JP6257186B2 - 撮像装置、撮像方法およびプログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、被写体を撮像して該被写体の画像データを生成する撮像装置、撮像方法およびプログラムに関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置において、撮像素子の撮像面に被写体像を撮像する撮像画素と位相差検出方式の焦点検出用画素(以下、「AF画素」という)とをそれぞれ規則的に配置し、撮像用画素から出力される撮像信号を用いてコントラスト方式の焦点検出処理(以下、「コントラストAF処理」という)またはAF画素から出力される焦点信号を用いて位相差検出方式の焦点検出処理(以下、「位相差AF処理」という)を行う技術が知られている(特許文献1参照)。この技術では、位相差AF処理を行う場合、1フレーム期間において撮像画素およびAF画素にそれぞれ交互に撮像を実行させることによって、被写体像の撮像と位相差AF処理を並行して行う。
特開2013−3501号公報
ところで、上述した特許文献1では、被写体の輝度が低い場合、撮像画素の露出時間を長くすることによって、撮像画像の画質が低下することを防止している。しかしながら、上述した特許文献1では、撮像素子のフレームレートを維持した状態で撮像画素の露出時間を長くした場合、AF画素の露出時間が短くなることによって、AF画素から出力される焦点信号の情報量が少なくなることで、位相差AF処理の精度が低下するという問題点があった。これに対して、位相差AF処理の精度を維持するため、撮像画素およびAF画素の露出時間を長くした場合、撮像素子のフレームレートが低下するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮像素子のフレームレートを低下させることなく、精度の高い位相差AF処理を行うことができる撮像装置、撮像方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる撮像装置は、撮像面に被写体像の撮像信号を生成する撮像画素と焦点を検出するための焦点信号を生成する焦点検出用画素とを2次元状に配置した撮像素子であって、前記撮像画素からの前記撮像信号の出力および前記焦点検出用画素からの前記焦点信号の出力を所定のフレームレートで順次読み出す撮像素子と、前記撮像画素から出力される前記撮像信号に基づいて、1フレーム期間における前記撮像画素および前記焦点検出用画素の露出時間の比率を制御する露出時間制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記露出時間制御部は、前記焦点検出用画素の露出時間を前記撮像画素の露出時間より短くすることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記撮像面に前記被写体像を結像する光学系と、前記焦点検出用画素から連続的に出力される前記焦点信号を時系列に沿って順次加算する焦点信号加算部と、前記焦点信号加算部が加算した前記焦点信号に基づいて、位相差検出方式による前記光学系の焦点を調整する位相差焦点処理を行う位相差焦点処理部と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、時間的に生成時間が隣接する2つの前記撮像信号それぞれに対応する2つの撮像画像の各画素のズレ量を算出するズレ量算出部と、前記ズレ量算出部が算出した前記ズレ量が予め設定された閾値を超えたか否かを判定するズレ量判定部と、をさらに備え、前記焦点信号加算部は、前記ズレ量判定部が前記閾値を超えたと判定した場合、加算した前記焦点信号を消去することを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、時間的に生成時間が隣接する2つの前記撮像信号それぞれに対応する2つの撮像画像における前記被写体像の移動量を算出する像移動量算出部をさらに備え、前記露出時間制御部は、前記移動量算出部が算出した前記移動量に基づいて、前記比率を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記撮像信号に基づいて、前記焦点検出用画素の露出に必要な必要露出時間および前記1フレーム期間において前記焦点検出用画素の露出が可能な許容露出時間を算出する露出時間算出部と、前記露出時間算出部が算出した前記必要露出時間が前記許容露出時間より長いか否かを判定する露出時間判定部と、をさらに備え、前記焦点信号加算部は、前記露出時間判定部によって前記必要露出時間が前記許容露出時間より長いと判定された場合、前記焦点信号を加算することを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記撮像信号に基づいて、コントラスト方式によって前記光学系の焦点を調整するコントラスト焦点処理を行うコントラスト焦点処理部と、前記位相差焦点処理部による焦点領域を指示する指示信号の入力を受け付ける入力部と、前記入力部が入力を受け付けた前記指示信号に応じた前記焦点領域に対応する前記撮像面に前記焦点検出用画素があるか否かを判定する領域判定部と、をさらに備え、前記コントラスト焦点処理部は、前記領域判定部によって前記焦点領域に対応する前記撮像面に前記焦点検出用画素がないと判定された場合、前記コントラスト焦点処理を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像方法は、撮像面に被写体像の撮像信号を生成する撮像画素と焦点を検出するための焦点信号を生成する焦点検出用画素とを2次元状に配置した撮像素子であって、前記撮像画素からの前記撮像信号の出力および前記焦点検出用画素からの前記焦点信号の出力を所定のフレームレートで順次読み出す撮像素子を備えた撮像装置が実行する撮像方法であって、前記撮像画素から出力される前記撮像信号に基づいて、1フレーム期間における前記撮像画素および前記焦点検出用画素の露出時間の比率を制御する露出時間制御ステップを含むことを特徴とする。
また、本発明にかかるプログラムは、撮像面に被写体像の撮像信号を生成する撮像画素と焦点を検出するための焦点信号を生成する焦点検出用画素とを2次元状に配置した撮像素子であって、前記撮像画素からの前記撮像信号の出力および前記焦点検出用画素からの前記焦点信号の出力を所定のフレームレートで順次読み出す撮像素子を備えた撮像装置に、前記撮像画素から出力される前記撮像信号に基づいて、1フレーム期間における前記撮像画素および前記焦点検出用画素の露出時間の比率を制御する露出時間制御ステップを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、露出制御部が撮像画素から出力される撮像信号に基づいて、1フレーム間における撮像画素および焦点検出用画素の露出時間の比率を制御するので、撮像素子のフレームレートを低下させることなく、精度の高い位相差AF処理を行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置のフラッシュメモリにおけるフレームレート情報記録部が記録する撮影モードとフレームレートとの関係を示す図である。 図3は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。 図4は、図3のAF処理の概要を示すフローチャートである。 図5は、図4のAF画素許容露出時間Tmax算出処理の概要を示すフローチャートである。 図6は、像移動量算出部が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上である場合の垂直同期信号と撮像素子の露出時間との関係を示す図である。 図7は、像移動量算出部が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上でない場合の垂直同期信号と撮像素子の露出時間との関係を示す図である。 図8は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置にHDRモードが設定されている場合において、像移動量算出部が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上であるときの垂直同期信号と撮像素子の露光時間との関係を示す図である。 図9は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置にHDRモードが設定されている場合において、像移動量算出部が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上でない場合の垂直同期信号と撮像素子の露光時間との関係を示す図である。 図10は、図4のAF画素情報フレーム加算処理の概要を示すフローチャートである。 図11は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置のズレ量算出部が算出するAF画素のズレ量を算出する算出方法の概要を模式的に示す図である。 図12は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置の焦点信号加算部による焦点信号のAF画素加算処理の概要を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる撮像装置の機能構成を示すブロック図である。図1に示す撮像装置1は、本体部2と、本体部2に着脱自在であり、所定の視野領域から光を集光するレンズ部3と、を備える。
まず、本体部2について説明する。本体部2は、シャッタ4と、シャッタ駆動部5と、撮像素子6と、信号処理部7と、A/D変換部8と、シフトステージ9と、画像処理部10と、AE処理部11と、測距処理部12と、画像圧縮展開部13と、顔検出部14と、像移動量算出部15と、状態検出部16と、AF処理部17と、入力部18と、表示部19と、表示駆動部20と、メモリI/F21と、記録媒体22と、SDRAM23と、Flashメモリ24と、本体通信部25と、バス26と、制御部27と、を備える。
シャッタ4は、レンズ部3を介して撮像素子6へ入射した光像を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ4は、フォーカルプレーンシャッタ等の機械式のシャッタを用いて構成される。
シャッタ駆動部5は、制御部27の制御のもと、シャッタ4を駆動する。シャッタ駆動部5は、ボイスコイルモータやステッピングモータ等を用いて構成される。
撮像素子6は、レンズ部3によって集光された光を受光して光電変換を行うことによって電気信号(画像データ)を出力する複数の画素が2次元状に配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いて構成される。具体的には、撮像素子6は、撮像面に被写体像の撮像信号を生成する撮像画素と焦点を検出するための焦点信号を生成する焦点検出用画素とを2次元状に配置される。撮像素子6は、制御部27の制御のもと、所定のフレームレート、たとえば30fpsで連続的に画像データを生成して信号処理部7へ出力する。具体的には、撮像素子6は、撮像画素からの撮像信号の出力およびAF画素からの焦点信号の出力を所定のフレームレートで順次読み出す。撮像素子6は、レンズ部3によって集光された光を受光する受光部61と、受光部61から画像信号を読み出す読み出し部62と、読み出し部62が受光部61から電気信号を読み出す際のタイミングを参照する垂直同期信号を所定の周期で読み出し部62へ出力するタイミングジェネレータ63(以下、「TG63」という)と、を有する。
受光部61は、撮像素子6の撮像面に被写体像の撮像信号(以下、「画像データ」という)を生成する撮像画素61aと、撮像装置1が位相差検出方式によってレンズ部3の焦点を調整する像面位相差AF処理を行う際に用いられる焦点信号(以下、「AF画像データ」という)を生成するAF画素61b(焦点検出用画素)と、を有する。
撮像画素61aは、フォトダイオード(photodiode)や増幅回路等を用いて構成される。撮像画素61aは、レンズ部3から入射された被写体像を受光して光電変換を行うことによって画像データを生成する。
AF画素61bは、フォトダイオードや増幅回路等を用いて構成され、受光部61の撮像面に所定の間隔および所定の領域内に設けられる。たとえば、AF画素61bは、受光部61の受光面におけるAF領域または中央領域に所定の間隔で設けられる。
読み出し部62は、TG63から入力される垂直同期信号に基づいて、受光部61に蓄積された画像データおよびAF画像データを読み出して信号処理部7へ出力する。読み出し部62は、撮像画素61aから画像データを読み出す撮像画素読み出し部62aと、AF画素61bからAF画像データを読み出すAF画素読み出し部62bと、を有する。
TG63は、制御部27の制御のもと、所定の周期で読み出し部62へ垂直同期信号を出力する。TG63は、制御部27の制御のもと、垂直同期信号の周期が設定される。この意味で、TG63は、電子シャッタとして機能する。
信号処理部7は、制御部27の制御のもと、撮像素子6から入力された画像データ(撮像信号)およびAF画像データに対して、所定のアナログ処理を施してA/D変換部8へ出力する。具体的には、信号処理部7は、制御部27の制御のもと、画像データおよびAF画像データに対して、ノイズ低減処理およびゲインアップ処理等を行う。
A/D変換部8は、信号処理部7から入力される画像データおよびAF画像データ(アナログ信号)に対してA/D変換を行うことによって、デジタルな画像データおよびAF画像データに変換し、バス26を介してSDRAM23へ出力する。
シフトステージ9は、撮像素子6を保持するとともに、撮像素子6を移動させて撮像装置1に生じる手ブレを抑制する。具体的には、シフトステージ9は、撮影時における撮影者の手ブレを補正するため、制御部27の制御のもと、撮像素子6をX軸方向、Y軸方向およびZ軸周りの回転方向に機械的に移動させる。たとえば、シフトステージ9は、撮像素子6をレンズ部3の光軸Oに直交するXY平面、レンズ部3の光軸Oと平行をなすXZ平面およびレンズ部3の光軸Oと平行をなすYZ平面を回転または移動させることによって、撮像装置1に生じる手ブレを補正する。ここで、手ブレとは、撮影者が撮像装置1を用いて撮影する際に撮像装置1に生じる振動である。シフトステージ9は、撮像素子6を保持する保持枠および複数のアクチュエータ、たとえばボイスコイルモータまたは圧電素子等を用いて構成される。
画像処理部10は、バス26を介してSDRAM23から画像データをフレーム毎に取得し、取得した画像データ(RAWデータ)に対して、各種の画像処理を行って処理済みの画像データを生成する(現像処理)。この処理済みの画像データは、バス26を介してSDRAM23に出力される。具体的には、画像処理部10は、画像データに対して、少なくともオプティカルブラック(OB)減算処理、画像データの色味を調整するホワイトバランス(WB)調整処理、カラーマトリックス演算処理、ガンマ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む画像処理を行う。なお、画像処理部10は、撮像素子6がベイヤー配列の場合に画像データの同時化処理を行う。
AE処理部11は、バス26を介してSDRAM23に記録された画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、静止画撮影または動画撮影を行う際の露出条件を設定する。具体的には、AE処理部11は、画像データから輝度成分を抽出して、被写体輝度を算出し、算出した被写体輝度に基づいて、たとえば絞り値(F値)の設定値、シャッタスピード等を決定することで撮像装置1の自動露出を行う。
測距処理部12は、バス26を介してSDRAM23から画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、撮像装置1から被写体までの距離を測定する測距演算処理を行い、この測定結果を制御部27へ出力する。
画像圧縮展開部13は、バス26を介してSDRAM23から画像処理部10が画像処理を施した画像データを取得し、取得した画像データに対して所定の形式に従って圧縮し、この圧縮した画像データを、メモリI/F21を介して記録媒体22へ出力する。ここで、所定の形式としては、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、MotionJPEG方式およびMP4(H.264)方式等である。また、画像圧縮展開部13は、バス26およびメモリI/F21を介して記録媒体22に記録された画像データ(圧縮画像データ)を取得し、取得した画像データを展開(伸長)してSDRAM23へ出力する。
顔検出部14は、バス26を介してSDRAM23から画像データを取得し、取得した画像データに対応する撮像画像内においてパターンマッチングを行うことにより、被写体の顔を検出する。なお、顔検出部14は、犬や猫等の動物(ペット)の顔を検出してもよい。
像移動量算出部15は、バス26を介してSDRAM23から時間的に生成時間が隣接する2つの画像データ(2フレーム)を取得し、取得した2つの画像データそれぞれに対応する2つの撮像画像に含まれる被写体の像移動量を算出する。具体的には、像移動量算出部15は、隣接する2つの撮像画像にそれぞれ含まれる被写体の像ズレを検出することによって、被写体の像移動量および移動方向を算出する。
状態検出部16は、撮像装置1に生じる加速度および角速度を検出することによって、撮像装置1に生じる手ブレや状態を検出し、この検出結果を制御部27へ出力する。たとえば、状態検出部16は、撮影者が撮像装置1を用いて撮影する際に生じる各軸の加速度および角速度を手ブレとして検出する。状態検出部16は、各軸方向の加速度成分をそれぞれ検出する3軸の加速度センサおよびジャイロセンサ等を用いて構成される。
AF処理部17は、バス26を介してSDRAM23に記憶された画像データまたはAF画像データに基づいて、撮像装置1の自動焦点の調整を行う自動焦点処理を行う。AF処理部17は、撮像領域内における複数の焦点検出領域で行うマルチAF方式および撮像領域内おける所定の焦点検出領域で行うスポットAF方式および顔検出部14が検出した被写体の顔領域に対して焦点を検出する顔AF方式のいずれかを行う。AF処理部17は、コントラストAF処理部171と、位相差AF処理部172と、を有する。
コントラストAF処理部171は、画像データから、輝度成分信号について、空間周波数での高周波成分の信号を取り出し、この高周波成分の信号に対してAF演算処理、(つまり画像のコントラスト度合いを数値化して検出する)を行うことによって、撮像装置1の合焦評価を決定して、撮像装置1の自動焦点の調整を行うコントラスト方式のコントラストAF処理を行う。
位相差AF処理部172は、バス26を介してSDRAM23に記憶されたAF画像データを取得し、取得したAF画像データに基づいて、撮像装置1の自動焦点の調整を行う。たとえば、位相差AF処理部172は、AF画像データに基づいて、被写体までの測距演算処理を行うことによってレンズ部3のデフォーカス量を算出し、この算出結果に従って撮像装置1の自動焦点の調整を行う位相差AF処理(像面位相差AF方式)を行う。
入力部18は、撮像装置1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切り換える電源スイッチ181と、静止画撮影の指示を与える静止画レリーズ信号の入力を受け付けるレリーズスイッチ182と、記録媒体22が記録する画像データを削除する削除信号の入力を受け付ける削除スイッチ183と、撮像装置1の各種設定を切り換える操作スイッチ184と、撮像装置1の各種設定を表示部19に表示させるメニュースイッチ185と、記録媒体22に記録された画像データに対応する画像を表示部19に表示させる再生スイッチ186と、動画撮影の指示を与える動画レリーズ信号の入力を受け付ける動画スイッチ187と、外部からの接触を検出し、この検出した位置に応じた位置信号の入力を受け付けるタッチパネル188と、を有する。
レリーズスイッチ182は、外部からの押圧により進退可能であり、半押しされた場合に撮影準備動作を指示するファーストレリーズ信号(以下、「1stレリーズ信号」という)の入力を受け付ける一方、全押しされた場合に静止画撮影を指示するセカンドレリーズ信号(以下、「2ndレリーズ信号」という)の入力を受け付ける。操作スイッチ184は、メニュー画面等における選択設定を行う上下左右の各方向スイッチと、メニュー画面等における各方向スイッチによる操作を決定する決定スイッチ(OKスイッチ)とを有する。なお、操作スイッチ184は、ダイヤルスイッチ等を用いて構成してもよい。
タッチパネル188は、表示部19の表示領域に重畳して設けられ、外部からの物体のタッチを検出し、この検出したタッチ位置に応じた位置信号(座標位置を示す信号)を制御部27に出力する。また、タッチパネル188は、ユーザが表示部19で表示される情報、たとえばアイコン画像やサムネイル画像に基づいてタッチした位置(座標位置)を検出し、この検出したタッチ位置に応じて撮像装置1が行う動作を指示する指示信号や画像を選択する選択信号の入力を受け付けてもよい。一般に、タッチパネル188としては、抵抗膜方式、静電容量方式および光学方式等がある。本実施の形態では、いずれの方式のタッチパネルであっても適用可能である。
表示部19は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成され、撮像素子6が生成した画像データに対応するライブビュー画像または記録媒体22に記録された画像データに対応する撮影画像を表示する。また、表示部19は、撮像装置1の操作情報、撮影に関する撮影条件を設定するメニュー画面、および撮像領域内における焦点領域(AFスポット)等を表示する。
表示駆動部20は、バス26を介してSDRAM23に記憶された画像データまたは記録媒体22に記録された画像データを取得し、取得した画像データに対応する画像を表示部19に表示させる。ここで、画像の表示には、撮影直後の画像データを所定時間(たとえば3秒間)だけ表示する確認表示、記録媒体22に記録された画像データに対応する画像を再生する再生表示、および撮像素子6が連続的に生成する画像データに対応するライブビュー画像を時系列に沿って順次表示するライブビュー表示等が含まれる。
記録媒体22は、本体部2の外部から装着されるメモリカード等を用いて構成され、メモリI/F21を介して本体部2に着脱自在に装着される。記録媒体22は、画像処理部10または画像圧縮展開部13が処理を施した画像データを記録する、または記録された画像データを出力する。
SDRAM23は、バス26を介してA/D変換部8から入力された画像データ(RAWデータ)、画像処理部10から入力された画像処理が施された画像データおよび撮像装置1の処理中の情報を一時的に記憶する。たとえば、SDRAM23は、信号処理部7、A/D変換部8およびバス26を介して撮像素子6の撮像画素61aが1フレーム毎に順次出力する画像データを一時的に記憶する画像データ記憶部231と、撮像素子6のAF画素61bが1フレーム毎に順次出力するAF画像データを一時的に記憶するAF画像データ記憶部232と、を有する。
Flashメモリ24は、プログラム記録部241とフレームレート情報記録部242と、を有する。プログラム記録部241は、撮像装置1を動作させるための各種プログラム、本実施の形態にかかるプログラムおよびプログラムの実行中に使用される各種データおよび画像処理部10による画像処理の動作に必要な各画像処理のパラメータ等を記録する。フレームレート情報記録部242は、撮像装置1が実行する撮影モード毎の撮像素子6のフレームレート情報を記録する。具体的には、図2に示すように、フレームレート情報記録部242は、撮影モードフレームレート表K1を記録する。撮影モードフレームレート表K1には、各撮影モードと許容最低フレームレートとが対応付けて記録されている。たとえば、撮影モードフレームレート表K1には、撮影モードが静止画モードの場合、許容採点フレームレートとして60fpsが対応付けて記録されている。
本体通信部25は、本体部2に装着されるレンズ部3に制御信号等の通信を行うための通信インターフェースである。
バス26は、撮像装置1の各構成部を接続する伝送路を用いて構成される。バス26は、撮像装置1の内部で発生した各種データを撮像装置1の各種構成部に転送するための通信経路である。
制御部27は、バス26を介して入力部18からの指示信号またはレリーズ信号に応じて撮像装置1を構成する各部に対応する指示やデータの転送等を行って撮像装置1の動作を統括的に制御する。制御部27は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。
ここで、制御部27の詳細な構成について説明する。制御部27は、露出時間算出部271と、位相差AF領域判定部272と、輝度算出部273と、像移動量判定部274と、ズレ量算出部275と、ズレ量判定部276と、露出時間制御部277と、露出時間判定部278と、焦点信号加算部279と、撮像制御部280と、表示制御部281と、を有する。
露出時間算出部271は、バス26を介してSDRAM23から画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、撮像画素61aの露出時間を算出する。また、露出時間算出部271は、バス26を介してSDRAM23から画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、AF画素61bの露出に必要な必要露出時間および撮像素子6の1フレーム間においてAF画素61bの露出が可能な許容露出時間を算出する。
位相差AF領域判定部272は、入力部18から入力されたAF処理部17による焦点領域に対応する撮像素子6の受光面にAF画素61bがあるか否かを判定する。
輝度算出部273は、バス26を介してSDRAM23から画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、画像データの輝度を算出する。
像移動量判定部274は、像移動量算出部15が算出した2つの撮像画像における被写体像の移動量が予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。
ズレ量算出部275は、時間的に生成時間が隣接する2つのAF画像データそれぞれに対応する2つのAF画像の各画素のズレ量を算出する。
ズレ量判定部276は、ズレ量算出部275が算出したズレ量が予め設定された閾値を超えたか否かを判定する。
露出時間制御部277は、撮像画素61aから出力される画像データ(撮像信号)に基づいて、1フレーム間における撮像画素61aおよびAF画素61b(焦点検出用画素)の露出時間(露光時間)の比率を制御する。具体的には、露出時間制御部277は、AF画素61bの露出時間を撮像画素61aの露出時間より短くする制御を行う。
露出時間判定部278は、露出時間算出部271が算出した必要露出時間が許容露出時間より長いか否かを判定する。
焦点信号加算部279は、AF画素61bから連続的に出力されるAF画像データを時系列に沿って順次加算してSDRAM23のAF画像データ記憶部232に蓄積して記憶する。
撮像制御部280は、レリーズスイッチ182から2ndレリーズ信号が入力された場合、撮像装置1における撮影動作を開始する制御を行う。ここで、撮像装置1における撮影動作とは、シャッタ駆動部5の駆動によって撮像素子6が出力した画像データに対し、信号処理部7、A/D変換部8および画像処理部10が所定の処理を施す動作をいう。このように処理が施された画像データは、撮像制御部280の制御のもと、画像圧縮展開部13で圧縮され、バス26およびメモリI/F21を介して記録媒体22に記録される。
表示制御部281は、表示部19の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部281は、表示駆動部20を駆動し、画像処理部10が画像処理を施した画像データに対応するライブビュー画像を表示部19に表示させる。
以上の構成を有する本体部2に対して、音声入出力機能、フラッシュ機能および電子ビューファインダ(EVF)等を具備させてもよい。
つぎに、レンズ部3の構成について説明する。レンズ部3は、光学系31と、レンズ駆動部32と、絞り33と、絞り駆動部34と、レンズ操作部35と、レンズFlashメモリ36と、レンズ通信部37と、レンズ制御部38と、を備える。
光学系31は、一または複数のレンズを用いて構成され、所定の視野領域から光を集光する。光学系31は、画角を変化させる光学ズーム機能および焦点を変化させるフォーカス機能を有する。レンズ駆動部32は、DCモータまたはステッピングモータ等を用いて構成され、光学系31のレンズを光軸O上で移動させることにより、光学系31のピント位置や画角等の変更を行う。
絞り33は、光学系31が集光した光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動部34は、ステッピングモータ等を用いて構成され、絞り33を駆動する。
レンズ操作部35は、レンズ部3のレンズ鏡筒の周囲に設けられるリングであり、レンズ部3における光学ズームの操作を開始する操作信号の入力、またはレンズ部3におけるピント位置の調整を指示する指示信号の入力を受け付ける。なお、レンズ操作部35は、プッシュ式のスイッチ等であってもよい。
レンズFlashメモリ36は、光学系31の位置および動きそれぞれを決定するための制御用プログラム、光学系31のレンズ特性および各種パラメータを含むレンズ情報を記録する。
レンズ通信部37は、レンズ部3が本体部2に装着されたときに、本体部2の本体通信部25と通信を行うための通信インターフェースである。
レンズ制御部38は、CPU等を用いて構成される。レンズ制御部38は、レンズ操作部35の操作信号または本体部2からの指示信号に応じてレンズ部3の動作を制御する。具体的には、レンズ制御部38は、レンズ操作部35の操作信号に応じて、レンズ駆動部32を駆動させてレンズ部3のピント合わせやズーム変更を行うとともに、絞り駆動部34を駆動させて絞り値の変更を行う。なお、レンズ制御部38は、レンズ部3が本体部2に装着された際に、レンズ部3のピント位置情報、焦点距離およびレンズ部3を識別する固有情報等を本体部2に送信するようにしてもよい。
以上のように構成された撮像装置1が実行する処理について説明する。図3は、撮像装置1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、撮像装置1が撮影モードに設定されている場合(ステップS101:Yes)について説明する。撮像制御部280は、撮像画素読み出し部62aに撮像画素61aから画像データを読み出させてSDRAM23へ出力させる撮像を実行する(ステップS102)。
続いて、AE処理部11は、AE処理を実行する(ステップS103)。具体的には、AE処理部11は、SDRAM23から撮像画素読み出し部62aによって撮像画素61aから読み出された画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、撮像装置1の露出条件、たとえばISO感度、絞り値(F値)およびシャッタスピードを設定するAE処理を実行する。
その後、露出時間算出部271は、AE処理部11が設定した露出条件に基づいて、撮像装置1の1フレームの露出時間を算出する(ステップS104)。
続いて、撮像装置1の撮影領域内における被写体の測光が完了している場合(ステップS105:Yes)、撮像装置1は、ステップS106へ移行する。これに対して、撮像装置1の撮像領域内における被写体の測光が完了していない場合(ステップS105:No)、撮像装置1は、ステップS101へ戻る。
ステップS106において、画像処理部10は、SDRAM23から撮像画素読み出し部62aによって撮像画素61aから読み出された画像データを取得し、取得した画像データに対して画像処理を行う。
続いて、画像処理部10は、画像処理を施した画像データをSDRAM23の画像データ記憶部231に一時記憶させる(ステップS107)。
その後、顔検出部14は、画像処理部10が画像処理を施した画像データをSDRAM23から取得し、取得した画像データに対応する画像に対して被写体の顔を検出する顔検出処理を実行する(ステップS108)。
続いて、像移動量算出部15は、SDRAM23の画像データ記憶部231に記憶された時間的に隣接する2つの画像データに基づいて、画像間における被写体の像移動量を算出する(ステップS109)。
その後、表示制御部281は、SDRAM23の画像データ記憶部231が記録する撮像画素読み出し部62aによって撮像画素61aから読み出された画像データに対応するライブビュー画像を表示部19に表示させる(ステップS110)。
続いて、撮像装置1に設定された撮影モードが動画モードである場合(ステップS110:Yes)、撮像制御部280は、画像データ記憶部231に記録された画像処理部10によって画像処理が施された画像データを動画(動画データ)として記録媒体22に記録する(ステップS112)。ステップS112の後、撮像装置1は、ステップS113へ移行する。これに対して、撮像装置1に設定された撮影モードが動画モードでない場合(ステップS110:No)、撮像装置1は、ステップS113へ移行する。
続いて、レリーズスイッチ182から1stレリーズ信号が入力された場合(ステップS113:Yes)、撮像装置1は、撮像領域内における被写体に焦点を自動的に合わせるAF処理を実行する(ステップS114)。なお、AF処理の詳細は後述する。ステップS114の後、撮像装置1は、ステップS115へ移行する。これに対して、レリーズスイッチ182から1stレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS113:No)、撮像装置1は、ステップS115へ移行する。
その後、レリーズスイッチ182から2ndレリーズ信号が入力された場合(ステップS115:Yes)、撮像制御部280は、撮像素子6に静止画撮影を実行させ(ステップS116)、画像処理部10が画像処理を施した画像データに対して画像圧縮展開部13が圧縮処理を施した画像データを記録媒体22に記録する(ステップS117)。ステップS117の後、撮像装置1は、ステップS118へ移行する。これに対して、レリーズスイッチ182から2ndレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS115:No)、撮像装置1は、ステップS101へ戻る。
ステップS118において、電源スイッチ181が操作され、撮像装置1の電源がオフになった場合(ステップS118:Yes)、撮像装置1は、本処理を終了する。これに対して、電源スイッチ181が操作されず、撮像装置1の電源がオフになっていない場合(ステップS118:No)、撮像装置1は、ステップS101へ戻る。
ステップS101において、撮像装置1に撮影モードが設定されていない場合(ステップS101:No)について説明する。この場合、撮像装置1に再生モードが設定されているとき(ステップS119:Yes)、撮像装置1は、記録媒体22に記録された画像データに対応する画像を表示部19に表示させる再生表示処理を実行する(ステップS120)。ステップS120の後、撮像装置1は、ステップS118へ移行する。
ステップS119において、撮像装置1に再生モードが設定されていないとき(ステップS119:No)、撮像装置1は、ステップS118へ移行する。
つぎに、図3のステップS114で説明したAF処理について説明する。図4は、AF処理の概要を示すフローチャートである。
図4に示すように、AF処理部17は、撮像装置1の撮像領域内におけるAF対象領域を選択する(ステップS201)。具体的には、AF処理部17は、操作スイッチ184から入力された指示信号に応じた撮像領域内における所定のスポット領域(AF領域)または全領域、或いはタッチパネル188から入力された位置信号に応じた撮像領域内における領域をAF対象領域として選択する。
続いて、位相差AF領域判定部272は、AF処理部17が選択したAF対象領域が像面位相差AF可能領域であるか否かを判定する(ステップS202)。位相差AF領域判定部272がAF処理部17によって選択されたAF対象領域が像面位相差AF可能領域であると判定した場合(ステップS202:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS203へ移行する。これに対して、位相差AF領域判定部272がAF処理部17によって選択されたAF対象領域が像面位相差AF可能領域でないと判定した場合(ステップS202:No)、撮像装置1は、後述するステップS213へ移行する。
ステップS203において、輝度算出部273は、SDRAM23に記憶された画像データに基づいて、AF処理部17によって選択されたAF領域の輝度を算出する(ステップS203)。
続いて、露出時間算出部271は、輝度算出部273が算出した輝度に基づいて、AF画素61bの必要露出時間Tafを算出する(ステップS204)。
その後、撮像装置1は、1フレーム間においてAF画素61bの許容可能な露出時間を算出するAF画素許容露出時間Tmax算出処理を実行する(ステップS205)。
図5は、図4のステップS205のAF画素許容露出時間Tmax算出処理の概要を示すフローチャートである。
図5に示すように、露出時間算出部271は、は、現在の撮像装置1に設定された撮影モードに対応するフレームレート情報をフレームレート情報記録部242から取得する(ステップS301)。
続いて、撮像装置1に設定された撮影モードが静止画撮影モードの場合(ステップS302:Yes)、像移動量判定部274は、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS303)。ここで、閾値とは、撮影者の手ブレによって撮像装置1に生じる振幅がほぼない状態を示す値である。像移動量判定部274が像移動量算出部15によって算出されたAF対象領域における像の移動量が閾値以上であると判定した場合(ステップS303:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS304へ移行する。これに対して、像移動量判定部274は、像移動量算出部15によって算出されたAF対象領域における像の移動量が閾値以上でないと判定した場合(ステップS303:No)、撮像装置1は、後述するステップS305へ移行する。
ステップS304において、露出時間算出部271は、AF画素許容露出時間Tmaxを算出する。具体的には、露出時間算出部271は、以下の式(1)によってAF画素許容露出時間Tmaxを算出する。
Tmax=(1/F)×(1/2) ・・・(1)
なお、Fは、撮像装置1に設定された撮影モードのフレームレートを示す。
図6は、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上である場合の垂直同期信号と撮像素子6の露出時間との関係を示す図である。図6において、図6(a)が垂直同期信号の立ち上がりタイミング(読み出しタイミング)を示し、図6(b)が撮像素子6における撮像画素61aとAF画素61bの露出時間(露光時間)を示す。
図6に示すように、露出時間算出部271は、たとえば撮像装置1に静止画撮影モードが設定されている場合、AF画素許容露出時間Tmaxが1フレームあたりの露出時間(1/F)の半分(1/2)となるように算出する。
ステップS305において、露出時間算出部271は、AF画素許容露出時間Tmaxを算出する。具体的には、露出時間算出部271は、以下の式(2)によってAF画素許容露出時間Tmaxを算出する。
Tmax=(1/F)×(1/4) ・・・(2)
なお、Fは、撮像装置1に設定された撮影モードのフレームレートを示す。
図7は、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上でない場合の垂直同期信号と撮像素子6の露出時間との関係を示す図である。図7において、図7(a)が垂直同期信号の立ち上がりタイミング(読み出しタイミング)を示し、図7(b)が撮像素子6における撮像画素61aとAF画素61bの露出時間を示す。
図7に示すように、露出時間算出部271は、たとえば撮像装置1に静止画撮影モードが設定されている場合、AF画素許容露出時間Tmaxが1フレームあたりの露出時間(1/F)の4分の1となるように算出する。
ステップS302において、撮像装置1に設定された撮影モードが静止画撮影モードでない場合(ステップS302:No)において、撮像装置1に設定された撮影モードが動画撮影モードであるとき(ステップS306:Yes)、撮像装置1は、ステップS303へ移行する。これに対して、撮像装置1に設定された撮影モードが静止画撮影モードでない場合(ステップS302:No)において、撮像装置1に設定された撮影モードが動画撮影モードでないとき(ステップS306:No)、撮像装置1は、後述するステップS307へ移行する。
ステップS307において、撮像装置1に設定された撮影モードがHDRモードである場合(ステップS307:Yes)、撮像装置1は、ステップS308へ移行する。ここで、HDRモードとは、互いに露出の異なるフレームを交互に取り込むモードである。これに対して、撮像装置1に設定された撮影モードがHDRモードでない場合(ステップS307:No)、撮像装置1は、図4のAF処理へ戻り、ステップS206へ移行する。
ステップS308において、像移動量判定部274は、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上であるか否かを判定する。像移動量判定部274が像移動量算出部15によって算出されたAF対象領域における像の移動量が閾値以上であると判定した場合(ステップS308:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS309へ移行する。これに対して、像移動量判定部274は、像移動量算出部15によって算出されたAF対象領域における像の移動量が閾値以上でないと判定した場合(ステップS308:No)、撮像装置1は、後述するステップS310へ移行する。
ステップS309において、露出時間算出部271は、AF画素許容露出時間Tmaxを算出する。具体的には、露出時間算出部271は、上述の式(1)によってAF画素許容露出時間Tmaxを算出する。
図8は、撮像装置1にHDRモードが設定されている場合において、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上であるときの垂直同期信号と撮像素子6の露出時間との関係を示す図である。図8において、図8(a)が垂直同期信号の立ち上がりタイミング(読み出しタイミング)を示し、図8(b)が撮像素子6における撮像画素61aとAF画素61bの露出時間(露光時間)を示す。
図8に示すように、露出時間算出部271は、撮像装置1にHDRモードが設定されている場合において、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上であるとき、AF画素許容露出時間Tmaxが1フレームあたりの露出時間(1/fps)の半分(1/2)となるように算出する。さらに、露出時間算出部271は、撮像画素61aにおける暗フレーム(LVS)および明フレーム(LVl)それぞれの露出時間を算出する。なお、露出時間制御部277は、撮像画素61aにおける相対的に露出時間が短い暗フレーム(LVS)および相対的に露出時間が長い明フレーム(LVl)それぞれの露出時間の比率は、適宜制御することができ、たとえば暗フレーム(LVS)および明フレーム(LVl)が同じであってもよい。
ステップS310において、露出時間算出部271は、像移動量算出部15によって算出されたAF対象領域における像の移動量が閾値以上でない場合のAF画素許容露出時間Tmaxを算出する。具体的には、露出時間算出部271は、上述した式(2)によって、AF画素許容露出時間Tmaxを算出する。
図9は、撮像装置1にHDRモードが設定されている場合において、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上でない場合の垂直同期信号と撮像素子6の露光時間との関係を示す図である。図9において、図9(a)が垂直同期信号の立ち上がりタイミング(読み出しタイミング)を示し、図9(b)が撮像素子6における撮像画素61aとAF画素61bの露光時間を示す。
図9に示すように、露出時間算出部271は、撮像装置1にHDRモードが設定されている場合において、像移動量算出部15が算出したAF対象領域における像の移動量が閾値以上でないとき、AF画素許容露出時間Tmaxが1フレームあたりの露出時間(1/F)の(1/4)となるように算出する。さらに、露出時間算出部271は、撮像画素61aにおける暗フレーム(LVS)および明フレーム(LVl)それぞれの露出時間を算出する。
ステップS304、ステップS305、ステップS309およびステップS310の後、撮像装置1は、図4のAF処理へ戻り、ステップS206へ移行する。
図4に戻り、ステップS206以降の説明を続ける。
ステップS206において、露出時間判定部278は、露出時間算出部271が算出したAF画素61bの必要露出時間TafがAF画素許容露出時間Tmaxより大きいか否かを判定する。具体的には、露出時間判定部278は、1回の撮像でAF画素61bの露出時間が足りるか否かを判定する。露出時間判定部278が露出時間算出部271によって算出されたAF画素61bの必要露出時間TafがAF画素許容露出時間Tmaxより大きいと判定した場合(ステップS206:Yes)、撮像装置1は、ステップS207へ移行する。これに対して、露出時間判定部278が露出時間算出部271によって算出されたAF画素61bの必要露出時間TafがAF画素許容露出時間Tmaxより大きくないと判定した場合(ステップS206:No)、撮像装置1は、後述するステップS212へ移行する。
ステップS207において、撮像装置1は、AF画素61bから連続的に出力されるAF画像データのフレームを時系列に沿って順次加算することによって、AF処理部17による像面位相差AF処理を行う際のAF画像データを生成するAF画素フレーム加算処理を実行する。
図10は、図4のステップS207のAF画素情報フレーム加算処理の概要を示すフローチャートである。
図10に示すように、ズレ量算出部275は、AF画像データ記憶部232に記録された時間的に隣接する2つのAF画像データに基づいて、各AF画素61bのズレ量を算出する(ステップS401)。
図11は、ズレ量算出部275が算出するAF画素61bのズレ量を算出する算出方法の概要を模式的に示す図である。図11に示すように、ズレ量算出部275は、時間的に生成時間が隣接する2つのAF画像データそれぞれに対応する2つのAF画像データAF1,AF2における所定のAF画素61b、たとえばAF画素61b1のズレ量を算出する。図11においては、ズレ量算出部275は、AF画素61b1のズレ量を2画素として算出する(図11(a)→図11(b))。なお、図11においては、説明を簡略化するため、ズレ量算出部275は、水平方向(x軸方向)の画素のズレ量を算出していたが、垂直方向(y軸方向の画素のズレ量も算出する。また、ズレ量算出部275は、時間的に隣接する2つのAF画像データそれぞれに対応する2つのAF画像の各AF画素61bのズレ量を算出し、この算出したズレ量の平均値をAF画素61bのズレ量として算出してもよい。
続いて、ズレ量判定部276がズレ量算出部275によって算出されたAF画素61bのズレ量がn画素未満であると判定した場合(ステップS402:Yes)、撮像制御部280は、状態検出部16が検出した撮像装置1に生じた加速度および角速度に基づいて、シフトステージ9を駆動させて撮像素子6を移動させる(ステップS403)。これにより、像ブレを防止することができる。
その後、露出時間制御部277は、露出時間算出部271が算出したAF画素許容露出時間TmaxでAF画素61bに撮像を実行させる(ステップS404)。具体的には、露出時間制御部277は、TG63が出力する垂直同期信号の周期をAF画素許容露出時間Tmaxに設定してAF画素61bの露出時間を制御することによって、AF画素読み出し部62bにAF画素61bからAF画像データを読み出させる。
ステップS402において、ズレ量判定部276がズレ量算出部275によって算出されたAF画素61bのズレ量がn画像未満でないと判定した場合(ステップS402:No)、露出時間制御部277は、は、露出時間算出部271が算出したAF画素許容露出時間TmaxでAF画素61bに撮像を実行させる(ステップS405)。なお、n画素は、撮像素子6の総画素数の1%程度である。ステップS405の後、撮像装置1は、ステップS406へ移行する。
続いて、ズレ量判定部276がズレ量算出部275によって算出されたAF画素61bのズレ量がm画素未満(n<m)と判定した場合(ステップS406:Yes)、焦点信号加算部279は、AF画素加算処理を実行する(ステップS407)。なお、m画素は、撮像素子6の総画素数の10%程度である。
図12は、焦点信号加算部279によるAF画像データ(焦点信号)のAF画素加算処理の概要を示す模式図である。図12において、図12(a)が垂直同期信号の立ち上がりタイミング(読み出しタイミング)を示し、図12(b)が撮像素子6における撮像画素61aとAF画素61bの露光時間を示し、図12(c)が焦点信号加算部279による加算処理のタイミングを示す。
図12に示すように、焦点信号加算部279は、AF画素61bから出力されたAF画像データを時系列に沿って順次加算する加算処理を実行する。具体的には、図12(c)に示すように、焦点信号加算部279は、AF画像データAF1とAF画像データAF2とを加算してAF画像データAF12を生成し、この加算した結果をAF画像データ記憶部232に出力して記憶させる。その後、焦点信号加算部279は、AF画像データAF2とAF画像データAF3とを加算してAF画像データAF23を生成する。このように、焦点信号加算部279は、AF画像データが必要露出時間Tafに到達するまで、AF画像データを時系列に沿って順次加算する。なお、図12においては、焦点信号加算部279は、2フレーム分のAF画像データのみを加算しているが、必要露出時間Tafに到達するまで、AF画像データを時系列に沿って順次加算する。ステップS407の後、撮像装置1は、図4のAF処理へ戻り、ステップS208へ移行する。
続いて、ズレ量判定部276がズレ量算出部275によって算出されたAF画素61bのズレがm画素未満でないと判定した場合(ステップS406:No)において、AF画素61bのズレがu画素未満(n<m<u)であると判定したとき(ステップS408:Yes)、画像処理部10は、ズレ量算出部275が算出したズレ量に基づいて、時間的に生成時間が隣接する2つのAF画像の位置合わせ処理を実行する(ステップS409)。具体的には、画像処理部10は、時間的に隣接する2つのAF画像の各AF画素AF61bが一致するようにAF画像の位置合わせを行う。なお、u画素は、撮像素子6の総画素数の10%以上である。ステップS408の後、撮像装置1は、ステップS407へ移行する。
ステップS406において、ズレ量判定部276がズレ量算出部275によって算出されたAF画素61bのズレがm画素未満でないと判定した場合(ステップS406:No)において、AF画素61bのズレがu画素未満でないと判定したとき(ステップS408:No)、焦点信号加算部279は、AF画像データ記憶部232に蓄積された過去のAF画像データの加算情報を消去する(ステップS410)。ステップS410の後、撮像装置1は、ステップS407へ移行する。
図4に戻り、ステップS208以降の説明を続ける。
ステップS208において、輝度算出部273は、AF画像データ記憶部232に記録されたAF画像データに基づいて、AF画像データのコントラストを検出する。
続いて、AF画像データにコントラストがある場合(ステップS209:Yes)、測距処理部12は、輝度算出部273が検出したコントラストに基づいて、撮像装置1からAF領域内における被写体までの距離に関する測距情報を演算する測距演算処理を実行する(ステップS210)。
その後、位相差AF処理部172は、焦点信号加算部279によってAF画像データ記憶部232に加算されて蓄積されたAF画像データに基づいて、レンズ駆動部32を駆動させて光学系31の光軸Oに沿って移動させることにより、位相差AF方式の撮像装置1のピントを調整する位相差AF処理を実行する(ステップS211)。ステップS211の後、撮像装置1は、図3のメインルーチンへ戻る。
ステップS209において、AF画像データにコントラストがない場合(ステップS209:No)、撮像装置1は、図3のメインルーチンへ戻る。
ステップS213において、AF処理部17は、撮像画素61aから出力される撮像画像データのコントラストに基づいて、撮像装置1の焦点を被写体に対して自動的に合焦させるコントラストAF処理を実行する(ステップS213)。ステップS213の後、撮像装置1は、ステップS211へ移行する。
以上説明した本発明の一実施の形態によれば、露出時間制御部277が撮像画素61aから出力される画像データに基づいて、1フレーム期間における撮像画素61aおよびAF画素61bの露出時間の比率を制御するので、撮像素子6のフレームレートを低下させることなく、精度の高い位相差AF処理を行うことができる。
また、本発明の一実施の形態によれば、露出時間制御部277がAF画素61bの露出時間を撮像画素61aの露出時間より短くするので、被写体像が暗い場合であっても、撮像画素61aの露光時間が長くなるので、表示部19が表示するライブビュー画像を高画質にすることができる。
また、本発明の一実施の形態によれば、位相差AF処理部172が焦点信号加算部279によって加算されたAF画像データに基づいて、位相差AF処理を実行するので、被写体に対して精度の高いピント合わせを行うことができる。
また、本発明の一実施の形態によれば、露出時間制御部277が像移動量算出部15によって算出された被写体像の移動量に基づいて、1フレーム期間における撮像画素61aおよびAF画素61bの露出時間の比率を制御することによって、撮像装置1に手ブレが生じている場合には、AF精度を優先する一方、手ブレが低下した場合には、ライブビュー画像の画質を優先するので、撮影条件に適した位相差AF処理を提供することができる。
また、本発明の一実施の形態によれば、焦点信号加算部279がズレ量判定部によって予め閾値を超えたと判定された場合、AF画像データ記憶部232に加算して記憶したAF画像データを消去し、ズレ量が大きいAF画像データを使用せず、位相差AF処理を行うので、精度の高い焦点合わせを行うことができる。
また、本発明にかかる撮像装置は、デジタル一眼レフカメラ以外にも、たとえばアクセサリ等を装着可能なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラおよび撮像機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
また、本発明においては、本体部とレンズ部とが一体的に形成されていてもよい。
また、本発明にかかる撮像装置に実行させるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルデータでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB媒体、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本発明にかかる撮像装置に実行させるプログラムは、ネットワーク経由でダウンロードしてFlashメモリや記録媒体等に記録させてもよい。さらに、本発明にかかる撮像装置および画像処理装置に実行させるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、本発明にかかる撮像装置に実行させるプログラムは、オンラインストア等のネットワーク経由で販売または提供を行ってもよい。
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。すなわち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態を含みうるものであり、特許請求の範囲によって特定される技術的思想の範囲内で種々の設計変更等を行うことが可能である。
1 撮像装置
2 本体部
3 レンズ部
4 シャッタ
5 シャッタ駆動部
6 撮像素子
7 信号処理部
8 A/D変換部
9 シフトステージ
10 画像処理部
11 AE処理部
12 測距処理部
13 画像圧縮展開部
14 顔検出部
15 像移動量算出部
16 状態検出部
17 AF処理部
18 入力部
19 表示部
20 表示駆動部
21 メモリI/F
22 記録媒体
23 SDRAM
24 Flashメモリ
25 本体通信部
26 バス
27 制御部
61 受光部
61a 撮像画素
61b AF画素
62 読み出し部
63 タイミングジェネレータ
171 コントラストAF処理部
172 位相差AF処理部
231 画像データ記憶部
232 AF画像データ記憶部
241 プログラム記録部
242 フレームレート情報記録部
271 露出時間算出部
272 領域判定部
273 輝度算出部
274 像移動量判定部
275 ズレ量算出部
276 ズレ量判定部
277 露出時間制御部
278 露出時間判定部
279 焦点信号加算部
280 撮像制御部
281 表示制御部

Claims (8)

  1. 撮像面に被写体像の撮像信号を生成する撮像画素と焦点を検出するための焦点信号を生成する焦点検出用画素とを2次元状に配置した撮像素子であって、前記撮像画素からの前記撮像信号の出力および前記焦点検出用画素からの前記焦点信号の出力を所定のフレームレートで順次読み出す撮像素子と、
    時間的に生成時間が隣接する2つの前記撮像信号それぞれに対応する2つの撮像画像における前記被写体像の移動量を算出する像移動量算出部と、
    前記像移動量算出部が算出した前記移動量に基づいて、1フレーム期間における前記撮像画素の露出時間および前記焦点検出用画素の露出時間の比率を制御する露出時間制御部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記露出時間制御部は、前記焦点検出用画素の露出時間を前記撮像画素の露出時間より短くすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像面に前記被写体像を結像する光学系と、
    前記焦点検出用画素から連続的に出力される前記焦点信号を時系列に沿って順次加算する焦点信号加算部と、
    前記焦点信号加算部が加算した前記焦点信号に基づいて、位相差検出方式による前記光学系の焦点を調整する位相差焦点処理を行う位相差焦点処理部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 時間的に生成時間が隣接する2つの前記焦点信号それぞれに対応する2つのAF画像の各画素のズレ量を算出するズレ量算出部と、
    前記ズレ量算出部が算出した前記ズレ量が予め設定された閾値を超えたか否かを判定するズレ量判定部と、
    をさらに備え、
    前記焦点信号加算部は、前記ズレ量判定部が前記閾値を超えたと判定した場合、加算した前記焦点信号を消去することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像信号に基づいて、前記焦点検出用画素の露出に必要な必要露出時間および前記1フレーム期間において前記焦点検出用画素の露出が可能な許容露出時間を算出する露出時間算出部と、
    前記露出時間算出部が算出した前記必要露出時間が前記許容露出時間より長いか否かを判定する露出時間判定部と、
    をさらに備え、
    前記焦点信号加算部は、前記露出時間判定部によって前記必要露出時間が前記許容露出時間より長いと判定された場合、前記焦点信号を加算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像信号に基づいて、コントラスト方式によって前記光学系の焦点を調整するコントラスト焦点処理を行うコントラスト焦点処理部と、
    前記位相差焦点処理部による焦点領域を指示する指示信号の入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部が入力を受け付けた前記指示信号に応じた前記焦点領域に対応する前記撮像面に前記焦点検出用画素があるか否かを判定する領域判定部と、
    をさらに備え、
    前記コントラスト焦点処理部は、前記領域判定部によって前記焦点領域に対応する前記撮像面に前記焦点検出用画素がないと判定された場合、前記コントラスト焦点処理を行うことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  7. 撮像面に被写体像の撮像信号を生成する撮像画素と焦点を検出するための焦点信号を生成する焦点検出用画素とを2次元状に配置した撮像素子であって、前記撮像画素からの前記撮像信号の出力および前記焦点検出用画素からの前記焦点信号の出力を所定のフレームレートで順次読み出す撮像素子を備えた撮像装置が実行する撮像方法であって、
    時間的に生成時間が隣接する2つの前記撮像信号それぞれに対応する2つの撮像画像における前記被写体像の移動量を算出する像移動量算出ステップと、
    前記像移動量算出ステップにおいて算出した前記移動量に基づいて、1フレーム期間における前記撮像画素の露出時間および前記焦点検出用画素の露出時間の比率を制御する露出時間制御ステップと、
    を含むことを特徴とする撮像方法。
  8. 撮像面に被写体像の撮像信号を生成する撮像画素と焦点を検出するための焦点信号を生成する焦点検出用画素とを2次元状に配置した撮像素子であって、前記撮像画素からの前記撮像信号の出力および前記焦点検出用画素からの前記焦点信号の出力を所定のフレームレートで順次読み出す撮像素子を備えた撮像装置に、
    時間的に生成時間が隣接する2つの前記撮像信号それぞれに対応する2つの撮像画像における前記被写体像の移動量を算出する像移動量算出ステップと、
    前記像移動量算出ステップにおいて算出した前記移動量に基づいて、1フレーム期間における前記撮像画素の露出時間および前記焦点検出用画素の露出時間の比率を制御する露出時間制御ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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