JP6336111B2 - 純粋なトリシリルアミンを製造する方法 - Google Patents

純粋なトリシリルアミンを製造する方法 Download PDF

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Description

本発明は、モノクロロシランを、高められた温度にて液状で溶媒中に装入し、かつモノクロロシランをこの温度で化学量論的過剰量のNH3と反応させることにより、液相中でトリシリルアミンを製造する方法に関する。
本発明の範囲内では、トリシリルアミンはTSAと、ジシリルアミンはDSAと、モノクロロシランはMCSと略す。
例えば米国特許第4200666号明細書、及び特開1986−96741号公報の刊行物中に記載されるように、TSAを窒化ケイ素の層を作製するために用いることが知られている。殊にTSAは、例えば米国特許出願公開2011/0136347号明細書において、チップ製造時に窒化ケイ素層又は酸窒化ケイ素層の層前駆体として使用される。TSAを用いる特別な方法を、国際公開2004/030071号で公開された出願が開示しており、この中で、チップ製造において用いる際に、安全で、誤作動がなく、かつ高品質で一定のTSAの製造が特に重要なことが明らかにされる。
TSAの製造は、次の反応式:
(1) 3SiH3Cl+4NH3→3NH4Cl+(SiH33
に従って進行する。
この反応は、1921年に初めてStock及びSomieski[1]により記載されていた。この反応は、当時は気相中で実施されていた。
当該文献中には、アンモニア及びMCSからのTSA合成のために2つの反応メカニズムが記載されている。
[2]には、下記の3段階の反応に従った反応メカニズムが記載されている。
Figure 0006336111
この場合、MCS及びアンモニアは、第一の化学反応式において付加生成物となり、これは更なるアンモニア分子と完全に反応してモノシリルアミン及び塩化アンモニウムとなる。
第二の化学反応式においては、モノシリルアミンは更なるMCS分子と反応して付加生成物となり、これは更なるアンモニア分子と完全に反応してジシリルアミン及び塩化アンモニウムとなる。
第三の化学反応式においては、ジシリルアミンは更なるMCS分子と反応して付加生成物となり、これは更なるアンモニア分子と完全に反応して最終的にトリシリルアミン及び塩化アンモニウムとなる。
[2,3]によれば、反応メカニズムに関して、更に縮合反応(6)及び(7)が考慮されなければならない。
Figure 0006336111
この場合、MCS及びアンモニアは、第一の化学反応式において付加生成物となり、これは更なる分子アンモニアと完全に反応してモノシリルアミン及び塩化アンモニウムとなる。
第二の化学反応式においては、モノシリルアミンは縮合するか又は不均化を起こしてジシリルアミン及びアンモニアを形成する。
第三の化学反応式においては、ジシリルアミンは縮合するか又は不均化を起こしてトリシリルアミン及びアンモニアを形成する。
化学反応式(2)、(3)、(4)に従った反応メカニズムだけでなく、化学反応式(5)、(6)、(7)に従った反応メカニズムも、中間生成物としてモノシリルアミン[12]及びジシリルアミン([6]、[7]、[8]、[12]及び本明細書を参照されたい)を用いた3段階のメカニズムである。
Miller[6]は、TSAを製造するための装置及び方法を記載している。この場合、MCS及びアンモニアは、ガス状で反応器を流れ通る。反応器から出て行くガス混合物は、後置接続された冷却トラップにおいて−78℃で凝縮される。反応器から出て行くガス混合物及び/又は凝縮された液体は、モノシラン、MCS、DSA及びTSAを含有する。冷却トラップを20℃に加熱した後、液体は、モノシラン、MCS及びTSAを含有する。
Ritter[7]は、溶媒としてアニソールを用いた、液相プロセスにおけるTSA合成を記載している。MCSはアニソール中に装入されて、アンモニアがこの溶液に計量供給される。
Aylett及びHakim[4]が開示しているプロセスでは、その実施に際して、気相を150℃に3時間加熱した後、DSAは変化しないままである。さらに彼らは、液相中のDSAが、0℃で72時間後に、次の反応式に従って80%がTSAに変換したことを報告している。
(8)3(SiH32NH→2(SiH33N+NH3
さらに、DSA及び過剰のアンモニアが気相中で室温では反応せず、かつ−130℃では1分以内にDSA全体が分解してシラン及び少量のアンモニアを形成することが報告されている。
Wells及びSchaeffer[5]は、反応キュベット中でのMCS及びアンモニアの縮合及び−196℃から室温までの加熱を記載している。この場合、TSAのほかに、モノシラン、アンモニア、ポリシラザン及び塩化アンモニウムが形成される。
Korolev[8]は、溶媒としてトルエンを用いた、液相中でのTSA合成を記載している。MCSはトルエン中に装入されて、アンモニアがこの溶液に計量供給される。混合物は、約1〜48時間のあいだ、約−100℃〜0℃の温度で撹拌される。この時間の値が、アンモニアを計量供給する期間にのみ関するものであるかどうか、又はそれが、これに限られないかもしれないが、計量供給が完了した後に撹拌する時間であるかどうかははっきりしていない。実施例からは、反応後に混合物が室温で24時間撹拌されることが読み取られる。このことから、当該方法を実施するのに必要な時間は24時間超であると推論される。
[6]及び[7]には、ハロゲン化アンモニウム、例えば塩化アンモニウムが触媒であると記されており、その存在下でTSAは不均化を起こしてシラン及び他の分解生成物になる。これによってTSAの収率は低下する。
例9及び10を除く[7]のすべての実施例においては、明らかなMCS過剰量で作業される。MCS過剰量を用いた運転モードによって、MCSが蒸留精製されて、塩化アンモニウムの堆積がそこで生じることになり、これはDSAとMCSとの塩化アンモニウムの形成をともなう反応に基づく。
例9は、26モル%のMCS過少量を挙げている。例9で挙げられる85%のTSA収率が、表1の例1〜7のようにアンモニアに基づく場合、MCSに基づく115%の計算上不可能なTSA収率が生じることになる。
例10においては、2倍の化学量論量のアンモニアを添加することが開示されている。結果はTSAが形成されなかったことを示している。モノシラン及びアンモニアのみが検出された。
[7]の実施例1〜8及び11〜13において開示されている、MCSに基づくTSA収率は、11番目の例におけるTSA収率(68%)を除き、14%から58%の間にある。この理由は、中でもアンモニアに対するMCSの高い過剰量にある。
[8]の例1において開示された化学量論的過剰量のMCSでは、MCSが蒸留精製されて、DSAとMCSとの反応に基づき塩化アンモニウムの堆積がそこで生じることになる。
[8]の実施例におけるMCSに基づくTSA収率は、化学量論的過少量のNH3で運転して57%(例1)、化学量論比NH3:MCSで63%(例2)及び例3における化学量論的過剰量のNH3を用いて34%である。化学量論的過剰量のアンモニアでは、TSAの低い収率及び「不所望な」副生成物の形成が生じることが記されている。それゆえ、MCSのアンモニアに対する化学量論モル比は、好ましくは1:1〜1.5:1である。さらに、過剰量のMCSは、TSAの良好な収率及び純度を生むことが記されている。それゆえ、MCSのアンモニアに対する化学量論モル比は、特に有利には1.1:1〜1.5:1である([8]の段落[0045])。
[8]の例3からは、過剰量のNH3を用いた運転モードの場合、TSAのほかにDSAが形成することが読み取られる。さらに、アンモニアとTSAとの縮合反応によって形成される生成物が追加的に観察される。
[8]においては、蒸留によって精製されたTSAが約97%モル/モル〜約100%モル/モルの純度を有することが説明されている。TSAは、実施例によれば、91%モル/モル(例1)、92%モル/モル(例2)、及び40%モル/モル(例3)の純度を有する。
[7]においては、TSAの到達純度に関する記載は見出せない。
[9,10,11]においては、不活性溶媒、有利にはトルエンを用いた、液相中でのTSA合成が記載されている。
特許出願[10]においては、TSA及びポリシラザンの製造を、初めに化学量論過少量のアンモニアの添加によるモノクロロシランの反応によって行う、ポリシラザン及びトリシリルアミンの組み合わされた製造法が開示されている。引き続き、TSAが生成物混合物からガス状で分離される。これに続けてはじめて更なるアンモニアの添加が行われ、そうしてこの工程において、最初に装入されていたモノクロロシランの量に対する計量供給された全体のアンモニアの化学量論的過剰量がはじめて生じることになる。モノクロロシランは、初めに化学量論過少量のアンモニアを反応器中に添加することによって完全には変換されない。それに応じて、引き続くTSAのガス状分離に際して、モノクロロシラン及び少量で形成されたジシリルアミンがTSA生成物溶液の中に入った。ジシリルアミンとモノクロロシランとは互いに反応する。この反応はゆっくりと進行して、更なる塩化アンモニウムの沈殿を伴う。これによって、反応器から取り出されたTSA生成物溶液中で、又は反応器に後置接続されているプラント部分において、塩化アンモニウムの沈殿が生じる。ゆっくりとした反応によって、塩化アンモニウムの沈殿が、相応して濾過後にTSA生成物溶液の濾液中で再び起こる。殊にこの反応は、TSAの精製のために用いられる精留塔内での塩化アンモニウムの堆積につながる。
特許出願[11]においては、[10]で挙げられた欠点及び制限を完全に回避する、殊に反応器の外側でTSA生成物流を精製するためのプラント部分でのモノクロロシランとジシリルアミンとの反応による塩化アンモニウムのその後の形成を防止する、モノクロロシラン及びアンモニアからのポリシラザン及びトリシリルアミンの組み合わされた製造法が開示されている。
このために、アンモニアが直接、かつ1つの工程で、不活性溶媒中に存在するモノクロロシランに対して化学量論的過剰量で計量供給される。モノクロロシランに対するNH3の化学量論的過剰量の過量供給によって、モノクロロシランが反応器中で完全に変換される。したがって、モノクロロシランに対するNH3の化学量論的過剰量の過量供給によって、下流のプラント部分において、モノクロロシランと、少量で形成された更なるジシリルアミンとの反応が起こって固体の塩化アンモニウムが形成されることが防止される。
引き続き、TSAを含有した生成物混合物がガス状で分離される。得られた生成物混合物は濾過されて、その後に塩化アンモニウムを全く含まない。精留によって、TSAが精製されて、高い又は非常に高い純度で得られる。用いられる精留塔は、精留後に固体の塩化アンモニウムを含有しない。
TSAを比較的高い純度で提供する工業用プロセスに対して絶えず大きな関心が持たれている。
本発明の課題は、TSAを可能な限り完全に、かつ目立った量のDSAの形成なしに合成する方法を提供することである。この課題には、先行技術において観察されていた塩化アンモニウムによるTSAのシラン及び他の分解生成物への接触分解を実質的に回避することが含まれる。
本発明によって提供される方法においては、その実施時に(2)、(3)、(4)又は(5)、(6)、(7)の反応式に従った3段階の反応が完全に進行し、その際、目立った量のDSAは生成物中に留まらない。このことは、反応器中へのアンモニアの添加後に個々の反応段階を素早く経てTSAが形成され、かつアンモニアの不完全なシリル化、ひいては、僅かな残留量のDSAを除き、DSAの形成までしか反応が進まないことが回避されることと同じ意味を持つ。
本発明者は、出発材料のモノクロロシラン及びアンモニアの濃度、温度並びに反応器の強力混合が、3段階のTSA反応の迅速かつ完全な進行に決定的な影響を及ぼすという見解である。
本発明の対象は、液相中でトリシリルアミンを製造する方法であって、
(a)溶媒(L)に溶解された少なくともモノクロロシラン(MCS)を反応器(1)中に液状で装入し、ここで、溶媒は、MCS、アンモニア(NH3)及びTSAに対して不活性であり、かつTSAより高い沸点を有し、この溶液を撹拌して、溶液の温度Tを10℃以上に設定して、
(b)NH3をMCSに対して化学量論的過剰量で反応器(1)中に導入することによって、反応器(1)中で反応を実施し、ここで、温度Tを保ち、それから
(c)反応器を減圧し、0.5bar(絶対圧力)〜0.8bar(絶対圧力)の圧力を設定し、反応器を加熱し、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA、NH3)を反応器(1)からガス状で頂部を通して蒸留ユニット(2)を通過させ、NH3を真空ユニット(8)により分離し、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA)を熱交換器(7)中で凝縮して、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA)を容器(6)中に捕集し、引き続き
(d)生成物混合物をフィルタユニット(3)により濾過し、ここで、固体の塩化アンモニウム(NH4Cl)を生成物混合物から分離して、濾液をフィルタユニット(3)から精留塔(4)内に導き、
精留塔(4)内で、DSAを、塔頂部を通して混合物(TSA、L)から分離し、かつ混合物(TSA、L)は精留塔(11)内に導き、
精留塔(11)内で、TSAを、塔頂部を通して溶媒(L)から分離し、ここで、溶媒を返送し、又は
濾液をフィルタユニット(3)からバッチ精留塔内に導き、バッチ精留塔から、初めにDSAを、塔頂部を通して分離し、引き続きTSAを、塔頂部を通して分離し、ここで、溶媒を返送して、
(e)底部混合物(L、NH4Cl)は、反応器(1)からフィルタユニット(5)を通過させ、ここで、固体の塩化アンモニウム(NH4Cl)を分離して、溶媒(L)を得て、これを容器(9)中に捕集し、それから
(f)この溶媒の0〜99%を返送し、かつ返送されなかった溶媒を溶媒(L)と交換する、ことにより行う。
本方法は、高い反応速度が、摂氏0度より高い温度の選択、溶液中の出発材料の撹拌による強力混合及び液状MCSの使用によるMCSの高い濃度に基づき得られるという利点を有する。したがって、TSA合成は、DSAからTSAへの迅速な変換に等しい、高い形成速度で進行する。それゆえに、本方法は高い空時収量を達成する。
本発明による方法の更なる利点は、TSA溶媒混合物が、工程bの終了から短時間後に早くも反応器から留去されることができる点にあり、なぜなら、工程bの終了時に、TSA形成は実質的に完全に終わっているからである。好ましくは、留去されたTSAの量の少なくとも一部が、工程bにおけるNH3の添加の終了から最大で12時間、好ましくは8時間の間隔の内に早くも存在する。それによって、反応器中でのTSAの滞留時間は短く保たれる。先行技術[8]において知られている、TSAを得て、これを引き続き精製及び単離することができるようになるアンモニア計量供給後の時間まで待つ必要がない。
本発明による方法によって、TSAの収率は改善する。本発明者は、反応器中でのTSAの短い滞留時間及び接触時間が、この好ましい効果に寄与すると推測しており、それというのも、これによって、TSAと、反応器中に含まれた過剰量のアンモニアとの不所望な不均化又は反応が回避されるからである。
さらに、本方法の利点は、工程d及びeにおいて溶媒(L)が得られ、これは、本方法を2回以上バッチ式に実施する場合に、原料を節約して工程aで用いられる溶媒Lに加えることができる点にある。
工程dに従って得られたTSAは、少なくとも99.5質量%の純度を有する。
MCSに対して本発明により用いられる化学量論的過剰量のNH3は、MCSが反応器中で完全に変換されるという利点を有する。それゆえに、MCSが蒸留精製されて、そこでDSAと反応して塩化アンモニウムを形成することが防止される。形成された塩化アンモニウムは、蒸留精製においてプロセス工学的に不都合な堆積物につながると考えられる。
本方法は、MCSに基づくTSAの高い収率及び/又は技術的−経済的に関心を引く収率を達成する。特に本発明による運転モードの場合、先行技術と比べて改善されたTSAの収率、及び99.5質量%超のTSA純度が得られる。それゆえに、本発明による方法は同様に、作製されたTSAが半導体製造における加工に適しているという利点を有する。
本発明による方法を、以下で詳細に説明する。
工程bにおいては、温度Tを監視する必要がある。反応は発熱をともなうので、反応エンタルピーを当業者に公知の方法で除去して、温度を保たなければならない。
好ましくは、本方法の工程bにおいては、NH3化学量論的過剰量が、0.995〜0.833のMCS:NH3化学量論モル比に応じて0.5〜20%となるだけの量のアンモニアを用いてよい。
有利には、本方法の工程bにおいては、NH3化学量論的過剰量が、0.995〜0.909のMCS:NH3化学量論モル比に応じて0.5〜10%となるだけの量のアンモニアを用いてよい。
特に有利には、本方法の工程bにおいては、NH3化学量論的過剰量が、0.995〜0.953のMCS:NH3化学量論モル比に応じて0.5〜5%となるだけの量のアンモニアを用いてよい。
工程cにおいては、生成物混合物を反応器中の懸濁液から蒸留により分離するために、反応器を当業者に公知の方法で加熱する。蒸留の開始時に、変換されなかった過剰量のNH3が出ていき、その後にDSAが取り出され、その後にTSA、その後に溶媒が取り出される。蒸留は、最後に純粋な溶媒のみが取り出されるまで続けられる。
本方法の工程c及びdによって、NH3計量供給の終了から短時間後に反応器から生成物混合物が留去し始めることによって、NH3とTSAとの二次反応が抑制される。その際、アンモニアは、真空ポンプを経由してほぼ完全にオフガスの中に入った。TSA、DSA及び溶媒を含有する、捕集された凝縮液中で非常に僅かに存在し続けるアンモニアの残留量が、DSAを分離するためのその後の精留において、相応の精留塔の塔頂部を通してDSAと一緒に除去される。
工程dにおいて得られた溶媒は、完全に返送することができる。これは、精留塔のバッチ運転モードにも連続運転モードにも適用される。
工程fにおいて回収された溶媒の0〜99%を返送し、かつ返送されなかった溶媒を新しい溶媒(L)と交換することが好ましくあり得る。
好ましくは、TSA又はDSAと共沸混合物を形成しない不活性溶媒が用いられる。不活性溶媒は、有利には、TSAより低揮発性であるべきであり、かつ/又はトリシリルアミンより少なくとも10K高い沸点を有するべきである。かかる有利な溶媒は、炭化水素、ハロゲンヒドロカーボン、ハロカーボン、エーテル、ポリエーテル、第三級アミンから選択されてよい。
極めて有利には、溶媒(L)としてトルエンが用いられる。かかる選択は、TSAがトルエン中で安定であるという利点を有する。そのほかに、塩化アンモニウムはトルエンに難溶性であり、それによって、濾過による塩化アンモニウムの分離が軽減される。
高い反応速度を達成するための出発材料の高い濃度が、モノクロロシランを液相中で、溶媒(L)によって希釈して用いることによって得られる。本発明による方法の場合、溶媒(L)、有利にはトルエンを、MCSに対して体積過剰量で用いることが好ましくあり得る。好ましくは、30:1〜1:1、有利には20:1〜3:1の液体溶媒のMCSに対する体積比が設定される。特に有利には、工程aにおいてMCSは、溶媒によって10:1〜3:1の溶媒:MCSの体積比で希釈してよい。しかしながら、3:1〜1:1の範囲の体積比では、利点はより小さくなる。体積過剰量の溶媒は、MCSの希釈を引き起こす。これは、反応の間に形成される塩化アンモニウムの濃度が反応溶液中で低下させられ、そのことによって反応器の撹拌及び排出が軽減されるという利点をもたらす。さらに、[6]及び[7]において記載されたTSAの接触分解は、塩化アンモニウムによって抑えられる。しかしながら、Lの体積過剰量があまりに大きすぎて、例えば30:1より高いと、反応器中での空時収量は悪化する。
10K上昇すると一般的に2倍の反応速度に上昇するという温度の影響は、たしかに知られている。しかしながら、[8]においては、TSAを製造するための反応は、−100〜0℃の温度で実施される。それというのも、より高い温度では、ポリシラザンの形成のためにTSAの収率低下が懸念されるからである。かかる温度では、反応式(2)〜(5)において真ん中で示される付加生成物が熱的に不安定であって、これらは容易に分解してポリシラザンを不所望にも形成し、そうしてTSAの収率が下がると考えられる。
これに対して、本方法の場合、10℃以上の温度でポリシラザンがほとんど無視できるくらいの量でしか形成されないことが意想外にも見出された。
したがって、好ましくは、方法の工程a)においては、10℃〜30℃の温度、特に有利には10℃〜20℃、極めて有利には10℃の温度を設定して、工程b)において保ってよい。
反応器の強力混合のために、2つの利点を同時に実現するのに撹拌機を用いてよい。一方では、反応器中に計量供給されるアンモニアを直接分散させることで、アンモニアの局所濃度を回避し、それにより、導入されるアンモニアを微細に分散させ、ひいてはポリシラザンを形成する副反応を抑制することができる。他方では、撹拌によって、反応器中で形成される塩化アンモニウムを懸濁して、堆積物を回避するために浮動状態に保つことができる。撹拌機の選択は、当業者に知られている。
10℃以上、有利には10℃〜30℃、特に有利には10℃〜20℃、極めて有利には10℃の反応器中での温度、30:1〜1:1、有利には20:1〜3:1、特に有利には10:1〜3:1の液体溶媒のモノクロロシランに対する体積比、及び計量供給されるアンモニアを直接分散させ、形成される塩化アンモニウムを懸濁して浮動状態に保つ撹拌機が備わった撹拌機オートクレーブ(Ruehrwerkautoklav)によって、TSA合成がquasi−in−situでアンモニア計量供給により進行する方法が提供される。相応してアンモニア計量供給量は幅広い範囲で変化してよく、かつ工業的運転の達成のために重要な空時収量を高めることができる。同時に、TSAのquasi−in−situ形成によって、必要とされる後反応時間が減少し、このことは、アンモニアの計量供給に続けて最大1時間の後撹拌の期間が必要になることと同じ意味を持つ。後撹拌は、工程a及びbの温度で行われる。先行技術、特にKorolev[8]においては、48時間までの明らかにより長い後撹拌が必要である。
これに対して、本発明による方法においては、NH3計量供給の終了に続けて最大1時間、反応器が工程cにおいて減圧され、蒸留圧力は0.5bar(絶対圧力)〜0.8bar(絶対圧力)に設定され、撹拌機オートクレーブは、あとに続く蒸留のために加熱され、続けてTSAが実質的にトルエン成分と一緒に反応器から留去される。留去された溶液は、最終的に純粋なTSAを回収するために精留に供給される。
加熱は、TSAを、DSA、NH3と一緒に、L成分及び少量のNH4Clとともに反応器から蒸留するために実施される。このために、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA、NH3)が反応器(1)からガス状で頂部を通して蒸留ユニット(2)を通過させられ、NH3が真空ユニット(8)により分離され、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA)が熱交換器(7)中で凝縮されて、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA)が容器(6)中に捕集される。
蒸留に際して、初めにNH3が、熱交換器(7)及び真空ユニット(8)を通ってオフガスの中に出ていく。引き続き、熱交換器(7)中で短時間、DSAの凝縮温度が設定圧力のもと生じ、例えば0.5bar(絶対圧力)で約12℃である。引き続き、熱交換器(7)中で、TSAの凝縮温度が設定圧力のもと生じ、例えば0.5bar(絶対圧力)で約27℃である。
凝縮温度は、純粋なTSAが蒸留される間は一定であり続ける。熱交換器(7)中での凝縮温度は、トルエンが共蒸留されるとすぐに上昇し始める。蒸気中でのトルエンの割合は、純粋なトルエンが蒸留されるまで常に上昇し続ける。この時点で、熱交換器(7)中で、純粋なトルエンの凝縮温度が設定圧力のもと生じ、例えば0.5bar(絶対圧力)で約85℃である。純粋なトルエンの十分な量が蒸留された後(このことは、反応器中に留まる底部混合物が実質的にTSA及びDSAを確実に含まないことと同じ意味を持つ)、蒸留は、反応器の加熱の停止によって終了される。
当業者は、蒸留を開始してTSA留出物の最初の液滴を得るための反応器の減圧及び加熱の時間が、反応器の体積とともに増大することを知っている。反応器中での反応を、小さい体積、好ましくは1〜10l、特に有利には5lの体積で実施することが好ましくあり得る。好ましくはNH3の導入を終了してから早くも2時間後に、又は好ましくは工程a及びbにおいて設定された温度での更なる撹拌を終了してから早くも1時間後に、TSA留出物の最初の液滴を捕集することができる。
NH3の導入の終了とTSA留出物の最初の液滴の凝縮との間の、又は工程a及びbにおいて設定された温度での更なる撹拌の終了とTSA留出物の最初の液滴の凝縮との間の期間は、反応器の減圧及び反応器の加熱に必要な期間に依存する。本発明による方法は、工程a及びbにおいて設定された温度での1時間の更なる撹拌の直後に蒸留を開始することを可能にする。
総じて、記載した方法は、殊に技術的/経済的な観点のもとTSAを提供するための高い空時収量を保証する。
本発明の対象は同様に、トリシリルアミン(TSA)を製造するために、溶媒(L)中に溶解された少なくともモノクロロシラン(MCS)とアンモニアの出発材料を液相中で反応させるためのプラントであって、
− 成分のアンモニア、少なくともMCS及び(L)用の供給ライン、並びに
生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA、NH3)用の出口、
を有する反応器(1)を含み、出口は、反応器(1)に
− 後置接続された蒸留ユニット(2)、真空ポンプ(8)が接続された熱交換器(7)及び容器(6)に通じ、容器(6)には、
− フィルタユニット(3)に至る導管が備わっており、フィルタユニットは、NH4Cl用の少なくとも1つの固体用出口及び濾液を移すための更なる導管を有し、導管は、
− DSA用の塔頂部を通る出口及び混合物(TSA、L)用の塔底部からの排出口が備わっている精留塔(4)に通じ、排出口は、
− TSA用の塔頂部を通る出口及び溶媒(L)用の塔底部からの排出口が備わっている精留塔(11)に通じるか、又は導管は、
− フィルタユニット(3)からの濾液が導入されるバッチ精留塔に通じ、
並びに反応器(1)は、底部混合物(L、NH4Cl)用の反応器底部における排出口を有し、排出口は、
− 後置接続されたフィルタユニット(5)に通じ、フィルタユニットは、NH4Cl用の少なくとも1つの固体用出口及び溶媒を含有する濾液を移すための更なる導管を有し、導管は、
− 容器(9)に通じる。
連続的に相次いで運転される精留塔又はバッチ精留塔から、初めにDSAを、塔頂部を通して、その後にTSAを、塔頂部を通して排出する。両方のケースにおいて、溶媒を返送してよい。
容器(9)から、溶媒の0〜99%を返送してよい。返送されなかった溶媒は、溶媒(L)と交換しなければならない。これらのオプションを実施するために必要なプラント部分は、当業者に知られている。
本方法を、以下で例に基づき説明する。
本発明によるトリシリルアミンの製造法を示す図
比較例1
前もって不活性ガスでパージされており、冷却モード及び加熱モード、並びに蒸留塔及び凝縮装置を含む装着された蒸留ユニットを有する5lの撹拌機オートクレーブに、トルエン3400mlを入れて、その後にモノクロロシラン469gを入れた。7時間10分の期間内で、アンモニア178gを反応溶液中に計量供給した。計量供給の間、温度は常に0℃であった。計量供給の間、圧力は常に3bar(絶対圧力)であった。
アンモニアの計量供給後、更に0℃で1時間、後撹拌した。引き続き、反応器溶液を、更に撹拌を継続しながら一晩中、−20℃で温度調節した。
翌日、0.5bar(絶対圧力)の圧力を、蒸留ユニットの下流に接続された真空ポンプにより設定して、撹拌機オートクレーブを加熱した。蒸留ユニットにより、TSA、DSA、トルエン成分及び微量の塩化アンモニウムを留去した。合成からの過剰のアンモニアが、真空ポンプを経由して蒸留のオフガスの中に入った。留出物−凝縮装置のクリオスタットを−20℃の流れ温度(Vorlauftemperature)で運転した。TSA留出物の最初の液滴を、反応溶液中へのアンモニアの上記計量供給の終了から17時間40分後に捕集した。蒸留は、TSA留出物の最初の液滴の捕集から1時間30分後に終了した。
捕集した留出物溶液を濾過し、その後、塩化アンモニウム不含となり、それにより透明になった。引き続き、初めにDSA(7g)を精留によって分離した。引き続き、精留によってトルエン(384g)からTSA(172g)の分離を行った。
精留プロセスの完了後、用いた精留塔は、固形分も堆積物も含んでいなかった。精留塔の下流の冷却トラップは、精留の完了後に1.5gの物質を含んでおり、これは定性分析によればSi及びNを含有していた。用いたモノクロロシランに基づく、蒸留により分離されたTSAの収率は68%であった。TSAを99.5質量%超の純度で得た。
撹拌機オートクレーブ中に依然として存在する、トルエン、塩化アンモニウム並びに少量のTSA、DSA及びポリシラザンの溶液を排出して濾過した。濾過されたトルエンは、TSA6g、DSA0.5g、ポリシラザン3gを含有しており、かつ塩化アンモニウムは含んでいなかった。乾燥された塩化アンモニウムの濾過ケーキは、ケイ素3gを含有していた。
比較例2
前もって不活性ガスでパージされており、冷却モード及び加熱モード、並びに蒸留塔及び凝縮装置を含む装着された蒸留ユニットを有する5lの撹拌機オートクレーブに、トルエン3400mlを入れて、その後にモノクロロシラン470gを入れた。7時間10分の期間内で、アンモニア179gを反応溶液中に計量供給した。計量供給の間、温度は常に0℃であった。計量供給の間、圧力は2.6bar(絶対圧力)から2.8bar(絶対圧力)に上昇した。
NH3の計量供給後、更に0℃で1時間、後撹拌した。
引き続き、0.5bar(絶対圧力)の圧力を、蒸留ユニットの下流に接続された真空ポンプにより設定して、撹拌機オートクレーブを加熱した。蒸留ユニットにより、TSA、DSA、トルエン成分及び微量の塩化アンモニウムを留去した。合成からの過剰のアンモニアが、真空ポンプを経由して蒸留のオフガスの中に入った。留出物−凝縮装置のクリオスタットを−20℃の流れ温度で運転した。TSA留出物の最初の液滴を、反応溶液中へのアンモニアの上記計量供給の終了から2時間後に捕集した。蒸留は、TSA留出物の最初の液滴の捕集から2時間10分後に終了した。
捕集した留出物溶液を濾過し、その後、塩化アンモニウム不含となり、それにより透明になった。引き続き、初めにDSA(4g)を精留によって分離した。引き続き、精留によってトルエン(319g)からTSA(173g)の分離を行った。
精留プロセスの終了後、用いた精留塔は、固形分も堆積物も一切含んでいなかった。精留塔の下流の冷却トラップは、精留の完了後に5gの物質を含んでおり、これは定性分析によればSi及びNを含有していた。用いたモノクロロシランに基づく、蒸留により分離されたTSAの収率は68%であった。TSAを99.5質量%超の純度で得た。
撹拌機オートクレーブ中に依然として存在する、トルエン、塩化アンモニウム並びに少量のTSA、DSA及びポリシラザンの溶液を排出して濾過した。濾過されたトルエンは、TSA9g、DSA0.8g、ポリシラザン3gを含有しており、かつ塩化アンモニウムは含んでいなかった。乾燥された塩化アンモニウムの濾過ケーキは、ケイ素3gを含有していた。
例1
前もって不活性ガスでパージされており、冷却モード及び加熱モード、並びに蒸留塔及び凝縮装置を含む装着された蒸留ユニットを有する5lの撹拌機オートクレーブに、トルエン3400mlを入れて、その後にモノクロロシラン466gを入れた。7時間5分の期間内で、アンモニア177gを反応溶液中に計量供給した。計量供給の間、温度は常に+10℃であった。計量供給の間、圧力は2.8bar(絶対圧力)から3.1bar(絶対圧力)に上昇した。
アンモニアの計量供給後、更に+10℃で1時間、後撹拌した。
引き続き、反応器溶液を、更に撹拌を継続しながら一晩中、−20℃で温度調節した。
翌日、0.5bar(絶対圧力)の圧力を、蒸留ユニットの下流に接続された真空ポンプにより設定して、撹拌機オートクレーブを加熱した。蒸留ユニットにより、TSA、DSA、トルエン成分及び微量の塩化アンモニウムを留去した。合成からの過剰のアンモニアが、真空ポンプを経由して蒸留のオフガスの中に入った。留出物−凝縮装置のクリオスタットを−20℃の流れ温度で運転した。TSA留出物の最初の液滴を、反応溶液中へのアンモニアの上記計量供給の終了から19時間25分後に捕集した。蒸留は、TSA留出物の最初の液滴の捕集から3時間50分後に終了した。留出物−凝縮装置のプロセス内部温度は、蒸留の間、−3℃から+3℃に上昇した。
−3℃から+3℃に上昇する留出物−凝縮装置中でのプロセス内部温度で、TSA及び少量で形成されたDSAは、定量的には凝縮しなかった。
凝縮されなかったTSA及びDSAを完全に捕集するために、真空ポンプの下流には、20質量%の水酸化ナトリウム溶液 計3370gが入れられた2つの洗浄瓶を設置していた。洗浄瓶の中に入ったTSA及びDSAは加水分解した。洗浄瓶の中身の定量分析からケイ素15.2gが判明した。加水分解によって、TSAとDSAとの質量比は測定することができなかった。ケイ素15.2gが完全にTSA由来のものであった場合には、洗浄瓶に捕集されたTSAの量は19.4gだと考えられる。
捕集した留出物溶液を濾過し、その後、塩化アンモニウム不含となり、それにより透明になった。溶液を、ガスクロマトグラフィーによって定量分析して、それによれば、これはDSA(12.8g)、TSA(165.7g)及びトルエン(145.3g)を含有していた。溶液を、更に1H−NMRによって定量分析し、それによれば、これはDSA(14.9g)、TSA(165.5g)及びトルエン(143.4g)を含有していた。
用いたモノクロロシランに基づく、留出物溶液中に含まれるTSAの収率は66%であった。
撹拌機オートクレーブ中に依然として存在する、トルエン、塩化アンモニウム並びに少量のTSA、DSA及びポリシラザンの溶液を排出して濾過した。濾過されたトルエンは、TSA4g、DSA0.3g、ポリシラザン4gを含有しており、かつ塩化アンモニウムは含んでいなかった。乾燥された塩化アンモニウムの濾過ケーキは、ケイ素3gを含有していた。
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TSA トリシリルアミン、 DSA ジシリルアミン、 MCS モノクロロシラン、 L 溶媒、 1 反応器、 2 蒸留ユニット、 3 フィルタユニット、 4 精留塔、 5 フィルタユニット、 6 容器、 7 熱交換器、 8 真空ユニット、 9 容器、 11 精留塔

Claims (8)

  1. 液相中でトリシリルアミンを製造する方法であって、
    (a)溶媒(L)に溶解された少なくともモノクロロシラン(MCS)を反応器(1)中に液状で装入し、ここで、溶媒は、MCS、アンモニア(NH3)及びTSAに対して不活性であり、かつTSAより高い沸点を有し、この溶液を撹拌して、溶液の温度Tを10℃以上に設定して、
    (b)NH3 化学量論的過剰量が、0.995〜0.833のMCS:NH 3 化学量論モル比に応じて0.5〜20%となるだけの量で反応器(1)中に導入することによって、反応器(1)中で反応を実施し、ここで、温度Tを保ち、それから
    (c)反応器を減圧し、0.5bar(絶対圧力)〜0.8bar(絶対圧力)の圧力を設定し、反応器を加熱し、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA、NH3)を反応器(1)からガス状で頂部を通して蒸留ユニット(2)を通過させ、NH3を真空ユニット(8)により分離し、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA)を熱交換器(7)中で凝縮して、生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA)を容器(6)中に捕集し、引き続き
    (d)生成物混合物をフィルタユニット(3)により濾過し、ここで、固体の塩化アンモニウム(NH4Cl)を生成物混合物から分離して、濾液をフィルタユニット(3)から精留塔(4)内に導き、精留塔(4)内で、DSAを、塔頂部を通して混合物(TSA、L)から分離し、かつ混合物(TSA、L)は精留塔(11)内に導き、精留塔(11)内で、TSAを、塔頂部を通して溶媒(L)から分離し、ここで、溶媒を返送し、又は
    濾液をフィルタユニット(3)からバッチ精留塔内に導き、バッチ精留塔から、初めにDSAを、塔頂部を通して分離し、引き続きTSAを、塔頂部を通して分離し、ここで、溶媒を返送して、
    (e)底部混合物(L、NH4Cl)は、反応器(1)からフィルタユニット(5)を通過させ、ここで、固体の塩化アンモニウム(NH4Cl)を分離して、溶媒(L)を得て、これを容器(9)中に捕集し、それから
    (f)この溶媒の0〜99%を返送し、かつ返送されなかった溶媒を溶媒(L)と交換することによる、前記トリシリルアミンを製造する方法。
  2. 温度Tを、工程aにおいて10℃〜30℃の値に設定して、少なくとも工程bにおいてこの値に保つ、請求項1記載の方法。
  3. 工程aにおいて、MCSを、溶媒によって10:1〜3:1の溶媒:MCSの体積比で希釈する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 溶媒(L)がトルエンである、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 0.5〜5%のMCSに対するNH3の化学量論的過剰量を設定する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 工程bにおいて、撹拌することによって、塩化アンモニウムNH4Clを懸濁液の状態に保って、同時に反応器(1)中にンモニア(NH3)を攪拌しながら導入する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 工程fにおいて、回収された溶媒の80〜99%を返送し、かつ返送されなかった溶媒を溶媒(L)と交換する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. トリシリルアミン(TSA)を製造するために、少なくとも出発材料である溶媒(L)中のモノクロロシラン(MCS)とアンモニアを液相中で反応させるためのプラントであって、
    − 成分のアンモニア、少なくともMCS及び溶媒(L)用の供給ライン、並びに
    生成物混合物(TSA、L、NH4Cl、DSA、NH3)用の出口、並びに
    底部混合物(L、NH4Cl)用の反応器底部からの排出口
    を有する反応器(1)を含み、前記出口は、反応器(1)に
    − 後置接続された蒸留ユニット(2)、真空ポンプ(8)が接続された熱交換器(7)及び容器(6)に通じ、容器(6)には、
    − フィルタユニット(3)に至る導管が備わっており、フィルタユニットは、
    NH4Cl用の少なくとも1つの固体用出口及び
    濾液を移すための更なる導管を有し、導管は、
    − DSA用の塔頂部を通る出口及び混合物(TSA、L)用の塔底部からの排出口が備わっている精留塔(4)に通じ、排出口は、
    − TSA用の塔頂部を通る出口及び溶媒(L)用の塔底部からの排出口が備わっている精留塔(11)に通じるか、又は前記導管は、
    − フィルタユニット(3)からの濾液が導入されるバッチ精留塔に通じ、
    前記底部混合物(L、NH4Cl)用の反応器底部からの排出口は、
    − 後置接続されたフィルタユニット(5)に通じ、フィルタユニットは、NH4Cl用の少なくとも1つの固体用出口及び溶媒を含有する濾液を移すための更なる導管を有し、導管は、
    − 容器(9)に通じる、
    前記プラント。
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