JP2013205742A - 光素子 - Google Patents

光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2013205742A
JP2013205742A JP2012076715A JP2012076715A JP2013205742A JP 2013205742 A JP2013205742 A JP 2013205742A JP 2012076715 A JP2012076715 A JP 2012076715A JP 2012076715 A JP2012076715 A JP 2012076715A JP 2013205742 A JP2013205742 A JP 2013205742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical waveguide
input
optical
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012076715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5880209B2 (ja
Inventor
Yosuke Onawa
陽介 太縄
Hideaki Okayama
秀彰 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2012076715A priority Critical patent/JP5880209B2/ja
Publication of JP2013205742A publication Critical patent/JP2013205742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5880209B2 publication Critical patent/JP5880209B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】グレーティング素子において偏波無依存を達成することで出力光の強度を高める。
【解決手段】基板8の主面8a上の、第1クラッド14a及び第2クラッド14bを備えるクラッド14と、コア16とで構成される光導波路12を備える。なお、第1及び第2クラッドの屈折率は異なっている。また、コアの一方の側面16Sに周期Λの規則的な突出部16aを備える。波長λにおいて、TE波及びTM波の0次モード光の等価屈折率をそれぞれnTE0及びnTM0とし、TE波及びTM波の1次モード光の等価屈折率をそれぞれnTE1及びnTE1とするとき、nTE1=nTM1であり、かつ、Λ=λ/(nTM0+nTE1)、又はΛ=λ/(nTE0+nTE1)のどちらか一方が満足される
【選択図】図4

Description

この発明は、偏波無依存で波長を選択する光素子に関する。
加入者側から局側への光伝送(上り通信)と、局側から加入者側への光伝送(下り通信)とを1本の光ファイバで行う光加入者系通信システムにおいては、上り通信及び下り通信に異なる波長の光を用いることがある。この場合、局側及び加入者側の双方で、異なる波長の光を合分波する光素子(以下、光合分波素子とも称する。)が必要となる。
光合分波素子は発光素子及び受光素子と空間光学的に光軸合わせされて、光加入者系の通信システム、例えばPON(Passive Optical Network)の加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)や、局側終端装置(OLT:Optical Line Terminal)に用いられる。しかし、近年、光軸合わせの手間を軽減するために、光導波路により構成された光合分波素子が開発されている(例えば、特許文献1〜4参照)。この光導波路を用いた光合分波素子では、光の伝搬経路を、予め作りこまれた光導波路内に限定するので、光合分波素子にレンズやミラー等が不要となる。さらに、発光素子及び受光素子を、予め光合分波素子に作成されたマークを基準にして、光導波路の入出射端に位置合わせすればよい。そのため、発光素子及び受光素子に入出射される光ビームの厳密な光軸合わせの手間が大幅に省かれる。
近年、Siを材料とするコアと、Siとの屈折率差が大きなSiOを材料とするクラッドとで光導波路(以下、Si光導波路とも称する。)を構成した光合分波素子が報告されている(例えば、非特許文献1〜3参照)。
Si光導波路は、コアの屈折率がクラッドの屈折率よりも非常に大きく光の閉じ込めが強いために、光を1μm程度の小さい曲率半径で曲げる曲線状光導波路を実現することができる。また、製造時に、Si電子デバイスでの加工技術が利用できるために、きわめて微細なサブミクロンの断面構造を実現できる。これらのことから、Si光導波路を用いることで光合分波素子を小型化することができる。
Si光導波路により光の合分波を行う光合分波素子として、マッハツェンダ干渉計を利用したもの、方向性結合器を利用したもの、及びグレーティングを利用したものなどが知られている。
方向性結合器を利用した光合分波素子は、光の透過率が波長に依存するので、光源で生じる波長ずれが透過率変動、すなわち透過光の強度変動を引き起こす。これにより、方向性結合器を用いた場合、透過出力の強度変動が生じる。また、必要な合分波能力を得るための素子長が数百ミクロンに及び、小型化が困難である。マッハツェンダ干渉計を利用した光合分波素子は、光の透過率が一定な透過帯域を得るために、多数の素子を直列接続する必要があり、素子が長大化してしまう。
これに対し、グレーティングを利用した光合分波素子(以下、グレーティング素子とも称する。)では、Bragg波長の反射光強度を高めることで、グレーティング内部への所定波長帯域の光の侵入を防止できる。その結果、この波長帯域で光の透過率を一定にすることができる。また、設計波長λの半分以下の周期で格子溝を設けることで、1個の素子で、設計波長の光を十分な波長分解能で選択することができる(例えば、非特許文献4参照)。
Photonics Technology Letters vol.18,p.2392,2006年11月 Photonics Technology Letters vol.20,p.1968,2008年12月 OpticsExpress vol.18,p.23891,2010年10月 IEICE Transactions of Electrons vol.E−90−C, No.1, p.59,Jan 2007
米国特許4860294号明細書 米国特許5764826号明細書 米国特許5960135号明細書 米国特許7072541号明細書
しかしながら、非特許文献4に記載されたSiを用いたグレーティング素子には、偏波依存性がある。そのため、非特許文献4に記載された素子では、光は偏波状態により異なる経路を辿るため、偏波状態が規定されていない環境下での使用を想定する光デバイスの場合、不安定動作の原因となる場合があった。
この発明は、このような問題に鑑みなされた。従って、この発明の目的は、光の偏波状態に関わらず、光をTE及びTM波に対し同一の経路を辿らせることが出来る偏波無依存の光素子(グレーティング素子)を得ることにある。
発明者等は鋭意検討の結果、屈折率が違う第1及び第2クラッド間に位置するコアの幅の最適化により、1次モード光に関する等価屈折率をTM波及びTE波の両方の偏波(以下、両偏波とも称する。)で等しくできることを見出した。さらに、コアに設ける突出部の周期Λの最適化により、TE波及びTM波のどちらか一方の基本モード光と、上述の両偏波の1次モード光とのモード間結合条件を得ることを想到した。従って、この発明の光素子は、クラッドとコアとを備える光導波路を有する。ここで、クラッドは、基板の主面上にこの順で設けられた第1及び第2クラッドを備える。第1及び第2クラッドは互いに屈折率が異なっている。また、コアは、第1及び第2クラッドの間に設けられている。そして、コアの一方の側面に周期Λの規則的な突出部が備えられている。
ここで、波長λにおいて、それぞれ、TE波及びTM波の0次モード光の等価屈折率をnTE0及びnTM0とし、TE波及びTM波の1次モード光の等価屈折率をnTE1及びnTE1とするとき、nTE1=nTM1であり、周期Λを下記式(1)及び(2)の何れか一方に従う値とする。
Λ=λ/(nTM0+nTE1)・・・(1)
Λ=λ/(nTE0+nTE1)・・・(2)
この発明の光素子は上述のように構成されている。従って、この光素子は、光の偏波状態、つまり、TE波かTM波であるかに関わらず、光に対し同一の経路を辿らせることが出来る。つまり、偏波無依存を可能にする。
(A)は、実施形態の光素子とこの光素子に入出力される光とを模式的に示す平面図であり、(B)は、この光素子がTM波の基本モード光と、両偏波の1次モード光との相互変換を行う場合の入力光、反射光及び透過光の伝搬モードの関係を示す図であり、(C)は、この光素子がTE波の基本モード光と、両偏波の1次モード光との相互変換を行う場合の入力光、反射光及び透過光の伝搬モードの関係を示す図である。 実施形態の光素子が特性1に従って動作する場合の出力特性を、光導波路の模式的な断面構造とともに示す特性図である。 実施形態の光素子が特性3に従って動作する場合の出力特性を、光導波路の模式的な断面構造とともに示す特性図である。 実施形態の光素子(グレーティング素子)の構造を概略的に示す斜視図である。 実施形態の光素子を一端部側から見た概略的な側面図である。 (A)は、実施形態の光合分波素子における光の合波を概念的に示す模式図であり、(B)は、この光合分波素子における光の分波を概念的に示す模式図である。 (A)は、実施形態の光合分波素子の概略的な平面構造を示し、(B)は、モードフィルタの部分拡大図を示す平面図である。 実施形態の光合分波素子の模式図である。 実施形態の光アイソレータの構成を概念的に示す概念図である。 実施形態の光アイソレータの構成を模式的に示す模式図である。 (A)は、光を順方向に伝搬させた時の光アイソレータの動作を説明するための模式図であり、(B)は、光を逆方向に伝搬させた時の光アイソレータの動作を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。なお、各図において各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示してある。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
(発明の概要)
具体的な構成の説明に先立ち、図1を参照して、この発明の光素子の特徴を概説する。図1(A)は、光素子と、この光素子に入出力される光とを模式的に示す平面図である。図1(A)では、基板の図示を省略している。図1(B)は、光素子がTM波の基本モード光と、両偏波の1次モード光との相互変換を行う場合の入力光、反射光及び透過光の伝搬モードの関係を示す図である。図1(C)は、光素子がTE波の基本モード光と、両偏波の1次モード光との相互変換を行う場合の入力光、反射光及び透過光の伝搬モードの関係を示す図である。
まず、以下の説明で用いる光素子10の方向及び寸法を定義する。図1に示したような右手系の直交座標系を考え、X方向を入力光INの光伝搬方向とし、この方向を長さ方向とも称する。また、Z方向を図が描かれた紙面の裏面から表面に向かう方向とし、この方向を高さ方向又は厚み方向とも称する。また、Y方向を図が描かれた紙面の下方から上方に向かう方向とし、この方向を幅方向とも称する。そして、X方向に沿って測った幾何学的長さを「長さ」とも称し、Y方向に沿って測った幾何学的長さを「幅」とも称し、Z方向に沿って測った幾何学的長さを「高さ」又は「厚さ」とも称する。また、所定の構造体の光伝搬方向に垂直な断面のことを「横断面」と称する。
図1(A)を参照すると、光素子10はコア16と、クラッド14とを備えた光導波路12を有する。コア16の片方の側面16Sには、周期Λの規則的な突出部16aを備えたグレーティングGが設けられている。クラッド14は、コア16の周囲に延在する。なお、光導波路12の具体的な構成については後述する。以降、光素子10をグレーティング素子10とも称する。
光素子10は、概略的には、入力光INを偏波無依存で反射して、波長がλで所定偏波の反射光RFを出力する。そして、波長λ以外の光を、偏波を保ったまま透過して透過光TRとして出力する。ここで、反射光RFとは、光導波路12で反射されて、入力光INが入力された端部16iから出力される光とする。また、透過光TRとは、光導波路12を透過して、端部16iとは反対の端部16oから出力される光とする。
より詳細には、光素子10は、図1(B)及び(C)に示す動作特性を有する。図1(B)は、TM波の基本モード光と、両偏波の1次モード光との間で相互変換を行うように構成されている場合の光素子10の動作特性である。
図1(B)及び(C)において、TE0及びTM0は、それぞれTE波及びTM波の基本モード光(以下、0次モード光とも称する。)を示す。TE1及びTM1は、それぞれTE波及びTM波の1次モード光を示す。また、(λ)は、伝搬モード光の波長がλに限定されることを示す。同様に、(≠λ)は、伝搬モード光がλ以外の波長であることを示す。さらに、特性3のxは0<x<1の実数であり、特性6のyは0<y<1の実数である。
以降、図1(B)に従った動作形式、すなわちTE1及びTM1とTM0とを相互に変換する動作形式を、TM0形式と称する。また、図1(C)は、TE波の基本モード光と、両偏波の1次モード光との間で相互変換を行うように構成されている場合の光素子10の動作特性である。以降、図1(C)に従った動作形式、すなわちTE1及びTM1とTE0とを相互に変換する動作形式を、TE0形式と称する。
なお、TE波とは、入力光INの光伝搬方向(図中、X方向)に伝搬するとともに、電場がY方向に振動する偏波を示す。また、TM波とは、光伝搬方向に伝搬するとともに、電場がZ方向に振動する偏波を示す。
図1(B)の特性1は、入力光INに含まれる波長λのTE1及びTM1は、偏波と伝搬モードとが変換されて、波長λを保ったまま、TM0の反射光RFとして出力されることを示す。つまり、この特性は、光導波路12が、偏波無依存で、波長λのTE1及びTM1をTM0に変換して出力することを示す。
特性2は、TM0形式の光素子10では、入力光INに含まれる波長λのTE0は、反射光RFとしては出力されないことを示す。つまり、TE0の入力光INは伝搬モードを保ったまま透過光TRとして出力される。
特性3は、入力光INに含まれる波長λのTM0は、偏波と伝搬モードとが変換されて、波長λを保ったまま、TE1とTM1とが混合した反射光RFとして出力されることを示す。反射光RFにおけるTE1とTM1の強度比は、TE1:TM1=x:(1−x)で与えられる。ここで、xは、光導波路12の設計条件により調整可能である。
特性4は、入力光INに含まれる波長がλ以外の光は、反射光RFとしては出力されず、偏波を保ったまま透過光TRとして出力されることを示す。
図1(C)は、変換形式がTE0形式である以外は、図1(B)と同様である。つまり、図1(C)において、「TM0」と「TE0」とを相互に読み替えれば、図1(B)の説明がそのまま成り立つ。よって、図1(C)に関する重複する説明を省略する。
なお、変換形式をTM0形式とするか、TE0形式とするかは、後述のように、周期Λにより任意に選択できる。よって、以降、特に断らない限り、TM0形式、すなわち、TE1(λ)及びTM1(λ)とTM0(λ)との間で相互変換を行う場合を例示する。
次に、光素子10の動作原理について説明する。一般に、グレーティング素子10におけるモード結合条件は、下記式(3)で与えられる。
βM1−βM2=2π/Λ・・・(3)
ここで、βM1は光M1の伝搬定数であり、βM2は光M2の伝搬定数である。なお、βの添字であるM1及びM2は、それぞれグレーティング素子10を伝搬する光の伝搬モードを示す。M1とM2は同一でも異なっていても良い。Λは、グレーティング素子10の突出部16aの周期である。一般に任意の伝搬モードMの光の伝搬定数βMは、光Mの真空中での波数をkとし、光Mに関するグレーティングの等価屈折率nMとするとき、βM=knMで与えられる。
式(3)が成り立つ場合、グレーティング素子10は、伝搬モードM1及びM2の光を相互に変換する。つまり、入力された伝搬モードM1の光をM2に変換して出力し、逆に、入力された伝搬モードM2の光をM1に変換して出力する。式(3)の伝搬定数βM1及びβM2が有する波長依存性のため、この式は特定波長λでのみ成立する。つまり、グレーティング素子10は、この波長λの光を選択する波長選択素子として機能する。
よって、式(3)を用いれば、グレーティング素子10に、図1(B)及び(C)に示したように偏波に依存せず波長を選択させるための条件が、それぞれ下記(4)及び(5)として導き出される。
TM0形式(図1(B)): βTM0−βTE1=βTM0−βTM1=2π/ΛTM・・・(4)
TE0形式(図1(C)): βTE0−βTE1=βTE0−βTM1=2π/ΛTE・・・(5)
ここで、βTE1及びβTM1は、波長λにおけるTE1及びTM1の伝搬定数であり、βTE0及びβTM0は、波長λにおけるTE0及びTM0の伝搬定数である。ΛTMはTM0形式での突出部16aの周期であり、ΛTEはTE0形式での突出部16aの周期である。一般にΛTM≠ΛTEである。
しかし、従来型のグレーティング素子では、電場の振動方向が直交しているTE及びTM波間の結合係数を大きく取ることが出来なかったため、式(4)及び(5)を実際に適用することは、困難であった。
そこでこの発明では、まず、屈折率分布が反対称なグレーティング素子を用いることで、両偏波の結合係数を大きくした。さらに、コア16の寸法を最適化することで、例えばTM0形式の場合、TE1及びTM0間の変換に要するΛと、TM1及びTM0間の変換に要するΛとを、等しい値ΛTMとした。
式(4)及び(5)からは、さらに、光導波路12についてβTE1=βTM1の関係が得られる。この関係に伝搬定数の定義を用いることで、下記式(6)が得られる。
nTE1=nTM1・・・(6)
ここで、nTE1及びnTM1は、TE1(λ)及びTM1(λ)に関する光導波路12の等価屈折率である。
また、グレーティング素子10においては、入射光INと、反射光RFの伝搬方向が反転することを考慮して、式(4)及び(5)を変形すると、下記式(7)及び(8)が得られる。
ΛTM=λ/(nTM0+nTE1)・・・(7)
ΛTE=λ/(nTE0+nTE1)・・・(8)
ここで、nTE0及びnTM0は、TE0(λ)及びTE0(λ)に関する光導波路12の等価屈折率である。
式(7)及び(8)に従うように、ΛTM及びΛTEを決定することにより、グレーティングGは、TE1及びTM1と、TM0とを相互に変換することができる。
続いて、図2及び図3を参照して、この発明の光素子10の奏する効果を、動作と共に説明する。図2及び図3は、光素子10が、図1(B)の特性1及び特性3に従って動作する場合の出力特性を、光導波路12の模式的な断面構造とともに示す特性図である。より詳細には、図2は特性1に対応し、入力光INをTM1又はTE1とした場合に反射光RFとして出力されるTM0の強度を示す。図3は特性3に対応し、入力光INをTM0とした場合に反射光RFとして出力されるTM1及びTE1の強度を示す。図2及び図3とも、横軸は反射光RFの波長(μm)であり、縦軸は反射光RFの強度(dBm)である。なお、縦軸の強度は、入力光INに対する強度比率で表す。
図2及び図3の計算は、以下に列記するパラメータを与えた光導波路12について、3次元FDTD(Finite Difference Time Domain)法で行った。
<計算のパラメータ>
(1)コア16を屈折率が約3.47のSiとした。
(2)第1クラッド14aを屈折率が約1.45のSiOとした。
(3)第2クラッド14bを屈折率が約1.00の空気とした。
(4)コア16の厚さHを約300nmとした。
(5)コア16の幅W(グレーティングGの全長に渡り平均したコア16の幅)を約590nmとした。
(6)コア16の突出部16aの突出量Dを約180nmとした。
(7)突出部16aの周期ΛTMを約360nmとした。これは、光素子10の設計波長λ、すなわち反射光RFの波長を約1.49μmとすることに対応する。
(8)突出部16aの周期を100周期とした。
(9)計算に当たって、入力光INは、端部16i(図1(A))と最初の突出部16aとの間からグレーティングGに入力されるとし、反射光RFは、端部16iの位置で求めた。
図2の曲線I及びIIは、入力光INをそれぞれTM1及びTE1とした場合に、反射光RFとして出力されるTM0の強度に対応する。両曲線とも、与えられた波長範囲(1.4〜1.6μm)で、設計波長(1.49μm付近)で最大強度のピークを取る。より詳細には、曲線I(TM1由来)及び曲線II(TE1由来)は、この波長で、それぞれ約−5dBm及び約−9dBmのTM0を反射光RFとして出力する。なお、TM1及びTE1のTM0への変換効率、つまり設計波長でのそれぞれのピーク強度は、グレーティングGの周期数を増加させることにより、大きくすることができる。
図3の曲線I及びIIは、入力光INをTM0とした場合に、それぞれ反射光RFとして出力されるTM1及びTE1の強度に対応する。両曲線とも、与えられた波長範囲(1.4〜1.6μm)で、設計波長で最大強度のピークを取る。より詳細には、この波長で、曲線Iでは約−3dBmのTM1が、及び、曲線IIでは約−10dBmのTE1が、それぞれ反射光RFとして出力される。図3を参照すると、TM1(曲線I)の方がTE1(曲線II)よりもピーク強度が大きい、つまり変換効率が高いことが分かる。これは、曲線IのTM0からTM1への変換では伝搬モード次数だけが変換されるが、曲線IIのTM0からTE1への変換では伝搬モード次数と偏波とが、言わば2重に変換されるからである。なお、反射光RFにおけるTM1とTE1の含有率(上述のxに対応)は、コア16の寸法を調整することにより変化させることができる。また、TM0の変換効率、つまりTM1とTE1の強度の和である反射光RF全体としての強度は、図2の場合と同様に、グレーティングGの周期数を増加させることで、大きくできる。
このように、TM0形式及びTE0形式の何れであるかに対応して、光素子10は、TM1及びTE1が入力された場合、偏波無依存で波長選択を行い、波長λのTM0又はTE0を反射光RFとして出力する。すなわち光素子10は、偏波状態つまり、TE及びTM波に関わらず、光は、同一の経路を辿るため、光加入者系通信システムのONUやOLTに備わる光合分波素子として好適に用いることができる。
(光素子の詳細説明)
続いて、図4及び図5を参照して、光素子10について詳細に説明する。図4は、グレーティング素子10の構造を概略的に示す斜視図である。図5は、グレーティング素子10を一端部側(図4中16iで示す)から見た概略的な構造を示す側面図である。なお、図4において、コア16は、第2クラッド14bで覆われているために、直接目視することはできないが、強調のために実線で示す。
グレーティング素子10は光導波路12を備える。光導波路12は、基板8の主面8a側に設けられたクラッド14と、クラッド14中に設けられたコア16とを備える。クラッド14は、第1クラッド14aと第2クラッド14bとを備える。第1及び第2クラッド14a及び14bは、主面8a上にこの順序で設けられる。
第1クラッド14aは、平坦面である主面8a上に形成された厚みが均一な膜体である。第1クラッド14aの上面上にコア16が設けられる。光導波路12を伝搬する光の基板8への不所望な結合を防ぐために、第1クラッド14aの厚みは1μm以上であることが好ましい。
第2クラッド14bは第1クラッド14a上に設けられる。第1及び第2クラッド14a及び14bの屈折率をそれぞれna及びnbとすると、na≠nbである。このように、第1及び第2クラッド14a及び14bに屈折率差を設けることで、第1及び第2クラッド14a及び14bの境界面を挟んで、クラッド14に屈折率分布の反対称性が付与される。この反対称性と、後述するコア16の屈折率分布の反対称性とで、グレーティング素子10全体としての屈折率分布に反対称性を付与し、偏波変換を可能にしている。なお、両クラッド14a及び14bの屈折率差は僅かでも偏波変換は生じるが、実用的には、両クラッド14a及び14bの屈折率差は大きくすることが好ましい。屈折率差を大きくすれば、それに応じて偏波変換に要するグレーティング素子10の全長を実用上十分に短くすることができる。
コア16の屈折率をncとするとき、少なくともna及びnbのどちらか一方は、0.714nc(=1/1.4nc)以下であり、かつ、na及びnbの他方はnc未満とすることが好ましい。これにより、コア16の方がクラッド14よりも屈折率が大きいこと、つまり(nc>naかつnc>nb)が保証されるので、光導波路12において、光はコア16に局在して伝搬する。
コア16は、第1及び第2クラッド14a及び14b間に設けられる。コア16の片方の側面16Sには一定周期Λで規則的な突出部16aが形成され、グレーティングGを構成している。片方の側面16Sのみに突出部16aを備える結果、グレーティングGには、屈折率分布の反対称性が付与される。コア16は横断面が矩形状であり、下面が第1クラッド14aの上面に接して設けられている。そして、側面16Sはコア16の下面に対して垂直に延在する。コア16の上下面は、TE波の電場の振動面に平行に配置されている。
コア16の厚みHは均一であり、200〜500nmの範囲の中から設計に応じて好適な値を選択できる。厚みHをこの範囲の値とすることで、光導波路12を厚み方向にシングルモード導波路とすることができる。
コア16は、光の伝搬に関する限り、突出部16aをグレーティングGの全長に渡り平坦化した、幅Wの光導波路と同様に機能する。詳細には、図4及び図5に仮想線で示すように、幅Wは、グレーティングGの全長に渡り平均したコア16の幅とする。幅Wは、光導波路12を両偏波の0次及び1次モード光が伝搬可能な大きさとする。具体的には、Wを530nm以上とする。なお、光導波路12の幅Wは、2次モード以上の高次モード光が伝搬可能な大きさとしても良い。ただし、この場合には、2次以上の高次モード光と、波長選択に係る1次モード以下の光(TM0、TE0、TM1及びTE1)との不所望な結合を考慮する必要がある。
突出部16aの突出量Dは、設計に応じて任意好適な値を選択できる。ここで、突出量Dとは、幅方向に最も外側に張り出した突出部16aの点の、コア16の側面16Sから計った距離である。突出量Dは、光導波路12において、反射光RFの反射効率及び波長半値幅等に関係している。突出量Dを大きくすれば、反射光RFの反射効率は増加するが、波長半値幅が広がるとともに、クラッド14への放射量が増す。逆に、突出量Dを小さくすれば、反射効率は減少するが、波長半値幅が狭まり、クラッド14への放射量が減少する。よって、突出量Dは、光導波路12の用途に応じて適切な値を選択すればよい。
また、突出部16aの個数すなわち周期数は、光導波路12の反射効率、すなわち反射光RFの強度を勘案して、任意好適な数を選択することができる。実用上許容できる反射効率を得るためには、突出部16aの周期数は、100周期以上とすることが好ましい。
また、突出部16aの光伝搬方向に沿って計った長さをΛaとしたとき、周期Λに対するΛaの比率を0.5とする。以降、この比率(Λa/Λ)をデューティー比とも称する。デューティー比を0.5とすることにより、反射光RFの強度を高めることができる。
続いて、光導波路12の設計法について説明する。まず始めに、コア16の幅Wを決定する。すなわち、予め、設計波長λ、コア16の材質、厚みH、並びに第1及び第2クラッド14a及び14bの材質等の基本的な構成を与えた上で、コア16の幅Wを、式(6)を満足するような値に設定する。具体的には、コアの幅Wを変化させてnTE1及びnTM1を求めるシミュレーションにより、両者が一致するWを決定する。
このようにしてコア16の幅Wを決めれば、周期Λと突出量Dを除いた光導波路12の諸元が定まるので、この光導波路12に対して、式(7)のnTM0が一義的に求まる。次に、式(7)に従い、nTM0と、nTE1又はnTM1とから、設計波長λが得られる突出部16aの周期ΛTMを決定する。最後に、グレーティングGの反射効率及び波長半値幅を考慮して、突出量D、及び突出部16aの周期数を決定する。このようにして、光導波路12の幅W、突出部16aの周期ΛTM及び突出量Dを設計する。
光素子10に用いられるコア16と、第1及び第2クラッド14a及び14bとしては、上述の屈折率の関係を満たす種々の材料を設計に応じて選択できる。例えば、図2及び3に示すように、コア16をSiとし、第1クラッド14aをSiOとし、第2クラッド14bを空気としてもよい。また、コア16をSiとし、第1クラッド14aをSiOとし、第2クラッド14bをSiO(ただし、p及びqは、(p=2かつq=0)を除く(2>p≧0かつ4/3≧q>0)である。)とすることもできる。また、コア16をSiとし、第1クラッド14aをSiOとし、第2クラッド14bをSiO(ただし、rは2>r>0)とすることもできる。何れの構成であっても、第1及び第2クラッド14aと14bとの間に屈折率差が設けられ、クラッド14に屈折率分布の反対称性が付与される。
続いて、光素子10の製造方法について簡単に説明する。光素子10は、Si基板上にSiO層とSi層とがこの順序で積層されたSOI(Si On Insulator)基板を利用して作成される。すなわち、最上層のSi層を利用してコア16を形成し、BOX(Buried−OXide)層であるSiO層を第1クラッド14aに利用する。より詳細には、最上層のSi層を従来公知のドライエッチング法等でパターニングしてコア16を作成する。そして、このコア16を埋め込むように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等で、所望の第2クラッド14bを形成し、光素子10を得る。
(光合分波素子)
続いて、図6〜図8を参照して、光素子の別の実施形態について説明する。この光素子は、上述のグレーティング素子10を含む光合分波素子として構成されている。ここで、図6の概念図を参照して、光合分波素子を概説する。図6(A)は、光合分波素子20における光の合波を概念的に示す模式図であり、図6(B)は、光合分波素子20における光の分波を概念的に示す模式図である。
光合分波素子20とは、図6(A)及び(B)に示す合波及び分波動作を行う素子である。すなわち、図6(A)のように、光合分波素子20は、波長λの光を含まない入力光INと、波長λの入力光inとが入力された場合に、これらの光in及びINを混合した出力光OUTを出力する。また、図6(B)のように、光合分波素子20は、波長λの光を含む入力光INが入力された場合に、波長λの出力光outと、波長λを含まない出力光OUTとに分離して出力する。
図7(A)は、光合分波素子20の概略的な平面構造を示し、(B)は(A)の破線で囲んだモードフィルタの部分拡大図を示す平面図である。なお、図7においては、基板8及びクラッド14の図示を省略している。
光合分波素子20は、上述のグレーティング素子10と、第1及び第2モードフィルタ20L及び20Rとを備えている。第1及び第2モードフィルタ20L及び20Rは、グレーティング素子10の端部16i及び16oにそれぞれ接続される。さらに、光合分波素子20は、任意的な要素として、光導波路52L,54L,52R及び54Rと備える。
第1及び第2モードフィルタ20L及び20Rは、グレーティング素子10を挟んで対称に構成されており、同様に機能するので、以下、第2モードフィルタ20Rを例に挙げて説明する。なお、第1及び第2モードフィルタ20L及び20Rを、区別する必要が無い場合には、モードフィルタ20と総称することもある。
第2モードフィルタ20Rは、主光導波路22Rと、第1及び第2入出力光導波路20R−1及び20R−2とを備える。第2モードフィルタ20Rは、第1及び第2入出力光導波路20R−1及び20R−2が並列に配置された方向性結合器型のモードフィルタである。第2モードフィルタ20Rは、概略的に、主光導波路22Rでの光の伝搬モードに応じて、第1及び第2入出力光導波路20R−1又は20R−2へと光を分岐させる機能を有する。
主光導波路22Rは、0次及び1次モード光のみが伝搬できる、平面形状が矩形状のMMI(Multi−Mode Interference)導波路である。主光導波路22Rのコアの幅W1は、グレーティング素子10のコア16の幅Wと等しく形成されている。この例では、コアの幅W1は、例えば、約680nmとする。主光導波路22Rの一端部は、グレーティング素子10の上述の端部16oに接続されている。主光導波路22Rの、端部16oとは反対側の端部は、第2入出力光導波路20R−2に接続されている。
第2入出力光導波路20R−2は、長さがL1であり、長さ方向に沿って幅がW1からW2まで、等脚台形状に変化する、いわゆるテーパ型光導波路である。ここでW1>W2である。この例では、L1は、例えば約500μmとする。また、この例では、幅W2は、例えば、約400nmとする。第2入出力光導波路20R−2の幅W1の端部は、上述のように主光導波路22Rに接続される。一方、幅W2の端部は、単一モード光導波路である光導波路54Rに接続される。ここで、第2入出力光導波路20R−2は、主光導波路22Rを伝搬する0次モード光を、伝搬モードを保ったまま、偏波無依存で光導波路54Rに結合する。L1、W1及びW2を上述のように設定することにより、第2入出力光導波路20R−2のテーパ角が0.06°以下に保たれ、光のクラッド14への放射が抑制される。
第1入出力光導波路20R−1は、長さがL2であり、長さ方向に沿って幅がW3からW4に変化するテーパ型光導波路である。ここで、W3<W4である。この例では、L2は、例えば約400μmとする。また、この例では、幅W4は、光導波路52Rの幅と等しく形成されており、例えば、約350nmとする。また、幅W3は、例えば、約150nmとする。第1入出力光導波路20R−1の幅W3の端部は、無反射構造が設けられた自由端である。一方、幅W4の端部は、単一モード光導波路である光導波路52Rに接続される。ここで、第1入出力光導波路20R−1は、該導波路20R−1を伝搬する0次モード光と、主光導波路22Rを伝搬する1次モード光とを偏波無依存でモード変換する。L2、W3及びW4を上述のように設定することで、第2入出力光導波路20R−2と同様の理由により、光のクラッド14への放射が抑制される。
第1及び第2入出力光導波路20R−1及び20R−2の導波路中心間距離Sは、光結合可能な距離である750nmに保たれている。
なお、第2モードフィルタ20Rを偏波無依存とするために、シミュレーションにより、両偏波で等しい入出力特性を示すように、上述したW1〜W4、L1,L2及びSを決定した。
続いて、図8を参照して、光合分波素子20の動作を説明する。図8は、光合分波素子20の模式図である。図8においては、発明の理解に資するために、光合分波素子20を簡略的に描いている。つまり、基板8及びクラッド14の図示を省略するとともに、各構成要素を単純化して描いている。
今、光導波路52Lから、光合分波素子20に向けて、グレーティング素子10の設計波長λを含んだTM0及びTE0の混合光が入力光INとして入力されたとする。この場合、入力光INは、第1モードフィルタ20Lの第1入出力光導波路20L−1から、主光導波路22Lへと結合される。光Lt1に示すように、入力光INである基本モード光TM0及びTE0はモード変換されて、主光導波路22Lにおいて、それぞれ1次モード光TM1及びTE1である光Lt1として伝搬する。光Lt1は、グレーティング素子10に結合され、図1(B)の特性1に従い、偏波によらず設計波長λで反射されて、モードがTM0へと変換された光Lt2となる。このようにして偏波変換され波長選択された、光Lt2は、第1モードフィルタ20Lの主光導波路22Lを、波長λのTM0モードの光である光Lt3として伝搬する。そして、光Lt3は、第1モードフィルタ20Lの第2入出力光導波路20L−2を、伝搬モードを保ったまま伝搬し、光導波路54Lから、波長λのTM0モードの反射光RFとして出力される。
一方、グレーティング素子10に入力された光の中で、光Lt2以外の光、つまり、波長がλ以外のTM1(≠λ)及びTE1(≠λ)は、光Lt4として、そのままグレーティング素子10を透過する。そして、光Lt4は、第2モードフィルタ20Rの主光導波路22Rに入力される。そして、主光導波路22Rを伝搬するTM1(≠λ)及びTE1(≠λ)が混合された光Lt5は、主光導波路22RにおいてTM0(≠λ)及びTE0(≠λ)へとモード変換され、第1入出力光導波路20R−1伝搬する。このようにして、光Lt5は、波長λの光を含まないTM0(≠λ)及びTE0(≠λ)が混合された透過光TRとして光導波路52Rから出力される。
このように、光合分波素子20は、入力光INの中から、波長λの光を偏波によらず選択して、伝搬モードがTM0の反射光RFとして出力する。そして、波長λ以外の光を偏波によらず透過させ、TM0(≠λ)及びTE0(≠λ)が混合された透過光TRとして出力する。ところで、光には逆過程が成り立つので、上述とは逆に、光導波路52Rから、波長λを含まない基本モード光を入力し、同時に、光導波路54Lから、設計波長λのTM波の基本モード光をグレーティング素子10に入力した場合、これらの光は合波されて、光導波路52Lから出力される。
このように、この光合分波素子20を用いることで、波長λの光を合分波することが可能となる。
なお、光Lt6に示したように、波長λにおいて、TM1及びTE1からTM0へと変換された光Lt2が、グレーティング素子10で再変換されて、伝搬モードTE1の光Lt6が生じる場合がある。しかし、この再変換効率、すなわち光Lt6の強度は、光Lt2の1/10未満であり、十分に小さく実用上問題とはならない。
また、第1及び第2モードフィルタ20L及び20Rとしては、方向性結合器型には限定されず、Y分岐導波路型を用いてもよい。
(光アイソレータ)
続いて、図9〜図11を参照して、光素子のさらに別の実施形態について説明する。この光素子は、上述のグレーティング素子10を含む光アイソレータとして構成されている。図9の概念図に示すように、光アイソレータISとは、光学的に、言わばダイオードとして機能する光素子である。詳細には、図9に示すように、光アイソレータISとは、ポートI/O1から入力されI/O2へと出力される光の強度を保つが、ポートI/O2から入力されI/O1へと出力される光の強度を減少させる素子である。ここで、ポートI/O1からI/O2に向かう方向を順方向と称し、ポートI/O2からI/O1に向かう方向を逆方向と称する。また、図9の光INを順方向入力光と称し、OUTを順方向出力光と称する。同様に、光INを逆方向入力光と称し、OUTを逆方向出力光と称する。このとき、光アイソレータISでは、OUT/IN>OUT/INが成り立つ。以降、逆方向に関する強度比OUT/INを減衰率と称する。
続いて、図10を参照して、光アイソレータの構成について説明する。図10は、光アイソレータISの構成を模式的に示す模式図である。なお、図10は、図8と同様に簡略化している。
光アイソレータISは、i個(iは2以上の整数)のグレーティング素子10〜10と、各グレーティング素子10〜10の一方の端部に設けられたモードフィルタ20〜20とを備える。ここで、グレーティング素子10〜10としては、上述したグレーティング素子10を用いる。また、モードフィルタ20〜20としては、上述した第1又は第2モードフィルタ20L又は20Rを用いる。
光アイソレータISでは、第j(jは、1≦j≦i−1)モードフィルタ20の第2入出力光導波路20−2と、第(j+1)モードフィルタ20j+1の第1入出力光導波路20j+1−1とが接続されている。
そして、第1モードフィルタ20の第1入出力用導波路20−1及び第iモードフィルタ20の第2入出力用導波路20−2が光を入出力するためのポートI/O1及びI/O2となっている。
なお、図10に示した光アイソレータISでは、グレーティング素子10が1個のモードフィルタ20を備えた場合を例示しているが、上述の光合分波素子20と同様に、グレーティング素子10が2個のモードフィルタを備えていてもよい。
続いて、図11を参照して、光アイソレータISの動作について説明する。図11(A)は、光を順方向に伝搬させた時の光アイソレータISの動作を説明するための模式図であり、図11(B)は、光を逆方向に伝搬させた時の光アイソレータISの動作を説明するための模式図である。なお、図11は、図8と同様に簡略化している。
図11(A)は、図10の第jグレーティング素子10と、第(j+1)グレーティング素子10j+1とを順方向に伝搬する光とともに、抜き出して示している。
今、ポートI/O1から入力された設計波長λの光が、第jモードフィルタ20の第1入出力光導波路20−1にTE0の入力光INとして入力されたとする。入力光INは、第jモードフィルタ20により伝搬モードがTE1へと変換されて、主光導波路22を伝搬する光Lt1となる。光Lt1は、第jグレーティング素子10で図1(B)の特性1に従って反射され、伝搬モードがTM0であり波長λの光Lt2を出力する。光Lt2は、主光導波路22を、伝搬モードを維持したまま光Lt3として伝搬する。光Lt3は、光導波路54jに伝搬モードがTM0の光Lt4を励起する。
光Lt4は、光導波路54jから、第(j+1)モードフィルタ20j+1の第1入出力光導波路20j+1−1に入力される。入力された光は、第(j+1)モードフィルタ20j+1により伝搬モードがTM1へと変換されて、主光導波路22j+1を伝搬する光Lt5となる。光Lt5は、第(j+1)グレーティング素子10j+1で図1(B)の特性1に従って反射され、伝搬モードがTM0であり波長λの光Lt6を出力する。光Lt6は、主光導波路22j+1を、伝搬モードを維持したまま光Lt7として伝搬する。そして、第第(j+1)モードフィルタ20j+1の第2入出力光導波路20j+1−2から伝搬モードがTM0の出力光OUTとして出力される。
以上説明したように、順方向伝搬では、グレーティング素子10の設計波長λでの反射効率を十分に高くしておけば、波長λの入力光INは、順方向の伝搬過程で強度をロスすることなく、出力光OUTとして出力される。
次に、図11(B)を参照して、光を逆方向に伝搬させる場合について説明する。図11(B)は、図11(A)と同様の素子を、逆方向に伝搬する光とともに示している。
図11(A)とは逆に、ポートI/O2から、波長がλで伝搬モードがTM0の入力光INが、第(j+1)モードフィルタ20j+1の第2入出力光導波路20j+1−2に入力されたとする。入力光INは、伝搬モードを保ったまま、主光導波路22j+1を伝搬する光Re1となる。光Re1は、第(j+1)グレーティング素子10j+1で、図1(B)の特性3に従って反射され、伝搬モードTM1とTE1とが混合した光Re2を出力する。光Re2は、第(j+1)モードフィルタ20j+1により伝搬モードTM0とTE0とが混合した光Re3へと変換され、第1入出力光導波路20j+1−1に結合される。光Re3は、伝搬モードを保ったまま、光導波路54jに光Re4を励起する。
光Re4は、光導波路54jを逆方向に伝搬して、第jモードフィルタ20の第2入出力光導波路20−2に入力される。入力された光は、伝搬モードTM0及びTE0を、保ったまま、主光導波路22を伝搬する光Re5となる。
光Re5に含まれる伝搬モードがTM0の成分は、第jグレーティング素子10で、図1(B)の特性3に従って反射され、伝搬モードTM1とTE1が混合した光Re6となる。一方、光Re5に含まれる伝搬モードがTE0の成分は、図1(B)の特性2に従って、反射されることなく、第jグレーティング素子10を光Re7として透過して、第1出力光OUT1として外部に捨てられる。
第jグレーティング素子10で反射された光Re6は、第jモードフィルタ20により伝搬モードTM0及びTE0が混合した光Re8へと変換され、第1入出力光導波路20−1から第2出力光OUT2として出力される。
以上のように、逆方向の伝搬過程では、入力光INから第1出力光OUT1が系外に捨てられるので、第2出力光OUT2の強度は、入力光INの強度よりも小さくなる。よって、グレーティング素子10及びモードフィルタ20の段数iを適切に調整することにより、逆方向に伝搬する光を遮断することが可能となる。
実用的には、光アイソレータISには、減衰率OUT/IN<1/100が求められる。図10の光アイソレータISでこの減衰率を達成するためには、1段のアイソレータでの減衰率をα(ただし、0<α<1)として、α<1/100となるような段数iのアイソレータを接続すれば良い。
8 基板
8a 主面
10,10〜10,10j+1〜10 光素子(グレーティング素子)
12 光導波路
14 クラッド
14a 第1クラッド
14b 第2クラッド
16 コア
16a 突出部
16S 側面
16i,16o 端部
20 光合分波素子
20L 第1モードフィルタ
20R 第2モードフィルタ
20〜20,20j+1〜20 第jモードフィルタ
20L−1,20R−1,20−1〜20−1,20j+1−1〜20−1 第1入出力光導波路
20L−2,20R−2,20−2〜20−2,20j+1−2〜20−2 第2入出力光導波路
22L,22R 主光導波路
52L,54L,52R,54R 光導波路
G グレーティング
IS 光アイソレータ
I/O1,I/O2 ポート

Claims (8)

  1. 基板の主面上にこの順で設けられた第1クラッド、及び該第1クラッドと屈折率が異なる第2クラッドを備えるクラッドと、該第1及び第2クラッドの間に設けられたコアとで構成される光導波路を備え、
    該コアの一方の側面に周期Λの規則的な突出部を備え、
    波長λにおいて、それぞれ、TE波及びTM波の0次モード光の等価屈折率をnTE0及びnTM0とし、TE波及びTM波の1次モード光の等価屈折率をnTE1及びnTE1とするとき、
    nTE1=nTM1であり、
    前記周期Λを下記式(1)及び(2)の何れか一方に従う値とすることを特徴とする光素子。
    Λ=λ/(nTM0+nTE1)・・・(1)
    Λ=λ/(nTE0+nTE1)・・・(2)
  2. 光伝搬方向に垂直で、かつ前記主面に平行な方向の長さである前記コアの幅を前記0次及び1次モード光のみが伝搬可能な大きさに構成することを特徴とする請求項1に記載の光素子。
  3. 前記第1及び第2クラッドの少なくとも一方の構成材料の屈折率が前記コアの構成材料の0.714倍以下であり、かつ、他方の構成材料の屈折率が前記コアの構成材料未満であることを特徴とする請求項1に記載の光素子。
  4. 前記コアを構成する材料をSiとし、前記第1クラッドを構成する材料をSiOとし、前記第2クラッドを構成する材料を空気とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光素子。
  5. 前記コアを構成する材料をSiとし、前記第1クラッドを構成する材料をSiOとし、前記第2クラッドを構成する材料をSiO(ただし、p及びqは、(p=2かつq=0)を除く(2≧p≧0かつ4/3≧q≧0)である。)とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光素子。
  6. 前記コアを構成する材料をSiとし、前記第1クラッドを構成する材料をSiOとし、前記第2クラッドの材料をSiO(ただし、rは2>r>0)とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光素子。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の光素子と、該光素子の前記光導波路の一方及び他方の端部にそれぞれ接続された第1及び第2モードフィルタとを備え、
    該第1及び第2モードフィルタは、前記端部に光学的に接続された主光導波路と、該主光導波路に接続された第1及び第2入出力光導波路とを備え、前記波長λの光に対して偏波無依存に構成されており、
    前記主光導波路を伝搬する1次モード光と、前記第1入出力光導波路を伝搬する0次モード光とを相互に変換し、及び前記主光導波路を伝搬する0次モード光を、伝搬モードを保ったまま前記第2入出力光導波路を伝搬させるように構成されていることを特徴とする光素子
  8. i個(iは2以上の整数)のグレーティング素子と、各該グレーティング素子の一方の端部に設けられたモードフィルタとを備え、
    前記グレーティング素子として、請求項1〜6の何れか一項に記載の光素子を用い、
    前記モードフィルタは、前記一方の端部に光学的に接続された主光導波路と、該主光導波路に接続された第1及び第2入出力光導波路とを備え、前記波長λの光に対して偏波無依存に構成されており、
    前記主光導波路を伝搬する1次モード光と、前記第1入出力光導波路を伝搬する0次モード光とを相互に変換し、及び前記主光導波路を伝搬する0次モード光を、モード次数を保ったまま前記第2入出力光導波路を伝搬させるように構成されており、
    第j(jは、1≦j≦i−1)モードフィルタの前記第2入出力光導波路と、第(j+1)モードフィルタの前記第1入出力光導波路とが接続されており、
    第1モードフィルタの第1入出力用導波路及び第iモードフィルタの第2入出力用導波路から光を入出力することを特徴とする光素子。
JP2012076715A 2012-03-29 2012-03-29 光素子 Expired - Fee Related JP5880209B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012076715A JP5880209B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012076715A JP5880209B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013205742A true JP2013205742A (ja) 2013-10-07
JP5880209B2 JP5880209B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=49524859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012076715A Expired - Fee Related JP5880209B2 (ja) 2012-03-29 2012-03-29 光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5880209B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024298A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 沖電気工業株式会社 光導波路素子
JP2016218490A (ja) * 2016-09-30 2016-12-22 沖電気工業株式会社 光導波路素子
JP2018054936A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 沖電気工業株式会社 波長フィルタ
JP2019191224A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 日本電信電話株式会社 モード交換器
JP2020112725A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 沖電気工業株式会社 光導波路回路
JP2020112724A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 沖電気工業株式会社 光導波路回路
JP2021179483A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ及び波長分離光回路
JP2021179484A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ
JP7088344B1 (ja) * 2021-02-25 2022-06-21 沖電気工業株式会社 グレーティングフィルタ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07500431A (ja) * 1992-02-21 1995-01-12 コニンクリジケ ピーティーティー ネーダーランド エヌ ブィー 光スイッチング装置
JPH1114847A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> 結合導波路構造
JP2000235125A (ja) * 1999-02-15 2000-08-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 導波路型グレーティングフィルタ
US20030174945A1 (en) * 2002-03-12 2003-09-18 Fried Dale G. Periodic electromagnetic waveguide structures with controlled polarization properties
JP2006235380A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> モードスプリッタおよび光回路

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07500431A (ja) * 1992-02-21 1995-01-12 コニンクリジケ ピーティーティー ネーダーランド エヌ ブィー 光スイッチング装置
US5574808A (en) * 1992-02-21 1996-11-12 Koninklijke Ptt Nederland N.V. Optical switching device
JPH1114847A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> 結合導波路構造
JP2000235125A (ja) * 1999-02-15 2000-08-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 導波路型グレーティングフィルタ
US20030174945A1 (en) * 2002-03-12 2003-09-18 Fried Dale G. Periodic electromagnetic waveguide structures with controlled polarization properties
JP2006235380A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> モードスプリッタおよび光回路

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015032397; S. Pal, et al.: '"Analysis and Design of Corrugated Long-PeriodGratings in Silica-on-Silicon Planar Waveguides"' JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY Vol.25, No.8, 200708, p.2260-2267 *
JPN6015032399; Y.-B. Cho, et al.: '"Silicon Photonic Wire Filter Using AsymmetricSidewall Long-Period Waveguide Gratingin a Two-Mode Wa' IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS Vol.20, No.7, 20080401, p.520-522 *
JPN6015032400; H. Okayama, et al.: '"Si wire waveguide wavelength filter usingasymmetric width waveguide branchcoupler and Bragg grating' ELECTRONICS LETTERS Vol.47, No.3, 20110203, p.1-2 *
JPN7015002203; 岡山秀彰、他: '"偏波無依存Si導波路Braggグレーティングの検討"' 第59回応用物理学関係連合講演会講演予稿集 18a-GP4-15, 20120229, p.05-124 *

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024298A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 沖電気工業株式会社 光導波路素子
JP2018054936A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 沖電気工業株式会社 波長フィルタ
JP2016218490A (ja) * 2016-09-30 2016-12-22 沖電気工業株式会社 光導波路素子
JP2019191224A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 日本電信電話株式会社 モード交換器
JP7061771B2 (ja) 2018-04-18 2022-05-02 日本電信電話株式会社 モード交換器
JP2020112725A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 沖電気工業株式会社 光導波路回路
JP2020112724A (ja) * 2019-01-15 2020-07-27 沖電気工業株式会社 光導波路回路
JP2021179483A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ及び波長分離光回路
JP2021179484A (ja) * 2020-05-12 2021-11-18 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ
JP7023317B2 (ja) 2020-05-12 2022-02-21 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ及び波長分離光回路
JP7023318B2 (ja) 2020-05-12 2022-02-21 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ
JP7088344B1 (ja) * 2021-02-25 2022-06-21 沖電気工業株式会社 グレーティングフィルタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5880209B2 (ja) 2016-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5880209B2 (ja) 光素子
US9588295B2 (en) Directional coupler and design method thereof, optical waveguide element and wavelength filter
US10228512B2 (en) Wavelength filter
Niemi et al. Wavelength-division demultiplexing using photonic crystal waveguides
Riesen et al. Tapered velocity mode-selective couplers
JP6300437B2 (ja) 光導波路素子
Liu et al. Ultra-compact mode-division multiplexed photonic integrated circuit for dual polarizations
Tervonen et al. A guided-wave Mach-Zehnder interferometer structure for wavelength multiplexing
JP6402519B2 (ja) 光導波路素子
US9151901B2 (en) Wavelength-selective path-switching element
JP6003069B2 (ja) グレーティング素子及び光素子
JP6119306B2 (ja) 光導波路素子
JP6127171B1 (ja) 偏波無依存波長フィルタ
JP2013068908A (ja) 光素子
JP6540071B2 (ja) 光導波路素子
JP6327308B2 (ja) 光導波路素子
Mao et al. An ARROW optical wavelength filter: design and analysis
Zhu et al. Silicon-based wavelength division multiplexer using asymmetric grating-assisted couplers
JP5751008B2 (ja) 光合分波器および光合分波方法
Hiraki et al. Monolithically integrated mode multiplexer/de-multiplexer on three-dimensional SiOx-waveguide platform
JP5880087B2 (ja) グレーティング素子及び光素子
JP5561304B2 (ja) 光素子
JP2018054936A (ja) 波長フィルタ
JP6127079B2 (ja) 光波長フィルタ
JP2013205456A (ja) 波長選択性経路切換素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150715

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5880209

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees