JP6335586B2 - 浴室乾燥装置及び浴室システム - Google Patents

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Description

本発明は、浴室乾燥装置等に関するものである。
日々の生活において、入浴は身体を清潔に保つ、リラックス感等の精神的な緊張の緩和等、重要な役割を果たすものである。日常的に行われる入浴に関する懸念事項としては、入浴時の入浴者の安全性、浴室の清潔性等が挙げられる。
安全性に関しては、例えば高い湯温での入浴を行う場合、入浴者への心機能への負担が大きく、特に心機能が弱っている入浴者の場合には、心筋梗塞等の症状を起こす要因となる。特に、高齢者は皮膚感覚が鈍感になっていることから、温熱感を得るために高い湯温で入浴する事例が多く見られることから、高齢者の入浴による事故死が多い傾向にある。また、特に高温の湯でなくでも、例えば冬場において浴室の気温と浴槽湯温との温度差が大きい状態で入浴することで心臓への負荷がかかり、入浴事故に繋がる場合がある。高齢者に関わらず、安全な入浴をするためには、心臓の負荷に起因する湯温や浴室を適温にする必要がある。
また、衛生性に関しては、浴槽の湯、シャワー等を使用することにより、使用後の浴室は水分の多い状態になる。例えば浴槽の湯、シャワー等を使用中に、浴室温度と浴室壁面温度との温度差により、浴室の壁、天面等に結露水が多量に付着することがある。このため、入浴中に天面から水滴が落下する等の不快感、カビ発生等の原因となる。このように、浴室の衛生面の観点からも浴室を適切な状態に保つ事は重要項目である。
以上のような懸念を考慮した例として、例えば浴室内外の温度、洗い場の床面の温度、入浴者の床面着地等を各々センサが検知し、センサの検知信号に基づいて、浴室空間の環境を制御する入浴環境制御システムがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−165326号公報
しかしながら、上記のような入浴環境制御システムは、浴室の壁、床面の温度等を検知するのに、該当場所毎に各センサを配置しているため、浴室空間の環境を制御するためのシステムの煩雑化が懸念されていた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、システムを煩雑にすることなく、浴室の環境制御等を行うことができる浴室乾燥装置等を得ることを目的とする。
本発明の浴室乾燥装置は、上述のような課題を解決するために、センサ部及び該センサ部の向きを仰俯角方向および方位角方向に変更する駆動部を有し、浴室内の複数の領域における温度を検知する温度検知装置と、浴室内に風を送る浴室乾燥機と、温度検知装置の検知に係る温度に基づいて、浴室乾燥機が浴室内に送る風量、空気温度及び風向きの少なくとも1つを制御する制御装置とを備え、制御装置は、浴室内の床面となる位置における温度検知装置の検知に係る温度があらかじめ設定された第1温度値よりも低いと判断すると、床面に向けて加熱した空気を送って予暖を行うように浴室乾燥機を制御し、床面が第1温度値以上になったものと判断すると、送風動作を停止させるように浴室乾燥機を制御するものである。
本発明によれば、温度検知装置が浴室内の複数領域における温度を検知するようにしたので、システムの煩雑化を抑制しつつ浴室の環境を効率よく把握し、制御することができる。
本発明の実施の形態1における浴室乾燥装置を有する浴室Aを模式的に示す概略図である。 本発明の実施の形態1に係る浴室乾燥機1の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る温度検知装置2の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る温度検知装置2の他の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る浴室Aにおける温度検知装置2の配置の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る操作装置3の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る温度検知装置2と浴室A内の表面温度の検知領域との関係を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る入浴中の浴室乾燥装置の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る温度検知装置2と浴室A内の表面温度の検知領域との関係を説明する図である。 本発明の実施の形態3に係る操作装置3の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る温度検知装置2及び浴室内温度検知装置13と浴室A内の温度の検知との関係を説明する図である。 本発明の実施の形態4に係る浴室システムが有する給湯装置の構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における浴室乾燥装置を有する浴室Aを模式的に示す概略図である。入浴するための浴室Aは、浴室乾燥装置が設置されている。本実施の形態の浴室乾燥装置は、温度の異なる風を送風可能な浴室乾燥機1を有している。浴室A内の浴室乾燥機1は、浴室Aの複数領域の温度を検知可能な温度検知装置2と、温度検知装置2からの検知信号に基づいて処理を行い、浴室乾燥機1を制御する操作装置3を有している。
図2は本発明の実施の形態1に係る浴室乾燥機1の概略構成を示す図である。浴室乾燥機1は、操作装置3からの指示に基づいて、送風、換気等の動作を行い、浴室A内の暖房、乾燥(除湿)等を行う。ここで、本実施の形態の浴室乾燥機1は、浴室A内に送る風Qの風向を制御する風向板4を1枚又は複数枚に分けて有している。浴室乾燥機1が複数枚の風向板4を有している場合、例えば操作装置3は、各風向板4を独立して制御可能である。そして、操作装置3は温度検知装置2からの信号に基づいて、浴室乾燥機1からの風向及び風量並びに温度を調整することができる。
図3は本発明の実施の形態1に係る温度検知装置2の構成を示す図である。図3に示すように、本実施の形態の温度検知装置2は、例えば駆動部5とセンサ部6とを有し、物体表面から発せられる赤外線を受光することで、検知対象の領域における温度を検知する。
駆動部5は、例えば図3に示すように、仰俯角方向駆動部7と方位角方向駆動部8とを有している。仰俯角方向駆動部7及び方位角方向駆動部8は、内部にモータ等の動力源(図示せず)を有し、センサ部6を仰俯角方向(上下方向)R若しくは方位角方向S又は双方向へ動かせる構造となっている。このため、温度検知装置2は、最大、半球面の領域における温度検知を行うことができる。駆動部5を可動制御することで、センサ部6の受光部の向きを制御し、赤外線量の検知領域を浴室A全体に拡大することができる。
センサ部6は、例えば、異種の金属が接合された複数の受光部を有する。受光部において、物体表面から発せられる赤外線を受光し、受光した赤外線量に基づき、ゼーベック効果による異種金属間の温度差による起電力を温度に関する信号とするサーモパイル方式のセンサを有している。センサ部6は複数の受光部を有しているため、センサ部6がある位置に固定された場合においても浴室A内の広い範囲における表面温度(浴室A内に物体等がある場合には、その物体等の表面温度)を検知することが可能となる。また、駆動部5によりセンサ部6の向きを変更することで、浴室A全体の表面温度の検知が可能になる。ここで、本実施の形態では、駆動部5の駆動により、浴室A全体の表面温度を検知する温度検知装置2について説明するが、構成はこれに限らない。例えばセンサ部6を固定しても浴室A全体の表面温度を検知できる場合には、駆動部5を有さない温度検知装置2であってもよい。
また、センサ部6の受光部の外側には、可視光を遮断し、赤外線領域の光のみを通過するフィルタ(図示せず)を備えている。可視光を遮断することで、太陽光、浴室Aの水分等による温度検知への影響を低減している。さらに、センサ部6の最外側には、温度検知装置2の誤検知を抑制するため、主に入浴中に発生する水滴の付着を防止する防水フィルム(図示せず)が貼られている。
図4は本発明の実施の形態1に係る温度検知装置2の他の構成を示す図である。図4に示すように、例えば、センサ部6近傍において仰俯角方向駆動部7が凹状となっている部分に、凹状部分の上端面からセンサ部6を覆うことができる遮蔽板9を設けるようにしてもよい。遮蔽板9を設けることで、例えば温度検知装置2を使用していないときには、遮蔽板9で覆うようにする。このため、センサ部6への異物付着、汚れ等を防ぎ、精度劣化を抑制することができる。また、遮蔽板9において、遮蔽板9の内側に、例えばセンサ表面(受光部)の汚れを落とす材料を備えた汚れ除去手段(図示せず)を有するようにしてもよい。そして、温度検知装置2の使用前、メンテナンス時、使用後等に汚れ除去手段がセンサ表面又は防水フィルムに接触することで付着した汚れを除去する。このため、温度検知の精度劣化をより抑制することができる。
図5は本発明の実施の形態1に係る浴室Aにおける温度検知装置2の配置の一例を示す図である。本実施の形態では、温度検知装置2は、操作装置3に一体的に取り付けられている。ここで、温度検知装置2は操作装置3の操作装置天面T、操作装置前面Uの部分に設置されることが望ましい。浴室A内の複数箇所の温度を検知することができる温度検知装置2を操作装置3に配置することで、浴室A等の温度管理を行うシステムの大型化を抑制することができる。また、温度検知装置2の駆動部5でセンサ部6が仰俯角方向R、方位角方向Sへ方向を変化させることにより、温度検知装置2のみで浴室天面V、浴室床面W、浴室側面Xを含む浴室壁Yの表面温度検知が可能になり、温度管理のシステムの煩雑化を抑制することができる。ここで、浴室Aの仕様等により、操作装置3は、必ずしも浴槽Bの前面に配置されるわけではない。温度検知装置2の操作装置3への配置についてもこの限りではない。
図6は本発明の実施の形態1に係る操作装置3の構成を示す図である。図6(a)は、操作装置3の前面から見た図を示している。また、図6(b)は、内部構成のブロック図を示している。
操作装置3は例えばマイクロコンピュータ等で構成する。操作装置3は入浴者等が乾燥装置の操作を行う装置であるとともに、浴室乾燥装置全体を制御する制御装置となる。図6(b)に示すように、操作装置3は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等を含む記憶部33を有している。また、記憶部33に記憶されたプログラム等に基づいて所定の演算処理を実行する信号処理部(CPU)31、浴室乾燥機1、温度検知装置2等との間で信号を入出力する入出力ポート32等を内部に有している。特に、本実施の形態では、温度検知制御プログラム等に基づいて、温度検知装置2を動作させ、温度検知装置2から送られる温度に係る信号を処理して、浴室乾燥機1の動作制御等を行う。ここで、信号処理部31は、タイマ等の計時装置を有しているものとする。以下、記憶部33に記憶されたプログラムに基づいて信号処理部31が行う処理は、操作装置3が行うものとして説明する。
また、図6(a)に示すように、操作装置3は、電源部10、浴室温度操作部11及び報知部12を有している。操作装置3の電源部10は、例えば入浴者が、浴室乾燥装置(浴室システム)の起動、停止等を信号処理部31に指示するボタン等を有する。信号処理部31は、電源部10からの指示に基づいて、浴室乾燥機1等に電源供給等を行って動作等させる。電源部10は浴室A内の操作装置3に限らない。浴室A外の操作装置が有していてもよい。また、浴室A外の操作装置のみに電源部10を有していてもよい。浴室温度操作部11は、例えば入浴者が押下により、浴室Aに係る温度等の指示を行うボタン等を有する。本実施の形態では、例えば浴室乾燥機1から送る風の温度、方向(風向き)、風量等を指示することができ、これによって、浴室A内の空間温度の設定指示を行うことができる。報知部12は、例えばスピーカ等を有する音発生手段等を有する報知装置であり、信号処理部31から送られる信号に基づいて浴室A内外の人に報知を行う。ここでは、音声等を発生するものとして説明するが、表示等を行うようにしてもよい。
次に実施の形態1における浴室乾燥装置に係る動作について説明する。入浴者Cが浴室Aへの入室前又は入室中に、例えば電源部10を押下等して、浴室乾燥装置に電力が供給されると、浴室乾燥機1、温度検知装置2及び操作装置3が起動する。
図7は本発明の実施の形態1に係る温度検知装置2と浴室A内の表面温度の検知領域との関係を説明する図である。前述したように、温度検知装置2は赤外線量を検知する受光部を複数備えている。このため、例えば図7に示すように、センサ部6がある箇所に位置したとき、各受光部が受光する赤外線量が、浴室A内の空間の一定領域を縦横のマスで仕切った格子Zの各区画内の表面温度と対応しているものとすることができる。
操作装置3は、温度検知プログラムを実行し、温度検知装置2(センサ部6)の検知に係る信号に基づいて格子Zの領域の表面温度を得る。さらに、操作装置3は、仰俯角方向駆動部7を仰俯角方向Rに駆動させ、方位角方向駆動部8を方位角方向Sに駆動させて、センサ部6に浴室A全体の赤外線量を受光させて、浴室A全体の表面温度を得る。
一般に浴室A内等において、室内の空気の密度差から、温度の高い空気は上昇して浴室天面V方向に移動する。このため、浴室A内の空間において生じる温度差によって、浴室天面V、浴室床面W、浴室側面X等の領域判別を行うことができる。
また、温度検知装置2による浴室壁Yの温度検知において、温度検知装置2の仰俯角方向R又は方位角方向Sの角度に応じて、浴室天面V、浴室床面W、浴室側面X等の判別をしてもよい。例えば、温度検知装置2のセンサ部6が基準となる所定角度から一定角度下向きに動いた場合は浴室床面Wを検知しており、センサ部6が基準となる所定角度から一定角度上向きに動いた場合は浴室天面Vを検知するとして、浴室床面W及び浴室天面Vの領域を判別する。同様に、方位角方向Sの角度においても同様のシステムにより、浴室側面Xの領域検知が可能になる。
また、例えば入浴者Cが浴室Aに入室すると、浴室Aの温度よりも人(入浴者C)の体温の方が高い(例えば入浴者C35℃、浴室A20℃)、入浴者Cの温度(入浴者Cが放射する赤外線量)と入浴者Cの周辺領域の温度とに差ができる。ここで、操作装置3は、例えば体温と判断するしきい値(後述する第2温度値)、温度範囲等のデータを、あらかじめ記憶部33に記憶している。そして、温度検知装置2の検知に係る温度のうち、体温と判断できる温度があるかどうか等を判断することで、浴室A内における入浴者Cの有無、位置等を判別することができる。例えば入浴者Cが浴槽B内で移動した場合も、入浴者Cの温度と周囲の表面温度との差から入浴者Cの体の動きを検知することができる。
操作装置3は、温度検知装置2の検知に係る温度のうち、体温と判断できる温度の領域が一定時間以上なく、浴室A内の全領域があらかじめ定めた入浴前温度値より低いと判断すると、入浴前であると判定する。また、温度検知装置2の検知に係る温度において、体温と判断できる温度があると判断すると、入浴中であると判定する。そして、体温と判断できる温度が一定時間以上なく、浴室A全体の温度があらかじめ定めた入浴後温度値より高いと判断すると、入浴後であると判定する。
操作装置3は、入浴前であると判定すると、温度検知装置2の検知に係る浴室壁Yの表面温度に基づいて、例えば、浴室床面Wが、入浴者Cが入室した際に冷たく感じる第1温度値以下であるかどうかを判断する。第1温度値以下であると判断すると、浴室乾燥機1を動作させて、浴室乾燥機1から浴室床面Wに風を送り、浴室床面Wの予暖を行う。
操作装置3は、温度検知装置2の検知に係る温度に基づいて、浴室床面Wの表面温度が所定以上になったものと判断すると浴室乾燥機1に送風を停止させる。そして、浴室床面Wの予暖が終了した旨を状態を報知部12から報知する。ここで、浴室床面Wの予暖を行う基準となる第1温度値については、例えばあらかじめ取得した季節による浴室A、浴室壁Y等の温度、人体の表面温度等に基づいて、入浴者Cが冷感を感じにくい温度を算出する等して決定し、操作装置3が有する記憶部33にデータとして記憶しておく。これにより、浴室乾燥機1の風向、風量等を制御しながら、効率的に浴室床面Wの温度管理ができる。
ここで、前述したように、浴室天面V、浴室床面W、浴室側面X等の領域判別を行うことができる。このため、操作装置3が判定を行う基準となる各温度値は、それぞれ異なる温度であってもよい。
また、前述したように、周辺の温度との差によって、入浴者Cが浴室A内にいると判定すると、入浴者Cの周辺温度が入浴者Cの表面温度よりも所定温度値以上低いかどうかを判断する。所定温度値以上低いと判断すると、浴室A内における空間が、入浴者Cに対して冷たい状態であるとして、浴室乾燥機1から入浴者Cの周辺の空間に向けて加熱した空気を送り、入浴者Cが感じる冷感を抑制するようにする。
そして、前述したように、浴室A内において、体温等、周囲領域の表面温度よりも第2温度値以上温度が高い領域があるときには、入浴者Cが存在すると判定することができる。操作装置3は、入浴者Cの存在を判定した後、例えばタイマ等で計時し、周囲領域の表面温度よりも第2温度値以上温度が高い領域が一定時間変化しない場合、入浴者Cの体動がない状態と判断する。そして、入浴者Cの状態が異常であるとして、操作装置3は報知部12から入浴者Cの異常状態を報知する。
図8は本発明の実施の形態1に係る入浴中の浴室乾燥装置の動作を説明する図である。例えば、給湯装置と連動した動作を行うことができる場合、例えば給湯装置の浴槽Bへ湯水を供給する配管に備えられている湯温検知手段(図示せず)によって浴槽Bに湯が張られていると判別することができる。また、入浴者Cが浴槽Bに入浴している場合には、浴槽Bに入浴する入浴者Cの挙動によって入浴者Cの身体状態を判別することができる。図8のように入浴者Cが浴槽Bに入浴すると、熱伝達により入浴者Cの表面温度と浴槽B内の湯温とが均衡する。このため、例えば湯温と同じ表面温度表示領域の所定以上の面積増加分により入浴者Cが浴槽Bに入浴したと判別することができる。
また、操作装置3は、温度検知装置2の検知に係る温度に基づいて、入浴者Cが浴槽Bに入っている場合に、湯温と同温度の領域が一定時間変化しないと判断すると、入浴者Cに体の動きがない状態であり、入浴中の状態として異常と判断する。そして、操作装置3は、浴室乾燥機1に指示を送って、浴槽Bの領域(湯温温度領域)に向けて送風して入浴者Cを冷やす。また、報知部12から入浴者Cの異常状態を報知する。
以上のように、実施の形態1の浴室乾燥装置によれば、温度検知装置2が駆動部5とセンサ部6とを有し、駆動部5を駆動させることで、浴室Aの複数領域の温度を検知することができるので、浴室A内に複数の温度検知装置を設置する必要がなく、温度を管理のシステムの煩雑化を抑制することができる。このとき、温度検知装置2は、浴室A内の物体表面から発せられる赤外線量に基づいて浴室Aの壁面、浴槽Bの湯面の温度等を正確に検知することができる。
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2に係る温度検知装置2と浴室A内の表面温度の検知領域との関係を説明する図である。本実施の形態では、例えば入浴者Cが入室していない状態で、洗濯物等の水分を含んだ対象物Dが浴室A内に干されている場合について説明する。
例えば、温度検知装置2の検知に係る温度に基づいて、格子Zにおいて、周囲の温度よりも低い温度領域を判別すると、操作装置3は、水分を含むことで温度が低くなっている対象物Dが存在するものと判別する。そして、浴室乾燥機1に指示の信号を送り、対象物Dが存在する領域に送風をさせる制御を行う。送風において温風を対象物Dへ送風する場合、温度検知装置2は温風を送風している間は浴室A内の温度検知を行わず、所定時間の送風終了後、該当箇所の温度を検知する。ここで、送風時間又は送風温度による対象物Dの温度状態については、事前に記憶部33にデータとして記憶させており、対象物Dの乾燥時間を決定する。
浴室A内の空気で対象物Dへ送風する場合は、対象物Dに送風している間、対象物Dの温度を温度検知装置2にて温度検出する。対象物Dを温風又は浴室A内の空気にて送風するかは使用者が選択可能である。また、例えば操作装置3内にプログラム等を組み込む等して、操作装置3が選択するようにしてもよい。操作装置3は、温度検知装置2の検知に係る温度に基づいて、対象物Dの温度と周囲の温度との温度差が、第3温度値以下であると判断すると、浴室乾燥機1に指示の信号を送り、送風を停止する。以上のようにして、効率的に対象物Dの乾燥を行うことができる。
実施の形態3.
図10は本発明の実施の形態3に係る操作装置3の構成を示す図である。図10において、図5と同じ符号を付している機器等については、実施の形態1で説明したことと同様の動作を行う。図10において、浴室内温度検知装置13は、浴室空間の温度を検知する。浴室内温度検知装置13は、例えば電気抵抗の変化によって温度検知を行うサーミスタ等で構成され、判断の基準とする浴室空間の温度を直接検知する。浴室内温度検知装置13は、操作装置3に内蔵及び固定されている。
例えば浴室Aの壁面等、ある領域における表面温度が、浴室Aの空間温度よりも低い場合、その領域では相対湿度が高い、結露水の発生等により、水分が多く存在するものと推定することができる。そこで、本実施の形態の乾燥装置は、水分が多く存在する領域に送風して乾燥させるようにし、カビ等の発生を抑制する。
図11は本発明の実施の形態3に係る温度検知装置2及び浴室内温度検知装置13と浴室A内の温度の検知との関係を説明する図である。次に実施の形態3における動作について説明する。例えば、操作装置3は、入浴者Cが入浴中又は入浴後において、温度検知装置2の検知に係る温度に基づいて、浴室天面V、浴室床面W、浴室側面X等の表面温度を得る。また、浴室内温度検知装置13の検知に係る温度に基づいて、浴室空間の温度を得る。操作装置3は、温度検知装置2の検知に基づいて得た、ある領域の表面温度が、基準とする浴室内温度検知装置13の検知に係る温度より第4温度値以上低いかどうか(ある領域の表面温度と浴室空間の温度との温度差が第4温度値以上かどうか)を判断する。例えば、第4温度値以上低いと判断すると、温度検知装置2によって検知した領域は水分が多く存在すると推測し、浴室乾燥機1からその領域に向けて加熱した空気を送り、該当領域を乾燥させるようにする。そして、浴室乾燥機1によって暖められた該当領域の温度が、浴室内温度検知装置13より一定以下の温度差になったものと判断すると浴室乾燥機1に送風を停止させる。
上記のように、実施の形態3の浴室乾燥装置を有する浴室システムにおいては、温度検知装置2の検知に基づいて得られる浴室Aの表面温度と浴室内温度検知装置13の検知に基づいて得られる浴室空間の温度とにより、浴室A内において水分が多い(湿度の高い)領域があると判断すると、その領域に向けて浴室乾燥機1から送風して、乾燥させるようにしたので、例えば、壁面等への結露水付着を抑制し、カビ等の発生を抑制することができる。
また、例えば、浴室内温度検知装置13を温度検知装置2と同様にサーモパイル式としてもよいが、浴室空間内で比較的赤外線量の放射が多い入浴者Cの表面温度を検知すると、基準となる温度を高く検知してしまうので、浴室空間の温度に対して浴室壁面が第4温度値より小さい温度差で浴室Aの壁を暖めなくてよい場合であっても、浴室乾燥機1を送風させてしまうことがある。本実施の形態の乾燥装置においては、サーミスタ等で構成し、操作装置3に浴室空間の温度を検知する浴室内温度検知装置13を有するので、浴室空間の温度を基準とし、温度検知装置2の検知に係る壁面等の表面温度と比較することで、浴室空間と壁面等との温度差を精度よく検知することができる。
実施の形態4.
図12は本発明の実施の形態4に係る浴室システムが有する給湯装置の構成を示す図である。本実施の形態の給湯装置は、加熱装置100、湯水を貯める給湯タンク101、ポンプ102a、102b及び102c並びに追いだき熱交換器103を有している。また、給湯制御装置110を有している。
加熱装置100は給湯タンク101に溜める湯水を加熱する装置である。ここで、特に限定するものではないが、ヒートポンプサイクルを利用して加熱を行うヒートポンプ装置を加熱装置100としてもよい。ポンプ102aは加熱装置100と給湯タンク101との間で沸上げ(加熱)用の湯水を循環させる。ポンプ102bは追いだき熱交換器103と給湯タンク101との間で追いだき用の湯水を循環させる。ポンプ102cは追いだき熱交換器103と浴槽Bとの間で浴槽水用の湯水を循環させる。追いだき熱交換器103は、給湯タンク101の湯水と浴槽Bの湯水とを熱交換して浴槽Bの湯水を加熱する。ポンプ102a、102b及び102cは、例えばインバータ回路を有し、駆動回転数により容量可変できる。
また、給湯タンク101には出湯管104と給水管105とが接続されており、給水管105により給湯タンク101下部から給水し、出湯管104により浴槽Bへの湯張り等各種の給湯用途に応じて給湯タンク101より出湯がなされる。
給湯制御装置110は、給湯タンク101、浴槽B等の湯温制御、加熱装置100の加熱制御等を行う。特に限定するものではないが、例えば、本実施の形態の浴室システムでは、給湯制御装置110が上述した実施の形態1〜3における操作装置3のように浴室乾燥装置の制御も行う。また、給湯制御装置110は操作装置3と一体となっていてもよく浴槽Bの湯温管理と温度検知装置2による浴室管理機能を兼ねてもよい。これにより、湯温管理等との連携をはかることができる。
実施の形態5.
上述の実施の形態の浴室乾燥機1は、加熱した空気を送るものであったが、空気を冷却、除湿等して送るようにしてもよい。
1 浴室乾燥機、2 温度検知装置、3 操作装置、4 風向板、5 駆動部、6 センサ部、7 仰俯角方向駆動部、8 方位角方向駆動部、9 遮蔽板、10 電源部、11 浴室温度操作部、12 報知部、13 浴室内温度検知装置、31 信号処理部、32 入出力ポート、33 記憶部、100 加熱装置、101 給湯タンク、102a,102b,102c ポンプ、103 追いだき熱交換器、104 出湯管、105 給水管、110 給湯制御装置、A 浴室、B 浴槽、C 入浴者、D 対象物、Q 風、R 仰俯角方向、S 方位角方向、T 操作装置天面、U 操作装置前面、V 浴室天面、W 浴室床面、X 浴室側面、Y 浴室壁、Z 格子。

Claims (7)

  1. センサ部及び該センサ部の向きを仰俯角方向および方位角方向に変更する駆動部を有し、浴室内の複数の領域における温度を検知する温度検知装置と、
    前記浴室内に空気を送る浴室乾燥機と、
    前記温度検知装置の検知に係る温度に基づいて、前記浴室乾燥機が前記浴室内に送る風量、空気温度及び風向きの少なくとも1つを制御する制御装置と
    を備え
    前記制御装置は、前記浴室内の床面となる位置における前記温度検知装置の検知に係る温度があらかじめ設定された第1温度値よりも低いと判断すると、前記床面に向けて加熱した空気を送って予暖を行うように前記浴室乾燥機を制御し、前記床面が前記第1温度値以上になったものと判断すると、送風動作を停止させるように前記浴室乾燥機を制御することを特徴とする浴室乾燥装置。
  2. 前記温度検知装置は、物体表面から発せられる赤外線を前記センサ部が受光し、受光した赤外線量に基づいて、前記センサ部の向きに対応する前記領域における物体の表面温度を検知することを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥装置。
  3. 前記制御装置からの信号に基づいて報知を行う報知装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記温度検知装置の検知に係る温度に基づいて、周囲の前記領域の温度よりも第2温度値以上高い温度の第1領域が存在すると判断してから、あらかじめ定められた時間以上、前記第1領域における温度が変化しないと判断すると、前記報知装置に報知させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浴室乾燥装置。
  4. 前記制御装置は、前記浴室内のある領域における前記温度検知装置の検知に係る温度が、前記ある領域の周辺領域の温度より第3温度値以上低い温度であると判断すると、前記ある領域に向けて加熱した空気を送るように前記浴室乾燥機を制御することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の浴室乾燥装置。
  5. 浴室空間の空気温度を検知する浴室内温度検知装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記浴室内温度検知装置の検知に係る温度と前記温度検知装置の検知に係る温度との温度差が第4温度値以上の第2領域が存在すると判断すると、前記第2領域に向けて加熱した空気を送るように前記浴室乾燥機を制御することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の浴室乾燥装置。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の浴室乾燥装置と、
    少なくとも前記浴室内の浴槽に温水を供給する給湯装置と
    を備えることを特徴とする浴室システム。
  7. 前記浴室乾燥装置の制御装置が前記給湯装置の制御装置の一部であることを特徴とする請求項に記載の浴室システム。
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