JP6738151B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、撮像装置及びその制御方法に関し、特に、流し撮り撮影時における撮像装置の制御に関する。
カメラの撮影方法の一つに流し撮りがある。これは、移動している被写体の動きにカメラを追従させながら撮影する手法で、被写体の躍動感を出すために遅いシャッター速度で撮影することが一般的である。
しかしながら、長秒のシャッター速度(例えば1/30秒)でカメラを振りながら被写体(例えば時速60km/hで移動する電車)を上手く追従して撮影するためには熟練が必要である。特に初心者にとって、長秒のシャッター速度で露光期間中に被写体の速度とカメラを振る速度を合わせることは難しいので、流し撮りは難しい撮影手法である。
一般に、流し撮り撮影の良い例は、被写体が静止していて背景が被写体の移動方向と逆方向に流れている画である。そのような被写体が静止した画を撮るために、特許文献1には被写体の速度とカメラを振る速度との差分を検出し、当該差分に相当するズレ量を、手振れ補正機能を用いて補正する方法が開示されている。この方法では、撮影直前には、カメラ内の角速度センサにより被写体を追っているカメラのパンニング(若しくはチルティング)に対する角速度が検出される。同時に撮像面上の主被写体像の移動量が検出される。検出したパンニング速度と撮像面上の被写体像の移動量から被写体の角速度が算出される。そして露光中には、算出した主被写体の角速度とカメラ内の角速度センサ出力との差分量に従って像振れ補正動作が行われる。これにより、主被写体とカメラのパンニング速度との差(被写体振れ量)、及び手振れ量が補正されるので、流し撮り対象である主被写体の像振れを抑えることができる。
特開2006−317848号公報
しかし、背景が被写体の移動方向と逆方向に適切な量で流れる画を撮るための適正なシャッター速度の設定は初心者にとって難しい。これは、被写体の速度や撮影レンズの焦点距離、被写体との撮影距離、撮影者自身のパンニング(若しくはチルティング)速度を基にシャッター速度を決めるので、経験から分かるものである。
シャッター速度を早くしすぎると、被写体振れしにくくなるが背景が流れないので、被写体の躍動感が出ず、流し撮りの作例としては物足りない。一方で、シャッター速度を遅くしすぎると、背景は流れるが長秒露光になるので手振れにより被写体が振れ易くなり、結果流し撮りとして失敗し易い。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、流し撮りに不慣れな撮影者であっても、流し撮り効果が得られるシャッター速度を簡単に設定できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像光学系を介して入射した被写体像を撮影する撮像手段と、流し撮り撮影における背景の流し量を設定する設定手段と、流し撮り撮影において、前記設定手段により設定された前記背景の流し量となるように、前記背景の流し量と、振れの角速度を検出する検出手段にて検出された角速度と、前記撮像光学系の焦点距離とから、露光時間を演算する演算手段と、を有し、前記設定手段は、予め設定された複数の背景の流し量のレベルのいずれかを選択することにより、前記背景の流し量を設定し、前記演算手段は、前記背景の流し量が増加すると前記露光時間を伸ばし、前記角速度が増加すると前記露光時間を短くし、前記焦点距離が長くなると前記露光時間を短くするように演算する。
本発明によれば、流し撮りに不慣れな撮影者でも、流し撮り効果が得られるシャッター速度を簡単に設定できるようになる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図。 本発明における像振れ補正系の機能構成を示すブロック図。 本発明における撮影時の制御フローチャート。 本発明における流し撮り撮影時のシャッター速度算出処理のフローチャート。 本発明における背景の流し量に対する角速度とシャッター速度との関係を説明するための図。 本発明における振れ補正部の駆動範囲を説明するための図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る像振れ補正系を含む撮像装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態では、撮像装置として静止画像の撮影を行うことが可能なデジタルカメラについて説明するが、本発明はデジタルカメラに限らず、監視カメラ、Webカメラ、携帯電話などの撮影装置にも適用することができる。
図1において、撮像光学系は、変倍を行うズームレンズを含むズームユニット151、絞り・シャッタユニット153、振れ補正部112、焦点調節を行うレンズを含むフォーカスユニット157を含んで構成される。ズームユニット151は、ズーム駆動制御部152により駆動制御され、絞り・シャッタユニット153は、絞り・シャッタ駆動制御部154により駆動制御され、フォーカスユニット157は、フォーカス駆動制御部158により駆動制御される。
振れ補正系駆動部111は、振れ補正部112の駆動用のボイスコイル型モータであり、振れ補正系駆動部111によって駆動されることにより、振れ補正部112が光軸と垂直な方向に移動される。振れ補正系位置検出部113は、磁石とそれに対抗する位置に供えられたホールセンサとからなり、振れ補正部112の光軸と垂直な方向への移動量を検出し、その検出結果をA/D変換器114を介して、減算器108に供給する。振れ補正部112は、例えばシフトレンズであり、光軸と垂直な方向に移動されることにより光軸をシフトする、光学的に振れ補正可能な補正系である。または、撮像部159を光軸と垂直な方向に移動させても良い。その結果、装置の振れ等により生じる撮像面上の被写体の移動が補正された像が、撮像部159に結像される。
撮像部159は、上述した撮像光学系を介して入射した被写体像を電気信号に光電変換する。撮像部159から出力された電気信号は、撮像信号処理部160により映像信号に変換処理され、更に、用途に応じて映像信号処理部161により加工される。表示部162は、映像信号処理部161から出力された信号に基づいて、必要に応じて画像表示を行う。
電源部163は、撮像装置全体に用途に応じて電源を供給する。外部入出力端子部164は、不図示の外部装置との間で、通信信号及び映像信号を入出力する。
操作部165はシステムを操作するために用いられ、防振ON/OFFスイッチ、シャッタレリーズボタン、動画記録スイッチ、再生モード選択スイッチ、変倍スイッチ、流し撮りモード設定スイッチを含む。
防振ON/OFFスイッチは、手振れ補正のON/OFFを選択可能にし、防振ON/OFFスイッチにより手振れ補正ONが選択されると、カメラシステム制御部168が振れ補正系駆動部111に防振動作を指示する。そして、これを受けた振れ補正系駆動部111は、手振れ補正OFFの指示がなされるまで防振動作を行う。
シャッタレリーズボタンは、押し込み量に応じて第1スイッチ(SW1)および第2スイッチ(SW2)が順にオンするように、2段階の操作が可能に構成されている。シャッタレリーズボタンが約半分押し込まれたとき(第1段階目)に第1スイッチSW1がオンし、シャッタレリーズボタンが最後まで押し込まれたとき(第2段階目)に第2スイッチSW2がオンする構造となっている。第1スイッチSW1がオンされると、フォーカス駆動制御部158がフォーカスユニット157を駆動して焦点調節を行うとともに、絞り・シャッタ駆動制御部154が絞り・シャッタユニット153を駆動して適正な露光量に設定する。第2スイッチSW2がオンされると、撮像部159に露光された光像から得られた画像データが記憶部166に記憶される。
動画記録スイッチは、スイッチ押下により動画撮影が開始され、記録中に再度スイッチが押下されると記録を終了する。動画撮影中に第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を押すことで、動画記録中の静止画撮影にも対応できる。
再生モード選択スイッチが押下されると、再生モードが選択される。なお、再生モード時には防振動作を停止する。
変倍スイッチは、ズーム変倍の指示を行うためのスイッチである。変倍スイッチによりズーム変倍の指示が行われると、カメラシステム制御部168を介して指示を受けたズーム駆動制御部152がズームユニット151を駆動して、指示されたズーム位置にズームユニット151を移動させる。それとともに、撮像部159から送られた撮像信号処理部160、映像信号処理部161にて処理された画像情報に基づいて、フォーカス駆動制御部158がフォーカスユニット157を駆動して焦点調節を行う。
流し撮りモード設定スイッチは、流し撮りモードのON/OFFを選択可能にし、流し撮りが選択されると、流し撮りに適した防振動作及び流し撮りに適したシャッター速度の設定が行われる。
記憶部166は映像情報など様々なデータを記憶する。角速度検出部102は、ジャイロセンサ等のセンサを用いて、カメラに加わる手振れ量を角速度として検出し、電圧に変換した振れ信号(角速度データ)を出力する角速度センサである。カメラシステム制御部168は、撮像装置全体を制御する。動きベクトル検出部116は、撮像信号処理部160で生成された現在の映像信号に含まれる輝度信号と、1フレーム前の映像信号に含まれる輝度信号とに基づいて、画像の動きベクトルを検出する。
図2は、図1に示すデジタルカメラに搭載された像振れ補正系の機能構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では画像のヨー方向またはピッチ方向のいずれか一方の振れ補正制御に関して説明を行い、他方向の振れ補正制御は同様であるため、説明を省略する。
角速度検出部102から出力された角速度データは、カメラシステム制御部168内に構成されたμCOM101内部のハイパスフィルタ(HPF)103に供給される。HPF103は、任意の周波数帯域でその特性を変更し得る機能を有しており、角速度データに含まれる低周波数成分を遮断してから高周波数帯域の信号を出力する。なお、HPF103の代わりに、角速度検出部102の出力から、角速度検出部102の出力に対して高周波数帯域の信号を遮断するローパスフィルタ(LPF)を通過させた信号を減算する構成にしても良い。
利得・位相特性演算部104は、入力データであるHPF103の出力を所定のゲインで増幅する増幅器、及び位相補償フィルタで構成されている。
焦点距離演算部105は、ズーム駆動制御部152から出力されるズームレンズの状態を示すズーム情報から、撮像光学系の焦点距離を算出し、振れ補正部112を駆動するのに最適な値となるように利得・位相特性演算部104の出力を補正する。
一方、動きベクトル検出部116から出力された動きベクトルは、被写体ベクトル検出部117に供給される。また、被写体ベクトル検出部117は、オフセット除去部115によって角速度検出部102の出力からオフセット成分を除去した角速度を換算した撮像面上の像面移動量を入力する。そして、入力した像面移動量を用いて、画面内の動きベクトルを、被写体ベクトルと背景ベクトルに分離する。なお、オフセット除去部115は、オフセット成分として、カメラが静定状態である場合の、角速度検出部102の平均値を用いてもよいし、被写体ベクトル検出部117により検出された1フレーム前の背景ベクトルを角速度に換算した値を用いてもよい。また、動きベクトルを被写体ベクトルと背景ベクトルに分離する方法としては、例えば、特開2015−161730号公報に記載された方法等、公知の方法を用いることができる。
被写体角速度演算部118は、被写体ベクトル検出部117の出力である被写体ベクトルを、ズーム情報に含まれる焦点距離やフレームレートの情報を使って、被写体角速度へ換算する。減算器119は、被写体角速度演算部118で算出した被写体角速度からオフセット除去部115の出力である像振れ補正装置の角速度を減算、つまりは被写体とカメラの差分角速度を算出する。
振れ補正部112の目標信号を選択するスイッチ106は、操作部165の流し撮りモード設定スイッチにより選択された流し撮りモードのON/OFF情報に基づいて、焦点距離演算部105の出力と、減算器119の出力を切り替える。流し撮りモードONの場合、スイッチ106は後述する減算器119の出力信号を積分器107に供給して被写体の振れを補正する被写体振れ補正を行う。一方、流し撮りモードOFFの場合、スイッチ106は焦点距離演算部105の出力を積分器107に供給して画像全体の振れを補正する手振れ補正を行う。
なお、流し撮りモード設定スイッチによる設定以外に、角速度検出部102からのヨー方向とピッチ方向の出力を比較して、流し撮りモードのON/OFFを判定しても良い。その場合、例えば、片軸の角速度検出部102の出力がもう片軸の角速度検出部102よりも大きければ(例えば10dps以上)、パンニング(若しくはチルティング)状態と判定し、流し撮りモードONと判定する。なお、流し撮りモードであっても、後述する被写体ベクトルを検出できない場合には、スイッチ106は焦点距離演算部105の出力を選択するように制御される。
積分器107は、任意の周波数帯域でその特性を変更し得る機能を有しており、スイッチ106の出力を積分し、振れ補正部112の駆動量を算出する。
減算器108は、積分器107の出力から、振れ補正系位置検出部113から出力された振れ補正部112の位置を示す信号をA/D変換器114にてA/D変換してデジタル化したデータを減算し、制御器109へ供給する。
制御器109は、入力データを所定のゲインで増幅する増幅器、及び位相補償フィルタで構成されている。減算器108から供給された偏差データは、制御器109において増幅器及び位相補償フィルタによる信号処理が行われた後、パルス幅変調部110に出力される。
パルス幅変調部110は、制御器109を通過して供給されたデータを、パルス波のデューティー比を変化させる波形(即ち、PWM波形)に変調して、振れ補正系駆動部111に供給する。
次に、流し撮り撮影時のシャッター速度(露光時間)の設定方法について説明する。流し撮り撮影時のシャッター速度は、以下の式(1)で得られる。
Tv=α/(f×ω) …(1)
ここで、Tv:シャッター速度、f:焦点距離、ω:角速度、α:背景の流し量である。
式(1)の右辺の分母は、撮影レンズの焦点距離fとカメラの角速度ωの積であり、この値は撮像面上での背景の流し速度を表す。流し撮り時のシャッター速度Tvはカメラの角速度ωに拠らず常に背景の流し量が一定になるようなシャッター速度Tvを算出する。本実施形態では、背景の流し量を撮影者が設定できるように、表示部162の画面上で、操作部165により背景の流し量αを変更できるようにしている。これは、例えば、背景の流し量を100画素が最適と考える撮影者もいれば、300画素が最適と考える撮影者もいるためで、撮影者によって背景の流し量の好みが異なる場合であっても、好みに応じた背景の流し量にすることができる。
次に図3を用いて、本実施形態における流し撮り撮影時の制御フローについて説明する。
まず、S101において、手振れ補正がONになっているか否かを判定し、手振れ補正がONであればS102へ進み、ONでなければS119へ進む。S102では、上述したようにして流し撮りモードがONであるか否かを判定し、流し撮りモードがONであればS103へ進み、流し撮りモードがONでなければS112に進む。
S103では、画面全体の動きベクトルを動きベクトル検出部116で検出する。次にS104において、角速度検出部102の出力である角速度から、2フレームそれぞれにおける露光時間の重心の間である露光重心間の角速度の平均値を取得する。ここで、露光重心間の角速度の平均値を求めるのは、動きベクトル検出部116では、撮像時の露光重心間でフレーム間の差分ベクトルを検出しているからである。これにより、後述するS107において、動きベクトル検出部116の出力と、角速度検出部102の出力から算出する撮像面上での像面移動量とのヒストグラムを作成する際に同期をとることができる。
S105において、S104で得た露光重心間の角速度の平均値からオフセット成分を除去する。オフセット成分を除去する理由は、後述する被写体ベクトル算出において、オフセット畳重した分、角速度から換算した像面移動量がオフセットし、被写体ベクトルを誤検出してしまうことを防ぐためである。S106において、S105でオフセット成分を除去した露光重心間の角速度の平均値を、フレームレートや焦点距離情報を使って撮像面上での像面移動量に換算する。
次にS107において、S103で検出した動きベクトルからヒストグラムを作成する。例えば動きベクトル検出部116が用いる検出ブロック数の設定が縦6個、横10個であれば、総数60個の動きベクトルからなるヒストグラムが作成される。また、ヒストグラムの作成に、S106で算出した撮像面の像面移動量を用いる。ここで、1フレームで取得する角速度のデータ数は1つなので、角速度から換算した撮像面上の像面移動量を中心に一定範囲(例えば±10pix)を背景範囲の閾値とする。
S108では、S107で作成されたヒストグラムから、被写体ベクトルの検出が可能であるかどうかを判定する。被写体ベクトルの検出が可能であればS109に進み、被写体ベクトルの検出が不可能であればS112に進む。
次にS109において、S106で算出した撮像面上の像面移動量から一定範囲にあるベクトルを背景ベクトル候補、一定範囲外にあるベクトルを被写体ベクトル候補とする。そして、被写体ベクトル候補のうち度数の一番高いベクトル付近を被写体ベクトルとしてその平均値を算出する。S110では、被写体角速度演算部118は、S109で算出された被写体ベクトルをフレームレートや焦点距離情報を使って、被写体角速度へ換算し、減算器119でオフセット除去部115の出力である像振れ補正装置の角速度を減算する。S111では、S110で算出した被写体角速度を積分して被写体振れ補正の補正信号を算出する。
一方、S112では、流し撮りモードではないか、または流し撮りモードであっても被写体ベクトルを検出できないので、通常の手振れ補正を行うために、角速度検出部102から角速度を取得する。なお、S104では露光重心間の角速度の平均値を取得するのに対し、S112では露光重心間の角速度の平均ではなく、一定の割込み周期(例えば4kHzサンプリング)で角速度を取得する。
S113では、角速度検出部102の出力にはオフセット成分が畳重しているので、HPF103を通してオフセット成分を除去する。次に、S114において、オフセット成分が除去された角速度検出部102の出力が所望の周波数特性になるように、所定のゲインで増幅する増幅器、及び位相補償フィルタで構成された利得・位相特性演算部104により処理する。
S115において、焦点距離演算部105により、撮像光学系の焦点距離を算出し、振れ補正部112を駆動するのに最適な値となるように利得・位相特性演算部104の出力を補正する。そして、S116において、S115で算出した値を積分して、手振れ補正の補正信号を算出する。次にS117において、再度、流し撮りモードがONであるか否かを判定し、流し撮りモードがONであればS118へ進み、流し撮りモードがONでなければS119に進む。
次に、S118において、流し撮り撮影時に最適なシャッター速度を算出する。なお、この処理の詳細は、図4のフローチャートを参照しながら後述する。
S119において、撮影者がシャッタレリーズボタンを押下したか否かを判定する。シャッタレリーズボタンが押下された場合はS120に進み、レシャッタレリーズボタンが押下されていない場合はS101に戻って上述した処理を繰り返す。
一方、S120では、S108の判定に応じて、S111で算出した被写体振れ補正信号若しくはS116で算出した手振れ補正信号に基づいて振れ補正系を駆動させる。そして、S121において、流し撮りモードの場合には、S118で算出した流し撮り撮影時のシャッター速度で、それ以外の場合には、通常の測光処理により得られた露出値に基づくシャッター速度で、露光を行い、撮影処理を終了する。
次に、S118で行われる流し撮り撮影時のシャッター速度算出処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まずS201において、角速度検出部102から角速度を取得する。シャッター速度算出時の角速度は、S104と同様に露光重心間の角速度の平均値でもよいし、S112と同様に一定の割込み周期(例えば4kHzサンプリング)で取得する角速度でもよい。S201で検出した角速度にはオフセット成分が重畳しており、オフセットが重畳した分、シャッター速度の算出誤差になるため、S202において、S105若しくはS113と同様にオフセット成分を除去する。
S203では、ズーム情報から焦点距離を取得する。S204では、背景流し量の設定値を判定する。本実施形態では、背景流し量は3通り(小・中・大)とし、撮影者が撮影前に表示部162の画面上で操作部165を用いて設定する。背景流し量が「中」に設定されていれば、S205に進み、「中」以外に設定されていれば、S206に進む。なお、本実施形態では背景流し量の設定数を3段階にしているが、勿論3段階以上(複数のレベル)でも良いし、任意の値を背景流し量として設定するようにしてもよい。S205では背景流し量が「中」に設定されているので、背景流し量αをα1(例えば、撮像面上での像面移動量100pix)に設定する。
S206では、背景流し量が「小」か否かを判定する。背景流し量が「小」に設定されていればS207に進み、背景流し量が「小」に設定されていなければ(つまり、背景流し量は「大」)、S208に進む。S207では背景流し量が「小」に設定されているので、「中」の場合よりも撮像面上での像面移動量が少なくなるよう、背景流し量αをα2(例えば、撮像面上での像面移動量70pix)に設定する。
S208では背景流し量が「大」に設定されているので、「中」の場合よりも撮像面上での像面移動量が多くなるよう、背景流し量αをα3(例えば、撮像面上での像面移動量300pix)に設定する。
S209では、式(1)に基づいて、パンニング(若しくはチルティング)速度に拠らず、常に背景流し量αとなる流し撮り時のシャッター速度Tvを算出する。
S210では、S209で算出したシャッター速度Tvが予め設定した閾値β(例えば1/15秒)未満か判定する。閾値未満であればS212へ進み、閾値以上であればS211に進む。S209で算出したシャッター速度Tvが閾値β以上ということは、長秒露光気味になっている場合である。例えば1秒以上の長秒露光になると露光期間中の手振れのリスクが高くなるため、S211では、算出したシャッター速度Tvを低速リミット値(閾値β)に制限する。
上述した背景流し量α1、α2、α3に対する、角速度ωとシャッター速度Tvとの関係を図5に示す。図5の横軸はカメラの角速度ωを示し、図5の縦軸はシャッター速度Tvを示す。401は背景流し量α2、402は背景流し量α1、403は背景流し量α3の時のシャッター速度Tvを示している。404は角速度ωの閾値であり、これはカメラの角速度ωが小さい場合に、式(1)からシャッター速度が長秒露光(例えば1秒以上)の設定になってしまうのを防ぐために設けられている。閾値404以下の角速度ωであればシャッター速度Tvをリミット405(例えば1/15秒)に設定する。
S212では、S111若しくはS116で算出した、被写体振れ補正信号若しくは手振れ補正信号を取得する。そして、S213において、算出したシャッター速度Tvと算出した被写体振れ補正量若しくは手振れ補正量の積が振れ補正系の駆動範囲内に収まるか否かを判定する。算出したシャッター速度Tvと算出した被写体振れ補正量若しくは手振れ補正量の積が振れ補正部112の駆動範囲内であればS215に進んで、算出したシャッター速度Tvを設定する。一方、求めたシャッター速度Tvと算出した被写体振れ補正量若しくは手振れ補正量の積が、振れ補正部112の駆動範囲内でなければ、S214に進み、求めたシャッター速度Tvを変更する。
ここで、図6を用いて、シャッター速度Tvの変更について説明する。図6の横軸はズーム位置を示し、図6の縦軸は振れ補正系の駆動量[deg]を示している。501はズーム位置における振れ補正系の駆動量の関係を表しており、502はズーム位置がTeleでの振れ補正系の駆動リミットを示している。例えば、ズーム位置がTele、S209で算出したシャッター速度Tvが1/20秒、S111で算出した被写体振れ補正信号が10[dps]の場合、振れ補正に必要な駆動量は0.5[deg]になる。駆動リミット502が0.3[deg]の場合は差分の0.2[deg]が振れ残りになる。そのため、振れ補正系の駆動リミットを越える場合において、振れ補正系の駆動リミット502以内に収まるようなシャッター速度Tv(1/20秒から1/30秒未満)に変更する。
以上のように、撮像面上の像面移動量を一定にするシャッター速度を自動で設定することで、流し撮り撮影に不慣れな撮影者でも簡単に流し撮り撮影を行うことができる。
また、撮像装置に搭載された像振れ補正系を利用して流し撮り撮影時のシャッター速度を設定することができるため、装置構成を増やすこと無く本発明を実現することができる。しかしながら、像振れ補正系を有さない撮像装置であっても、角速度検出部を設けることで、流し撮り撮影時のシャッター速度を設定することができる。その場合、図3のS101で手振れ補正のON/OFFに左右されることなく、流し撮り撮影時のシャッター速度が設定される。同様に、像振れ補正系を有する撮像装置であっても、手振れ補正のOFF時に流し撮りを行っても良く、その際に角速度検出部102を駆動させて、シャッター速度を設定するように制御してもよい。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101:μCOM、102:角速度検出部、111:振れ補正系駆動部、112:振れ補正部、113:振れ補正系位置検出部、116:動きベクトル検出部、118:被写体角速度演算部、151:ズームユニット、152:ズーム駆動制御部、153:絞り・シャッタユニット、154:絞り・シャッタ駆動制御部、159:撮像部、165:操作部

Claims (6)

  1. 撮像光学系を介して入射した被写体像を撮影する撮像手段と、
    流し撮り撮影における背景の流し量を設定する設定手段と、
    流し撮り撮影において、前記設定手段により設定された前記背景の流し量となるように、前記背景の流し量と、振れの角速度を検出する検出手段にて検出された角速度と、前記撮像光学系の焦点距離とから、露光時間を演算する演算手段と、を有し、
    前記設定手段は、予め設定された複数の背景の流し量のレベルのいずれかを選択することにより、前記背景の流し量を設定し、
    前記演算手段は、前記背景の流し量が増加すると前記露光時間を伸ばし、前記角速度が増加すると前記露光時間を短くし、前記焦点距離が長くなると前記露光時間を短くするように演算することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記演算手段により演算した前記露光時間が予め決められた閾値以上の場合に、前記露光時間を前記閾値に制限する制限手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像手段から出力された画像のフレーム間の差分から、動きベクトルを求めて出力する動きベクトル検出手段と、
    前記角速度、及び、前記動きベクトルの少なくともいずれかに基づいて、振れ補正量を求め、振れ補正手段を駆動することにより振れを補正する補正手段と、を更に有し、
    前記演算手段は、前記露光時間と前記振れ補正量との積が、前記振れ補正手段の駆動範囲内に収まらない場合に、前記積が、前記振れ補正手段の駆動範囲内に収まるように、前記露光時間を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 撮像光学系を介して入射した被写体像を撮影する撮像手段による流し撮り撮影時の撮像装置の制御方法であって、
    設定手段が、背景の流し量を設定する設定工程と、
    演算手段が、前記設定工程で設定された前記背景の流し量となるように、前記背景の流し量と、振れの角速度を検出する検出手段にて検出された角速度と、前記撮像光学系の焦点距離とから、露光時間を取得演算する演算工程と、を有し、
    前記設定工程では、予め設定された複数の背景の流し量のレベルのいずれかを選択することにより、前記背景の流し量を設定し、
    前記演算工程では、前記背景の流し量が増加すると前記露光時間を伸ばし、前記角速度が増加すると前記露光時間を短くし、前記焦点距離が長くなると前記露光時間を短くするように演算することを特徴とする制御方法。
  5. コンピュータに、請求項4に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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