JP6584280B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及びその方法に関し、特に流し撮り撮影時に撮影者の補助を行う撮像装置及びその方法に関するものである。
従来より移動している被写体のスピード感を表現する撮影技術として流し撮りがある。流し撮りでは、撮影者が被写体の動きに合わせてカメラをパンニングすることにより、移動している被写体が静止し、背景が流れた画像を取得することができる。また、一般的な流し撮りでは、撮影したい被写体の移動速度に合わせて露光時間を通常より長めに調節して撮影を行う。特許文献1には、流し撮り撮影時に背景の流し量を十分に確保できるような露光時間で撮影を行う構成が記載されている。
流し撮り撮影においては撮影者が被写体の動きに合わせてパンニングをする必要があるが、パンニング速度が速すぎたり遅すぎたりして、被写体の移動速度とパンニング速度との間に差が発生すると、被写体がぶれた画像となってしまう。このような問題に対し、流し撮り撮影を補助する技術として、シフトレンズを移動させて被写体の移動速度とパンニング速度との差を吸収する手法が提案されている。特許文献2には次のような構成が開示されている。まず、ジャイロセンサによりブレを検出すると共に、画像の動きベクトルから被写体を検出して、検出した被写体を画像中央に位置させるための補正量を算出する。そして、算出した補正量に基づいて光軸シフトレンズを移動することで、ブレを補正しながら流し撮り撮影を行う。
特開2010−245774号公報 特開2006−317848号公報
しかしながら、特許文献2に記載されているような光軸シフトレンズは移動できる範囲が決まっているため、ぶれ補正システムが最大で補正できる量(以下、「最大補正可能角度」と呼ぶ。)に限界があり、補正しきれない状況が発生する可能性がある。
ここで、図9に示すような状況を考える。図9は被写体の速度、カメラのパンニングの速度をそれぞれ主点を中心とした角速度で示したものである。図9に示すように、被写体の角速度が30deg/sec、カメラのパンニング角速度が24deg/secだった場合は、その差の6deg/secをシステムが補助する必要がある。このようなシステムが補助する角速度に露光時間を乗算したものが、最終的にシステムが補助するために必要となる補正角度となる。
一例として、シフトレンズの最大補正可能角度を0.4度とし、露光時間を1/16秒として撮影した場合を考えると、最終的に必要となる補正角度は以下の式(1)により表される。
6×(1/16)=0.375(≦0.4) …(1)
この場合は、補正角度が最大補正可能角度の0.4度内に収まっているため、補正は可能である。
一方、露光時間を1/8秒として撮影した場合を考えると、最終的に必要な補正角度は以下のようになる。
6×(1/8)=0.75(>0.4) …(2)
この場合、補正角度が最大補正可能角度の0.4度を超えてしまうため、補正ができなくなってしまう。
このように、被写体がぶれていない画像を得るためには、露光期間中においても、撮影者が被写体の動きに合わせてパンニングの速度を調整する必要がある。
一方、電子ビューファインダを搭載した撮像装置が普及しているが、一般的に露光中は電子ビューファインダの画面には何も表示されないか、または、露光開始前の最後に取得した画像が表示され続けることが多い。この状態で撮影者が被写体の動きに合わせてパンニングの速度を調整し続けるのは非常に困難である。さらに、露光中に電子ビューファインダの画面に何も表示されないと、流し撮り撮影に慣れていない撮影者はパンニングを止めてしまうことがある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、流し撮り撮影時に、撮影者が被写体を追い易くすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、前記撮像装置のパンニング量を検出する第1の検出手段と、被写体の移動量を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段にて露光期間中に検出された撮像装置のパンニング量と前記第2の検出手段にて露光開始前に検出された被写体の移動量との差に関する情報を前記露光期間中に表示手段に表示するように制御する制御手段とを有する。
本発明によれば、流し撮り撮影時に、撮影者が被写体を追い易くすることができる。
本発明の実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態における流し撮りアシスト処理を示すフローチャート。 第1の実施形態における被写体の角速度の算出方法を説明するための図。 第1の実施形態における画面表示の例を示す図。 第2の実施形態における最終的な補正角度の例を示す図。 第2の実施形態における画面表示の例を示す図。 第2の実施形態における表示位置算出処理を示すフローチャート。 第2の実施形態における画角の算出方法を説明するための図。 本発明の全体的な動作イメージを示す図。 第3の実施形態における流し撮りアシスト処理を示すフローチャート。 第4の実施形態における露光中の被写体の角速度を算出するための構成を示す図。 第4の実施形態における流し撮りアシスト処理を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の実施形態における画像処理装置を実現する一例である撮像装置100の概略構成を示すブロック図である。撮像装置100は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラのようなカメラはもとより、カメラ機能付き携帯電話、カメラ付きコンピュータなど、カメラ機能を備える任意の電子機器であっても良い。
光学系101は、レンズ、シャッタ、絞りを含み、CPU103の制御によって被写体からの光を撮像素子102に結像させる。また、後述する流し取りアシスト処理で用いられる、光軸に対して垂直な方向に駆動可能なシフトレンズ(光学補正手段)を含む。なお、光学系101は着脱可能に構成しても良い。撮像素子102は、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサなどにより構成され、光学系101を通って結像した光を画像信号に変換する。
角速度センサ105(第1の検出手段)は例えばジャイロセンサなどであって、角速度センサ105が搭載された撮像装置100の移動量を表す角速度を周期的に検出し、電気信号に変換してCPU103へ伝達する。CPU103は、入力された信号や予め記憶されたプログラムに従い、撮像装置100を構成する各部を制御することで、撮像装置100の機能を実現させる。一次記憶装置104は、例えばRAMのような揮発性メモリであり、一時的なデータを記憶し、CPU103の作業用に使われる。また、一次記憶装置104に記憶されている情報は、画像処理部106で利用されたり、記録媒体107へ記録されたりもする。二次記憶装置108は、例えばEEPROMのような不揮発性メモリであり、撮像装置100を制御するためのプログラム(ファームウェア)や各種の設定情報を記憶し、CPU103によって利用される。
記録媒体107は、一次記憶装置104に記憶されている、撮影により得られた画像のデータなどを記録する。なお、記録媒体107は、例えば半導体メモリカードのように撮像装置100から取り外し可能であり、記録媒体107をパーソナルコンピュータなどに装着することで記録されたデータを読み出すことが可能である。つまり、撮像装置100は、記録媒体107の着脱機構及び読み書き機能を有する。
表示部109は、電子ビューファインダとしての機能を有するとともに、撮影した画像の表示、対話的な操作のためのGUI画像などの表示を行う。操作部110は、ユーザの操作を受け付けてCPU103へ入力情報を伝達する入力デバイス群であり、例えばボタン、レバー、タッチパネル等はもちろん、音声や視線などを用いた入力機器であっても良い。また、操作部110は、レリーズボタンを含み、レリーズボタンの半押し操作で不図示のスイッチSW1がONし、レリーズボタンの全押し操作で不図示のスイッチSW2がONする、所謂2段スイッチ構成を有するものとする。そして、スイッチSW1のONにより焦点検出動作を含む撮影準備動作の開始が指示され、スイッチSW2のONにより撮影動作の開始が指示される。
また、本実施形態の撮像装置100では、画像処理部106が撮像画像に適用する画像処理のパターンを複数有し、これら複数のパターンを複数の撮像モードとして、操作部110からいずれかを選択的に設定可能に構成されている。画像処理部106は、いわゆる現像処理と呼ばれる画像処理をはじめ、撮影モードに応じた色調の調整なども行う。なお、画像処理部106の機能の少なくとも一部は、CPU103がソフトウェア的に実現しても良い。
図2は第1の実施形態における流し撮り撮影アシスト処理を示すフローチャートである。以下、図2を用いて、第1の実施形態における流し撮り撮影アシスト処理について説明する。なお、図2に示す処理は、流し撮り撮影アシスト処理を行う撮影モードが設定されている場合に行われ、例えば、操作部110に含まれるレリーズボタンが半押しされてスイッチSW1がONとなったタイミングで開始する。スイッチSW1がONの状態では、撮像素子102から所定周期で画像を読み出し、読み出した画像を表示部109に表示する電子ビューファインダが機能している。また、図2に示す処理をCPU103が実行することで、CPU103が第2の検出手段と制御手段に相当する構成として機能する。
まず図2のS101において、CPU103は撮像素子102から画像を取得し、取得した画像から被写体の抽出を行う。なお、被写体の抽出に関しては、例えば、特許文献2に開示されている、撮像した画像から得られた動きベクトルを用いて被写体エリアを抽出する手法など、従来より提案されている様々な手法を用いることができるため、ここでは詳細な説明は省略する。
被写体を抽出できた場合(S102でYES)、S103に進み、CPU103は角速度センサ105で検出された撮像装置100の角速度(パンニング角速度)を取得し、S104に進む。S104においてCPU103は、露光開始前に、S101で抽出した被写体の角速度(被写体の移動量)を算出する。本実施形態においては撮像装置100のパンニング角速度(パンニング量)との計算を行うために、被写体の角速度を主点を中心とした角速度として算出する。
ここで、被写体の角速度の算出方法について図3を用いて説明する。図3(a)は被写体がt秒の間に点Aから点Bへ移動し、それに応じて撮像素子102上に結像した被写体像が点Cから点Dへと移動したことを示している。また、図3(b)は、図3(a)の網掛け部分を切り出して示した図である。ここで、点Cと点Dとの距離をv[pixel]、焦点距離をf[mm]、撮像素子102の画素ピッチをp[μm/pixel]とすると、図3(b)から分かるように、像面上の被写体の角速度ω[rad/sec]は以下の式(3)で表すことができる。
ここで、撮像装置100をパンニングしていた場合、像面上の被写体の角速度ωは、以下の式(4)に示すように、被写体自身の角速度(以下、「被写体角速度」と呼ぶ。)ωsからパンニング角速度ωpを減算したものとなる。
ω=ωs−ωp …(4)
上記式(4)から、以下の式(5)により被写体角速度ωsを求めることができる。
ωs=ω+ωp …(5)
なお、被写体角速度ωsは前述したような計算方法により求める他に、予め操作部110により指定された値を使用することも可能である。
次に、CPU103はS105において、操作部110に含まれるレリーズボタンの全押しにより、スイッチSW2がONされかどうかの判定を行う。スイッチSW2がONでない場合(S105でNO)、S101からS104までの動作を繰り返し行う。一方、スイッチSW2がONされると(S105でYES)、S106へと進む。
なお、S101で被写体の抽出ができなかった場合、被写体角速度の算出が行えないために流し撮りアシストが機能しない。そのため、S103及びS104の処理を行わずにS105に進んでスイッチSW2がONかどうかを確認し、ONでなければS101に戻って、撮像素子102から新たに読み出した画像から被写体の抽出処理を繰り返す。
S106では、被写体が抽出できているかどうかを再度判定する。被写体が抽出できていない場合、流し撮り撮影アシスト処理を行うことができないため、処理を終了する。その場合、表示部109には従来のように何も表示しないか、またはスイッチSW2のON前に取得した画像を表示する。
一方、被写体が抽出できていればS107に進み、CPU103は撮像素子102により撮像された画像を、撮影中に被写体の位置を示す表示用画像として一次記憶装置104に記憶する。なお、表示用画像としてはスイッチSW2がONされたタイミングに最も近いタイミングで表示されていた画像を利用することが望ましい。しかしながら、S105より前の任意のタイミングで撮影された画像を用いてもよいし、記録媒体107に記録されている画像のうち、予め指定されている画像を用いてもよい。また、二次記憶装置108に記憶されている画像もしくは図形のうち、予め指定されているものを用いてもよい。
次にS108で、CPU103は光学系101に含まれるシャッタを制御し、シャッタの走行を開始する。次にCPU103はS109において、角速度センサ105で検出された撮像装置100のパンニング角速度ωpを取得する。そして、S110において、S109で取得したパンニング角速度ωpと、S104で取得した被写体角速度ωsとの差に基づいて、被写体のぶれを吸収するように、光学系101のシフトレンズを駆動する。
そして、CPU103はS111において表示部109の画面表示を更新する。ここでは、CPU103はS107で指定された画像の表示部109における表示位置を算出し、算出した表示位置に画像を表示する。像面上の被写体の角速度ωはS109で取得したパンニング角速度ωpと、S104で算出された被写体角速度ωsとから式(4)を用いて求めることができる。さらに、式(3)から導かれる以下の式(6)によって、像面上の被写体の角速度ωを像面上の移動距離v[pixel]に換算する。
v=(2000tf/p)×tan(ω/2) …(6)
なお、時間t[sec]は表示更新の頻度n[1/sec]によって以下の式(7)によって決まる。
t=1/n …(7)
次にCPU103は上述したようにして求めた像面上の移動距離vに従って画面表示を更新する。
ここで、画面表示の例について、図4を用いて説明する。図4(a)は露光開始直後(露光開始時)の画面表示の例を示している。露光開始直後は表示部109の画面全体にS107で取得した表示画像を表示する(基準位置)。図4(b)は移動距離vが(v>0)である場合に、表示を更新した後の画面の例を示している。vが正になるのは、像面上の被写体の角速度ωが正の時、すなわち式(4)からωs>ωpの時であり、パンニングが被写体の動きに追いついていない場合である。この時、表示画像は画面内の左方向に移動距離vだけずれた位置に表示位置を変更して表示されている。図4(c)は移動距離v(v<0)である場合に表示を更新した後の画面の例を示している。パンニング角速度ωpが被写体角速度ωsよりも速い時は移動距離が負となり、画面内の右方向に移動距離vだけずれた位置に表示位置を変更して表示される。
なお、本実施形態ではカメラのパンニング方向が左方向の時を正としているが、右方向を正としてもよい。また、画像の移動方向は左右に限定されるものではなく、パンニング方向に従って上下に移動させてもよいし、斜めに移動させてもよい。
S111において画面表示を更新した後、S112に進んで、露光時間が経過したかどうかを判断する。露光時間が経過していなければ、S109に戻って上記処理を繰り返し、経過していれば、処理を終了する。
上記の通り第1の実施形態によれば、撮影者は露光期間中においても被写体角速度に対するパンニング角速度のずれを知ることができるため、表示画像が画面内に収まるようにパンニング角速度を調整することが可能になる。また、撮影者が露光中にパンニングを止めてしまうことを回避することが可能になる。
なお、第1の実施形態においてはS111において、パンニング角速度と被写体角速度から像面上の被写体の角速度を算出し、さらに式(6)によって像面上の移動距離に変換して表示位置を算出する方法を説明した。しかしながら、本発明はこの方法に限られるものではなく、例えばS110でシフトレンズを駆動した結果を取得し、表示位置の算出に用いることも可能である。
また、第1の実施形態においては、シフトレンズを用いて被写体の結像位置を補正する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、撮像素子102をシフトさせることにより被写体の結像位置を補正することが可能である。
<第2の実施形態>
第1の実施形態ではパンニング角速度ωpと被写体角速度ωsとの差分から、画面上の画像の表示位置を算出し、画面表示を更新する例を示した。この時、例えば図5に示すように、パンニング角速度ωpと被写体角速度ωsとの差分が常に一定であれば、最終的に補正する必要のある角度θは、差分角速度をωr、露光時間をtとすると、以下の式(8)で表すことができる。
θ=ωr×t …(8)
この角度θが図5中に斜線で示した領域に相当する。もし、角度θが光学系101のシフトレンズが最大で補正できる角度に相当する、最大補正可能角度θmax[deg]を超えると、ブレ補正システムはパンニング角速度と被写体角速度の差分を補正できなくなってしまう。その結果、像がぶれてしまい、ユーザが所望する効果を有する流し撮り画像が得られなくなってしまう。
このような問題に対し、本第2の実施形態では、例えば図6のように補正可能な最大の移動範囲と現在の被写体位置とを同時に表示し、ユーザに最大補正可能角度まであとどれぐらい余裕があるのかを示す。この方法により、補正する必要のある角度が最大補正可能角度を超えてしまう可能性を低くすることが可能となる。第2の実施形態においては、補正可能な最大の移動範囲を画面全体とみなした場合の被写体の表示位置v’を算出する例を示す。
なお、第2の実施形態と第1の実施形態との違いは、S111における表示更新処理で行う表示位置の算出方法であり、それ以外は第1の実施形態で説明した構成及び処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図7は第2の実施形態における表示位置の算出処理の流れを示したものであり、図2のS111で行われる。まず、CPU103はS201において、シフトレンズの最大補正可能角度θmaxを取得する。例えば、光学系101が備え付けである場合は、二次記憶装置108等に予め記録しておいた、光学系101の最大補正可能角度θmaxを読み出すことが可能である。光学系101が取り外し可能な場合には、装着されている光学系101との通信により取得したり、または二次記憶装置108等に予め記録しておいた、光学系に対応した最大補正可能角度θmaxを読み出したりすることも可能である。
次に、CPU103はS202において、画角の算出を行う。画角の算出方法について図8を用いて説明する。図8(a)に示すように、画角Φ[rad]は撮像素子102の点Aと点Bのそれぞれを通る直線が、光軸上の焦点距離f[mm]離れた位置で交差した時に成す角である。また、図8(b)は、図8(a)の網掛け部分を切り出して示した図である。画角Φは点Aと点Bの長さ(対角長)をL[mm]とすると、図8(b)から分かるように、以下の式(9)で表すことができる。
tan(Φ/2)=(L/2)÷f
Φ=2tan-1(L/2f) …(9)
CPU103は光学系101との通信によって焦点距離を取得し、二次記憶装置108等に予め記録しておいた撮像素子102の対角長を取得し、式(9)によって画角を算出する。もしくは、二次記憶装置108等に予め記録しておいた、焦点距離に対応した画角を読み出したりすることも可能である。
次にCPU103はS203において、位置補正係数αを算出する。位置補正係数αは以下の式(10)により求められる。
α=Φ/(Φ+θmax×2) …(10)
式(10)の分母が補正可能な最大の移動範囲に相当する。上述した第1の実施形態では、表示画像と画面の大きさは同じであるが、第2の実施形態では、位置補正係数αを画像の幅および高さにそれぞれ乗算することで、画面全体を補正可能な最大の移動範囲としたときの画像の大きさを求めることができる。
CPU103はS704において、位置補正係数αを用いて表示位置の算出を行う。また、第1の実施形態で説明したようにして求められた像面上の移動距離vに位置補正係数αを乗算することで、v’が求められる。このv’に応じて、画面内の画像表示位置を更新することで、画面全体を補正可能な最大の移動範囲とした時の被写体位置を表示することが可能になる。
上記の通り第2の実施形態によれば、撮影者は露光期間中においても表示画像が画面の端に到達したかどうかを知ることができ、シフトレンズの最大補正可能角度を超えたかどうかが容易に分かるようになる。
なお、本第2の実施形態ではシフトレンズが補正可能な最大の移動範囲を画面全体とみなしたが、画面内の適当な範囲を補正可能な最大の移動範囲とみなすことも可能である。また、式(10)の逆数を補正係数とし、画像の幅及び高さにそれぞれ乗算することで、表示画像の大きさを基準にした最大の移動範囲を決めることも可能である。この場合、表示画像は最大の移動範囲内で移動することができ、最大の移動範囲は画面外となる。さらに、表示画像が補正可能な最大の移動範囲を超えた場合に表示方法を切り替えることが可能である。一例として、表示画像が補正可能な最大の移動範囲を超えた場合は画像更新を行わないようにする。
<第3の実施例>
連写撮影を行う場合、露光中だけでなく撮影と撮影の間も被写体の動きに合わせてパンニングする必要がある。従来、連続撮影において、次の撮影が行われるまで直前で撮影された画像が表示される。このような表示方法では、撮影者が露光中だけでなく撮影と撮影の間も被写体の動きに合わせてパンニングすることは非常に困難である。
このような問題に対し、第3の実施形態では、露光が完了した後、次の露光が始まるまでの期間も現在の被写体の位置を表示する。
なお、第3の実施形態と第1の実施形態値の違いはステップS112以降の処理であり、それ以外は第1の実施形態で説明した構成及び処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図10は第3の実施形態における流し撮り撮影アシスト処理を示すフローチャートである。CPU103は、ステップS112において、露光時間が経過したと判断した場合、ステップS301に進み、角速度センサ105で検出された撮像装置100のパンニング角速度を取得する。なお、ステップS301の処理の内容はステップS103と同様である。次に、CPU103は、ステップS302において表示部109の画面表示を更新する。ここでは、CPU103は、ステップS107で指定された画像の表示部109における表示位置を算出し、算出した表示位置に画像を表示する。なお、ステップS302の処理の内容はステップS111と同様である。最後に、CPU103はステップS304において、撮影を継続するかどうかを判定する。継続すると判定された場合は、ステップS108に戻り、露光を開始する。
上記の通り第3の実施形態によれば、撮影者が撮影と撮影の間も被写体の動きに合わせてパンニング角速度を調整することが可能となる。
<第4の実施形態>
第1、第2及び第3の実施形態では、撮影前に算出した被写体角速度を用いて、露光中の被写体の位置を算出し、画面表示を更新する例を示した。しかしながら、これらの形態では、被写体角速度が露光中に変化してしまった場合に、被写体の位置を正しく表示できなくなってしまう。
このような問題に対し、第4の実施形態では、図11に示す構成を用いて露光中の被写体角速度を算出する例を示す。光学系101を通ってきた光は、光学系101と撮像素子102との間に光軸に対して斜めに設置されたハーフミラーによって、透過する透過光と、90度反射する反射光とに分けられる。透過光は撮像素子102によって受光され、反射光はセンサ301によって受光され、画像信号に光電変換される。センサ301により得られた画像信号は、ライブビュー表示に利用される。
図12は、第4の実施形態における流し撮り撮影アシスト処理を示すフローチャートである。なお、第4の実施形態と第1の実施形態との違いは、ステップS108の露光開始からステップS110のシフトレンズの駆動までの処理であり、それ以外は第1の実施形態で説明した処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
CPU103は撮像素子102を駆動し、ステップS108で露光を開始する。次に、CPU103は、ステップS401においてセンサ301を駆動して画像を取得し、取得された画像から被写体の抽出を行う。なお、処理の内容はステップS101と同様である。被写体を抽出できた場合(ステップS402でYES)、ステップS403に進み、CPU103は角速度センサ105で検出されたパンニング角速度を取得して、ステップS404に進む。ステップS404においてCPU103は、ステップS401で抽出した被写体の角速度を算出する。そして、ステップS110において、ステップS403で取得したパンニング角速度ωpと、ステップS404で取得した被写体角速度ωsとの差に基づいて、被写体のぶれを吸収するように、光学系101のシフトレンズを駆動する。
CPU103は、ステップS111において表示部109の画面表示を更新する。ここでは、CPU103はステップS404で取得した被写体角速度ωsを用いて、ステップS107で指定された画像の表示部109における表示位置を算出し、算出した表示位置に画像を表示する。
上記の通り第4の実施形態によれば、仮に被写体角速度が露光中に変化してしまっても、正しく被写体の位置を表示することが可能になる。これによって、撮影者が被写体の動きに合わせてパンニングすることが容易になる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:撮像装置、101:光学系、102:撮像素子、103:CPU、104:一次記憶装置、105:角速度センサ、106:画像処理部、107:記憶媒体、108:二次記憶装置、109:表示部、110:操作部、300:ハーフミラー、301:センサ

Claims (10)

  1. 撮像装置であって、
    前記撮像装置のパンニング量を検出する第1の検出手段と、
    被写体の移動量を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段にて露光期間中に検出された撮像装置のパンニング量と前記第2の検出手段にて前記露光期間の開始前に検出された被写体の移動量との差に関する情報を前記露光期間中に表示手段に表示するように制御する制御手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記被写体を含む画像の画角を示す予め決められた画像を、前記露光期間の開始時の表示位置を基準位置として、前記第1の検出手段にて前記露光期間中に検出された撮像装置のパンニング量と前記第2の検出手段にて前記露光期間の開始前に検出された被写体の移動量との差に基いて、前記露光期間中、前記表示位置を変更しながら表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記予め決められた画像は、前記露光期間の開始時に最も近いタイミングで前記表示手段に表示されていた画像であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記予め決められた画像は、前記露光期間の開始前に撮影された画像から選択された画像であることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像装置のパンニング量と前記被写体の移動量との差を補正する光学補正手段を備え、前記光学補正手段にて補正可能な範囲を前記予め決められた画像とともに前記表示手段に表示することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  6. 撮像装置であって、
    前記撮像装置のパンニング量を検出する第1の検出手段と、
    被写体の移動量を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段にて露光期間中に検出された撮像装置のパンニング量と前記第2の検出手段にて検出された被写体の移動量との差に関する情報を前記露光期間中に表示手段に表示するように制御する制御手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  7. 撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置のパンニング量を検出する第1の検出工程と、
    被写体の移動量を検出する第2の検出工程と、
    前記第1の検出工程にて露光期間中に検出された撮像装置のパンニング量と前記第2の検出工程にて前記露光期間の開始前に検出された被写体の移動量との差に関する情報を前記露光期間中に表示手段に表示する表示工程と
    を有することを特徴とする制御方法。
  8. 撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置のパンニング量を検出する第1の検出工程と、
    被写体の移動量を検出する第2の検出工程と、
    前記第1の検出工程にて露光期間中に検出された撮像装置のパンニング量と前記第2の検出工程にて検出された被写体の移動量との差に関する情報を前記露光期間中に表示手段に表示する表示工程と
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. コンピュータに、請求項7または8のいずれか1項に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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