JP6540071B2 - 光導波路素子 - Google Patents

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Description

この発明は、波長の相違に基づき光の経路を切り換える光導波路素子に関する。
近年、小型化や量産性に有利な光デバイスの開発に当たり、Si(シリコン)を細線導波路の材料として用いるSi細線導波路が注目を集めている。
Si細線導波路では、実質的に光の伝送路となる光導波路コアを、Siを材料として形成する。そして、Siよりも屈折率の低い例えばシリカ等を材料としたクラッドで、光導波路コアの周囲を覆う。このような構成により、光導波路コアとクラッドとの屈折率差が極めて大きくなるため、光導波路コア内に光を強く閉じ込めることができる。その結果、曲げ半径を例えば1μm程度まで小さくした、小型の曲線導波路を実現することができる。そのため、電子回路と同程度の大きさの光回路を作成することが可能であり、光デバイス全体の小型化に有利である。
ところで、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)方式を利用した受動型光加入者ネットワーク(PON:Passive Optical Network)では、加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)毎に異なる受信波長が割り当てられる。局側装置(OLT:Optical Line Terminal)は、各ONUへの下り光信号を、送り先の受信波長に対応した送信波長でそれぞれ生成し、これらを多重して送信する。各ONUは、複数の波長で多重された下り光信号から、自身に割り当てられた受信波長の光信号を選択的に受信する。ONUでは、各々の受信波長の下り光信号を選択的に受信するために、例えば特定の波長を分離する波長フィルタとしての機能が付与された光導波路素子(以下、波長分離素子とも称する)が使用される。そして、この波長分離素子を、上述したSi細線導波路によって構成する技術が実現されている。
Si細線導波路を用いる波長分離素子としては、光の干渉現象を利用する波長分離素子がある(特許文献1及び2、非特許文献1及び2参照)。この一例として、例えば、Si細線導波路を、多モード干渉(MMI:Multi Mode Interference)光導波路として構成する波長分離素子がある。MMI光導波路には、作製誤差の影響を受けにくいという利点がある。
ここで、Si細線導波路を用いた波長分離素子には、偏波依存性があるという欠点がある。従って、Si細線導波路を用いた波長分離素子において、TE(Transverse Electric)偏波及びTM(Transverse Magnetic)偏波の両偏波に対応するためには、偏波依存性を解消する設計が必要である。上述したMMI光導波路では、光導波路コアの幅を調整して、励起される各次数モード間の伝播定数差(例えば基本モードと1次モードとの伝播定数差)を、TE偏波とTM偏波とで一致させる。これによって、MMI光導波路を、偏波無依存とすることができる(非特許文献3参照)。
特開2009−198914号公報 特開2003−149472号公報
Technical digest OFC/NFOEC 2010, paper OWJ3, 2010年3月 Journal of Selected Areas in Quantum Electronics, vol. 16, p. 33, 2010 Optical Engineering vol.41, No.3, pp.723-727(March,2002)
Si細線導波路は、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板を利用することによって製造することができる。この場合には、SOI基板のSi層がパターニングされることによって、上述した光導波路コアが形成される。そのため、光導波路コアの厚さは、SOI基板のSi層の厚さに依存する。そして、Si層の厚さが220nm程度であるSOI基板が広く流通している。このSOI基板を利用する場合には、光導波路コアの厚さが220nmに制限される。
上述したMMI光導波路を偏波無依存化するに当たり、光導波路コアの厚さが220nm程度である場合には、幅を1μm程度に設定する必要がある。光導波路コアをこのような小さい幅及び厚さで設計すると、1次モード以上のTM偏波がほとんど伝播しない。そのため、光導波路コアの厚さが220nm程度と薄い場合には、MMI光導波路を偏波無依存化することが困難であった。
そこで、この発明の目的は、光導波路コアが薄い場合であっても、偏波無依存の波長分離素子として使用できる光導波路素子を提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明による光導波路素子は、以下の特徴を備えている。
この発明による光導波路素子は、光導波路コアとして形成された、少なくとも基本モード及び1次モードの光を伝播させる多モード干渉部と、光導波路コアとして多モード干渉部と一体的に形成されたテーパ部とを備えている。多モード干渉部の一端には、多モード干渉部の中心軸からずれた位置に第1入出力ポートが設定されている。また、多モード干渉部の、一端と対向する他端には第2入出力ポート及び第3入出力ポートがそれぞれ設定されている。多モード干渉部には、第1入出力ポートから、第1波長の光及び第1波長とは異なる第2波長の光が入力される。第1入出力ポートから入力される第1波長の光は、第2入出力ポートから出力され、第1入出力ポートから入力される第2波長の光は、第3入出力ポートから出力される。多モード干渉部は、第1波長のTE偏波及びTM偏波に対して、互いに偶数(0を除く)差の干渉次数を与える。また、第2波長のTE偏波及びTM偏波に対して、互いに偶数(0を除く)差の干渉次数を与える。また、第1波長の光及び第2波長の光に対し、互いに偶奇性の異なる干渉次数を与える。また、多モード干渉部は、第1多モード干渉部と第2多モード干渉部とを含んでいる。第1多モード干渉部と第2多モード干渉部とは、一端から他端の方向へ、この順に接続されている。第1多モード干渉部は、基本モード及び1次モードの光を伝播させる。第2多モード干渉部は、基本モード、1次モード及び2次モードの光を伝播させる。第2多モード干渉部の長さは、第1波長の光及び第2波長の光の基本モードと2次モードとの間の位相差がπであり、かつ第1波長の光及び第2波長の光の基本モード及び1次モードのビート長の1/4以下となるように設定される。テーパ部は、多モード干渉部の第1入出力ポートに接続され、多モード干渉部に向かうにつれて幅が拡大し、多モード干渉部側の端において、多モード干渉部の幅の1/2以上の幅を有し、及び多モード干渉部において、基本モード及び1次モードの光のみを励起させる。
この発明の光導波路素子では、多モード干渉部において、第1波長のTE偏波及びTM偏波には、偶奇性の共通する干渉次数が与えられる。また、第2波長のTE偏波及びTM偏波には、偶奇性の共通する干渉次数が与えられる。そして、第1波長のTE偏波及びTM偏波と第2波長のTE偏波及びTM偏波とで、与えられる干渉次数の偶奇性が異なる。その結果、第1入出力ポートから入力される、第1波長のTE偏波及びTM偏波は、第2光入出力ポート及び第3入出力ポートの、共通する一方から出力される。また、第1入出力ポートから入力される、第2波長のTE偏波及びTM偏波は、第1波長が出力されるのとは異なる、第2入出力ポート及び第3入出力ポートの共通する他方から出力される。
このように多モード干渉部を設計することによって、この発明の光導波路素子では、光導波路コアの厚さが小さい場合(例えば220nm以下)であっても、異なる波長の光を偏波無依存で分離することができる。
(A)及び(B)は、この発明の第1の光導波路素子の概略図である。 (A)〜(D)は、MMI部の波長分離特性及び偏波無依存性を説明する図である。 この発明の第2の光導波路素子の概略図である。 この発明の第2の光導波路素子の特性を評価する図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(第1の光導波路素子)
図1を参照して、この発明の第1の実施の形態による光導波路素子(以下、第1の光導波路素子)について説明する。図1(A)は、第1の光導波路素子を示す概略的平面図である。図1(B)は、図1(A)に示す第1の光導波路素子をI−I線で切り取った概略的端面図である。なお、図1(A)では、後述するクラッド層を透明として示してある。
なお、図1(A)において、光の概略的な伝搬方向を矢印Rで示す。光は逆過程が成り立つので、光の伝搬方向は矢印Rに限定されない。また、以下の説明では、支持基板10の厚さに沿った方向を厚さ方向とする。また、光の伝播方向に沿った方向を長さ方向とする。また、長さ方向及び厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。
第1の光導波路素子100は、支持基板10、クラッド層20及び光導波路コア30を備えて構成されている。
支持基板10は、例えば単結晶Siを材料とした平板状体で構成されている。
クラッド層20は、支持基板10上に、支持基板10の上面10aを被覆し、かつ光導波路コア30を包含して形成されている。クラッド層20は、例えばSiOを材料として形成されている。
光導波路コア30は、クラッド層20よりも高い屈折率を有する例えばSiを材料として形成されている。その結果、光導波路コア30は、実質的な光の伝送路として機能し、入力された光が光導波路コアの平面形状に応じた伝播方向に伝播する。また、光導波路コア30は、伝播する光が支持基板10へ逃げるのを防止するために、支持基板10から例えば少なくとも1〜3μm程度の範囲内の距離で離間して形成されているのが好ましい。
また、光導波路コア30は、一体的に形成された第1入出力部41、テーパ部50、MMI部60、第2入出力部42及び第3入出力部43を含んでいる。
ここでは、第1入出力部41から、第1波長の光及び第1波長とは異なる第2波長の光が入力される。そして、多モード干渉(MMI)部60において、これらの光を波長分離する。そして、波長分離された光は、波長毎に異なる、第2入出力部42及び第3入出力部43の一方の入出力部から出力される。
第1入出力部41は、一端41a側で例えば外部の素子や伝送路と接続される。また、他端41b側でテーパ部50と接続される。第1入出力部41の幅及び厚さは、例えばシングルモード条件を満たすように設定される。
テーパ部50は、MMI部60に向かうにつれて幅が連続的に拡大するように設計されている。テーパ部50は、一端50a側で第1入出力部41の他端41bと接続される。また、他端50b側で、MMI部60の第1入出力ポート61と接続される。
ここで、MMI部60の第1入出力ポート61は、MMI部60の中心軸C60からずれた位置に設定される。従って、テーパ部50は、MMI部60の中心軸C60からずれた位置で、MMI部60と接続される。そのため、テーパ部50の中心軸C50とMMI部60の中心軸C60とは一致しない。
また、MMI部60と接続される、テーパ部50の他端50bの幅W1は、MMI部60の幅W2の1/2以上の幅であることが好ましい。より詳細には、テーパ部50の他端50bの幅W1は、MMI部60の幅W2の50〜80%の範囲内の値、特に70%の値であることが好ましい。このテーパ部50の寸法の好適値は、シミュレーションによって求められたものである。
テーパ部50は、第1波長の光及び第2波長の光に対して、MMI部60で励起される伝播モードを基本モード及び1次モードに限定する。その結果、2次以上の不要な高次モードの励起が抑制される。これよって、MMI部60におけるモード間干渉が単純化され、波長分離特性が向上する。
MMI部60は、矩形状の平面形状で形成されている。MMI部60は、第1波長の光及び第2波長の光に対して、少なくとも基本モード及び1次モードを伝播させる幅で設計されている。
MMI部60の、一方の端60aには、上述した第1入出力ポート61が設定されている。また、一方の端60aと対向する他方の端60bには第2入出力ポート62及び第3入出力ポート63がそれぞれ設定されている。上述したように、第1入出力ポート61は、MMI部60の中心軸C60からずれた位置に設定されている。また、第2入出力ポート62と第3入出力ポート63とは、MMI部60の中心軸C60に対して対称となる位置に設定されている。
MMI部60は、第1入出力ポート61から入力される第1波長の光及び第2波長の光を、モード間干渉を利用して波長分離する。そして、偏波無依存で、一方の波長の光を第2入出力ポート62に、及び他方の波長の光を第3入出力ポート63からそれぞれ出力する。従って、MMI部60には、波長分離特性及び偏波無依存性が求められる。この実施の形態では、MMI部60が、第1波長及び第2波長のTE偏波及びTM偏波に対して、それぞれ所定の干渉次数を与えることによって、偏波無依存で波長分離を行う。ここで、干渉次数は、MMI部60を伝播する光の蛇行回数(幅方向について進行方向が反転する回数)に対応する。
図2を参照して、MMI部60の波長分離特性及び偏波無依存性について説明する。図2(A)〜(D)は、MMI部60の波長分離特性及び偏波無依存性について説明する図である。図2(A)〜(D)では、第1の光導波路素子の光導波路コアのみを概略的平面図で示し、各図中において概略的な光の経路を矢印で示してある。図2(A)では、第1波長のTE偏波の経路を示している。また、図2(B)では、第1波長のTM偏波の経路を示している。また、図2(C)では、第2波長のTE偏波の経路を示している。また、図2(D)では、第2波長のTM偏波の経路を示している。
MMI部60は、第1の波長のTE偏波L1a及びTM偏波L1bに対して、互いに偶数(0を除く)差の干渉次数を与える(図2(A)及び(B))。従って、第1の波長のTE偏波L1a及びTM偏波L1bには、偶奇性の共通する干渉次数が与えられる。図2(A)及び(B)の例では、第1の波長のTE偏波L1aに干渉次数3、及び第1の波長のTM偏波L1bに干渉次数5が与えられている。その結果、第1入出力ポートから入力される第1の波長のTE偏波L1a及びTM偏波L1bは、ともに共通の入出力ポート(ここでは第3入出力ポート63)から出力される。
一方、MMI部60は、第2の波長のTE偏波L2a及びTM偏波L2bに対して、第1の波長のTE偏波L1a及びTM偏波L1bとは偶奇性の異なる干渉次数を与える。そして、MMI部60は、第2の波長のTE偏波L2a及びTM偏波L2bに対しても、互いに偶数(0を除く)差の干渉次数を与える(図2(C)及び(D))。従って、第2の波長のTE偏波L2a及びTM偏波L2bには、偶奇性の共通する干渉次数が与えられる。図2(C)及び(D)の例では、第2の波長のTE偏波L2aに干渉次数4、及び第2の波長のTM偏波L2bに干渉次数6が与えられている。その結果、第1入出力ポートから入力される第2の波長のTE偏波L2a及びTM偏波L2bは、ともに共通の入出力ポートであって、かつ第1の波長の光とは異なるポート(ここでは第2入出力ポート62)から出力される。
このように、MMI部60が与える干渉次数を、各波長におけるTE偏波とTM偏波とで偶数差とし、かつ各波長で互いに異なる偶奇性とする。その結果、MMI部60は、偏波無依存で、第1波長及び第2波長の光を波長分離することができる。
なお、この例では、分離すべき波長数が2の場合について説明した。しかし、MMI部60は、分離すべき波長数が3以上の場合、例えば互いに波長の異なる第1〜第3波長の光についても、偏波無依存の波長分離が可能である。この場合には、第1〜第3波長各々において、TE偏波とTM偏波とに与える干渉次数を偶数差とする。そして、例えば、第1波長及び第2波長の光と、第3波長の光とで干渉次数の偶奇性を異ならせれば、第1波長及び第2波長の光と、第3波長の光とを、異なる第2及び第3入出力ポート62及び63から出力できる。
第2入出力部42は、一端42a側でMMI部60の第2入出力ポート62と接続される。また、他端42b側で例えば外部の素子や伝送路と接続される。第3入出力部43は、一端43a側でMMI部60の第3入出力ポート63と接続される。また、他端43b側で例えば外部の素子や伝送路と接続される。これら第2入出力部42及び第3入出力部43の幅及び厚さは、例えばシングルモード条件を満たすように設定される。
(第1の光導波路素子の設計例)
第1の光導波路素子100のMMI部60の設計例について説明する。ここでは、MMI部60を含む光導波路コア30の厚さが220nmである場合を想定し、1490nmの第1波長と1550nmの第2波長とを分離する場合における、MMI部60の設計について説明する。また、ここでは、厚さが220nmである場合における、TM偏波が十分に伝播する幅として、MMI部60の幅W2を1.7μmに設定した。この条件において、干渉次数が、各波長におけるTE偏波とTM偏波とで偶数差となり、かつ各波長で互いに異なる偶奇性となる、MMI部60の長さL1を設計する。
まず、第1波長(1490nm)に与える干渉次数を決定する。厚さが220nm及び幅W2が1.7μmのMMI部60について、第1波長のTE偏波及びTM偏波の基本モード及び1次モードの等価屈折率、並びに基本モード及び1次モード間の位相が反転する距離(長さ)Lπを表1に示す。
Figure 0006540071
ここで、表1の等価屈折率は、有限要素法によって求めた。また、伝搬定数差は(2π/波長)×等価屈折率差で表される。そして、Lπは、π/伝播定数差=波長/(2×等価屈折率差)で導かれる。
干渉次数Mは、MMI部60の長さL1に対して、M=L1/Lπで導かれる。上述したように、偏波無依存の条件として、第1波長のTE偏波及びTM偏波に与えられる干渉次数には、偶数差が設定される。ここでは、第1波長のTE偏波に干渉次数Mを与え、TM偏波に干渉次数M+2を与える設計を考える。すなわち、LπTEを、TE偏波の基本モード及び1次モード間の位相が反転する長さ、及びLπTMを、TM偏波の基本モード及び1次モード間の位相が反転する長さとして、下式(1)及び(2)を満たす長さL1を算出する。
M=L1/LπTE ・・・(1)
M+2=L1/LπTM ・・・(2)
上式(1)及び(2)を満たす長さL1は、下式(3)で導かれる。
L1=2/(1/LπTM−1/LπTE) ・・・(3)
表1の値を用いて、上式(3)から長さL1を算出すると、L1=108.3μmとなる。L1=108.3μmを用いて、上式(1)からTE偏波の干渉次数を算出すると、M=14.55となる。
ここで、干渉次数は、整数に近いことが好ましい。そこで、M=14.55の近隣の整数として、TE偏波の干渉次数M=14又は15を決定する。このとき、TM偏波の干渉次数M+2は16又は17となる。そして、M=14又は15に合わせて、MMI部60の長さL1を設定する。TE偏波の干渉次数をM=14とする場合には、L1=(14/14.55)×108.3=104.2μmとなる。また、TE偏波の干渉次数をM=15とする場合には、L1=(15/14.55)×108.3=111.6μmとなる。
次に、第2波長(1550nm)に与える干渉次数を決定する。厚さが220nm及び幅W2が1.7μmのMMI部60について、第2波長のTE偏波及びTM偏波の基本モード及び1次モードの等価屈折率、並びに基本モード及び1次モード間の位相が反転する距離(長さ)Lπを表2に示す。
Figure 0006540071
第1波長においてTE偏波の干渉次数が14となる長さL1=104.2μmでは、第2波長のTE偏波に与えられる干渉次数は、表2の値を用いて、M=L1/Lπから14.7となる。このとき、第2波長のTM偏波に与えられる干渉次数は、表2の値を用いて、M=L1/Lπから16.7となる。従って、第2波長のTE偏波及びTM偏波に与えられる干渉次数には、偶数(ここでは約2)の差が設定される。さらに、第1波長のTE偏波及びTM偏波の干渉次数と、第2波長のTE偏波及びTM偏波の干渉次数とは、それぞれ約1の差が設定される。従って、各波長で互いに異なる偶奇性となる。
一方、第1波長においてTE偏波の干渉次数が15となる長さL1=111.6μmでは、第2波長のTE偏波に与えられる干渉次数は、表2の値を用いて、M=L1/Lπから15.8となる。このとき、第2波長のTM偏波に与えられる干渉次数は、表2の値を用いて、M=L1/Lπから17.9となる。従って、この場合にも、第2波長のTE偏波及びTM偏波に与えられる干渉次数には、偶数(ここでは約2)の差が設定される。さらに、第1波長のTE偏波及びTM偏波の干渉次数と、第2波長のTE偏波及びTM偏波の干渉次数とは、それぞれ約1の差が設定される。従って、各波長で互いに異なる偶奇性となる。
このように、厚さが220nm及び幅W2が1.7μmのMMI部60では、長さL1を104.2μm又は111.6μmとすることによって、干渉次数を、各波長におけるTE偏波とTM偏波とで偶数差とし、かつ各波長で互いに異なる偶奇性とすることができる。
その結果、第1入出力ポート61から入力される、第1波長のTE偏波及びTM偏波は、第2及び第3光入出力ポート62及び63の、共通する一方から出力される。また、第1入出力ポート61から入力される、第2波長のTE偏波及びTM偏波は、第1波長が出力されるのとは異なる、第2及び第3光入出力ポート62及び63の他方から出力される。
このように、第1の光導波路素子100では、光導波路コア30の厚さが220nmと薄い場合であっても、異なる波長の光を偏波無依存で分離することができる。従って、第1の光導波路素子100では、光導波路コア30の厚さに依存することなく、偏波無依存の波長分離素子として使用できる光導波路素子を提供することができる。
(第2の光導波路素子)
図3を参照して、この発明の第2の実施の形態による光導波路素子(以下、第2の光導波路素子)について説明する。図3は、第2の光導波路素子を示す概略的平面図である。なお、図3では、クラッド層を透明として示してある。なお、第2の光導波路素子は、MMI部が第1MMI部と第2MMI部とを含んで構成される点において、上述した第1の光導波路素子と相違する。その他の構成については、第1の光導波路素子と同様であるため、共通する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2の光導波路素子200では、MMI部70が、第1MMI部71、第2テーパ部73及び第2MMI部75を含んでいる。これら第1MMI部71、第2テーパ部73及び第2MMI部75は、第1入出力ポート61が設定されたMMI部70の一端70aから、第2及び第3入出力ポート62及び63が設定された他端70bの方向へ、この順に接続されている。従って、第1入出力ポート61は、第1MMI部71の一端71aに設定されている。第1MMI部71は、他端71b側で、第2テーパ部73と接続されている。第2MMI部75は、一端75a側で第2テーパ部73と接続されている。第2及び第3入出力ポート62及び63は、第2MMI部75の他端75bに設定されている。第1入出力ポート61は、MMI部70の中心軸C70からずれた位置に設定されている。また、第2入出力ポート62と第3入出力ポート63は、MMI部70の中心軸C70に対して対称となる位置に設定されている。
さらに、第2の光導波路素子200では、第2入出力ポート62に第1サブテーパ部81が、また、第3入出力ポート63に第2サブテーパ部82が、それぞれ接続されている。そして、第1サブテーパ部81が第2入出力部42に、また、第2サブテーパ部82が第3入出力部43に、それぞれ接続されている。
第1MMI部71は、矩形状の平面形状で形成されている。第1MMI部71は、第1入出力ポート61から入力される第1波長及び第2波長の光に対して、少なくとも基本モード及び1次モードを伝播させる幅で設計されている。
ここで、第1MMI部71は、上述した第1の光導波路素子100のMMI部60に対応する構成である。従って、第1の光導波路素子100のMMI部60と同様に、第1MMI部71が、第1波長及び第2波長のTE偏波及びTM偏波に対して、それぞれ所定の干渉次数を与えることによって、偏波無依存で波長分離を行う。第1MMI部71が与える干渉次数、及びこの干渉次数に対応する第1MMI部71の長さL21については、第1の光導波路素子100のMMI部60と同様に、上記表1及び表2の値を用いて決定できる。ただし、第2の光導波路素子200では、第1MMI部71の後段に第2テーパ部73及び第2MMI部75が接続される。そのため、第2テーパ部73及び第2MMI部75が各波長の各偏波に与える干渉次数を考慮して、第1MMI部71が与える干渉次数及び長さL21を調整する必要がある。この具体的な設計例については後述する。
第2テーパ部73は、第1MMI部71から第2MMI部73に向かうにつれて幅が連続的に拡大するように設計されている。第2テーパ部73は、第1波長の光及び第2波長の光に対して、第2MMI部73で励起される伝播モードを基本モード〜2次モードに限定する。その結果、3次以上の不要な高次モードの励起が抑制される。これよって、第2MMI部75におけるモード間干渉が単純化され、波長分離特性が向上する。
第2MMI部75は、矩形状の平面形状で形成されている。第2MMI部75は、第1波長及び第2波長の光に対して、基本モード、1次モード及び2次モードを伝播させる幅で設計されている。そして、これらのモード間干渉を利用して、第1波長の光及び第2波長の光それぞれの電場分布を合成する。これによって、第1サブテーパ部81及び第2サブテーパ部82間の間隙Gからクラッドへ漏れ出す光のロスを抑える。
第2テーパ部73の長さL22と第2MMI部75の長さL23との和L22+L23は、第1波長の光及び第2波長の光それぞれに対し、基本モードと2次モードとの間の位相差がπとなるように設計される。さらに、長さL22+L23は、第1波長の光及び第2波長の光それぞれに対し、基本モード及び1次モードのビート長の1/4以下、好ましくは1/8以下となるように設計される。ここで、ビート長とは、第2MMI部75を伝播する光のTE偏波及びTM偏波間の位相差が2πとなる長さである。
ビート長が1/4以下の場合には、TE偏波及びTM偏波の基本モードと1次モードとの位相関係が、第1MMI部71からの出力時における状態に保たれる。その結果、第2MMI部75を偏波無依存として取り扱うことができる。
なお、第2の光導波路素子200では、構造の簡易化の観点から、第2テーパ部73を省略することもできる。その場合には、第2MMI部75の長さL23のみに対して、上述した第2テーパ部73及び第2MMI部75の長さの和L22+L23と同様の設計を適用することができる。
第1サブテーパ部81は、一端81a側で、第2MMI部75に設定された第2入出力ポート62と接続される。また、他端81b側で、第2入出力部42と接続される。第1サブテーパ部81は、第2MMI部75から第2入出力部42に向かうにつれて幅が連続的に縮小するように設計されている。
第2サブテーパ部82は、一端82a側で、第2MMI部75に設定された第3入出力ポート63と接続される。また、他端82b側で、第3入出力部43と接続される。第2サブテーパ部82は、第2MMI部75から第3入出力部43に向かうにつれて幅が連続的に縮小するように設計されている。
第1サブテーパ部81及び第2サブテーパ部82間の間隙Gが小さいほど、間隙Gからクラッドへ漏れ出す光のロスが抑制される。一方、容易に作成可能な寸法として、第1サブテーパ部81及び第2サブテーパ部82間の間隙Gは、小さくとも200nm以上、より好ましくは300nm以上とするのが良い。従って、間隙Gの寸法は、光のロスの抑制及び作成の容易性の双方を考慮して設計される。また、第1サブテーパ部81及び第2サブテーパ部82は、第2MMI部75から離れるにつれて、それぞれの中心軸が互いに離間する形状、又はそれぞれの中心軸が互いに接近する形状のいずれかを採用することができる。なお、中心軸とは、第1サブテーパ部81においては一端81aの中点と他端81bの中点とを結ぶ軸であり、第2サブテーパ部82においては、一端82aの中点と他端82bの中点とを結ぶ軸である。
(第2の光導波路素子の設計例)
第2の光導波路素子200のMMI部70の設計例について説明する。ここでは、MMI部70を含む光導波路コア30の厚さが220nmである場合を想定し、1490nmの第1波長と1550nmの第2波長とを分離する場合における、MMI部70の設計について説明する。また、ここでは、厚さが220nmである場合における、TM偏波が十分に伝播する幅として、第1MMI部71の幅W3を1.7μmに設定した。
この条件においては、第1の光導波路素子100の設計例で説明したように、上式(1)〜(3)から、第1MMI部71の長さL21を、第1波長のTE偏波の干渉次数が14.55となる長さ(108.3μm)とすることで、第1MMI部71が与える干渉次数を、第1波長のTE偏波とTM偏波とで偶数差とすることができる。第1の光導波路素子100の設計例では、この値に基づき、第1波長のTE偏波の干渉次数が14又は15となるように、MMI部60の長さを決定した。
これに対し、第2の光導波路素子200では、上述したように、第2テーパ部73及び第2MMI部75が各波長の各偏波に与える干渉次数を考慮して、第1MMI部71が与える干渉次数及び長さL21を調整する必要がある。ここでは、一例として、第2テーパ部73の長さL22を3μm、並びに第2MMI部75の長さL23を1.3μm及び幅W4を2.3μmとした場合を考える。この例では、第2テーパ部73及び第2MMI部75によって、各波長におけるTE偏波及びTM偏波に0.5の干渉次数が与えられることがシミュレーションにより確認された。
従って、第1MMI部71が第1波長のTE偏波に与える干渉次数を例えば13.5又は14.5とすることによって、MMI部70全体で第1波長のTE偏波に与えられる干渉次数が整数となる。第1MMI部71が第1波長のTE偏波に与える干渉次数を13.5とする場合には、L21=(13.5/14.55)×108.3=100.5μmとなる。また、TE偏波の干渉次数を14.5とする場合には、L21=(14.5/14.55)×108.3=107.9μmとなる。
ここでは、第1MMI部71の長さL21を100.5μmに決定した。このとき、第1MMI部71において、第1波長のTM偏波に干渉次数15.4、第2波長のTE偏波に干渉次数14.2、及び第2波長のTM偏波に干渉次数16.1がそれぞれ与えられる。従って、MMI部70全体では、第1波長のTE偏波に干渉次数14、第1波長のTM偏波に干渉次数15.9、第2波長のTE偏波に干渉次数14.7、及び第2波長のTM偏波に干渉次数16.7がそれぞれ与えられる。従って、各波長のTE偏波及びTM偏波に与えられる干渉次数には、それぞれ偶数(ここでは約2)差が設定される。さらに、第1波長のTE偏波及びTM偏波の干渉次数と、第2波長のTE偏波及びTM偏波の干渉次数とは、それぞれ約1の差が設定される。従って、各波長で互いに異なる偶奇性となる。
次に、発明者は、第2の光導波路素子200の波長分離特性及び偏波無依存性を評価するシミュレーションを行った。
このシミュレーションでは、図3に示す第2の光導波路素子200において、第1入出力部41から光を入力する場合の、第2入出力部42から出力されるTE偏波及びTM偏波、並びに第3入出力部43から出力されるTE偏波及びTM偏波の強度を確認した。このシミュレーションでは、3次元FDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いた。
ここでは、上述した設計例に基づき、第2の光導波路素子200を、1490nmの光と1550nmの光とを分離する設計で構成した。テーパ部50の他端50bの幅W1を1μm、第1MMI部71の長さL21を100.5μm及び幅W3を1.7μm、第2テーパ部73の長さL22を3μm、第2MMI部75の長さL23を1.3μm及び幅W4を2.3μm、第1サブテーパ部81の一端81aの幅を1μm、第1サブテーパ部81の他端81bから一端81aへ下ろした垂線の足と一端81aの中点との距離を100nm、第2サブテーパ部82の一端82aの幅を1μm、第2サブテーパ部82の他端82bから一端82aへ下ろした垂線の足と一端82aの中点との距離を100nm、並びに第1及び第2サブテーパ部81及び82間の間隙Gを250nmとした。また、第1入出力部41、テーパ部50、第1MMI部71、第2テーパ部73、第2MMI部75、第1サブテーパ部81、第2サブテーパ部82、第2入出力部42及び第3入出力部43を含む光導波路コア30の厚さを220nmとした。また、クラッド層20をSiOで、及び光導波路コア30をSiで構成する場合を想定した。
シミュレーションの結果を図4に示す。図4は、第2の光導波路素子200の特性を評価する図である。図4では、縦軸に強度をdB目盛で、また、横軸に波長をμm単位でとって示してある。図4において、曲線91は、第2入出力部42から出力されるTE偏波の強度を示している。また、曲線93は、第2入出力部42から出力されるTM偏波の強度を示している。また、曲線95は、第3入出力部43から出力されるTE偏波の強度を示している。また、曲線97は、第3入出力部43から出力されるTM偏波の強度を示している。
図4に示すように、第2入出力部42からの出力強度は、1550nm付近の波長においてTE偏波及びTM偏波がほぼ一致し、大きくなっている。また、第3入出力部43からの出力強度は、1490nm付近の波長においてTE偏波及びTM偏波がほぼ一致し、大きくなっている。この結果から、第2の光導波路素子200が、偏波無依存で異なる波長の光を分離できることが確認された。
(利用形態)
第1の光導波路素子100及び第2の光導波路素子200は、例えばONUにおける波長分離素子として使用することができる。一例として第1の光導波路素子100をONUの波長分離素子として使用する場合について説明する。
この場合には、第1入出力部41が、例えば光ファイバ等の外部の伝送路と接続される。この外部の伝送路は、OLTと接続されている。また、第2入出力部42が、例えばフォトダイオード等の受光素子と接続される。また、第3入出力部43が、例えばレーザダイオード等の発光素子と接続される。
そして、OLTから光ファイバを経て送られる下り光信号は、第1入出力部41に入力され、テーパ部50及びMMI部60を経て、第2入出力部42から出力される。第2入出力部42から出力された下り光信号は、受光素子によって受光される。一方、発光素子によって生成された上り光信号は、第3入出力部43に入力され、MMI部60及びテーパ部50を経て、第1入出力部41から出力される。第1入出力部41から出力された上り光信号は、光ファイバを経てOLTに送られる。
10:支持基板
20:クラッド層
30:光導波路コア
41:第1入出力部
42:第2入出力部
43:第3入出力部
50:テーパ部
60、70:多モード干渉(MMI)部
61:第1入出力ポート
62:第2入出力ポート
63:第3入出力ポート
71:第1多モード干渉(MMI)部
73:第2テーパ部
75:第2多モード干渉(MMI)部
81:第1サブテーパ部
82:第2サブテーパ部
100:第1の光導波路素子
200:第2の光導波路素子

Claims (2)

  1. 光導波路コアとして形成された、少なくとも基本モード及び1次モードの光を伝播させる多モード干渉部と、
    光導波路コアとして前記多モード干渉部と一体的に形成されたテーパ部と
    を備え、
    前記多モード干渉部の、一端には、前記多モード干渉部の中心軸からずれた位置に第1入出力ポートが設定され、前記一端と対向する他端には第2入出力ポート及び第3入出力ポートがそれぞれ設定され、
    前記多モード干渉部には、前記第1入出力ポートから、第1波長の光及び該第1波長とは異なる第2波長の光が入力され、
    前記第1入出力ポートから入力される前記第1波長の光は、前記第2入出力ポートから出力され、前記第1入出力ポートから入力される前記第2波長の光は、前記第3入出力ポートから出力され、
    前記多モード干渉部は、
    前記第1波長のTE偏波及びTM偏波に対して、互いに偶数(0を除く)差の干渉次数を与え、
    前記第2波長のTE偏波及びTM偏波に対して、互いに偶数(0を除く)差の干渉次数を与え、及び
    前記第1波長の光及び前記第2波長の光に対し、互いに偶奇性の異なる干渉次数を与え、
    前記多モード干渉部は、第1多モード干渉部と第2多モード干渉部とを含んでおり、
    前記第1多モード干渉部と前記第2多モード干渉部とは、前記一端から前記他端の方向へ、この順に接続され、
    前記第1多モード干渉部は、基本モード及び1次モードの光を伝播させ、
    前記第2多モード干渉部は、基本モード、1次モード及び2次モードの光を伝播させ、
    前記第2多モード干渉部の長さは、
    前記第1波長の光及び前記第2波長の光の基本モードと2次モードとの間の位相差がπであり、かつ
    前記第1波長の光及び前記第2波長の光の基本モード及び1次モードのビート長の1/4以下となるように設定され
    前記テーパ部は、
    前記多モード干渉部の前記第1入出力ポートに接続され、
    前記多モード干渉部に向かうにつれて幅が拡大し、前記多モード干渉部側の端において、前記多モード干渉部の幅の1/2以上の幅を有し、及び
    前記多モード干渉部において、基本モード及び1次モードの光のみを励起させる
    ことを特徴とする光導波路素子。
  2. 前記テーパ部の、前記多モード干渉部側の端における幅が、前記多モード干渉部の幅の50〜80%の範囲内の値である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路素子。
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