JP6338424B2 - 画像処理装置およびその制御方法、撮像装置、プログラム - Google Patents
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Description
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置(画像処理装置106および制御部を含む)を適用した撮像装置100の基本構成を示すブロック図である。撮像装置100は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどのカメラはもとより、カメラ機能付き携帯電話、カメラ付きコンピュータなど、カメラ機能を備える電子機器でもよい。光学系101は、レンズ群、シャッタ、絞りなどを備える結像光学系である。レンズ群は、補正レンズ(シフトレンズ)やフォーカスレンズなどを含む。光学系101は、CPU(中央演算処理装置)103の制御信号にしたがって被写体からの光を撮像素子102に結像させる。撮像素子102はCCD(電荷結合素子)イメージセンサ、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサなどの撮像デバイスであり、光学系101を通して結像した光を光電変換により画像信号に変換する。
まずS201aにおいて、CPU103は被写体像の抽出処理を行う。なお、被写体像の抽出に関しては、特許文献2に開示されるように、撮像画像から得られた動きベクトルを用いて被写体エリアを抽出する方法がある。次のS202aでCPU103は角速度センサ105により検出された撮像装置100の角速度情報を取得する。パンニング角速度は角速度センサ105の出力する検出信号から得られる。S203aに進んでCPU103は被写体の角速度を算出する。被写体像の動きを検出する第2検出処理は撮像素子102により撮像された画像データを用いてCPU103が実行する。本実施形態においてはパンニング角速度と併せて計算を行うため、被写体の角速度を図3のように、主点を中心とした角速度として算出している。角速度の算出方法について、図3を参照して弧度法で説明する。
なお、本実施形態においては従来法との差異を明確にするため、S204aで自動露出設定を行い、S204bでの撮影条件を更新するという形態を例示する。しかし、このような形態に限られるものではなく、例えばS204aを行わず、S204bのみで撮影条件を設定することも可能である。また、本実施形態においては光学部材(シフトレンズ)の移動により被写体の結像位置を補正する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば撮像素子102自体を駆動制御する形態でも実現可能である。また、本実施形態ではパンニング動作を説明したが、チルティング動作についても同様の処理が実行される。
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、本実施形態にて第1実施形態の場合と同様の構成要素については既に使用した符号を用いることにより、それらの説明を省略する。このような説明の省略については後述の実施形態でも同じである。
(A)採用するデータの期間(どの時間内にあるパンニング角速度のデータ群を使用するか)。
(B)補正角速度Ωrの算出方法(データ群からどのように補正角速度Ωrを算出するか)。
例えば、使用するパンニング角速度のデータ群によって最長露光時間tmaxの算出結果が異なってくる。そこで、本実施形態では、前記事項(A)について、時間的に連続したパンニング角速度のデータ群から最長露光時間tmaxの導出に用いる補正角速度Ωrの算出処理例を説明する。前記事項(B)については後述する第3実施形態にて補正角速度Ωrの算出方法を説明する。なお、本実施形態においては、所定期間内のパンニング角速度のデータ群から「パンニング角速度と目標角速度との差が最も大きい時の補正角速度」を算出する例を示す。以下に、図5を参照して、流し撮り時の露光時間の算出に用いる補正角速度Ωrの算出について説明する。
本実施形態では、現時点または過去のパンニング角速度のデータ群のうち、参照するべきパンニング角速度のデータ群の選択処理を行い、補正角速度Ωrが決定される。なお、第1から第3の選択方法については、例えばシステムがあらかじめ決定しておくか、またはユーザが操作部110を使用して選択方法を指定する操作を行って決定することが可能である。
次に本発明の第3実施形態を説明する。
図7を参照して、露光開始時点よりも過去のパンニング角速度のデータ群から、図2のS204bでの計算に使用する補正角速度Ωrを算出する処理例を示す。図7の横軸は時間軸であり、縦軸は角速度軸である。波状のグラフ線はパンニング角速度と手振れ成分を含んだ角速度変化を例示し、パンニング角速度を1点鎖線で示し、目標角度を点線で示す。なお、データ群の選択方法としては、第2実施形態において図6を用いて説明した第2の選択方法を採用して説明する。
まず、補正角速度Ωrに関する第1の算出方法を説明する。これは、図7にて(1)で示すように、過去の手振れ成分を含むパンニング角速度のうち、目標角速度との差が最も大きく、必要な補正量が最大となる時の補正角速度を使用する方法である。第1の算出方法では、第2実施形態にて図5を参照して説明した処理が実行される。この方法では、より補正量の大きい補正角速度が見積もられるため、前述したように最終的な補正角度が最大補正可能角度θmaxを超えてしまう可能性が低くなるという利点がある。しかし、実際の補正量よりも大きな補正量が見積もられることにより、最長露光時間tmaxが過度に短くなる可能性がある。
本実施形態では、過去のパンニング角速度のデータ群から、第1から第3の算出方法にしたがって、図2のS204bでの計算に使用する補正角速度Ωrが算出される。なお、第1から第3の算出方法については、例えばシステムがあらかじめ決定しておくか、またはユーザが操作部110を使用して選択方法を指定する操作を行って決定することが可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:光学系
102:撮像素子
103:CPU
105:角速度センサ
106:画像処理装置
109:表示部
110:操作部
Claims (17)
- 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置であって、
装置の動きを検出する第1検出手段と、
前記被写体像の動きを検出する第2検出手段と、
撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段と、
前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記露光時間設定手段は、露光開始時点の前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする画像処理装置。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置であって、
装置の動きを検出する第1検出手段と、
前記被写体像の動きを検出する第2検出手段と、
撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段と、
前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記露光時間設定手段は、露光開始時点に対して手振れの変動の周期により設定される過去の時点から前記露光開始時点までの期間における前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする画像処理装置。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置であって、
装置の動きを検出する第1検出手段と、
前記被写体像の動きを検出する第2検出手段と、
撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段と、
前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記露光時間設定手段は、露光開始時点よりも過去の期間における前記第1検出手段の出力のうち前記第2検出手段の出力との差が最大となる出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする画像処理装置。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置であって、
装置の動きを検出する第1検出手段と、
前記被写体像の動きを検出する第2検出手段と、
撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段と、
前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記露光時間設定手段は、露光開始時点よりも過去の期間における前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差を前記期間にて平均化する処理を行い算出される平均値、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする画像処理装置。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置であって、
装置の動きを検出する第1検出手段と、
前記被写体像の動きを検出する第2検出手段と、
撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段と、
前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記露光時間設定手段は、露光開始時点よりも過去の期間における前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差を前記期間にて平均化する処理を行い、前記期間における前記第1検出手段の出力の最大値と前記平均化の処理により算出される平均値との差に定数を乗算した値と当該平均値を加算した値、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする画像処理装置。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置であって、
装置の動きを検出する第1検出手段と、
前記被写体像の動きを検出する第2検出手段と、
撮像時の露光時間を設定する露光時間設定手段と、
前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する駆動制御手段と、を備え、
前記露光時間設定手段は、流し撮り時に、予め定められた第1の露光時間より長い第2の露光時間を設定するとともに、前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、前記第2の露光時間が前記上限値より長い場合には流し撮り時の露光時間を前記上限値以下である第3の露光時間に制限することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1検出手段は角速度センサを備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記第2検出手段は、前記被写体像の時間的な変化により移動速度を検出することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記露光時間設定手段は、前記第2検出手段の出力から得られる前記被写体像に係る角速度と前記第1検出手段によって検出される角速度との差分を算出し、前記補正手段による補正範囲の上限である角度を前記差分で除算して前記上限値を決定することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像処理装置を備え、
前記駆動制御手段は、前記補正手段が備える光学部材または撮像素子の駆動を制御することにより、前記被写体像が撮像される位置を相対的に変化させることを特徴とする撮像装置。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置にて実行される制御方法であって、
第1検出手段が装置の動きを検出し、第2検出手段が前記被写体像の動きを検出する検出ステップと、
露光時間設定手段が撮像時の露光時間を設定する設定ステップと、
駆動制御手段が前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する制御ステップと、を有し、
前記設定ステップにて前記露光時間設定手段は、露光開始時点の前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする制御方法。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置にて実行される制御方法であって、
第1検出手段が装置の動きを検出し、第2検出手段が前記被写体像の動きを検出する検出ステップと、
露光時間設定手段が撮像時の露光時間を設定する設定ステップと、
駆動制御手段が前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する制御ステップと、を有し、
前記設定ステップにて前記露光時間設定手段は、露光開始時点に対して手振れの変動の周期により設定される過去の時点から前記露光開始時点までの期間における前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする制御方法。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置にて実行される制御方法であって、
第1検出手段が装置の動きを検出し、第2検出手段が前記被写体像の動きを検出する検出ステップと、
露光時間設定手段が撮像時の露光時間を設定する設定ステップと、
駆動制御手段が前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する制御ステップと、を有し、
前記設定ステップにて前記露光時間設定手段は、露光開始時点よりも過去の期間における前記第1検出手段の出力のうち前記第2検出手段の出力との差が最大となる出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする制御方法。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置にて実行される制御方法であって、
第1検出手段が装置の動きを検出し、第2検出手段が前記被写体像の動きを検出する検出ステップと、
露光時間設定手段が撮像時の露光時間を設定する設定ステップと、
駆動制御手段が前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する制御ステップと、を有し、
前記設定ステップにて前記露光時間設定手段は、露光開始時点よりも過去の期間における前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差を前記期間にて平均化する処理を行い算出される平均値、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする制御方法。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置にて実行される制御方法であって、
第1検出手段が装置の動きを検出し、第2検出手段が前記被写体像の動きを検出する検出ステップと、
露光時間設定手段が撮像時の露光時間を設定する設定ステップと、
駆動制御手段が前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する制御ステップと、を有し、
前記設定ステップにて前記露光時間設定手段は、露光開始時点よりも過去の期間における前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差を前記期間にて平均化する処理を行い、前記期間における前記第1検出手段の出力の最大値と前記平均化の処理により算出される平均値との差に定数を乗算した値と当該平均値を加算した値、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、撮像時の露光時間を前記上限値以下に制限することを特徴とする制御方法。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置にて実行される制御方法であって、
第1検出手段が装置の動きを検出し、第2検出手段が前記被写体像の動きを検出する検出ステップと、
露光時間設定手段が撮像時の露光時間を設定する設定ステップと、
駆動制御手段が前記補正手段を駆動して前記被写体像の位置を制御する制御ステップと、を有し、
前記設定ステップにて前記露光時間設定手段は、流し撮り時に、予め定められた第1の露光時間より長い第2の露光時間を設定するとともに、前記第1検出手段の出力と前記第2検出手段の出力との差、および前記補正手段による補正範囲の上限から露光時間の上限値を決定し、前記第2の露光時間が前記上限値より長い場合には流し撮り時の露光時間を前記上限値以下である第3の露光時間に制限することを特徴とする制御方法。 - 撮像される画像内における被写体像の位置を補正手段により補正する画像処理装置にてコンピュータにより実行されるプログラムであって、請求項11ないし16のいずれか1項に記載の制御方法を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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