JP6331516B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、装置本体内に、像担持体上に形成したトナー像を記録材に転写する画像形成部と、トナー像が転写された記録材に前記トナー像を定着させる定着部とを備える画像形成装置に関するものである。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの機能を複合的に備えた複合機といった各種のものが含まれる。
一般に、画像形成装置から排出される異物としては、紙粉やトナー粉だけでなく、UFPと呼ばれる超微粒子粉塵(粒子径100nm未満、いわゆるナノオーダー)がある。加熱された定着部が超微粒子粉塵を発生させることは既に確認されていて、この種の超微粒子粉塵に起因する不快臭やオフィス環境の汚染が問題になっている。また、超微粒子粉塵の発生量には温度依存性があり、定着部の温度が上昇するほど超微粒子粉塵が多く発生することもよく知られている。
この点、例えば特許文献1には、定着部周辺の空気をファンで排気ダクト内に吸引し、排気ダクトの排出口に設けたろ過部材(フィルターユニット)で空気中の超微粒子粉塵を捕集してから、当該空気を画像形成装置外に排出するという構造を開示している。このような構成を採用すると、画像形成装置外に超微粒子粉塵を排出し難くなり、不快臭やオフィス環境の汚染といった問題の発生を抑制できるとされている。
さらに、排気ダクト排出口におけるフィルターユニットでの超微粒子粉塵の捕集効率を高めるために、特許文献2及び特許文献3には、排気ダクトが湾曲する場合に、湾曲部に整流板又は流速制御部材を設け、ダクト内部の超微粒子粉塵を含む空気の流速を均一化して、局所的に流速が速くならないようにするという構造を示している。
特開2010−173112号公報 特開2008−286396号公報 特開2012−169514号公報
しかしながら、排気ダクト内部の流速を均一化したところで、排気ダクト内部の流速が全体的に速ければ、一部の超微粒子粉塵はフィルターユニットで捕集されずに通過して画像形成装置外に出てしまう可能性がある。したがって、特許文献1〜3に開示の構成では、画像形成装置外に超微粒子粉塵が漏れ出す可能性を否定できず、画像形成装置の近傍にいるユーザーが超微粒子粉塵を吸い込んでしまうおそれがあった。
本願発明は、前述した従来技術の問題点に鑑みて、排気ダクト内部の流速を全体的に遅くして、ろ過部材での超微粒子粉塵捕集効率を高め、ユーザーが超微粒子粉塵を吸い込むおそれを極力少なくした画像形成装置を提供することを技術的課題としている。
請求項1の発明は、装置本体内に、トナー像が転写された記録材に前記トナー像を定着させる定着部を備える画像形成装置であって、前記定着部周辺と前記装置本体外とを連通し、途中に湾曲部が形成される排気ダクトと、前記排気ダクトを介して前記定着部周辺の空気を前記装置本体外に排出する集塵ファンと、前記集塵ファンにより前記装置本体外に排出される空気に含まれる超微粒子粉塵を捕集するろ過部材と、前記湾曲部での流路を、流路断面が拡大する方向に沿って複数に分割する整流板と、を備え、前記ろ過部材は、前記湾曲部よりも空気の流路方向下流側である下流部に配置され、前記排気ダクトは、前記湾曲部よりも空気の流路方向上流側である上流部の流路断面積よりも、前記下流部の流路断面積の方が大きく、前記排気ダクト出口における前記整流板の長手方向の寸法が大きいほど、前記分割された流路のそれぞれの入口の流路断面積を大きくするというものである。
請求項の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、前記排気ダクト出口は、流路方向から視て略矩形状をなすというものである。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記整流板は、前記排気ダクトの内周面に接しているというものである。
請求項の発明は、請求項1〜のうちいずれかに記載の画像形成装置において、前記集塵ファンは、前記記録材にトナー像を転写する転写部と、前記定着部との間を通過する前記記録材の非転写面側を吸引するというものである。
本願発明によると、装置本体内に、トナー像が転写された記録材に前記トナー像を定着させる定着部を備える画像形成装置であって、前記排気ダクトは、前記湾曲部よりも空気の流路方向上流側である上流部の流路断面積よりも、前記下流部の流路断面積の方が大きいから、前記排気ダクトよりも下流側の流速が全体的に遅くなる。従って、前記湾曲部よりも下流側に配置された前記ろ過部材を通過する際の流速が遅くなるので、前記ろ過部材での超微粒子粉塵捕集効率を高め、ユーザーが超微粒子粉塵を吸い込むおそれを極力少なくできる。
MFPの外観斜視図である。 装置本体の内部構造を示す正面断面図である。 排気ダクトの構造を示す概略左側面図である。 図3における排気ダクトのIV−IV断面図である。 排気ダクトの流路分割構造を示す右側面図である。 排気ダクトの流路分割構造を示す斜視図である。 整流板無しの場合における排気ダクト出口における流速分布を示す右側面図である。 整流板有りの場合における排気ダクト出口における流速分布を示す右側面図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図7)に基づいて説明する。なお、以下の説明で必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図2で紙面に直交する方向を正面視とし、この方向を基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1).MFPの概要
図1に示す画像形成装置の一例としての複合機1(以下、MFPという)は、コピー機能、スキャナー機能、プリンタ機能、ファックス機能といった多くの機能を有するものであり、例えばLANや電話回線といったネットワーク(通信網)を介してのデータ送受信が可能になっている。すなわち、MFP1は、原稿から読み取った画像データをネットワーク経由で他のコンピュータに出力したり、ネットワーク経由で他のコンピュータから画像データを入力して該画像データに基づく印刷を実行したり、FAXデータの送受信をしたりできるものである。
MFP1を構成する装置本体2の上部に、スキャナー部3と自動原稿搬送部4(以下、ADFという)とからなる画像読取部5が設けられている。画像読取部5は、スキャナー部3とADF4とを同期して作動させ、ADF4にセットされた原稿1枚ずつから画像を光学的に読み取ることにより、画像データを取得するように構成されている。すなわち、ADF4はスキャナー部3に向けて原稿を1枚ずつ搬送し、スキャナー部3は、原稿が所定の読取位置を通過する際に画像を読み取って、画像データを取得するように構成されている。
装置本体2の下部には、記録材Pを収容する給紙部7が設けられている。装置本体2のうち画像読取部5と給紙部7との間には、記録材P上にトナー画像を印刷する画像形成部6が設けられている。給紙部7は記録材Pを1枚ずつ画像形成部6に供給し、画像形成部6は画像読取部5やネットワーク経由で取得された画像データに基づき、記録材P上にトナー画像を印刷するように構成されている。装置本体2のうち画像読取部5と画像形成部6との間にある凹みスペースは排紙貯留部8になっている。画像形成部6によってトナー画像が印刷された記録材Pは排紙貯留部8に排出される。
装置本体2の正面側(前面側)には、複数のキー(ボタン)を有する操作パネル9が設けられている。ユーザーは、操作パネル9の表示画面等を見ながらキー操作をすることによって、MFP1の各種機能の中から選択した機能について設定操作をしたり、MFP1に作業実行を指示したりできる。
装置本体2の左右一側部(実施形態では左側部)には、上下二段に並ぶ矩形状の開口部11,51を形成している。左上開口部11は、下端側の回動支点部13(図2参照)を中心として上下に開閉回動可能な左上扉カバー12によって塞がされている。また、左下開口部51は、下端側の回動支点部53(図2参照)を中心として上下に開閉回動可能な左下扉カバー52によって塞がされている。各扉カバー12,52の回動支点部13,53の軸線方向は前後水平方向に延びている。なお、詳細な図示は省略しているが、装置本体2の前側部に形成した前面開口部は、下端側を回動支点として上下開閉回動可能な前扉カバー14によって塞がれている。各扉カバー12,14,52の開閉回動によって、装置本体2の内部が露出したり覆われたりする。ジャム処理や消耗品交換の際は、各扉カバー12,14,52を開放し、外部から装置本体2内部に手を差し入れて各種作業を行うことになる。
(2).装置本体の内部構造
次に、図2を参照しながら、装置本体2の内部構造について説明する。給紙部7から繰り出された記録材Pは、搬送路15に沿って画像形成部6に搬送される。画像形成部6では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色からなるトナー画像を中間転写ベルト16に一次転写し、記録材Pが転写部17を通過する際に、中間転写ベルト16上のトナー画像を記録材Pの片面に一括して二次転写する。片面に未定着トナー画像を載せた記録材Pは、定着部18を通過する際に加熱・加圧され、未定着トナー画像を定着される。トナー画像定着後の記録材Pは、排紙口19から排紙貯留部8に排出される。
中間転写ベルト16の上方には、補給用トナーを収容する複数のトナーボトル56を着脱可能に配置している。トナーボトル56は、再現色に応じてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色分ある。各トナーボトル56の補給用トナーは、画像形成部6の各現像器に供給される。また、詳細な図示は省略しているが、画像形成部6の近傍には、中間転写ベルト16等から除去した廃トナー(未転写トナー)を貯留する廃トナー容器を着脱可能に配置している。
装置本体2の上部にある画像読取部5のうちスキャナー部3は、上面側にプラテンガラス(図示省略)を有する原稿台61と、原稿Dに対して光を照射する光源装置63と、原稿Dからの反射光を画像信号に光電変換するイメージセンサー64と、反射光をイメージセンサー64上に結像させる結像レンズ65と、原稿Dからの反射光を順次反射させて結像レンズ65に入射させるミラー群66とを備えている。光源装置63、イメージセンサー64、結像レンズ65及びミラー群66は原稿台61の内部に設けられている。
プラテンガラス上の原稿Dを読み取る場合は、光源装置63やミラー群616を装置本体2の左右方向に移動させながら、光源装置63から原稿Dに光を照射する。原稿Dから反射した反射光は、ミラー群66で順次反射されて結像レンズ65に入射し、イメージセンサー64上に結像される。イメージセンサー64は、入射光の強さに応じて画素毎に光電変換を実行し、原稿Dの画像に対応した画像信号(RGB信号)を生成する。画像信号(RGB信号)は、後述するコントローラー30に出力される。
原稿台61の上面側にADF4を開閉可能に設けている。ADF4は、プラテンガラス上の原稿Dに覆い被さることによって原稿Dをプラテンガラスに密着させる働きも有する。ADF4は、原稿載置トレイ67と原稿排出トレイ68とを備えている。原稿載置トレイ67に載置した原稿Dを読み取る場合、原稿Dは複数のローラー等で構成される原稿搬送機構62によって読取位置に搬送される。このとき、光源装置63から原稿Dの読取位置部分に光が照射され、その反射光がミラー群66及び結像レンズ65を介してイメージセンサー64上に結像される。そして、イメージセンサー64が原稿Dの画像に対応した画像信号(RGB信号)に変換して、当該画像信号をコントローラー30に出力する。その後、原稿Dは原稿排出トレイ68に排出される。原稿載置トレイ67には、原稿載置トレイ67上の原稿Dの有無を検出するADF原稿検出センサー69を設けている。ADF4の回動支点部には、ADF4の開閉状態を検出するADF開閉センサー70(図4参照)を配置している。
図2に示すように、左上扉カバー12における主搬送路側15の内面は、左上扉カバー12を閉じた状態で搬送路15の一部として機能している。左上扉カバー12には、転写部17の二次転写ローラー21と、転写部17の搬送上流側にあるレジストローラー対22の一方とが組み付けられた状態でユニット化されている。左上扉カバー12の開閉回動によって、搬送路15のうちレジストローラー対22以降の搬送下流側の範囲が露出したり覆われたりすることになる。すなわち、左上扉カバー12で塞がれる左上開口部11は、搬送路15の搬送下流側(転写部17や定着部18に近い箇所)に臨ませている。左下扉カバー52で塞がれる左下開口部51は、搬送路15の搬送上流側(給紙部7に近い箇所)に臨ませている。また、詳細な図示は省略しているが、前扉カバー14で塞がれる前面開口部は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色のトナーボトル56及び廃トナー容器等に臨ませている。
(3).排気ダクトの関連構造
装置本体2の左右一側部(実施形態では左側部)の背面側(後面側)には、定着部18に連通する排気口71を形成している。この排気口71には、定着部18周辺と装置本体2外とを連通する排気ダクト75の出口75bが対向するように構成されている。また、排気口71と排気ダクト75の出口75bとの間には、装置本体2外に排出される空気に含まれる超微粒子粉塵を捕集するろ過部材としての集塵フィルター73が設けられている。一方で、排気ダクト75の入口75aは、定着部18に向かって開口するように構成されている。定着部18と排気ダクト75の入口75aとの間には、定着部18周辺の空気を、排気ダクト75を介して装置本体2外に排出する集塵ファン72が設けられている。集塵ファン72の態様は特定のものに限定されないが、本実施形態では、遠心送風型のシロッコファンである。なお、排気ダクト75は、複数の部材に分割され、各部材を連結して構成されたものであっても良いし、入口75aから出口75bまで一体化された単一の部材で構成されるものであっても良い。
さらに、装置本体2内には、定着部18の周囲を囲う仕切り部材74を設けている。この仕切り部材74の左側には排気ダクト75が取り付けられ、定着部18の左側を仕切り部材74及び排気ダクト75により覆うようにしている。このように、定着部18の周囲を囲う仕切り部材74を備えていると、定着部18周辺に浮遊する超微粒子粉塵が装置本体2内のうち定着部18周辺以外の箇所(例えば画像形成部6や給紙部7等)に漏れ出すのを簡単に防止できる。
集塵ファン72を回転(駆動)させると、仕切り部材74内(定着部18周辺)の空気が右側から左側に流れて排気ダクト75の入口75aに向けて吸い込まれ、排気ダクト75の出口75bから排出される。その後、排気ダクト75の出口75bから排出された空気は、集塵フィルター73を通過し、この集塵フィルター73で空気中の超微粒子粉塵が捕集される。このように、集塵ファン72、集塵フィルター73、仕切り部材74、及び、排気ダクト75が一体的に集塵部として機能する。超微粒子粉塵を捕集された空気はその後、排気口71から装置本体2外に排出される。なお、仕切り部材74内から排気口に向かう空気は、定着器18周辺の熱を奪う排熱機構としての役割も担っている。また、集塵ファン72は、転写部17と、定着部18との間を通過する記録材Pの非転写面側を吸引するように設けられている。
排気ダクト75は、図3〜図6に示すように、途中に形成された湾曲部75cにおいて流路断面積が拡大するように構成されており、湾曲部75cよりも空気の流路方向上流側の上流部(湾曲部入口75d)の流路断面積よりも湾曲部75cよりも空気の流路方向下流側の下流部(出口75b)の流路断面積の方が大きくなるように構成されている。本実施形態では、湾曲部75cにおいて排気ダクト75の流路が水平方向に約90°湾曲し、且つ、主に上下方向に拡大して流路断面積が大きくなるように構成されている。そして、本実施形態の排気ダクト75の出口75bは、流路方向から視て上下方向に延びる略矩形状をなすものである。したがって、排気ダクト75の出口75bは、その長手方向(L方向)は上下方向であり、短手方向(D方向)は左右方向となる。そして、この出口75bに対向するように、集塵フィルター73が配置されている。ここで、集塵フィルター73は、その流路方向から視た大きさは出口75bと同じ大きさに形成されており、排気ダクト75の下流側に取付けられた下流側ダクト77に収納されている。
また、排気ダクト75には、湾曲部入口75dから出口75bまでの流路を複数に分割する整流板76が設けられている。本実施形態では、図5及び図6に示すように、湾曲部75cでの流路を、流路断面が拡大する方向に沿って複数に分割する3つの整流板76a、76b、76cが設けられており、排気ダクト75内の流路が4つの分割流路75A、75B、75C、75Dに分割されている。各整流板76a、76b、76cは、排気ダクト75の内周面に接しており、各分割流路75A,75B、75C、75Dは、排気ダクト75の出口75までそれぞれ独立した流路になっている。ここで、3つの整流板は、排気ダクト75内の一方から整流板76a、76b、76cの順に並んでいる。また、4つの流路は、排気ダクト75内の一方から分割流路75A、75B、75C、75Dの順に並んでいる。本実施形態では、排気ダクト75内のうち外側(上下周面近傍)にある流路が分割流路75A及び分割流路75Dであり、内側にある分割流路が75B及び分割流路75Cである。
各分割流路75A、75B、75C、75Dは、それぞれ、湾曲部入口75d側の流路断面積よりも出口75b側の流路断面積の方が大きく、湾曲部75cにおいて、流路断面積が拡大するように構成されている。
排気ダクト75内のうち外側(上下周面近傍)にある分割流路75A及び分割流路75Dは、出口75bにおいて、湾曲部75cにおける内径側(内側)に開口するように形成されている。また、排気ダクト75内のうち内側にある分割流路75B及び分割流路75Cは、出口75bにおいて、湾曲部75cにおける外径側(外側)に開口するように形成され、分割流路75A及び分割流路75Dよりも開口が少なくともL方向に大きくなるように形成されている。
(4).排気ダクト内の流速分布の態様
次に、図7及び図8を参照しながら、排気ダクト75の出口75b(集塵フィルター73の直前)における流速分布の態様を説明する。図7は整流板76を設けなかった場合の流速分布の態様を示し、図8は整流板76a、76b、76cを設けて排気ダクト75内の流路を各分割流路75A,75B、75C、75Dに分割した場合の流速分布の態様を示す。
整流板76を設けなかった場合、図7に示すように、排気ダクト75の出口75bにおける流速は、湾曲部75cでの外径側(外側)の流速が速くなる。つまり、湾曲部75cにおける外径側に空気の流れが集中する。そして、湾曲部75cでの内径側(内側)、及び、中央部の流速が遅くなり、偏った流速分布になる。さらに、出口75bの外側における、流路拡大前の排気ダクト75に上下方向で対応する領域の流速が速く、上下方向においても偏った流速分布になる。
一方で、整流板76a、76b、76cを設けて排気ダクト75内の流路を各分割流路75A,75B、75C、75Dに分割した場合、図8に示すように、出口75bの左右方向において、外側と内側との流速に偏りが無い。また、出口75bにおいて、上下方向における流速にも偏りが無い。したがって、出口75bにおいて全体的に均一な流速になっている。
第1実施形態の構成であれば、排気ダクト75は、入口75aの流路断面積よりも出口75bの流路断面積の方が大きく、途中にある湾曲部75cにおいて流路断面積が拡大するから、排気ダクト75よりも下流側の流速が全体的に遅くなる。従って、下流側に配置された集塵フィルター73を通過する際の流速が遅くなるので、集塵フィルター73での超微粒子粉塵捕集効率を高め、ユーザーが超微粒子粉塵を吸い込むおそれを極力少なくできる。
ここで、各整流板76のL方向の寸法に応じて、各分割流路の分割間隔を変更して、流速の均一化を促進することができる。具体的には、各整流板76のL方向の寸法が大きいほど、言い換えれば、各整流板76により区切られる各流路75のL方向の寸法が大きいほど、各分割流路の分割間隔を大きくする(各流路75の入口を広くする)。これは、各分割流路のL方向の寸法が大きければ、各流路全体に空気が行き渡るにはある程度の空気の流入量が必要になるので、各分割流路の入口を広げて空気を届きやすくするためである。逆に、各分割流路のL方向の寸法が小さければ、空気の流入量が少なくても全体に空気が行き渡るので、各流路75の分割間隔は小さくても良い。例えば、第1実施形態では、L方向の寸法が大きい分割流路75B、分割流路75Cは、L方向の寸法が小さい分割流路75A、分割流路75Dよりも各流路の入口が広くなっている。これならば、集塵フィルター73を通過する際の流速を遅くしながら、流路断面方向における流速を効率よく均一化して、集塵フィルター73での超微粒子粉塵捕集効率を高め、ユーザーが超微粒子粉塵を吸い込むおそれを極力少なくできる。
また、排気ダクト75の出口75bのD方向の寸法に応じて、整流板76の枚数を変更し、排気ダクト75内の分割流路の数を変更して、流速の均一化を促進することができる。具体的には、排気ダクト75の出口75bのD方向の寸法が大きいほど、整流板76の枚数を多くし、排気ダクト75内の流路の分割数を多くする。これは、排気ダクト75の出口75bのD方向の寸法が大きい場合、整流板76の枚数が少ないと、分割された排気ダクト75内の各流路のD方向の寸法が大きくなってしまい、流速均一化の効果が弱まってしまうからである。これならば、集塵フィルター73を通過する際の流速を遅くしながら、流路断面方向における流速を効率よく均一化して、集塵フィルター73での超微粒子粉塵捕集効率を高め、ユーザーが超微粒子粉塵を吸い込むおそれを極力少なくできる。
さらに、各整流板76のL方向の寸法に応じて、各整流板76同士のD方向の間隔を変更して、流速の均一化を促進することができる。具体的には、各整流板76のL方向の寸法が大きいほど、各整流板76同士のD方向の間隔を大きくする。つまり、各分割流路のL方向の寸法が大きいほど、各流路75のD方向の幅を大きくする。これは、各分割流路のL方向の寸法が大きければ、各流路全体に空気が行き渡るにはある程度の空気の流入量が必要になるので、空気を届きやすくするためである。これならば、集塵フィルター73を通過する際の流速を遅くしながら、流路断面方向における流速を効率よく均一化して、集塵フィルター73での超微粒子粉塵捕集効率を高め、ユーザーが超微粒子粉塵を吸い込むおそれを極力少なくできる。
また、集塵ファン72は、転写部17と、定着部18との間を通過する記録材Pの非転写面側を吸引するように設けられている。これにより、転写部17と、定着部18との間を通過する記録材Pの搬送姿勢を平均的に転写面側の反対方向にすることができ、記録材Pの安定搬送を図ることができる。
加えて、各整流板76a、76b、76cは、排気ダクト75の内周面に接しており、各分割流路75A,75B、75C、75Dは、排気ダクト75の出口75bまでそれぞれ独立した流路になっているので、各分割流路75A,75B、75C、75Dの端部まで空気が届きやすくなり、出口75bの流路断面積を有効に活用して、流速の均一化を促進することができる。
(5).その他
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、画像形成装置としてMFP1を例に説明したが、これに限らず、プリンタ等でもよい。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 MFP(画像形成装置)
2 装置本体
4 ADF
5 画像読取部
6 画像形成部
7 給紙部
9 操作パネル
12 左上扉カバー
14 前扉カバー
15 搬送路
16 中間転写ベルト
18 定着部
23 左上開閉センサー
24 左下開閉センサー
25 前開閉センサー
26 給紙ジャムセンサー
27 レジストセンサー
28 定着排紙センサー
30 コントローラー
36 タイマー
37 作像検出部
38 定着検出部
39 トナー残量センサー
40 廃トナー残量センサー
41 定着温度センサー
42 人感センサー
52 左下扉カバー
56 トナーボトル
67 原稿載置トレイ
69 ADF原稿検出センサー
70 ADF開閉センサー
71 排気口
72 集塵ファン
73 集塵フィルター
74 仕切り部材

Claims (4)

  1. 装置本体内に、トナー像が転写された記録材に前記トナー像を定着させる定着部を備える画像形成装置であって、
    前記定着部周辺と前記装置本体外とを連通し、途中に湾曲部が形成される排気ダクトと、
    前記排気ダクトを介して前記定着部周辺の空気を前記装置本体外に排出する集塵ファンと、
    前記集塵ファンにより前記装置本体外に排出される空気に含まれる超微粒子粉塵を捕集するろ過部材と、
    前記湾曲部での流路を、流路断面が拡大する方向に沿って複数に分割する整流板と、を備え、
    前記ろ過部材は、前記湾曲部よりも空気の流路方向下流側である下流部に配置され、
    前記排気ダクトは、前記湾曲部よりも空気の流路方向上流側である上流部の流路断面積よりも、前記下流部の流路断面積の方が大きく、
    前記排気ダクト出口における前記整流板の長手方向の寸法が大きいほど、前記分割された流路のそれぞれの入口の流路断面積を大きくする
    画像形成装置。
  2. 前記排気ダクト出口は、流路方向から視て略矩形状をなす、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記整流板は、前記排気ダクトの内周面に接している、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記集塵ファンは、前記記録材にトナー像を転写する転写部と、前記定着部との間を通過する前記記録材の非転写面側を吸引する、
    請求項1〜のうちいずれかに記載の画像形成装置。
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