JP2010223991A - 光波長フィルタ及び光合分波素子 - Google Patents

光波長フィルタ及び光合分波素子 Download PDF

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Abstract

【課題】作成容易であり偏波依存性をなくすること。
【解決手段】第1波長の光のTE成分である第1TE成分と、第1波長の光のTM成分と、第2波長の光のTE成分である第2TE成分とが混合した混合光から、第1TE成分及びTM成分と、第2TE成分とを分離する光波長フィルタ10であって、第1幅が0次モード光及び1次モード光のみを励起する大きさとされた第1多モード光導波路16と、第1多モード光導波路16に接続されていて、第2幅の平均値が第1幅よりも大きい第2多モード光導波路18と、第2多モード光導波路に接続されていて第2幅よりも大きい第3幅を有する第3多モード光導波路20とを備え、前記第1〜第3多モード光導波路の光伝播方向に沿った長さをL〜Lとするときに、固有モード方程式に従って、L〜Lを決定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、異なる波長の光を分離する光波長フィルタ、及びこの光波長フィルタを用いた光合分波素子に関する。
光加入者系においては、加入者側から局側への光伝送(上り通信)と、局側から加入者側への光伝送(下り通信)を一本の光ファイバで行う必要があり、そのため上り通信及び下り通信を異なる波長の光で行っている。このため、局側及び加入者側の双方で、異なる波長の光を分離する光波長フィルタが必要となる。一般的に光加入者系では、この光波長フィルタと発光素子及び受光素子とを空間光学的に光軸合わせして組み立てることより、光合分波素子として用いている。加入者側で用いられる光合分波素子は加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)と称される(例えば、特許文献1〜5)。
近年、光波長フィルタとして、光軸合わせを不要とする光導波路型の光波長フィルタが研究されている。この種の光波長フィルタとしては、マッハツェンダ干渉計を用いたもの、方向性結合器を用いたもの、多モード干渉光導波路を用いたもの等が知られている。
マッハツェンダ干渉計を用いた光波長フィルタは、回路理論を用いて波長特性を設計できる利点がある。しかし、Si製のマッハツェンダ型光波長フィルタをONUに使用する場合には、等価屈折率や結合係数の波長依存性が大きいために設計が難しい。
また、方向性結合器を用いた光波長フィルタは、透過率が波長依存性を有しているために、光源から出力される光の波長のズレにより透過率が変化してしまう。
また、多モード干渉光導波路を用いた光波長フィルタとしては、1.3μmの波長の光と、1.5μmの光を分離できる素子が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
米国特許第4860294号明細書 米国特許第5764826号明細書 米国特許第5960135号明細書 米国特許第7072541号明細書 特開平8−163028号
Baojun Li et al."1×2 optical waveguide filters based on multimode interference for 1.3− and 1.55−μm operation",Optical Engineering,vol.41,No.3,pp723−727(March,2002)
しかしながら、非特許文献1に記載された光波長フィルタは、大きな偏波依存性があり、TE成分及びTM成分のどちらか一方の偏波成分しか利用することができなかった。また、非特許文献1に記載された光波長フィルタを構成する材料は、SiGeであるため、Si製の素子に比べて作成が難しかった。
この発明は、このような問題点に鑑みなされたものである。従って、この発明の目的は、多モード干渉光導波路を用いたSi製の作成容易な光波長フィルタであって、偏波依存性がない光波長フィルタ及び、この光波長フィルタを用いた光合分波素子を提供することにある。
上述した目的の達成を図るために、この発明の光波長フィルタは、第1波長の光のTE成分である第1TE成分と、第1波長の光のTM成分と、第1波長とは異なる第2波長の光のTE成分である第2TE成分とが混合した混合光から、第1TE成分及びTM成分と、第2TE成分とを分離する。
光波長フィルタは、第1〜第3多モード光導波路と、第1〜第3入出力用光導波路とを備えている。
第1多モード光導波路は、入力された混合光の光伝播方向に直交しかつ基板の第1主面に平行な方向における長さとしての第1幅が第1及び第2TE成分並びにTM成分の0次モード光及び1次モード光のみを励起する大きさとされている。
第2多モード光導波路は、第1多モード光導波路に、光伝播方向に沿って接続されていて、混合光の光伝播方向に直交しかつ基板の第1主面に平行な方向における長さとしての第2幅を有していて、第2幅の平均値が第1幅よりも大きい。
第3多モード光導波路は、第2多モード光導波路に、光伝播方向に沿って接続された、第2幅よりも大きい第3幅を有する。
第1入出力用光導波路は、第1多モード光導波路の自由端に接続されていて、混合光が第1多モード光導波路に向けて伝播される。
第2及び第3入出力用光導波路は、第3多モード光導波路の自由端に接続されている。
そして、第1〜第3多モード光導波路の光伝播方向に沿った長さをL,L及びL(ただしL〜Lは正数)とし、
第1〜第3多モード光導波路における第1TE成分の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差をそれぞれΔβ11,Δβ12及びΔβ13(ただしΔβ11〜Δβ13は実数)とし、
第1〜第3多モード光導波路における第2TE成分の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差をそれぞれΔβ21,Δβ22及びΔβ23(ただしΔβ21〜Δβ23は実数)とし、
第1〜第3多モード光導波路における第TM成分の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差をそれぞれΔβ31,Δβ32及びΔβ33(ただしΔβ31〜Δβ33は実数)とし、
第1及び第2TE成分並びにTM成分の干渉次数をそれぞれm,m及びmとしたときに、下記(1)式〜(3)式を満たし、かつ、下記(条件1)又は(条件2)が成り立つように、第1〜第3多モード光導波路の長さL,L及びLを決定することにより、第1TE成分及びTM成分を第2又は第3入出力用光導波路のどちらかに出力し、第2TE成分を、第3又は第2出力用光導波路のどちらかに出力する。
Δβ11+LΔβ12+LΔβ13=mπ・・・(1)
Δβ21+LΔβ22+LΔβ23=mπ・・・(2)
Δβ31+LΔβ32+LΔβ33=mπ・・・(3)
(条件1):m及びmの両者が偶数かつ、mが奇数
(条件2):m及びmの両者が奇数かつ、mが偶数
上述した光波長フィルタの好ましい一実施態様として、第2多モード光導波路の第2幅を、第1幅から第3幅まで連続的に増加させるのがよい。
上述した光波長フィルタの好ましい一実施態様として、第1及び第2出力用光導波路が、第3多モード光導波路との第1及び第2接続部を備えていて、第1及び第2接続部は、第3多モード光導波路から離間するに従って、幅が連続的に狭くなる平面型導波路として形成されているのがよい。
上述した光波長フィルタの好ましい一実施態様として、第1〜第3多モード光導波路、入力用光導波路及び第1及び第2出力用光導波路を、Siを材料として形成するのがよい。
この発明の光合分波素子は、上述した光波長フィルタを用いていて、第2入出力用光導波路から第1TE成分及びTM成分が出力された場合に、第3入出力用光導波路に第2TE成分が入力され、又は第3入出力用光導波路から第1TE成分及びTM成分が出力された場合に、第2入出力用光導波路に第2TE成分が入力される。
この発明によれば、多モード干渉光導波路を用いたSi製の作成容易な光波長フィルタであって、偏波依存性がない光波長フィルタ及び、この光波長フィルタを用いた光合分波素子が得られる。
実施の形態1の光波長フィルタの構造を概略的に示す斜視図である。 実施の形態1の光波長フィルタの平面図である。 実施の形態1の多モード光導波路領域における混合光の各成分の伝播径路の一例を模式的に示した模式図である。 (A)は、第1TE成分の光波長フィルタ内での伝播の様子を示す模式図であり、(B)は、第2TE成分の光波長フィルタ内での伝播の様子を示す模式図であり、(C)は、TM成分の光波長フィルタ内での伝播の様子を示す模式図である。 実施の形態2の光合分波素子の構造を概略的に示す平面図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示してある。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施の形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
(実施の形態1)
(構造)
まず、図1及び図2を参照して、この実施の形態の光波長フィルタの構造について説明する。図1は、この実施の形態の光波長フィルタの構造を概略的に示す斜視図である。なお、図1においては、クラッド中に埋め込まれた光波長フィルタを強調して示すために、光波長フィルタを実線で示してある。図2は、光波長フィルタの平面図である。なお、図2においては、基板とクラッドの図示を省略してある。
図1を参照して、光波長フィルタの構造についてその概略を簡単に説明する。その後、図2を用いて、光波長フィルタの平面構造についてより詳細に説明する。
図1を参照すると、光波長フィルタ10は、基板12の第1主面12a側に形成されたクラッド14の中に埋め込まれた構造体として形成されている。ここで、基板12は矩形状の平行平板である。基板12は、好ましくは、例えばSi基板とする。また、クラッド14は、平面形状が基板と等しい矩形状の平行平板である。クラッド14は、好ましくは、例えばSiOを材料として形成する。
光波長フィルタ10は、その平坦な底面が基板12の第1主面12aと平行になるように、クラッド14中に埋め込まれている。光波長フィルタ10を構成する材料は、場所によらず同一であり、好ましくは、例えばSiとする。
光波長フィルタ10の底面と、基板12の第1主面12aとの間の距離D1は、光波長フィルタ10中を伝播する光の基板12への結合を防ぐために、好ましくは、例えば、約1μm以上の大きさとする。また、光波長フィルタ10の第1主面12aに垂直に測った厚みD2は、場所によらず等しく、好ましくは、例えば約0.3μmとする。
光波長フィルタ10は、クラッド14の側面14a及び14bに合計3つの光入出力ポートである第1〜第3ポートP1〜P3を備えている。より詳細には、側面14bに、後述する第2及び第3入出力用光導波路24及び26(図2参照)にそれぞれ接続する第2及び第3ポートP2及びP3を備えている。そして、側面14aに後述する第1入出力用光導波路22に接続する第1ポートP1を備えている。
詳しくは後述するが、この第1ポートP1には、第1波長λの光のTE成分である第1TE成分TE(λ)と、第1波長λの光のTM成分TM(λ)と、第1波長λとは異なる第2波長λの光のTE成分である第2TE成分TE(λ)とが混合した混合光が入力される。そして、光波長フィルタ10により第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)と、第2TE成分TE(λ)とを分離して、第2及び第3ポートP2及びP3からそれぞれ出力する。
次に、図2を参照して、光波長フィルタ10の構造についてより詳細に説明する。
光波長フィルタ10は、第1〜第3多モード光導波路16,18及び20と、第1〜第3入出力用光導波路22,24及び26とを備えている。なお、以降、第1〜第3多モード光導波路16〜20を総称するときには、多モード光導波路領域21と称する。
第1多モード光導波路16は、第1入出力用光導波路22が自由端16aに接続された矩形状の多モード干渉光導波路である。ここで、自由端16aとは、第2多モード光導波路18が接続されていない側の第1多モード光導波路16の端面のことを示す。第1多モード光導波路16の光伝播方向に沿った長さは、Lとする。なお、Lの決定法については、後述する。
また、第1多モード光導波路16の光伝播方向に直交しかつ基板12の第1主面12aに平行な方向における長さとしての第1幅Wは、第1及び第2TE成分TE(λ)及びTE(λ)並びにTM成分TM(λ)の0次モード光及び1次モード光のみを励起する大きさとする。これは、第1多モード光導波路16の第1幅Wを2次以上の高次モード光を励起する大きさとすると、後述する(1)式〜(3)式において、2次以上の高次モード光の干渉条件をも考慮しなければならなくなり、第1多モード光導波路16の長さLを決定することが難しくなるからである。
具体的なWの値は、光波長フィルタ10に入力される光の波長により変化するために、一義的には決定できない。しかし、第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)の第1波長λを1.49μmとし、第2TE成分TE(λ)の第2波長λを1.31μmとした場合には、第1幅Wは、好ましくは、例えば約0.75μmとする。第1幅Wの値を約0.75μmとすることにより、第1多モード光導波路16を伝播する過程で、波長が1.49μmの第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)と、波長が1.31μmの第2TE成分TE(λ)とは、0次モード光と1次モード光のみが励起される。
第2多モード光導波路18は、第1多モード光導波路16に光伝播方向に沿って接続された多モード干渉光導波路である。第2多モード光導波路18は、平面形状が等脚台形状であり、この等脚台形の上底側(長さが短い方の底辺側)が第1多モード光導波路16に接続されていて、下底側(長さが長い方の底辺側)が第3多モード光導波路20に接続されている。つまり、第2多モード光導波路18は、第1多モード光導波路16と第3多モード光導波路20との間に介在している。
第2多モード光導波路18の光伝播方向に沿った長さは、Lとする。なお、Lの決定法については、後述する。
第2多モード光導波路18の光伝播方向に直交しかつ基板12の第1主面12aに平行な方向における長さとしての第2幅Wは、第1幅Wから、第3多モード光導波路20の第3幅Wまで直線的かつ連続的に増加している。つまり、第2多モード光導波路18の光伝播方向に直交しかつ基板12の第1主面12aに平行な方向における第2幅Wの平均値は、第1多モード光導波路16の第1幅Wよりも大きい。
第3多モード光導波路20は、第2多モード光導波路18に光伝播方向に沿って接続された多モード干渉光導波路である。第3多モード光導波路20は、平面形状が矩形状であり、第2多モード光導波路18の下底側に接続されている。また、第3多モード光導波路20の自由端20aには、第2及び第3入出力用光導波路24及び26が接続されている。ここで、自由端20aとは、第3多モード光導波路20の第2多モード光導波路18と接続していない側の端面を言う。
第3多モード光導波路20の光伝播方向に沿った長さは、Lとする。なお、Lの決定法については、後述する。
第3多モード光導波路20の光伝播方向に直交しかつ基板12の第1主面12aに平行な方向における長さとしての第3幅Wは、第1幅W及び第2幅Wの平均値よりも大きい。具体的なWの値であるが、第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)の第1波長を1.49μmとし、第2TE成分TE(λ)の第2波長を1.31μmとした場合には、第3幅Wは、好ましくは、例えば約1.4μmとする。
なお、第3幅Wの大きさは、第1幅Wより大きく、かつ第1幅Wの3倍以内とすることが好ましい。第3幅Wをこの範囲の値とすることにより、第2多モード光導波路18において2次モード光以上の高次モード光の励起を抑えることができ、その結果、迷光の発生を抑制し、光波長フィルタの波長選択能力を高めることができる。
第1入出力用光導波路22は、第1多モード光導波路16の自由端16aに接続されたチャネル型のシングルモード光導波路である。第1入出力導波路22の光伝播方向に垂直に切断した横断面形状は矩形状である。より詳細には、第1入出力用光導波路22は、光波長フィルタ10の中心軸10Cから第2入出力用光導波路24側にずれた位置で、第1多モード光導波路16に接続されている。
第1入出力用光導波路22の横断面の寸法は、この実施の形態に示す例では、第1主面12aに垂直に測った厚みが、好ましくは、例えば約0.3μmであり、第1主面12aに平行かつ光伝播方向に垂直に測った幅が、好ましくは、例えば、約0.3μmとする。
第1入出力用光導波路22の横断面の寸法をこの値とすることにより、第1入出力用光導波路22をシングルモード光導波路とすることができる。
第2入出力用光導波路24は、第3多モード光導波路20の自由端20aに接続されている。第2入出力用光導波路24は、第2テーパ部24aと第2導波路部24bとを備えている。第2テーパ部24aは、自由端20aに接続されていて、光伝播方向に沿って幅が等脚台形状に狭くなっていく平面型光導波路である。
第2テーパ部24aの寸法は、光伝播方向に沿った長さLを、好ましくは、例えば約10μmとする。また、第3多モード光導波路20との接続部における幅、つまり、等脚台形の下底の長さWを、好ましくは、例えば約0.55μmとする。
第2導波路部24bは、第2テーパ部24aのテーパの先端、すなわち等脚台形の上底側に接続されているチャネル型のシングルモード光導波路である。第2導波路部24bの横断面形状は、寸法も含めて第1入出力用光導波路22と同様である。つまり、第2導波路部24bは、シングルモード光導波路である。
第3入出力用光導波路26は、第3多モード光導波路20の自由端20aに接続されている。より詳細には、第3入出力用光導波路26は、光波長フィルタ10の中心軸10Cを線対称軸として、第2入出力用光導波路24と線対称の位置に設けられている。
第3入出力用光導波路26は、第2テーパ部24aと同形状の第3テーパ部26aと、第2導波路部24bと同形状の第3導波路部26bとを備えている。
第2テーパ部24aと第3テーパ部26aとの間の最小間隔Wmin、つまり、第3多モード光導波路20の自由端20aにおける両テーパ部24a及び26a間の間隔は、多モード導波路領域21を伝播する光の自由端20aからの漏れによる損失を少なくするために、できるだけ小さい値であることが好ましい。
この実施の形態のように、光波長フィルタ10をSi製とし、半導体製造プロセスを利用して第2及び第3テーパ部24a及び26aを作成する場合には、最小間隔Wminを、現段階での製造技術の限界である約0.3μmとすることが好ましい。
(動作)
次に、図3を参照して光波長フィルタ10の動作について説明する。
図3は、多モード光導波路領域21における混合光の各成分の伝播径路の一例を模式的に示した模式図である。
第1TE成分TE(λ)とTM成分TM(λ)と第2TE成分TE(λ)とが混合した混合光は、第1ポートP1から第1入出力用光導波路22に入力され、第1入出力用光導波路22を光伝播方向に伝播して第1多モード光導波路16に至る。
ところで、第1多モード光導波路16の第1幅Wは、上述のように0次モード光と1次モード光のみを励起する大きさとされている。その結果、第1多モード光導波路16内で、混合光の各成分において0次モード光と1次モード光とが励起される。より詳細には、第1多モード光導波路16において、第1TE成分TE(λ)、TM成分TM(λ)及び第2TE成分TE(λ)のそれぞれで、0次モード光と1次モード光とが励起される。
その結果、励起された0次モード光と1次モード光とは、混合光の成分ごとに、互いに干渉し合いながら多モード光導波路領域21を第2及び第3入出力用光導波路24及び26に向けて伝播していく。図3に示すように、0次モード光と1次モード光とが干渉する結果、混合光の各成分は、多モード光導波路領域21を蛇行するような径路で伝播することとなる。
図3に示す例では、第1TE成分TE(λ)は、多モード光導波路領域21において、伝播方向を6回変化させて第3入出力用光導波路26に出力されている。TM成分TM(λ)は、伝播方向を4回変化させて第3入出力用光導波路26に出力される。そして、第2TE成分TE(λ)は、伝播方向を3回変化させて第2入出力用光導波路24に出力される。ここで、混合光の成分によって伝播方向の変化回数が異なるのは、成分ごとに多モード光導波路領域21における干渉の様子が異なるからである。これは、混合光の成分ごとに感じる多モード光導波路領域21の等価屈折率が異なることに由来する。なお、以降、混合光の各成分の伝播方向が多モード光導波路領域21の側壁面において大きく変化することを「蛇行」と称する。
ここで、第1〜第3多モード光導波路16〜20のそれぞれの長さL〜Lを適当に決定することにより、混合光の成分ごとの干渉条件、すなわち混合光の各成分の伝播径路を変更することができる。つまり、L〜Lを適当に決定することにより、第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)を第2入出力用光導波路24又は第3入出力用光導波路26に入力し、第2TE成分TE(λ)を第3入出力用光導波路26又は第2入出力用光導波路24に入力させることができる。すなわち、混合光の成分ごとの干渉条件を適切に設定することで、光波長フィルタ10により混合光を波長分離することができる。
以下、この点、すなわち第1〜第3多モード光導波路16〜20の長さL〜Lの決定方法について説明する。
上述したように、長さL〜Lは、混合光の成分ごとの干渉条件に関係している。ところで、混合光の各成分の干渉条件は、下記(1)式〜(3)式に示した従来公知のモード伝播方程式をこの実施の形態の光波長フィルタ10に適合させることにより、以下の (1)式〜(3)式を得ることができる。
第1TE成分TE(λ):LΔβ11+LΔβ12+LΔβ13=mπ・・・(1)
第2TE成分TE(λ):LΔβ21+LΔβ22+LΔβ23=mπ・・・(2)
TM成分(λ):LΔβ31+LΔβ32+LΔβ33=mπ・・・(3)
ここで、Δβ11,Δβ12及びΔβ13(ただしΔβ11〜Δβ13は実数)は、それぞれ第1〜第3多モード光導波路16,18及び20における第1TE成分TE(λ)の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差を示す。
Δβ21,Δβ22及びΔβ23(ただしΔβ21〜Δβ23は実数)は、それぞれ第1〜第3多モード光導波路16,18及び20における第2TE成分TE(λ)の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差を示す。
Δβ31,Δβ32及びΔβ33(ただしΔβ31〜Δβ33は実数)は、第1〜第3多モード光導波路16,18及び20におけるTM成分TMの0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差を示す。
また、m,m及びmは、それぞれ第1及び第2TE成分TE(λ)及びTE(λ)並びにTM成分TMの干渉次数であり、下記の2条件を満足する値である。
(条件1):m及びmの両者が偶数かつ、mが奇数
(条件2):m及びmの両者が奇数かつ、mが偶数
ここで、干渉次数m,m及びmの物理的意味について簡単に説明する。干渉次数m,m及びmは、第1TE成分TE(λ)、第2TE成分TE(λ)及びTM成分TMの多モード光導波路領域21における蛇行回数をそれぞれ示すことが知られている。
つまり、(条件1)が成り立つ場合には、第1波長λの第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)は、多モード光導波路領域21においてそれぞれm回及びm回(偶数回)蛇行して、第3入出力用光導波路26に出力される。また、第2波長λの第2TE成分TE(λ)は、多モード光導波路領域21においてそれぞれm回(奇数回)蛇行して、第2入出力用光導波路24に出力される。
また、(条件2)が成り立つ場合には、第1波長λの第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)は、多モード光導波路領域21においてそれぞれm回及びm回(奇数回)蛇行して、第2入出力用光導波路24に出力される。また、第2波長λの第2TE成分TE(λ)は、多モード光導波路領域21においてそれぞれm回(偶数回)蛇行して、第3入出力用光導波路26に出力される。
ところで、伝播定数差Δβ11〜Δβ33は、計算により求められる量であるので、m〜mを適当な値に設定してやれば、(1)式〜(3)式を解いてL〜Lを求めることができる。
有限要素法を用いて(1)式〜(3)式を解くことにより得られたL〜Lの値の一例を下記表1に示す。
なお、表1を得るに当たって、L〜L以外の光波長フィルタ10を構成する各要素の寸法は、既に説明したものを用いている。また、第1波長λは1.49μmとし、第2波長λは1.31μmとした。
また、(1)式〜(3)式において、等脚台形状の第2多モード光導波路18に対応する項LΔβ12,LΔβ22及びLΔβ32を計算するに当たっては、混合光の各成分における局所的な伝播定数差を、各成分の伝播方向に積分した値を用いた。
なお、表1に示した結果は、飽くまで(1)式〜(3)式を成立させるL〜Lの一例である。従って、表1以外のL〜Lの組合せが存在する可能性があり、これらのL〜Lの組合せも(1)式〜(3)式を満たす限り本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
次に、図4を参照して、光波長フィルタ10のシミュレーション結果について説明する。
図4(A)は、第1TE成分TE(λ)の光波長フィルタ10内での伝播の様子を示す模式図である。図4(B)は、第2TE成分TE(λ)の光波長フィルタ10内での伝播の様子を示す模式図である。図4(C)は、TM成分TM(λ)の光波長フィルタ10内での伝播の様子を示す模式図である。なお、図4(A)〜(C)においては、理解の容易さを考えて、光波長フィルタ10の輪郭を描き加えてある。
なお、図4(A)〜(C)は、3次元BPM法(Beam Propagation method)による計算機シミュレーションで得られたものである。シミュレーションは、下記に列記する条件の下で実施した。
(1)第1多モード光導波路16の第1幅Wを0.75μmとする。また、第3多モード光導波路20の第3幅Wを1.39μmとする。
(2)光波長フィルタ10の厚みD2を0.3μmとする。
(3)第1多モード光導波路16の長さLを12μm、第2多モード光導波路18の長さLを6μm、第3多モード光導波路20の長さLを0μmとする。
(4)光波長フィルタ10を構成するSiの屈折率を3.5とする。また、クラッド14としてのSiOの屈折率を1.46とする。
(5)第1TE成分TE(λ)及びTM成分(λ)の第1波長λを1.49μmとする。また、第2TE成分TE(λ)の第2波長λを1.31μmとする。
図4(A)及び(C)を参照すると明らかなように、第1TE成分TE(λ)及びTM成分(λ)は、多モード光導波路領域21を蛇行しながら伝播して、第3入出力用光導波路26に出力されていることが分かる。また、図4(B)を参照すると明らかなように、第2TE成分TE(λ)は、多モード光導波路領域21を蛇行しながら伝播して、第2入出力用光導波路24に出力されていることが分かる。
さらに、発明者は、3次元BPM法を用いて、光波長フィルタ10の寸法誤差が波長分離特性に与える影響について調査した。
より詳細には、多モード光導波路領域21において第1幅W及び第3幅Wを僅かずつ変化させてシミュレーションを行い、第2入出力用光導波路24におけるクロストーク光の強度を調査した。ここで、「クロストーク光」とは、本来は第3入出力用光導波路26に出力されるべき混合光の成分の中で、寸法誤差の影響により第2入出力用光導波路24に入射した成分のことを示す。
その結果、クロストーク光の強度が−13dB以下となる第1幅W及び第3幅Wの寸法誤差の範囲は、第1波長λが1.49μmの第1TE成分TE(λ)については±7nmであった。また、第1波長λが1.49μmのTM成分TM(λ)については±10nmであった。さらに第2波長λが1.31μmの第2TE成分TE2(λ)については±8nmであった。
この許容される寸法誤差の値は、同サイズの方向性結合器よりも良好な値であった。
(効果)
このように、この実施の形態の光波長フィルタ10において、第1多モード光導波路16の第1幅Wを0次モード光及び1次モード光のみを励起できる大きさとした上で、多モード光導波路領域21を幅の異なる3領域から構成し、かつ、第1〜第3多モード光導波路16〜20の長さL〜Lを適当に設定することにより、第1波長λの第1TE成分TE(λ)及びTM成分TMと、第2波長λの第2TE成分TE(λ)とを偏波無依存で波長分離することができる。
また、この光波長フィルタ10は、Siを材料として形成されており、周囲のクラッド14もSiOであるので、従来周知の半導体製造プロセス技術を用いて容易に作成することができる。
(変形例、設計条件等)
(1)この実施の形態においては、上述の(1)式〜(3)式を解くに当たって、(条件1)m及びmの両者が偶数かつ、mが奇数、又は(条件2):m及びmの両者が奇数かつ、mが偶数、という2条件のどちらかを満たすように干渉次数m〜mを決定することにより、波長分離を達成していた。
ここで、上述の2条件を変更して、(条件A)m及びmの両者が偶数かつ、mが奇数、又は(条件B):m及びmの両者が奇数かつ、mが偶数、と言う新たな2条件の下で(1)式〜(3)式を解くことにより、混合光の偏波分離を行うことができる。
すなわち、条件A又は条件Bを満たすように長さL〜Lを決定することにより、混合光のTE偏波成分(第1TE成分TE(λ)及び第2TE成分TE(λ)と、TM偏波成分(TM成分TM)とを偏波分離して、第2及び第3出力用光導波路24及び26に出力させることができる。
(実施の形態2)
次に、図5を参照して、実施の形態2の光合分波素子について説明する。図5は、光合分波素子の構造を概略的に示す平面図である。
なお、この実施の形態の光合分波素子30は、(1)第2TE成分TE(λ)の伝播方向が異なっている点、(2)受光素子及び発光素子を備える点の2点を除き実施の形態1の光波長フィルタ10と同様である。そこで、図5においては、図2と同様の構成要素には同符号を付して、その説明を省略する。
(構造)
この実施の形態の光合分波素子30は、光加入者系のONUとして好適に用いられ、光ファイバ36で接続された局側終端装置(OLT:Optical Line Termination)との間で光通信を行う。以降、通信方向がOLTからONUに向かっている場合を「下り」と称し、逆にONUからOLTに向かっている場合を「上り」と称する。
光合分波素子30は、実施の形態1の光波長フィルタ10と、光波長フィルタ10の第2ポートP2に接続された発光素子32と、光波長フィルタ10の第3ポートP3に接続された受光素子34とを備えている。
発光素子32は、従来公知のLD(Laser Diode)であり、第2波長λの第2TE成分TE(λ)を第2入出力用光導波路24に向けて出射する。詳しくは後述するが、第2TE成分TE(λ)は、実施の形態1で説明した伝播径路と逆の伝播径路で第1入出力用光導波路22から上り信号としてOLTに向かって送信される。
なお、この実施の形態では、第2波長λの光のTM成分を考慮していない。これは、LDから出射される光は偏光方向が一定しており、TE成分のみが出射されることが知られているからである。
受光素子34は、従来公知のPD(Photo Diode)である。受光素子34では、OLTから送信された下り信号としての第1波長λの第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)を、実施の形態1で説明したと同様の伝播径路で受光する。
光合分波素子30の第1ポートP1には、光ファイバ36が接続されている。この光ファイバ36は、光合分波素子30と図示しないOLTとを接続している。
なお、この実施の形態において、第1波長λは、光加入者系において下り方向通信(局→加入者)に一般的に用いられる1.49μmとし、及び第2波長λは、光加入者系において上り方向通信(加入者→局)に一般的に用いられる1.31μmとする。
(動作)
次に図5を参照して、この光合分波素子30の動作について説明する。なお、以下の説明においては適宜、実施の形態1の説明を援用する。
(下り信号)
下り信号としての第1波長λの第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)は、光ファイバ36をOLTから光合分波素子30に向けて伝播し、第1ポートP1から第1入出力用光導波路22に至る。第1入出力用光導波路22を伝播する第1TE成分TE(λ)及びTM成分TM(λ)は、多モード光導波路領域21において、実施の形態1で説明したように波長分離される結果、第3入出力用光導波路26に入力される。そして、第3入出力用光導波路26を伝播して、第3ポートP3から出力され受光素子34で検出される。
(上り信号)
上り信号としての第2波長λの第2TE成分TE(λ)は、発光素子32から出力されて、第2ポートP2を介して第2入出力用光導波路24に入力される。第2入出力用光導波路24に入力された第2TE成分TE(λ)は、第2入出力用光導波路24を伝播して多モード光導波路領域21に至る。
ところで、一般に、光の伝播においては、逆過程(時間反転)が成立する。つまり、その他の条件に変更がない場合、発光素子32から出力された第2TE成分TE(λ)は、実施の形態1において説明した伝播径路(第1入出力用光導波路22→多モード光導波路領域21→第2入出力用光導波路24)とは逆の伝播径路を辿って伝播する。
つまり、発光素子32から出力され、多モード光導波路領域21に至った第2TE成分TE(λ)は、多モード光導波路領域21における0次モード光と1次モード光の干渉の結果、第1入出力用光導波路22に入力され、上り信号として光ファイバ36をOLTに向けて伝播する。
(効果)
この実施の形態の光合分波素子30は、実施の形態1の光波長フィルタ10を用いているので、実施の形態1で説明したと同様の効果を奏する。
10 光波長フィルタ
10C 中心軸
12 基板
12a 第1主面
14 クラッド
16 第1多モード光導波路
16a,20a 自由端
18 第2多モード光導波路
20 第3多モード光導波路
21 多モード光導波路領域
22 第1入出力用光導波路
24 第2入出力用光導波路
26 第3入出力用光導波路
30 光合分波素子
32 発光素子
34 受光素子
36 光ファイバ

Claims (5)

  1. 第1波長の光のTE成分である第1TE成分と、第1波長の光のTM成分と、第1波長とは異なる第2波長の光のTE成分である第2TE成分とが混合した混合光から、前記第1TE成分及び前記TM成分と、前記第2TE成分とを分離する光波長フィルタであって、
    入力された前記混合光の光伝播方向に直交しかつ基板の第1主面に平行な方向における長さとしての第1幅が前記第1及び第2TE成分並びにTM成分の0次モード光及び1次モード光のみを励起する大きさとされた第1多モード光導波路と、
    該第1多モード光導波路に、光伝播方向に沿って接続されていて、前記混合光の光伝播方向に直交しかつ基板の第1主面に平行な方向における長さとしての第2幅を有していて、該第2幅の平均値が前記第1幅よりも大きい第2多モード光導波路と、
    該第2多モード光導波路に、光伝播方向に沿って接続された、前記第2幅よりも大きい第3幅を有する第3多モード光導波路と、
    前記第1多モード光導波路の自由端に接続されていて、前記混合光が前記第1多モード光導波路に向けて伝播される第1入出力用光導波路と、
    前記第3多モード光導波路の自由端に接続された第2及び第3入出力用光導波路とを備え、
    前記第1〜第3多モード光導波路の光伝播方向に沿った長さをL,L及びL(ただしL〜Lは正数)とし、
    前記第1〜第3多モード光導波路における前記第1TE成分の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差をそれぞれΔβ11,Δβ12及びΔβ13(ただしΔβ11〜Δβ13は実数)とし、
    前記第1〜第3多モード光導波路における前記第2TE成分の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差をそれぞれΔβ21,Δβ22及びΔβ23(ただしΔβ21〜Δβ23は実数)とし、
    前記第1〜第3多モード光導波路における前記第TM成分の0次モード光と1次モード光の間の伝播定数差をそれぞれΔβ31,Δβ32及びΔβ33(ただしΔβ31〜Δβ33は実数)とし、
    前記第1及び第2TE成分並びにTM成分の干渉次数をそれぞれm,m及びmとしたときに、下記(1)式〜(3)式を満たし、かつ、下記(条件1)又は(条件2)が成り立つように、前記第1〜第3多モード光導波路の長さL,L及びLを決定することにより、前記第1TE成分及びTM成分を前記第2又は第3入出力用光導波路のどちらかに出力し、前記第2TE成分を、前記第3又は第2入出力用光導波路のどちらかに出力することを特徴とする光波長フィルタ。
    Δβ11+LΔβ12+LΔβ13=mπ・・・(1)
    Δβ21+LΔβ22+LΔβ23=mπ・・・(2)
    Δβ31+LΔβ32+LΔβ33=mπ・・・(3)
    (条件1):m及びmの両者が偶数かつ、mが奇数
    (条件2):m及びmの両者が奇数かつ、mが偶数
  2. 前記第2多モード光導波路の第2幅を、前記第1幅から前記第3幅まで連続的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の光波長フィルタ。
  3. 前記第1及び第2出力用光導波路が、前記第3多モード光導波路との第1及び第2接続部を備えていて、該第1及び第2接続部は、前記第3多モード光導波路から離間するに従って、幅が連続的に狭くなる平面型導波路として形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光波長フィルタ。
  4. 前記第1〜第3多モード光導波路、及び前記第1〜第3入出力用光導波路を、Siを材料として形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光波長フィルタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光波長フィルタを用いた光合分波素子であって、
    前記第2入出力用光導波路から前記第1TE成分及びTM成分が出力された場合に、前記第3入出力用光導波路に第2TE成分が入力され、又は
    前記第3入出力用光導波路から前記第1TE成分及びTM成分が出力された場合に、前記第2入出力用光導波路に第2TE成分が入力されることを特徴とする光合分波素子。
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