coである。
Xとしては、好ましくはF、Cl、Br、Iである。
アニオン[MXp+q]の具体例としては、テトラフルオロボレート(BF4 −)、ヘキサフルオロホスフェート(PF6 −)、ヘキサフルオロアンチモネート(SbF6 −)、ヘキサフルオロアルセネート(AsF6 −)、ヘキサクロロアンチモネート(SbCl6 −)などが挙げられる。
さらに、アニオン[MXp+q]の代わりに、過塩素酸イオン(ClO4 −)、トリフルオロメタンスルフォン酸イオン(CF3SO3 −)、フルオロスルフォン酸イオン(FSO3 −)、トルエンスルフォン酸イオン、トリニトロベンゼンスルフォン酸アニオン、トリニトロトルエンスルフォン酸アニオンなどの他のアニオンを有するオニウム塩を使用することもできる。
活性線照射により酸を発生する化合物としてのカチオン性光重合開始剤として特に有効なオニウム塩は芳香族オニウム塩である。中でも、特開昭50−151996号公報、特開昭50−158680号公報などに記載の芳香族ハロニウム塩、特開昭50−151997号公報、特開昭52−30899号公報、特開昭56−55420号公報、特開昭55−125105号公報などに記載の
VIA族芳香族オニウム塩、特開昭50−158698号公報などに記載のVA族芳香族オニウム塩、特開昭56−8428号公報、特開昭56−149402 号公報、特開昭57−192429号公報などに記載のオキソスルホキソニウム塩、特開昭49−17040号公報などに記載の芳香族ジアゾニウム塩、米国特許第4,139,655号明細書に記載のチオビリリウム塩などが好ましい。また、鉄/アレン錯体、アルミニウム錯体/光分解ケイ素化合物系開始剤なども挙げることができる。
オンカーバイド社製)、アデカオプトマーSP−150、SP−151、SP−170、SP−172(以上、旭電化工業(株)製)、Irgacure 261(以上、チバスペシャルティケミカルズ(株)製)、CI−2481、CI−2624、CI−2639、CI−2064(以上、日本曹達(株)製)、CD−1010、CD−1011、CD−1012(以上、サートマー社製)、DTS−102、DTS−103、NAT−103、NDS−103、TPS−103、MDS−103、MPI−103、BBI−103(以上、みどり化学(株)製)、PCI−061T、PCI−062T、PCI−020T、PCI−022T(以上、日本化薬(株)製)、CPI−110A(以上、サンアプロ(株)製)、t−BuDPI(東京化成工業(株)製)などを挙げることができる。これらのうち、UVI−6970、UVI−6974、アデカオプトマーSP−170、SP−172、CD−1012、MPI−103、CPI−110A、t−BuDPIは、これらを含有してなる樹脂組成物に高い光硬化感度を発現させることができることから特に好ましい。上記のカチオン性光重合開始剤は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて使用することができる。
酸発色性色素前駆体としては、カラーフォーマー(ロイコ色素)を使用することができる。
カラーフォーマーは、通常は無色であるが酸により種々の色に発色する有機化合物で、感熱記録材料、感圧記録材料、熱変色材料等に広く使用されている。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物において酸発色性色素前駆体として使用できるカラーフォーマーは特に限定されず、フルオラン系、フタリド系、アザフタリド系、フルオレンスピロフタリド系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアジン系、ラクタム系、ジケトン系等が挙げられる。
特に、フルオラン系、フタリド系、アザフタリド系、フルオレンスピロフタリド系、トリフェニルメタン系化合物、ラクタム系、ジケトン系が好ましい。
その他、橙色に発色するカラーフォーマーとして、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−クロロ−6−アニリノフルオラン等、朱色に発色するカラーフォーマーとして、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ブロモ−3−メチル−6−(ジ−n−ブチル)アミノフルオラン、2−フェノキシ−6−(N−エチル−N−イソアミル)アミノフルオラン等、赤紫色に発色するカラーフォーマーとして、ローダミンBアニリノラクタム等を挙げることができる。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物において、1種の樹脂組成物中に1種のカラーフォーマーまたは同系統色のカラーフォーマーを混合して用いても良いし、混合色を得るために1種の樹脂組成物中に異なる発色を示すカラーフォーマーを混合して用いても良い。
前記したように、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物において、(A−1)ラジカル重合性有機化合物を含有する場合、同時に(D)ラジカル性光重合開始剤を含有する事が好ましい。ただし、(A−1)ラジカル重合性有機化合物と(A−2)カチオン重合性有機化合物を併用し、(B)活性線照射により酸を発生する化合物により(A−1)と(A−2)が共重合可能な場合である場合はその限りではない。
ラジカル性光重合開始剤としては、前記(A−1)ラジカル重合性有機化合をラジカル重合によって高分子量化するために、活性線照射によりラジカル活性種を生成するものであれば特に限定されない。
好ましくは、アセトフェノン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾイン系化合物、ベンジル系化合物、チオキサントン系化合物、アシルホスフィン系化合物などが用いられる。
ベンゾイン系化合物としては、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、α−メトキシベンゾインメチルエーテル等が挙げられる。
チオキサントン系化合物としては、例えばチオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等が挙げられる。
アシルホスフィン系化合物としては、例えばモノアシルホスフィンオキサイド、ビスアシルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドなどのアシルホスフィン系化合物等が挙げられる。
その他、キサントン類、フルオレノン類、ベンズアルデヒド類、フルオレン類、アントラキノン類、ナフタセンジオン類、トリフェニルアミン類、カルバゾール類、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフェインオキサイド、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(ピル−1−イル)]チタニウム、およびBTTBとキサンテン類、チオキサンテン類、クマリン類、ケトクマリン類その他の色素増感剤との組み合わせなど等が挙げられる。特に5,11−ビス(シリルオキシ)ナフタセン−6,12−ジオンのようなナフタセンジオン類や、これとアントラキノン系化合物、アントラセン系化合物の増感剤との組み合わせは、青色LED光に対し高い感度を有する。
これらのうち、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、α−メトキシベンゾインメチルエーテル、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、5,11−ビス(シリルオキシ)ナフタセン−6,12−ジオン等が特に好ましい。
ラジカル性光重合開始剤の市販品名としては、IRGACURE184、369、651、500、819、907、CGI1700、CGI1750、CGI1850、CG24−61、DAROCUR1116、1173(以上、チバスペシャルティケミカルズ社製);LUCIRIN TPO(BASF社製);ユベクリルP36(UCB社製)等が挙げられる。これらラジカル性光重合開始剤は、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物には、本発明の目的、効果を損なわない範囲で、必要に応じその他の成分として各種の添加剤が含有されていてもよい。
このような添加剤としては、ポリマーあるいはオリゴマー、(熱)重合禁止剤、連鎖移動剤、酸化防止剤、光増感剤、レベリング剤、濡れ性改良剤、界面活性剤、可塑剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤、無機充填剤、顔料、染料などを挙げることができる。
この中でも、紫外線吸収剤は、特に可視光線を用いて本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物を硬化させる態様において非常に有用であり、成分(E)として別途後記で説明する。
ポリマーあるいはオリゴマーは、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物の粘度や得られる硬化造形物の特性を調整するため添加できる。
ポリマーあるいはオリゴマーの例としては、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリエーテル、ポリエステル、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、石油樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、セルロース樹脂、フッ素系オリゴマー、シリコーン系オリゴマー、ポリスルフィド系オリゴマーなどのポリマーあるいはオリゴマー等が挙げられる。
(住友化学工業社製)等が挙げられる。
顔料、染料としては、公知の有機/無機の各種顔料、染料が用いられるが、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物においては調色の目的で使用され、着色により硬化速度が大きく低下するほど多量に含有するのは好ましくない。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン誘導体、サリチル酸誘導体、ヒンダートアミン類等が好ましい。
ベンゾトリアゾール系としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジtert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジtert−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メタクリロキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾ−ル、2−{(2’−ヒドロキシ−3’、3’’、4’’、5’’、6’’−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5’−メチルフェニル}ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
ベンゾフェノン系としては、例えば2−ヒドロキシベンゾフェノン、5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン等が挙げられる。
トリアジン誘導体としては、例えば2−[4−{(2−ヒドロキシ−3−ドデシロキシ−プロピル)オキシ}−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−{(2−ヒドロキシ−3−トリデシロキシ−プロピル)オキシ}−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−{4−(オクチル−2−メチルエタノエート)オキシ−2−ヒドロキシフェニル−4,6−{ビス(2,4−ジメチルフェニル)}−1,3,5−トリアジン[チバ・スペシャリティーケミカルズ製、商品名チヌビン479]、トリス[2,4,6−[2−{4−(オクチル−2−メチルエタノエート)オキシ−2−ヒドロキシフェニル}]]−1,3,5−トリアジン[チバ・スペシャリティーケミカルズ製、商品名「チヌビン777]等が挙げられる。
ヒンダートアミン類としては、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[{3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル}メチル]ブチルマロネート等が挙げられる。
これらのうち、2−[4−{(2−ヒドロキシ−3−ドデシロキシ−プロピル)オキシ}−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−{4−(オクチル−2−メチルエタノエート)オキシ−2−ヒドロキシフェニル−4,6−{ビス(2,4−ジメチルフェニル)}−1,3,5−トリアジン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールが特に好ましい。
これら紫外線吸収剤は、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物において、活性線として紫外線を使用して硬化させる態様の場合、紫外線吸収剤は硬化速度や硬化膜厚に影響を及ぼすため多く使用することは好ましくない。
一方、可視光線を用いて硬化させる態様においては、硬化に影響を及ぼすことはほとんどなく、硬化・発色後の造形物の耐久性を向上させるので、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物に紫外線吸収剤を含有することが好ましい
インクジェット光造形法で複雑な形状の立体造形物(モデル)を形成する場合には、硬化前に造形物が自重等により変形することを防止するために、造形物を一時的に支持する支持体(サポート)を形成することが多い。支持体は立体造形物が形成された後には物理的に剥離等又は適当な溶媒により溶解させる等の手段により除去される。
そのため、インクジェット光造形用液状樹脂組成物が、目的とする立体造形物用材料(モデル材)である場合と、支持体用材料(サポート材)である場合とでは、その組成が異なることが好ましい。本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物は、モデル材としてもサポート材としても使用可能であるが、フルカラー着色が可能であるなど意匠性に優れる造形物が作製可能であることから、モデル材として使用することがより好ましい。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物は、(A)活性線重合性有機化合物、(B)活性線照射により酸を発生する化合物および(C)酸発色性色素前駆体を必須成分として含有する。当該樹脂組成物中の(A)〜(C)成分の各含有量(重量%)を以下に示す。
(A)活性線重合性有機化合物の含有量は、樹脂組成物中の15〜99%、好ましくは20〜98%、より好ましくは30〜97%である。
なお、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物は、水性のインクジェット光造形用インクとしても使用可能であり、その場合は活性線重合性有機化合物の含有量は10%〜70%が好ましい。
(B)活性線照射により酸を発生する化合物の含有量は、(A)活性線重合性有機化合物の種類、および(D)ラジカル性光重合開始剤をさらに含有するか否かで異なるが、通常、樹脂組成物中の0.1〜20%、好ましくは0.5〜15%、さらに好ましくは1〜10%である。活性線重合性有機化合物として(A−1)ラジカル重合性有機化合物を該活性線重合性有機化合物の50%以上含有し、かつラジカル性光重合開始剤をさらに含有する場合は、0.1〜15%、好ましくは0.5〜10%、さらに好ましくは1〜8%である。
活性線照射により酸を発生する化合物の含有量が上記範囲の下限より少ないと、酸発色性色素前駆体の発色濃度が十分でない場合があり、上限を超えると、樹脂組成物の硬化可能厚みや硬化造形物の強度に悪影響を及ぼす場合がある。
(C)酸発色性色素前駆体の含有量は、樹脂組成物中の0.3〜15%、好ましくは0.5〜12%、さらに好ましくは1〜10%である。酸発色性色素前駆体の含有量が上記範囲の下限より少ないと、発色濃度が十分でない場合があり、上限を超えると、樹脂組成物の硬化可能厚みや硬化造形物の強度に悪影響を及ぼす場合がある。なお、酸発色性色素前駆体の最適な含有量は、その発色色調(吸収波長)や、硬化に用いる活性線の波長により各々異なる。
次に、樹脂組成物中の(A)〜(C)成分以外の成分の各含有量(重量%)を以下に示す。
(D)ラジカル性光重合開始剤の含有量は、(A)活性線重合性有機化合物中の(A−1)ラジカル重合性有機化合物の含有量次第であり、通常、ラジカル重合性有機化合物の含有量の0.1〜10%、好ましくは0.3〜8%である。ただし、ラジカル重合性有機化合物を含有しない場合でも、ラジカル性光重合開始剤を少量含有させることも、硬化速度の向上などの点から好ましい。
(E)紫外線吸収剤の含有量は、硬化に用いる活性線の種類(波長)により異なる。活性線として紫外線を使用する場合は、紫外線吸収剤は含有しないか、少量であることが好ましい。
紫外線以外の活性線、例えば可視光線を用いる場合、その含有量は樹脂組成物中の0.1〜10%、好ましくは0.2〜5%、より好ましくは0.3%〜3%である。含有量が上記範囲の下限より少ないと、その効果が十分でなく、上限を超えると、樹脂組成物の硬化後の物性、特に耐熱性が低下する場合がある。
紫外線吸収剤を適切な量含有させた樹脂組成物の硬化物は、樹脂の耐久性だけでなく、発色した色素の耐久性も向上するため、硬化造形時の品質を長期間保つことができる。
(A)活性線重合性有機化合物以外のポリマーあるいはオリゴマーは、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物の粘度や得られる硬化造形物の特性を調整するため必要に応じ添加するものであるが、その含有量は樹脂組成物中の10%以下、好ましくは5%以下である。
光増感剤は、重合開始剤のタイプや、硬化に用いる活性線の種類(波長)により、必要に応じて含有する。含有量は、通常樹脂組成物中の0.1〜5%、好ましくは0.1〜3%である。
無機充填剤は、硬化造形物を不透明化するため、あるいは物性を改質するために使用され、その含有量は樹脂組成物中の20%以下、好ましくは15%以下である。ただし酸発色性色素前駆体の発色色調に影響を及ぼすため、鮮やかな色調の硬化造形物を得るためには少量含有することが好ましい。また、全く含有しなくてもかまわない。
上記した各必須成分及び所望により含有される成分を、混合撹拌装置等を用いて均一混合することで、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物を製造することができる。
なお、各成分の混合・溶解を助けるために、本発明の効果の妨げとならない範囲で、脂肪族系溶剤、芳香族系溶剤、アルコール系溶剤、水系溶剤などを任意量用いても良い。
インクジェット光造形法に用いられる液状樹脂組成物は、従来の光造形法に用いられる樹脂組成物とやや異なり、精細なノズルからスムーズに吐出する必要があるため、低粘度の樹脂組成物であることが好ましい。本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物の粘度は、インクジェットノズルからの吐出性の点から80℃以下において1〜30mPa・sが好ましく、2〜20mPa・sがより好ましい。
また、本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物の硬化物のヤング率は、700〜2200MPaであることが好ましく、1000〜1500MPaであることがより好ましい。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物において、硬化に用いる活性線としては特に限定されず、活性線照射により酸を発生する化合物や活性線重合性有機化合物に応じて遠赤外線、赤外線、可視光線、近紫外線、紫外線等から適宜選択できる。特に近紫外線、紫外線、青色LED光、青色レーザー光、波長488nm、514.5nmのアルゴンレーザー光、第2高調波として532nmのYAGレーザー光等が好ましい。
活性線として可視光線を使用する場合は、前述したように樹脂組成物に紫外線吸収剤を含有させることが容易に可能なため、硬化造形物の耐久性を高めることができるという利点がある。特に青色LED光は、活性エネルギーの高さと紫外線吸収剤含有の点でバランスが良く、また光源が容易、安価に入手できるという点でも好ましい。
インクジェット光造形法は、インクジェット方式により光硬化性液状樹脂組成物の微小液滴をノズルから所定の形状パターンを描画するよう吐出してから活性線を照射して硬化薄膜を形成する方式の光造形法である。
具体的には、インクジェット光造形法に用いる光造形装置は、目的とする立体造形物を光造形するための平面ステージと、平面ステージに対して少なくとも平行な平面上に移動可能なインクジェットノズルを少なくとも1個と、光造形用液状樹脂組成物の硬化のための活性線を照射するための光源とを有している。
CADデータ等に基づいて、目的とする立体造形物の形状を複数の断面形状に分割した断面形状データに応じた所望のパターンで、インクジェットノズルから光造形用液状樹脂組成物を吐出して、同組成物からなる樹脂薄層を形成した後、光源から活性線を照射して該樹脂薄層を硬化させる。次いで、該硬化させた樹脂薄層の上に、次の断面形状に応じてインクジェットノズルから光造形用液状樹脂組成物を供給する。以上を繰り返すことにより、各断面形状に相当する樹脂硬化層を積層して、目的とする立体造形物を形成する。
本発明のインクジェット光造形用液状樹脂組成物においては、樹脂組成物の硬化に用いる活性線の照射により、酸発色性色素前駆体の発色も成し遂げられ、着色した立体造形物を得ることができる。樹脂組成物の膜厚が厚い場合でも、樹脂組成物の硬化は酸発色性色素前駆体の発色よりも先に完了し、発色による活性線の遮蔽で樹脂組成物の硬化速度や硬化膜厚の低下が生じることは少ない。必要に応じ、樹脂組成物の硬化が完了した後、さらに活性線を照射して酸発色性色素前駆体の発色を完了させることもできる。
イソボルニルアクリレート[ラジカル重合性有機化合物、商品名ライトアクリレートIB−XA、共栄社化学(株)製、平均官能基数1]70重量部、トリプロピレングリコールジアクリレート[ラジカル重合性有機化合物、商品名APG−200、新中村化学工業(株)製、平均官能基数2]30重量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン[ラジカル性光重合開始剤]2重量部、トリアリールスルホニウムヘキサフルオロホスフェート[活性線照射により酸を発生する化合物]3重量部、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド[酸発色性色素前駆体]3重量部を、撹拌機を用いて十分混合撹拌し、均一な液状樹脂組成物を得た。この樹脂組成物は着色していなかった。
この樹脂組成物を、アプリケーターバーを用いて200mm×200mmのガラス板上に約100μmの厚さに均一に塗布した。これに、メタルハライドランプを用いて紫外線を1分間照射し、青色に着色した硬化樹脂膜を得た。
実施例1において、酸発色性色素前駆体として、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド3重量部の代わりに、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインド−ルー3−イル)フタリド3重量部を用いた以外は実施例1と同様に操作を行って、ガラス板上に塗布した液状樹脂組成物を得た。これに、実施例1と同様にして紫外線を1分間照射し、赤色に着色した硬化樹脂膜を得た。
実施例1において、酸発色性色素前駆体として、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド3重量部の代わりに、3−[4−(N−エチル−N−フェニルアミノ)−2−エトキシフェニル]−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4,7−ジアザフタリド1.5重量部と、2,6−ビス[4−ジ−n−ブチルアミノベンゾイル]ピリジン1.5重量部とを用いた以外は実施例1と同様に操作を行って、ガラス板上に塗布した液状樹脂組成物を得た。これに、実施例1と同様にして紫外線を1分間照射し、緑色に着色した硬化樹脂膜を得た。
ジシクロペンタニルアクリレート[ラジカル重合性有機化合物、商品名FA−513AS、日立化成(株)製、平均官能基数1]65重量部、ジシクロペンタンジメチロールジアクリレート[ラジカル重合性有機化合物、商品名ライトアクリレートDCP−A、共栄社化学(株)製、平均官能基数2]10重量部、ウレタンアクリレートオリゴマー[ラジカル重合性有機化合物、商品名Photomer6010、コグニス(株)製、平均官能基数2]25重量部、1,3,5−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド[ラジカル性光重合開始剤、商品名ルシリンTPO、BASF(株)製]2重量部、4−イソプロピルフェニル-4’-メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート[活性線照射により酸を発生する化合物、商品名RHODORSIL PHOTOINITIATOR 2074、ローディアジャパン(株)製]3重量部、クマリン6[光増感剤、別名3−[2−ベンゾチアゾリル]−7−[ジエチルアミノ]クマリン]1重量部、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン[紫外線吸収剤]1重量部、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン[酸発色性色素前駆体]3重量部を、撹拌機を用いて十分混合撹拌し、均一な液状樹脂組成物を得た。
この樹脂組成物を、アプリケーターバーを用いて200mm×200mmのガラス板上に約100μmの厚さに均一に塗布した。これに、青色LED光(ピーク波長約460nm)を1分間照射し、黒色に着色した硬化樹脂膜を得た。
実施例4において、酸発色性色素前駆体として、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン3重量部の代わりに3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド3重量部を用い、光増感剤としてクマリン6を1重量部の代わりに2−(n−ブチルオキシカルボニルメチルチオ)アントラキノンを1重量部用いた以外は実施例4と同様に操作を行って、ガラス板上に塗布した液状樹脂組成物を得た。これに、実施例4と同様にして青色LED光を1分間照射し、緑色に着色した硬化樹脂膜を得た。
実施例4において、酸発色性色素前駆体として、2−アニリノ−3−メチル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン3重量部の代わりに3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン3重量部を用い、活性線照射により酸を発生する化合物として4−イソプロピルフェニル-4’-メチルフェニルヨードニウムテトラキスペンタフルオロフェニルボレート3重量部の代わりにビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート6重量部を用いた以外は実施例4と同様に操作を行って、ガラス板上に塗布した液状樹脂組成物を得た。これに、実施例4と同様にして青色LED光を1分間照射し、橙色に着色した硬化樹脂膜を得た。
3’,4’−エポキシシクロへキシルメチル−3,4−エポキシシクロへキシルカルボキシレート[カチオン重合性有機化合物]70重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート[粘度低下用共重合体]30重量部、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート[活性線照射により酸を発生する化合物]8重量部、1,2−ベンゾ−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン[酸発色性色素前駆体]3重量部を、撹拌機を用いて十分混合撹拌し、均一な液状樹脂組成物を得た。この樹脂組成物は着色していなかった。
この樹脂組成物を、実施例1同様に、アプリケーターバーを用いて200mm×200mmのガラス板上に約100μmの厚さに均一に塗布した。これに、メタルハライドランプを用いて紫外線を1分間照射し、赤色に着色した硬化樹脂膜を得た。
3’,4’−エポキシシクロへキシルメチル−3,4−エポキシシクロへキシルカルボキシレート[カチオン重合性有機化合物]70重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート[粘度低下用共重合体]30重量部、ビス(4−t−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスフェート[活性線照射により酸を発生する化合物]8重量部、クマリン6[光増感剤]1重量部、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン[紫外線吸収剤]1重量部、3,6−ジ−n−ブトキシフルオラン[酸発色性色素前駆体]3重量部を、撹拌機を用いて十分混合撹拌し、均一な液状樹脂組成物を得た。この樹脂組成物は着色していなかった。
この樹脂組成物を、アプリケーターバーを用いて200mm×200mmのガラス板上に約100μmの厚さに均一に塗布した。これに、実施例4と同様にして青色LED光を1分間照射し、黄色に着色した硬化樹脂膜を得た。
実施例8において、酸発色性色素前駆体として3,6−ジ−n−ブトキシフルオラン3重量部の代わりに、2−(2,4−ジメチルアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン3重量部を用いた以外は実施例8と同様に操作を行って、ガラス板上に塗布した液状樹脂組成物を得た。これに、実施例4と同様にして青色LED光を1分間照射し、黒色に着色した硬化樹脂膜を得た。
実施例8において、酸発色性色素前駆体として3,6−ジ−n−ブトキシフルオラン3重量部の代わりに、2−N,N−ジベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン3重量部を用いた以外は実施例8と同様に操作を行って、ガラス板上に塗布した液状樹脂組成物を得た。これに、実施例4と同様にして青色LED光を1分間照射し、緑色に着色した硬化樹脂膜を得た。
実施例1〜10で作製した液状樹脂組成物の70℃における粘度を、粘度計BLII(東機産業(株)製)を用いて測定した。結果を下記表1に示す。また、得られた硬化樹脂膜について、硬化性、耐光保存性を以下のように確認した。結果を下記表1に示す。なお、硬化樹脂膜は、いずれも鮮明な色彩と、十分な強度を有していた。
硬化性:
硬化樹脂膜を指触し、ベタツキの有無を確認した。ベタツキがない場合を○、ベタツキがある場合を×で表した。
耐光保存性:
キセノンアークランプを用いたキセノンフェードメーター(サンテストXLS+、東洋精機(株)社製)を用いてにより、310Wでガラス板面側から72時間連続照射し、褪色の有無を確認した。
褪色が見られない場合を◎、わずかに褪色が見られる場合を○、中程度に褪色がある場合を△、明らかに褪色している場合を×で表した。
Claims (8)
- 下記成分(A)、(B)および(C)を必須成分として含有する実質的に着色のないインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(A)活性線重合性有機化合物
(B)活性線照射により酸を発生する化合物
(C)酸発色性色素前駆体 - 前記(A)活性線重合性有機化合物が、下記(A−1)及び/または(A−2)である、請求項1のインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
(A−1)ラジカル重合性有機化合物
(A−2)カチオン重合性有機化合物 - 前記(A−1)のラジカル重合性有機化合物が不飽和二重結合を少なくとも1個有する有機化合物である、請求項2のインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
- さらに(D)ラジカル性光重合開始剤を含有する、請求項1〜3いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
- 前記(A−2)のカチオン重合性有機化合物が、エポキシ基を2個以上有する有機化合物である、請求項2〜4いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
- 前記(B)の活性線照射により酸を発生する化合物が、カチオン性光重合開始剤である、請求項1〜5いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
- 光造形物が発色する為の成分である前記(C)の酸発色性色素前駆体が、フルオラン系化合物、フタリド系化合物、アザフタリド系化合物、フルオレンスピロフタリド化合物系、トリフェニルメタン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、チアジン系化合物、ラクタム系化合物及びジケトン系化合物から選択される少なくとも1種のカラーフォーマーである、請求項1〜6いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
- 可視光線を活性線として硬化・発色性を示す請求項1〜7いずれかのインクジェット光造形用液状樹脂組成物。
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