JP6331011B2 - ホワイトチョコレート菓子の製造方法 - Google Patents

ホワイトチョコレート菓子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6331011B2
JP6331011B2 JP2014093753A JP2014093753A JP6331011B2 JP 6331011 B2 JP6331011 B2 JP 6331011B2 JP 2014093753 A JP2014093753 A JP 2014093753A JP 2014093753 A JP2014093753 A JP 2014093753A JP 6331011 B2 JP6331011 B2 JP 6331011B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
white chocolate
oven
chocolate
confectionery
white
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014093753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015208310A (ja
Inventor
宗隆 井川
宗隆 井川
Original Assignee
アースデザイン有限会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アースデザイン有限会社 filed Critical アースデザイン有限会社
Priority to JP2014093753A priority Critical patent/JP6331011B2/ja
Publication of JP2015208310A publication Critical patent/JP2015208310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6331011B2 publication Critical patent/JP6331011B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Description

本発明は,チョコレートを原材料とするホワイトチョコレート焼き菓子の製造方法に関するものである。
従来より、チョコレートを原材料として使用したチョコレート菓子は、美味で人気が高く、すでに数多くのチョコレート菓子が存在しているが、ホワイトチョコレートのみを使用し、チョコレートの風味を濃厚に維持しながらも、しっとりとしてソフトな食感と口溶けの良さを有し、かつ、焼き菓子としてチョコレートの滑らかな口どけと独特の食感を有するホワイトチョコレート菓子は存在していなかった。
本発明者は、このような実情のもと、ホワイトチョコレートのみを使用し、チョコレートの風味を濃厚に維持しながらも、しっとりとしてソフトな食感と口溶けの良さを有し、かつ、焼き菓子としてチョコレートの滑らかな口どけと独特の食感を有するホワイトチョコレート菓子を製造できる、という知見を得た。
出願人において過去の特許文献等を調査したところ、チョコレート菓子の製造方法に関する技術について、下記の文献を発見することができたが、本発明に係る技術的思想等を詳述したものについては、見当たらなかった。
特開2011−152056号公報 特許文献1はチョコレート菓子製造方法であり、 蒸すことにより新しい食感等の提案がされている。
本発明はホワイトチョコレートのみを使用し、さらに焼成後、急速冷凍することによりチョコレートの滑らかな口どけと独特の食感を有するホワイトチョコレート菓子を製造できる製造方法を提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明に係るホワイトチョコレート菓子の製造方法は、原材料に板状のホワイトチョコレートのみを使用し、その一辺が0.1〜1.0cmになるように細かく砕き、オーブンで120℃〜140℃に温度設定し、その砕いたホワイトチョコレートをオーブンバッド上に、1cm〜3cmの高さにセットし、前記オーブンで8分〜12分加熱することを特徴とする。
加熱が完了すると、ホワイトチョコレートに含まれているカカオ成分が加熱によって色づき、前記のセットしたホワイトチョコレートの表面に薄茶色の層ができるので、ムラができないように、へらで混ぜ、再び、前記の温度設定をしたオーブンにセットし、4分〜6分、加熱することを特徴とする。
前記のヘラで混ぜる作業と、4分〜6分の加熱は、5回〜6回、行うことを特徴とし、この時点で、前記のセットしたホワイトチョコレートは、均一なキャラメル色となるので、その均一なキャラメル色となったホワイトチョコレートを耐熱シートに写し、冷凍庫で急冷することを特徴としている。
本発明によれば、ごつごつした見た目で、色は濃い茶色、キャラメルを思わす甘い香りに、サクサクした食感かと思えば、最後には口の中で溶けていく、チョコレートの滑らかな口どけと独特の食感を有するホワイトチョコレート菓子を製造できる製造方法を提供することができる。そして、このホワイトチョコレート菓子はさっぱりとした食感であり、ホワイトチョコレートの濃厚な味がなくなり、非常に食べやすく、後味がよいものとなる。
実施例に係るホワイトチョコレート菓子の製造フローを示す概略図である。 実施例に係るホワイトチョコレート菓子の製造フローの各工程における写真である。
以下、本発明に係るホワイトチョコレート菓子の製造方法を実施するための形態について説明する。図1はその製造フローである。図2はその製造フローの各工程におけるホワイトチョコレート菓子の写真である。
まず、板状のホワイトチョコレート(大東カカオ社製 商品名:クーベルチュールホワイトチョコ)を包丁で、一辺が0.1cm〜1.0cmの間にくるように細かく砕く。市販の電気オーブンを用意し、設定温度を130℃に設定しておく。
砕いたホワイトチョコレートをオーブンバッド上に、2cmの高さにセットし、前記電気オーブンで10分加熱する。加熱が完了すると、ホワイトチョコレートに含まれているカカオ成分が加熱によって色づき、前記のセットしたホワイトチョコレートの表面に薄茶色の層ができるので、ムラができないように、へらで混ぜ、再び、前記の温度設定をしたオーブンにセットし、5分、加熱する。
加熱が完了した後、同じようにへらで混ぜ、同じように電気オーブンで加熱する。この作業を5回にわたって繰り返す。この、色付いた部分をまんべんなく全体になじませる作業を6回にわたり繰り返す。
前記のセットしたホワイトチョコレートの全体が均一な焼き色になっていることを確認し、このセットしたホワイトチョコレートを耐熱シート上に写し、電気冷蔵庫に備えられている冷凍庫に入れ、急速に冷やす。完全に冷めたら、食べやすい大きさに砕き、好みに応じて、冷凍庫または冷蔵庫に保管し、食べるときに取り出す。
冷凍庫に入れ、急速に冷やすことにより、焼成後のホワイトチョコレートの乾燥を促進することとなり、独特のキャラメル香を損なうことなくサクッとした食感も保つことが可能となった。
従来、ホワイトチョコレートをオーブンなどで焼成する場合、熱が加わることによりホワイトチョコレートが溶けてしまい、その後、メイラード反応によってホワイトチョコレートに含まれる成分(1)ココアバター(2)砂糖(3)乳固形分などが加熱により変化し、焦げてしまうのだが、本発明ではオーブンの庫内温度設定を120℃〜140℃という焼き菓子を製造するには低い温度に設定し、焼成中に耐熱加工された調理器具を用いて複数回にわたりへらで混ぜることにより、均一な焼き色と、空気を含ませることが出来た。
本ホワイトチョコレート焼き菓子の製造にあたり、焼成温度は重要な事項の一つであり、一般的に焼きチョコレートと言われる焼き菓子の類は表面のみの焼成、または他の食品と混ぜ合わせたものを焼成している場合がほとんどであるが、本発明は原材料にホワイトチョコレートのみを使用しており、その焼成温度も一般的な焼き菓子の焼成温度と比較して120℃〜140℃と比較的低い。
その理由として、均一な焼き色をつける目的と、ホワイトチョコレートに多く含まれる成分のカカオバターが加熱により一気に熱を持ち、焦げてしまう恐れがあるからである。前記の比較的低い温度で焼成を繰り返すことにより、均一な焼き色を実現した。また、焼成後に急速冷凍することにより、衛生面における雑菌やウイルス等の繁殖を抑える目的はもちろんのこと、急速冷凍により焼成後のホワイトチョコレートの乾燥が進み、サクサクとした食感を保つ事が可能となった。
以上の実施形態においてはホワイトチョコレートとして、大東カカオ社製 商品名:クーベルチュールホワイトチョコを用いたが、ホワイトチョコレートであればどのメーカーのものでも製造が可能である。
次に、以下に示す実施例により、本発明について更に詳細に説明を行う。
まず、以下の材料を用意した。
〈材料〉
板状ホワイトチョコレート:大東カカオ社製クーベルチュールホワイトチョコレート
縦:18cm 横:24cm 厚み:4cm 重量:2kg
このうちの1kgを使用。
また、以下の道具を用意した。
〈道具〉
へら : 木製へら
包丁
電気オーブン :クリナップ社 型番FE600M
オーブンバット :外径33.5cm×33.5cm×3cm
内径30cm×30cm×2cm
耐熱シート :ドゥマール社 35cm×30cm
耐熱260℃
電気冷蔵庫 :FUJITSU 型番ER−B27W
まず、(1) ホワイトチョコレートを包丁を使って、その辺が0.1〜1cm程度に砕き、オーブンバットに均等に流し込む。この時、ホワイトチョコレートの高さは1〜3cm程度になるようにした。次に、(2) オーブンを130℃に温度設定する。続いて、(3) オーブンにホワイトチョコレートを入れ、前記オーブンで10分加熱した。加熱が完了するとホワイトチョコレートに含まれる糖などが加熱によって色付き、表面に薄茶色の層ができるので、ムラができないように木製へらで混ぜる。
(4) 再度オーブンに入れ、同じ温度設定で、再び4分間焼成した。焼成後、(3)の作業を繰り返す。次に3分間焼成した。同じく、(3)の作業を繰り返す。更に3分間焼成する。また、(3)の作業を繰り返す。最後に焼き色とホワイトチョコレートの状態を確認し、2分間焼成した。
(5) オーブンから焼成された前記ホワイトチョコレートを取り出し、熱いうちにオーブンバットに移し替える。このとき、ホワイトチョコレートにできた空気の層をつぶしてしまわない様に、ならしすぎない様に注意する。(6)冷凍庫に入れ急速冷凍する。冷凍時間は25分であった。(7)冷凍庫から取り出し、食べやすい大きさに割り、完成。
ホワイトチョコレート成分比(100gあたりに含まれる分量)
・ココアバター 22g
・乳固形分 16g
・乳脂肪分 5g
・グラニュー糖 57g
評価
上記の手順で得られた具体的な実施例のチョコレート菓子の保形性と風味及び食感を、材料に用いたものと同じホワイトチョコレートと比較することにより評価した。
評価は下記の評価基準で行い、10名のパネルによる評価の平均点を求めた。結果を表1に示す。
評価基準
保形性
5:生地のまとまりがよくべたつきがない。容易にハンドリングすることができる。破砕時の形状が破砕後にも保たれている。
4:ややべたつきがあるが、容易にハンドリングすることができる。生地は破砕によりやや変形するが、破砕時の形状がほぼ保たれている。
3:べたつきがあるが、ハンドリングが可能。 生地は破砕により変形するが、破砕時の形状が破砕後にもある程度保たれている。
2:生地にべたつきがあり、また流動性が高い。ハンドリングしにくい。破砕により生地が原型をとどめず、破砕時の形状がかなり崩れている。
1:生地の流動性が高く、ハンドリングが困難。破砕により生地が大きく崩れ、破砕時の形状が完全に崩れている。
菓子の風味及び食感
5:独特の風味とサクサクとした食感および口溶けの良い食感が得られる。
4:独特の風味とサクサクとした食感が得られる。
3:独特の風味と口溶け感がある。
2:独特の風味とサクサクとした食感が薄く、口溶けもあまりよくない。
1:独特の風味とサクサクとした食感がなく、口溶けも悪い。



評価結果


保形性
4.1

菓子の風味及び食感
4.3



評価としては保形性もよく、風味とサクサクした独特の食感が際立ってよいという評価を得ることができた。

Claims (1)

  1. 板状のホワイトチョコレートを、その一辺が0.1〜1.0cmになるように砕き、
    その砕いたホワイトチョコレートをオーブンバッド上に、1cm〜3cmの高さにセットし、
    オーブンを120℃〜140℃に温度設定し、前記オーブンで8分〜12分加熱し、
    加熱が完了すると、前記ホワイトチョコレートに含まれているカカオ成分が加熱によって色づき、前記のセットしたホワイトチョコレートの表面に薄茶色の層ができるので、ムラができないように、へらで混ぜ、
    5回〜6回の前記温度設定した前記オーブンでの4分〜6分の加熱と前記へらで混ぜる作業を行い、
    その後、前記のセットしたホワイトチョコレートを耐熱シートに移し、
    前記の耐熱シートに移したホワイトチョコレートを冷凍庫に入れ、前記冷凍庫で急冷することを特徴とするホワイトチョコレート菓子の製造方法。




JP2014093753A 2014-04-30 2014-04-30 ホワイトチョコレート菓子の製造方法 Expired - Fee Related JP6331011B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014093753A JP6331011B2 (ja) 2014-04-30 2014-04-30 ホワイトチョコレート菓子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014093753A JP6331011B2 (ja) 2014-04-30 2014-04-30 ホワイトチョコレート菓子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015208310A JP2015208310A (ja) 2015-11-24
JP6331011B2 true JP6331011B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=54611067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014093753A Expired - Fee Related JP6331011B2 (ja) 2014-04-30 2014-04-30 ホワイトチョコレート菓子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6331011B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013201907A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fuji Oil Co Ltd 焼成用チョコレート様食品素材およびその製造法
JP6038552B2 (ja) * 2012-08-30 2016-12-07 森永製菓株式会社 焼成チョコレート菓子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015208310A (ja) 2015-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5877771B2 (ja) チョコレート菓子の製造方法
JP2011004604A (ja) チョコレート類で被覆された複合食品の製造法
TWI617249B (zh) 燒製巧克力的製造方法
KR20160034639A (ko) 마카롱의 제조방법
JP6331011B2 (ja) ホワイトチョコレート菓子の製造方法
JP5348788B2 (ja) チョコレート菓子の製造方法
JP2007006787A (ja) チョコレートが付着された菓子・パンの製造方法
JP5366218B2 (ja) 焼き物用焙煎穀粉組成物
JP2017127260A (ja) タルト様焼き菓子
JP7194513B2 (ja) チョコレート菓子
KR101933821B1 (ko) 단호박 약과 제조 방법
JP2010226971A (ja) 型焼き菓子用焙煎小麦粉組成物
JP2011010589A (ja) 焼き物用焙煎小麦粉組成物
JP2019198258A (ja) チョコレート菓子
KR101893256B1 (ko) 유기농밀과 유산균을 포함한 두부과자의 제조방법
JP5965565B2 (ja) 焼成菓子の製造方法
JP3269077B2 (ja) 豆入り糯米菓の製造方法
JP6443862B2 (ja) 焼菓子の製造方法
JP2002034454A (ja) 風味油脂およびこれを用いたパン類の製造方法
CN104604991A (zh) 一种玛格丽特饼干的生产方法
JP2022134154A (ja) ちんすこう菓子の製造方法
JP6510814B2 (ja) 食品の製造方法
CN105876500A (zh) 一种烘烤食品的生产方法及其设备
CN108077537A (zh) 一种水果味花生糖加工方法
CN108719403A (zh) 一种装饰食品的制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170421

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6331011

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees