JP6328826B1 - グローブボックス付安全キャビネット、及び該安全キャビネットを備えたクリーンシステム - Google Patents

グローブボックス付安全キャビネット、及び該安全キャビネットを備えたクリーンシステム Download PDF

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Abstract

【課題】細胞培養加工等の作業を行う際の、作業者と細胞等の作業対象物の相互汚染を、より確実に防止可能な安全キャビネットを提供する。【解決手段】作業用開口23を備えた開放型の安全キャビネット20であり、作業室24にグローブボックス10を備える。グローブボックス10と作業室24の天壁241の間に、作業室24の天壁241に設けられた給気孔から、グローブボックス10の天板に設けられた吸入口へ空気を供給する送気ダクト40Aを備えることが好ましい。送気ダクトは、横断面の断面積が下方に向けて拡大することが好ましい。【選択図】図1

Description

この発明は、作業用開口部をエアバリアーによりシールドする開放型の安全キャビネットに関し、特に作業室内に室内作業室を付設した安全キャビネットに関する。
近年、細胞感染の無い安全な細胞加工品を得るために、あるいは、作業者と細胞間の相互汚染防止のために、セルプロセッシングルーム(細胞培養加工室)を設置するケースが増えている。ところが、セルプロセッシングルームの造設費は、数億円に上るケースも多く、その維持費の負担も大きいことから、経済性の高いセルプロセッシング用機器の開発が求められている。
そこで、本発明者は、バイオハザード対策用クラスIIキャビネットのような比較的安価な開放型の安全キャビネットを工夫して、細胞の培養や加工の際の安全性を高めることに想到し、鋭意検討した結果、かかる安全キャビネットの作業室内に、さらに細胞加工等の作業を行うための室内作業室を設けることに想到する。
かかる室内作業室を設けるものとしては、例えば、特許文献1では、ある患者の細胞に由来する細胞加工品を作成したのち、続けて異なる患者に由来する細胞の加工へ移る前に行う作業室の除染や洗浄等のチェンジオーバー作業の時間短縮を目的として、安全キャビネットの作業室(第1作業室)内に第2作業室を設け、第1作業室の空気を第2作業室の開口部から吸引するようにして、第2作業室を第1作業室内からエアバリアーにより封じ込める安全キャビネットが提案されている。
特開2016−35340号公報
しかし、特許文献1の安全キャビネットは、エアバリアーにより、第2作業室内の細菌が安全キャビネットの外へ出ることは抑制されるが、安全キャビネットの空気が、第2作業室まで入る虞や、作業者が手袋をした手を第2作業室に入れて作業を行うことから、作業者の手袋から消毒漏れの細菌により加工用の細胞が汚染される虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、細胞培養加工作業を行う際の作業者と細胞間の相互汚染をより確実に防止可能な安全キャビネットの提供を目的とする。
上記の課題を解決するためになされた発明は、作業室の天壁に分散配置された多数の給
気孔から給気を行い、前記作業室の底壁をなす作業台の吸引孔から吸気して前記作業室に
ダウンフローの気流を形成するとともに前記作業室前方の作業用開口部を気流によりシー
ルドするよう構成され、前記作業室内に室内作業室を備える安全キャビネットであって、
前記室内作業室が、グローブボックスからなる。
このように、本発明の安全キャビネットでは、室内作業室をグローブボックスにしたので、作業者と、加工用の細胞等の間が完全に遮断され、作業者と細胞の間の相互汚染を効果的に抑制できる。
そして、本発明のグローブボックス付安全キャビネットは、前記グローブボックスと前記作業室の天壁の間に上下両端が開口する筒状の送気ダクトを備え、前記グローブボックスは、空気を吸入する吸入口を天板に有するとともに、前記作業室の下部、又は背後の空間に直接連通する排気口を有し、前記送気ダクトは、上端開口が前記天壁に気密に密着して前記給気孔の一部と連通し、下端開口が前記グローブボックスの天板の吸入口と気密に連通することを特徴とする。
このように、グローブボックスの天板に空気を吸入する吸入口を設け、安全キャビネッ
トの作業室天壁の給気孔と、グローブボックス天板の吸入口を送気ダクトで連絡すること
で、バイオハザード対策用クラスIIキャビネット等の開放型の安全キャビネットを、大き
な変更なく利用して、作業者と細胞間の相互汚染をより確実に防止可能なグローブボック
ス付安全キャビネットとすることができる。
前記送気ダクトは、水平断面の断面積が下方に向けて拡大することが好ましい。こうすることで、グローブボックス内を作業室内に比べて負圧にすることができ、グローブボックス内へ物を搬入する際に、グローブボック内から細菌が漏出することを、抑制できる。
本発明のグローブボックス付安全キャビネットは、前記送気ダクトの水平断面の断面積が下方に向けて縮小するものを含む。こうすることで、グローブボックス内を作業室に比べて陽圧にして、グローブボックス内を、より無菌に近い状態にすることができる。
前記グローブボックスは、搬入口が前記作業室内に開口するパスボックスを有することが好ましい。こうすることで、パスボックスの搬入口を安全キャビネットの作業室外に設ける場合に比べて、外部汚染空気のグローブボックス内への流入や、グローブボックス内の空気の外部への流出を回避できるため、グローブボックス内と作業者間の相互汚染を抑制できる。
本発明は、上記いずれかのグローブボックス付安全キャビネットと、当該グローブボックス付安全キャビネットを内部に収容したクリーンブースとを備えたクリーンシステムを含む。
このように、グローブボックス付安全キャビネットをクリーンブース内に設置することで、外部とグローブボックス内との相互汚染を3重に防止して、よりグローブボックス内を、清浄な空間とすることができる。
以上説明したように、本発明のグローブボックス付安全キャビネット、及びクリーンシステムによれば、細胞の培養加工等の作業を行う際の作業者と細胞等の作業対象物間の相互汚染をより確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態に係るクリーンシステムの正面図である。 図1に示したクリーンシステムの内部を透視して示した平面図である。 図1に示したグローブボックスの(a)正面図、(b)内部を透視した右側面図、(c)平面図、(d)底面図である。 図1に示した安全キャビネットの気流の流れを側面視で説明する断面図である。 図1に示した送気ダクトの効果の説明図である。 図5とは別の送気ダクトの効果の説明図である。 本発明の第2実施形態に係るグローブボックスの(a)正面図、(b)右側面図、(c)平面図、(d)底面図である。
以下、適宜図面を用いながら本発明の実施形態について詳述する。尚、本発明は、以下の実施形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るクリーンシステム100を示している。クリーンシステム100は、グローブボックス10と、グローブボックス10を収容する安全キャビネット20と、安全キャビネット20を収容するクリーンブース30とを備えている。
安全キャビネット20は、JISK3800に規定されるバイオハザード対策用クラスIIキャビネット等の開放型の安全キャビネットであり、上下にスライドするシャッター21を持ち上げることで、シャッター21と作業台22との間に生じる作業用開口部23から作業室24に手を入れて作業を行う。
安全キャビネット20は、作業室24の天壁241が、図4に示すように、多数の円形貫通孔からなる給気孔241aを有するパンチングボードからなり、安全キャビネット20は、天壁241の給気孔241aから給気された空気と、作業用開口部23から作業室24へ流入した空気を、作業台22の手前側端縁に沿って列設された吸引口22aから作業台の下部空間25へ吸引して気流を設け、作業室24をエアシールドしている。
また、作業室24の後壁242の下方には、上下方向のスリットからなる多数の吸引口242aが穿設されており、給気孔241aから吐出された空気は、吸引口22a、及び吸引口242aから排出されることで、作業室24aにダウンフローの気流を形成している。下部空間25、及び背後側の通路26へ吸引された空気は、一部がファンフィルタユニット27を介して作業室24に戻り、残部は、不図示のHEPAフィルタを介して屋外へ排出される。
尚、給気孔241aは、円形孔に限らず、スリット状等、他の形状の貫通孔にしてもよい。
安全キャビネット20の作業台22には、図4に示すように、グローブボックス10を設置するためのグローブボックス設置用開口部22bが設けられている。グローブボックス設置用開口部22bは、作業台22の天板22dを貫通して作業室24と下部空間25とを連通する平面視矩形の貫通孔からなり、周縁を下方に折り曲げた受け鍔部22cが設けられている。尚、グローブボックス設置用開口部22bは、グローブボックス10の大きさに合わせて開口面積を調製できる機構を有している。
グローブボックス10は、全体、あるいは正面部等の透視が必要な部分のみをアクリル等の透明樹脂製の板材で組み立て、図3に示すような直方体の箱型に形成される。透視が不要な部分は、金属製にすることも可能である。手前側の前壁12は、上下方向の中ほどが、蝶番13aで手前側に揺動して開閉する搬入扉13に形成されている。前壁12の搬入扉13の下方には、左右一対に、円形孔からなるグローブホール14,14が穿設されており、グローブホール14から、グローブボックス10の内方(ワークエリア1)へ延出するグローブ15が設けられている。グローブ15はグローブホール14の周縁から内側(奥側)へ延出する円形環状の鍔(不図示)と、この鍔に外側から嵌合する円形環状のグローブホールド14aとで、グローブ15の挿入口周縁を気密に保持している。
グローブボックス10は、図3(c)、(d)に示すように、天板16と床板17にそれぞれ左右方向に延びるスリットからなる複数の吸入口16a,16a,…、と排気口17a,17a,…が設けられている。吸入口16aには、不図示のボリュームダンパーが設けられている。吸入口16aには、別途、HEPAフィルタを設けて、グローブボックス内に、安全キャビネットの無菌空気よりさらに無菌ろ過したエアーを供給することで、グローブボックス内の清浄化を強化することが可能である。また、吸入口16aには、送気圧力を強化するためにファンを設けることもできる。排気口17aは、床板17の下面側に設けたプレフィルタ等のフィルタで塞がれている。
また、床板17は、周縁から垂下する4枚の板状の鍔部18,18,…を有しており、グローブボックス10は、図4に示すように、鍔部18を受け鍔部22cにねじ止めすることで、グローブボックス設置用開口部22bに設置される。
尚、作業台22は、グローブボックス10のねじ止め作業がし易いよう、グローブボックス設置用開口部22bを横断する分割線により、前後に2分割するようにしてもよい。吸入口16a、及び排気口17aは、スリットではなく、円形孔その他の形状の貫通孔でもよい。
安全キャビネット20は、グローブボックス10と天壁241の間に、送気ダクト40Aを備えている。送気ダクト40Aは、ステンレス鋼を板金加工して、あるいは、プラスチック等の板材を組み立てて形成され、上下両端が開口するとともに4つの側面を有した倒立角錐台の筒状をなし、下端開口18bが上端開口18aより小さく、水平断面の面積が、下方に向けて徐々に小さくなるよう構成されている。送気ダクト40Aは、矩形の上端開口18aの周縁が安全キャビネット20の天壁241に気密に密着しており、矩形の下端開口18bの周縁は、天板16の周縁に気密に接合されている。
このように、グローブボックス10と作業室24の天壁241の間に送気ダクト40Aを設けて、天壁241の給気孔241aからグローブボックス10内へ給気を行うようにしたので、バイオハザード対策用クラスIIキャビネット等の開放型の安全キャビネットに対し、大きな改造を必要とすることなく、グローブボックス10を付設できる。
また、送気ダクト40Aは、水平断面が下方ほど小さくなるため、天壁241の給気孔241aから吐出された空気を圧縮してグローブボックス10へ送ることができ、グローブボックス10内を容易に陽圧にすることができる。
グローブボックス10内の圧力の調整は、天板16に設けたボリュームダンパーや床板17に設けたプレフィルタにより吸入口16aや排気口17aを通過する空気の圧損を調整することによっても行えるが、空気の流量が少なくなりすぎる虞がある。送気ダクト40Aがかかる構成を有することで、ファン等を用いることなく、あるいはファン等と併用して、グローブボックス10を通過する流量を充分に確保しながら、グローブボックス10内を陽圧にすることができる。
安全キャビネット20は、グローブボックス10の左側に隣接して、直方体の箱体からなるパスボックス19を有している。パスボックス19は、グローブボックス10と互いの内部を仕切るべく側壁11を共有し、この側壁11に設けられた内扉11aにより内部同士が連通するよう構成されている。内扉11aは、パスボックス19の手前側の面に設けられた搬入扉19aが閉じているときのみ開放可能となるようインターロック機構(不図示)が設けられている。また、図示の例では、パスボックス19は、吸引口や排気口を有さないが、パスボックス19の天壁と床板にも、吸引口と排気口を設けるようにしてもよい。
安全キャビネット20は、図1に示すように、全体がクリーンブース30に収容されている。クリーンブース30は、角枠状の天枠31と4本の支柱32とからなるアルミニウム合金製のフレームの四方に帯電防止加工を施した防炎性透明ビニールからなるビニールカーテン33が張設されている。クリーンブース30は、天枠31内のファンフィルタユニット34から内部空間に垂直気流を吹き出し、これを四方のビニールカーテン33と床面の間から排出するよう構成されている。ファンフィルタユニット34は、HEPAフィルタを備えており、クリーンブース30の室内は、例えば、米国連邦規格(USA Fed.Std.209E)のクラス10000に維持される。
このように、クリーンブース30の内部に安全キャビネット20を収容することで、図2に示すように、クリーンブース30の内部空間を第1清浄区域RIとし、作業室24を第2清浄区域RIIとし、グローブボックス10のワークエリア1を第3清浄区域RIIIとして3重にシールドして、ワークエリア1の清浄度をより一層高めることができる。
本実施形態のクリーンシステム100を用いて、細胞の加工等の作業を行う場合は、作業者は、クリーンブース30内において、安全キャビネット20の前に置いた椅子等に腰を下ろし、作業用開口部23から作業室24に手を入れて作業を行う。加工用の細胞が入った培養容器は、搬入扉19aからパスボックス19へ搬入する。培用容器を搬入したら搬入扉19aは閉じておく。そして、グローブ15に手を入れ、グローブボックス10(ワークエリア1)側から内扉11aを開いて培用容器をワークエリア1へ取り入れ、培用容器を開封して、細胞の加工作業を行う。細胞の加工が終了したら、培用容器の蓋を閉じ、パスボックス19から培用容器を搬出する。
安全キャビネット20では、このように、作業室24から完全に隔離されたグローブボックス10内で、細胞加工等の作業を行えるので、加工用の細胞と作業者間の相互汚染をより確実に抑制できる。
また、図4に示すように、ファンフィルタユニット27を通過した清浄な空気が、送気ダクト40Aを介して、天板16の吸入口16aからグローブボックス10内のワークエリア1に供給されるとともに、床板17の排気口17aから作業台22の下部空間25に排出されるため、ワークエリア1を清浄に維持することができる。
また、ワークエリア1に供給される空気は、送気ダクト40Aを通過する際に圧縮されて、ワークエリア1を陽圧にするため、グローブボックス10の外部からワークエリア1への細菌等の侵入が抑制される。
図6は、グローブボックス10のワークエリア1を負圧にする場合の送気ダクト40Bを示している。送気ダクト40Bは、角錐台の筒状をなし、上端開口18aが下端開口18bより小さく設けられ、水平断面の面積が下方に向け大きくなるよう設けられている。
天壁241の給気孔241aから送気ダクト40Bに流入した空気は、送気ダクト40Bにより膨張したのちグローブボックス10のワークエリア1に給気されるため、ワークエリア1を容易に負圧にすることができる。ワークエリア1を負圧とした安全キャビネット20は、抗癌剤の調製に用いる場合などに好適に用いることができる。なお、この場合も、吸気口の開口面積と吸引口の開口面積を微妙に調整できるようにすることで、さらに圧力差を微妙に調整できる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態にかかるグローブボックス210を示している。グローブボックス210は、図7に示すように、手前側の前壁212の上側の略3分の2を奥側へ傾斜する傾斜面212aとしたことで、左右の側壁211,211が五角形をなす横倒しの五角柱形状を有している。傾斜面212aは、下半分ほどが、上端の蝶番13aで手前側に揺動して開閉する搬入扉213に形成されている。左右の側壁211,211には、円形孔からなるグローブホール14,14が穿設されており、グローブホール14から、グローブボックス210の内方へ延出するようグローブ15が設けられている。グローブ15はグローブホール14の周縁から内側(奥側)へ延出する円形環状の鍔(不図示)と、この鍔に外側から嵌合する円形環状のグローブホールド14aとで、グローブ15の挿入口周縁を気密に保持している。
グローブボックス210は、天板216が床板217の略3分の1の大きさに設けられ、左右方向に延びるスリットからなる複数の吸入口16a,…を有している。床板217には、左右方向に延びるスリットからなる排気口17aが設けられている。
グローブボックス210は、このように天板216より床板217が広く、ワークエリア201が下方に広がる形状を有しているため、ワークエリア1を作業室24に比べて容易に負圧にすることができる。なお開口部の面積の微調整を行うことでグローブボックスに送気する空気量とグローブボックスから下部へ送り出される空気量が調整でき、グローブボックス内と安全キャビネット内の差圧をきめ細かく調整できる。
尚、第2実施形態において、第1実施形態と共通する部材には同一記号を付して説明を省略する。
本発明の安全キャビネット、及びクリーンシステムは、上述した形態に限られず、例えば、グローブボックスは、直方体や五角柱に限らず、公知の形状を適宜に選択できる。送気ダクトは、断面積が一定であってもよい。グローブボックスはパスボックスを備えなくともよいし、パスボックスを備える場合、搬入扉を備えなくともよい。グローブボックスの空気は、安全キャビネットの作業室の下部空間へ排気するのではなく、安全キャビネットの作業室の後壁に設けられた吸引口を利用して、その背後側の通路へ直接排気するようにしてもよい。
本発明のクリーンシステムでは、グローブボックスを安全キャビネットの作業室内に設置することにより、グローブボックスが言わば、CPC(セルプロセッシングクリーンルーム)としての機能性を付加することができ、当該グローブボックスは、CPC内に設置するグローブボックスとしての位置づけとなる。その結果、外部からの汚染空気が流入することを防止し、さらにグローブボックスからのエアーが外部に流出することを防止できる。また作業者と細胞間の相互汚染も回避できる。
つまり、CPC機能を安全キャビネット内で実現することが可能となるため、セルプロセッシングを行う各種の機関で広く利用することができる。
グローブボックス(室内作業室)10,210
天板16,216
吸入口16a,216a
床板17,217
排気口17a,217a
上端開口18a
下端開口18b
パスボックス19
搬入口19a
安全キャビネット20
作業台22
吸引孔22a
作業室24
天壁241
給気孔241a
クリーンブース30
送気ダクト40A,40B
クリーンシステム100

Claims (5)

  1. 作業室の天壁に分散配置された多数の給気孔から給気を行い、前記作業室の底壁をなす作業台の吸引孔から吸気して前記作業室にダウンフローの気流を形成するとともに前記作業室前方の作業用開口部を気流によりシールドするよう構成され、前記作業室内に室内作業室を備える安全キャビネットであって、
    前記室内作業室が、グローブボックスからなり
    前記グローブボックスと前記作業室の天壁の間に上下両端が開口する筒状の送気ダクトを備え、
    前記グローブボックスは、空気を吸入する吸入口を天板に有するとともに、前記作業室の下部、又は背後の空間に直接連通する排気口を有し、
    前記送気ダクトは、上端開口が前記天壁に気密に密着して前記給気孔の一部と連通し、下端開口が前記グローブボックスの天板の吸入口と気密に連通することを特徴とするグローブボックス付安全キャビネット。
  2. 前記送気ダクトは、水平断面の断面積が下方に向けて拡大する請求項1に記載のグローブボックス付安全キャビネット。
  3. 前記送気ダクトは、水平断面の断面積が下方に向けて縮小する請求項1に記載のグローブボックス付安全キャビネット。
  4. 前記グローブボックスは、搬入口が前記作業室内に開口するパスボックスを有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のグローブボックス付安全キャビネット
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のグローブボックス付安全キャビネットと、当該グローブボックス付安全キャビネットを内部に収容したクリーンブースとを備えたクリーンシステム。
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