JP2006275341A - 脱衣所暖房器の操作システム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱源機から供給される温水を利用して浴室に隣接する脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器の操作システムであって、浴室に設置する熱源機用のリモコンに脱衣所暖房器用の操作スイッチを付設するものにおいて、浴室から出たときにヒートショックを生ずるような状態であるか否かを浴室内で判別できるようにして、浴室内での脱衣所暖房器の適切な操作を可能にする。
【解決手段】熱源機用リモコンに脱衣所の室温と浴室の室温との温度差ΔTを表示する(S3)。また、脱衣所暖房器の運転中は、ΔTが所定範囲に入っているときにその旨を報知すると共に(S4,S8)、ΔTが所定範囲の上限温度Ts1より高いときにその旨を報知し(S5,S9)、運転停止中は、ΔTが所定範囲に入っているときにその旨を報知すると共に(S6,S8)、ΔTが所定範囲の下限温度Ts2より低いときにその旨を報知する(S7,S10)。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱源機から供給される温水を利用して浴室に隣接する脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器の操作システムに関する。
従来、浴室と脱衣所とに夫々空調ユニットを配置する場合に、浴室と脱衣所とに夫々無線式のリモコンを配置し、浴室に配置したリモコンで浴室空調ユニットと脱衣所空調ユニットとの双方を遠隔操作可能にすると共に、脱衣所に配置したリモコンでも浴室空調ユニットと脱衣所空調ユニットとの双方を遠隔操作可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、入浴中に浴室から出ることなく脱衣所空調ユニットを操作できるようになり、便利である。但し、浴室に配置するリモコンは防水構造にする必要があり、コストが高くなる。尚、本明細書において「脱衣所」とは、洗面所を兼用するものも含む。
ところで、熱源機から供給される温水を利用して脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器も従来知られている。このものでは、脱衣所に配置した暖房器用リモコンの暖房スイッチをオンしたときに、このリモコンから脱衣所暖房器に内蔵する暖房器用コントローラにケーブルを介して運転指令信号が送信され、暖房器用コントローラから熱源機に内蔵する熱源機用コントローラにケーブルを介して給湯指令信号が送信されて、熱源機から脱衣所暖房器に温水が供給され、脱衣所暖房器の暖房運転が行われるようになっている。
ここで、浴室には、一般に、熱源機用コントローラにケーブルを介して接続される防水構造の熱源機用リモコンが設置されている。そこで、浴室に設置した熱源機用リモコンに脱衣所暖房器用の操作スイッチを付設し、この操作スイッチのオンオフ信号を熱源機用コントローラを経由して脱衣所暖房器用コントローラに送信して、脱衣所暖房器を運転及び停止させることが考えられる。これによれば、脱衣所暖房器専用の防水構造のリモコンを浴室に配置せずに、浴室内で脱衣所暖房器を操作でき、便利である。
尚、入浴前に脱衣所に設置した暖房器用リモコンで脱衣所暖房器の運転を開始させれば、入浴後に浴室から出たときのヒートショックを回避できるが、これでは、脱衣所が入浴中無駄に暖房されることになり、入浴時間が長いと、かなりのエネルギー浪費になる。上記の如く浴室に設置する熱源機用リモコンに脱衣所暖房器用の操作スイッチを設けておけば、入浴者が自己の入浴時間に合わせて適切な時期に脱衣所暖房器の運転を開始させることができ、省エネルギー化を図る上で有利である。
ところで、脱衣所暖房器は脱衣所の室温が設定温度(脱衣時に寒さを感じないように、設定温度は一般的に高く設定される)になるように運転される。一方、浴室から出たときのヒートショック防止のためには、入浴中に体が温まっているため、脱衣所の室温が浴室の室温に近い温度であれば十分であり、脱衣所の室温を設定温度にまで上昇させる必要はない。然し、入浴中は脱衣所の室温を知ることができず、脱衣所を必要以上に暖房してしまうことがあり、省エネルギーの要請に反することになる。
特開2004−177101号公報
本発明は、以上の点に鑑み、浴室から出たときにヒートショックを生ずるような状態であるか否かを浴室内で判別できるようにして、浴室内での脱衣所暖房器の適切な操作を可能にした脱衣所暖房器の操作システムを提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本願の第1発明は、熱源機から供給される温水を利用して浴室に隣接する脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器の操作システムであって、浴室に設置する熱源機用のリモコンに、脱衣所暖房器を運転及び停止させる脱衣所暖房器用の操作スイッチを付設するものにおいて、脱衣所の室温を検出する脱衣所温度センサと、浴室の室温を検出する浴室温度センサとを備え、前記リモコンに、脱衣所温度センサで検出された脱衣所の室温と浴室温度センサで検出された浴室の室温との温度差を表示する表示手段が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、浴室に配置する熱源機用リモコンに脱衣所の室温と浴室の室温との温度差が表示されるため、浴室から出たときにヒートショックを生ずるような状態であるか否かを浴室内で判別できる。そして、熱源機用リモコンに設けた脱衣所暖房器用の操作スイッチを脱衣所の室温と浴室の室温との温度差を参考にして操作することにより、脱衣所を必要以上に暖房して、エネルギーの無駄を生じたり、暖房不足でヒートショックを生じたりするような事態に陥ることを回避できる。
また、本願の第2発明は、上記熱源機用リモコンに、上記表示手段に加えて、または、上記表示手段に代えて、所定の報知条件が成立したときにその旨を報知する報知手段が設けられており、報知条件は、脱衣所温度センサで検出された脱衣所の室温をTD、浴室温度センサで検出された浴室の室温をTYとして、TD−TYが所定範囲内という第1の条件と、TD−TYが所定範囲の上限温度より高いという第2の条件と、TD−TYが所定範囲の下限温度より低いという第3の条件のうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
ここで、第1の条件は、脱衣所の室温が浴室の室温に近い適温という条件であり、第1の条件が成立したときにその旨を報知することにより、入浴者が安心して浴室から出ることができる。一方、第2の条件は、脱衣所が必要以上に暖房されているという条件であり、第2の条件が成立したときにその旨を報知することにより、脱衣所暖房器の運転停止を促して省エネルギー化を図ることができる。また、第3の条件は、脱衣所が暖房不足であるという条件であり、第3の条件が成立したときにその旨を報知することにより、脱衣所暖房器の運転を促してヒートショックの発生を防止することができる。
ここで、脱衣所暖房器の運転中に特に知りたい情報は、脱衣所の室温が適温であるか否か(第1の条件が成立しているか否か)、または、脱衣所が必要以上に暖房されているか否か(第2の条件が成立しているか否か)であり、脱衣所暖房器の運転停止中に特に知りたい情報は、脱衣所の室温が適温であるか否か(第1の条件が成立しているか否か)、または、脱衣所が暖房不足であるか否か(第3の条件が成立しているか否か)である。従って、熱源機用リモコンに、脱衣所暖房器の運転中は報知条件を第1の条件と第2の条件との少なくとも一方に切換え、脱衣所暖房器の運転停止中は報知条件を第1の条件と第3の条件との少なくとも一方に切換える切換手段を設けておけば、知りたい情報を適切に報知できる。
また、本願の第3発明は、熱源機から供給される温水を利用して浴室に隣接する脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器の操作システムであって、浴室に設置する熱源機用のリモコンに、脱衣所暖房器を運転及び停止させる脱衣所暖房器用の操作スイッチを付設するものにおいて、脱衣所の室温を検出する脱衣所温度センサと、浴室の室温を検出する浴室温度センサとを備えると共に、脱衣所暖房器用の操作スイッチの操作で脱衣所暖房器の運転が指示されたときに作動する制御手段を備え、この制御手段は、脱衣所温度センサで検出された脱衣所の室温をTD、浴室温度センサで検出された浴室の室温をTYとして、TD−TYが所定範囲の下限温度より低いという条件が成立したときに脱衣所暖房器の運転を開始させ、TD−TYが所定範囲の上限温度より高いという条件が成立したときに脱衣所暖房器の運転を停止させるように構成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、浴室内で脱衣所暖房器用の操作スイッチを操作すると、脱衣所の室温と浴室の室温との温度差が所定範囲に収まるように脱衣所暖房器が制御されることになり、脱衣所を必要以上に暖房することなく、浴室から出たときのヒートショックを防止でき、省エネルギー化を図る上で非常に有利である。
尚、後述する実施形態において、上記切換手段に相当するのは図3のS3〜S7のステップであり、上記制御手段に相当するのは図4のS103〜S106のステップである。
図1を参照して、1は浴槽1aが配置された浴室、2は浴室1に隣接する脱衣所であり、脱衣所2の暖房を行う脱衣所暖房器3が設けられている。脱衣所暖房器3は、給湯兼暖房用の熱源機4から供給される温水を利用して脱衣所2の暖房を行うように構成されている。即ち、脱衣所暖房器3は、脱衣所2内の空気を吸込み口31から吸込んで吹出し口32から脱衣所2内に送風する循環ファン33と、放熱器34とを内蔵しており、放熱器34と熱源機4に内蔵する暖房用熱交換器(図示せず)との間に循環路35を介して温水を循環させ、温水の熱を放熱器34で放熱して空気を加熱し、温風として吹出し口32から脱衣所2内に送風するように構成されている。
脱衣所2の壁面には、脱衣所暖房器3に内蔵する暖房器用コントローラ36にケーブル5aを介して接続される脱衣所暖房器3用のリモコン5が設置されている。このリモコン5に設けた暖房スイッチ(図示せず)をオンすると、ケーブル5aを介して暖房器用コントローラ36に運転指令信号が送信される。すると、熱源機4に内蔵する熱源機用コントローラ41に暖房器用コントローラ36からケーブル36aを介して給湯指令信号が送信され、熱源機4の暖房運転が開始されて、暖房用熱交換器で加熱された温水が放熱器34に供給される。そして、放熱器34に供給される湯温が所定温度以上になったところで循環ファン33が駆動され、脱衣所暖房器3の運転が開始される。また、暖房スイッチをオフすると、熱源機4の暖房運転が停止されて、放熱器34への温水の供給が停止されると共に、循環ファン33が停止され、脱衣所暖房器3は運転停止状態になる。
また、浴室1の壁面には、熱源機用コントローラ41にケーブル6aを介して接続される熱源機用リモコン6が設置されている。このリモコン6には、図2に示す如く、熱源機4を運転状態と運転停止状態とに切換えるための運転スイッチ60と、浴槽1a内の湯水を追焚きするためのおいだきスイッチ61と、浴槽1aに設定湯量で自動湯張りするための自動スイッチ62と、給湯温度に関する優先スイッチ63と、浴室1以外の場所に設置した熱源機用リモコン(図示せず)との間のインターフォン機能を利用するための呼び出しスイッチ64と、給湯温度等の各種設定項目の設定値を表示する表示部65と、表示部65に表示する設定項目を選択する選択スイッチ66と、選択スイッチ66で選択された設定項目の設定値を変更するアップダウンスイッチ67とが設けられている。
また、この熱源機用リモコン6には、脱衣所暖房器3用の操作スイッチである脱衣所暖房スイッチ68が設けられている。そして、脱衣所暖房スイッチ68をオンしたとき、ケーブル6a―熱源機用コントローラ41−ケーブル36aの経路で暖房器用コントローラ36に運転指令信号が送信され、熱源機4の暖房用熱交換器から放熱器34に温水が供給されると共に循環ファン33が駆動されて、脱衣所暖房器3の運転が行われるようにしている。脱衣所暖房スイッチ68の2回目の押し操作で該スイッチ68がオフされると、放熱器34への温水の供給が停止されると共に循環ファン33が停止され、脱衣所暖房器3は運転停止状態になる。
ここで、脱衣所暖房器3には、循環ファン33の吸込み側に位置させて、脱衣所2の室温を検出する脱衣所温度センサ7が設けられている。そして、脱衣所温度センサ7の検出信号は暖房器用コントローラ36に入力され、通常は、脱衣所温度センサ7の検出温度が暖房器用リモコン5で設定される所定の設定温度になるように脱衣所暖房器3の運転(温調運転)が行われる。脱衣所温度センサ7の検出信号は、更に、暖房器用コントローラ36からケーブル36a―熱源機用コントローラ41−ケーブル6aの経路で熱源機用リモコン6に送信される。また、熱源機用リモコン6には、浴室1の室温を検出する浴室温度センサ8が内蔵されている。そして、選択スイッチ67の操作により、脱衣所温度センサ7で検出された脱衣所2の室温TDと浴室温度センサ8で検出された浴室1の室温TYとの温度差ΔT(=TD−TY)が熱源機用リモコン6の表示手段たる表示部66に表示されるようにしている。図2は、表示部66に温度差ΔTが−8℃であると表示された状態を示している。尚、温度差ΔTをそのまま数値で表示せずに、複数のランプを用いて温度差ΔTを複数段階でレベル表示するようにしても良い。
このように脱衣所2の室温と浴室1の室温との温度差ΔTを表示することにより、浴室1から出たときにヒートショックを生ずるような状態であるか否かを入浴者が浴室1内で判別できる。そして、熱源機用リモコン6に設けた脱衣所暖房スイッチ68を表示された温度差ΔTを参考にして操作することにより、脱衣所2を必要以上に暖房して、エネルギーの無駄を生じたり、暖房不足でヒートショックを生したりするような事態に陥ることを回避できる。
また、本実施形態では、上記温度差ΔTに関する以下の報知条件が成立したとき、熱源機用リモコン6に内蔵する報知手段たるスピーカ69によりその旨を報知し、入浴者の注意を引くことができるようにしている。報知条件は、浴室1から出たときにヒートショックを生じない温度差ΔTの範囲の上限温度をTs1(例えば、+2℃)、この範囲の下限温度をTs2(例えば、−2℃)として、Ts2≦ΔT≦Ts1という第1の条件と、ΔT>Ts1という第2の条件と、ΔT<Ts2という第3の条件のうちから脱衣所暖房器3の状態に応じて切換える。
その詳細は図3に示す通りであり、先ず、S1のステップにおいて選択スイッチ66により温度差ΔTを表示することが選択されたか否かを判別し、温度差ΔTの表示が選択されたときに、S2のステップに進んで温度差ΔTを表示する。次に、S3のステップで脱衣所暖房器3が運転中であるか否かを判別し、運転中であれば、S4のステップでTs2≦ΔT≦Ts1であるか否か、即ち、第1の条件が成立しているか否かを判別する。そして、第1の条件が成立しているときには、S8のステップで脱衣所2の室温が適温である旨の報知(適温報知)を行って、S3のステップに戻る。また、第1の条件が成立していないときには、S5のステップでΔT>Ts1であるか否か、即ち、第2の条件が成立しているか否かを判別する。そして、第2の条件が成立しているときには、S9のステップで脱衣所2の室温が高い旨の報知(高温報知)を行って、入浴者に脱衣所暖房器3の運転を停止することを促し、S3のステップに戻る。第1と第2の何れの条件も成立していないときは、そのままS3のステップに戻る。
脱衣所暖房器3が運転停止中であれば、S6のステップに進んで、第1の条件が成立しているか否かを判別し、第1の条件が成立しているときには、S8のステップに進んで適温報知を行った後、S3のステップに戻る。また、第1の条件が成立していないときは、S7のステップでΔT<Ts2であるか否か、即ち、第3の条件が成立しているか否かを判別する。そして、第3の条件が成立しているときには、S10のステップで脱衣所2の室温が低い旨の報知(低温報知)を行って、入浴者に脱衣所暖房器3の運転を開始することを促し、S3のステップに戻る。第1と第3の何れの条件も成立していないときは、そのままS3のステップに戻る。
尚、脱衣所暖房器3の運転中に温度差ΔTがTs1を境にして上下に変動したときに適温報知と高温報知とに頻繁に切換わることを防止すると共に、脱衣所暖房器3の運転停止中に温度差ΔTがTs2を境にして上下に変動したときに適温報知と低温報知とに頻繁に切換わることを防止するため、S4〜S7のステップでの判別値であるTs1,Ts2にヒステリシスを付け、または、第1乃至第3の各条件が所定時間継続して成立したときにのみ対応する報知を行うことが望ましい。また、報知をいつまでも行うと、入浴者が煩わしく感ずるため、一定時間経過後に報知を停止するようにしても良い。更に、高温報知と低温報知については、脱衣所暖房スイッチ68を操作したときに報知を停止することが望ましい。
また、上記実施形態では、脱衣所暖房器3の運転中に第1と第2の各条件が成立したときと、脱衣所暖房器3の運転停止中に第1と第3の各条件が成立したときとにその旨の報知を行っているが、脱衣所暖房器3の運転中は第1の条件と第2の条件との何れか一方の条件が成立したときにのみ報知し、脱衣所暖房器3の運転停止中は第1の条件と第3の条件との何れか一方の条件が成立したときにのみ報知することも可能である。また、操作は煩わしくなるが、熱源機用リモコン6に切換スイッチを設け、切換スイッチにより報知条件を第1乃至第3の条件のうちで任意に切換えられるようにしても良い。更に、上記実施形態では、報知をスピーカ69により音声で行うようにしているが、温度差ΔTの表示を通常とは異なる色にしたり点滅させる等の音声以外の手段で報知することも可能である。更に、温度差ΔTを表示せずに、上記した適温報知、高温報知及び低温報知のみを行うようにすることも可能である。
以上、浴室1に設置する熱源機用リモコン6での温度差ΔTの表示と報知とについて説明したが、介護が必要な者が入浴しているときには、介護者が浴室1以外の場所で脱衣所暖房器3を操作する必要を生ずることがある。そのため、浴室1以外の場所に設置する熱源機用リモコンにも、脱衣所暖房スイッチと温度差ΔTの表示手段と上記した第1乃至第3の条件が成立したときの報知手段を設けることが望ましい。
また、浴室1から出たときに、脱衣所暖房器3からの送風量が大きくなっていると、体感温度が低下して、人に寒い思いをさせる虞がある。かかる不具合を防止するには、浴室ドアの開閉を検出するスイッチや人体センサ等で人が浴室から出たときにこれを検出できるようにし、浴室から人が出たときに、脱衣所暖房器3の循環ファン33の回転数を一定時間低下させれば良い。
また、上記実施形態では、脱衣所暖房器3のみを設けているが、脱衣所暖房器3に加えて、熱源機4からの温水を利用して浴室1の暖房を行う浴室暖房器を設ける場合にも同様に本発明を適用できる。この場合、浴室1に設置する熱源機用リモコン6に脱衣所暖房スイッチ68に加えて、浴室暖房器用の操作スイッチである浴室暖房スイッチを設けることが望ましい。尚、浴室暖房器に浴室1の室温を検出する浴室温度センサが付設されるため、熱源機用リモコン6に浴室温度センサを内蔵させる必要はない。
また、上記実施形態は、脱衣所暖房スイッチ68をオンすると、該スイッチ68をオフするまで脱衣所暖房器3が運転状態に維持されるようにしているが、脱衣所暖房スイッチ68をオンしたときに、上記温度差ΔTが所定範囲に収まるように、即ち、Ts2≦ΔT≦Ts1になるように脱衣所暖房器3を自動制御しても良い。図4はこのような制御の詳細を示しており、先ず、S101のステップで脱衣所暖房スイッチ68がオンされているか否かを判別し、オンされているときは、S102のステップで温度差ΔTを表示する。次に、S103のステップでΔT<Ts2であるか否かを判別し、ΔT<Ts2であればS105のステップに進み、熱源機用リモコン6から暖房器用コントローラ36に運転指令信号を送信して、脱衣所暖房器3の運転を開始させた後、S101のステップに戻る。
ΔT≧Ts2であれば、S104のステップでΔT>Ts1であるか否かを判別し、ΔT>Ts1であればS106のステップに進み、熱源機用リモコン6から暖房器用コントローラ36に停止指令信号を送信して、脱衣所暖房器3の運転を停止させた後、S101のステップに戻る。Ts2≦TD−TY≦Ts1であれば、そのままS101のステップに戻り、先にS105のステップで運転指令が出されていれば、脱衣所暖房器3は運転状態に維持され、また、先にS106のステップで停止指令が出されていれば、脱衣所暖房器3は運転停止状態に維持される。S101のステップで脱衣所暖房スイッチ68がオフされていると判別されたときは、S106のステップに進み、停止指令が出されて、脱衣所暖房器3の運転が停止される。
以上の制御によれば、浴室1内で脱衣所暖房スイッチ68をオンすると、脱衣所2の室温と浴室1の室温との温度差ΔTが所定範囲に収まるように脱衣所暖房器3が制御されることになり、脱衣所2を必要以上に暖房することなく、浴室1から出たときのヒートショックを防止でき、省エネルギー化を図る上で非常に有利である。この場合、温度差ΔTは必ずしも表示する必要はないが、入浴者に安心感を与えるには温度差ΔTを表示した方が良い。尚、図4に示す制御では、脱衣所暖房スイッチ68をオンしたときに温度差ΔTが表示されるようにしているが、選択スイッチ66の操作で温度差ΔTを表示させるようにすることも可能である。
本発明システムの実施形態の全体構成を示す説明図。 実施形態の熱源機用リモコンの正面図。 実施形態の温度差表示及び報知を実行するための処理を示すフロー図。 他の実施形態の脱衣所暖房器の制御処理を示すフロー図。
符号の説明
1…浴室、2…脱衣所、3…脱衣所暖房器、4…熱源機、6…熱源機用リモコン、65…表示部(表示手段)、69…スピーカ(報知手段)、68…脱衣所暖房スイッチ(脱衣所暖房器用の操作スイッチ)、7…脱衣所温度センサ、8…浴室温度センサ。

Claims (4)

  1. 熱源機から供給される温水を利用して浴室に隣接する脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器の操作システムであって、浴室に設置する熱源機用のリモコンに、脱衣所暖房器を運転及び停止させる脱衣所暖房器用の操作スイッチを付設するものにおいて、
    脱衣所の室温を検出する脱衣所温度センサと、浴室の室温を検出する浴室温度センサとを備え、
    前記リモコンに、脱衣所温度センサで検出された脱衣所の室温と浴室温度センサで検出された浴室の室温との温度差を表示する表示手段が設けられていることを特徴とする脱衣所暖房器の操作システム。
  2. 熱源機から供給される温水を利用して浴室に隣接する脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器の操作システムであって、浴室に設置する熱源機用のリモコンに、脱衣所暖房器を運転及び停止させる脱衣所暖房器用の操作スイッチを付設するものにおいて、
    脱衣所の室温を検出する脱衣所温度センサと、浴室の室温を検出する浴室温度センサとを備え、
    前記リモコンに、所定の報知条件が成立したときにその旨を報知する報知手段が設けられており、
    報知条件は、脱衣所温度センサで検出された脱衣所の室温をTD、浴室温度センサで検出された浴室の室温をTYとして、TD−TYが所定範囲内という第1の条件と、TD−TYが所定範囲の上限温度より高いという第2の条件と、TD−TYが所定範囲の下限温度より低いという第3の条件のうちの少なくとも1つであることを特徴とする脱衣所暖房器の操作システム。
  3. 前記リモコンに、前記脱衣所暖房器の運転中は前記報知条件を前記第1の条件と前記第2の条件との少なくとも一方に切換え、脱衣所暖房器の運転停止中は報知条件を前記第1の条件と前記第3の条件との少なくとも一方に切換える切換手段が設けられていることを特徴とする請求項2記載の脱衣所暖房器の操作システム。
  4. 熱源機から供給される温水を利用して浴室に隣接する脱衣所の暖房を行う脱衣所暖房器の操作システムであって、浴室に設置する熱源機用のリモコンに、脱衣所暖房器を運転及び停止させる脱衣所暖房器用の操作スイッチを付設するものにおいて、
    脱衣所の室温を検出する脱衣所温度センサと、浴室の室温を検出する浴室温度センサとを備えると共に、
    前記操作スイッチの操作で脱衣所暖房器の運転が指示されたときに作動する制御手段を備え、この制御手段は、脱衣所温度センサで検出された脱衣所の室温をTD、浴室温度センサで検出された浴室の室温をTYとして、TD−TYが所定範囲の下限温度より低いという条件が成立したときに脱衣所暖房器の運転を開始させ、TD−TYが所定範囲の上限温度より高いという条件が成立したときに脱衣所暖房器の運転を停止させるように構成されていることを特徴とする脱衣所暖房器の操作システム。
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