JP2022154817A - 自動車のサスペンション装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダンパ下端部をロアアームで支持するようにした5本リンクサスペンション装置において、ロードクリアランスを確保しつつ、摺動抵抗を低減することができる自動車のサスペンション装置を提供する。【解決手段】本発明は、ホイールサポート10と車体とを連結するロアアーム7と、下端部がロアアーム7に連結された、後面視で上方に向けて車幅方向内方に傾斜して配置されるダンパ14とを備え、ロアアーム7の壁面部100は、ロアアーム7の車輪側のピボッド部70と車体側のピボット部68とを結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に、ダンパ14のピボット部14aを支持するダンパ取付部98を有し、ロアアーム7の底面部102には、ダンパ取付部98の下方位置に膨出部104が形成されている。【選択図】図11
Description
本発明は、自動車のサスペンション装置に関し、特に、5本のIリンクによって構成した後輪のマルチリンク式サスペンションに関する。
従来、マルチリンク式サスペンションとして、5本のIリンク(以下、「アーム」という)を備え、その各アームの車体側の端部が車体に連結され、各アームの車輪側の端部が、車輪を支持するホイールサポート(ハブキャリア)に連結されたものが知られている。このような5本のアームを備えたマルチリンク式サスペンションは、後輪の上下ストロークを除く5つの運動の自由度に対してそれぞれの要求に合わせて最適に拘束するよう各アームを配設することが可能であるので、性能的に高いポテンシャルを有している。
近年、このようなマルチリンク式サスペンションにおいて、緩衝装置であるダンパの下端部を5本のアームのうちロアアームに結合する形態が知られている(たとえば、特許文献1)。
ここで、ダンパは、その緩衝効果をより発揮させるために、荷重の入力方向とダンパの変位方向とを合わせて摺動抵抗を小さくするために、傾きを極力小さくすることが望まれる。すなわち、ダンパの下端部をロアアームに取り付ける場合に、車輪の上下ストロークによりロアアームが上下動したとき、ダンパへ加わる曲げ力を低減するために、ダンパの取付角度(傾斜角度)を可能な限り小さく、鉛直方向に近づけるのが好ましい。しかしながら、ダンパの下端部をロアアームに取り付ける場合、ロアアームのロードクリアランスを確保した上でロアアームやダンパのジオメトリを設定する必要があり、ダンパの取付角度にはレイアウト上の制約がある。
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、ダンパ下端部をロアアームで支持するようにした5本リンクサスペンション装置において、ロードクリアランスを確保しつつ、摺動抵抗を低減することができる自動車のサスペンション装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、車輪を支持し、中央部に車軸を貫通させる開口部が形成されたホイールサポートと、ホイールサポートの下部と車体とを連結するトレーリングアームおよびロアアームと、ホイールサポートの上部と車体とを連結するアッパアームおよびリーディングアームと、ホイールサポートの後部と車体とを連結するコントロールアームと、上端部が車体に連結されると共に下端部がロアアームに連結された、後面視で上方に向けて車幅方向内方に傾斜して配置されるダンパと、を備えた自動車のサスペンション装置であって、ロアアームは、その車体側の端部がピボット部を介して車体に連結され、かつ、その車輪側の端部がピボット部を介して上記ホイールサポートに連結され、ダンパはピボット部を介してロアアームに連結され、ロアアームは、その長手方向に延びる前後それぞれの壁面部と底面部とにより上方に開口した断面コの字状の形状を有し、ロアアームの前後それぞれの壁面部は、ロアアームの車輪側のピボッド部と車体側のピボット部とを結んだ直線よりも下方の位置に、ダンパのピボット部を軸支するダンパ取付部を有し、ロアアームの底面部には、ダンパ取付部の下方位置に、ダンパのピボット部を収容するよう下方に膨出する膨出部が形成されている、ことを特徴としている。
このように構成された本発明によれば、ロアアームの前後それぞれの壁面部は、ロアアームの車輪側のピボッド部と車体側のピボット部とを結んだ直線よりも下方の位置に、ダンパのピボット部を支持するダンパ取付部を有し、ロアアームの底面部には、ダンパ取付部の下方位置に、ダンパのピボット部を収容するよう下方に膨出する膨出部が形成されている。これにより、ダンパ取付部をロアアームの車輪側のピボッド部と車体側のピボット部を結んだ直線よりも下方の位置に設定した分、後面視で、ダンパの傾斜角度を小さくすることができる。すなわち、ダンパを鉛直方向に立てるような向きの傾斜角度に設定することができる。したがって、ダンパ下端部をロアアームで支持するようにした5本リンクサスペンション装置において、ロードクリアランスを確保しつつ、摺動抵抗を低減することができる。
また、本発明において、好ましくは、ロアアームの前後それぞれの壁面部は、ダンパ取付部より車幅方向内方側の位置に、スタビライザーリンクの取付部を有し、ロアアームの前後それぞれの壁面部には、少なくともダンパ取付部からスタビライザーリンク取付部にわたって長手方向に延びるリブ部が形成されている。
このように構成された本発明によれば、リブ部により、前後それぞれの壁面部の変形を防止し、これにより、ダンパ取付部およびスタビライザーリンク取付部のジオメトリ変化を抑制することができる。すなわち、ダンパ取付部をロアアームの車輪側のピボッド部と車体側のピボット部を結んだ直線よりも下方の位置に設定すると共に膨出部を形成することにより壁面部の面積が増大し、その増大した分、ロアアームが変形し易くなっても、リブ部により、前後それぞれの壁面部の変形を防止することができる。
このように構成された本発明によれば、リブ部により、前後それぞれの壁面部の変形を防止し、これにより、ダンパ取付部およびスタビライザーリンク取付部のジオメトリ変化を抑制することができる。すなわち、ダンパ取付部をロアアームの車輪側のピボッド部と車体側のピボット部を結んだ直線よりも下方の位置に設定すると共に膨出部を形成することにより壁面部の面積が増大し、その増大した分、ロアアームが変形し易くなっても、リブ部により、前後それぞれの壁面部の変形を防止することができる。
本発明の自動車のサスペンション装置によれば、ダンパ下端部をロアアームで支持するようにした5本リンクサスペンション装置において、ロードクリアランスを確保しつつ、摺動抵抗を低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による自動車のサスペンション装置を説明する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
先ず、図1乃至図3により、本発明の実施形態による自動車のサスペンション装置の全体構成を説明する。図1乃至図3は、本発明の実施形態による自動車の後輪サスペンション装置1(以下、単にリアサスペンションという)を自動車の左右両側の後輪にそれぞれ適用した実施形態を示し、図1は、本発明の実施形態による自動車のサスペンション装置を適用した自動車のリアサスペンションアッセンブリの斜視図であり、図2は、図1に示すリアサスペンションアッセンブリの上面図であり、図3は、図1に示すリアサスペンションアッセンブリの後面図である。
本実施形態の自動車(車両)は、図示しないが、車体前部のエンジンルームにエンジンを搭載し、車体後部にディファレンシャルを配設して車軸(図示せず)により後輪2を駆動するようにした後輪駆動車である。
図1乃至図3に示すように、後輪サスペンション装置1のリアサスペンションアッセンブリは、左右一対のリアサスペンション1とサブフレーム3を備えている。
先ず、図1乃至図3により、本発明の実施形態による自動車のサスペンション装置の全体構成を説明する。図1乃至図3は、本発明の実施形態による自動車の後輪サスペンション装置1(以下、単にリアサスペンションという)を自動車の左右両側の後輪にそれぞれ適用した実施形態を示し、図1は、本発明の実施形態による自動車のサスペンション装置を適用した自動車のリアサスペンションアッセンブリの斜視図であり、図2は、図1に示すリアサスペンションアッセンブリの上面図であり、図3は、図1に示すリアサスペンションアッセンブリの後面図である。
本実施形態の自動車(車両)は、図示しないが、車体前部のエンジンルームにエンジンを搭載し、車体後部にディファレンシャルを配設して車軸(図示せず)により後輪2を駆動するようにした後輪駆動車である。
図1乃至図3に示すように、後輪サスペンション装置1のリアサスペンションアッセンブリは、左右一対のリアサスペンション1とサブフレーム3を備えている。
まず、リアサスペンション1の概略構成を説明する。
本実施形態のリアサスペンション1は、独立した5本のIリンク4~8によって後輪2のホイールサポート(支持部材、ハブキャリア)10を車体に対しストローク可能に連結したマルチリンク式のものである。サスペンション装置1は、仮想的に上方のアームを構成する前側のアッパリンク(以下、「アッパアーム」という)4、および、後側のリーディングリンク(以下、「リーディングアーム」という)5と、仮想的に下方のアームを構成する前側のトレーリングリンク(以下、「トレーリングアーム」という)6、および、後側のロアリンク(以下、「ロアアーム」という)7と、後述する仮想キングピン軸IK(図5参照)周りの後輪2の回動変位を規制するトーコントロールリンク(以下、「トーコントロールアーム」という)8とを備えている。アッパアーム4、リーディングアーム5、トレーリングアーム6およびロアアーム7は、それぞれ車体側の連結部(44、52、60、68)を中心に上下に揺動することによって、ホイールサポート10及び後輪2が所定の軌跡に沿って上下にストロークするようになっている。
本実施形態のリアサスペンション1は、独立した5本のIリンク4~8によって後輪2のホイールサポート(支持部材、ハブキャリア)10を車体に対しストローク可能に連結したマルチリンク式のものである。サスペンション装置1は、仮想的に上方のアームを構成する前側のアッパリンク(以下、「アッパアーム」という)4、および、後側のリーディングリンク(以下、「リーディングアーム」という)5と、仮想的に下方のアームを構成する前側のトレーリングリンク(以下、「トレーリングアーム」という)6、および、後側のロアリンク(以下、「ロアアーム」という)7と、後述する仮想キングピン軸IK(図5参照)周りの後輪2の回動変位を規制するトーコントロールリンク(以下、「トーコントロールアーム」という)8とを備えている。アッパアーム4、リーディングアーム5、トレーリングアーム6およびロアアーム7は、それぞれ車体側の連結部(44、52、60、68)を中心に上下に揺動することによって、ホイールサポート10及び後輪2が所定の軌跡に沿って上下にストロークするようになっている。
また、そのような後輪2のストロークを許容しながら、同時に所定の付勢力及び減衰力を付与するための、コイルバネ12およびダンパ14を備えた緩衝装置16が設けられている。この緩衝装置16は、コイルバネ12とダンパ14とがほぼ同軸に配置された上下方向に長い円筒形状を有し、その上端部が車体に取り付けられている。緩衝装置16の下端部(ダンパ14の下端部)は、ロアアーム7に枢着されている。
また、サスペンション装置1には、左右のロアアーム7を連結するように延びるスタビライザーバー18が回動可能に取り付けられている。
また、サスペンション装置1には、左右のロアアーム7を連結するように延びるスタビライザーバー18が回動可能に取り付けられている。
次に、サブフレーム3の概略構成を説明する。
サブフレーム3は、主に4つの鋼板製部材を平面視で矩形枠状に組み合わせて形成されており、それぞれ車幅方向に延びるフロントクロスメンバ20およびリアクロスメンバ22と、それらの左右両側の端部同士を連結するように車体の左右両側において前後方向に延びる一対のサイドクロスメンバ24、26を備えている。
サブフレーム3は、主に4つの鋼板製部材を平面視で矩形枠状に組み合わせて形成されており、それぞれ車幅方向に延びるフロントクロスメンバ20およびリアクロスメンバ22と、それらの左右両側の端部同士を連結するように車体の左右両側において前後方向に延びる一対のサイドクロスメンバ24、26を備えている。
フロントクロスメンバ20は、車両上方から見て、直線状に車幅方向に延び、その車幅方向の両端部20aがそれぞれ左右のサイドクロスメンバ24、26の各前端側の箇所に接合されている。フロントクロスメンバ20は、車両前後方向で見ると、その長手方向の中央部分が左右両端部よりも上方に位置するように全体に湾曲するアーチ形状に形成されている。また、フロントクロスメンバ20の左右両端側には、それぞれサイドクロスメンバ24、26との接合部20aに近接した位置、かつ、サイドクロスメンバ24、26の上方側および下方側に、それぞれ、アッパアーム4の取付座28およびトレーリングアーム6の取付座30が設けられている(図4乃至図6参照)。左右両側の取付座28には、それぞれ、アッパアーム4の車体側の端部が連結され、左右両側の取付座30には、それぞれ、トレーリングアーム6の車体側の端部が連結されており、このような構成により、車輪2から各アーム4、6を介して伝達される横力をフロントクロスメンバ20で受け止めるようになっている。
リアクロスメンバ22は、車両上方から見ると直線状に車幅方向に延び、その車幅方向の両端部22aがそれぞれ左右のサイドクロスメンバ24、26の各後端側の箇所に接合されている。リアクロスメンバ22は、図3に示すように、車両前後方向に見るとその長手方向の中央部分が左右両端部よりも下方に位置するように全体に湾曲するアーチ形状に形成されている。リアクロスメンバ22の左右両端側には、各々サイドクロスメンバ24、26との接合部22aに近接した位置、かつ、サイドクロスメンバ24、26の上方側および下方側に、それぞれ、リーディングアーム5の取付座32およびロアアーム7の取付座34が設けられている(図4、図5参照)。左右両側の取付座32には、それぞれ、リーディングアーム5の車体側の端部が連結され、左右両側の取付座34には、それぞれ、ロアアーム7の車体側の端部が連結されており、このような構成により、車輪2から各アーム5、7を介して伝達される横力をリアクロスメンバ22で受け止めるようになっている。
また、リアクロスメンバ22には、上面視で、各サイドクロスメンバ24、26の車幅方向内方、かつ、リアクロスメンバ22の後面側に、トーコントロールアーム8の取付座36が設けられている。左右両側の取付座36には、それぞれ、トーコントロールアーム8の車体側の端部が連結されている。
左右のサイドクロスメンバ24、26は、それぞれ、車両上方から見て、その長手方向の中央部分が両端部に比べて車幅方向内方に位置するよう湾曲するとともに、側面視では、後端部から前端部にわたって車両前方に斜め下方に延びている(図5参照)。これらのサイドクロスメンバ24、26の前側の部分には、上述した取付座28、30が設けられ、その後側の部分には、上述した取付座32、34が設けられている。
また、サイドクロスメンバ24、26には、サブフレーム3全体を車体に弾性支持させるための弾性マウント38、40が設けられている、これらの弾性マウント38、40は、各サイドクロスメンバ24、26の前端部および後端部の計4箇所に設けられている。各弾性マウント38、40は、上下方向に軸線を有する円筒形状を有し、各サイドクロスメンバ24、26に形成された凹部に取り付けられている。各サイドクロスメンバ24、26において、各弾性マウント38、40は、車両上方から見て、前端部の弾性マウント38と後端部の弾性マウント40とを結ぶ直線が、車体前後方向の中心線CL(図2にのみ示す)とほぼ平行になるように配置される。
各弾性マウント38、40には、「すぐり」と言われる所定の空隙が形成され、各弾性マウント38、40は、その軸線に対して、前後方向と左右方向とで硬さ(所定のたわみ量(mm)を生じさせる荷重(N)の大きさで示される特性)が異なるよう形成されている。
本実施形態では、各弾性マウント38、40は、いずれも、車両前後方向の硬さに対して車幅方向の硬さが大きくなるような向きとなるよう、サイドクロスメンバ24、26に取り付けられている。
また、本実施形態では、各弾性マウント38、49は、その硬さ自体が互いに異なるものを用いており、前端部の弾性マウント38の車両前後方向の硬さが、後端部の弾性マウント40の車両前後方向の硬さより小さく(柔らかく)なるよう設定されている。
本実施形態では、各弾性マウント38、40は、いずれも、車両前後方向の硬さに対して車幅方向の硬さが大きくなるような向きとなるよう、サイドクロスメンバ24、26に取り付けられている。
また、本実施形態では、各弾性マウント38、49は、その硬さ自体が互いに異なるものを用いており、前端部の弾性マウント38の車両前後方向の硬さが、後端部の弾性マウント40の車両前後方向の硬さより小さく(柔らかく)なるよう設定されている。
次に、図4乃至図7により、車両左側のリアサスペンション装置1について、各アーム4~8の配置構成を説明する。図4は、本実施形態による車両左側のリアサスペンションの上面図であり、図5は、図4のリアサスペンションの左側面図であり、図6は、図4のリアサスペンションの正面図であり、図7は、図4のリアサスペンションを車幅方向内方から見た図である。車両右側のリアサスペンション装置1は、車両左側のリアサスペンション1と同じ構成を有しているので、以下では、その説明を省略する。
まず、図4乃至図6に示すように、アッパアーム4は、その車体側の端部が弾性ブッシュ(ゴム製のブッシュであり、以下、「ブッシュ」という)42を介して上述した取付座28に連結されている。アッパアーム4は、車両上方から見て、車体側の連結部44から車幅方向外方に向かうほど徐々に後方に位置するように後傾して延びている。車輪2側の連結部46では、アッパアーム4の車輪2側の端部がブッシュ48を介してホイールサポート10に連結されている。
次に、リーディングアーム5は、その車体側の端部がブッシュ50を介して上述した取付座32に連結されている。リーディングアーム5は、車両上方から見て、車体側の連結部52から車幅方向外方に向かうほど徐々に前方に位置するように前傾して延びている。車輪2側の連結部54では、リーディングアーム5の車輪2側の端部がブッシュ56を介してホイールサポート10に連結されている。
このように、2本の上方のアーム4、5は、車両上方から見て、車体外方側に向かって互いに接近するように配置されている。
本実施形態では、車体側の各ブッシュ42、50および車輪2側の各ブッシュ48、56にピロボールジョイントを採用している。
本実施形態では、車体側の各ブッシュ42、50および車輪2側の各ブッシュ48、56にピロボールジョイントを採用している。
次に、トレーリングアーム6は、その車体側の端部がブッシュ58を介して上述した取付座30に連結されている。トレーリングアーム6は、車両上方から見て、車体側の連結部60から車幅方向外方に向かうほど徐々に後方に位置するように後傾して延びている。車輪2側の連結部62では、トレーリングアーム6の車輪2側の端部がブッシュ64を介してホイールサポート10に連結されている。
次に、ロアアーム7は、その車体側の端部がブッシュ66を介して上述した取付座34に連結されている。ロアアーム7は、車両上方から見て、車体側の連結部68から車幅方向外方に向かうほど徐々に前方に位置するように前傾して延びている。車輪2側の連結部70では、トレーリングアーム6の車輪2側の端部がブッシュ72を介してホイールサポート10に連結されている。
このように、2本の下方のアーム6、7は、車両上方から見て、車幅方向外方に向かって互いに接近するように配置されており、主にこの配置によって、後輪2にはその車両後方への変位に伴い幾何学的にトーインが付与されるようになる(前後力コンプライアンスステア)。すなわち、たとえば制動時などに路面からの制動力が後輪2に作用すると(車両後方に向く力が作用すると)、2本の下方のアーム6、7がそれぞれブッシュ56、64の撓みによって車体側の端部の周りにわずかに回動変位し、これにより、後輪2のアライメントはトーインの向きに変化する。
また、旋回時に車輪2に横力が加わると、主に下方のアーム6、7の各ブッシュ56、64が撓むことにより、車輪2がトーインの向きに変化するようになっている(横力コンプライアンスステア)。
本実施形態では、車体側の各ブッシュ58、66および車輪2側の各ブッシュ64、72にピロボールジョイントを採用している。
また、旋回時に車輪2に横力が加わると、主に下方のアーム6、7の各ブッシュ56、64が撓むことにより、車輪2がトーインの向きに変化するようになっている(横力コンプライアンスステア)。
本実施形態では、車体側の各ブッシュ58、66および車輪2側の各ブッシュ64、72にピロボールジョイントを採用している。
次に、トーコントロールアーム8は、その車体側の端部がブッシュ74を介して上述した取付座36に連結されている。トーコントロールアーム8は、車両上方から見て、車体側の連結部76から車幅方向外方に向かうほど徐々に前方に位置するように前傾して延びている。車輪2側の連結部78では、トレーリングアーム6の車輪2側の端部がブッシュ80を介してホイールサポート10に連結されている。
本実施形態では、車体側のブッシュ74および車輪2側のブッシュ80にピロボールジョイントを採用している。
本実施形態では、車体側のブッシュ74および車輪2側のブッシュ80にピロボールジョイントを採用している。
ここで、図4乃至図6に示すように、リアサスペンション1には、アッパアーム4の仮想延長線とリーディングアーム5の仮想延長線との交点P1と、トレーリングアーム6の仮想延長線とロアアーム7の仮想延長線との交点P2とを上下に結ぶ仮想キングピン軸IKが形成される。この仮想キングピン軸は、後輪2の操向方向(トー方向)への回動の瞬間回転中心である。
次に、図4乃至図7により、ホイールサポート10の構成および各アームの取付構成を説明する。
まず、図4乃至図7に示すように、ホイールサポート10には、その中央部に、ハブ82が取り付けられると共に、車軸(図示せず)が貫通する開口部84が形成されている。
また、ホイールサポート10には、開口部84より車両前方側の部分(車軸より車両前方側の部分)に、車幅方向内方に突出する前方縦壁部(アーム取付補強部)86が形成され、この前方縦壁部86に、アッパアーム4、リーディングアーム5およびトレーリングアーム6が連結されている。すなわち、上述したアッパアーム4、リーディングアーム5およびトレーリングアーム6の車輪2側の各連結部44、54、62およびブッシュ48、56、64が、この前方縦壁部86に設けられている。図6に示すように、この前方縦壁部86の外縁には補強リブ86aが形成されている。
まず、図4乃至図7に示すように、ホイールサポート10には、その中央部に、ハブ82が取り付けられると共に、車軸(図示せず)が貫通する開口部84が形成されている。
また、ホイールサポート10には、開口部84より車両前方側の部分(車軸より車両前方側の部分)に、車幅方向内方に突出する前方縦壁部(アーム取付補強部)86が形成され、この前方縦壁部86に、アッパアーム4、リーディングアーム5およびトレーリングアーム6が連結されている。すなわち、上述したアッパアーム4、リーディングアーム5およびトレーリングアーム6の車輪2側の各連結部44、54、62およびブッシュ48、56、64が、この前方縦壁部86に設けられている。図6に示すように、この前方縦壁部86の外縁には補強リブ86aが形成されている。
また、ホイールサポート10には、開口部84の下方部分に、車幅方向内方に突出する下方縦壁部(アーム取付補強部)88が形成され、この下方縦壁部88にロアアーム7が連結されている。すなわち、上述したロアアーム7の車輪2側の連結部70およびブッシュ72が、この下方縦壁部88に設けられている。
また、ホイールサポート10には、開口部84より車両後方側の部分(車軸より車両後方側の部分)に、車幅方向内方に突出する後方縦壁部(アーム取付補強部)90が形成され、この後方縦壁部90にトーコントロールアーム8が連結されている。すなわち、上述したトーコントロールアーム8の車輪2側の連結部78およびブッシュ80が、この後方縦壁部90に設けられている。
次に、図8乃至図10により、ロアアーム7の構成を説明する。図8は、図4のリアサスペンションのロアアームを単体で示す斜視図であり、図9は、図4のリアサスペンションのロアアームを単体で示す平面図であり、図10は、図4のリアサスペンションのロアアームを単体で示す後面図である。
まず、図8乃至図10に示すように、ロアアーム7の長手方向の一端部には、車体側取付部92が設けられ、この車体側取付部92には、ブッシュ66(図11参照)が取り付けられる。車体側取付部92は、このブッシュ66を介して、上述したサイドクロスメンバ24(26)の取付座34に取り付けられる
また、ロアアームの長手方向の他端部には、車輪側取付部94が設けられ、この車輪側取付部94には、ブッシュ72(図11参照)が取り付けられる。車輪側取付部94は、このブッシュ72を介して、連結部70においてホイールサポート10に取り付けられる。
まず、図8乃至図10に示すように、ロアアーム7の長手方向の一端部には、車体側取付部92が設けられ、この車体側取付部92には、ブッシュ66(図11参照)が取り付けられる。車体側取付部92は、このブッシュ66を介して、上述したサイドクロスメンバ24(26)の取付座34に取り付けられる
また、ロアアームの長手方向の他端部には、車輪側取付部94が設けられ、この車輪側取付部94には、ブッシュ72(図11参照)が取り付けられる。車輪側取付部94は、このブッシュ72を介して、連結部70においてホイールサポート10に取り付けられる。
また、ロアアーム7の長手方向の中央部には、スタビライザーバー(スタビライザーリンク)18の両端部に設けられたスタビライザーリンク18a(図3、図11参照)が取り付けられるスタビライザーリンク取付部96が設けられている。
また、ロアアーム7の長手方向において、車輪側取付部94とスタビライザーリンク取付部96との間には、ダンパ取付部98が設けられ、このダンパ取付部98には、緩衝装置16のダンパ14の下端部が取り付けられる。
また、ロアアーム7の長手方向において、車輪側取付部94とスタビライザーリンク取付部96との間には、ダンパ取付部98が設けられ、このダンパ取付部98には、緩衝装置16のダンパ14の下端部が取り付けられる。
ロアアーム7は、その長手方向に直交する方向である前後方向に、それぞれ対向するように形成された壁面部100と、これらの壁面部100を接続するように延びる底面部102とを有し、ロアアーム7は、これらの壁面部100と底面部102とにより、上方に開口した断面コの字状の形状を有している。
対向する前後の壁面部100には、図示するようにボルト状の上述した各取付部92、94、96、98が設けられる。
対向する前後の壁面部100には、図示するようにボルト状の上述した各取付部92、94、96、98が設けられる。
また、ロアアーム7の底面部102には、ダンパ取付部98の下方位置で下方に膨出する膨出部104が形成されている。また、特に図10に示すように、前後の壁面部100におけるダンパ取付部98が設けられた部分100aは、膨出部104の形状に合わせて、その上下方向の長さが、他の部分よりも長く形成されている。すなわち、図10に示すように、前後方向で見た場合、ロアアーム7の上縁部(壁面部100の上縁部)100bは、車体側取付部92から車輪側取付部94にわたって、ほぼ直線状に延びるのに対し、ロアアーム7の下縁部(壁面部100の下縁部かつ底面部102)100cの一部が、下方に膨出しているのである。このような構成により、この膨出部104における縦断面もコの字状の断面に形成されている(図12参照)。
また、前後の壁面部100には、図示するように、ダンパ取付部98からスタビライザーリンク取付部96にわたってリブ部100dが形成されている。より詳細には、前後の縦壁部100の上縁部100bに沿って、ダンパ取付部98の上方位置からスタビライザーリンク取付部96の上方位置にわたって、リブ部100dが形成されている。なお、変形例として、リブ部(100d)を、前後の縦壁部100の上縁部100bに沿って、車輪側取付部94の上方位置からダンパ取付部98の上方位置を介してスタビライザーリンク取付部96の上方位置にわたって形成してもよい。
次に、図11乃至図13により、ロアアーム7へのダンパ14の取付構成を説明する。図11は、図3に示すリアサスペンションアッセンブリの車両左側のリアサスペンションを拡大して示す後面図であり、図12は、図4のリアサスペンションのロアアームにおけるダンパ取付部および膨出部を説明するためのロアアームの長手方向外方側から見た一部断面側面図であり、図13は、本実施形態によるダンパのロアアームへの取付構成による作用を説明するための車両後方から見たロアアームとダンパの模式図であり、図13(a)は比較例であり、図13(b)は本実施形態の構成を示す。
まず、図11に示すように、ダンパ取付部98は、ロアアーム7の車体側のピボット部(連結部)68と車輪側のピボッド部(連結部)70とを結んだ直線(仮想線Aで示す)、より詳細には、ロアアーム7の上述した車体側取付部92と車輪側取付部94とを結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に設けられている。
また、膨出部104と路面Gとの距離は、図示するような所定のロードクリアランスが得られるような距離である。
まず、図11に示すように、ダンパ取付部98は、ロアアーム7の車体側のピボット部(連結部)68と車輪側のピボッド部(連結部)70とを結んだ直線(仮想線Aで示す)、より詳細には、ロアアーム7の上述した車体側取付部92と車輪側取付部94とを結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に設けられている。
また、膨出部104と路面Gとの距離は、図示するような所定のロードクリアランスが得られるような距離である。
次に、図12に示すように、縦断面で示すロアアーム7のダンパ取付部98の位置において、膨出部104は、ダンパ14のピボット部14aを収容するように形成されている。より詳細には、図12に示すように、ダンパ取付部98および膨出部104の位置での上述したコの字状断面内に、ダンパ14のピボット部14aが収容されるようになっている。
次に、本実施形態では、上述したように、ダンパ取付部98は、ロアアーム7の車輪側のピボッド部70と車体側のピボット部68とを結んだ直線(図11中の仮想線A)よりも下方の位置に設けられている。これにより、図13(a)に比較例として示すように、ダンパ取付部98を各ピボッド部68、70を結んだ直線上に設けた場合のダンパ14の軸線(仮想線Bで示す)の傾斜角度よりも、図13(b)に本実施形態の例で示すように、ダンパ取付部98を、各ピボット部68、70を結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に設けた場合のダンパ14の軸線(仮想線Cで示す)の傾斜角度が、後面視で、小さい傾斜角度、すなわち、ダンパ14をより鉛直方向に立てるような向きの傾斜角度に設定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されず、その他の種々の構成を包含するものである。たとえば、本実施形態では左右のリアサスペンション1をサブフレーム3により車体に取り付けるようにしているが、これに限らず、リアサスペンション1を直接、車体に取り付けるようにしてもよい。また、たとえば操安性を高めるために、リーディングアーム6やロアアーム7をボールジョイントを介してホイールサポート10に連結するようにしてもよい。また、ブッシュはゴム製のブッシュに限らず、所要の弾性を備える樹脂製のものであってもよい。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
本実施形態による自動車のサスペンション装置1は、車輪2を支持し、中央部に車軸(図示せず)を貫通させる開口部84が形成されたホイールサポート10と、ホイールサポート10の下部(下方縦壁部88)と車体とを連結するトレーリングアーム6およびロアアーム7と、ホイールサポート10の上部(前方縦壁部86)と車体とを連結するアッパアーム4およびリーディングアーム5と、ホイールサポート10の後部(後方縦壁部90)と車体とを連結するコントロールアーム8と、上端部が車体に連結され、かつ、下端部がロアアーム7に連結された、後面視で上方に向けて車幅方向内方に傾斜して配置されるダンパ14と、を備え、ロアアーム7は、その車体側の端部がピボット部68を介して車体に連結され、かつ、その車輪側の端部がピボット部70を介してホイールサポート10に連結され、ダンパ14はピボット部14aを介してロアアーム7に連結され、ロアアーム7は、その長手方向に延びる前後それぞれの壁面部100と底面部102とにより上方に開口した断面コの字状の形状を有し、ロアアーム7の前後それぞれの壁面部100は、ロアアーム7の車輪側のピボッド部70と車体側のピボット部68とを結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に、ダンパ14のピボット部14aを支持するダンパ取付部98を有し、ロアアーム7の底面部102には、ダンパ取付部8の下方位置に、ダンパ14のピボット部14aを収容するよう下方に膨出する膨出部104が形成されている。
このように構成された本実施形態によれば、ダンパ取付部98をロアアーム7の車輪側のピボッド部70と車体側のピボット部68を結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に設定した分、後面視で、ダンパ14の傾斜角度(軸線Cの傾斜角度)を小さくすることができる。すなわち、ダンパ14を鉛直方向に立てるような向きの傾斜角度に設定することができる。したがって、ダンパ14の下端部をロアアーム7で支持するようにした5本リンクサスペンション装置1において、ロードクリアランスを確保しつつ、摺動抵抗を低減することができる。
本実施形態による自動車のサスペンション装置1は、車輪2を支持し、中央部に車軸(図示せず)を貫通させる開口部84が形成されたホイールサポート10と、ホイールサポート10の下部(下方縦壁部88)と車体とを連結するトレーリングアーム6およびロアアーム7と、ホイールサポート10の上部(前方縦壁部86)と車体とを連結するアッパアーム4およびリーディングアーム5と、ホイールサポート10の後部(後方縦壁部90)と車体とを連結するコントロールアーム8と、上端部が車体に連結され、かつ、下端部がロアアーム7に連結された、後面視で上方に向けて車幅方向内方に傾斜して配置されるダンパ14と、を備え、ロアアーム7は、その車体側の端部がピボット部68を介して車体に連結され、かつ、その車輪側の端部がピボット部70を介してホイールサポート10に連結され、ダンパ14はピボット部14aを介してロアアーム7に連結され、ロアアーム7は、その長手方向に延びる前後それぞれの壁面部100と底面部102とにより上方に開口した断面コの字状の形状を有し、ロアアーム7の前後それぞれの壁面部100は、ロアアーム7の車輪側のピボッド部70と車体側のピボット部68とを結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に、ダンパ14のピボット部14aを支持するダンパ取付部98を有し、ロアアーム7の底面部102には、ダンパ取付部8の下方位置に、ダンパ14のピボット部14aを収容するよう下方に膨出する膨出部104が形成されている。
このように構成された本実施形態によれば、ダンパ取付部98をロアアーム7の車輪側のピボッド部70と車体側のピボット部68を結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に設定した分、後面視で、ダンパ14の傾斜角度(軸線Cの傾斜角度)を小さくすることができる。すなわち、ダンパ14を鉛直方向に立てるような向きの傾斜角度に設定することができる。したがって、ダンパ14の下端部をロアアーム7で支持するようにした5本リンクサスペンション装置1において、ロードクリアランスを確保しつつ、摺動抵抗を低減することができる。
また、本実施形態によれば、ダンパ取付部98をロアアーム7の車輪側のピボッド部70と車体側のピボット部68を結んだ直線(仮想線A)よりも下方の位置に設定すると共に膨出部104を形成することにより壁面部100の面積が増大し、その増大した分、ロアアーム7(特に、膨出部104近傍の壁面部100)が変形し易くなっても、リブ部100dにより、前後それぞれの壁面部100の変形を防止し、これにより、ロアアーム7の変形を防止して、ダンパ取付部98およびスタビライザーリンク取付部96のジオメトリ変化を抑制することができる。
1 自動車のサスペンション装置/リアサスペンション
2 後輪
3 サブフレーム
4 アッパアーム(前方側上方リンク)
5 リーディングアーム(後方側上方リンク)
6 トレーリングアーム(前方側下方リンク)
7 ロアアーム(後方側下方リンク)
8 トーコントロールアーム(トーコントロールリンク)
10 ホイールサポート(支持部材、ハブキャリア)
14 ダンパ
14a ダンパのピボット部
18 スタビライザーバー
18a スタビライザーリンク
20 フロントクロスメンバ
22 リアクロスメンバ
24、26 サイドクロスメンバ
88 ホイールサポートの下方縦壁部(ロアアーム連結用部材)
92 ロアアームの車体側取付部
94 ロアアームの車輪側取付部
96 ロアアームのスタビライザーリンク取付部
98 ロアアームのダンパ取付部
100 ロアアームの縦壁部
100a ダンパ取付部近傍部分
100b 上縁部
100c 下縁部
100d リブ部
102 ロアアームの底面部
104 ロアアームの膨出部
IK 仮想キングピン軸
2 後輪
3 サブフレーム
4 アッパアーム(前方側上方リンク)
5 リーディングアーム(後方側上方リンク)
6 トレーリングアーム(前方側下方リンク)
7 ロアアーム(後方側下方リンク)
8 トーコントロールアーム(トーコントロールリンク)
10 ホイールサポート(支持部材、ハブキャリア)
14 ダンパ
14a ダンパのピボット部
18 スタビライザーバー
18a スタビライザーリンク
20 フロントクロスメンバ
22 リアクロスメンバ
24、26 サイドクロスメンバ
88 ホイールサポートの下方縦壁部(ロアアーム連結用部材)
92 ロアアームの車体側取付部
94 ロアアームの車輪側取付部
96 ロアアームのスタビライザーリンク取付部
98 ロアアームのダンパ取付部
100 ロアアームの縦壁部
100a ダンパ取付部近傍部分
100b 上縁部
100c 下縁部
100d リブ部
102 ロアアームの底面部
104 ロアアームの膨出部
IK 仮想キングピン軸
Claims (2)
- 車輪を支持し、中央部に車軸を貫通させる開口部が形成されたホイールサポートと、
上記ホイールサポートの下部と車体とを連結するトレーリングアームおよびロアアームと、
上記ホイールサポートの上部と車体とを連結するアッパアームおよびリーディングアームと、
上記ホイールサポートの後部と車体とを連結するコントロールアームと、
上端部が車体に連結されると共に下端部が上記ロアアームに連結された、後面視で上方に向けて車幅方向内方に傾斜して配置されるダンパと、を備えた自動車のサスペンション装置であって、
上記ロアアームは、その車体側の端部がピボット部を介して車体に連結され、かつ、その車輪側の端部がピボット部を介して上記ホイールサポートに連結され、
上記ダンパはピボット部を介して上記ロアアームに連結され、
上記ロアアームは、その長手方向に延びる前後それぞれの壁面部と底面部とにより上方に開口した断面コの字状の形状を有し、
上記ロアアームの前後それぞれの壁面部は、上記ロアアームの車輪側のピボッド部と上記車体側のピボット部とを結んだ直線よりも下方の位置に、上記ダンパのピボット部を軸支するダンパ取付部を有し、
上記ロアアームの底面部には、上記ダンパ取付部の下方位置に、上記ダンパのピボット部を収容するよう下方に膨出する膨出部が形成されている、ことを特徴とする自動車のサスペンション装置。 - 上記ロアアームの前後それぞれの壁面部は、上記ダンパ取付部より車幅方向内方側の位置に、スタビライザーリンクの取付部を有し、
上記ロアアームの前後それぞれの壁面部には、少なくとも上記ダンパ取付部から上記スタビライザーリンク取付部にわたって長手方向に延びるリブ部が形成されている、請求項1に記載の自動車のサスペンション装置。
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