JP6330861B2 - 自動車のフロントサスペンション構造 - Google Patents

自動車のフロントサスペンション構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6330861B2
JP6330861B2 JP2016132272A JP2016132272A JP6330861B2 JP 6330861 B2 JP6330861 B2 JP 6330861B2 JP 2016132272 A JP2016132272 A JP 2016132272A JP 2016132272 A JP2016132272 A JP 2016132272A JP 6330861 B2 JP6330861 B2 JP 6330861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower arm
arm
vehicle body
shock absorber
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016132272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018001985A (ja
Inventor
安藤 文隆
文隆 安藤
宜良 浅野
宜良 浅野
宏治 ▲高▼橋
宏治 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2016132272A priority Critical patent/JP6330861B2/ja
Priority to US15/590,141 priority patent/US10556474B2/en
Priority to DE102017006044.4A priority patent/DE102017006044A1/de
Priority to CN201710521585.5A priority patent/CN107571698B/zh
Publication of JP2018001985A publication Critical patent/JP2018001985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6330861B2 publication Critical patent/JP6330861B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G3/00Resilient suspensions for a single wheel
    • B60G3/18Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram
    • B60G3/20Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid
    • B60G3/26Means for maintaining substantially-constant wheel camber during suspension movement ; Means for controlling the variation of the wheel position during suspension movement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G3/00Resilient suspensions for a single wheel
    • B60G3/18Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram
    • B60G3/20Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G7/00Pivoted suspension arms; Accessories thereof
    • B60G7/001Suspension arms, e.g. constructional features
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/10Independent suspensions
    • B60G2200/14Independent suspensions with lateral arms
    • B60G2200/144Independent suspensions with lateral arms with two lateral arms forming a parallelogram
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/12Mounting of springs or dampers
    • B60G2204/129Damper mount on wheel suspension or knuckle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

自動車のフロントサスペンション構造に係り、特に、ダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンション構造に関する。
ダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンション構造としては、上下各側に備えた車幅方向に延びる2本のアーム(アッパーアームとロアアーム)の夫々の車体側端部が車体側メンバに軸着されるとともに、車輪側端部が車輪を回転自在に支持するナックル部材(ホイールサポート)にボールジョイントを介して連結され、さらに車体とロアアームとの間に緩衝装置を備えたものが広く採用されている。
ところで上述した緩衝装置を備えたダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンション構造としては、緩衝装置をキャスタ軸やキングピン軸の側へ傾けたものが多く、下記特許文献1のものもその一つである。
特許文献1における緩衝装置(10)は、その軸線(B)が平面視で、その上部が後方に傾いて延びており(特許文献1中の図2参照)、キャスタ軸を有する側に傾けた構成としている。さらに、この緩衝装置(10)を支持するように、その下端部と連結したロアアーム(6)は、アンチダイブジオメトリの悪化を防ぐ等の理由により前傾姿勢で配置している(同図5参照)。すなわち、特許文献1の緩衝装置(10)は、ロアアーム(6)に対して側面視で後下への傾斜姿勢で配置している。
しかしながら、このような構成においては、ホイールサポート(8)を介して車輪からロアアーム(6)に例えば上下方向の荷重が加わった際に、緩衝装置(10)の上端部(10a)における車体との連結部に設けられたマウントラバーに拗れ(コジれ)が発生し易くなり、緩衝装置(10)の上下動に対し非線形に変化する荷重が発生するなどして緩衝装置(10)が円滑に上下動し難くなるおそれがあった。
一方、フロントサスペンション構造の中には特許文献2に例示されるように緩衝装置をキャスタ軸の側へ傾けていないものも存在する。
特許文献2のサスペンション装置は、緩衝装置としてのバネ・ダンパユニット(30)が、ブレーキ装置冷却用のエアダクト(13)に挿通するように前後方向に向けて設けられ、リンク機構(50)を介してロアアーム(21)に連結することにより、ロアアーム(21)および側面視前傾姿勢のリンク機構(50)を介してバネ・ダンパユニット(30)に車輪側からの荷重を伝達可能とするとともにレイアウト性を高めたものである。
しかしながら特許文献2のものは、ロアアーム(21)とバネ・ダンパユニット(30)との間にリンク機構(50)が傾けて設けられているため、部品点数や可動部が増加する問題があった。
すなわち、特許文献1,2のものは、何れも操安性向上のための車輪支持剛性向上と、路面追従性や乗り心地性向上のための車輪上下動の円滑化との両立を図ることに改善の余地があった。
特許第4517291号公報 特開平5−262111号公報
そこでこの発明は、車輪をレスポンスよくかつ安定してコントロールするための操安性と、路面追従性や乗り心地性向上のための車輪上下動の円滑化の両立を図ることができる自動車のフロントサスペンション構造の提供を目的とする。
この発明のフロントサスペンション構造は、ダブルウィッシュボーン式の自動車のフロントサスペンション構造であって、アッパアーム及びロアアームが、車体側に前後各側で軸支され、車体側の前後各側の軸支部には弾性ブッシュが設けられ、前記ロアアームの前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が、互いに同軸に前後方向に延びており、前記アッパアームのナックル部材側へ枢支するナックル側枢支部が前記ロアアーム側のそれよりも後方に設けられ、前記アッパアームが、前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が同軸に平面視で前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延び、且つ側面視で後下へ傾斜する方向に延びる姿勢で、フロントサイドフレームに支持され、車体と前記ロアアームとの間に備えた緩衝装置は、側面視で前記ロアアームの前記軸線に対し直交するように該緩衝装置の下端部が該ロアアームに連結されると共に、該緩衝装置の上端部が車体に対し、前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延びる回転軸で軸支され、前記緩衝装置には、ダンパと、前記フロントサイドフレームと上下位置で重複するよう該ダンパ上部に併設されたコイルスプリングとを備え、前記アッパアームは前記コイルスプリングを前後に跨いで設けられ、前記アッパアームと前記ロアアームの前後各側の前記弾性ブッシュが、平面視で略重複するものである。
上記構成によれば、上下両アームの車体側の軸支部および緩衝装置の車体側への連結部分の拗れを最小化して上下動を円滑化し各連結部分の拗れに起因するキャスタ軸等のジオメトリの変化を抑えることができる。言い換えると車輪の支持剛性向上によるレスポンス及びコントロール性の向上と路面追従性を両立できる。
さらに、上述したように、前記緩衝装置には、ダンパと、前記フロントサイドフレームと上下位置で重複するよう該ダンパ上部に併設されたコイルスプリングとを備え、前記アッパアームは前記コイルスプリングを前後に跨いで設けられ、前記アッパアームと前記ロアアームの前後各側の前記弾性ブッシュが、平面視で略重複するものであるため、アッパアームの前後各側の弾性ブッシュ間のピッチの長尺化とロアアームと緩衝装置との側面視での直交配置とを両立し、例えばアッパアームとロアアームの上下位置をホイールの高さの範囲内に収めるインホイールタイプのダブルウィッシュボーン式サスペンションとしてコンパクトに車輪の支持剛性向上と路面追従性向上を両立できる。
この発明のフロントサスペンション構造は、ダブルウィッシュボーン式の自動車のフロントサスペンション構造であって、アッパアーム及びロアアームが、車体側に前後各側で軸支され、車体側の前後各側の軸支部には弾性ブッシュが設けられ、前記ロアアームの前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が、互いに同軸に前後方向に水平に延びており、前記アッパアームのナックル部材側へ枢支するナックル側枢支部が前記ロアアーム側のそれよりも後方に設けられ、前記アッパアームが、前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が同軸に平面視で前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延び、且つ側面視で後下へ傾斜する方向に延びる姿勢で、フロントサイドフレームに支持され、車体と前記ロアアームとの間に備えた緩衝装置は、側面視で前記ロアアームの前記軸線に対し直交するように該緩衝装置の下端部が該ロアアームに連結されると共に、該緩衝装置の上端部が車体に対し、前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延びる回転軸で軸支されたものである。
上記構成によれば、上下両アームの車体側の軸支部および緩衝装置の車体側への連結部分の拗れを最小化して上下動を円滑化し各連結部分の拗れに起因するキャスタ軸等のジオメトリの変化を抑えることができる。言い換えると車輪の支持剛性向上によるレスポンス及びコントロール性の向上と路面追従性を両立できる。
またこの発明の態様として、前記上下両アームは、それぞれ前後で車幅方向に対して略対称に車幅方向へ延びるA型で形成したものである。
上記構成によれば、上下両アームで車輪から加わる荷重に対する前後弾性ブッシュ間の荷重バランスを高め、前記上下両アームの車体側の軸支部および緩衝装置の車体側への連結部分の拗れをさらに抑えて、キングピン角やキャスタ角のズレをより低減し、操安性を改善することができるとともに、緩衝装置の上下連結部分の拗れを抑えて車輪の上下動をさらに円滑化できる
たこの発明の態様として、前記緩衝装置は前記ロアアームの前記ナックル側枢支部より後方に連結されると共に、その中心軸が前記アッパアームの前記ナックル側枢支部より前方に位置するものである。
上記構成によれば、キャスタ角を十分な角度で設定しながら上下両アームとダンパ等の緩衝装置のレイアウトを更にコンパクト化することができる。
この発明によれば、車輪の支持剛性向上と路面追従性の両立を図り、もって操安性、及び乗り心地やロードノイズに対する静粛性を両立することができる自動車のフロントサスペンション構造を提供することができる。
本実施例のサスペンション装置を車両に組み込んだ状態の斜視図 本実施例のサスペンション装置を車両に組み込んだ状態の側面図 本実施例のサスペンション装置を車両に組み込んだ状態の背面図 本実施例のサスペンション装置を車両に組み込んだ状態の要部を下方から見た斜視図 本実施例のサスペンション装置の平面図 本実施例のサスペンション装置の底面図 本実施例のロアアームの背面図(a)および底面図(b) 他の実施例のサスペンション装置を車両に組み込んだ状態の概略図
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
以下の説明においては、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内側を示し、矢印OUTは車幅方向の外側を示し、矢印Uは車両上方を示す。
なお、左右のフロントサスペンション装置1は、左右対称形状であって、同様の構造であるため、左側のフロントサスペンション装置1について説明する。
本実施例のフロントサスペンション装置1は、図1に示すように、車体前部に備えたフロントサイドフレーム100とフロントサブフレーム101に取り付けられており、フロントサイドフレーム100に取り付けられたアッパアーム2、フロントサブフレーム101に取り付けられたロアアーム3、これら上下のアーム2,3に取り付けられた車輪支持部材4(ホイール部材或いはナックル部材ともいう。)、および緩衝装置5を備えたダブルウィッシュボーン型である。
このようなフロントサスペンション装置1が組み付けられた車体前部の構造について図1〜図4に基づいて簡単に説明する。なお、図1〜4では車体左側の車体前部構造を模式的に示している。
フロントサブフレーム101は、フロントサイドフレーム100の下方において前後方向に延びており、フロントサスペンション装置1のロアアーム3等を支持する。
また上述のフロントサブフレーム101は、前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ105と、これら左右のフロントサブフレーム101の前部間に横架するように車幅方向に延びるフロントクロスメンバ106(図3、図4参照)と、左右のフロントサブフレーム101間であって、フロントクロスメンバ106よりも後方に横架するように車幅方向に延びるロアブレース107(連結メンバ107)(図4参照)とを備えている。
フロントサブフレーム101は、サイドメンバ105の前後各側に夫々設けた縦メンバ108と傾斜メンバ109を介して上方に位置するフロントサイドフレーム100に連結されている。
また図4に示すように、フロントサブフレーム101における左右のサイドメンバ105,105(車両左側のみ図示)、フロントクロスメンバ106、およびロアブレース107で囲まれる空間には、エンジン室110Aを構成している。このエンジン室110Aには、エンジン、トランスミッションおよび作動機構(デファレンシャル)を含むパワートレイン110(図4参照)が配設されている。このパワートレイン110に備えたエンジンは縦置き、横置きのいずれのタイプであってもよく、またエンジン室110Aは、エンジンの代わりにモータ等を配置したモータ室として構成してもよい。
次にアッパアーム2およびロアアーム3の構成について図1〜図3、図5を用いて説明する。
アッパアーム2は、車体側のフロントサイドフレーム100へ軸支される車体側軸支部21(21f,21r)が前後各側に設けられている。さらにアッパアーム2は、車体側が前後各側に2股になるように前側アーム部23および後側アーム部24を有しており、これら前側アーム部23と後側アーム部24とが車幅方向に対して前後で略対称形状となるように平面視A型で形成されている(図5参照)。
前後各側の車体側軸支部21f,21rには、円筒状の弾性ブッシュ25(25f,25r)が嵌装され、これら前後の弾性ブッシュ25は、弾性係数等が同じ特性としている。また、アッパアーム2は、側面視で水平に対して後下へ傾斜する姿勢で配置されている(図2参照)。
このようにアッパアーム2を後下へ傾斜するように配置することでロアアーム3を水平に配置しても上下両アーム2,3によって設定されるピッチセンタPc(図2参照)がアンチダイブジオメトリの観点で好ましい位置になるように設定することができ、制動時の車体のピッチングによるノーズダイブの力に対抗する力を発生させてノーズダイブを低減させるものである。
ここでピッチセンタPcとは、車両が前後に振動するピッチング運動の中央位置(車両重心)である。
図1〜図3、図6、図7に示すように、ロアアーム3は、車体側のフロントサブフレーム101へ軸支される車体側軸支部31(31f,31r)が前後各側に設けられている。さらに、ロアアーム3は、前後各側の車体側軸支部31のうち前側の車体前側軸支部31fとナックル側枢支部32との間に延びる前側アーム部33と、後側の車体後側軸支部31rとナックル側枢支部32との間に延びる後側アーム部34と、を有した2股で形成している。さらロアアーム3は、これら前側アーム部33と後側アーム部34とが前後で車幅方向に対して略対称形状となるように車体側程前後に開きながら車幅方向に延びる平面視略A型の形状で水平に配置されている。
具体的には、後述する他の実施例のフロントサスペンション装置1Aは、図8に示すように、後側アーム部34Aが本実施例の後側アーム部34よりもより後方へ延びたL型のロアアーム3Aを備えている。そしてこのL型ロアアーム3Aは、前輪117からの荷重が加わることによって前側アーム部33Aを軸として車体後側軸支部31Arが上下方向に揺動しようとするモーメント荷重が作用して該車体後側軸支部31Arが拗ないように、車体後側軸支部31Arの弾性ブッシュ35Arを車体前側軸支部31Afの弾性ブッシュ35Afよりもコンプライアンスを大きく(つまり柔らかく)設定している。
これに対して本実施例のA型のロアアーム3の車体後側軸支部31rは、L型のロアアーム3Aよりも車輪からの入力荷重が前後各側の車体側軸支部31f、31rに分散されるため、前後各側の車体側軸支部31f,31rの弾性ブッシュ35f,35rのコンプライアンスをL型のロアアーム3Aの前後各側の弾性ブッシュ35Af、35Arよりも均等化している。
また、上述のアッパアーム2の車体前側軸支部21fとロアアーム3の車体前側軸支部31fおよび、アッパアーム2の車体後側軸支部21rとロアアーム3の車体後側軸支部31rとは、夫々平面視で略重複するように上下両アーム2,3が配置されている(図5、図6参照)。
そして、これら上下両アーム2,3において、各弾性ブッシュが軸に対し拗れることを防止することで、キャスタ軸等のジオメトリ変化を抑制し、且つ各軸支部の上下揺動を円滑化している。
次にロアアーム3の具体的構造について、該ロアアーム3をその車幅方向において車輪側(車輪支持部材4側)領域Zbと車体側領域Zaと中間領域Zmとに区分けして示した図7(a)、(b)を用いて説明する。
図7はロアアームの底面図(a)、背面図(b)である。
後側アーム部34は前側アーム部33よりも車幅方向内側程後方へ大きく傾斜して延びている。すなわち後側アーム部34は、前側アーム部33の前方へのズレ量(オフセット量)よりも大きく後方にズレるように車幅方向内側程後方に傾斜して延設している。
ロアアーム3における前側アーム部33および後側アーム部34の各中間領域Zmの車幅方向外方部の前後方向間には、前後方向に延びて緩衝装置5のダンパ51を支持するダンパ支持メンバ36を横架している。このダンパ支持メンバ36には、ダンパ51の下端部54を軸支するダンパ軸支部36aを構成している。
これら前側アーム部33および後側アーム部34と、ダンパ支持メンバ36とによって車輪側領域Zbにおいてトラス構造が構成され、この部分の強度を確保している。
中間領域Zmにおいて、前側アーム部33は車幅方向内側程前方へ直線状に延びているのに対して後側アーム部34は、操舵される前輪117との干渉防止のため前方に向けて凸の平面視くの字状(アーチ状)に湾曲して延びる屈曲部39m(以下、「中間屈曲部39m」とする。)を有している。すなわち、後側アーム部34は、図7(b)に示すように、ロアアーム3の車体後側軸支部31rとナックル側枢支部32とを直線状に結ぶ仮想直線L10に対して前方へ迂回するように延びている。換言すると、後側アーム部34は、車輪側領域Zbと中間領域Zmとの境界部(後述する車輪側屈曲部39b)と、中間領域Zmと車体側領域Zaとの境界部(後述する車体側屈曲部39a)とを直線状に結ぶ仮想直線L11に対して前方へ迂回するように延びている(図7(b)参照)。
車体側領域Zaにおいて、後側アーム部34および前側アーム部33は共に略前後方向に延びている。
また、後側アーム部34および前側アーム部33には、上下方向に延びる縦壁部37と、該縦壁部37よりも上下方向の肉厚が薄く該縦壁部37に対して前後方向に突出する水平リブ38とが設けられている。
縦壁部37はその延設方向の断面が前後方向よりも上下方向に肉厚に形成し、水平リブ38に対して上下両側に突出する垂直リブ37aを有している(図7(a)、(b)参照)。なお、縦壁部37は、その上下両側に垂直リブ37aを有した実施形態に限らず上下両側のうち少なくとも一方に垂直リブ37aを有した構成としてもよい。
以下、後側アーム部34の縦壁部37および水平リブ38について説明する。
縦壁部37には、上記中間屈曲部39mに加えて、車輪側領域Zbと中間領域Zmとの境界部にも屈曲部39b(以下、「車輪側屈曲部39b」とする。)が形成されるとともに中間領域Zmと車体側領域Zaとの境界部にも屈曲部39a(以下、「車体側屈曲部39a」とする。)が形成され、合計3か所の屈曲部39(39a,39m,39b)を有している。3つの屈曲部39のうち車輪側屈曲部39bと車体側屈曲部39aとは、後方へ凸状に屈曲している。
そして縦壁部37は中間領域Zmと車体側領域Zaにおいては、車体側屈曲部39aと中間屈曲部39mとの2か所の屈曲部39を有する平面視S字状に延びている(図7(b)参照)。
水平リブ38は、車体後側軸支部31rの後部から前方に縦壁部37に近付くように延びる後側水平リブ38rと、少なくとも中間屈曲部39mの前部から車体後側軸支部31rの前部に向かって縦壁部37に近付くように延びる前側水平リブ38fとを有している。
後側水平リブ38rは、車体後側軸支部31rの後部かつ車幅方向内縁に一体に接合するように縦壁部37の後部の上下方向の中間位置から後方へ水平に突出し、縦壁部37の車輪側領域Zbから車体側屈曲部39aの後部を通過して中間領域Zmに至るまで車幅方向外側へ向けて延びており、その車両前後方向一方側である後縁34rが徐々に縦壁部37に近付くように突出長さが短くなるように形成している。
前側水平リブ38fは、縦壁部37の前部の上下方向の中間位置から前方へ水平に突出し、縦壁部37のダンパ支持メンバ36との接合部から中間屈曲部39mの前部を通過して中間領域Zmと車体側領域Zaとの境界部に至るまで延びており、その車両前後方向他方側である前縁34fが徐々に縦壁部37に近付くように突出長さが短くなるように形成している。
後側アーム部34は、縦壁部37の後側水平リブ38rを形成していない部分と後側水平リブ38rとで該後側アーム部34の後縁34rを形成するとともに、縦壁部37の前側水平リブ38fを形成していない部分と前側水平リブ38fとで該後側アーム部34の前縁34fを形成している。
上述した縦壁部37は、後側アーム部34において、車体後側軸支部31rとナックル側枢支部22との間を結ぶように連続して延びているが、後側アーム部34の前縁34fおよび後縁34rの各稜線よりも車幅方向基準線(Lw)(図7参照)に近づくように直線化して延設している。
ここで車幅方向基準線Lwとは、図7に示すように、上下方向の成分および前後方向の成分を含まない車幅方向に平行な仮想直線を示す。
換言すると、縦壁部37は、車体後側軸支部31rとナックル側枢支部22との間を最短経路で結ぶように車体側領域Zaにおいては後側アーム部34の前後幅の前寄り(前縁34f寄り)に延びるとともに中間領域Zmにおいては後側アーム部34の前後幅の後寄り(後縁34r寄り)に延びている。
また、ロアアーム3は、車輪側領域Zbにおいては上述したとおり、平面視でトラス構造を構成しているため、十分な強度を確保することができる。このような高強度の車輪側領域Zbにおいては、後側アーム部34の縦壁部37は、上述したように前側アーム部33の前方へのズレ量よりも大きく後方にズレるように車幅方向内側程後方により傾斜して延設している。そしてこの構成により、縦壁部37の車輪側領域Zbにおける前後方向の成分を確保することができ、その分、縦壁部37の中間領域Zmと車体側領域Zaとにおける前後方向の成分を短くすることができる。
従って、縦壁部37は、前後方向の成分が大きな車輪側領域Zbについてはトラス構造により十分な強度を確保しつつ、中間領域Zmと車体側領域ZaにおいてはS字状の縦壁部37が車幅方向基準線に近づくように、より直線化することができる。
また、ロアアーム3は、後側アーム部34と前側アーム部33とを連結する2本の補強メンバ30a,30bを備えている。
これら2本の補強メンバ30a,30bのうち車体側に有する車体側補強メンバ30aは、前側アーム部33と後側アーム部34との夫々の中間領域Zmと車体側領域Zaとの境界部同士を結ぶように前後方向に延びている。一方、車輪側に有する車輪側補強メンバ30bは、後側アーム部34の中間屈曲部39mと、前側アーム部33と車体側補強メンバ30aとが接合されたコーナー部とを結ぶように前方程車幅方向前内側へ傾斜して延びている。
すなわち、後側アーム部34の縦壁部37は、車体側屈曲部39aにおいては前側アーム部33と、前側水平リブ38fを介して車体側補強メンバ30aで連結されるとともに、中間屈曲部39mにおいては前側アーム部33と、前側水平リブ38fを介して車輪側補強メンバ30bで連結されている。
次に、アッパアーム2とロアアーム3の車体への取り付けについて図1〜図4を用いて説明する。
フロントサイドフレーム100の車幅方向の外側の側壁面100aには、アッパアーム2を取り付ける取付凹部100b(100bf,100br)が前後各側に離間して設けられている。これら取付凹部100bの内部の側壁には、車幅方向外側に向けて開口した平面視コ字状の取付ブラケット111がボルトB1およびナットN1等の締結手段、或いは溶接手段により固着されている。
これら前後の取付ブラケット111は、夫々の軸線L1が同軸に平面視で前後方向に延び(図5参照)、且つ側面視で後下へ傾斜する方向に延びるように側壁面100aに固着されている(図3参照)。
そして、アッパアーム2の前後各側の車体側軸支部21f,21rに設けられた弾性ブッシュ25f,25rは、その中心軸(L1)に前後方向に延びるボルトB1およびナットN1を介してフロントサイドフレーム100の取付凹部100bに設けられた取付ブラケット111に軸支されている。
これにより、アッパアーム2は、上述したように前後各側の弾性ブッシュ25f,25rの軸線L1(回転軸)が同軸に平面視で前後方向に延び(図5参照)、且つ側面視で後下へ傾斜する方向に延びる姿勢でフロントサイドフレーム100に軸支されている(図3参照)。
また、フロントサブフレーム101の車幅方向の外側の側壁面101aには、ロアアーム3を取り付可能に車幅方向外側および下方に開口した取付凹部101b(101bf,101br)が前後各側に離間して設けられている。これら取付凹部101bの内部の側壁には、車幅方向外側に向けて開口した取付ブラケット112がボルトB2およびナットN2等の締結、或いは溶接により固着されている(図2、図6参照)。
これら前後の取付ブラケット112,112は、夫々の軸線L2(回転軸)が同軸に前後方向に延びるように固着している。
そして、ロアアーム3の前後各側の車体側軸支部31に設けられた弾性ブッシュ35f,35rは、その中心軸(L2)に前後方向に延びるボルトB2およびナットN2を介してフロントサブフレーム101の取付凹部101bに設けられた取付ブラケット112に軸支されている。
これにより、ロアアーム3は、上述したように前後各側の弾性ブッシュ35f,35rの軸線L2が、互いに同軸に前後方向に延びる水平な姿勢でフロントサブフレーム101に軸支されている(図2、図6参照)。
ところで図4に示すように、上述したロアブレース107は、サイドメンバ105の底面にボルトB6等を用いて締結固定されている。このロアブレース107は、サイドメンバ105の底面に対して該サイドメンバ105に設けた下方開口の取付凹部101bf,101brのうち後側取付凹部101brを前後方向に跨ぐように取り付けられている。すなわち、ロアブレース107は、サイドメンバ105の後側の取付凹部101brの前後各側の位置にボルトB6等を用いて締結固定されている。ロアブレース107は、このサイドメンバ105への取付け部分から車幅方向の中央部がパワートレイン110を避けるように車幅方向の他方側の取付け部分(図示省略)に延びている。
また、フロントクロスメンバ106は、ロアアーム3の車体前側軸支部31fに設けた弾性ブッシュ35を、ボルトB2等(図1参照)を介して軸支する前側取付ブラケット112と前後方向に重複(車幅方向に対向)する位置に配設することでロアアーム3側からの荷重伝達効率を高めている。
上述した車輪支持部材4は、前輪117やディスクブレーキ等を回転自在に支持するものであり、この車輪支持部材4には、上下両アーム2,3のそれぞれの車幅方向外側端に有するナックル側枢支部22,32が取り付けられている(図2、図3参照)。
詳しくは、図2、図3、図6に示すように、車輪支持部材4は、前後方向の中間位置において上方に延びる上方延長部41を備え、アッパアーム2は上方延長部41の上端部41aに、ロアアーム3は車輪支持部材4の下端部42aに、それぞれボールジョイントを介して取り付けられている。さらに車輪支持部材4は、図5に示すように、上下方向の中間位置において前方に延びるとともに、後述するタイロッド6を連結するための前方延長部43(ナックルアーム)を備えている。
図1〜図3、図5に示すように、上述した緩衝装置5は、ダンパ51およびコイルスプリング52を備え、互いの中心軸L6が同軸になるようにコイルスプリング52をダンパ51の上部外側に備え、中心軸L6が側面視でロアアーム3の軸線L2に対し直交するように上下方向に延びている(図2参照)。車体とロアアーム3との間に備えたダンパ51は、該ダンパ51の下端部54が該ロアアーム3に連結されると共に、該ダンパ51の上端部53が車体側に軸支されている。
詳しくは、緩衝装置5の上端部53(車体側軸支部)は弾性ブッシュ53aが、その軸心L3が前後方向に延びるように嵌装されている(図1、図2参照)。
ここで、図1に示すように、フロントサイドフレーム100の上面に備えたサスペンションタワー102の車幅方向外側の壁面102aには、略下方に向けて開口した取付ブラケット102bがボルトおよびナット等の締結手段、或いは溶接手段により固着されている。
そして、この取付ブラケット102bには、緩衝装置5の上端部53に設けられた弾性ブッシュ53aが、前後方向に延びる回転軸(L4)としてのボルトB3およびナットN3を介して取付ブラケット102bに軸支されている(図1参照)。
一方、緩衝装置5の下端部54(ロアアーム側軸支部)は弾性ブッシュ54aが、その軸心L4が前後方向に延びるように嵌装されている(図1、図2参照)。
そして、緩衝装置5の下端部54に設けられた弾性ブッシュ54aは、前後方向に延びる回転軸(L4)としてのボルトB4およびナットN4を介してロアアーム3の上述したダンパ軸支部36a(図7(a)、(b)参照)に軸支されている。
また、図1〜図3に示すように、緩衝装置5の上部、すなわち、ダンパ51上部、および該ダンパ51上部に併設されたコイルスプリング52は、フロントサイドフレーム100と上下位置で重複するように該フロントサイドフレーム100に対して車幅方向外側に配設されている。
アッパアーム2は、その前側アーム部23が緩衝装置5の前方に配置されるとともに後側アーム部24が緩衝装置5の後方に配置されている。すなわち、アッパアーム2は緩衝装置5のコイルスプリング52を前後に跨いで設けられている(図1、図2、図5参照)。
また図2に示すように、アッパアーム2の車輪支持部材4側へ枢支するナックル側枢支部22がロアアーム3のナックル側枢支部32よりも後方に設けられ、これら枢支部22,32を通過するキャスタ軸L7が上後側へ傾いたポジティブキャスタを形成している。さらに、緩衝装置5の下端部54は、ロアアーム3のナックル側枢支部32より後方に位置するとともに緩衝装置5の上端部53は、アッパアーム2のナックル側枢支部22より前方に位置する(図2参照)。すなわち、緩衝装置5のダンパ51はロアアーム3のナックル側枢支部32より後方でロアアーム3に連結されると共に、その中心軸L6がアッパアーム2のナックル側枢支部22より前方に位置する。
図2、図5に示すように、フロントサスペンション装置1は、その他にもその前方側で車幅方向に延びるステアリングギアユニット7、およびこのステアリングギアユニット7から車幅方向外側に延びて車輪支持部材4の前方延長部43に取り付けられたタイロッド6を有している。
上述した本実施例のフロントサスペンション装置1は、ダブルウィッシュボーン式の自動車のフロントサスペンション装置であって、上下両アーム2,3が、車体側に前後各側で軸支され、アッパアーム2の前後各側の車体側軸支部21f,21rには弾性ブッシュ25(25f,25r)が設けられるとともに、ロアアーム3の前後各側の車体側軸支部31f,31rには弾性ブッシュ35(35f,35r)が設けられ(図1〜図3、図5、図6参照)、ロアアーム3の前後各側の弾性ブッシュ35f,35rの軸線L2が、互いに同軸に前後方向に延びており(図2、図6参照)、アッパアーム2の車輪支持部材4(ナックル部材)へ枢支するナックル側枢支部22がロアアーム3側のナックル側枢支部32よりも後方に設けられ(図2参照)、アッパアーム2が、前後各側の弾性ブッシュ25f,25rの軸線L1が同軸に平面視で前後方向に延び(図5参照)、且つ側面視で後下へ傾斜する方向に延びる姿勢で、フロントサイドフレーム100に支持され(図2参照)、車体とロアアーム3との間に備えた緩衝装置5は、側面視でロアアーム3の軸線L2に対し直交するように該緩衝装置5の下端部54が該ロアアーム3に連結されると共に、該緩衝装置5の上端部53が車体に前後方向に延びる回転軸としてのボルトB3等で軸支されたものである(図1、図2参照)。
上記構成によれば、上下両アーム2,3および緩衝装置5の車体側への連結部(車体側軸支部21,31、緩衝装置5の上端部53)の各弾性ブッシュ25,35,53aの拗れを最小化して上下動を円滑化し、キャスター角等の安定化による車輪支持剛性の向上と路面追従性や乗り心地性を両立できる。
詳述すると、上記構成によれば、上下両アーム2,3の車体側の前後各側の弾性ブッシュ25,35の回転軸としてのボルトB1,B2の軸線L1,L2が、少なくとも平面視で前後方向に同一直線上に延びるとともに(図5、図6参照)、緩衝装置5の上端部53が車体に前後方向に延びる回転軸としてのボルトB3で軸支され(図5参照)、さらに、本実施例においては、緩衝装置5の下端部54についても車体に前後方向に延びる回転軸としてのボルトB4で軸支された構成とし(図6参照)、これら全ての連結部を前後方向に延びる軸回りに回動するように統一することで、これらに備えた弾性ブッシュ25,35,53a,54aの拗れを最小化することができる。
しかも緩衝装置5は、側面視においてもロアアーム3の軸線L2に対し直交するようにその下端部54を連結するとともに、緩衝装置5の上端部53が車体に前後方向に延びる回転軸L3を構成するボルトB3で軸支したため(図2参照)、上下動するロアアーム3から受ける上下方向の荷重に対して緩衝装置5の上端部53の車体への軸支部分が拗ることなく上下方向の荷重を受け止めることができ、より上下動を円滑化することができる。
具体的には、従来のようにロアアームに対して緩衝装置が側面視で直交せずに傾いて配置されている構成においては、ロアアームに例えば上下方向の荷重が加わった際に緩衝装置の上端と車体側のサスペンションタワーとの連結部に備えた不図示のマウントラバーに軸直方向以外の荷重が加わることで拗じれが生じ、マウントラバーの軸直方向における変形時の荷重に対し大きく変化する非線形の荷重が発生するため、緩衝装置の円滑な上下動が困難となるばかりか、マウントラバーに拗れが発生することを見越して弾性係数の低いマウントラバーを用いざるを得なかったことから、車輪の支持剛性をさらに高めるには検討の余地があった。
これに対して、本実施例では、水平なロアアーム3に対して緩衝装置5が直交しているため、車輪支持部材4を介して前輪117からロアアーム3に例えば上下方向の荷重が加わった際には、緩衝装置5は、その中心軸L6に沿った方向に円滑に上下動することで、緩衝装置5の上端部53の車体(例えば、サスペンションタワー102に設けられた取付ブラケット102b(図2参照))との連結部分の拗じれを抑制できる。
更に緩衝装置5の上端部53、すなわち車体側のサスペンションタワー102との連結部は、この部分の拗りを考慮せずに弾性ブッシュ53aの特性を最適化し、上述した上下両アーム2,3の車体側軸支部21,31と同様に、前後方向に延びるボルトB3(軸L3)によって車体側に軸支した構成とするため(図1〜図3参照)、該連結部の拗れを最小限とすることができる。
しかも、アッパアーム2の前後の車体側軸支部21f,21rとロアアーム3の前後の車体側軸支部31f,31rと緩衝装置5の上端部53および下端部54の全ての弾性ブッシュ25,35,53a,54aを、夫々の軸線L1,L2,L3,L4が平面視で前後方向に延びるよう軸支した構成とすることで、回転方向(上下方向)に弾性係数が低く、軸直方向(前後方向に直交する方向)に弾性係数が高いという軸支型の弾性ブッシュの周知の特性を活かして、車幅方向荷重に対しての支持剛性をさらに高めつつ、上下方向の荷重に対してさらにコンプライアンスを高めることができる。
一方、アッパアーム2は、前後各側の車体側軸支部21f,21rの各弾性ブッシュ25f,25rの軸線L1が同軸に側面視で後下へ傾斜する方向に延びる姿勢でフロントサイドフレーム100に支持されたものであるため、水平なロアアーム3とともに前輪117のピッチセンタPcを適切に設定することができ、アンチダイブ等の特性を高めることができる(図2参照)。
以上より、本実施例のフロントサスペンション装置1は、アンチダイブ等の特性を確保したうえで、各弾性ブッシュ25,35,53a,54aが拗れないように上下両アーム2,3を緩衝装置5も含めて上下方向にスムーズに動かしつつ、車幅方向については高剛性に支持することで前輪117の路面追従性と操安性(前輪117のコントロール性)を高めることができる。
この発明の態様として、上下両アーム2,3は、それぞれ前後で車幅方向に対して略対称に車幅方向へ延びるA型で形成したものである(図5、図6参照)。
上記構成によれば、上下両アーム2,3で前輪117から加わる荷重に対する前後弾性ブッシュ25,35間の荷重バランスを高め、前記上下両アーム2,3および緩衝装置の車体側への連結部分である各弾性ブッシュ25,35,53a,54aの拗れをさらに抑えて、キングピン角やキャスタ角のズレをより低減し、操安性を改善することができるとともに、前輪117の上下動をさらに円滑化できる。
またこの発明の態様として、緩衝装置5には、ダンパ51と、該ダンパ51上部にフロントサイドフレーム100と上下位置で重複するよう併設されたコイルスプリング52とを備え、アッパアーム2はコイルスプリング52を前後に跨いで設けられ(図1、図2、図5参照)、アッパアーム2の前側の弾性ブッシュ25fとロアアーム3の前側の弾性ブッシュ35f、およびアッパアーム2の後側の弾性ブッシュ25rとロアアーム3の後側の弾性ブッシュ35rとが平面視で略重複するものである。
上記構成によれば、アッパアーム2とロアアーム3の前後各側の弾性ブッシュ25,35が、平面視で略重複するため、上下両アーム2,3の弾性ブッシュ25f,25r,35f,35rの前後ピッチが同じになるように配置することができる。しかも前後各側の弾性ブッシュ25,35は、上下各アーム2,3共に前後方向に同軸(L1,L2)に延びるように構成している。
さらに、上述したように、アッパアーム2は、コイルスプリング52を前後に跨ぐように構成するとともに、アッパアーム2の前後方向の弾性ブッシュ25f,25rを、ロアアーム3の弾性ブッシュ35f,35rと同じ前後ピッチになるように形成することで結果的に従来のアッパアームの弾性ブッシュの前後ピッチよりも大きく形成することになるため、車体側の前後各側の弾性ブッシュ25f,25rの弾性を硬質とせずともキングピン角やキャスタ角の支持剛性を高めることができる。
しかも、上記構成によれば、フロントサイドフレーム100と上下位置で重複するよう緩衝装置5の上部、すなわちダンパ51上部および該ダンパ51上部に併設したコイルスプリング52を配置し、アッパアーム2をコイルスプリング52を前後に跨いで設けることにより、アッパアーム2を従来の位置よりもコイルスプリング52の高さに相当する、より高い位置に設けることが可能となるため、上下方向にコンパクト化して車高を低くすることができるとともに、両アーム間の上下ピッチを十分に確保することが可能となり、この点でも車体側の前後各側の弾性ブッシュ25,35の弾性を硬質にせずともキングピン角やキャスタ角の支持剛性を高めることができる。
またこの発明の態様として、緩衝装置5はロアアーム3のナックル側枢支部32より後方に連結されると共に、その中心軸L6がアッパアーム2のナックル側枢支部22より前方に位置するものである(図2参照)。
上記構成によれば、上下両アーム2,3を、前後各側の弾性ブッシュ25,35が、平面視で略重複するように設けることにより、上述したように上下両アーム2,3と緩衝装置5のレイアウトをコンパクト化しつつ、適切なキャスタ角を確保することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明のフロントサスペンション構造は、本実施例又は後述する他の実施例のフロントサスペンション装置1,1Aに対応し、以下同様に、
車体側の前後各側の軸支部は、車体側軸支部21,31に対応し、
4ナックル部材は車輪支持部材に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、本発明のフロントサスペンション構造は、上述した実施例のようにA型ロアアーム3を備えた構成するに限定せず、例えば、図8に示すようにL型ロアアーム3Aを備えた構成であってもよい。
図8は、他の実施例を示すフロントサスペンション装置1Aの説明図であり、車輪支持部材4を省略して模式的に図示している。以下、他の実施例のフロントサスペンション装置1Aについて説明するが、上述した実施例と同様の構造については特に示す場合を除いて同一の符号を付してその説明を省略する。なお図8中の符号116はダッシュパネルを示す。
他の実施例を示すフロントサスペンション置1Aに備えたL型のロアアーム3Aは、上述した実施例と同様に、その前後各側の弾性ブッシュ35Af,35Arの軸線L2が、互いに同軸に前後方向に延びており、緩衝装置5は、側面視でロアアーム3Aの前記軸線L2に対し直交するように該ダンパ51の下端部54が該ロアアーム3Aに連結されると共に、該ダンパ51の上端部53がサスペンションタワー102に前後方向に延びる回転軸L3を構成するボルトB3で軸支されたものである。
上記構成においても、上述した実施例と同様に、水平なロアアーム3に対して緩衝装置5が直交しており、前輪117から伝わる荷重を緩衝装置5がロアアーム3Aを介して真直ぐに受け止めることができつつ、上下両アーム2,3の前後の車体側軸支部21f,21r,31Af,31Arと、緩衝装置5の上端部53および下端部54とにおける全て弾性ブッシュ25f,25r,35Af,35Ar,53a,54aの拗れを最小化することができる。
以上説明したように、本発明は、アッパアームとロアアームを備えたダブルウィッシュボーン式の自動車のフロントサスペンション構造について有用である。
1,1A…フロントサスペンション装置(フロントサスペンション構造)
2…アッパアーム
3,3A…ロアアーム
4…車輪支持部材(ナックル部材)
5…緩衝装置
21f,21r,31f,31r,31Af,31Ar…車体側軸支部(車体側の前後各側の軸支部)
22,32…ナックル側枢支部
25f,25r,35f,35r…弾性ブッシュ
51…ダンパ
52…コイルスプリング
53…緩衝装置の上端部
54…緩衝装置の下端部
100…フロントサイドフレーム
L1…アッパアームの前後各側の弾性ブッシュの軸線
L2…ロアアームの前後各側の弾性ブッシュの軸線
B3…緩衝装置の上端部の車体に前後方向に延びる回転軸

Claims (4)

  1. ダブルウィッシュボーン式の自動車のフロントサスペンション構造であって、
    アッパアーム及びロアアームが、車体側に前後各側で軸支され、
    車体側の前後各側の軸支部には弾性ブッシュが設けられ、
    前記ロアアームの前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が、互いに同軸に前後方向に延びており、
    前記アッパアームのナックル部材側へ枢支するナックル側枢支部が前記ロアアーム側のそれよりも後方に設けられ、
    前記アッパアームが、前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が同軸に平面視で前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延び、且つ側面視で後下へ傾斜する方向に延びる姿勢で、フロントサイドフレームに支持され、
    車体と前記ロアアームとの間に備えた緩衝装置は、側面視で前記ロアアームの前記軸線に対し直交するように該緩衝装置の下端部が該ロアアームに連結されると共に、該緩衝装置の上端部が車体に対し、前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延びる回転軸で軸支され
    前記緩衝装置には、ダンパと、前記フロントサイドフレームと上下位置で重複するよう該ダンパ上部に併設されたコイルスプリングとを備え、
    前記アッパアームは前記コイルスプリングを前後に跨いで設けられ、
    前記アッパアームと前記ロアアームの前後各側の前記弾性ブッシュが、平面視で略重複する
    自動車のフロントサスペンション構造。
  2. ダブルウィッシュボーン式の自動車のフロントサスペンション構造であって、
    アッパアーム及びロアアームが、車体側に前後各側で軸支され、
    車体側の前後各側の軸支部には弾性ブッシュが設けられ、
    前記ロアアームの前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が、互いに同軸に前後方向に水平に延びており、
    前記アッパアームのナックル部材側へ枢支するナックル側枢支部が前記ロアアーム側のそれよりも後方に設けられ、
    前記アッパアームが、前後各側の前記弾性ブッシュの軸線が同軸に平面視で前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延び、且つ側面視で後下へ傾斜する方向に延びる姿勢で、フロントサイドフレームに支持され、
    車体と前記ロアアームとの間に備えた緩衝装置は、側面視で前記ロアアームの前記軸線に対し直交するように該緩衝装置の下端部が該ロアアームに連結されると共に、該緩衝装置の上端部が車体に対し、前記ロアアームの弾性ブッシュの軸線と平行に前後方向に延びる回転軸で軸支された
    自動車のフロントサスペンション構造。
  3. 前記上下両アームは、それぞれ前後で車幅方向に対して略対称に車幅方向へ延びるA型で形成した
    請求項1、又は2に記載の自動車のフロントサスペンション構造。
  4. 前記緩衝装置は前記ロアアームの前記ナックル側枢支部より後方に連結されると共に、その中心軸が前記アッパアームの前記ナックル側枢支部より前方に位置する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動車のフロントサスペンション構造。
JP2016132272A 2016-07-04 2016-07-04 自動車のフロントサスペンション構造 Active JP6330861B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016132272A JP6330861B2 (ja) 2016-07-04 2016-07-04 自動車のフロントサスペンション構造
US15/590,141 US10556474B2 (en) 2016-07-04 2017-05-09 Front suspension structure of automotive vehicle
DE102017006044.4A DE102017006044A1 (de) 2016-07-04 2017-06-27 Vorderradaufhängungsstruktur für ein Kraftfahrzeug und Verfahren zum Bereitstellen derselben
CN201710521585.5A CN107571698B (zh) 2016-07-04 2017-06-30 汽车的前悬架构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016132272A JP6330861B2 (ja) 2016-07-04 2016-07-04 自動車のフロントサスペンション構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018001985A JP2018001985A (ja) 2018-01-11
JP6330861B2 true JP6330861B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=60662140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016132272A Active JP6330861B2 (ja) 2016-07-04 2016-07-04 自動車のフロントサスペンション構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10556474B2 (ja)
JP (1) JP6330861B2 (ja)
CN (1) CN107571698B (ja)
DE (1) DE102017006044A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6489180B2 (ja) * 2017-09-04 2019-03-27 マツダ株式会社 車両用サスペンション装置
JP7045858B2 (ja) * 2018-01-10 2022-04-01 キヤノン電子株式会社 羽根駆動装置及び撮像装置
DE102018206402B4 (de) * 2018-04-25 2021-08-19 Audi Ag Radaufhängung für ein Kraftfahrzeug sowie entsprechendes Kraftfahrzeug
US10773566B2 (en) * 2018-06-11 2020-09-15 Rivian Ip Holdings, Llc Suspension with active damping to tune caster dynamics
US11066099B2 (en) * 2018-07-07 2021-07-20 Marlin Crawler, Inc. Methods and apparatus for moving the front wheels of a vehicle forward
CN110723211A (zh) * 2019-09-06 2020-01-24 江苏大学 双横臂悬架主销内倾角和主销后倾角的调节装置及角度调节方法
US20230347701A1 (en) * 2020-09-30 2023-11-02 Bombardier Recreational Products Inc. Front suspension assembly for an off-road vehicle

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2245809A (en) * 1936-04-16 1941-06-17 Gen Motors Corp Automobile suspension system
GB987778A (en) * 1962-12-12 1965-03-31 Ford Motor Co Motor vehicle suspension
FR2079831A5 (ja) * 1970-02-13 1971-11-12 Bourcier De Carbon Ch
DE3909942A1 (de) * 1989-03-25 1990-09-27 Porsche Ag Radaufhaengung fuer die vorderraeder eines kraftfahrzeugs
US5000476A (en) * 1989-09-05 1991-03-19 Michael D. Lindorfer Zero bump steer suspension
DE4092219T (ja) * 1989-12-15 1992-04-23
JPH05262111A (ja) 1992-03-18 1993-10-12 Mazda Motor Corp 車両のサスペンション装置
DE20023579U1 (de) * 1999-05-03 2004-12-16 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag Radaufhängung für eine Vorderachse eines Kraftfahrzeuges
JP3638586B2 (ja) * 2001-04-16 2005-04-13 株式会社ブリヂストン インホイールモータの取付方法及びインホイールモータシステム
CN100457481C (zh) * 2003-12-06 2009-02-04 现代自动车株式会社 多联杆后悬架系统
US6942050B1 (en) * 2004-04-28 2005-09-13 Polaris Industries Inc. Snowmobile front suspension system and method
JP4424104B2 (ja) * 2004-07-15 2010-03-03 日産自動車株式会社 車輪独立懸架装置
JP4370518B2 (ja) * 2004-10-20 2009-11-25 マツダ株式会社 自動車のフロントサスペンション装置
JP4517291B2 (ja) * 2005-03-22 2010-08-04 マツダ株式会社 自動車のフロントサスペンション装置
US7661689B2 (en) * 2006-01-20 2010-02-16 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha All terrain vehicle
JP4464955B2 (ja) * 2006-12-27 2010-05-19 本田技研工業株式会社 伸縮アクチュエータ
JP2008195296A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Honda Motor Co Ltd サスペンション装置
JP4328370B2 (ja) * 2007-07-24 2009-09-09 本田技研工業株式会社 車両用サスペンション装置
DE102007063544B4 (de) * 2007-12-21 2023-11-16 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Radaufhängung für eine Vorderachse eines Kraftfahrzeugs
JP5086155B2 (ja) * 2008-03-31 2012-11-28 本田技研工業株式会社 小型車両の前輪懸架構造
US7954835B2 (en) 2008-03-31 2011-06-07 Honda Motor Co., Ltd. Front wheel suspension structure for saddle-type vehicle, and vehicle incorporating same
US8205900B1 (en) * 2010-02-25 2012-06-26 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle suspension assembly
JP2012025226A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Kubota Corp サスペンション用アーム

Also Published As

Publication number Publication date
CN107571698A (zh) 2018-01-12
JP2018001985A (ja) 2018-01-11
US20180001723A1 (en) 2018-01-04
DE102017006044A1 (de) 2018-01-04
US10556474B2 (en) 2020-02-11
CN107571698B (zh) 2021-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6330861B2 (ja) 自動車のフロントサスペンション構造
JP5514808B2 (ja) サスペンション装置
JP4765484B2 (ja) サスペンション装置
JP4356669B2 (ja) スタビライザ
JP2001328410A (ja) 鞍乗り型車輌
JP2011246047A (ja) サスペンション装置
JP2008018924A (ja) サスペンション装置
JP6278096B1 (ja) 車両用懸架装置
JP6903668B2 (ja) ホイールサスペンション
JP2022154817A (ja) 自動車のサスペンション装置
JP2006347337A (ja) 自動車のリヤサスペンション装置
JP2001039136A (ja) リアサスペンション装置
JPS6248602B2 (ja)
JP2002347648A (ja) 自動車のサスペンションクロスメンバ構造
JP4225113B2 (ja) 車両のサスペンション装置
JPS6248606B2 (ja)
JP6384524B2 (ja) 自動車のフロントロアアーム構造
JP2006192932A (ja) 自動車のリアサスペンション装置
JP4370518B2 (ja) 自動車のフロントサスペンション装置
US20240075786A1 (en) Rear suspension construction
JP2024046992A (ja) リヤサスペンション構造
JP7056114B2 (ja) サスペンション装置
JP2006175913A (ja) 車両用懸架装置
JP2022154816A (ja) 自動車のサスペンション装置
JP2022154761A (ja) 自動車のサブフレーム構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6330861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150