JP6337809B2 - 駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘導性負荷を駆動制御するための駆動制御装置に関する。
例えば、油圧ポンプのソレノイドなどの誘導性負荷に通電制御する場合、PWM駆動制御することがある。このとき、制御部がPWMパルスを生成し、このPWMパルスに応じて誘導性負荷に通電制御する。しかし、一定周波数で制御するとアクチュエータの構造などに応じて、制御時に可聴音として問題となることもある。
特開2010−061481号公報
背景技術欄に記載した音の問題に対し、PWMパルスを周波数拡散することで静粛性を向上できることが確認されている。しかし、PWMパルスの周波数を拡散して例えばソレノイドのような誘導性負荷をフィードバック制御する場合、図12に模式的に示すように、例えば周波数を切替えた瞬間に、制御電流がオーバーシュート/アンダーシュートしてしまう虞がある(図12のRT1、RT2部分参照)。したがって、PWMパルスを周波数拡散しても制御電流の平均電流を安定化することが求められている。平均電流を安定化するため、特許文献1に記載されたように中間周波数に設定する方法を用いることができるが、電流を安定化するために長時間必要としてしまい望ましくない。
本発明の目的は、PWMパルスの周波数を拡散して切替えるときにおいても、誘導性負荷に流れる平均電流のオーバーシュート/アンダーシュートを短時間で抑制できるようにした誘導性負荷の駆動制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、入力部はPWMパルスの周波数を拡散するように切替えられた周波数指令値を入力する。このとき、制御部はPWMパルスを周波数拡散して誘導性負荷を駆動するため静粛性を向上できる。
ここで、入力部に入力される周波数指令値が第1指令値のとき、PWMパルスにより誘導性負荷を電流上昇制御する期間をPWMパルスの第1期間とし、その反対に電流下降制御する期間を前記PWMパルスの第2期間とする。また、入力部に入力される周波数指令値が第1指令値と異なる第2指令値のとき、PWMパルスにより誘導性負荷を電流上昇制御する期間をPWMパルスの第3期間とし、その反対に電流下降制御する期間をPWMパルスの第4期間とする。このとき、制御部は、入力部に入力される周波数指令値が第1指令値から第2指令値に変更されたときには、第1指令値に対応するフォワードPWMパルスと第2指令値に対応するアフターPWMパルスとの間の少なくとも1つ以上のミドルPWMパルスについて、フォワードPWMパルスの第1期間に相当する前記ミドルPWMパルスの第5期間を、フォワードPWMパルスの第1期間とアフターPWMパルスの第3期間との間(但し第1期間は含み第3期間は含まない)の長さとすると共に、フォワードPWMパルスの第2期間に相当するミドルPWMパルスの第6期間を、アフターPWMパルスの第4期間とフォワードPWMパルスの第2期間との間(但し第4期間は含み第2期間は含まない)の長さとする。
この結果、第1指令値のときのフォワードPWMパルスと第2指令値のときのアフターPWMパルスとの間の中間の長さに設定されたミドルPWMパルスを少なくとも1つ以上設けることで、平均電流の急峻な変化を抑制しつつ当該平均電流を滑らかに変化させることができるようになり、誘導性負荷に流れる平均電流のオーバーシュート/アンダーシュートを極力抑制できるようになる。
第1実施形態における電気的構成例を概略的に示すブロック図 駆動部及び誘導性負荷の構成例 PWM制御部の電気的構成例を概略的に示すブロック図 動作を概略的に説明するタイミングチャート 第2実施形態におけるPWM制御部の電気的構成例を概略的に示すブロック図 動作を概略的に説明するタイミングチャート 第3実施形態における動作を概略的に説明するタイミングチャート 第4実施形態における動作を概略的に説明するタイミングチャート 第5実施形態におけるPWM制御部の電気的構成例を概略的に示すブロック図 動作を概略的に説明するタイミングチャート 第6実施形態において、フォワードPWMパルスとアフターPWMパルスとの間に複数のミドルPWMパルスを備えた場合の動作を概略的に説明するタイミングチャート 比較例について平均電流がオーバーシュート/アンダーシュートする一例を模式的に説明するタイミングチャート
以下、本発明の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態間で同一又は類似の構成については、第2実施形態以降について同一又は類似の符号を付して説明を必要に応じて省略し、第2実施形態以降では特徴部分を中心に説明を行う。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、駆動制御システム1の電気的構成をブロック図により概略的に示している。
図1に示すように、駆動制御システム1は、マイクロコンピュータ(以下マイコンと略す)2及び駆動制御装置3を備え、制御対象となる誘導性負荷4を駆動する。外部のマイコン2はCPU、ROM、RAM、I/Oなど(何れも図示せず)を備え、駆動制御装置3に指令値を出力する。この指令値は、目標電流指令値(Target Current)、周波数指令値(FReQuency)である。駆動制御装置3は、PWM制御部(入力部、制御部相当)5、駆動部6、電流検出部7、及び、A/D変換部8、を備え、これらの各ブロックを用いて、制御対象となる誘導性負荷4をフィードバック電流制御する。
PWM制御部5は、マイコン2から与えられる指令値に応じてPWMパルスを生成するブロックであり、機能的には、検出値と指令値の差分をフィードバックするフィードバックブロック(入力部相当)9、及び、このフィードバックブロック9の出力信号に応じてPWMパルスを生成するPWM信号生成ブロック10を備える。
PWM制御部5は、PWM信号生成ブロック10によりPWMパルスを生成すると駆動部6に出力する。駆動部6は、PWM制御部5から入力されたPWMパルスに応じて誘導性負荷4を駆動する。駆動部6及び誘導性負荷4の構成や接続形態は特に問わないが、例えば図2(a)又は図2(b)に示すように構成すると良い。この図2(a)に示す例では、駆動部6が例えばNチャネル型のMOSトランジスタ11aによってローサイドに構成され、誘導性負荷4がソレノイドコイル12によりハイサイドに構成されている。コイル12には同期整流用のNチャネル型のMOSトランジスタ11bが並列接続されている。なお、トランジスタ11a、11bはPチャネル型のMOSトランジスタを用いても良いし、トランジスタ11bに代えて還流ダイオードを設けても良い。図2(a)に示す例では、MOSトランジスタ11aのドレインソース間とコイル12とが電源端子VB及びグランド間に直列接続されており、PWM制御部5がMOSトランジスタ11a、11bのゲートに制御信号を出力する。図2(b)に示す構成では、PWM制御部5はMOSトランジスタ11aをオンすると共にMOSトランジスタ11bをオフ制御することでコイル12に通電し、MOSトランジスタ11aをオフ制御する間にMOSトランジスタ11bをオン制御することで同期整流するように構成される。これにより、PWM制御部5が、PWMパルスを制御信号としてMOSトランジスタ11aのゲートに出力すると、誘導性負荷4には矩形波の印加電圧に対し位相が遅れた電流が流れるようになる。
図2(b)に別の例を示している。図2(b)に示す例では、駆動部6が例えばNチャネル型のMOSトランジスタ13aによりハイサイドに構成され、ソレノイドコイル14がローサイドに構成されている。このとき、コイル14には同期整流用の例えばNチャネル型のMOSトランジスタ13bが並列接続されている。なお、トランジスタ13aはPチャネル型のものを適用しても良いし、トランジスタ13bに代えて還流ダイオードを設けても良い。この図2(b)に示す構成もまた、MOSトランジスタ13aのドレインソース間とコイル14とが電源端子VB及びグランド間に直列接続されており、PWM制御部5がMOSトランジスタ13a、13bのゲートに制御信号を出力する構成とされている。図2(b)に示す構成では、PWM制御部5はMOSトランジスタ13aをオンすると共にMOSトランジスタ13bをオフ制御することでコイル14に通電し、MOSトランジスタ13aをオフ制御する間にMOSトランジスタ13bをオン制御することで同期整流するように構成される。また、その他、バイポーラジャンクショントランジスタ、IGBTなどの他種類のトランジスタを用いても良い(これらは図示せず)。
図2(a)に示すように、誘導性負荷4が電源VB側に接続されている場合には、PWM制御部5のPWMパルスが「H」区間のときに電流上昇制御となり、その反対にPWMパルスが「L」区間のときに電流下降制御となる。逆に、図2(b)に示すように、誘導性負荷4がグランド側に接続されているときには、PWM制御部5のPWMパルスが「H」区間のときに電流下降制御となり、その反対に「L」区間のときに電流上昇制御となる。
電流検出部7は、誘導性負荷4に流れる電流を検出する。この電流は、誘導性負荷4のインダクタ成分及び内部抵抗成分、駆動部6を構成するトランジスタ11a又は13aのオン抵抗成分などによる時定数で決定される値となる。この電流検出部7もまた各種構成を適用できるが、例えば誘導性負荷4に直列に抵抗(図示せず)を接続し、この抵抗に印加される電圧を検出する方法などが挙げられる。A/D変換部8は、電流検出部7の検出結果をA/D変換してデジタル信号の検出値とし、PWM制御部5のフィードバックブロック9に出力する。PWM制御部5は、マイコン2から入力される指令値と共にこの検出値に応じてPWMパルスを生成し駆動部6に出力する。この動作が繰り返される。
以下、PWM制御部5の構成例について図3を参照しながら説明する。図3に示すように、PWM制御部5は、基準値生成ブロック15、限度カウント値設定ブロック(カウンタ限度変更部相当)16、RAMP波生成ブロック(計測部相当)17、及び、比較ブロック18を備えている。この中で、基準値生成ブロック15、限度カウント値設定ブロック16、及び、RAMP波生成ブロック17は、クロック生成部19からクロック信号CLKが入力されることに応じて動作する。クロック信号CLKの発生周期は、周波数拡散の拡散周期より例えば数倍以上短く設定されており、細かいタイミングで各種信号処理が可能となる。
RAMP波生成ブロック17は、例えばカウンタを備えて構成される。比較ブロック18は例えばコンパレータにより構成される。PWMパルスは、基準値生成ブロック15が出力する制御値CtrlとRAMP波生成ブロック17が出力する三角波信号とを比較し、これらの制御値と三角波信号の大小に応じて、PWMパルスの出力レベル「H」「L」が決定される。これらの制御値Ctrlと三角波信号の大小の期間比が、PWMパルスのデューティ比に関係することになる。
基準値生成ブロック15は、電流指令値とA/D変換部8の出力検出値と限度カウント値Rmとを入力し、A/D変換部8の出力検出値に基づいて誘導性負荷4の通電電流の平均電流を算出し、これらの結果に基づいて次パルスのデューティ比Duty及び制御値Ctrlを出力する。基準値生成ブロック15は、次パルスのデューティ比Dutyを限度カウント値設定ブロック16に出力し、制御値Ctrlを比較ブロック18(例えばコンパレータの非反転入力端子)に出力する。この出力タイミングは、例えば次のPWMパルスの開始タイミングに相当するタイミングに予め定められる。
また、限度カウント値設定ブロック16は、基準値生成ブロック15が出力する次パルスのデューティ比Dutyと、マイコン2が出力する周波数指令値とを入力し、次パルスの限度カウント値をRmとし、基準値生成ブロック15の限度カウント値Rmとして出力すると共に、前回のPWMパルスの限度カウント値をRmCmpとし、RAMP波生成ブロック17が生成する三角波信号の波高値(内蔵カウンタの限度カウント値Rm)として出力する。
RAMP波生成ブロック17は波高値(内蔵カウンタの限度カウント値Rm)が与えられると、クロック生成部19のクロック信号CLKをカウントし、このカウント値の変化に伴い変化する三角波信号を比較ブロック18(例えばコンパレータの反転入力端子)に出力する。比較ブロック18は、RAMP波生成ブロック17が出力する三角波信号と、基準値生成ブロック15が出力する制御値Ctrlとを比較し、この比較結果をPWMパルスとして駆動部6に出力する。このようにPWM制御部5は構成されている。
前記の構成について作用を説明する。マイコン2は例えば疑似ランダム符号により周波数拡散された周波数指令値を駆動制御装置3に出力する。この周波数拡散処理は一般的なものを採用できる。この周波数指令値は例えば数kHz程度の中央値に対し±数kHzの高低とする指令値となっている。
図4は各ノードの信号変化を概略的に示すタイミングチャートを表す。説明の便宜上、PWMパルスの周波数指令値がF1に設定されており、誘導性負荷4には、この周波数指令値F1のPWMパルスに応じた電流が定常的に流れていることを仮定して説明を行う。駆動制御装置3は、周波数指令値をPWM制御部5に入力する。PWM制御部5は、周波数指令値に対応する限度カウント値Rmとして設定し続ける。すると、RAMP波生成ブロック17は、例えば初期値(例えば0)から限度カウント値Rmまでクロック信号CLKをカウントしてカウント値に対応した信号電圧を比較ブロック18に出力する。
PWM制御部5は、PWMパルスの1パルス毎に制御される制御値CtrlがRAMP波生成ブロック17の出力三角波信号の電圧より高いときには、PWMパルスとして「H」を出力する。例えば駆動部6が図2(a)に示すように構成されている場合には、駆動部6が「H」を入力すると誘導性負荷4に通電制御する。この結果、誘導性負荷4の通電電流が上昇し、これにより誘導性負荷4に流れる電流を上昇制御できる。また、PWM制御部5は、制御値CtrlよりもRAMP波生成ブロック17の出力三角波信号の電圧が高くなると、PWMパルスとして「L」を出力する。駆動部6が、この「L」を入力すると誘導性負荷4への通電を減少させる。誘導性負荷4は電流を流し続けるが電流が徐々に低下する。これにより、誘導性負荷4に流れる電流を下降制御できる。この下降制御処理は、RAMP波生成ブロック17が限度カウント値Rmまでカウントを行うことで終了する。
RAMP波生成ブロック17は、限度カウント値Rmまでクロック信号CLKをカウントすると、カウンタ値をクリアし、初期値(例えば0)に戻り、再度クロック信号CLKをカウントし始める。この動作が繰り返される。これにより、周波数指令値及びデューティ比の指令値が変化しなければ、周波数一定、デューティ一定のPWMパルスを出力できる。
基準値生成ブロック15は、目標電流値と電流検出値を入力し、これらを極力同一とするようにデューティ指令値Duty及び制御値Ctrlを出力する。このとき、基準値生成ブロック15は、これらの目標電流値と電流検出値に基づいて算出されるデューティ指令値Dutyを出力する。基準値生成ブロック15は、デューティ指令値Dutyについて、誘導性負荷4に流れる平均電流I1が一定になるように制御するものの、誘導性負荷4のそのもののばらつきや温度特性、また、誘導性負荷4に供給される電源VBが変動した場合においても、平均電流I1を一定とするように制御する。
例えば、目標電流値が電流検出値より高いときには電流を多く流すため、基準値生成ブロック15はデューティ指令値Dutyを高くすると共に制御値Ctrlを高くする。基準値生成ブロック15が、デューティ指令値Dutyを高くすれば、限度カウント値設定ブロック16は基準カウント値Rmを高くし、制御値Ctrlを高く設定できる。逆に、目標電流値が電流検出値より低いときには電流を少なく流すため、基準値生成ブロック15はデューティ比Dutyを低くすると共に制御値Ctrlを低くする。基準値生成ブロック15がデューティ比Dutyを低くすれば、限度カウント値設定ブロック16は基準カウント値Rmを低くする。この結果、次回の制御値Ctrlを低く設定できる。
限度カウント値設定ブロック16は、デューティ比Dutyが変更されても周波数指令値が変更されていない場合には、RAMP波生成ブロック17の限度カウント値RmCmpを変更しない。したがって、限度カウント値設定ブロック16及び基準値設定ブロック15は、RAMP波生成ブロック17の限度カウント値RmCmp(周波数指令値相当)を変更しないまま制御値Ctrlを変更できるため、PWM制御部5が、PWMパルスの周波数を一定に保持したままPWMパルスのデューティ比(「H」期間/「L」期間)を調整できる(図4のt0以前)。この場合、第1指令値F1において定常出力されるPWMパルスを「フォワードPWMパルスP1」と定義する。ここで、周波数の第1指令値F1が一定である間、フォワードPWMパルスP1の「H」期間(第1期間T1)、「L」期間(第2期間T2)は、電流検出値の変動や外乱(温度変動等)の影響がないものと仮定すれば、少なくとも2回(例えば数パルス)以上連続して同一期間となるものである。
さて、周波数指令値が第1指令値F1から第2指令値F2に変更されると、限度カウント値設定ブロック16は第2指令値F2を受付け(図4のt1)、値RmCmpを変更する。
このとき、限度カウント値設定ブロック16は、第1指令値F1で定常動作中の限度カウント値を前回の限度カウント値Rmprvとし、今回の限度カウント値をRmCmpとし、第2指令値F2で定常動作することを想定した場合に予め導出される限度カウント値をRmAとする。限度カウント値設定ブロックは、下記の(1)式に基づいて、値RmCmpを出力する。なお、ここでいう「定常動作」とは、周波数拡散処理に応じて周波数指令値がランダムに変更されている中で、一定周波数となる動作期間内を示すことに留意する。
RmCmp =
Rmprv+{(1−Duty)×(RmA−Rmprv)}/2 …(1)
周波数指令値が変更されてから1回目のルーチンでは、前回値Rmprvが前々回の値と変化しないため、限度カウント値設定ブロックが基準値設定ブロックに値Rmを出力したとしても、基準値設定ブロックが、この値Rmを入力値Rmとして入力するが、電流指令値も電流検出値も変化しない、さらに電圧の温度依存性などの外乱などの影響を無視可能と仮定すれば、値Rmも変化しないため、この場合、基準値設定ブロック15は制御値Ctrlを変更しない(図4の第5期間T5、t2→t3参照)。
一方、第2指令値F2(例えば5kHz)が第1指令値F1(例えば10kHz)より高くなるため値RmCmpが低くなる。RAMP波生成ブロック17は、値RmCmpをカウントの上限値としてクロック信号CLKをカウントし、三角波信号を生成し比較ブロック18に出力する(図4の第5期間T5、t2→t3参照)。このとき、値RmCmpが値Rmprvよりも低く設定される。このときのPWMパルスをミドルPWMパルスP2とすると、ミドルPWMパルスP2は、フォワードPWMパルスP1に比較して、その周波数が高くなると共にデューティ比が高くなる(図4の第5期間T5+第6期間T6期間:t2→t4参照)。出力電流は、その上限値がフォワードPWMパルスP1に基づく上限値と変わらないものの、下限値がフォワードPWMパルスP1に基づく下限値よりも高くなる。時間経過すると、RAMP波生成ブロック17はカウンタをクリアする(図4のt4)。
周波数指令値が第2指令値F2に変更されてから2回目のルーチンでは、値Rmが値RmCmpに変更されるため、限度カウント値設定ブロック16が基準値設定ブロック15に値Rmを出力すると、基準値設定ブロック15はこの値Rmに基づいて制御値Ctrlを変更する(図4の第3期間T3、第4期間T4の制御値Ctrl、t4→t6参照)。
また、これに伴い、限度カウント値設定ブロック16は、前述の(1)式に基づいて値RmCmpを変更する。このため、RAMP波生成ブロック17は、その限度カウント値Rmとして図4に示す値RmAを入力するようになる。RAMP波生成ブロック17は、この値RmAを限度としてカウントする(図4のt4→t6:第3期間T3+第4期間)。このときのPWMパルスをアフターPWMパルスP3とすると、アフターPWMパルスP3は、ミドルPWMパルスP2に比較してその周波数が高くなると共にデューティ比が低くなる(図4の第3期間T3+第4期間T4:t4→t6参照)。すると、出力電流は、下限値がミドルPWMパルスP2に基づく下限値と変わらないものの、上限値がミドルPWMパルスP2に基づく上限値よりも低くなる。すなわち、限度カウント値が値RmCmpに設定されているため、従来に比較して出力電流の上昇度を低くできる。時間経過すると、RAMP波生成ブロック17はカウンタをクリアする(図4のt6)。
この結果、第2指令値F2が第1指令値F1より高くなると、PWM制御部5は、周波数切替前の第1指令値F1で定常出力されるフォワードPWMパルスP1と、周波数切替後の第2指令値F2で定常出力されるアフターPWMパルスP3との間のミドルPWMパルスP2について、その周波数を中間値に設定することができる。
前述説明では、フォワードPWMパルスP1の前半期間を第1期間T1とすると共に後半期間を第2期間T2とし、アフターPWMパルスP3の前半期間を第3期間T3とすると共に後半期間を第4期間T4とし、ミドルPWMパルスP2の前半期間を第5期間T5とすると共に後半期間を第6期間T6としたが、これらの期間の関係は、T1=T5>T3、T2>T6>T4、と表すことができる。
周波数指令値が周波数拡散処理に応じて周波数が大きく変更されたとしても、前述の第1期間T1〜第6期間T6の関係を満たすように設定されるため、出力電流の平均電流I1にオーバーシュート/アンダーシュートを生じさせないようにすることができる(図12のRT1に示す出力電流の平均電流I1と、図4に示す出力電流の平均電流I1を比較参照)。周波数の第2指令値F2が一定である間、アフターPWMパルスP3の「H」期間(第3期間T3)、「L」期間(第4期間T4)は、電流検出値の変動や外乱(温度変動等)の影響がないものと仮定すれば、少なくとも2回以上(例えば数パルス)連続して同一期間となる。
周波数上昇時も同様の作用を奏する。周波数指令値が第2指令値F2において定常出力されているときのPWMパルスを「フォワードPWMパルスP11」と定義する(図4の第1期間T11、第2期間T12参照)。周波数指令値が第2指令値F2から第3指令値F3(<F2)に変更されると、限度カウント値設定ブロック16は第3指令値F3を受付け(図4のt8)、その後の値RmCmpを変更する。
このとき、限度カウント値設定ブロック16は、第2指令値F2で定常動作中の限度カウント値を前回の限度カウント値Rmprvとし、今回の限度カウント値をRmCmpとし、このタイミングにおいて第3指令値F3で定常動作することを想定した場合に予め導出される限度カウント値をRmAとする。限度カウント値設定ブロック16は、前述の(1)式に基づいて、値RmCmpを出力する。
周波数指令値が第3指令値F3に変更されてから1回目のルーチンでは、前回値Rmprvが前々回の値と変化しない。このため、限度カウント値設定ブロック16が、基準値設定ブロック15に値Rmを出力したとしても、基準値設定ブロック15は制御値Ctrlを変更しない(図4の第5期間T15、t9→t10参照)。
第3指令値F3(例えば5kHz)が第2指令値F2(例えば10kHz)より低くなる場合には値RmCmpが高くなる。RAMP波生成ブロック17は、値RmCmpをカウンタの上限値としてクロック信号CLKをカウントして三角波信号を生成し、比較ブロック18に出力する(図4の第5期間T15+第6期間T16:t9→t11)。
このときのPWMパルスをミドルPWMパルスP12とすると、ミドルPWMパルスP12がフォワードPWMパルスP11よりも周波数が低くなる。また、デューティ比も低くなる(図4の第5期間T5+第6期間T16:t9→t11)。出力電流は、上限値がフォワードPWMパルスP11に基づく上限値と変わらないものの、下限値がフォワードPWMパルスP11に基づく下限値よりも低くなる。このとき、限度カウント値が値RmCmpに設定されているため、下降度を低くすることができる。時間経過すると、RAMP波生成ブロック17は、カウンタをクリアする(図4のt11)。
この結果、第3指令値F3が第2指令値F2より低くなると、PWM制御部5は、周波数切替前の第2指令値F2で定常出力されるフォワードPWMパルスP11と、周波数切替後の第3指令値F3で定常出力されるアフターPWMパルスP13との間のミドルPWMパルスP12について、その周波数を中間値に設定することができる。前述説明では、フォワードPWMパルスP11の前半期間を第1期間T11とすると共に後半期間を第2期間T12とし、アフターPWMパルスP13の前半期間を第3期間T13とすると共に後半期間を第4期間T14とし、ミドルPWMパルスP12の前半期間を第5期間T15とすると共に後半期間を第6期間T16としたが、これらの期間の関係は、T11=T15<T13、T12<T16<T14、と表すことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、前述の各PWMパルスP1…P3、P11…P13の第1期間T1又はT11〜第6期間T6又はT16は、前述の関係を満たすように設定されるため、出力電流の平均電流I1にオーバーシュート/アンダーシュートを生じさせないようにすることができる。また、ミドルPWMパルスP2、P12を1つのPWMパルスで構成しているので制御処理を簡単化できる。
本実施形態においては、第1期間T1、T11と第3期間T3、T13とを同一とし、ミドルPWMパルスP2、P12のときの制御値CtrlをフォワードPWMパルスP1、P11のときの制御値Ctrlと同一としている。この結果、ミドルPWMパルスP2で誘導性負荷4を駆動するときの電流ピーク値を、フォワードPWMパルスP1で誘導性負荷4を駆動するときの電流ピーク値と同一とすることができる。また同様に、ミドルPWMパルスP12で誘導性負荷4を駆動するときの電流ピーク値を、フォワードPWMパルスP11で誘導性負荷4を駆動するときの電流ピーク値と同一とすることができる。これにより、周波数指令値が拡散したとしても、平均電流を極力一定とすることができる。
ミドルPWMパルスP2、P12で駆動するときに電流上限値を揃えるようにしたが、これに限定されるものではなく、ミドルPWMパルスP2、P12で駆動するときに電流下限値を揃えるようにしても良い。
(第2実施形態)
図5から図6は第2実施形態の追加説明図を示す。駆動制御装置3がPWM制御部5に代えて備えるPWM制御部105の構成例を図5に示す。PWM制御部105は、PWM制御部5と同様に、基準値生成ブロック15、限度カウント値設定ブロック16、RAMP波生成ブロック17、比較ブロック18を備え、クロック生成部19のクロック信号CLKで動作する。これに加えて、クロック生成部19にはパルス生成部20が接続されている。このパルス生成部20は、クロック生成部19により生成されるクロック信号CLKを、例えば限度カウント値設定ブロック(カウント周波数制御部相当)16の制御に応じて分周/逓倍し、RAMP波生成ブロック17のクロック入力端子に出力する。
パルス生成部20は、周波数指令値に応じてクロック信号CLKの周波数を変更してRAMP波生成ブロック17に出力する。RAMP波生成ブロック17は、このパルス生成部20の出力パルス(PULSE)をカウントし三角波信号を生成する。したがって、パルス生成部20の出力パルスの周波数が高ければ三角波信号の上昇勾配は高くなり、出力パルスの周波数が低ければ三角波信号の上昇勾配は低くなる。
上記構成の作用について説明する。まず定常的に周波数F1で出力されるPWMパルスをフォワードPWMパルスP1と定義する。周波数指令値が第1指令値F1から第2指令値F2に変更されると、限度カウント値設定ブロック16は第2指令値F2を受付け(図6のt21)、値RmCmpを変更する。
このとき、限度カウント値設定ブロック16は、第1指令値F1で定常動作中の限度カウント値を前回の限度カウント値Rmprvとし、今回の限度カウント値をRmCmpとした場合、値Rmprv>値RmCmpとなるように値RmCmpを出力する。
このとき周波数指令値が変更されても(F1→F2)、基準値設定ブロック15は制御値Ctrlを変更しない。したがって、フォワードPWMパルスP21の前半期間とミドルPWMパルスP22の前半期間とを同一とすることができる(図6の第1期間T21=第5期間T25)。この結果、ミドルPWMパルスP22により誘導性負荷4を駆動するときの電流上限値を、フォワードPWMパルスP21により誘導性負荷4を駆動するときの電流上限値と同一とすることができる。また、RAMP波生成ブロック17は、限度カウント値設定ブロック16により設定された値RmCmpを上限値としてカウントするため、ミドルPWMパルスP22の周波数を高く(但しF2未満)しつつデューティ比を高くできる。
その後、例えば限度カウント値設定ブロック16は、周波数指令値の変化に応じてパルス生成部20の出力パルス信号の周波数を変更制御する。カウント周波数変更部として機能するパルス生成部20は、第2指令値F2に応じてクロック信号CLKの逓倍数を調整し、パルス生成部20が出力するパルス信号の周波数を変更、調整する。他方、限度カウント値設定ブロック16は、1回目のルーチンでは限度カウント値RmCmpを低下させたが、2回目のルーチンでは限度カウント値RmCmpを第1指令値F1のときと同一値に戻す(図6の第3期間T23、第4期間T24:t24→t26)。すると、RAMP波生成ブロック17は、このパルス信号をカウントするため、周波数の高いアフターPWMパルスP23を出力できる。この結果、デューティ比を変更することなく周波数を調整して定常出力できる。
周波数上昇時も同様の作用を奏する。周波数指令値が指令値F2において定常状態とされている場合のPWMパルスを「フォワードPWMパルスP31」と定義する(図6の第1期間T31、第2期間T32参照)。周波数指令値が第2指令値F2から第3指令値F3(<F2)に変更されると、限度カウント値設定ブロック16は第3指令値F3を受付け(図6のt28)、その後に設定される値RmCmpを変更する。
このとき、限度カウント値設定ブロック16は、第2指令値F2で定常動作中の限度カウント値を前回の限度カウント値Rmprvとし、今回の限度カウント値をRmCmpとした場合、値Rmprv<値RmCmpとなるように値RmCmpを出力する。
このとき、周波数指令値が変更されても、基準値設定ブロック15は制御値Ctrlを変更しない。したがって、フォワードPWMパルスP31の前半期間とミドルPWMパルスP32の前半期間とを同一とすることができる(図6の第1期間T31=第5期間T35)。この結果、ミドルPWMパルスP32により誘導性負荷4を駆動するときの電流上限値を、フォワードPWMパルスP31により誘導性負荷4を駆動するときの電流上限値と同一とすることができる。また、RAMP波生成ブロック17は、限度カウント値設定ブロック16により設定された値RmCmpを上限値としてカウントするため、ミドルPWMパルスP32の周波数を高くしつつデューティ比を高くできる。
その後、限度カウント値設定ブロック16は、周波数指令値に応じてパルス生成部20が出力するパルス信号の周波数を変更制御する。このとき、第3指令値F3に応じてクロック信号CLKの逓倍数を調整し、パルス生成部20が出力するパルス信号の周波数を調整する。他方、限度カウント値設定ブロック16は、1回目のルーチンでは限度カウント値RmCmpを変更したが、2回目のルーチンでは限度カウント値RmAを第1指令値F1のときの値Rmprvと同一値に戻す(図6の第3期間T33、第4期間T34)。すると、RAMP波生成ブロック17は、周波数が調整されたパルス生成部20のパルス信号をカウントするため、周波数の低いアフターPWMパルスP33を出力できる。この結果、デューティ比を変更することなく周波数を調整して定常出力できる。
以上説明したように、本実施形態の構成においても前述実施形態と同様に平均電流がオーバーシュート/アンダーシュートすることなく平均電流を極力一定に保持できる。
(第3実施形態)
図7は第3実施形態の追加説明図を示している。本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、電気的構成は第1実施形態と同様であるためその説明を省略する。図7の前半に示すように、第1指令値F1におけるPWMパルスをフォワードPWMパルスP41とし、第2指令値F2におけるPWMパルスをアフターPWMパルスP43とし、これらの中間のPWMパルスをミドルPWMパルスP42とする。この場合、基準値設定ブロック15は、ミドルPWMパルスP42の第5期間T45(「H」期間)及び第6期間T46(「L」期間)を設定するときに、制御値Ctrlを、フォワードPWMパルスP41を生成するための制御値CtrlとアフターPWMパルスP43を生成するための制御値Ctrlとの間の値に設定する。また、限度カウント値設定ブロック16は、第1指令値F1において定常動作中の限度カウント値を前回の限度カウント値Rmprvとし、今回の限度カウント値をRmCmpとし、第2指令値F2で定常動作することを想定した場合に予め導出される限度カウント値をRmAとした場合、前述の(1)式に基づいて値RmCmpを出力する。
この結果、ミドルPWMパルスP42の第5期間T45(=「H」期間)を、フォワードPWMパルスP41の第1期間T41の長さ未満、且つ、アフターPWMパルスP43の第3期間T43を超える長さとすることができる。しかも、ミドルPWMパルスP42の第6期間T46(=「L」期間)を、フォワードPWMパルスP41の第2期間T42の長さ未満、且つ、アフターPWMパルスP43の第4期間T44を超える長さとすることができる。図7の後半部分に示すように、周波数を上昇させる場合にも同様である(図7のt47〜t53、T51〜T56参照)ため、その説明を省略する。なお、図7に示す各数値は、各周波数F1〜F3におけるカウント値の一例を示している。
本実施形態においても、前述実施形態と同様に、出力電流の平均電流I1のオーバーシュート/アンダーシュートを防ぐことができ、平均電流I1を極力一定にできる。
(第4実施形態)
図8は第4実施形態の追加説明図を示している。第4実施形態は第2実施形態の変形例であり、電気的構成は第2実施形態と同様であるためその説明を省略する。
図8の前半に示すように、第1指令値F1におけるPWMパルスをフォワードPWMパルスP61とし、第2指令値F2におけるPWMパルスをアフターPWMパルスP63とし、これらの中間のPWMパルスをミドルPWMパルスP62とする。この場合、ミドルPWMパルスP62の第5期間T65(「H」期間)及び第6期間T66(「L」期間)を設定するとき、カウント周波数制御部として機能する限度カウント値設定ブロック16は、ミドルPWMパルスP62の第5期間T65(=「H」期間)を、フォワードPWMパルスP61の第1期間T61よりも短く、且つ、アフターPWMパルスP63の第3期間T63よりも長く設定するように、パルス生成部20のパルス周波数を設定する。このときのミドルPWMパルスP62の周波数は第1指令値F1と第2指令値F2との間の周波数に設定される。
限度カウント値設定ブロック16は、ミドルPWMパルスP62の第5期間T65(「H」期間)及び第6期間T66(「L」期間)を設定するときに、アフターPWMパルスP63の第4期間T64に第6期間T66を同一とするように限度カウント値RmCmpを設定する(図8のt61〜t66参照)。この設定は、パルス生成部20による出力パルス信号の周波数を変更しながら行われる。まとめると、第1期間T61〜第6期間T66は、T61<T65<T63、且つ、T62<T64=T66を満たすように設定される。
また図8の後半に示すように、第2指令値F2におけるPWMパルスをフォワードPWMパルスP71とし、第3指令値F3におけるPWMパルスをアフターPWMパルスP73とし、これらの中間のPWMパルスをミドルPWMパルスP72とする。この場合、ミドルPWMパルスP72の第5期間T75(「H」期間)及び第6期間T76(「L」期間)を設定するとき、カウント周波数制御部として機能する限度カウント値設定ブロック16は、ミドルPWMパルスP72の第5期間T75(「H」期間)を、フォワードPWMパルスP71の第1期間T71よりも長く、且つ、アフターPWMパルスP73の第3期間T73よりも短く設定するように、パルス生成部20のパルス周波数を設定する。このときのミドルPWMパルスP62の周波数は第2指令値F2と第3指令値F3との間の周波数に設定される。
ミドルPWMパルスP72の第5期間T75(「H」期間)及び第6期間T76(「L」期間)を設定するときに、限度カウント値設定ブロック16は、アフターPWMパルスP73の第4期間T74に第6期間T76を同一とするように限度カウント値RmCmpを設定する(図8のt66〜t72参照)。この設定は、パルス生成部20によりパルス信号の周波数を変更しながら行われる。まとめると、第1期間T71〜第6期間T76は、T71<T75<T73、且つ、T72<T74=T76を満たすように設定される。
本実施形態においては、第4期間T64と第6期間T66とを同一としている。この結果、ミドルPWMパルスP62により誘導性負荷4を駆動するときの電流の上限値を、アフターPWMパルスP63により誘導性負荷4を駆動するときの電流の上限値と同一とすることができる。また同様に、ミドルPWMパルスP72により誘導性負荷4を駆動するときの電流の上限値を、アフターPWMパルスP73により誘導性負荷4を駆動するときの電流の上限値と同一とすることができる。この結果、前述実施形態と同様に、出力電流の平均電流I1のオーバーシュート/アンダーシュートを防ぐことができ、平均電流I1を極力一定にできる。
(第5実施形態)
図9は第5実施形態の追加説明図を示している。第5実施形態は、複数の誘導性負荷を駆動するときの複数(N)のチャンネルの駆動制御装置について、その一部を共通化して構成した形態を示す。例えば車両用の駆動制御装置の場合、図9に示すように、PWM制御部500が、例えばNチャンネル(Ch1〜ChN:N≧2)の誘導性負荷4を駆動するために構成されている。PWM制御部500を構成するブロック501〜504は、個別に設けられるブロック502及び504と、一部又は全部をチャンネル間で共用化可能なブロック501及び503とに分かれている。特に、本実施形態では、PWM制御部500が、チャンネルCh1〜K(1≦K≦N−1)において同一周波数指令値を入力しながら当該周波数を変動させて拡散処理すると共に同一電流指令値で駆動する。また、PWM制御部500は、チャンネルChK+1〜ChNにおいてチャンネルCh1〜ChKとは異なる他の同一周波数指令値を入力しながら当該周波数を変動させて拡散処理して駆動すると共に、チャンネルCh1〜ChKとは異なる他の同一電流指令値で駆動する形態を示す。図9中の指令値は、マイコン2から入力される周波数指令値、電流指令値に対応し、これらの指令値はブロック501、502に入力される。
ブロック501は、保持部51〜53、比較部54、カウント部(計測部相当)55、演算部(補正部相当)56、セレクタ57、補正前保持部58、演算部59を接続して構成されるもので、これらはチャンネルCh1〜ChKで1つ、チャンネルChK+1〜ChNで1つの合計2つ設けられる。このブロック501は、マイコン2から入力される指令値に応じてデューティ比Dutyおよび限度カウント値Rm(波高値)の設定、補正を行いブロック504に出力する。保持部51〜53は、現在入力されたPWMパルスの限度カウント値Rm、前回入力されたPWMパルスの限度カウント値Rmprv、前々回入力されたPWMパルスの限度カウント値Rmprvprvを、PWMパルスの指令値が入力する度に順にシフト保持する。
カウント部55は、クロック信号CLKのパルスをカウントするが、比較部54がこのカウント部55のカウント値と限度カウント値Rmprvprvを比較し、この値が同一となったときにPWMパルスの周期を終了とする(Cycle end)とするように構成される。
演算部56は、現在入力された限度カウント値Rmと前回入力された限度カウント値Rmprvとを入力すると共に、チャンネルCh1〜ChK/ChK+1〜ChNごとに定められるデューティ比Dutyとを入力し、下記の(2)式に応じてデューティ補正量xを算出する。
Figure 0006337809
この(2)式において、dutyは電流制御によるデューティ比を示すものである。
ブロック502は、マイコン2から指令値を入力すると共に、誘導性負荷4に通電する電流値の検出値を入力して、各種演算処理するブロックであり、チャンネルCh1〜ChN毎に個別に設けられる。電流指示部60および平均電流算出部61は、各チャンネルCh1…ChN毎に設けられている。電流指示部60は、マイコン2から指令値を入力すると、この指令値に応じた電流指示信号をブロック503に出力する。また、平均電流算出部61は、各チャンネルCh1〜ChNの個別の誘導性負荷4に流れる電流について平均電流に相当する信号を算出し、この信号をブロック503に出力する。
ブロック503は、全チャンネルCh1〜ChNで共通に1つ設けられるブロックであり、セレクタ62、63、デューティフィードバック制御部64を備える。デューティフィードバック制御部64は、セレクタ62、63で選択された各チャンネルCh1〜ChNの信号(電流指令値、平均電流検出値)に基づいてデューティ制御値を設定し、ブロック504に出力する。ブロック504は、各チャンネルCh1〜ChNで個別に設けられるブロックであり、チャンネルCh1〜ChN毎にデューティ保持部65、補正後保持部66、及び、カウント比較部67を備える。デューティ保持部65は、デューティフィードバック制御部64により算出されたデューティ制御値を保持し、ブロック501のセレクタ57に出力する。
セレクタ57は、チャンネルCh1〜ChN毎に入力されるデューティ制御値を選択し、演算部56にデューティ比Dutyとして出力する。補正前保持部58は、前回入力される限度カウント値Rmprvとセレクタ57で選択されるデューティ比とをチャンネルで対応づけて記憶する。そして、演算部59は、演算部56により演算されたデューティ補正量xと補正前保持部58の保持値(限度カウンタ値Rmprv、デューティ比Duty)とに基づいてデューティ比、波高値(限度カウンタ値)を演算し、ブロック504の補正後保持部66に出力する。補正後保持部66は、演算部59により加算された限度カウンタ値を保持する。そして、比較部67は、カウンタ部55のカウント値と補正後保持部66の保持値とを比較し、カウント部55の出力が補正後保持部66の保持値よりも低いときには「H」を出力し、カウント部55の出力が補正後保持部66の保持値以上のときには「L」を出力する。これにより、ブロック501〜504を組み合わせて構成されたPWM制御部500は、PWMパルスを順次出力するように構成されている。
上記構成の作用について説明する。デューティフィードバック制御部64は、電流指示部60による指令値と平均電流算出部61により算出される誘導性負荷4の通電電流の平均電流に基づいてデューティ制御値を算出し、デューティ保持部65に出力して記憶保持させる。このとき、演算部56は、このデューティ保持部65に保持されたデューティ制御値と、現在入力される限度カウント値Rm、及び、前回入力された限度カウント値Rmprvを用いてデューティ補正量xを算出する。また演算部59は、このデューティ補正量xを考慮して補正前保持部58の保持値(デューティ比、波高値(限度カウント値))を補正し、この補正された保持値に基づいて、比較部67がPWMパルスを生成出力する。
図10に示すように、デューティ補正量xは、例えば、マイコン2が周波数指令値を高くすることで、現在入力される限度デューティ比Rmを低く設定した場合には、値Rmprvが値Rmより高くなるため、(2)式に基づくとデューティ補正量xが正値となり、「H」区間を増やすことができる(図10のデューティ補正量xおよびミドルPWMパルスP82参照)。この結果、所謂ミドルPWMパルスP82のRAMP波の限度カウント値を高くすることができ、ミドルPWMパルスP82の波高値を高くできる。その後、限度カウント値Rmprv、Rmprvprvは、値Rmに設定された低い値に順次シフト入力されるため、次回のアフターPWMパルスP83においては、周波数を高くしつつ平均電流を極力安定化してキープできる。
逆に、例えば、マイコン2が周波数指令値を低くすることで、現在入力される限度デューティ比Rmを高く設定した場合には、値Rmprvが値Rmより低くなるため、(2)式に基づいてデューティ補正量xが負値となり、「L」区間を増やすことができる。この結果、PWMパルスP83のRAMP波の限度カウント値を低くすることができ、アフターPWMパルスP83の波高値を低くできる(図10のアフターPWMパルスP83参照)。その後も、限度カウント値Rmprv、Rmprvprvは一定に保たれるため、周波数を高く保持したままとなり、平均電流を極力安定化してキープできる。
図9に示す構成を採用することで、ブロック501をチャンネルCh1〜ChK/ChK+1〜ChNのグループで共通化して使用することが可能になる。また、ブロック504のデューティ保持部65は、誘導性負荷4の時定数(インダクタンス値L、内部抵抗R)や外部環境(例えば温度等)による電流値の変動を考慮して独立制御するため、各チャンネルCh1〜ChNで個別に設けられている。したがって、デューティフィードバック制御部64が出力するデューティ制御値を、チャンネルCh1〜ChN毎ではなく、演算部56が周波数指令値の切替前後でチャンネルCh1〜ChK/ChK+1〜ChNのグループ毎に補正して制御することで、平均電流を一定に制御できるようになる。
本実施形態によれば、ブロック501がチャンネルCh1〜ChK/ChK+1〜ChNのグループで共通に設けられている。ブロック501の演算部56は、デューティ保持部65が各チャンネルCh1〜ChN間で個別に保持するデューティ制御値を補正することでデューティ補正量xを算出している。このため、ブロック501(特に演算部56、補正前保持部58等)の構成を共用化でき、回路規模の縮小化を図ることができる。
(第6実施形態)
図11は第6実施形態の追加説明図を示している。図11に示すように、フォワードPWMパルスP91とアフターPWMパルスP93との間のミドルPWMパルスP92a、P92bを複数設けて構成しても良い。このとき、フォワードPWMパルスP91の「H」区間を第1期間T91、「L」区間を第2期間T92、アフターPWMパルスP93の「H」区間を第3期間T93、「L」区間を第4期間T94、とし、さらに、ミドルPWMパルスP92a、P92bの「H」区間を第5期間T95a、T95b、「L」区間を第6期間T96a、T96b、とする。このとき、周波数指令値が第1指令値F1→第2指令値F2(>F1)に高く変更されたときには、T91≧T95a>T95b>T93、T92>T96a>T96b>T94、の関係となるように、制御値Ctrl、限度カウント値Rmprv、RmCmp1、RmCmp2、Rmを設定すると良い。本実施形態によっても前述実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。RAMP波生成ブロック17やカウント部55は、例えばそのカウンタの初期値を0よりも予め高く設定し、減算してカウントするものを適用しても良いし、カウントの態様、方式については、前述実施形態に挙げた態様、方式に限られるものではない。
「請求項中に記載の第1指令値」は、発明の詳細な説明に記載の第1指令値F1にも第2指令値F2にも対応させることができる。このとき、「請求項中に記載の第2指令値」は、それぞれ、発明の詳細な説明に記載の第2指令値F2又は第3指令値F3に対応させることができるものである。
前述の第1〜第6実施形態の各第1期間(T1…T91)〜第6期間(T6…T96)の関係を全て包含するようにまとめると次に示すように定義又は拡張、変形できる。すなわち、ミドルPWMパルス(P2…P92)の第5期間(T5…T95a、T95b)を、フォワードPWMパルス(P1…P91)の第1期間(T1…T91)とアフターPWMパルス(P3…P93)の第3期間(T3…T93)との間(但し第1期間は含み第3期間は含まない)の長さとしている。また、ミドルPWMパルス(P2…P92)の第6期間(T6…T96a、T96b)を、アフターPWMパルス(P3…P93)の第4期間(T4…T94)とフォワードPWMパルス(P1…P91)の第2期間(T2…T92)との間(但し第4期間は含み第2期間は含まない)の長さとしている。この結果、誘導性負荷4に流れる通電電流の平均電流の急峻な変化を抑制しつつ当該平均電流を滑らかに変化させることができるようになり、誘導性負荷4に流れる平均電流のオーバーシュート/アンダーシュートを極力抑制できるようになる。
図面中、3は駆動制御装置、4は誘導性負荷、5、105、500はPWM制御部(制御部、入力部)、9はフィードバックブロック(入力部)、10はPWM信号生成ブロック、16は限度カウント値設定ブロック(カウンタ限度変更部)、17はRAMP波生成ブロック(計測部)、20はパルス生成部(カウント周波数変更部)、55はカウント部(計測部)、56は演算部(補正部)、65はデューティ保持部(保持部)、P1…P91はフォワードPWMパルス(PWMパルス)、P2…P92はミドルPWMパルス(PWMパルス)、P3…P93はアフターPWMパルス(PWMパルス)、T1…T91は第1期間、T2…T92は第2期間、T3…T93は第3期間、T4…T94は第4期間、T5…T95は第5期間、T6…T96は第6期間、を示す。

Claims (7)

  1. PWMパルスの周波数を拡散するように切替えられた周波数指令値を入力する入力部(5、105、500、9)と、
    前記入力部に入力される周波数指令値が第1指令値のとき、前記PWMパルスにより誘導性負荷(4)に電流上昇制御する期間を前記PWMパルスの第1期間とし、その反対に電流下降制御する期間を前記PWMパルスの第2期間とし、
    前記入力部に入力される周波数指令値が前記第1指令値と異なる第2指令値のとき、前記PWMパルスにより前記誘導性負荷に電流上昇制御する期間を前記PWMパルスの第3期間(<>第1期間)とし、その反対に電流下降制御する期間を前記PWMパルスの第4期間(<>第2期間)とすると、
    前記入力部に入力される周波数指令値が前記第1指令値(F1;F2)から前記第2指令値(F2;F3)に変更されたときには、前記第1指令値に対応するフォワードPWMパルス(P1…P91)と前記第2指令値に対応するアフターPWMパルス(P3…P93)との間の少なくとも1つ以上のミドルPWMパルス(P2…P92)について、
    前記フォワードPWMパルスの第1期間(T1…T91)に相当する前記ミドルPWMパルスの第5期間(T5…T95a、T95b)を、前記フォワードPWMパルスの第1期間(T1…T91)と前記アフターPWMパルスの第3期間(T3…T93)との間(但し第1期間は含み第3期間は含まない)の長さとすると共に、前記フォワードPWMパルスの第2期間(T2…T92)に相当する前記ミドルPWMパルスの第6期間(T6…T96a、T96b)を、前記アフターPWMパルスの第4期間(T4…T94)と前記フォワードPWMパルスの第2期間(T2…T92)との間(但し第4期間は含み第2期間は含まない)の長さとする制御部(5、105、500)と、を備え、
    前記制御部は、前記PWMパルスに応じて前記誘導性負荷の通電電流を制御することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項1記載の駆動制御装置において、
    前記制御部は、前記ミドルPWMパルスの第5期間を前記フォワードPWMパルスの第1期間の長さと同一とすると共に、前記ミドルPWMパルスの第6期間を前記第2期間と前記第4期間との間の長さとすることを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1記載の駆動制御装置において、
    前記制御部は、前記ミドルPWMパルスの第6期間を前記第4期間の長さと同一とすると共に、前記ミドルPWMパルスの第5期間を前記第1期間と前記第3期間との間の長さとすることを特徴とする駆動制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の駆動制御装置において、
    前記ミドルPWMパルスは、1つのPWMパルスによることを特徴とする駆動制御装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の駆動制御装置において、
    前記フォワードPWMパルス、前記ミドルPWMパルス、及び、前記アフターPWMパルスの前記第1期間から前記第6期間についてクロック信号をカウントするカウンタを用いて計測する計測部(17、55)を備え、
    前記計測部は、前記入力部に入力される周波数指令値が前記第1指令値から前記第2指令値に変更されたときには、前記カウンタのカウント周波数をカウント周波数変更部(20)により変更することを特徴とする駆動制御装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の駆動制御装置において、
    前記フォワードPWMパルス、前記ミドルPWMパルス、及び、前記アフターPWMパルスの前記第1期間から前記第6期間についてクロック信号をカウントするカウンタを用いて計測する計測部(17、55)と、
    電流指令値と前記誘導性負荷の通電電流に基づいて算出されたデューティ制御値をDutyとし、
    前記周波数指令値が第1指令値のときに前記計測部のカウンタの限度カウント値をRmprvとし、前記周波数指令値が第2指令値のときに前記計測部のカウンタの限度カウント値をRmAとしたとき、
    前記周波数指令値が前記第1指令値から前記第2指令値に変更された後の前記ミドルPWMパルスの前記計測部のカウンタの限度カウント値RmCmpを、
    RmCmp =
    Rmprv+{(1−Duty)×(RmA−Rmprv)}/2 …(1)
    とするカウンタ限度変更部(16)と、を備えることを特徴とする駆動制御装置。
  7. 請求項1から5の何れか一項に記載の駆動制御装置において、
    複数(N)のチャンネルの誘導性負荷を駆動するように構成されるものであり、
    電流指令値と前記誘導性負荷(4)の通電電流に基づいて算出されたデューティ制御値を前記複数のチャンネルで個別に保持する保持部(65)と、
    前記デューティ制御値を補正する補正部(56)と、を備え、
    前記補正部は、外部から同一周波数指令値が入力される複数のチャンネル間で共用化されていることを特徴とする駆動制御装置。
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