JP6081269B2 - アイソレータシステム - Google Patents

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    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G10/00Treatment rooms or enclosures for medical purposes
    • A61G10/005Isolators, i.e. enclosures generally comprising flexible walls for maintaining a germ-free environment

Description

本発明は、内部に無菌操作室が形成されたアイソレータと、前記無菌操作室に物品を搬入するためのパスボックスとを備えたアイソレータシステムに関するものである。
現在、ヒト細胞・組織の培養や、そのための操作、研究は、セルプロセッシングセンター(CPC)と呼ばれる施設で行われている。このような施設は、建屋内を多数の室に区画し、これら各室を段階的に清浄度が高まるように構成している。そして、細胞容器を開放する空間は重要操作区域として最も清浄度の高いグレードAの環境であることが求められ、その周囲環境は直接支援区域として次に清浄度の高いグレードBであることが求められている。さらに、グレードBの直接支援区域までに、一般的な環境からグレードD、グレードCと2段階の清浄度の向上が求められている(例えば、非特許文献1参照)。
現状では、このように細胞培養などの再生医療を実施する場合には、建屋を含む設備の整備が必要となり、莫大な設備投資と維持コストを要する。但し、無菌性を担保できるアイソレータを用いる場合は、内部の無菌操作室への物品の出し入れのために、除染機能付きのパスボックスを備えていれば、周囲環境がグレードDであっても無菌操作室内をグレードAとすることが認められている。また、除染機能を有するパスボックスではなく、除染機能のないパスボックスを用いた場合でも、一般環境からグレードD、グレードCと逐次環境をアップさせるシステムとし、パスボックスをグレードB環境とすることにより、無菌操作室内をグレードA環境として使用することが可能である。
除染機能付きのパスボックスを有するアイソレータシステムや、除染機能のないパスボックスを備えたアイソレータシステムは従来から知られている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
前記特許文献1に記載された発明に係るアイソレータシステムは、内部が無菌状態に維持されるアイソレータ本体と、このアイソレータ本体に接続され、アイソレータ本体内への物品の搬入または搬出を行うパスボックスと、前記アイソレータ本体内およびパスボックス内に除染ガスを供給する除染ガス供給手段を備えている。
また、特許文献2に記載された発明に係る無菌作業装置は、外部雰囲気から隔離された作業室に、過酸化水素蒸気を供給して作業室内を除染する過酸化水素蒸気供給手段を備えている。
特許第4924570号公報 特開2012−44964号公報
再生医療分野(ヒト細胞培養加工装置についての設計ガイドライン[改訂])開発ガイドライン2009 平成22年2月 経済産業省
本発明の解決しようとする課題は、セルプロセッシングセンターのような特別に管理された施設でなくともヒト細胞・組織の培養やそのための操作、研究を可能とすることである。
本発明は、内部に無菌操作室が形成され、操作者が外部から操作するための装着具を有するアイソレータと、前記無菌操作室に物品を搬入するためのパスボックスと、内部に操作者が立ち入り可能であり、かつ、少なくとも前記アイソレータに設けられた装着具の外部挿入口および前記パスボックスに物品を収容するための物品搬入口を覆うとともに、その内部空間に清浄気体を供給する清浄気体供給手段を有するクリーンブースと、前記無菌操作室、前記クリーンブースおよび前記パスボックスの内部に除染ガスとして過酸化水素蒸気を供給する除染ガス供給手段とを備え、これらアイソレータ、パスボックスおよびクリーンブースを建屋内に配置し、前記無菌操作室およびクリーンブースの内部を除染した後、前記クリーンブースの内圧を、前記建屋内の環境圧以上で、かつ、無菌操作室の内圧よりも低く維持することを特徴とするものである。
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記クリーンブースと周囲環境との間にエアロック室を設け、このエアロック室の内圧を、前記建屋内の環境圧よりも高く維持することを特徴とするものである。
さらに、第3の発明は、前記第1の発明または第2の発明において、前記パスボックスは複数段階に区画されていることを特徴とするものである。
また、第4の発明は、前記第1の発明ないし第3の発明において、前記除染ガス供給手段は、前記無菌操作室と前記クリーンブースに対し除染ガスを選択的に供給することのできる供給切替手段を備えたことを特徴とするものである。
また、第5の発明は、前記第1の発明ないし第3の発明において、前記除染ガス供給手段は、前記無菌操作室と前記クリーンブースと前記パスボックスに対し除染ガスを選択的に供給することのできる供給切替手段を備えたことを特徴とするものである。
アイソレータ、パスボックスおよびクリーンブースを建屋内に配置し、アイソレータ内部の無菌操作室およびクリーンブースの内部を除染した後、クリーンブースの内圧を、建屋内の環境圧よりも高く、かつ、無菌操作室の内圧よりも低く維持することにより、セルプロセッシングセンターのような特別に管理された施設でなくとも、ヒト細胞・組織の培養やそのための操作、研究を可能にするという利点がある。
図1は本発明の一実施例に係るアイソレータシステムの斜視図である。(実施例1) 図2は前記アイソレータシステムの平面図である。 図3は前記アイソレータシステムに設けられた清浄気体供給手段と除染ガス供給手段の回路図である。 図4は第2の実施例に係るアイソレータシステムの平面図である。(実施例2)
内部に無菌操作室が形成され、外部から操作者が操作するためのグローブやスーツ等の装着具を有するアイソレータと、前記無菌操作室に物品(例えば、ヒト細胞・組織の培養容器)を搬入するためのパスボックスと、アイソレータの装着具の外部挿入口やパスボックスに物品を収容するための開閉扉等の物品搬入口を覆うとともに、覆われた内部空間に清浄気体を供給する清浄気体供給手段を有するクリーンブースを備えている。また、アイソレータ、パスボックスおよびクリーンブースを建屋の中の室内に配置し、これらアイソレータ、パスボックスおよびクリーンブース内に除染ガスを供給する除染ガス供給手段を接続している。前記クリーンブースの内部の圧力を、建屋内の環境圧よりも高く、かつ、アイソレータ内の無菌操作室の内部圧力よりも低く維持することにより、セルプロセッシングセンターのような大型の特別に管理された施設を使わなくとも、ヒト細胞・組織の培養や、そのための操作、研究を可能とするという目的を実現した。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。このアイソレータシステム(全体として符号1で示す)は、内部に無菌操作室2が形成されたアイソレータ4(以下、アイソレータ本体と呼ぶ)と、この無菌操作室2内に物品6(この実施例では、ヒト細胞・組織の培養容器等)を搬入、排出するためのパスボックス8を備えており、さらに、内部に操作者12が立ち入ることが可能であり、後に説明するように、前記アイソレータ本体4やパスボックスの操作を行う部分や搬入を行う部分を覆うクリーンブース10が設置されている。
アイソレータ本体4の内部には、グレードA環境を維持できる無菌操作室2が形成されており、この無菌操作室2内に搬入された物品6を、アイソレータ本体4の外部側から操作者12が操作するための装着具としてのグローブ14が設けられている。なお、装着具としては、操作者12の腕だけを挿入するグローブ14の他に、上半身を覆うスーツを設けることもできる。
アイソレータ本体4の一方の側壁16に、物品6の出し入れを行う開口部16aが形成され、この開口部16aの外側にパスボックス8(搬入側パスボックス)が連結されている。開口部16aには、開閉してアイソレータ本体4内とパスボックス8内とを連通遮断する扉(内部扉18)が取り付けられており、この内部扉18はアイソレータ本体4の内部側へ開放する。また、パスボックス8のアイソレータ本体4に固定されている壁面と別の壁面20に、外部からパスボックス8内に物品6を搬入する物品搬入口20aが設けられており、この物品搬入口20aを開閉する扉(外部扉22)が取り付けられている。この外部扉22はパスボックス8の外側へ開放する。
この実施例では、アイソレータ本体4の、前記搬入側パスボックス8が連結された壁面16と逆の壁面24(図2の左側の壁面)に、パスボックス26(搬出側パスボックス)が連結されている(図2参照)。この搬出側パスボックス26も、前記搬入側パスボックス8と同様に、アイソレータ本体4の内部側に開放する内部扉28と、搬出側パスボックス26の外側に開放する外部扉30が設けられている。
クリーンブース10は、建屋内の周囲環境よりも高い内圧を維持してグレードDの環境を維持できればよいので、スチールやアルミ製の骨組みに、アクリル板やビニールで壁を設けた簡易的な構造とすることで、室内に容易に設けることができる。ビニールの場合には扉を設けられないので、ファスナーや重ね合わせ部を設けて開閉可能とする。また、ビニールなど柔軟な素材の場合には、天井に設けたレールに取り付けてカーテンのように設けることも可能である。クリーンブース10は、少なくともアイソレータ本体4が有するグローブ14の外部側の挿入口14aと、搬入側パスボックス8に物品6を挿入するための物品搬入口20a(前記外部扉22によって開閉される)および搬出側パスボックス26から物品6を取り出すための物品搬出口とを覆うものであり、内部に操作者12が立ち入ることができるようになっている。
アイソレータ本体4と搬入パスボックス8および搬出パスボックス26の操作部分を覆って設置されたクリーンブース10の入口側にエアロック室32が設けられている。このエアロック室32は、クリーンブース10の内部側と外部の一般的環境(このアイソレータシステム1が設置されている建屋の内部の室内環境)を遮断するもので、入口扉34と出口扉36が設けられており、これら扉34、36の一方を開き他方は閉じることにより、クリーンブース10と外部が連通して外部の空気が流入することを阻止できる。このエアロック室32内には、除塵手段としての無菌エアブローノズル38と、殺菌手段としてのアルコール噴射ノズル40が設けられている。外部からクリーンブース10内に入る操作者12および外部から搬入される物品6は、先ず、無菌エアブローノズル38によって外部から持ち込んだ塵埃を除去され、さらに、アルコール噴射ノズル40で全体を殺菌された後、クリーンブース10内に立ち入るまたは搬入するようになっている。
次に、アイソレータ本体4、搬入側パスボックス8、搬出側パスボックス26およびクリーンブース10、エアロック室32に除染ガスを供給する除染ガス供給手段42と、清浄気体を供給する清浄気体供給手段44について、図3により説明する。なお、搬出側パスボックス26およびエアロック室32は、図3では図示を省略しているが、搬出側パスボックス26は搬入側パスボックス8と、エアロック室32はクリーンブース10と同様の回路により除染ガスおよび清浄気体が給排されるようになっており、その説明は省略する。また、これら除染ガス供給手段42と清浄気体供給手段44は、アイソレータ本体4と一体化して設けられ、本発明のアイソレータシステムを構成している。
アイソレータ本体4内の無菌操作室2、搬入側パスボックス8(搬出側パスボックス26)およびクリーンブース10(エアロック室32)内に除染ガスを供給する除染ガス供給手段42は、過酸化水素水溶液等の除染用の薬剤を貯留したタンク46が設けられており、除染材供給通路48に設けたポンプ50によってこのタンク46から蒸発器52に一定量ずつ過酸化水素水溶液が供給される。蒸発器52に供給された過酸化水素水溶液は、この蒸発器52内で蒸発して除染ガスとしての過酸化水素蒸気となる。蒸発器52の吐出側に接続された除染ガス供給通路54が、アイソレータ本体4、パスボックス8およびクリーンブース10内にそれぞれ開閉弁56、58、60を介して接続されている。これら開閉弁56、58、60が除染ガスの供給先を切り替える供給切替手段を構成している。
無菌操作室2の天面には気体供給室62が設けられており、前記除染ガス供給通路54の分岐通路54aが接続されている。この気体供給室62内にはHEPAフィルタ64が取り付けられており、気体供給室62内に供給された過酸化水素蒸気がこのHEPAフィルタ64を介して無菌操作室2内に供給される。また、パスボックス8の天面にも気体供給室66が形成され、この気体供給室66内に前記除染ガス供給通路54の別の分岐通路54bが接続されている。この気体供給室66にもHEPAフィルタ68が設けられており、気体供給室66内に供給された過酸化水素蒸気がこのHEPAフィルタ68を介してパスボックス8内に供給される。さらに、除染ガス供給通路54は、クリーンブース10全体の天面に設けられた気体供給室70にも接続されており、この気体供給室70内に供給された過酸化水素蒸気が、気体供給室70内に取り付けられたHEPAフィルタ72を介してクリーンブース10内に供給される。
また、前記アイソレータ本体4、パスボックス8(搬出側パスボックス26)およびクリーンブース10(エアロック室32)には、清浄気体供給手段44が接続されている。クリーンブース10の天面に設けられた前記気体供給室70に、清浄気体供給通路74からファン76によって外部の空気が送り込まれ、前記HEPAフィルタ72を介して浄化されてクリーンブース10内に供給される。清浄気体供給通路74は、入口側に触媒78が設けられ外部への除染ガスの流出防止が図られており、また、ファン76の上流側に設けられた開閉弁80によって連通遮断できるようになっている。
クリーンブース10の内部とアイソレータ本体4の前記気体供給室62とが気体導入通路86によって接続されており、この気体導入通路86に設けた吸気ブロア88によってクリーンブース10内の気体をアイソレータ本体4内に送り込めるようになっている。この気体導入通路86には、風量調整弁90が設けられており、アイソレータ本体4側に送り込む気体の風量を調整できるようになっている。
さらに、パスボックス8内にも清浄気体供給手段44によって外部のエアを供給、排出できるようになっている。パスボックス8の天面に設けられた気体供給室66に給気ファン92が設けられており、この給気ファン92の作動によって、気体供給室66に接続された清浄気体供給通路94から、外部のエアをHEPAフィルタ68を介してパスボックス8内に供給できるようになっている。さらに、パスボックス8の底部側に排気室96が設けられ、この排気室96にHEPAフィルタ98が設置されて外気が直接流入することを防止している。この排気室96にも排気通路100が接続されており、前記給気ファン92によって外部からパスボックス8内に供給されたエアが、この排気通路100から外部に排出される。清浄気体供給通路94および排気通路100には、それぞれ触媒102、104が設けられている。触媒102によって除染ガスの流出防止を図るとともに、パスボックス8内の除染ガス(過酸化水素蒸気)を含んだ気体が排通路100から外部に排出される場合には、触媒104によって除染ガスを分解し無毒化して排出する。また、清浄気体供給通路94と排気通路100には、それぞれ開閉弁106、108が設けられて各通路94、100を連通遮断できるようになっている。
アイソレータ本体4の排気室82には排気通路110が接続されており、排気ブロ112の作動により、アイソレータ本体4内の気体を触媒114を通してクリーンブース10に排出できるようになっている。アイソレータ本体4内の除染ガス(過酸化水素蒸気)を含んだ気体が排気通路110から外部に排出される場合には、触媒114によって除染ガスを分解し無毒化して排出する。この排気通路110には風量調整弁116が設けられており、排出する気体の風量を調整できるようになっている。また、このアイソレータ本体4からの排気通路110と、パスボックス8からの排気通路100とを接続する接続通路118が設けられている。この接続通路118にも開閉弁120が設けられており、この接続通路118を連通遮断できるようになっている。
パスボックス8の排気通路100に接続されている接続通路118と、蒸発器52の吸入側とが循環通路122により接続されており、この循環通路122に設けられている循環ブロ124の作動により、除染ガスを循環させることができる。これら清浄気体供給手段44を構成するファン76、76、92、ブロ88、112の作動を制御し、風量調整弁90、116の開度を調整することで無菌操作室2、パスボックス8(搬出側パスボックス26)、クリーンブース10(エアロック室32)の圧力を管理している。
以上の構成に係るアイソレータシステム1の作動について説明する。先ず、運転の開始前にアイソレータ本体4内の無菌操作室2と、パスボックス8(搬出側パスボックス26)の内部およびクリーンブース10(エアロック室32)内に除染ガス(この実施例では過酸化水素蒸気)を、それぞれの気体供給室62、66、70に設けられたHEPAフィルタ64、68、72を介して供給し除染を行う。この場合には、アイソレータ本体4およびクリーンブース10に外部のエアを供給する清浄気体供給手段44の清浄気体供給通路74に設けられている開閉弁80と、パスボックス8にエアを供給する清浄気体供給手段44の清浄気体供給通路94に設けられている開閉弁106を閉じ、パスボックス8からの排気通路100に設けられている開閉弁108を閉じる。さらに、パスボックス8からの排気通路100に接続された接続通路118に設けられている開閉弁120を閉じる。そして、除染ガス供給手段42の蒸発器52からクリーンブース10、アイソレータ本体4およびパスボックス8へ過酸化水素蒸気を供給する除染ガス供給通路54およびその分岐通路54a、54bに設けられている開閉弁60、56、58を開放するとともに、内部扉18(内部扉28)を開放してアイソレータ本体4とパスボックス8との間の開口部16aを開放する。また、出口扉36を開放してクリーンブース10とエアロック室32を連通させる。
この状態で、除染ガス供給手段42を作動させる。ポンプ50を駆動してタンク46内の過酸化水素水溶液を蒸発器52に送るとともに、循環通路122に設けられている循環ブロア124とクリーンブース10とアイソレータ本体4との間の気体導入通路86に設けられている吸気ブロア88を駆動する。蒸発器52で過酸化水素水溶液が蒸発されて生成された過酸化水素蒸気が、除染ガス供給通路54およびその分岐通路54a、54bからアイソレータ本体4、パスボックス8およびクリーンブース10に送られ、それぞれの気体供給室62、66、70に設けられているHEPAフィルタ64、68、72を介してこれらアイソレータ本体4、パスボックス8およびクリーンブース10内に供給される。アイソレータ本体4内に供給されて内部の無菌操作室2を除染した過酸化水素蒸気は、パスボックス8との間の開口部16aを通ってパスボックス8に入り、さらに、パスボックス8内に供給されて内部を除染した過酸化水素蒸気とともに、排気通路100、接続通路118および循環通路122を通って蒸発器52の吸入側に還流する。また、クリーンブース10内に入って内部を除染した気体は、気体導入通路86からアイソレータ本体4内に入ってアイソレータ本体4内を除染した過酸化水素蒸気とともにパスボックス8を経て循環する。
その後、除染を行ったアイソレータ本体4とパスボックス8内およびクリーンブース10内のエアレーションを行い除染ガスを除去する。このときには、除染ガス供給手段42の蒸発器52からアイソレータ本体4とパスボックス8およびクリーンブース10へ除染ガスを送る除染ガス供給通路54およびその分岐通路54a、54bに設けられている開閉弁60、56、58をすべて閉じ、アイソレータ本体4とパスボックス8との間の内部扉18を開放したままにしておく。また、開閉弁120を開く。この状態にして、クリーンブース10の気体供給室70に設けられているファン76と、パスボックス8の気体供給室66に設けられている給気ファン92を運転し、さらに、アイソレータ本体4からの排気通路110の排気ブロア112とクリーンブース10からアイソレータ本体4への気体導入通路86の吸気ブロア88を運転する。
すると、外部のエアが、気体供給通路74からクリーンブース10の気体供給室70に入り、HEPAフィルタ72を通ってクリーンブース10内に入る。また、クリーンブース10内のエアは、気体導入通路86からアイソレータ本体4の気体供給室62に設けられたHEPAフィルタ64を通ってアイソレータ本体4内の無菌操作室2内に入る。さらに、パスボックス8の給気ファン92の運転により、外部のエアが気体供給通路94から気体供給室66内に入り、HEPAフィルタ68を通ってパスボックス8内に導入される。また、排気ブロア112によりアイソレータ本体4内の気体は、排気通路110を通り、また、パスボックス8内の気体は排気通路100および接続通路118を通り、前記アイソレータ本体4からの気体と合流し、触媒114を通して気体中に含まれている過酸化水素成分が分解された後クリーンブース10内に排気される。
以上の工程で、このアイソレータシステム1の、アイソレータ本体4、パスボックス8(搬出側パスボックス26)およびクリーンブース10、エアロック室32全体の除染と、除染後のエアレーションを行った後、無菌操作室2の圧力を最も高い陽圧とし、パスボックス8内をこれより若干低い陽圧とし、また、クリーンブース10内およびエアロック室32をさらに低い陽圧として、いずれも建屋内の環境圧以上にすることで除染後の無菌状態を維持する。このアイソレータシステム1を使用して、アイソレータ本体4内の無菌操作室2の内部に搬入した物品6の処理を行う。先ず、無菌操作室2内で処理を行う物品6をパスボックス8内に搬入する。このときには、アイソレータ本体4とパスボックス8との間の内部扉18を閉鎖して(図3に示す状態)、これら両チャンバー4、8を遮断した後、パスボックス8の外部扉22を開放して処理する物品6を搬入する。その後、外部扉22を閉じてパスボックス8内を密閉する。
次に、パスボックス8内に搬入した物品6の除染を行う。このときには、除染ガス供給手段42の蒸発器52からクリーンブース10への除染ガス供給通路54と、アイソレータ本体4への分岐通路54aにそれぞれ設けられている開閉弁60、56を閉じ、パスボックス8への分岐通路54bの開閉弁58を開放する。また、接続通路118の開閉弁120と、排気通路100の開閉弁108を閉じる。この状態で除染ガス供給手段42のポンプ50を運転して過酸化水素水溶液を蒸発器52に送り、蒸発器52で蒸発した過酸化水素蒸気をパスボックス8内に対して選択的に供給する。パスボックス8内に導入された過酸化水素蒸気によって物品6を除染した後、この過酸化水素蒸気は、循環ブロア124の作動により排気室96のHEPAフィルタ98を通って、排気通路100、接続通路118および循環通路122を通って蒸発器52の吸入側に還流して循環する。
パスボックス8内で、無菌操作室2で処理する物品6の除染を行った後、そのままエアレーションを行う。このときには、循環ブロア124の作動は停止し、除染ガス供給手段42の除染ガス供給通路54およびその分岐通路54a、54bに設けられている開閉弁60、56、58を閉じ、清浄気体供給手段44の気体供給通路94に設けられている開閉弁106と、排気通路100に設けられている開閉弁108を開放する。気体供給室66に設けられた給気ファン92の運転により、清浄気体供給通路94からHEPAフィルタ68を通ってパスボックス8内に供給された清浄気体が、排気室96に設けられたHEPAフィルタ98を通り、触媒104によって過酸化水素が分解された後、排気通路100の出口側開口部から外部に排出される。エアレーションを行った後、内部扉18を開放し、パスボックス8内で除染された物品6をアイソレータ本体4の無菌操作室2に導入した後、内部扉18を閉じてアイソレータ本体4の内部を密閉した状態でその物品6の処理を行う。処理が終了した物品6は搬出側パスボックス26に導入して、搬入時にパスボックス8で行ったのと同様に除染をしてウイルス等による汚染の危険性を排除した上でクリーンブース10へ搬出する。また、次に異なるドナー由来の細胞を取り扱う場合には、開閉弁56を開き開閉弁58、60は閉じて、無菌操作室2に対して選択的に除染ガスを供給し、パスボックス8、クリーンブース10内は除染せずに、無菌操作室2についてのみ除染を行う。なお、本実施例では搬出側パスボックス26を設けて物品6を一方向に移動させるよう構成する場合について説明したが、図1に示すように、搬出側パスボックス26を省略して処理後の物品6をパスボックス8で除染するようにし、パスボックス8を搬出入用パスボックスとして構成することもできる。
以上述べたように、この実施例に係るアイソレータシステム1では、前記除染ガス供給手段42によってアイソレータ本体4内へ除染ガスを供給して除染した後、清浄気体供給手段44によって内部を陽圧に維持することにより、アイソレータ本体4内に形成されている無菌操作室2を無菌状態に維持することができる。また、この無菌操作室2内に物品6の出し入れを行うために設けられているパスボックス8も高い無菌状態に維持することができる。従って、無菌操作室2が設けられたアイソレータ本体4の周辺環境が、簡易な構成で清浄度が比較的低いグレードDの環境のクリーンブース10であっても、無菌操作室2は最も清浄度の高いグレードAとして認められるので、この無菌操作室2をヒト細胞・組織の培養やそのための操作、研究のために重要操作区域として使用することが可能である。また、グレードDのクリーンブース10に対しても前記除染ガス供給手段42によって除染ガスを供給することができるので、定期的にクリーンブース10を除染することで、汚染の進行を阻止して容易に所定水準以上の清浄度を維持することができる。
前記実施例では、アイソレータ本体4内に無菌操作室2を設け、この無菌操作室2への物品6の出し入れを行うパスボックス(搬入側パスボックス8および搬出側パスボックス26)に除染機能を設けることにより、グレードD環境のクリーンブース10によって覆われた無菌操作室2をグレードA環境として使用することができる。これに対して第2の実施例はパスボックスを複数段階に区画して設け、パスボックスが除染機能を有しない場合でも、アイソレータ本体204内に形成された無菌操作室202をグレードA環境とすることができるアイソレータシステム201である。
この第2実施例では、前記第1実施例のクリーンブース10と同様の構成を有するグレードD環境のクリーンブース210によって、内部に無菌操作室202が形成されたアイソレータ本体204に設けられているグローブ214の外部挿入口214aや、後に説明するパスボックスその他のチャンバーの外部挿入口や物品の搬入口および搬出口を覆っている。また、前記アイソレータ本体204の無菌操作室202内に物品206を搬入するパスボックスとして、除染機能のない複数のパスボックスが連結されており、それら複数のパスボックスの端部に搬入用パスボックス208が配置されている。この搬入用パスボックス208が連結されたアイソレータ本体204の壁面216に、搬入用パスボックス208内の物品206をアイソレータ本体204内に搬入する内部扉218が設けられている。
クリーンブース210の入口側に操作者212が出入りする入口扉220が設けられている。このクリーンブース210内には、前記アイソレータ本体204と搬入用パスボックス208の他に、複数のパスボックスが配置されている。搬入用パスボックス208とは逆の端部には、最も入口扉220に近い位置に入口パスボックス222が配置されている。この入口パスボックス222は除染機能を持たず、クリーンブース210内と同じグレードDの環境になる。入口パスボックス222には、クリーンブース210内にいる操作者212が前記無菌操作室202で操作・処理される物品206を搬入する開閉扉224が設けられている。
入口パスボックス222の一方の壁面226に除塵パスボックス228が連結されている。この除塵パスボックス228は、内部に搬入した物品206の塵埃を除去する除塵手段として無菌エアブローノズル230が設けられている。また、除塵パスボックス228のクリーンブース210側の壁面232には、クリーンブース210内にいる操作者212が除塵パスボックス228内の物品206の操作、処理が行えるように装着具(この実施例ではグローブ234)が設けられている。前記入口パスボックス222とこの除塵パスボックス228とが連結された壁面226に、物品206の出し入れを行う開閉扉236が設けられている。
除塵パスボックス228の、前記入口パスボックス222に連結された壁面226と逆の壁面238に、除染機能を持たない別のパスボックス(以下、中継パスボックス240と呼ぶ)が連結されている。この中継パスボックス240は、前記除塵パスボックス228で無菌エアブローノズル230から無菌エアを吹き付けられて塵埃が除去された物品206を、次に説明する殺菌パスボックス242に受け渡すための中継用である。この中継パスボックス240と前記除塵パスボックス228とが連結された壁面238に、開閉扉244が設けられている。
中継パスボックス240の、除塵パスボックス228に連結された壁面238と別の壁面246に、殺菌パスボックス242が連結されている。この殺菌パスボックス242は、内部に収容した物品206を殺菌するための殺菌手段として、アルコール噴射ノズル248が設けられている。また、殺菌パスボックス242のクリーンブース210側の壁面250には、クリーンブース210内に入った操作者212が殺菌パスボックス242内の物品206の操作、処理が行えるように装着具(この実施例ではグローブ252)が設けられている。前記中継パスボックス240とこの殺菌パスボックス242とが連結された壁面246に、物品206の出し入れを行う開閉扉254が設けられている。この殺菌パスボックス242の、中継パスボックス240に連結された壁面246と逆の壁面256に、前記搬入用パスボックス208が連結されている。この壁面256に殺菌パスボックス242と搬入用パスボックス208との間を開閉する開閉扉258が設けられている。この搬入用パスボックス208も除染機能を有していない。
また、アイソレータ本体204の、前記搬入用パスボックス208が連結された壁面216と逆の壁面259(アイソレータ本体204の出口側の壁面)には、インキュベータ260が連結されている。この壁面259には、アイソレータ本体204内から物品206を取り出す開閉扉262が設けられている。この実施例では、アイソレータ本体204内に形成されている無菌操作室202、クリーンブース210には、前記第1実施例と同様の除染ガス供給手段42が接続されているが、この無菌操作室202に物品206を搬入するための搬入用パスボックス208には、搬入する物品206を除染するために除染ガス供給手段42が接続されておらず、その前の殺菌パスボックス242からの物品206をそのまま通過させるだけの構成である。
この実施例では、建屋内の室内に設置されているアイソレータシステム201のクリーンブース210は、除染ガス供給手段42により内部が除染され清浄気体供給手段44により建屋内の環境圧以上の陽圧に維持されて、前記実施例と同様にグレードDの環境になっている。また、無菌操作室202、インキュベータ260、搬入用パスボックス208、殺菌パスボックス242、中継パスボックス240、除塵パスボックス228、入口パスボックス222は、それぞれ開閉扉262、218、258、254、244、236を開放した状態で、無菌操作室202に除染ガス供給手段42により除染ガスを供給して、各内部が除染されるようになっており、さらに、清浄気体供給手段44により各内部が陽圧に維持されることで無菌性が担保されるようになっている。この場合、無菌操作室202とインキュベータ260内の圧力が最も高く、搬入用パスボックス208から入口パスボックス222にかけて徐々に低くなるように圧力差があり、入口パスボックス222はクリーンブース210と連通することでクリーンブース210内とほぼ同圧になる。このように構成することで、グレードDのクリーンブース210に対し、中間に入口パスボックス222を設けて除塵パスボックス228をグレードCとし、さらに、中間に中継パスボックス240を設けて殺菌パスボックス242をグレードBとし、さらに、中間に搬入用パスボックス208設けて無菌操作室202とインキュベータ260内部をグレードAとして位置付けることができる。このような構成を備えたアイソレータシステム201において、クリーンブース210の入口扉220から搬入された物品206(例えば、ヒト細胞の培養容器)は、先ず、入口パスボックス222に導入される。この入口パスボックス222はエアロック室として設けているので、物品206はそのままこの入口パスボックス222を通過して、除塵パスボックス228に搬入される。この除塵パスボックス228には、除塵手段である無菌エアブローノズル230が設けられており、内部環境はグレードCのレベルになっている。この除塵パスボックス228で塵埃を除去された物品206は、次の中継パスボックス240に搬入される。この中継パスボックス240もエアロック室として設けているので、物品206はそのままこの中継パスボックス240を通過して、次の殺菌パスボックス242に導入される。殺菌パスボックス242には、殺菌手段であるアルコール噴射ノズル248が設けられており、内部環境はグレードBのレベルになっている。この殺菌パスボックス242で殺菌処理を受けた物品206は、次の搬入用パスボックス208に導入される。この搬入用パスボックス208もエアロック室として設けているので、グレードB環境で殺菌処理を受けた物品206は、そのままアイソレータ本体204内の無菌操作室202に搬入され処理される。また、処理された後でインキュベータ260内で所定期間にわたりヒト細胞の培養が行われる。所定期間の培養が終了すると物品206は無菌操作室202に取り出され、搬入用パスボックス208を介して殺菌パスボックス242で外表面を殺菌された後、中継パスボックス240、除塵パスボックス228、入口パスボックス222をそれぞれ通過してクリーンブース210へ搬出される。また、次に異なるドナー由来の細胞を取り扱う場合には、除染ガス供給手段42により無菌操作室202に対して選択的に除染ガスを供給し、無菌操作室202およびインキュベータ260、ならびに搬入用パスボックス208から入口パスボックス222までの各パスボックスについて除染を行う。
この第2実施例に係るアイソレータシステム201では、アイソレータ本体204に形成されている無菌操作室202に物品206を搬入するために除染機能を有するパスボックスを備えていないが、入口パスボックス222、中継パスボックス240、搬入用パスボックス208をそれぞれ中間のエアロック室として配置し、段階的に清浄度を高めるように、グレードC環境の除塵パスボックス228とグレードB環境の殺菌パスボックス242を配置し、各グレード間で直接連通することがないように各パスボックスにおいて一方の扉を開く場合は他方の扉を閉じるようにして、各開閉扉224、236、244、254、258、218の開閉動作を伴いながら、中間のエアロック室を順次通過させるようにしたことにより、前記無菌操作室202およびインキュベータ260内をグレードA環境として、ヒト細胞・組織の培養や、そのための操作、研究等を行うことができる。なお、実施例ではクリーンブース10、210は建屋内の室内に設置するよう構成しているが、建屋内の一室をクリーンブースと見立てて、内部にアイソレータ4、204を配置して本発明のアイソレータシステム1、201を構成することもできる。この場合には、気体供給室70やHEPAフィルタ72をアイソレータ本体4、204に内蔵して、その壁面等から清浄気体や除染ガスを流出させて室内に供給するように構成することにより、建屋やその室内を改装することなくアイソレータ本体4、204を室内に設置するだけで容易に本発明のアイソレータシステム1、201を構成することが可能となる。また、第1実施例のアイソレータシステム1において、アイソレータ本体4にインキュベータ260を設けるよう構成することも可能である。
2 無菌操作室
4 アイソレータ
6 物品
8 パスボックス
10 クリーンブース
12 操作者
14 装着具(グローブ)
14a 外部挿入口
16a 物品搬入口
42 除染ガス供給手段
44 清浄気体供給手段

Claims (5)

  1. 内部に無菌操作室が形成され、操作者が外部から操作するための装着具を有するアイソレータと、前記無菌操作室に物品を搬入するためのパスボックスと、内部に操作者が立ち入り可能であり、かつ、少なくとも前記アイソレータに設けられた装着具の外部挿入口および前記パスボックスに物品を収容するための物品搬入口を覆うとともに、その内部空間に清浄気体を供給する清浄気体供給手段を有するクリーンブースと、前記無菌操作室、前記クリーンブースおよび前記パスボックスの内部に除染ガスとして過酸化水素蒸気を供給する除染ガス供給手段とを備え、
    これらアイソレータ、パスボックスおよびクリーンブースを建屋内の室内に配置し、前記無菌操作室およびクリーンブースの内部を除染した後、前記クリーンブースの内圧を、前記建屋内の環境圧以上で、かつ、無菌操作室の内圧よりも低く維持することを特徴とするアイソレータシステム。
  2. 前記クリーンブースと周囲環境との間にエアロック室を設け、このエアロック室の内圧を、前記建屋内の環境圧よりも高く維持することを特徴とする請求項1に記載のアイソレータシステム。
  3. 前記パスボックスは複数段階に区画されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアイソレータシステム。
  4. 前記除染ガス供給手段は、前記無菌操作室と前記クリーンブースに対し除染ガスを選択的に供給することのできる供給切替手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のアイソレータシステム。
  5. 前記除染ガス供給手段は、前記無菌操作室と前記クリーンブースと前記パスボックスに対し除染ガスを選択的に供給することのできる供給切替手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のアイソレータシステム。
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