JP6328189B2 - 光波長フィルタ - Google Patents

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Description

この発明は、光導波路型の光波長フィルタに関し、特に、1つの導波路に重畳された、それぞれ異なる波長が割り当てられたM個(Mは2以上の整数)の信号を、M本の導波路に分岐する、あるいは、M本の導波路にそれぞれ異なる波長が割り当てられて伝播するM個の信号を、1本の導波路に集約するのに用いられる、1:M型波長合分波フィルタに関する。
情報伝達量の増大に伴い、光配線技術が注目されている。光配線技術では、光ファイバや光導波路素子を伝送媒体とした光デバイスを用いて、情報処理機器内の素子間、ボード間又はチップ間等の情報伝達を光信号で行う。その結果、高速信号処理を要する情報処理機器においてボトルネックとなっている、電気配線を使用することによる帯域制限を改善することができる。
光デバイスとして、特にシリコン(Si)を導波路の材料として用いる光導波路素子(以下、Si光導波路素子)が注目を集めている。Si光導波路素子では、実質的に光の伝送路となる導波路コアを、Siを材料として形成する。そして、Siよりも屈折率の低い例えば石英(SiO)等を材料としたクラッドで、導波路コアの周囲を覆う。このような構成により、導波路コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きくなるため、導波路コア内に光を強く閉じ込めることができる。その結果、曲げ半径を例えば数μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路を実現することができる。そのため、電子回路と同程度の大きさの光回路を作成することが可能であり、光デバイス全体の小型化に有利である。
また、Si光導波路素子では、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の半導体装置の製造過程を流用することが可能である。そのため、チップ上に電子機能回路と光機能回路とを一括形成する光電融合(シリコンフォトニクス)の実現が期待されている(例えば特許文献1、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
ここで、光導波路素子として光波長フィルタがある。光波長フィルタは、波長ごとにそれぞれ異なる経路を伝播する複数の光信号を一つの導波路に集約する機能、あるいは、一つの導波路に重畳された複数信号を波長ごとに異なる経路に割り当てる機能を有する。この光波長フィルタは、伝送経路の利用効率の向上のための重要な素子である。特にシリコン導波路を利用して構成されるAWG(Arrayed Waveguide Grating)は小型で良好な波長応答特性が得られるとして注目される。
シリコン導波路を利用して構成されるAWGは、入力導波路、第1スターカプラ、アレイ導波路、第2スターカプラ、および出力導波路から構成され、各構成要素がこの順序で接続される(例えば、非特許文献3参照)。
特開2011−77133号公報
e Proc. Of SPIE vol.6775 6775OK-1-6775OK-10 IEEE Journal of selected topics quantum electronics, vol.12, No.6, November/December 2006 p.1371-1379 Technical digest of Group IV Photonics 2009, paper ThP6
コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きなSi光導波路素子では、シングルモード伝播条件を満たすためのコア断面寸法が数百nm四方と極めて微細である。また、第1スターカプラ及び第2スターカプラとアレイ導波路との接続部における隣接アレイ導波路間の最小ギャップは、シリコン導波路作製工程におけるフォトリソグラフィの解像限界のため、数百nm程度に制限される。
このため、第1スターカプラとアレイ導波路との接続部において、隣接したアレイ導波路間のギャップとアレイ導波路の導波路幅寸法とが同等の大きさとなってしまい、その結果、入力導波路および第1スターカプラとを伝播してきた光が、上述したアレイ導波路間の隙間から外部に放射されてしまい、光の損失が極めて大きくなる。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、光導波路型の光波長フィルタとして、低損失なAWGを提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の光波長フィルタは、第1結合部を有する第1導波路コアと、第2結合部、及び、第2結合部に並列に接続されたN(Nは、N≧2の自然数)個のポートを有する第2導波路コアと、異なる光路長を有するN本のチャネル導波路コアを含むアレイ導波路コアと、スターカプラと、合分波入出力部とを備えて構成される。
第1結合部と第2結合部とが互いに離間しかつ並んで配置された、結合領域が設定されており、結合領域において、第1結合部及び第2結合部は、第1結合部を伝播する基本モードの光の伝播定数と、第2結合部を伝播するN−1次モードの光の伝播定数とが一致する幅をそれぞれ含む。また、ポートは、N−1次モードの光のモードフィールドが有するN個のピークと一対一対応する位置に配置されている。
チャネル導波路コアは、ポートに一対一に接続され、アレイ導波路コア、スターカプラ及び合分波入出力部がこの順に接続されている。
上述した光波長フィルタの実施にあたり、好ましくは、N個のポートと、N本のチャネル導波路コアとを一対一に接続する、N本の位相補償アームを含む位相補償部をさらに備えるのが良い。位相補償アームとして、第1アームと第2アームとが交互に配置され、第1アームを伝播する光と、前記第2アームを伝播する光との間に、位相差πを与える。
この発明の光波長フィルタによれば、基本モードの光を、N個のピークを含んでいるN−1次モードの光に変換し、そして、これらピークと一対一対応する位置に、ポートを配置することによって、アレイ導波路コアに入力される光の損失を抑えることができる。
また、位相補償部を備えることで、N−1次モードの光の隣接するピーク間に生じる初期位相差πを補償することができる。
光波長フィルタの導波路コアの概略平面図である。 第1導波路コア及び第2導波路コアの部分の概略平面図である。 第1及び第2結合部を伝播する光の伝播定数と伝播軸座標との関係を示す図である。 第3接続部及びポートを示す概略図である。 位相補償構造の概略図である。 第1導波路コア及び第2導波路コアについてのFDTD(Finite Diffeerential Time Domain)計算スペクトルを示す概略図である。 位相補償構造における第1アームと第2アームとの位相関係の波長特性を示す図である。 光波長フィルタの解析波長応答特性を示す図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(光波長フィルタ)
この発明のアレイ導波路回折格子型光波長フィルタ(以下、光波長フィルタとも称する。)は、支持基板、クラッド層及び導波路コアを備える光導波路素子として構成されている。
支持基板は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。クラッド層は、支持基板上に、支持基板の上面を被覆し、かつ導波路コアを包含して形成されている。クラッド層は、例えばSiOを材料として形成されている。
図1及び図2を参照して、光波長フィルタの導波路コアについて説明する。図1は、光波長フィルタの導波路コアの概略平面図である。図2は、導波路コアのうち、第1導波路コア及び第2導波路コアの部分の概略平面図である。
導波路コアは、クラッド層よりも高い屈折率を有する例えばSiを材料としてそれぞれ形成されている。その結果、導波路コアは、実質的な光の伝送路として機能し、入力された光がこれらの平面形状に応じた伝播方向に伝播する。また、導波路コアは、伝播する光が支持基板へ逃げるのを防止するために、支持基板の上面から例えば少なくとも1〜3μm程度の範囲内の距離で離間して形成されているのが好ましい。
導波路コアは、第1導波路コア30、第2導波路コア40、アレイ導波路コア60、スターカプラ70及び合分波入出力部80を備えて構成される。
第1導波路コア30は、第1結合部35を有している。また、第2導波路コア40は、第2結合部41と、N(Nは、2以上の自然数)個のポート47−1〜Nとを有している。N個のポート47−1〜Nは、それぞれ第2結合部41に、互いに並列に接続されている。
第1導波路コア30が有する第1結合部35と、第2導波路コア40が有する第2結合部41とは、互いに離間し、かつ並んで配置されている。この第1結合部35と第2結合部41とが、並んで配置されている領域を、結合領域50と称する。第1導波路コア30に入力された光は、N分岐されて、第2導波路コア40から出力される。
アレイ導波路コア60は、N本のチャネル導波路コア62−1〜Nを含んでいる。N本のチャネル導波路コア62−1〜Nは、N個のポート47−1〜Nに、一対一に接続されている。
N本のチャネル導波路コア62−1〜Nの光路長は、互いに異なっている。例えば、隣接するチャネル導波路コア間では、一定の経路長差ΔLが設定され、 外側に配置されるチャネル導波路コアほど総光路長が長くなるように設定される。この構成により、アレイ導波路コア60の、N個のポート47−1〜Nと接続されている端部とは反対側の端部では、波長に依存した位相差が生じる。
スターカプラ70と接続される側のN本のチャネル導波路コア62−1〜Nの端部は、曲率Raの円弧状に構成されるスターカプラ70の端部に沿って配置される。また、合分波入出力部80は曲率Roの円弧状に構成されるスターカプラ70の端部(入出力端とも称する。)に沿って配置される。なお、曲率Raの円弧の中心は、入出力端の中心位置にある。従って、入出力端の中心位置は、各チャネル導波路コア62−1〜Nから等距離にある。
スターカプラ70では、各チャネル導波路コア62−1〜Nから出力される光の位相差に準じて回折光群が入出力端上の所定の位置に結像される。チャネル導波路コア62−1〜N間の位相差は波長依存性を含むため、結像位置も波長により入出力端に沿って変化する。従って、取り出したい波長信号に対して、入出力端に沿って回折光が結像される中心位置に合分波入出力部80を設置すればよい。
続いて、図2を参照して、第1導波路コア及び第2導波路コアについて説明する。
第1導波路コア30は、一体的に形成された入出力部31、第1接続部33及び第1結合部35が、この順に接続されて構成されている。
入出力部31は、一端31a側で他の光導波路素子と接続される。また、入出力部31は、他端31b側で第1接続部33と接続される。入出力部31の幅は、シングルモード条件を満たすように設定される。
第1接続部33は、一端33a側で入出力部31と接続される。また、第1接続部33は、他端33b側で第1結合部35と接続される。第1接続部33は、入出力部31の他端31bの幅から第1結合部35の一端35aの幅まで連続的に幅が変化するテーパ形状で形成されている。
第1結合部35は、一端35a側で第1接続部33と接続されている。ここでは、第1結合部35は、一端35aから他端35bに向かうにつれて幅が連続的に縮小するテーパ形状で形成されている。
第2導波路コア40は、一体的に形成された第2結合部41、第2接続部43及び第3接続部45が、この順に接続されて構成されている。さらに、第2導波路コア40は、N(Nは、N≧2の自然数)個のポート47を含んでいる。N個のポート47は、第3接続部45に、互いに並列に接続されている。
第2結合部41は、マルチモード光導波路として構成されている。第2結合部41は、少なくともN−1次モードまでの光を伝播させる幅で形成されている。ここでは、第2結合部41は、一端41aから他端41bまで一定の幅で形成されている。また、第2結合部41は、他端41b側で第2接続部43と接続されている。
第2接続部43は、一端43a側で第2結合部41と接続される。また、第2接続部43は、他端43b側で第3接続部45と接続される。第2接続部43は、第2結合部41を伝播する光のモード次数を維持した状態で、第2結合部41から第3接続部45へ光を伝播させる。
また、第2接続部43は、第2結合部41の他端41bの幅から第3接続部45の一端45aの幅まで連続的に幅が変化するテーパ形状で形成されている。第2結合部41の幅は、第1結合部35を伝播する基本モードの光を、N−1次モードに変換して第2結合部41に移行できるように最適化されている。そのため、第2結合部41の幅は、必ずしもN−1次モードの光のモードフィールドがコア内に十分に強く閉じ込められるように最適化されていない。そこで、このテーパ形状の第2接続部43を設けることによって、N−1次モードの光のモードフィールドに対応するようにコアの幅を変更する。従って、第2接続部43の他端43bの幅は、N−1次モードの光のモードフィールドがコア内に十分に強く閉じ込められるように設定される。
第3接続部45は、マルチモード光導波路として構成されている。第3接続部45は、少なくともN−1次モードまでの光を伝播させる幅で形成されている。第3接続部45は、一端45aから他端45bまで一定の幅で形成されている。この第3接続部45を設けることによって、第2接続部43から送られるN−1次モードの光のモードフィールドを確実にコア内に閉じ込めることができる。第3接続部45は、一端45a側で第2接続部43と接続される。
ポート47−1〜Nは、それぞれ同一形状及び同一寸法で形成されている。そして、ポート47−1〜Nは、それぞれ一端47a側で第3接続部45と接続される。ポート47−1〜Nは、第3接続部45の他端45bに沿って、互いに、並列にかつ離間して形成されている。ポート47−1〜Nは、第3接続部45を伝播するN−1次モードの光のピーク位置に対応して設けられる。N−1次モードの光のモードフィールドには、N個のピークが存在する。従って、これらピークと一対一対応する位置に、ポート47−1〜Nが配置される。ここでは、ポート47−1〜Nは、一端47aから他端47bに向かうにつれて幅が連続的に縮小するテーパ形状で形成されている。ポート47−1〜Nの幅は、少なくとも他端47bにおいてシングルモード条件を満たすように設定される。
さらに、第1導波路コア30と第2導波路コア40とが互いに離間しかつ並んで配置された、結合領域50が設定されている。
第1結合部35は、結合領域50に含まれる、第1導波路コア30の領域として設定される。また、第2結合部41は、結合領域50に含まれる、第2導波路コア40の領域として設定される。従って、第1結合部35と第2結合部41とは、互いに離間しかつ並んで配置されている。
結合領域50では、第1結合部35の一端35aと、第2結合部41の一端41aとが同じ側に配置される。また、第1結合部35の他端35bと、第2結合部41の他端41bとが同じ側に配置される。従って、入出力部31及び第1接続部33と、第2接続部43、第3接続部45及びポート47−1〜Nとは、結合領域50を挟んで、互いに反対の側に配置されている。
上述したように、ここでは、第1結合部35は、一端35aから他端35bに向かうにつれて幅が連続的に縮小するテーパ形状で形成されている。従って、結合領域50において、図2に示す光の伝播方向Rに沿って、第1結合部35の幅が連続的に縮小する。なお、図2の構成例では、第1結合部35の一端35a及び第2結合部41の一端41aの面位置が一致し、かつ第1結合部35の他端35b及び第2結合部41の他端41bの面位置が一致するように設計されている。
結合領域50では、第1結合部35を伝播する基本モードの光と、第2結合部41を伝播するN−1次モードの光とが結合される。
ここで、図3を参照して、結合領域50の設計について説明する。図3は、第1結合部35を伝播する光の伝播定数及び第2結合部41を伝播する光の伝播定数と、伝播軸座標(結合領域50の光伝播方向Rにおける座標)との関係を示す図である。図3では、縦軸に伝播定数を、また、横軸に伝播軸座標をそれぞれ任意単位でとって示している。ここでは、第1結合部35の一端35a及び第2結合部41の一端41a側の、結合領域50の一端50aを伝播軸座標の0としている。また、第1結合部35の他端35b及び第2結合部41の他端41b側の、結合領域50の他端50bを伝播軸座標のLとしている。なお、図3において、曲線Iは第1結合部35を伝播する基本モードの光の伝播定数βaを示している。また、直線IIは第2結合部41を伝播するN−2次モードの光の伝播定数βbを示している。また、直線IIIは第2結合部41を伝播するN−1次モードの光の伝播定数βcを示している。また、直線IVは第2結合部41を伝播するN次モードの光の伝播定数βdを示している。
第1結合部35では、結合領域50の一端50aから他端50bに向かって幅が狭まるに従い、基本モードの光の伝播定数が小さくなる。一方、第2結合部41は一定幅であるので、結合領域50におけるN−2次モードの光、N−1次モードの光及びN次モードの光の伝播定数は一定となる。そして、結合領域50の一端50aから他端50bの間において、第1結合部35及び第2結合部41には、第1結合部35を伝播する基本モードの光の伝播定数と、第2結合部41を伝播するN−1次モードの光の伝播定数とが一致する点Aが含まれる。この伝播定数が一致する点Aに対応する幅を、第1結合部35及び第2結合部41が含むことによって、第1結合部35を伝播する基本モードの光と、第2結合部41を伝播するN−1次モードの光とが結合される。
すなわち、第1結合部35を伝播する基本モードの光の、結合領域50の一端50aにおける伝播定数をβa(0)、及び他端50bにおける伝播定数をβa(L)、並びに第2結合部41を伝播するN−1モードの光の伝播定数をβcとすると、βa(0)>βc>βa(L)の関係を満たすように、第1結合部35の一端35a及び他端35bの幅を設定することで、第1結合部35を伝播する基本モードの光と、第2結合部41を伝播するN−1次モードの光とが結合される。
このように結合領域50を設計することにより、結合領域50において、第1結合部35を伝播する基本モードの光が、N−1次モードに変換されて、第2結合部41へ移行する。
さらに、この実施の形態では、第1結合部35を伝播する基本モードの光の伝播定数と、第2結合部41を伝播するN次モード及びN−2次モードの光の伝播定数とが一致しないように、第1結合部35の一端35a及び他端35bの幅、並びに第2結合部41の幅が設定される。従って、結合領域50において、第1結合部35を伝播する基本モードの光と、第2結合部41を伝播するN次モード及びN−2次モードの光とは結合されない。なお、図3に示すように、モード次数が小さくなるに従って、伝播定数は大きくなる。従って、第1結合部35を伝播する基本モードの光は、第2結合部41を伝播するN次モード及びN−2次モードの光と結合されないのみでなく、P(Pは、N−1<Pの自然数)次モード及びQ(Qは、N−1>Qの自然数)次モードとの光と結合されない。
すなわち、第2結合部41を伝播するN−2次モードの光の伝播定数をβb、及びN次モードの光の伝播定数をβdとすると、βb>βa(0)>βd及びβb>βa(L)>βdの関係をともに満たすように、第1結合部35の一端35a及び他端35bの幅を設定することで、第1結合部35を伝播する基本モードの光と、第2結合部41を伝播するP次モード及びQ次モードの光との不所望な結合を防ぐことができる。
なお、この実施の形態では、第1結合部35を一端35aから他端35bに向かうにつれて幅が連続的に縮小するテーパ形状とし、かつ第2結合部41を一定幅とする構成例について説明した。しかし、第1結合部35及び第2結合部41の形状はこれに限定されない。第1結合部35及び第2結合部41の形状は、第1結合部35及び第2結合部41が、第1結合部35を伝播する基本モードの光の伝播定数と、第2結合部41を伝播するN−1次モードの光の伝播定数とが一致する点を含み、かつ第1結合部35を伝播する基本モードの光の伝播定数と、第2結合部41を伝播するP次モード及びQ次モードの光の伝播定数とが一致する点を含まない設計であればよい。例えば、第1結合部35を、一端35aから他端35bに向かうにつれて幅が連続的に拡大するテーパ形状とする構成や、第1結合部35及び第2結合部41の双方をテーパ形状とする構成等、第1結合部35及び第2結合部41の形状を適宜設定することができる。
次に、図4を参照して、第3接続部45及びポート47−1〜Nの設計について説明する。図4は、第3接続部45及びポート47−1〜Nを拡大して示す概略的平面図である。
N−1次モードの光Bのモードフィールドは、N個のピークを含んでいる。各ピークは、第3接続部45の幅方向に等間隔で並んで存在する。そして、これらピークと一対一対応する位置に、ポート47−1〜Nを配置することによって、第3接続部45からポート47−1〜Nへ伝播する光の損失を抑える。
第3接続部45の幅W4は、N−1次モードの光Bのモードフィールドに対応して最適化される。従って、第3接続部45は、N−1次モードの光Bのモードフィールドがコア内に閉じ込められ、かつ第3接続部45の側面45c及び45dにおいて光Bのモード振幅が0となるように境界条件を設計するのが好ましい。
そのため、隣り合うポート47−1〜N間の離間距離G1を等間隔で配置する。さらに、光Bのモード振幅が、第3接続部45の側面45c及び45dにおいて0となる場合には、一方の側面45cと、一方の側面45c側の最端に位置するポート47−1との離間距離G2、及び他方の側面45dと、他方の側面45d側の最端に位置するポート47−Nとの離間距離G3を、ポート47−1〜N間の離間距離G1の1/2とする。このように、ポート47−1〜Nを配置することによって、光Bの各ピークとポート47−1〜Nとを一対一対応させることができる。
従って、ポート47−1〜Nの一端47aの幅W5、及び隣り合うポート47−1〜N間の各離間距離G1を、下式(a1)の関係を満たすように設定することによって、第3接続部45からポート47−1〜Nへ伝播する光の損失を抑えることができる。
W5=(W4−N・G1)/N ・・・(a1)
ここで、上式(a1)に係る設計条件は、第3接続部45の幅W4をN−1次モードの光Bのモードフィールドに対して最適化し、第3接続部45の側面45c及び45dにおいて光Bのモード振幅が0となる場合において有効である。
しかし、例えば製造プロセス上の制限により、ポート47−1〜N間の離間距離G1を、任意に設定できない場合がある。その場合には、第3接続部45の幅W4よりも、ポート47−1〜N間の離間距離G1を優先的に設定する必要がある。そのため、第3接続部45の幅W4をN−1次モードの光Bのモードフィールドに対して、確実に最適化できないことがある。その結果、光Bのモードフィールドが第3接続部45の幅方向に漏れ出し、光Bの位相が0となる点が第3接続部45の側面45c及び45dの外側に存在することがある。
そこで、第3接続部45からのモードフィールドの漏れ出しの程度に応じて、光Bの各ピークとポート47−1〜Nとを一対一対応させるべく、設計条件を上式(a1)から適宜変更することが考えられる。第3接続部45から光Bのモードフィールドが漏れ出す場合には、ポート47−1〜Nの一端47aの幅W5、及び隣り合うポート47−1〜N間の各離間距離G1を、例えば下式(a2)又は(a3)の関係を満たすように設定することができる。
W5={W4−(N−0.5)・G1}/N ・・・(a2)
W5={W4−(N−1)・G1}/N ・・・(a3)
上式(a2)を用いる場合には、一方の側面45cと、一方の側面45c側の最端に位置するポート47−1との離間距離G2、及び他方の側面45dと、他方の側面45d側の最端に位置するポート47−Nとの離間距離G3を、ポート47−1〜N間の離間距離G1の1/4とする。
また、上式(a3)を用いる場合には、一方の側面45cと、一方の側面45c側の最端に位置するポート47−1との離間距離G2、及び他方の側面45dと、他方の側面45d側の最端に位置するポート47−Nとの離間距離G3を0とする。すなわち、最端に位置するポート47−1及び47−Nの外端を、それぞれ側面45c及び45dと一致させる。
このように、製造プロセス等を考慮して、第3接続部45の幅W4、ポート47−1〜Nの一端47aの幅W5、及び隣り合うポート47−1〜N間の各離間距離G1を適宜設定することによって、第3接続部45からポート47−1〜Nへ伝播する光の損失を抑えることができる。
以上に説明したように、基本モードの光を、N−1次モードに変換することにより、N−1次モードが有するピークの数(N個)に対応する、複数のポート47へ分岐することができる。従って、N−1次モードのモードフィールドに対応した幅を利用して、複数のポート47を設けることができる。そのため、製造プロセス上の制限を受けにくく、また、製造誤差の影響も受けにくい。
また、製造プロセス上の制限を受ける場合であっても、第3接続部45の幅W4、隣り合うポート47間の各離間距離G1、及びポート47の一端47aの幅W5を適宜設定することによって、ポート47での損失を抑えられる。
また、第1結合部35及び第2結合部41の一方又は双方を、適宜テーパ形状とすることによって、作成誤差に対する製造トレランスを確保しつつ、第1結合部35及び第2結合部41間で光を結合することができる。さらに、テーパ形状の第1接続部33及び第2接続部43を設けること、又はポート47をテーパ形状とすることによっても、作成誤差に対する製造トレランスを確保できる。
なお、例えば、N−1次モードのモード次数が小さい場合には、第1結合部35及び第2結合部41間の結合条件として第2結合部41に設定された幅であっても、N−1次モードのモードフィールドをコア内に十分に閉じ込められることがある。その場合には、第2接続部43を省略することもできる。また、第2接続部43の長さを十分に確保できる場合には、第3接続部45を設けなくても、モードフィールドを安定化することができる。その場合には、第3接続部45を省略することができる。
第3接続部45を省略する場合には、第2接続部43の他端43bにポート47が接続される。その場合には、ポート47は、上述の式(a1)〜(a3)に係る設計条件において、第2接続部43の他端43bの幅W4を利用して設計される。また、第2接続部43及び第3接続部45をともに省略する場合には、第2結合部41の他端41bにポート47が接続される。その場合には、ポート47は、式(a1)〜(a3)に係る設計条件において、第3接続部45の幅W4に替えて、第2結合部41の幅W3を利用して設計される。
以上説明した構成により、第1導波路コア30を伝播する光信号は、第2導波路コア40を経て、光パワーが等しくN分岐され各々チャネル導波路62−1〜Nを伝播する。結合領域50においては光パワーをN等分岐するため、第1導波路コア30を伝播する基本モードが、第2導波路コア40の第2結合部41でN-1次モードへと変換され、第2接続部43に入力される。N−1次モードはテーパ形状を有する第2接続部43を伝播中、モード次数を変えることなく、導波路コア幅の拡大に応じてモードフィールドをコア幅方向へと拡げる。N−1次モードはモードピークをN個有しており、ポート47−1〜NはN−1次モードフィールドのそれぞれのピーク位置に対応して配置される。つまり、従来のAWGにおいて主たる損失要因となっていたスターカプラとアレイ導波路との接続部分において、マルチモード光導波路として構成される第3接続部45を伝播するN−1次モードの光を、ポート47−1〜Nに対して基本モードで展開することで、相互モードミスマッチングを低減し、低損失なAWGを実現可能としている。ここでNの値は、2以上であればよいが、Nが大きくなると波長分離能力が高まる。このため、Nの値は、好ましくは16以上の整数とする。
なお、ポート47−1〜Nにおいては、隣接するポート47間で位相がπずつずれている。これはN−1次モードフィールドの形状が隣り合うモードピーク間で反転していることに起因する。そのため、隣接するポート間で生じる初期位相差πを補償する構造を第2導波路コア40とアレイ導波路コア60との間に挿入することが好ましい。
光波長フィルタとしての利用を考えると、位相補償構造には使用する波長帯域において可能な限りフラットな特性が求められる。また、AWGのアレイ導波路の配線レイアウトを考える上で位相補償構造の長さは隣接するアーム間で揃えるとよい。
図5を参照して、隣接するポート間で生じる初期位相差πを補償する位相補償構造について説明する。図5は、位相補償構造の概略図である。
位相補償構造は、交互に配置された第1アーム410及び第2アーム430を備えて構成される。
第1アーム410は、第1テーパ422、第1等幅導波路412、第2テーパ424、第2等幅導波路414、第3テーパ426及び第4テーパ428がこの順に接続されて構成される。また、第2アーム430は、第1テーパ442、第2テーパ444、第3テーパ446、第3等幅導波路436、及び第4テーパ448がこの順に接続されて構成される。
第1〜3等幅導波路412、414及び436は、互いに異なる導波路コア幅寸法を有している。
第1テーパ422及び442は、一端の幅がポートの幅に等しく、他端の幅が第1等幅導波路412の幅に等しい。第2テーパ424及び444は、一端の幅が第1等幅導波路412の幅に等しく、他端の幅が第2等幅導波路414の幅に等しい。第3テーパ426及び446は、一端の幅が第2等幅導波路414に等しく、他端の幅が第3等幅導波路436の幅に等しい。第4テーパ428及び448は、一端の幅が第3等幅導波路436の幅に等しく、他端の幅が、チャネル導波路コア62の幅に等しい。
上述の構成により、ポート47と、チャネル導波路コア62との間は、断熱的にコア幅寸法が変換される。
第1アーム410が備える第1〜4テーパ422、424、426及び428と、第2アーム430が備える第1〜4テーパ442、444、446及び448とは、それぞれ経路長が等しい。また、第1等幅導波路412と第2等幅導波路414との経路長の総和は、第3等幅導波路436の経路長に一致している。このため、第1アーム410の経路長と、第2アーム430の経路長とは、等しい。
第1アーム410が備える第1〜4テーパ422、424、426及び428と、第2アーム430が備える第1〜4テーパ442、444、446及び448とは、それぞれ同じ形状及び大きさである。このため、これらテーパにおける位相差は隣接するアーム間でキャンセルされる。
位相補償構造が隣接するポート47間で生じる位相差πを位相補償するための条件式について説明する。
第1等幅導波路412、第2等幅導波路414および第3等幅導波路436を伝播する基本モードに対する等価屈折率をそれぞれN,N及びNとする。また、第1等幅導波路412、第2等幅導波路414および第3等幅導波路436の伝播方向長さをそれぞれ、L、L及びLとする。
隣接アーム間で位相差πを補償するための条件として、以下の式(b1)が与えられる。
ここでkは整数である。
また、第1等幅導波路412と第2等幅導波路414との経路長の総和は、第3等幅導波路436の経路長に一致しているので、以下の式(b2)が与えられる。
さらに、光波長フィルタとして用いる際、位相補償特性は波長変動に対して依存性が少ないことが好ましい。そこで、式(b1)の両辺を偏微分すると、以下の式(b3)が与えられる。
ここで、群屈折率Nを、以下の式(b4)で与える。
このNを式(b3)に代入すると、以下の式(b5)が得られる。
式(b2)と式(b5)から、Lcを消去すると以下の式(b6)が得られる。
また、式(b6)と式(b2)を式(b1)に代入すると、以下の式(b7)が得られる。
式(b7)を変形すると、以下の式(b8)が得られる。
この結果、Lが一意に求められ、さらに、式(b2)及び(b6)から、L及びLも一意に求められる。
以上のように、位相補償構造として第1アーム410と第2アーム430とを設定することにより、隣接するポート間で生じる初期位相差πを補償することができ、位相補償構造から後段の各チャネル導波路コアにはそれぞれ等光パワーかつ等位相の光信号が入力するとして扱うことが可能となる。
なお、第1導波路コア、第2導波路コア及び位相補償構造で構成される光導波路素子は、基本モードの光が入力されると、等光パワーかつ等位相の光分岐素子として機能する。
(光波長フィルタの特性)
本発明の一例として、N=16とした場合の光波長フィルタの特性について説明する。基本構造となる光導波路の母材として、一般的に入手が容易であるSOI基板を採用した。即ち支持基板及び導波路コアはシリコン、クラッドはシリコン酸化膜で構成される。解析波長は1.6μmを中心として、電界の振動方向が基板平面に平行でかつ光の伝播方向と直交する方向となるTE(Transverse Electric)モードについて説明する。SOI層の厚さに対応する導波路コアの厚みは200nmとした。
設計パラメータとして、第1結合部35の第1接続部33との接続点を始点とした導波路コア幅W1は、0.305μmであり、終端に向かうにつれてW2(=0.275μm)まで単調減少する。また、第1結合部35と中心間隔3.495μmだけ離れて並行に配置される第2結合部41の導波路コア幅W3は5.8μmであり、結合領域50の伝播方向の長さは50μmである。
図6に設計した光波長フィルタのポート47におけるFDTD(Finite Diffeerential Time Domain)計算スペクトルを示す。N=16の場合、全てのポートにおいて入力パワに対し−12dBで出力されるのが理想の特性である。設計した光波長フィルタでは全てのポートで−11〜−15dBの透過特性が波長帯域30nmにわたって得られる良好な結果となった。また、全ポートの出力の和をとると−0.55dBが過剰損失となり、従来のAWGにおけるスターカプラに比べて、各チャネル導波路コアへの光パワーの移行が低損失で可能となる。
位相補償構造の設計に関しては、始めに第1等幅導波路412、第2等幅導波路414及び第3等幅導波路436の各導波路コア幅寸法を適当に決め、有限要素法(FEM:Finite Element Method)で求めた各等幅導波路412、414及び436の基本モード等価屈折率を式(b4)、(b5)、(b2)に用いると、各等幅導波路の長さの関係が一意に決定される。
例として、第1〜第3等幅導波路の導波路コア幅寸法をそれぞれ0.4、1.4、0.8μmと設定し、各等幅導波路の伝播方向長さをL=10.175μm、L=36.709μm、及び、L=46.884μmとしたときの、位相補償構造における第1アームと第2アームとの位相関係の波長特性を図7に示す。波長範囲は1.6μmを中心として30nmの範囲としている。図7に示されるように、この波長域にわたり第1アームと第2アームとの位相関係がπ=3.14…であり、広い波長域で隣接するポート間での位相差πを補償することが可能であることが示唆される。
最後に、この光波長フィルタの解析波長応答特性を図8に示す。第1導波路コア30、第2導波路コア40及び位相補償構造の設計パラメータとして前述の値を参照し、波長グリッドが0.8nmとなるようにアレイ導波路半径=500μm、出力導波路半径=500μm、隣接するアレイ導波路経路長の差=80.074μmとした。スターカプラと接続される側のアレイ導波路コア間隔はスターカプラ接続部において5μmとしている。また、ここでは、M=8としている。曲線Iが、第1合分波入出力部からの出力を示し、曲線IIが第2合分波入出力部の出力を示し、以下同様に、曲線VIIIが、第8合分波入出力部の出力を示している。
図8から、過剰損失−1.5〜−2.5dB程度と低損失で、従来のAWGと遜色のない波長応答特性が得られることが分かる。
なお、ここでは、N=16とした場合について説明した。Nを8以下にすると、各合分波入出力部からの出力スペクトルが幅を持つため、隣接する合分波入出力部間での十分な消光比の確保が難しくなる。しかし、波長間隔を広くとれば、光波長フィルタとして用いることはできる。
また、ここでは、1つの導波路に重畳された、それぞれ異なる波長が割り当てられたM個(Mは2以上の整数)の信号を、M本の導波路に分岐する波長分波フィルタとしての構成を説明したが、合分波入出力部側から光を入力すれば、M本の導波路にそれぞれ異なる波長が割り当てられて伝播するM個の信号を、1本の導波路に集約するのに用いられる、波長合波フィルタとしても機能しうる。
30 第1導波路コア
31 入出力部
33 第1接続部
35 第1結合部
40 第2導波路コア
41 第2結合部
43 第2接続部
45 第3接続部
47 ポート
50 結合領域
60 アレイ導波路コア
62 チャネル導波路コア
70 スターカプラ
80 合分波入出力部
410 第1アーム
412 第1等幅導波路
414 第2等幅導波路
422、442 第1テーパ
424、444 第2テーパ
426、446 第3テーパ
428、448 第4テーパ
430 第2アーム
436 第3等幅導波路

Claims (2)

  1. 第1結合部を有する第1導波路コアと、
    第2結合部、及び、該第2結合部に並列に接続されたN(Nは、N≧2の自然数)個のポートを有する第2導波路コアと、
    異なる光路長を有するN本のチャネル導波路コアを含むアレイ導波路コアと、
    スターカプラと、
    合分波入出力部と
    前記N個のポートと、前記N本のチャネル導波路コアとを一対一に接続する、N本の位相補償アームを含む位相補償部と
    を備え、
    前記第1結合部と前記第2結合部とが互いに離間しかつ並んで配置された、結合領域が設定されており、
    前記結合領域において、前記第1結合部及び前記第2結合部は、前記第1結合部を伝播する基本モードの光の伝播定数と、前記第2結合部を伝播するN−1次モードの光の伝播定数とが一致する幅をそれぞれ含み、
    前記ポートは、N−1次モードの光のモードフィールドが有するN個のピークと一対一対応する位置に配置され、
    前記チャネル導波路コアが、前記ポートに一対一に接続され、
    前記アレイ導波路コア、前記スターカプラ及び前記合分波入出力部がこの順に接続されており、
    前記位相補償アームとして、第1アームと第2アームとが交互に配置され、
    前記第1アームを伝播する光と、前記第2アームを伝播する光との間に、位相差πを与え、
    前記第1アームは第1等幅導波路と第2等幅導波路とを備え、
    前記第2アームは第3等幅導波路を備え、
    前記第1等幅導波路、第2等幅導波路及び第3等幅導波路は、それぞれ異なる導波路コア幅寸法を有し、前記第1等幅導波路と前記第2等幅導波路の経路長の和は、第3等幅導波路の経路長に一致しており、
    前記第1等幅導波路、第2等幅導波路及び前記第3等幅導波路を伝搬する基本モードに対する等価屈折率をそれぞれN ,N 及びN とし、前記第1等幅導波路、第2等幅導波路及び前記第3等幅導波路の伝搬方向長さをそれぞれ、L 、L 及びL とすると、
    下記の式(1)、(2)及び(3)を満たす
    ことを特徴とするアレイ導波路回折格子型光波長フィルタ。
  2. 前記第2結合部と、前記ポートとの間に、前記第2結合部の幅からN−1次モードの光のモードフィールドに対応する幅まで、連続的に幅が変化する接続部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレイ導波路回折格子型光波長フィルタ。
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