JP6003069B2 - グレーティング素子及び光素子 - Google Patents

グレーティング素子及び光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP6003069B2
JP6003069B2 JP2012018174A JP2012018174A JP6003069B2 JP 6003069 B2 JP6003069 B2 JP 6003069B2 JP 2012018174 A JP2012018174 A JP 2012018174A JP 2012018174 A JP2012018174 A JP 2012018174A JP 6003069 B2 JP6003069 B2 JP 6003069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
clad
refractive index
wavelength
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012018174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013156512A (ja
Inventor
秀彰 岡山
秀彰 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2012018174A priority Critical patent/JP6003069B2/ja
Publication of JP2013156512A publication Critical patent/JP2013156512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6003069B2 publication Critical patent/JP6003069B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Description

この発明は、偏波無依存で偏波変換を行うグレーティング素子及び該素子を用いた光素子に関する。
加入者側から局側への光伝送(上り通信)と、局側から加入者側への光伝送(下り通信)とを1本の光ファイバで行う光加入者系の通信システムにおいては、上り通信及び下り通信を異なる波長の光で行うことがある。この場合、局側及び加入者側の双方で、異なる波長の光を合分波する光素子(以下、光合分波素子とも称する。)が必要となる。
光合分波素子は発光素子及び受光素子と空間光学的に光軸合わせされて、光加入者系の通信システム、例えばPON(Passive Optical Network)の加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)や、局側終端装置(OLT:Optical Line Terminal)に用いられる。しかし、近年、光軸合わせの手間を軽減するために、光導波路により構成された光合分波素子が開発されている(例えば、特許文献1〜5参照)。この光導波路を用いた光合分波素子(以下、導波路型光素子とも称する。)では、光の伝搬経路を、予め作りこまれた光導波路内に限定するので、従来の光合分波素子におけるレンズやミラー等の光軸合わせが不要となる。さらに、導波路型光素子では、発光素子及び受光素子を、予め光合分波素子に作成されたマークを基準にして、光導波路の入出射端に位置合わせすればよい。そのため、発光素子及び受光素子に入出射される光ビームの厳密な光軸合わせの手間が大幅に省かれる。
近年、Siを材料とするコアと、Siとの屈折率差が大きなSiOを材料とするクラッドとで光導波路(以下、Si光導波路とも称する。)を構成した導波路型光素子が報告されている(例えば、非特許文献1〜3参照)。
Si光導波路は、コアの屈折率がクラッドよりも非常に大きく光の閉じ込めが強いために、光を1μm程度の小さい曲率半径で曲げる曲線状光導波路を実現することができる。また、製造時に、Si電子デバイスでの加工技術が利用できるために、きわめて微細なサブミクロンの断面構造を実現できる。これらのことから、Si光導波路を用いることで導波路型光素子を小型化することができる。
Si光導波路により光の合分波を行う導波路型光素子として、マッハツェンダ干渉計を利用したもの、方向性結合器を利用したもの、及びグレーティングを利用したものなどが知られている。
方向性結合器を利用した導波路型光素子は、光の透過率が波長に依存するので、光源で生じる波長ずれが透過率変動、すなわち透過光の強度変動を引き起こす。これにより、方向性結合器を光合分波素子に用いた場合、透過出力の強度変動が生じる。また、必要な合分波能力を得るための素子長が数百ミクロンに及び、小型化が困難である。マッハツェンダ干渉計を利用した導波路型光素子は、光の透過率が一定な透過帯域を得るために、多数の素子を直列接続する必要があり、素子が長大化してしまう。
これに対し、グレーティングを利用した導波路型光素子(以下、グレーティング素子とも称する。)では、Bragg波長の反射光強度を高めることで、グレーティング内部への所定波長帯域の光の侵入を防止できる。その結果、この波長帯域で光の透過率を一定にすることができる。また、目的波長の半分以下の周期で格子溝を設けることで、1個の素子で、目的波長の光を十分な波長分解能で選択することができる(例えば、非特許文献4参照)。
Photonics Technology Letters vol.18,p.2392,2006年11月 Photonics Technology Letters vol.20,p.1968,2008年12月 OpticsExpress vol.18,p.23891,2010年10月 IEICE Transactions of Electrons vol.E−90−C, No.1, p.59,Jan 2007
米国特許4860294号明細書 米国特許5764826号明細書 米国特許5960135号明細書 米国特許7072541号明細書 特開平8−163028号公報 特開平10−115723号公報 特開平9−184933号公報
しかしながら、非特許文献4に記載されたSiを用いたグレーティング素子は、偏波依存性があるため、TE波とTM波とでBragg波長に差が生じる問題があった。この問題に関して、InPコアを用いるグレーティング素子では、TE波とTM波との偏波変換を利用して、偏波無依存を達成している(例えば、特許文献6及び7参照)。しかし、これらの技術では、偏波無依存化のための構造が複雑であった。すなわち、特許文献6では、電子線で描画した格子溝を市松模様状にコア上面に配置している。また、特許文献7では、コア上のクラッドの厚みを市松模様状に変化させている。
この発明は、このような問題に鑑みなされた。従って、この発明の目的は、従来よりも構造が簡単なSiを用いたグレーティングを利用した偏波無依存の導波路型光素子(グレーティング素子)を得ることにある。また、この発明の更なる目的は、このグレーティング素子を利用した光素子を得ることにある。
発明者は鋭意検討の結果、屈折率分布に反対称性を有する(屈折率差がある)第1及び第2クラッドで挟まれたSiを材料とするコアに、適切な周期の凹凸を形成したグレーティング素子で偏波無依存化が可能であることに想到した。従って、この発明のグレーティング素子は、基板の主面側に設けられたクラッドと、クラッド中に設けられたコアとで構成される光導波路を備えている。この光導波路は、コアに形成された規則的な凹凸の周期Λに応じた波長λの光を偏波変換して反射する。
上述のクラッドは、基板の主面上にこの順序で設けられた第1及び第2クラッドを備える。第2クラッドの屈折率は、第1クラッドの屈折率よりも小さい。そして、第1及び第2クラッドの間にコアが設けられている。
コアを構成する材料は、第1クラッドを構成する材料よりも40%以上大きな屈折率を有しており、コアの側面に上述の凹凸が設けられている。
ここで、波長λのTE波の等価屈折率をnTEとし、及び波長λのTM波の等価屈折率をnTMとする。このとき、このグレーティング素子では、上述の周期Λを下記式(1)に従う値に設定する
Λ=λ/(nTE+nTM)・・・(1)
両側面の一方の側面の凹凸において、周期Λに対する凸部の長さの割合をMrR(ただし、0<MrR<1)とし、他方の側面の凹凸において、周期Λに対する凸部の長さの割合をMrL(ただし、0<MrL<1)とするとき、MrR=MrL=0.5とし、コアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離の両側面での差をΔΛとするとき、ΔΛ=Λ/2とする。
あるいは、一方の側面におけるコアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離がER、他方の側面におけるコアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離がEL、及び、ΔΛが|EL−ER|であるとき、ER<ELかつΔΛ=MrR×Λ、又は、ER>ELかつΔΛ=MrL×Λである。
コアは、第1クラッド上に、光伝搬方向に垂直な横断面形状が矩形状に設けられており、コアの主面に垂直な両側面に凹凸が形成されていても良い。あるいは、コアが、第1クラッドの上面を覆って、第1クラッドとは反対側に突出部を有し、突出部の両側面に凹凸が形成されていても良い。
この発明のSiを用いたグレーティング素子は上述のように構成されている。従って、従来よりも簡単な構造で偏波無依存化を達成できる。また、この素子を利用した光素子が得られる。
実施形態のグレーティング素子の構造を概略的に示す斜視図である。 (A)は実施形態のグレーティング素子を一端部側から見た場合の概略的な構造を示す側面図であり、(B)は図1の概略的な平面図である。 (A)がTE基本モード波の水平方向(X方向)成分を示す模式図であり、(B)がTM基本モード波の垂直方向(Y方向)成分を示す模式図であり、(C)がTE基本モード波の光伝搬方向の成分を示す模式図であり、(D)がTM基本モード波の光伝搬方向の成分を示す模式図である。 (A)は、実施形態のコアのブロックを示す概略的な平面図であり、(B)及び(C)は、各ブロックにおける屈折率差の幅方向分布を示す模式図である。 実施形態のグレーティング素子と同様に機能する光素子の構成を概略的に示す断面図である。 実施形態のグレーティング素子の動作特性を説明するための特性図である。 (A)及び(B)は、実施形態のグレーティング素子のコアの変形例を示す模式図である。 実施形態のグレーティング素子のコアの別の変形例を示す模式図である。 (A)及び(B)は、左右の凸部のデューティー比と、コアの凹凸形状との関係を説明するための模式図である。 実施形態の光素子の概略的な構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。なお、各図において各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示してある。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
(グレーティング素子の実施形態)
以下、図面を参照して、実施形態のグレーティング素子について説明する。図1は、グレーティング素子の構造を概略的に示す斜視図である。図2(A)は、グレーティング素子を一端部側(図1中16Iで示す)から見た概略的な構造を示す側面図であり、図2(B)は、図1に示すグレーティング素子の概略的な平面図である。なお、図2(B)においては、第1クラッド14aと基板8の図示を省略している。
ここで、図1を参照して、以下の説明で用いる方向及び寸法を定義する。光伝搬方向(図中矢印P)に垂直かつ基板8の主面8aに平行な方向を幅方向と称し、幅方向に沿って測った幾何学的長さを「幅」と称する。また、主面8aに垂直な方向を厚み方向と称し、厚み方向に沿って測った幾何学的長さを「厚み」と称する。同様に、光伝搬方向に平行な方向を長さ方向と称し、長さ方向に沿って測った幾何学的長さを「長さ」と称する。また、所定の構造体の光伝搬方向に垂直な断面のことを「横断面」と称する。
(構造)
図1及び図2を参照して、グレーティング素子10の構造について説明する。グレーティング素子10は光導波路12を備える。光導波路12は、基板8の主面8a側に設けられたクラッド14と、クラッド14中に設けられたSiコア16とを備える。
クラッド14は、第1クラッド14aと第2クラッド14bとを備える。第1及び第2クラッド14a及び14bは、主面8a上にこの順序で設けられる。
第1クラッド14aは、平坦面である主面8a上に形成された厚みが均一な膜体である。この例では、第1クラッド14aを構成する材料は、屈折率naが約1.45のSiOとする。第1クラッド14aの上面上にコア16が設けられる。光導波路12を伝搬する光の基板8への不所望な結合を防ぐために、第1クラッド14aの厚みは1μm以上であることが好ましく、この例では、約2μmとする。
第2クラッド14bは第1クラッド14a上に設けられる。この例では、屈折率nbが約1の大気(空気)を第2クラッド14bとしている。第1及び第2クラッド14a及び14bの屈折率の大小関係は「na>nb」とする。第1及び第2クラッド14a及び14bに有限の屈折率差(na−nb≠0)を設けることで、コア16が位置する第1及び第2クラッド14a及び14bの境界面に関して、屈折率分布を反対称にしている。なお、「屈折率分布の反対称性」については、原理の項で後述する。
両クラッド14a及び14bの屈折率差(na−nb)が僅かでも偏波変換は生じるが、実用的には、両クラッド14a及び14bの屈折率差は大きくすることが好ましい。屈折率差を大きくすれば、それに応じて偏波変換に要するグレーティング素子10の全長を実用上十分に短くすることができる。また、この例では、第2クラッド14bとして気体(空気)を用いたが、第2クラッド14bとしては、コア16の上面16Uと、両側面16L及び16Rとを囲むように設けられた固体を用いてもよい。
コア16は、第1及び第2クラッド14a及び14b間に介在する。コア16には一定周期Λで規則的な凹凸Cが形成されている。このコア16を備える光導波路12は、凹凸Cの周期Λに応じた波長λの光を偏波変換して反射する。この光を、以下、反射光RFとも称する。光導波路12は、言わば光導波路グレーティングとして機能する。反射光RFの波長λのTE波の光導波路12に関する等価屈折率をnTEとし、波長λのTM波の光導波路12に関する等価屈折率をnTMとするとき、凹凸Cの周期Λは下記式(1)で与えられる。
Λ=λ/(nTE+nTM)・・・(1)
すなわち、式(1)は、凹凸Cの周期Λを、波長λのTE波及びTM波のそれぞれの等価屈折率nTE及びnTMの平均値を用いて決めることを意味している。なお、TE波とは、光伝搬方向に伝搬するとともに、電場が主面8aに平行な面内で幅方向に振動する偏波を示す。また、TM波とは、光伝搬方向に伝搬するとともに、電場が主面8aに垂直な面内で厚み方向に振動する偏波を示す。
主に、図2(A)を参照すると、コア16は横断面が矩形状であり、下面16Dと第1クラッド14aの上面とが接している。また、コア16の両側面16R及び16L並びに上面16Uと第2クラッド14bとが接している。つまり、コア16の上下面16U及び16Dは、TE波の電場の振動面に平行に配置されている。なお、以降、入射光の光伝搬方向Pに対して、コア16の右側の側面を右側面16Rと、及び左側の側面を左側面16Lとそれぞれ称することもある。
コア16の厚みHは均一であり、この例では約300nmとする。コア16の厚みHは、200〜500nmの範囲の中から設計に応じて好適な値を選択できる。厚みHをこの範囲の値とすることで、光導波路12を厚み方向にシングルモード導波路とすることができる。
主に、図2(B)を参照すると、両側面16L及び16Rに凹凸Cが設けられているものの、コア16は、光の伝搬に関する限り、平均幅Wavのコア16’と同様に機能する。ここで、平均幅Wavとは、コア16の幅を、コア16の全長に渡って平均したものである。また、コア16’とは、両側面16L及び16Rの凹凸C16L及びC16Rをそれぞれ平均して得られる、平坦面16’L及び16’Rを備える仮想的なコアを示す。以降、特に断らない限り「コア16の幅」とは平均幅Wavを示す。
コア16の幅Wavは、この例では約600nmとする。コア16の幅Wavは、500nm以上の範囲から設計に応じて好適な値を選択できる。幅Wavをこの範囲の値とすることで、光導波路12は、コア16の幅方向の寸法誤差(以下、幅誤差とも称する。)の影響を受けにくくなり、反射光RFの波長揺らぎが抑制される。この例のようにコア16の幅Wavを500nm以上とすれば、光導波路12の等価屈折率の幅誤差による変動率(dn/dWav)を10−3/nm未満に抑えることができる。これは、コア16の幅Wavを大きくして、幅方向での伝搬光の閉じ込めを十分強くすれば、コア16の幅Wavが多少変化しても、伝搬光の閉じ込め性には殆ど影響しないことによる。
コア16を構成する材料には、第1クラッド14aを構成する材料よりも40%以上屈折率が大きな物質を用いる。コア16の屈折率をこの範囲とすることで、クラッド14の屈折率分布の反対称性と、後述するコア16の屈折率分布の反対称性とで、グレーティングの対称性評価面AS(図5)を主面8aに対して傾け、偏波変換を可能にする。なお、この例では、コア16の構成材料は屈折率が約3.47のSiとする。
凹凸Cはコア16の側面に設けられている。この例では、凹凸Cは、コア16の右側面16Rに設けられる右凹凸C16Rと、コア16の左側面16Lに設けられる左凹凸C16Lとを備える。なお、コア16の側面、すなわち左右の凹凸C16L及びC16Rが含む全ての側面は、主面8aに対して垂直に延在する。
右凹凸C16Rと左凹凸C16Lとは、個々の凹部及び凸部の形状が等しいので、以下、右凹凸C16Rを例にとり説明する。右凹凸C16Rは、光伝搬方向に沿ってこの順で直列に接続された凹部101Rと凸部100Rとを備える。凹凸の全長、すなわちグレーティングの周期をΛとする。周期Λは、全ての凹凸で等しい値とし、この例では、約350nmとする。両側面16L及び16Rにはそれぞれ100周期の凹凸C16L及びC16Rが設けられる。凹凸の周期数は、グレーティング素子10の反射効率に関係し、周期数を大きくすれば、反射効率が上がり反射光RFの強度が増加する。周期数は、所望の反射効率に応じて任意好適な値を選択できるが、実用上許容できる程度の反射効率を得るためには、10周期以上とすることが好ましい。
周期Λは、凸部100Rの長さMRと、凹部101Rの長さWRの和で与えられる。従って、周期Λに対する凸部100Rの長さの比率であるデューティー比MrRは、MR/Λで与えられる。同様に、周期Λに対する凹部101Rの長さの比率であるデューティー比WrRは、WR/Λで与えられる。凹部及び凸部のデューティー比WrR及びMrRには、下記式(2)の関係がある。
WrR=1−MrR・・・(2)
なお、この例では、MrR=WrR=MrL=WrL=0.5とする。つまり、右凹凸C16Rの凸部100Rのデューティー比MrRと、左凹凸C16Lの凸部100Lのデューティー比MrLは、互いに等しく0.5である。
また、凹凸の上段面(凸部100Rの頂部に対応する側面16Rt)と凹凸の下段面(凹部101Rの底部に対応する側面16Rb)との幅方向の距離は、全ての凹凸で等しくDとする。以降、この距離Dを単に凹凸高さとも称する。この例では、凹凸高さDを約100nmとする。凹凸高さDは、グレーティング素子10の(1)反射光RFの反射効率、(2)反射光RFの波長半値幅、及び(3)反射光RFの偏波変換能力に関係している。凹凸高さDを大きくすれば、反射効率及び偏波変換能力は増加するが、反射光RFの波長半値幅が広がる。逆に、凹凸高さDを小さくすれば、反射効率及び偏波変換能力は減少するが、波長半値幅が狭まる。よって、凹凸高さDは、グレーティング素子10の用途に応じて適切な値を選択すればよい。
主に図2(B)を参照して、左右の凹凸C16L及びC16Rの凹凸の位置関係について説明する。ここで、左側面16L側において、コア16の一端部16Iに最も近い凹部から凸部への境界の一端部16Iからの距離をELとする。また、右側面16Rにおいて、コア16の一端部16Iに最も近い凹部から凸部への境界の一端部16Iからの距離をERとする。そして、左右の凹凸のずれ量であるΔΛを、|EL−ER|と定義する。このとき、グレーティング素子10では、ΔΛ=Λ/2である。つまり、左右の凹凸は互いに半周期ずれて配置されている。なお、定義から明らかなように、ΔΛは、0≦ΔΛ<Λの範囲の値である。
このように、左右の凹凸のずれ量ΔΛをΛ/2とすることにより、コア16の左右側面16L及び16Rの凹凸を互い違いに設けることができる。その結果、後述のように、コア16に屈折率分布の反対称性が付与される。
なお、この例では、グレーティング素子10は、Si基板上にSiO層とSi層とがこの順序で積層されたSOI基板を利用して作成される。すなわち、最上層のSi層を従来公知のドライエッチング法等でパターニングして、凹凸Cと同時並行的にコア16を作成することでグレーティング素子10を形成する。
(原理)
続いて、図3〜図5を参照して、グレーティング素子10の偏波変換原理について説明する。
図3(A)〜(D)は、光導波路12におけるTM及びTE基本モード波の光電界分布を示す模式図であり、(A)がTE基本モード波の水平方向(X方向)成分を示し、(B)がTM基本モード波の垂直方向(Y方向)成分を示し、(C)がTE基本モード波の光伝搬方向の成分を示し、及び(D)がTM基本モード波の光伝搬方向の成分を示す。図4(A)は、コア16のブロックを示す概略的な平面図であり、(B)及び(C)は、それぞれブロックB1及びB2における屈折率差Δnの幅方向分布を示す模式図である。なお、図4(A)においては、基板8及びクラッド14の図示を省略している。図5は、グレーティング素子10と同様に機能する光素子の構成を概略的に示す断面図である。
図3(A)を参照すると、光導波路12を伝搬するTE基本モード波の水平方向成分は、X=0すなわち幅方向に関して対称に分布している。同様に、図3(B)を参照すると、光導波路12を伝搬するTM基本モード波の垂直方向成分は、Y=0すなわち厚み方向に関して対称に分布している。
図3(C)を参照すると、TE基本モード波の光伝搬方向の成分(以下、Z成分とも称する。)は、光電界が水平方向に関して反対称に分布している。グレースケールの図3(C)では明確でないが、X=0を対称軸として左右に分布している光電界成分は、正負が逆転している。
図3(D)を参照すると、TM基本モード波のZ成分は、光電界が垂直方向に関して反対称に分布している。上述と同じ理由により、Y=0を対称軸として上下に分布している光電界成分は、正負が逆転している。
基本モード波の場合に限らず、TE波(TM波)からTM波(TE波)への変換は、反射波長λの両偏波光の伝搬モードのZ成分の対称性と、グレーティング素子10の屈折率分布の対称性との関係で決定される。
特に、Z成分が反対称な基本モード波におけるTE波の、TM波への変換は、言わばZ成分を図3(C)から図3(D)へと回転させることに相当する。このような回転を、グレーティングで行うためには、グレーティングにも屈折率分布の反対称性が求められる。より詳細には、基本モード波でTE/TM変換を最も効率よく行うには、図5に示すように、グレーティングに45度方向(図3(C)でのX=Y又はX=−Yに沿う方向)に延在する対称性評価面ASに対する屈折率分布の反対称性が求められる。
屈折率分布を45度方向に延びる面に対して反対称にするために、グレーティング素子10は、クラッド14による厚み方向の屈折率分布の反対称性と、コア16による幅方向での屈折率分布の反対称性を利用する。
まず、クラッド14の屈折率分布の反対称性について説明する。まず、第1及び第2クラッド14a及び14bの単純平均屈折率を考える。そして、この平均屈折率と第1及び第2クラッド14a及び14bの屈折率の差をそれぞれΔna及びΔnbとする。この時、|Δna|=|Δnb|であり、Δna>0及びΔnb<0である。つまり、Δna及びΔnbの空間分布を考えると、両者は、第1及び第2クラッド14a及び14bの境界面の上下で、大きさが等しく符号が異なる。これを、屈折率分布の反対称性と称する。
次に、図4及び図5を参照して、コア16の屈折率分布の反対称性について説明する。図4(A)を参照すると、コア16は、光伝搬方向に沿って、屈折率の空間分布が異なる2種類のブロックB1及びB2に分けることができる。ここで、ブロックB1とは、左側面16Lの凸部100Lと、右側面16Rの凹部101Rとを含む領域である。なお、ここで、「凹部101Rを含む」とは、凹部101R内に延在する第2クラッド14bをも含む概念とする。
同様に、ブロックB2とは、左側面16Lの凹部101Lと、右側面16Rの凸部100Rとを含む領域である。凹部101Rと同様に、凹部101Lは内部の第2クラッド14bを含む。
また、コア16の中心軸Oを含み、コア16の上面16Uに垂直に延在する平面を対称性評価面ASとする。
ここで、各ブロックB1及びB2内における、コア16及び第2クラッド14bの両者を含めた平均屈折率navを考える。なお、どちらの側面が凸であるか以外は同様に構成された両ブロックB1及びB2の平均屈折率navは互いに等しい。
ここで、両ブロックB1及びB2内の任意の点における屈折率nBと、平均屈折率navとの差Δnを考える。そして、図4(B)及び(C)に示すように、各ブロックB1及びB2において幅方向に沿ったΔnの分布を考える。なお、図4(B)及び(C)に共通して横軸は、対称性評価面ASの位置を原点とした場合の、各ブロックB1及びB2における幅方向に沿った位置を示し、縦軸は任意単位のΔnを示す。
図4(B)を参照すると、ブロックB1において、Δnは対称性評価面AS付近を境にして、正負が逆転している。すなわち、左側面16L側ではΔn>0であり、右側面16R側では、Δn<0である。左右側面16L及び16R側での正負が逆転している点を除いて、図4(C)に示したブロックB2も同様である。
このように、これらのブロックB1及びB2は、対称性評価面ASを挟んだ左右で屈折率差Δnの正負が逆転している。つまり、ブロックB1及びB2は、幅方向に関して屈折率分布が反対称である。よって、ブロックB1及びB2で構成されるコア16も屈折率分布が反対称である。このように、任意のグレーティングにおいて、所定の対称性評価面ASの左右での屈折率に差があることを「屈折率分布の反対称性」と称する。
このように、グレーティング素子10は、異なる2方向で屈折率分布の反対称性を有している。すなわち、幅方向におけるコア16の屈折率分布の反対称性と、厚み方向における第1及び第2クラッド14a及び14bの間の屈折率分布の反対称性である。これら2種の屈折率分布の反対称性を合成することで、この例のグレーティング素子10は、効率的な偏波変換に好ましい、主面8aから45°傾いた対称性評価面ASに対する屈折率分布の反対称性の摂動成分を獲得する。
これは、図5に示すように、擬似的に、屈折率分布の反対称性を有さない均質なクラッド14’中で、コア16を、主面8a、詳細にはTE波の電場の振動面に対して45°傾けることに相当する。このように、屈折率分布が反対称なコア16を、TE及びTM波の電場の振動面に対して斜めに傾けることにより、TE波のZ成分(図3(C))と、TM波のZ成分(図3(D))が相互に回転する。その結果、TE基本モード波とTM基本モード波との間で偏波無依存な偏波変換が達成される。
(動作)
続いて、主に図1及び図6を参照して、グレーティング素子10の動作について説明する。
まず、コア16の一端部16Iからの入力光INを、TM基本モード波とした場合を考える。この場合、一端部16Iから、Bragg波長λ(式(1))の反射光RFとしてTE基本モード波が出力される。また、Bragg波長λ以外の入力光INは、光導波路12を、偏波が保たれた状態で伝搬して、TM基本モード波の透過光TRとしてコア16の他端部16Oから出力される。つまり、グレーティング素子10は、Bragg波長λのTM基本モード波を、偏波変換してTE基本モード波の反射光RFとして出力する波長変換素子として機能する。
入力光INがTE基本モード波の場合も同様であり、一端部16Iから偏波変換された波長λのTM基本モード波が反射光RFとして出力される。また、他端部16Oから波長λ以外のTE基本モード波が偏波を保ったまま透過光TRとして出力される。
ここで、TM及びTE基本モード波の含有比率(以下、偏波比率とも称する。)が、TM:TE=3:7の入力光INがグレーティング素子10に入力された場合を考える。この場合、一端部16Iから出力される波長λの反射光RFの偏波比率は、偏波変換の結果逆転してTM:TE=7:3となる。なお、透過光TRでは偏波比率は変化せず、TM:TE=3:7のままである。
続いて、図6のシミュレーション結果を参照して、グレーティング素子10の動作特性を説明する。図6は、縦軸が、一端部16I及び他端部16Oから出力される出力光の、入力光INに対する強度比率(dB)を示し、横軸が、光の波長(μm)を示す。
図6は、入力光INを、横軸の波長範囲のTM基本モード波とした場合の、出力光の強度比率を計算したものである。なお、計算では、グレーティング素子10に、上述した寸法及び材質を条件として与えた。また、計算には、3次元FDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いた。図6中の曲線rfが、一端部16Iから反射出力されるTE基本モード波の強度比率である。また、曲線trが、他端部16Oから透過出力されるTM基本モード波の強度比率である。
曲線rfに注目すると、約1.61μmの波長に−3dB程度の大きなピークが存在する。このピーク波長は、式(1)で与えられるグレーティング素子10のBragg波長λに対応する。つまり、このピークは、上述の偏波変換された反射光RFに対応する。反射光RFのピーク値が0dBとならないのは、ガウス分布を仮定した入力光INの光導波路12との結合損失と、クラッド14への光の放射による損失とによる。
曲線trに注目すると、約1.43μmの波長及びBragg波長以外の波長範囲では、約−6dBの一定値をとる。つまり、このグレーティング素子10では、反射効率を高めて十分に強度の強い反射光RFを得ることにより、反射光RFの波長以外における透過光TRの透過率を一定に保っている。
曲線trに存在する波長が約1.43μmのボトムは、この波長における入力光INの高次モード波への変換に由来する。この高次モード波への変換はグレーティング素子10に不可避の現象であるが、コア16の寸法を適切に設計することにより、このボトムの波長をグレーティング素子10の使用波長範囲からずらすことができる。
なお、図示はしていないが、入力光INをTE基本モード波とした場合には、グレーティング素子10は、一端部16I及び他端部16Oからの出力光がそれぞれTM及びTE基本モード波となる以外は、図6と同様の特性を示す。
図6から明らかなようにグレーティング素子10は、TM及びTE基本モード波の両者に対して等しい動作特性を示す。つまり、グレーティング素子10は、Bragg波長λにおいて、TM及びTE基本モード波を相互に変換する偏波無依存な波長変換素子として動作する。
このように、この実施形態のグレーティング素子10は、両側面16L及び16Rに凹凸Cを設けることでコア16の厚みが均一に保たれており、厚みに段差を設ける従来技術よりも構造が簡単である。また、凹凸Cは、コアの側面に設けられた単なる段差であり、電子線描画等の特殊技術で形成された格子溝よりも、より構造が簡単である。
次に、グレーティング素子10の変形例について説明する。
この実施形態では、グレーティング素子10において、対称性評価面ASを45°傾けた理想的な場合について説明した。しかし、対称性評価面ASを傾ける角度は45°には限定されない。45°未満であっても、対称性評価面ASの傾き角に応じて、TE波(TM波)の偏波面を回転させることができる。ただ、この場合には、TE波(TM波)からTM波(TE波)へと偏波面を90°回転させるには、複数のグレーティング素子を直列する必要がある。
この実施形態では、TE基本モード波及びTM基本モード波間の偏波変換について説明した。Z成分が反対称な基本モード波に関しては、屈折率分布が反対称である上述のコア16で偏波変換を行うことができる。しかし、屈折率分布が反対称なコア16では、Z成分が対称である高次モードのTE波及びTM波の偏波変換を行うことができない。
高次モードのTE波及びTM波間で偏波変換を行うためには、コア16の屈折率分布にも対称性が求められる。すなわち、図7(A)に示すような、中心軸Oの回りに対称的な屈折率分布を持つコア16−0を用いることにより、高次モードにおいてTE波とTM波との変換が可能になる。ただし、この場合も、クラッド14の屈折率分布の反対称性は必要である。なお、コア16−0が対称的な屈折率分布を有することは、図4(B)のようなΔn分布を考えると明らかである。
また、この実施形態では、コア16の両側面16L及び16Rに、それぞれ凹凸C16L及びC16Rを設ける場合について説明した。しかし、図7(B)に示した右側面16Rのみに凹凸C16Rを備えるコア16−1でもTE波とTM波との間で偏波を変換できる。これは、上述のように、一方の側面のみに凹凸が設けられたコア16−1も、基本モード波の偏波変換に必要な屈折率分布の反対称性を備えていることによる。ただし、このコア16−1の屈折率分布の反対称性の程度は低く、コア16−1には屈折率分布の対称性も含まれる。この屈折率分布の対称性に由来して、コア16−1では、余計な高次モードでの偏波変換も生じる恐れがある。
また、この実施形態では、コア16のデューティー比MrL、MrR、WrL及びWrLが全て0.5であり、及び左右の凹凸のずれ量ΔΛがΛ/2の場合について説明した。しかし、凹凸のデューティー比及びΔΛは、これらの値には限定されない。例えば、図8に示すような、より一般的なコア16−2であっても、コア16−2が備える屈折率分布の反対称性及び対称性の程度に応じてTE波とTM波との間で偏波を変換できる。なお、コア16−2の対称性及び反対称性の程度は、図4(B)のようなΔn分布により求めることができる。
ここで、図9(A)及び(B)を参照して、左右の凸部100L及び100Rのデューティー比MrL及びMrRと、コアの凹凸形状との関係について説明する。図9(A)には、左右の凸部100L及び100Rのデューティー比MrL及びMrRが等しい(MrL=MrR)コア16−3を示した。コア16−3は、左右の凹凸C16L及びC16Rの凹凸高さDが等しければ、左右の凸部100L及び100R同士、並びに、左右の凹部101L及び101R同士は、形状が等しくなる。
MrL=MrRが成り立つコア16−3は、位置ずれΔΛ(=|EL−ER|)が0の、図9(A)のような場合には、屈折率分布は対称的となる。よってΔΛ=0のコア16−3は、基本モード波での偏波変換はできないが、高次モード波において偏波を変換することができる。なお、コア16−3においても、ΔΛ≠0の場合には、屈折率分布に反対称性が生じるので、この反対称性の程度に応じて、基本モード波における偏波変換が可能となる。
また、図9(B)には、左右の凸部100L及び100Rのデューティー比MrL及びMrRに、下記式(3)が成り立つ場合を示した。
MrR=1−MrL・・・(3)
式(3)に式(2)を適用すると、MrR=WrLとなる。つまり、式(3)は、左右の凹凸C16L及びC16Rの凹凸高さDが等しければ、右側面16Rの凸部100Rと、左側面16Lの凹部101Lの形状が等しいことを示す。これは、図9(B)に示すように、右凹凸C16Rと、左凹凸C16Lの形状が、言わばポジネガの反転関係にあることを示す。
式(3)が成り立つコア16−4は、位置ずれΔΛが0の場合には、屈折率分布が反対称的となる。よって、ΔΛ=0のコア16−4は、基本モード波における偏波変換が可能である。なお、コア16−4において、ΔΛ≠0の場合には、屈折率分布に対称性が生じるので、この対称性の程度に応じて、高次モード波における偏波変換が可能となる。
次に、図8、図9(A)及び(B)において、左右側面16L及び16Rの凸部のデューティー比MrL、MrRがともに0.5である場合について説明する。式(2)から、MrL=MrR=0.5の場合には、左右の凹部のデューティー比WrL及びWrRも共に0.5となる。以降、MrL=MrR=WrL=WrR=0.5であるコアを等凹凸コアとも称する。
等凹凸コアは、図1に示した本実施形態のコア16や、図7(A)に示したコア16−0に対応する。すなわち、コア16では、言わば両側面16L及び16Rに半周期位相をずらして凹凸が設けられている。以降、この配置を反対称配置とも称する。反対称配置では、長さ方向に沿った任意の位置において、左右の側面16R及び16Lには、一方に凸部100が設けられ、他方に凹部101が設けられる。
一方、コア16−0では、言わば両側面16L及び16Rに位相を揃えて凹凸が設けられている。以降、この配置を対称配置とも称する。対称配置では、長さ方向に沿った任意の位置において、左右の側面16R及び16Lの両者には、凹部101か凸部100のどちらか一方が設けられる。
コア16のような等凹凸コアを反対称配置とするためには、左右側面16L及び16Rのずれ量ΔΛをΛ/2とすればよい。同様に、コア16−0のような等凹凸コアを対称配置とするためには、左右側面16L及び16Rのずれ量ΔΛを0とすればよい。
この実施形態では、コア16の横断面が矩形状である場合について説明した。しかし、コアの横断面形状は矩形状には限定されない。基本モード波の偏波変換なのか、高次モード波の偏波変換なのかに応じて適切な屈折率分布を有すれば、突出部の両側面に凹凸が形成された横断面が凸型のリッジ型光導波路をコアとして用いても良い。
(光素子の実施形態)
続いて、図10を参照して、この実施形態の光素子について説明する。図10は光素子50の概略的な構造を示す平面図である。光素子50は、実施形態のグレーティング素子10を構成要素として備えている。従って、図10において図1及び図2と同様の構成要素には、同符号を付し、重複した説明を省略する。また、図10において図1及び2との対応関係が明らかな構成要素については、符号を省略することもある。また、図10において、基板8と、第1及び第2クラッド14a及び14bの図示を省略している。
光素子50は、実施形態のグレーティング素子10を2個備えている。これらのグレーティング素子を、それぞれ第1グレーティング素子10−1及び第2グレーティング素子10−2と称する。さらに、光素子50は、偏波無依存で動作する2入力2出力型の第1及び第2光カプラC1及びC2を備える。
概略的には、光素子50は、第1及び第2光カプラC1及びC2の間に、第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2が並列されている。そして、第1光カプラC1の2個の出力が、第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2の各入力に接続され、第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2の出力が、第2光カプラC2の2個の入力に接続される。
より詳細には、第1光カプラC1の一方の入力端IN1−1には、光導波路WG1が接続されている。第1光カプラC1の他方の入力端IN1−2には、光導波路WG2が接続されている。第1光カプラC1の一方の出力端OUT1−1には、光導波路WG3が接続されている。第1光カプラC1の他方の出力端OUT1−2には、光導波路WG4が接続されている。
第1グレーティング素子10−1の入力端には、テーパ形光導波路L1が接続され、該テーパ形光導波路L1の入力端は光導波路WG3に接続されている。第1グレーティング素子10−1の出力端には、テーパ形光導波路R1が接続され、該テーパ形光導波路R1の出力端は光導波路WG5に接続されている。
第2グレーティング素子10−2の入力端には、テーパ形光導波路L2が接続され、該テーパ形光導波路L2の入力端は光導波路WG4に接続されている。第2グレーティング素子10−2の出力端には、テーパ形光導波路R2が接続され、該テーパ形光導波路R2の出力端は光導波路WG6に接続されている。
第2光カプラC2の一方の入力端IN2−1には、光導波路WG5が接続されている。第2光カプラC2の他方の入力端IN2−2には、光導波路WG6が接続されている。第2光カプラC2の一方の出力端OUT2−1には、光導波路WG7が接続されている。第2光カプラC2の他方の出力端OUT2−2には、光導波路WG8が接続されている。この例では、例えば、光導波路WG1〜WG8の幅及び厚みを、約300nmとする。これにより、光導波路WG1〜WG8はシングルモードで動作する。
なお、光素子50の各構成要素を接続する光導波路WG1〜WG8には、特に偏波無依存性は求められない。これは、光素子50の中心線を軸にして、構造が等しい光導波路WG1〜WG8を対称的に配置することにより、素子全体として偏波ごとに位相差を相殺できるからである。
第1及び第2光カプラC1及びC2には、偏波無依存性が求められる。この例では、素子寸法の調整により偏波無依存を達成した、MMI(MultiMode Interference)導波路製の2×2光カプラを用いる。より詳細には、第1及び第2光カプラC1及びC2の幅を約1600nmとし、厚みを約300nmとすることで、波長が1.55μm付近で偏波無依存を達成している。
なお、この例では、平面形状が矩形状のMMI導波路製光カプラを用いているが、偏波無依存性を有していれば、第1及び第2光カプラC1及びC2は、MMI導波路製光カプラに限定されない。例えば、方向性結合器を利用したカプラや、2×2の分岐素子を用いても良い。
また、テーパ形光導波路L1、R1、L2及びR2も、光素子50の中心軸を軸として、対称に配置されているので、上述した理由により、偏波無依存性は求められない。
次に、図10を参照して、光素子50を、光加入者系通信システム(以下、光加入者系とも称する。)におけるONUとして用いる場合の動作について説明する。
ここで、光導波路WG1が、上り光信号UPの光源である図示しないLD(Laser Diode)に接続されている。上り光信号UPに用いられる光の波長λ1は、光加入者系で一般的に用いられる約1.31μmとする。LDの出力特性により、上り光信号UPは基本モードのTE波としてLDから出力される。
また、光導波路WG7が、受光器である図示しないPD(PhotoDiode)に接続されている。PDには、局側から送信された下り光信号DNが入力される。下り光信号DNに用いられる光の波長λ2は、光加入者系で一般的に用いられる約1.49μmとする。局と加入者との間の光ファイバを伝搬する過程で偏波面が回転される結果、全方向の偏波面を平均して含む下り光信号DNが光素子50に到達する。
また、光導波路WG2の内部を、局側に向かって上り光信号UPが伝搬し、光素子50側に向かって下り光信号DNが伝搬する。ここで、第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2は、上り光信号UPの波長λ1がBragg波長λとなるように周期が最適化されているとする。
まず、下り光信号DNに関する光素子50の動作について説明する。光導波路WG2を、光素子50側に向かって伝搬する波長λ2の下り光信号DNは、他方の入力端IN1−2から第1光カプラC1へと入力される。第1光カプラC1内で、複数のモードが励起された下り光信号DNは、互いに干渉しあいながら伝搬し、一方及び他方の出力端OUT1−1及びOUT1−2から等しいパワーで出力される。
出力端OUT1−1から出力された下り光信号DNは、光導波路WG3及びテーパ形光導波路L1を介して第1グレーティング素子10−1へと入力される。同様に、出力端OUT1−2から出力された下り光信号DNは、光導波路WG4及びテーパ形光導波路L2を介して第2グレーティング素子10−2へと入力される。ここで、光導波路WG3及びWG4と、テーパ形光導波路L1及びL2は、互いに同形でありかつ配置が対称なので、偏波ごとに位相差が相殺され、全体として偏波無依存となる。
第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2のBragg波長はλ1であるので、波長λ2の下り光信号DNは、反射されずに透過して、偏波を保ったまま第2光カプラC2へと入力される。ここで、光導波路WG5及びWG6と、テーパ形光導波路R1及びR2は、互いに同形でありかつ配置が対称なので、偏波ごとに位相差が相殺され、全体として偏波無依存となる。
ここで、一方の入力端IN2−1から第2光カプラC2に入力された下り光信号DNを第1下り成分DN1と称する。同様に、他方の入力端IN2−2から第2光カプラC2に入力された下り光信号DNを第2下り成分DN2と称する。第2光カプラC2に入力された第1及び第2下り成分DN1及びDN2は、それぞれ複数のモードを励起し、これらの複数のモード間、及び下り成分DN1及びDN2間で干渉しながら伝搬する。第1及び第2光カプラC2での干渉の結果、πの位相差を得た下り光信号DNは第2光カプラC2の一方の出力端OUT2−1のみから出力され、光導波路WG7を介してPDに出力される。
続いて、上り光信号UPに関する光素子50の動作について説明する。LDから出力された波長λ1の上り光信号UPは、光導波路WG1を介して、一方の入力端IN1−1から、第1光カプラC1へと入力される。第1光カプラ内で、複数のモードが励起された上り光信号UPは、互いに干渉しあいながら伝搬し、一方及び他方の出力端OUT1−1及びOUT1−2から等しいパワーで出力される。
出力端OUT1−1から出力された上り光信号UPは、光導波路WG3及びテーパ形光導波路L1を介して第1グレーティング素子10−1へと入力される。同様に、出力端OUT1−2から出力された上り光信号UPは、光導波路WG4及びテーパ形光導波路L2を介して第2グレーティング素子10−2へと入力される。上述した理由により、光導波路WG3及びWG4と、テーパ形光導波路L1及びL2とは、構造全体として偏波無依存となる。なお、第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2に入力された上り光信号UPはTE波を保っている。
第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2のBragg波長に等しい波長λ1の上り光信号UPは、実施形態で述べたように偏波変換された上で反射される。その結果、上り光信号UPは、基本モードのTM波へと偏波変換されて、第1光カプラC1の一方及び他方の出力端OUT1−1及びOUT1−2から、再び、第1光カプラC1に入力される。
ここで、一方の出力端OUT1−1から第1光カプラC1に入力された上り光信号UPを第1上り成分UP1と称する。同様に、他方の出力端OUT1−2から第1光カプラC1に入力された上り光信号UPを第2上り成分UP2と称する。第1光カプラC1に入力された第1及び第2上り成分UP1及びUP2は、それぞれ複数のモードを励起し、複数のモード間、及び上り成分UP1及びUP2間で干渉しながら伝搬する。第1光カプラC1を往復する過程で、πの位相差を得た上り光信号UPは第1光カプラC1の他方の入力端IN1−2のみから出力され、光導波路WG2を介して局側に送信される。
このように、当初TE波だった上り光信号UPは、第1及び第2グレーティング素子10−1及び10−2による偏波変換の結果、TM波に変換された状態で局側に送信される。しかし、この偏波変換による不都合は生じない。それは、当初の偏波方向に関わらず、上り信号UPは光ファイバを伝搬する過程で偏波面がランダムに回転し、結局は、全方向の偏波面を平均して含む光として局に到達するからである。
このように、実施形態のグレーティング素子を用いた光素子50は、偏波無依存に波長の異なる光を合分波することができる。
このように、グレーティング素子10を備えるこの実施形態の光素子50は、上述の実施形態と同様の効果を奏する。
8 基板
8a 主面
10 グレーティング素子
10−1 第1グレーティング素子
10−2 第2グレーティング素子
12 光導波路
14,14’ クラッド
14a 第1クラッド
14b 第2クラッド
16,16’,16−0,16−1,16−2,16−3,16−4 コア
16U 上面
16D 下面
16L 左側面(側面)
16R 右側面(側面)
16’L,16’R 平坦面
C 凹凸
C16L 左凹凸
C16R 右凹凸
50 光素子
100L,100R 凸部
101L,101R 凹部
C1 第1光カプラ
C2 第2光カプラ
IN1−1,IN2−1 一方の入力端
IN1−2,IN2−2 他方の入力端
OUT1−1,OUT2−1 一方の出力端
OUT1−2,OUT2−2 他方の出力端
WG1,WG2,WG3,WG4,WG5,WG6,WG7,WG8 光導波路
L1,R1,L2,R2 テーパ形光導波路

Claims (6)

  1. 基板の主面側に設けられたクラッドと、該クラッド中に設けられたコアとで構成され、該コアに形成された規則的な凹凸の周期Λに応じた波長λの光を偏波変換して反射する光導波路を備えており、
    前記クラッドが、前記主面上にこの順で設けられた第1クラッドと、該第1クラッドよりも屈折率の小さい第2クラッドとを備え、該第1及び第2クラッドの間に前記コアが設けられ、
    前記コアを構成する材料は、前記第1クラッドを構成する材料よりも40%以上大きな屈折率を有しており、前記コアの両側面に前記凹凸が設けられており、
    前記波長λのTE波の等価屈折率をnTEとし、及び前記波長λのTM波の等価屈折率をnTMとするとき、前記周期Λを下記式(1)に従う値とし、
    前記両側面の一方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrR(ただし、0<MrR<1)とし、他方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrL(ただし、0<MrL<1)とするとき、MrR=MrL=0.5とし、
    前記コアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離の前記両側面での差をΔΛとするとき、ΔΛ=Λ/2とし、
    前記主面上に設けられた前記第1クラッド上に、光伝搬方向に垂直な横断面形状が矩形状の前記コアが設けられており、
    該コアの前記主面に垂直な前記両側面に前記凹凸が形成されている
    ことを特徴とするグレーティング素子。
    Λ=λ/(nTE+nTM)・・・(1)
  2. 基板の主面側に設けられたクラッドと、該クラッド中に設けられたコアとで構成され、該コアに形成された規則的な凹凸の周期Λに応じた波長λの光を偏波変換して反射する光導波路を備えており、
    前記クラッドが、前記主面上にこの順で設けられた第1クラッドと、該第1クラッドよりも屈折率の小さい第2クラッドとを備え、該第1及び第2クラッドの間に前記コアが設けられ、
    前記コアを構成する材料は、前記第1クラッドを構成する材料よりも40%以上大きな屈折率を有しており、前記コアの両側面に前記凹凸が設けられており、
    前記波長λのTE波の等価屈折率をnTEとし、及び前記波長λのTM波の等価屈折率をnTMとするとき、前記周期Λを下記式(1)に従う値とし、
    前記両側面の一方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrR(ただし、0<MrR<1)とし、他方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrL(ただし、0<MrL<1)とするとき、MrR=MrL=0.5とし、
    前記コアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離の前記両側面での差をΔΛとするとき、ΔΛ=Λ/2とし、
    前記主面上に設けられた前記第1クラッドの上面を覆って、該第1クラッドとは反対側に突出部を有する前記コアが設けられており、
    前記突出部の両側面に凹凸が形成されている
    ことを特徴とするグレーティング素子。
    Λ=λ/(nTE+nTM)・・・(1)
  3. 基板の主面側に設けられたクラッドと、該クラッド中に設けられたコアとで構成され、該コアに形成された規則的な凹凸の周期Λに応じた波長λの光を偏波変換して反射する光導波路を備えており、
    前記クラッドが、前記主面上にこの順で設けられた第1クラッドと、該第1クラッドよりも屈折率の小さい第2クラッドとを備え、該第1及び第2クラッドの間に前記コアが設けられ、
    前記コアを構成する材料は、前記第1クラッドを構成する材料よりも40%以上大きな屈折率を有しており、前記コアの両側面に前記凹凸が設けられており、
    前記波長λのTE波の等価屈折率をnTEとし、及び前記波長λのTM波の等価屈折率をnTMとするとき、前記周期Λを下記式(1)に従う値とし、
    前記両側面の一方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrR(ただし、0<MrR<1)とし、他方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrL(ただし、0<MrL<1)とするとき、MrR=(1−MrL)とし、
    前記一方の側面における前記コアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離がER、前記他方の側面における前記コアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離がEL、及び、ΔΛが|EL−ER|であるとき、ER<ELかつΔΛ=MrR×Λ、又は、ER>ELかつΔΛ=MrL×Λであり
    前記主面上に設けられた前記第1クラッド上に、光伝搬方向に垂直な横断面形状が矩形状の前記コアが設けられており、
    該コアの前記主面に垂直な前記両側面に前記凹凸が形成されている
    ことを特徴とするグレーティング素子。
    Λ=λ/(nTE+nTM)・・・(1)
  4. 基板の主面側に設けられたクラッドと、該クラッド中に設けられたコアとで構成され、該コアに形成された規則的な凹凸の周期Λに応じた波長λの光を偏波変換して反射する光導波路を備えており、
    前記クラッドが、前記主面上にこの順で設けられた第1クラッドと、該第1クラッドよりも屈折率の小さい第2クラッドとを備え、該第1及び第2クラッドの間に前記コアが設けられ、
    前記コアを構成する材料は、前記第1クラッドを構成する材料よりも40%以上大きな屈折率を有しており、前記コアの両側面に前記凹凸が設けられており、
    前記波長λのTE波の等価屈折率をnTEとし、及び前記波長λのTM波の等価屈折率をnTMとするとき、前記周期Λを下記式(1)に従う値とし、
    前記両側面の一方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrR(ただし、0<MrR<1)とし、他方の側面の前記凹凸において、前記周期Λに対する凸部の長さの割合をMrL(ただし、0<MrL<1)とするとき、MrR=(1−MrL)とし、
    前記一方の側面における前記コアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離がER、前記他方の側面における前記コアの一端部に最も近い凹部から凸部への境界の当該一端部からの距離がEL、及び、ΔΛが|EL−ER|であるとき、ER<ELかつΔΛ=MrR×Λ、又は、ER>ELかつΔΛ=MrL×Λであり
    前記主面上に設けられた前記第1クラッドの上面を覆って、該第1クラッドとは反対側に突出部を有する前記コアが設けられており、
    前記突出部の両側面に凹凸が形成されている
    ことを特徴とするグレーティング素子。
    Λ=λ/(nTE+nTM)・・・(1)
  5. 前記コアを構成する材料をSiとし、前記第1クラッドを構成する材料をSiOとし、前記第2クラッドを構成する材料を空気とする
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のグレーティング素子。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のグレーティング素子を2個と、
    偏波無依存で動作する2入力2出力型の第1及び第2光カプラとを備え、
    第1光カプラの2つの出力が、前記2個のグレーティング素子の一端にそれぞれ接続され、第2光カプラの2つの入力が、前記2個のグレーティング素子の他端にそれぞれ接続されていることを特徴とする光素子。
JP2012018174A 2012-01-31 2012-01-31 グレーティング素子及び光素子 Active JP6003069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012018174A JP6003069B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 グレーティング素子及び光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012018174A JP6003069B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 グレーティング素子及び光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013156512A JP2013156512A (ja) 2013-08-15
JP6003069B2 true JP6003069B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=49051729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012018174A Active JP6003069B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 グレーティング素子及び光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6003069B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6264922B2 (ja) * 2014-02-13 2018-01-24 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ及び合分波素子
JP6089077B1 (ja) * 2015-08-25 2017-03-01 沖電気工業株式会社 導波路型光回折格子及び光波長フィルタ
JP6476265B1 (ja) * 2017-11-07 2019-02-27 沖電気工業株式会社 光導波路素子
JP6771606B2 (ja) * 2019-02-15 2020-10-21 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ
JP2021131447A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ
JP7023317B2 (ja) * 2020-05-12 2022-02-21 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ及び波長分離光回路
JP7023318B2 (ja) * 2020-05-12 2022-02-21 沖電気工業株式会社 光波長フィルタ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE509264C2 (sv) * 1992-01-30 1998-12-21 Ericsson Telefon Ab L M Anordning och förfarande för polarisationsoberoende behandling av en optisk signal i en vågledare
JPH08271842A (ja) * 1995-03-31 1996-10-18 Canon Inc 導波型波長フィルタ
JPH11101960A (ja) * 1997-09-26 1999-04-13 Fujitsu Ltd 光半導体装置及びその製造方法
JP2000162654A (ja) * 1998-11-25 2000-06-16 Fujitsu Ltd 偏波無依存型光半導体装置
JP2001194549A (ja) * 1999-11-04 2001-07-19 Mitsubishi Electric Corp 光導波路装置の複屈折制御方法、光導波路装置及びグレーティングデバイス
JP2004126172A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> グレーティング素子、マッハツェンダー干渉計及び光クロスコネクト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013156512A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6003069B2 (ja) グレーティング素子及び光素子
JP4448199B2 (ja) 基板型光導波路素子、波長分散補償素子、光フィルタならびに光共振器、およびそれらの設計方法
JP4603090B2 (ja) 基板型光導波路素子、波長分散補償素子およびその設計方法、光フィルタおよびその設計方法、ならびに光共振器およびその設計方法
JP4500886B2 (ja) 光導波路素子、波長分散補償素子およびその設計方法、光フィルタおよびその設計方法、ならびに光共振器およびその設計方法
US8503839B2 (en) Composite subwavelength-structured waveguide in optical systems
US10228512B2 (en) Wavelength filter
JP4514832B2 (ja) 基板型光導波路素子、波長分散補償素子、光フィルタ、光共振器、およびそれらの設計方法
JP5880209B2 (ja) 光素子
WO2013145271A1 (ja) 光素子、光送信素子、光受信素子、ハイブリッドレーザ、光送信装置
US20090142019A1 (en) Low-loss bloch wave guiding in open structures and highly compact efficient waveguide-crossing arrays
JP2017044781A (ja) 導波路型光回折格子及び光波長フィルタ
US20060251368A1 (en) Photonic crystal waveguide, homogeneous medium waveguide, and optical device
US20050013541A1 (en) Diffraction device using photonic crystal
US20030206681A1 (en) Integrating element for optical fiber communication systems based on photonic multi-bandgap quasi-crystals having optimized transfer functions
JP6127171B1 (ja) 偏波無依存波長フィルタ
JP5880087B2 (ja) グレーティング素子及び光素子
JP2007206127A (ja) 光反射器、及びそれを用いた光共振器、並びにそれを用いたレーザ
D’Mello et al. Numerical Analysis and Optimization of a Multi-Mode Interference Based Polarization Beam Splitter
JP6127079B2 (ja) 光波長フィルタ
Kumar A hollow waveguide Bragg reflector: A tunable platform for integrated photonics
Delâge et al. Recent developments in integrated spectrometers
JP2005284240A (ja) フォトニック結晶導波路、均質媒体導波路、および光学素子
Preble et al. Passive silicon photonic devices
JPWO2018235200A1 (ja) 光導波路、光回路および半導体レーザ
Teng Design and characterization of optical fiber-to-chip edge couplers and on-chip mode division multiplexing devices

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150624

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160229

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160822

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 6003069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150